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【供】『心音サイフォン』

1『音仙』:2016/05/14(土) 23:18:56

人は誰しも……本音を隠して生きている。
押し殺された声は、深くへ、深くへ沈んでいく。

・・・・そんな心の水底は、醜くて、とても聴くに堪えないけれど。
ささやくような『才能』の『産声』が、埋もれているかもしれない。
そういう『きれいなもの』だけを抽出することが、私にはできる。

長々と失礼しました私が『音仙』こと『藤原しおん』です。
ここは……キミの『心の声』を『聴いて』あげるための場所です。
さあ、どうぞ。その『椅子』に、お掛けになって……ごゆっくり。

【供与の手順】
#1.行列を見ながらでは、私の心が乱れてしまいます。
    前の方の番が終わるまでは……外で待っていてください。
   (※志願は常に『一人ずつ』受け付けます。よくリロードしてください。)
#2.部屋に入ったら……私の前にある、この椅子に座って下さい。
    そしてどうか、リラックスして、心を開いて。
#3.思うままに、キミの中にある『心の声』を教えてください。  
    それをキーにして、キミの心の奥底を聴いてみましょう。
    【即物的な欲求、深い欲望、切望、悩み】……何でもどうぞ。
#4.ああ……『お名前』と『性別』『年代』は、キミの口から教えて下さいね。
    その方が、ノイズが減りますから……よろしくお願いしますね。
#5.その他、何か言いたいことがあれば言ってくれても構いません。
    もっとも、必ず応えられるとは限りませんけれど……聞くことは出来ます。
#6.ああ……もし私がキミの『特別な才能』を見つけられなくても、
    どうか責めないでください。私のことも。キミ自身のことも。 
#7.もし何も目覚めなかったとしたら? ええ、そうです。
    何事もなく……今まで通りの日常に戻っていいのです。
   (※生存はしますが、一般人PCとしての活動は原則許可しません。
     また、そのPCを用いて再度志願することも、原則許可しません。)

……話が長い? 重要なのは、#1と、#3〜5ですね。

―――――――――――そして、テンプレを用意します。
1.名前
2.性別
3.年代
4.心の声
(5.もしあれば、何か言いたいこと)
―――――――――――――――使わなくてもいいですけど。


・・・他にも気になることが?結構、ではもう少し続けましょうか。
(※質疑、成長などは>>2にて。)

77『音仙』:2016/12/11(日) 21:03:16
『トレーニング器具』を発現する半自立型スタンド。
器具を利用した者の『スペックの変化』は打ち消される。

『ストロンガー・ザン・アイアム』Stronger Than I Am
破壊力:B スピード:B 射程距離:E(1m)
持続力:D 精密動作性:C 成長性:C

【基本情報】
1.人型のスタンド。ダメージフィードバックを有する。
2.半自立型。本体が鍛錬しどんどん強くなることを望んでいる。
3.あらゆる『トレーニング器具』を発現する事が出来る。
4.発現の方法は器具の種類により異なる。具体的には後述。
5.同時に発現しておけるトレーニング器具の数は『3つ』まで。
6.トレーニング器具の射程距離は『8m』で、持続時間は『10分』まで。
7.トレーニング器具の個別の任意解除は、スタンドから『2m』以内なら可能。

【トレーニング器具】
1.肉体を鍛えることを主目的とする道具・器具・機械を差す。
2.『プロテイン』『ステロイド』『スポドリ』など、飲食物や薬品は範疇外。
3.トレーニング器具は、このスタンドが手で触れた所に発現する。
  持ち上げに『パB』を要する物や、設置して用いる物はこの方法に限られる。
4.『パC』で持ち上げられる小さな物は、接触を介せず手中に発現出来る。
5.人間が装着する器具の場合、対象に触れることで、装着させた状態で発現出来る。
6.『パB』以上を持ち上げに要する器具は、発現に『3秒』以上の接触が必要。
7.いずれの方法であれ、発現は『5秒に1つ』程度のペースで可能。
8.射程外に出る、使用できない程に破壊されるなどした器具は即座に解除。
9.器具を用いた対象に起きている『スペックの変化』は、上下を問わず解除される。
10.『パB』でも持ち上げられないような重すぎる・大きすぎる器具は発現不可能。

78名無しは星を見ていたい:2017/01/15(日) 21:56:02
1.遠野 知織(とおの しおり)
2.女性
3.20代前半
4.私は『本を読む』事が好きです。

 ある日は有名な文豪の小説を読みました。
 またある日は無名の画家の画集を読みました。
 別の日になれば週刊少年誌の漫画を読みましたし、
 また別の日にはゲームブックを開いて1人で遊びました。

 私の生きがいとは、まさにそれなのです。
 しかし、『本を読む』という行為には限界がありました。
 物語を読んでいる中で出会う『既視感』や、
 外国の本を見ている中で出会う『知識不足』。
 そういった物に、囚われてしまうのです。

 嗚呼、もし叶うならば・・・
 本の為だけに狂気へ堕ちるこの身を、
 この哀れな『読書狂(ビブリオマニア)』をお許し下さい━━━

79『音仙』:2017/01/20(金) 19:43:48
?>>78(遠野 知織)

「はい、聴き終りました――――ありがとう。
 私も……『音』に耽溺しておりますので、
 イエ、それを悪い事だとも、あまり思っていません。
 ですので……キミの『懺悔』を聞き届けても、
 それを止める事はせず……いえ、する権利もないでしょう」

「キミには……『読書』に特化した、『才能』がありました。 
 とはいっても速読とか、暗記ではなく……もっと、『特別』な」

「百聞は一見に如かず……とは言いますが、
 まずは耳を澄ませて、聴いてみて……
 さあ、それから『見える』ようになるでしょう。
 どうか、キミの狂気の、助けになるように…………」

            「――――『許し』を」

  キィ
         ィ

     ィ

            ィィィ ―― ン

―――――――――――――――――――――――――――――

黒い『蜂』のようなヴィジョンを持つスタンド。
手のひらサイズであり、高速だがパワーは皆無。

見た目通り尾の針に『能力』を秘め――
それは『毒』にも、そして『薬』にもなる。

針は刺さった生物を『本の虫病』にする能力を持つ。
『本の虫病』は患者を『本を読みたい』欲求で苛み、
本を読んでいないと『苦痛』すら覚えるようにする病。
また『本を読むのを邪魔する者』に攻撃的になり、
自らの手での『本の損壊』などはもはやもっての外。

反面、本を読むにはこれほど良い『薬』は無い。
本を読むことに心から潤う新鮮な喜びを味わえ、
まるで本の世界に旅行するかのように、深く没入する。

深い没入は本との『対話』のような感覚すら生み、
理解できない言語の本すらも問題なく読んでしまえる。

『トリップ・トゥ・ノーウェア』Trip to Nowhere
破壊力:E スピード:B 射程距離:A(80m)
持続力:B 精密動作性:C 成長性:E

―――――――――――――――――――――――――――――

      遠野 知織(とおの しおり)→己の『特別な才能』を聴き、把握。

80『音仙』:2017/01/20(金) 19:46:09
蜂に似たヴィジョンを有するスタンド。
針を刺す事で、生物に『本の虫病』を発病させる。
その病は本を読まない者を苛むが、読書を助ける。

『トリップ・トゥ・ノーウェア』
破壊力:E スピード:B 射程距離:A(80m)
持続力:B 精密動作性:C 成長性:E

【基本情報】
1.蜂に似た虫型のスタンド。射程内ならば飛翔する事が可能。
2.視覚のみ本体とリンク。ダメージフィードバックは『利き手』に来る。
3.完全に破壊されると、利き手が治療されるまで発現不可。
4.大きさは掌に乗る程度。具体的には頭の先から尻まで『14cm』ほど。
5.針の長さは『4cm』ほど。金属質だが、パCの全力ならば破壊可能。
6.針による刺突は生物相手なら硬くても貫通するが、痛みのみで傷にはならない。
7.生物を突き刺した時、針をスタンドの尾部から『切り離す』ことが出来る。
  針は生物の体に刺さったまま残り、除去されると解除される。任意解除も可能。
8.切り離した針は『10秒』待てば再び生えてくる。同時に存在できる『針』は『4本』まで。
9.強制・任意問わずこのスタンド自体が解除されれば針や『本の虫病』は解除される。
10.切り離した針の射程は『250m』まで。持続時間は『3時間』まで。

【本の虫病】
1.針が『2cm以上』刺し込まれている生物はこの状態になる。
2.針が刺さっている限り続き、抜けてからも『15秒』は続く。
3.複数の針が同時に効果を及ぼしている時、後述の『痛み』のみ重複する。
  二本ならば同時に二本の針に刺されるような、三本ならば……といった具合。
4.『本』の定義は、『装丁・製本されている』ものであること。
5.また『公式的に装丁・製本された事がある物』に限り『電子書籍』も範疇内。
6.『漫画』や『画集』など、本の内容が文章でなくても範疇内。
7.読書をやめれば苦痛は即座に再発する。痛みの広がりも再開する。
8.途中から読み始めてもいいが、逆から読むなど内容が頭に入らなければ読む内に入らない。

【病状一覧】
1.本の虫病の患者には『本』を読んでいない時、これらの病状が発現する。
2.常に『針で肌を刺されるような痛み』を感じる。
  痛みは刺された箇所から徐々に広がっていき、およそ『1分』で全身に回る。
  先述した通り、この症状のみは効果を及ぼしている針の数に従い悪化していく。
3.『本』の破壊や損壊を『知らない人をいきなり本気で殴る』程度に躊躇う。
4.『読書』を邪魔する存在に対し『いきなり本気で殴られた』程度の憎悪を覚える。
5.『読書』すれば症状が治まると理解し、可能な限り『本』を読もうとする。
6.3?6の病状は、どれも完全に精神的な物であり、ストレスにはなるが我慢は可能。
7.自らの手で『本』を汚損させてしまうと、精神ショックで一瞬心身が硬直する。
  DFがある場合は、スタンドの動作も硬直する。スタンドでの破壊の場合も同様。

【薬効一覧】
1.本の虫病の患者は『本』を読む際、これらの薬効を感じる。
2.個人差はあるが、読書行為に強い精神的うるおいを覚える。
  本の出来や展開にも左右されるが、良い本なら何度読んでも衰えない。
3.『本』を読む際、『本』の展開、世界に没入する深さが強まる。
4.集中を乱されなければ『2ページ』読んだ辺りで非常に深く『没入』出来る。
5.非常に深い『没入』中は、本と自分以外、この世界には存在しないようにすら感じる。
  優れた本・好きな本への『没入』では、まるで本の世界に入ったかのような感覚も味わえる。
6.理解出来ない言語で書かれた本ですら、『没入』状態なら理解し、読める。
  これを、患者は『本と対話した』『本が内容を語ってくれた』ように感じる。
7.なお、中毒性や常習性などは無い。

81名無しは星を見ていたい:2017/01/23(月) 01:42:26
1.レオナ(戸籍名 加賀美 玲緒奈)
2.女性
3.20
4.見てください。このタタウ。あ、いえ、タトゥー。この国では刺青、ですか。
  この国、タタウしてると変な目されます。
  でも、私にとってこれ人生。

  はっきり言います。私、記憶あまりありません。
  もっと言えば、覚えていたいことタタウに込められたことだけ。
  私、拾われました。父の代わり、兄みたいな人。
  タタウ、私の血筋、ルーツの証。トライバル、私まで繋がれたバトンの証。
  私頼んだら兄みたいな人、彫ってくれた。
  つらいこと、自分のルーツ、込められた思い忘れないため。
  そして、立ち上がり立ち向かうため。
 
  私の人生、今まで刻まれてきた。
  私の意志、だけじゃない。
  でもこれから私の人生、誰かのため違う。
  私の人生、彩るの私。
  私の人生、刻むの私。

  つまり、私の人生を終わりまで描きあげる。
  私のタタウ。この先祖代々の誇り、部族の、民族の、サモアの証。
  もっと広い世界を見る。
  このタタウを私の体に刻んだように、私の人生にたくさんのことを私が刻む。
  以上。

82『音仙』:2017/01/29(日) 01:07:07
>>81(レオナ)

「この『騒がしい声』――が、果たしていつから?
 記憶より先か後か、それとも、今なのか……
 キミの中に刻まれた多くのものが、これを生んだのか、
 それとも……故郷、好奇心、そういったものが……
 キミと、『この声』との間で……何か引き合ったのか。
 私には、声は聞こえても……その経緯までは分かりません」

「ですが……今、これは『キミのもの』となった。
 それについては……今のところ、間違いないでしょう、
 つまり……ええ、キミの中にある、『特別な才能』……」

「キミの人生は『キミだけのもの』ではない。
 私が聴いて……キミに聴かせる、この声によって。
 しかし、それは……キミが彩り、刻む助けとなるはず。
 どうか、呪いではなく……祝福になると、信じています」

           「それでは……」

  「キミが生きるのが……
   良い世界になりますよう」

        キィ
              ィ

           ィィ
                  ィ

            ィィ
                  ―――  
                       ン

―――――――――――――――――――――――――――――

本体の『目』と常に一体化しているスタンド。
瞳の奥に存在する『妖精』という像で認識出来るが、
その実態は『巣』。瞳から見えるのは一つの光景に過ぎない。

巣の中に何体の妖精がいるのかは、『不明』である。
自立した意思の有無も不明だが、本体には従う。
彼らとの任意の意思疎通は、今のところ不可能である。

妖精たちは『生物』『絵』『機械』問わず――
本体と『目が合った』対象の『目』の中に転位し『寄生』出来る。。
解除される時にはまた転位し、『巣』の中に戻ってくる。
この時に妖精が持ち帰った視覚的な情報は本体も得られる。

同時に巣から出られる妖精の数には制限があるようで、
ホームシックなのか、宿主に寄生出来る時間も長くはない。

なお、このスタンドたちの『巣』である本体、
およびこのスタンドが『寄生』している対象は、
スタンドを『守る』かのように『強靭』な状態となる。

具体的には肉体の強度が上がり、スタミナが切れない。
その強靭さゆえに、多少無茶な動作も可能になるだろう。
特に、『本体』はその力を引き出す術を本能的に良く知っている。

『ホームランド』Homeland
破壊力:なし スピード:なし 射程距離:E(一体化)
持続力:A 精密動作性:なし 成長性:A

―――――――――――――――――――――――――――――

                レオナ→己に宿る『存在』を聴き、『把握』。

83『音仙』:2017/01/29(日) 01:12:39

本体の目と一体化した『妖精の巣』のスタンド。
目が合った対象の目の中に、『妖精』を寄生させる。
妖精の『宿主』は、妖精の庇護のためか肉体が強くなる。
巣である本体も、もちろん例外ではない。

『ホームランド』
破壊力:なし スピード:なし 射程距離:E(一体化)
持続力:A 精密動作性:なし 成長性:A

【基本情報】
1.両目と一体化しているスタンド。常時発現している。
2.ヴィジョンは『瞳の奥』に存在する妖精という形で確認出来る。
  これは意図的に覗き込もうとしなければ、外からは見えない。
3.瞳は『妖精の巣』に繋がる『門』のような役割と思われる。
4.巣の中の妖精たちの自我の存在は不明だが、本体の指示通りに動く。
5.妖精たちとの意思疎通は『不可能』で、後述の『情報』のみ受け取れる。
6.妖精たちが実態を持って発現する事はなく、巣から出るのも後述の能力時のみ。
7.妖精たちは独自の視覚を持ち、これによって後述の能力の際情報を集められる。
8.妖精たちの視覚は一般的な人間と同等。強烈な光などでは『目潰し』される。

【寄生】
1.本体と『目が合った』ものの『目』の中に、妖精を一匹転位・寄生させられる。
2.対象になるのは生物に限らず『絵画、模様の目』や『機械のカメラ』も含まれる。
  ただし、それが目であるとはっきり分かる物である必要がある。こじつけは不可能。
3.妖精を寄生させられた対象を、この概要では『宿主』と呼称する。
4.妖精が『巣』である本体以外の宿主に寄生していられるのは『3分』まで。射程には制限無し。
5.持続時間、射程超過、宿主の気絶・消失で『巣』に再転位。
  その際、妖精が寄生先で得た視覚情報を本体はフィードバックとして得られる。
6.任意で寄生先から『巣』に再転位させることも可能。情報フィードバックは同じく発生する。
7.同時に他の宿主に寄生させて(=巣から出して)おける『妖精』の数は『3体』まで。
8.妖精が中にいる状態で宿主の『目』が『破壊』されると、
  その後『1週間』は寄生させておける妖精の数が1体減る。

【巣と宿主の強化】
1.妖精の宿主は、『頑丈』に、かつ生物の場合『スタミナ切れ』しにくくなる。
  なお、妖精の巣を有する『本体』は、常時この状態でいることが出来る。
2.具体的には『持続力』が『1ランク』上がり、頑丈さも『1ランク』上がる。
  例:『破壊力Cで破壊できるもの』は、『破壊力B』なくては容易には破壊できなくなる。
  痛覚などは通常通りであり、あくまで破壊に対する耐性でしかない。
3.生物の場合、常人以上の身体能力(破スCCプロアスリート並み)を引き出せる。
  限界を気にする必要の薄い頑丈さと、大きく増したスタミナに由来し、
  負担が大きく、この状態での行動は『本来の持続力』相応に疲労する。
4.本体に限っては、『超人』(破orスB)的な動作すら可能。
  これは負担のあまりの大きさゆえに『10秒間に1動作のみ』で、
  かつ一度に発揮できるのは『破壊力』と『スピード』どちらかに限られる。

84名無しは星を見ていたい:2017/02/20(月) 20:26:38

カキカキカキカキ…
 「――男は歩いていた。長針は鎌首をもたげている
次に親と子の印が交差する時には、あの川辺に生える葦も眠るのだろう」

   カキカキ   ガリガリ シャッ シャッ…

「一つの部屋に、褪せた靴底のスタンプ付けて残し。その椅子に座る
角ばった鋭利な目の中に、およそ似つかしからぬ虚空を蝕めて。
 だが、男は空っぽな中に何かを詰めたくて此処へ来たのだろう。
それが、また彼にとっての最良であろうとなかろうとも」

  グリグリ シュッ カキカキ キュッ キュゥッゥ…

「男の瞳の中で、彼の人は波紋を落とすように揺らいでいた。
欹(そばだ)てている そう、その姿を見て思えた。いや、思い込もうとしていた
どちらでも良いように振り子を揺らしていたのだろう。
だが、目に見えぬ高位なる者へ罪人が懺悔するように。その男もまた
聞き入れてくれる事を、実は切に願っていたのかも知れない」

 シャッッ シャッ カリカリシュリィ ガリガリカキ
 
 「そして、男は筆を走らせて彼女へと喋りかけ
……いや。
 ――書き綴りながら、心を彫り浮かべるのだ」

 ――――――――――――――――――
1.小林 丈(こばやし たける)
2.男
3.18
―――――――――――――――――――
5.カキカキカキカキ……ピッ キュ

 「彼は文字を壕(ほり) また時に埋めながら白紙に自分を誇示して……っと」


「……私の、あるかないか不明瞭な こころ と言う題名を
記す前に、貴方(藤原 しおん)に、一つだけ聞きたい」

 「此処の形式からは外れてる行為であるだろう事は承知してるし
失礼であるとも自覚ある。ただ、どうしても知りたい」

 「貴方が、今まで『こころ』と言う存在に触れ合った時に。
何を想い、何を胸と頭の中に浮かべ 産んで 描いたのか」

「不躾な詮索だとは思う。だが、一『作家』として。
私は、出会った人達の事を綴り、文章にする。
 物欲や自賛や名誉でない。謂わば之を表すとなれば『誇り』だ。
貴方『藤原しおん/音仙』の事を、少しで良い。私に教えて頂けないだろうか?」

85『音仙』:2017/02/21(火) 21:57:22
>>84(小林 丈)

『小林 丈』は広いとも狭いとも言えない部屋で問う。
室温は快適に保たれていて、インテリアは暖色系に揃う。
小規模なアクアリウムが時々立てる水音以外は、独壇場。

部屋には椅子が二つあった。
一つには『小林 丈』が座っていて、
そのように、物語を紡いでいる所だった。

相対するもう一つに『藤原しおん』がいた。
やや小柄で、あまり肉付きの良くない女性だった。
ロッキングチェアに腰かけ、毛布を膝にかけていた。

「私の話をして……キミの、その、何かの……空白を、
 埋められるような物かは、分かりはしません……
 エエ、卑下ではなく、私は……ネ、神ではないので。
 神話のようなものを期待されては、困ってしまいます。
 ですが、話す事は嫌いではないので……あまりご期待せず」

きっとこの部屋はしばらく無音だったのだろう。
静かな女性だった――しかし、虚無的ではなかった。
灰色の髪で半ば隠れた目は『小林 丈』に向いていた。

「ああ……私の持つ才能は……『触れ合う』事ではない。
 そうはいっても……その、あまり多くの事は、ネエ……
 とてもとても、人に明かす事では、ありはしませんが……
 私は、『聴ける』……そして、エエ、キミに『聴かせられる』」

ぽつぽつと発された彼女の声が、水音とシンクロする。
何かの熱帯魚だろうか――名前も知らない魚がそこにいる。
深い色をした水槽の世界の外に、音だけは届けられる存在。

「タイトルのない……音源のような物です、人のこころは。
 歌い手は人魚か、ストリート・ミュージシャンか、酔漢か……
 あるいは、名も知らない誰かのひそひそ話か……では、楽器は?
 コップを叩いた音か、習いたての笛、グァルネリ・デル・ジェス?
 単一の音ではない、混じり合う、無限重奏……ネエ、言葉ではとても」

           「……とてもとても」

ふ、と藤原しおんは笑みを浮かべた。
意図が読みづらい、あまり気の利かない笑み。

「……」

「どうです、満足いく答えですか……ネエ、
 それとも、何かまだ、私に話したいことが?」

それからまた、アクアリウムの魚が跳ねる音が部屋に響いた。
藤原しおんは、『小林 丈』が何か反応するのを待っているのだろう。

86名無しは星を見ていたい:2017/02/21(火) 22:43:13
>>85

 カッ カッ カリカリキュッ シャッ キリィ カカカリカリ…

「――命とは……いや、素は 元は 源が全て流動の螺旋の中に作り上げるように
大海に呼応する白砂に散りばめられる硝子の光の始原の在処を問いかけるように。
 そう、彼は答えとは 心とは 形骸の中にありし真実を突き止める事と同じなのだと
男は、彼女のフリー・リードを字の海と変えて白紙の上に散りばめていく。忘れないように……」

ガリガリ シャッ シャッ キリ キュッ…

 「……彼は筆を止めると、口を開き。字から自へ転ずる事を
文字を言葉へと変え……告発を自らに向け、そして貴方に語り掛ける ――心を」

 ――――――――――――――――――――
4.私は幼き頃に体験した出来事により 胸の中にあった確かな大事なものを
手に届かぬ場所へと追いやってしまった。また、それを取り返せるかも自信を以て宣言出来ない。
 日々の、この空つぽに感じる体を『小説』と言う形へ成し。心あると自分を騙し込み過ごしている。
 尤も……人並みに抑鬱した衝動を粒さに表す事がないと言えば嘘になるが。
五感で得たものを 誰かの姿形 情景 また形写せない何かを字にする事で 生きていると感じられる。
 それだけでも、十分私は幸せ足りえてる。これに評価付けるなら、名無しの審査員はそう批評するかも知れない
だが、私が少しでも欲を曝け出す許し得るならば。
 この、私と言う……そのもの、また存在を形成しえる取り巻く環境その他含め。
それを『文字』だけではない。幾らの年月が経とうとも、ふと目に移りこんだ人々に理解して貰いたい
心に少しでも、私と言うものが残した作品に心を奮わせる…讃歌を私のペンで描けるようになりたいのだ。

87『音仙』:2017/02/25(土) 23:25:52
>>86(小林 丈)

「キミの心の声は……少々、難解な音ではありました。
 しかしその根源は、『普遍的』……とも言えます、エエ。
 ポップな音楽を……それでいて凝った音を聴いたような。
 誰かに理解してほしい、己の何かを後世に残したい……と。
 創造というものは、そうした心にこそ芽生えるものなの、かも」

「……キミには『特別な才能』がありました。
 とても小さく、『儚い』キミの才能は……しかし、
 とても大切なものを、包み込んで生きる力であり……
 砕けても何かを残し……見る者に刻み込むのでは、と。
 私は思うのですが、キミは……イエ、感想は聴いてから」

       「――では」

              「どうか、耳を澄ませて。
               ……これがキミの音楽です」

 キィ
     ィ
         ィ

               ィィィーーーン

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

玩具の金魚のようなヴィジョンを持つ、群体型のスタンド。
サイズは、ラムネに入ったビー玉ほど。『6匹』まで発現可能。
特殊な発現条件を持ち、ダメージフィードバックはない。

液体か液体を納めた容器に本体が触れる事で『液中』に発現される。
液体が毒であれ、灼熱であれ、彼らは生存し、液中を自由自在に泳ぎ回る。
ただし、液中から出る事は一切できず、出た瞬間強制解除される。

彼らの能力は――自らを『水槽』に包む事。
触れている液体を球状に集め、ビー玉〜ソフトボール大のサイズに固定し、
外層に数ミリほどの薄いガラス質の膜を形成。これで『水槽』は完成する。

この『水槽』は、中の液体・金魚ごと自在に操作する事が出来る。
液中を脱し、宙を泳がせるかのように、空中に浮かばせての操作も可能。
ただし、ガラスはその薄さから極めて脆い。弱い衝撃で割れ、中身は飛び散る。

『リヴィング・イン・モーメント』Living in moment
破壊力:D スピード:C 射程距離:B(30m)
持続力:C 精密動作性:C 成長性:D

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

                小林 丈(こばやし たける)→己の『特別な才能』を聴き、把握。

88『音仙』:2017/02/25(土) 23:31:59
玩具の金魚のような小さな群体型のスタンド。
液中に発現し、周囲の液体を集め『水槽』を形作る。

『リヴィング・イン・モーメント』
破壊力:D スピード:C 射程距離:B(30m)
持続力:C 精密動作性:C 成長性:D

【基本情報】
1.玩具の金魚のような、『瓶ラムネ』の中のビー玉ほどの大きさのスタンド。
2.群体型であり、同時に発現出来るのは『6体』まで。
3.ダメージフィードバックは存在しない。視覚のリンクのみ存在する。
  複数の金魚の視界を得る場合、複数のテレビの同時視聴に近い感覚。
4.本体が液体、または液体の入った容器に触れる事で、液中に発現される。
5.通常の発現は不可能。液中から出れば強制解除される。液中なら操作は自由。
6.強制解除された場合、『30秒』は同時発現可能数が1つ減った状態になる。
7.液体が毒物や高温など生存が困難な性質でも、このスタンドは問題なく行動可能。
8.金魚が解除されると、対応する『水槽』も解除される。
9.金魚が『破壊』されると、その後『3日間』は同時発現可能数が1つ減る。

【水槽】
1.金魚が触れている液体を球状に集め、『ビー玉』〜『ソフトボール大』程のサイズに固定。
2.その際、球の外層に薄さ数mmのガラス質の膜を形成される。これで『水槽』が完成する。
3.水槽は中の金魚、および液体ごと、自由に操作する事が可能。
  また、水槽自体は動かさずに水槽の中の金魚を操作することも可能。
4.空中に浮かべる事も可能。何らかの理由で金魚が空気中に出ると当然、強制解除。
5.水槽の中の液体が何らかの理由で消え、金魚の所在が『液中』でなくなっても強制解除。
6.金魚・水槽が解除されても当然中の液体は残るため、その場に飛び散る。
7.水槽のガラス膜は薄さ相応の脆さ。ただし、中の液体の温度や性質では破損・変質しない。
8.水槽が完全に破壊された場合、ガラス膜は数秒だけその場に残った後、解除される。

89名無しは星を見ていたい:2017/03/07(火) 02:21:03
1.蝶野 幽(ちょうの かすか)
2.女
3.27
4.十分に発達した科学は魔術と見分けがつかない
  空を飛んだり火を付けたり、とかってさ昔じゃあ魔法だったのさ
  僕自身、子供の頃は魔法使いが将来の夢だった
  自然の中で息づく数列や図形、あらゆる色や匂いなんかを作り出すこと、人の生活を助ける機械
  そういうかつて魔法だったモノとか、本当に漫画みたいな魔法とかに憧れてね
  でも現実問題、魔法なんて使えないだろう? だったら学者になるしかない
  
  じゃあ、現実はどうなんだって話なんだけど……
  は、はは……ははは……
  い、色々……失敗しまして……その、今はサーカス団で……ナイフ投げ、とか……
  普段は事務ですけど……人手不足でナイフ投げ……はは……
  いえ、そのすごく不満ってことはないんですよ?
  人に驚いてもらえたりすると……ねぇ?
  でも、これ、魔法使いっていうより……道化師ですよ?
  だけど舞台上でだけ、憧れの魔法使いに近づけます……
  私、どうするのがいいんですかねぇ?
  道化師のままで魔法使いの気分を味わうか、それとも魔法使いになるために道化師をやめるか……
  ナイフ投げする魔法使い、知らないですけど……

90『音仙』:2017/03/11(土) 19:50:38
>>89(蝶野 幽)

「十分に発達した科学は、魔術と見分けがつかない。
 とても有名な、そして何か、深い言葉な気がしますね。
 高度に……と言う事もありますが、まあそれは、
 言い方の違い……些事ですね、エエ……つまり、
 本題としては……『高度な魔術は常に科学に優る』と。
 科学は高度になってようやく、魔術の模造品であるのだ、と。
 そのように考える事も、出来る言葉なのでは……そう思います」

「もちろん……魔術というものの高度さを崇めた上で……
 人間の科学はその域に達する、という、礼賛の意味も……
 そこには重なり合っているというのは、言うまでもないですが」

「ただ、魔術師……と言うのが現代日本に存在するのかは、
 怪しいところ、だとは思いますが……ネ、しかし。
 それに近しい存在は、『いる』……と断言していいでしょう」

        「……キミもその一人になります」

「魔法の名は『チケット・トゥ・ザ・ムーン』……キミの才能、
 活かすことが出来れば、また違う道も見える、かも……
 いえ、今見えている道が不吉、というわけでは、ありませんが」

              「まずは、お聴き下さい」

    キ
          ィ

                  ィィィィン

――――――――――――――――――――――――――――――――――

魔女のような衣装を着たロボットのスタンド。
大きさは本体の半分ほどであり、見た目通り非力。

手のひらで触れた物体に『印』を刻みこむことが可能。
この印は任意のタイミングで『起動』する事ができ、
その瞬間対象は『消滅』するが――すぐに『再出現』。
この時再出現した物体は、多かれ少なかれ損傷している。
そして、刻み込まれていた印は消滅している――――

消失している間も運動や状態の変化は続いており、
例えば投擲物は消えている間にも進み続けている。
一見すれば『透明になった』ようにも見えるが、
見えないだけでなく触れる事も不可能となっている。

印の正体は――物体の、重なり合う『別次元』への転送券。
別次元は月面のように何もなく、平坦な荒野の世界である。
しかし転送した物は別次元に受け入れられず戻ってくる。
加わっているダメージも、その際の拒絶反応の結果である。
また、戻ってきた際に何かに重なる位置であった場合、
元からあった物体が優先され、戻ってきた物ははじき出される。

またこの能力は印さえ描けば生命体も対象に出来るが、
当然、対象は小さくないダメージを負うこととなる。

『チケット・トゥ・ザ・ムーン』Ticket To The Moon
破壊力:E スピード:B 射程距離:C(7m)
持続力:D 精密動作性:B 成長性:C

――――――――――――――――――――――――――――――――――

              蝶野 幽(ちょうの かすか)→己の『特別な才能』を聴き、把握。

91『音仙』:2017/03/11(土) 19:51:13

魔女のような衣装を着た小さなロボットのスタンド。
手のひらで触れた物に『印』を刻み込む事ができる。
刻んだ対象を任意のタイミングで『別次元』に転送できるが、
転送した物は何であれ別次元に拒絶され、即座に戻ってくる。

『チケット・トゥ・ザ・ムーン』
破壊力:E スピード:B 射程距離:C(7m)
持続力:D 精密動作性:B 成長性:C

【基本情報】
1.小人型のスタンド。身長は80cmほど。
2.ロボットが魔女の衣装を着たような外見。
3.部位などは人間と同じ。可動範囲なども人間に等しい。
4.ダメージフィードバックと視聴覚のリンクを有する。
5.衣装のデザインは『実益』が出ない範囲で自由とする。

【印を刻む】
1.スタンドの手の平で触れた物に、『印』を刻み込む事ができる。
2.印は『重なり合う円』のような紋様で、500円玉より一回り大きい。
3.一つの対象に対しては、同時には一つの印しか刻み込めない。
  生物の場合、『衣服』『装飾品』『手荷物』に関しては一部と扱う。
  ただし、『手荷物』に関しては、任意で個別の物体としても扱える。
  (対象本体にしか印を刻んでいなくても持ち物ごと転送できるが、
   持ち物は転送しない事も出来るし、逆に持ち物に個別で印を刻み、
   対象ではなく、持ち物だけを別次元へと転送することも可能である)
4.印を刻み込んだ時点ではダメージや刻まれた感覚などは無い。
5.同時に刻んで置ける印の数は『3つ』で、射程は『30m』まで。
6.印は擦ったり洗っても消えず、塗りつぶしてもその上に浮かんでくる。
7.印が刻まれた部位を抉る、彫る、破壊するなどすれば解除される。
8.印は任意のタイミングで『起動』出来る。その際には『印の視認』が必要。

【転送・別次元】
1.印を『起動』する事により、対象を『別次元』へと転送する。
  この詳細では、『星見板』の舞台となる次元を『基本次元』とする。
2.転送には重量制限がある。具体的には『破壊力C』で持ち上げられる範囲。
3.別次元は基本次元にぴったり重なり合う、異なる次元。
  『月面』を思わせる光景で、平坦な地面が続いており、
  『地形』については基本の次元と等しいが、生物がいない。
  また、地形を超えた人工的な建造物や、物品も、別次元にはない。
  (街路の場合舗装された地面たその凹凸は残るが、
   電柱や塀、通行人、虫や犬、建物、樹木は存在しない)
4.『液体』は存在せず、基本次元で液体があった場所には『何もない』状態となる。
5.『大気』は地球と等しく、この世界への滞在それ自体は対象に悪影響を及ぼさない。
6.『物理法則』についてはすべて基本次元と同じ。重力なども変わりない。
7.別次元の地面は、原則的には破壊不能な硬度。
8.転送された物が何もなくなれば、別次元の全ては瞬時に元通りになる。
9.同じ座標から転送された物は、必ず別次元の同じ座標に出現する。
10.別次元に行っても、『対象にかけられた能力』は『射程外』にならず、解除されない。
11.スタンド使いを別次元に転送した場合、通常のスタンドは共に別次元に送られる。
  遠距離型でも同様だが、本体の意思を外れた『完全自立型』や『自動操縦型』は例外。

【転送・帰還】
1.転送された対象は『一拍』ほどの間の後、強制的に基本次元に帰還する。
2.帰還する際、対象の全体に『破壊力Cの打撃』相当のダメージが走る。
  これは、帰還という現象それ自体が別次元の『拒絶反応』による物のため。
3.ダメージは衝撃を伴わず、対象の動きの軌道を変えたり、妨げたりはしない。
4.別次元への転送それ自体も対象の動きを妨げるような力はない。
  別次元に転送されている『一拍』の間も、対象は動きを続ける。
5.対象が戻ってくる座標が基本次元の物体に重なった場合、『パスEB』で弾き出される。
  弾き出される事に関しては確実。このスペックは『物体が弾き出される勢い』を表す。
6.弾き出される方向は、対象の運動の方向に従う。停止した状態ならば『ランダム』(GM次第)
7.別次元で何かを入手しても、それを基本次元に持ち帰る事は『不可能』。

92名無しは星を見ていたい:2017/03/14(火) 22:45:45
1.志田 忠(しだ ただし)
2.男
3.20代前半
4.眠れない。ひどい不眠症なんだ。
  いや、このクマだらけの顔を見れば誰だって分かると思うけど……。
  寝つきは悪くないんだ。でも、眠れない。
  慢性的なやつで、もう10年以上続いてる。
  原因は分かってるけど、ずっと解決できてない。

  子供の頃、僕には気の合う幼なじみがいて、そいつとは親友だった。
  梅雨の明けたある日、僕はあいつに誘われて学校の裏山に遊びに行った。
  そしたら、急に崖崩れが起きたんだ。連日の豪雨で地盤が緩んでたらしい。
  あいつが落ちそうになってたんで、僕は咄嗟に手を掴んだ。
  かなり高い場所だったから、落ちたらひとたまりもない。
  僕はなんとかして引っ張り上げようとしたけど、だんだん腕が痺れてきた。
  それで、手が離れてしまったんだ。
  あいつは落ちた時に頭を強く打って、帰らぬ人になった。
  僕はあいつを助けられなかったことを悔やんだけど、同時にこうも考えた。
  もし、手が離れなかったとしたら、僕も一緒に落ちてた筈だ。
  もしかしたら、僕は無意識の内に自分から手を離したのかもしれない。
  自分が助かりたいがために、あいつを見捨てたんじゃないかって。

  で……そこから不眠症が始まった。
  眠りに入ると、あいつが夢に出てくるんだ。
  あいつは何も言わないけど、顔を見れば何を言いたいかは分かった。
  僕を恨んで、責めて、呪ってるんだ。それを見て、僕は目が覚めて飛び起きる。
  延々その繰り返し。しかも最近は特に酷くなってきた。
  医者もカウンセラーも効き目がない。
  何か……何かのきっかけが得られるんじゃないかと思って……
  今……あなたの前に座ってる……。

93『音仙』:2017/03/21(火) 23:46:19
>>92(志田 忠)

「私はカウンセラーではない……というのは、
 ご存知の上でいらっしゃったと、聴こえています。
 ゆえに……その、私がキミに与えられるのは、必ずしも、
 キミの深い問題を解決するための、天啓とは限らない。
 心を聴く……私の才能に、『創造』の余地はあまり、大きくない」

「そして……この『特別な才能』が、いつからキミの中で、
 目覚めを待っていたかも……私には、分かりかねますが。
 エエ、特別な才能……私が聴いた、その産声は……
 あるいは、今私が起こしてしまった……それだけなのかも。
 何にせよ、才能の手綱は己で握るもの。判断はキミ次第……」
 
「私に出来ることは、聴き、聴かせ、ああ。祈る事だけ。
 今日がキミの、心の、魂の、あるいは別の何かの……
 救済の前夜に、なりますようにと。ただそれだけのことを」

       「さあ、さあ……
        御聴かせしましょう」

                   「耳を澄ませて」

       キィ

              ィィィ――――ン


――――――――――――――――――――――――――――――

深い黒色をした、人型のスタンド。
横に四つ並んだ、紫に灯る目が特徴的。
目は飾りではなく視力があり、視界が広い。
そして――この目は『能力』のカギも握っている。

四つの目は『レーザーポインタ』の役割を果たしており、
各視線の先に任意で能力の始点となる『サイト』を形成可能。

そして、サイトとサイトを繋ぐように『糸』を発現し、
三つ以上のサイトならば全てを繋ぐ『網』を生成出来る。

糸は飛び抜けて強靭な素材というわけでも、
驚くような特異な能力を有するわけでもないが、
人間一人を縛り、動きを阻害するには申し分なく、
網ならばやはり、人間一人を支える程度の強度はある。

『イヴ・オブ・サルヴェイション』Eve of salvation
破壊力:B スピード:C 射程距離:E(1m)
持続力:C 精密動作性:A 成長性:B

――――――――――――――――――――――――――――――

      志田 忠(しだ ただし)→己の『特別な才能』を聴き、把握。

94『音仙』:2017/03/21(火) 23:47:23
四つの目を持つ人型のスタンド。
四つ目それぞれの視線の先に球状のサイトを形成し、
それらを結ぶように『糸』や『網』を貼ることが出来る。

『イヴ・オブ・サルヴェイション』
破壊力:B スピード:C 射程距離:E(1m)
持続力:C 精密動作性:A 成長性:B

【基本情報】
1.人型のスタンド。ダメージフィードバックと視覚のリンクを持つ。
2.4つの目の存在により、視野は後方除く270°をカバーする。
3.目に見える物に視線を浴びせる事により、任意で『サイト』を形成できる。
4.ただし、視線を『1秒』は続けて浴びせなければ、サイトは形成できない。
5.サイトは同時には一つの目につき、一つだけ形成可能。
6.サイトを形成することは、射程を問わず視界内なら可能。

【サイトの特性】
1.『サイト』はビー玉サイズの球体。スタンド物質。蜘蛛の巣状の模様を持つ。
2.『破壊力C』で破壊可能な強度。破損すれば即座に解除。
3.形成された場所の表面上に極めて強く固定されており、引きはがせない。
  固定箇所を粉々に破壊する、消滅させるなどすればサイトも解除される。
4.ただし、固定箇所が大きな何かから切り離されただけならば、サイトは解除されない。
5.スタンドの視界から消え、完全に見えなくなったサイトおよび関連する糸は、即座に『強制解除』される。
6.任意解除も可能。そのサイトを用いて発現された『糸(網)』も、共に任意解除の形で解除される。
7.『糸(網)』の発現に用いられたサイトからは『蜘蛛の巣模様』が消える。
  模様を持たないサイトは、その後『糸(網)』発現を行う際に利用できない。
8.サイトの射程は『視界内』で、持続時間は『30分』。これは後述の糸や網も同じ。

【糸と網】
1.任意のタイミングで、サイトとサイトを繋ぐように『糸』を発現することが出来る。
2.サイトが3つ以上存在する場合、それらを頂点とする『網』としても発現出来る。
3.『糸(網)』共に、強度は『破壊力C』相当、およびそれ相応の重みに耐える。
  切断に弱く、多少鋭い道具を『破壊力D』で用いれば、かなりすんなり断てる。
4.『糸(網)』はサイト間で完全に張る長さに限らず、余裕を持った長さで発現する事も可能。
5.3つ以上のサイトを形成していても、2サイト間のみを使い『糸』を発現する事は可能。
  4つのサイトを形成している場合も、3つのサイトでの網や、2対の糸を張らせる事も可能。
6.サイトを残したままで、発現された『糸(網)』を『任意解除』する事も可能。
  この場合、任意解除から『5秒』前後で、対応するサイトに『蜘蛛の巣模様』が戻る。
7.『糸(網)』は破壊・切断されても強制的に解除されず、そのまま残る。
8.糸の長さは『7m』まで。ゆえに、網を形成する場合も一辺は『7m』まで。
  それ以上距離の離れたサイト同士の間には、『糸(網)』を発現すること自体が『不可能』
9.『糸(網)』の発現される空間上に障害物が存在する場合、対象を発現に巻き込む。
  巻き込まれた対象の表面に、『破壊力C』で引きはがせる強度で糸が癒着する。

★図解

S――――――――――S  ←2サイトをつなぐ『糸』の例。

S#############S                 
 #############            
 #############  ←4サイトをつなぐ『網』の例
 #############  
 #############   
S#############S 
 
         S
        ###
      #####     ←3サイトをつなぐ『網』の例
    ###○#### 
  ###########
S#############S

※Sが『サイト』。―が『糸』。#が糸により形成される『網』。
※○が巻き込まれた対象。接触部の糸が対象の表面に癒着する。
なおサイトの位置が明確なら、糸や網をAA化する義務はない。

95<削除>:<削除>
<削除>

96名無しは星を見ていたい:2017/04/12(水) 23:36:49
1.伊須河 梨央奈 (いすかわ りおな)
2.女
3.14歳だと思うんス
4.なんだか信じられないこと言うかもしれないスけど……聞いてほしいんス…
 学校の帰り道…信号無視した車と鉢合わせて…交通事故にあったようなきがするんスけど…

 なんデなのかあたし……その時からそのぉ…
 肌が白っぽくなるわ体がちょっと冷たいわ…
 お肉も食べたくなるわで…これってまるデ、ゾンビみたいなんスよね…
 あ、デも脳味噌がおかしくなったわけじゃないし…
 ほら…臭ってるわけでもないから…大丈夫…スよね?

 …正直ずっと不安なんデス…
 あたしがゾンビなのか…そうデはないのか…
 ぜひ確かめてほしいんデス!

97『音仙』:2017/04/20(木) 00:17:11
>>96(伊須河 梨央奈)

「聴き終りました――極めて特異な、キミの心音を。
 心臓は動いていて……脳の血流も、問題はないでしょう。
 臭くも、ないですよ。エエ……どうかそこはご安心ください。
 そして……その。『事故』については本当に、現の出来事です」

「…………ええと」

「結論から言うと、キミは……いわゆる『ゾンビ』ではない。
 そして、『特別な才能』を有している事も分かりました。
 その才能で……事故から。その、『生還』……? したのです。
 キミに自覚は無かったものとは、思います。『無意識』でしょう」

「詳しい事は今から『聴かせ』ますが……
 つまりキミは……『二度目の生』の中にいる。
 この状態を『延長戦』とするか、『二周目』とするか。
 少なくとも……『続ける事』を選ぶ権利が、キミにはあった。
 ……少なくともキミは、『死を望んでいた』わけではなかった」

      「……どうか己を呪う事のないよう」

               「耳を澄ませて」

     キ

       ィ
            ィ

                  ィ

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

不死鳥を思わせる、絢爛な紅色のスタンド。
人型だが『頭部』が存在せず、胸には大きな空洞がある。
当然視聴覚のリンクはないが、動作精度には問題はない。

半径『6m』以内の空間において何かが『死んだ』時、
その存在が何であれ『火葬』し、焼失させてしまえる。
その時発生する『遺灰』が、首の『断面』から吸引され、
胸に空いた空洞の中に渦巻くようなヴィジョンが発生する。

そして――もし望むならば、このスタンドは対象を『復活』させられる。
その際は胸の穴から吸引した遺灰が放出、『死の直前』の対象を形作る。
対象が生物ならば、記憶や意思など内面も生前と変わりなく再現される。
また、『6m以内』に復活した対象がいる時なら、遺灰に戻し吸引し直せる。

ただし、復活は先述した通り、死の直前の姿を再現する物。
衰弱・病・失血などで死んだなら、復活してもすぐにまた死ぬ。
数秒前は死に縁遠い程の『即死』である事が、完全な復活には不可欠。

復活は、ひとつの対象につき『一度きり』。

『ウィッシュフル・シンフル』Wishful Sinful
破壊力:B スピード:C 射程距離:E(1m)
持続力:A 精密動作性:C 成長性:B

本体である『伊須河 梨央奈』は交通事故で『即死』し、
最期の瞬間にこのスタンドを無意識に発現、復活した。
だが、この能力は『完全な死者蘇生』を成す事は出来ない。

身体は死体のように冷たく、色は遺灰のように白んだ。
生前通り動き、食事や睡眠もとるが、肉体の成長は無い。
復活とは即ち、生前の対象の『複製』。そこに『魂』は無い。
つまり、『生物』ではなく『まるで生きたように動く人形』。
仮に別の生物が復活したとしても、これと等しい状態になる。

『伊須河 梨央奈(復活)』
破壊力:D スピード:C 射程距離:―
持続力:C 精密動作性:C 成長性:E(肉体は『完成』)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

              伊須河 梨央奈(いすかわ りおな)→己の現状を『把握』する。

98『音仙』:2017/04/20(木) 00:19:49
不死鳥を思わせる人型スタンド。無頭で、胸に大穴。
能力射程内で死んだ者、機能停止した物を『火葬』。
その遺灰を吸引して蓄積、望むならば復活させられる。

『ウィッシュフル・シンフル』
破壊力:B スピード:C 射程距離:E(1m)
持続力:A 精密動作性:C 成長性:B

本体は既に死亡し、『復活』を経ている。
復活した存在は内面含め生前を『再現』しているが、
そこに『魂』は宿っておらず、『動く無生物』扱いを受ける。

『伊須河 梨央奈(復活)』
破壊力:D スピード:C 射程距離:―
持続力:C 精密動作性:C 成長性:E(肉体は『完成』)

【基本情報】
1.無頭で、胸にバスケットボール大の空洞がある人型。ダメージフィードバック有。
2.スタンドから『半径6m』で何かが『死亡(機能停止)』した時、対象に『火葬』を行える。
3.『火葬』を行った場合、対象としたものの亡骸が自発的、かつ瞬時に『炎』に包まれる。
4.亡骸が残らず死んだ場合、能力は発動不可。
5.能力対象に出来るサイズは、『100円玉』ほどから『成人男性』ほどまで。
6.機能停止の定義は『対象となる無生物が、故障や損壊で一切役目を果たせなくなる事』。
7.『火葬中のモノ』と『遺灰になったモノ』と『復活したモノ』は同時に合計『6つ』まで。

【火葬】
1.火葬の炎は消えず、燃え移る事もないが、触れれば熱いし焼け焦げる。
2.対象が可燃性の物体でなくとも、必ず焼き尽くす。素材は無関係。
3.炎が対象を焼失させるのは『一瞬』だが、任意で『10秒』まで伸ばせる。
4.対象が焼失すると『遺灰』が発生。即座にスタンドの首の断面から吸引される。
  遺灰は『象徴ヴィジョン』であり、干渉を受けたり、与えたりはしない。
5.吸引も『6m』圏内に作用。通常の物体には影響せず、遺灰が無ければ行えない。
  また、遺灰は発生したタイミングでスタンドが『6m以内』にいなければ消える。
6.この能力で吸引した遺灰は、胸の空洞の中で渦巻く。
  この状態でも象徴に過ぎず、外見以外での効果などは無い。
7.スタンドを解除すると、遺灰は全て解除される。
8.火葬を止めたりは出来ない。吸引した後の遺灰を任意解除する事は『可能』。
9.『復活する能力』の持ち主でも、一度死んだなら『火葬』の対象となる。
10.何らかの理由で火葬中に相手に『命(機能)が戻った』場合は、火葬は止まる。

【復活】
1.吸引した遺灰を元に、『火葬』した対象の『死の数秒前』の複製を作り出せる。
2.複製の際は空洞から遺灰が噴き出し、『一瞬』で対象を形成する。
3.復活した物は以下の特徴以外(姿、人格、能力、感覚、記憶、内部データetc)は生前通り。
4.疲労や痛み、苦しみなど感じていた事、や受けていた干渉は再現されないが、
  傷や病、失血など肉体自体の状況は再現されるため、再発する物はすぐ再発する。
  また、衣服や装飾程度はともに復活するが、生物の『所持品』は対象外である。
5.『二度目の復活』は、少なくとも現在、どんな対象でも、どんな例外があっても不可能。
6.復活を任意解除する事は、対象が『6m以内』にいる時に限り可能。
  その場合、対象は『遺灰』化してスタンドの中に再び吸引される。
  ただし、本体の復活を『任意解除』する事は現在のところ不可能。

【復活したモノの特徴】
1.生物であれ無生物であれ、色が全体的に白みがかる。これは内部まで及ぶ。
2.生物の場合、体温が死体並になり、肉体の成長・老化が停止する。
  自然治癒や体力の回復など、現状を保つ働きは問題ない。精神的成長はある。
3.食事や睡眠は、肉体の『維持』の為に依然として必要である。
4.特筆すべき事として、生物が復活しても『魂』を有していない。
  そのため『無生物』として扱われ、『生物』扱いからは免れる。
5.スタンドを解除しても復活は解除されない。射程や持続時間の概念もない。
  スタンドの本体が死亡した場合、全ての復活したものが無条件で即死する。
6.復活したものは、再び死ねば(機能停止すれば)遺灰に戻り、即座に消滅する。

99名無しは星を見ていたい:2017/04/20(木) 21:33:18
>>97-98
なるほど……ちょっと気になったんデスけど…

・やっぱり着てた服も真っ白なんデスか?
・髪色を染めたりなんてことは可能デスか?

100『音仙』:2017/04/20(木) 22:15:23
>>99
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1463236020/
『質疑』は『活動後』に限定し上記のスレで受け付けますが、
今回は『活動』に関わる部分の質問ですので、回答します。

>・やっぱり着てた服も真っ白なんデスか?

復活時に着ている服は『白みがかる』。
着替えに制限はなく、後から着た服は変化しない。
『白みがかる』だけであり、真っ白になるわけではない。

>・髪色を染めたりなんてことは可能デスか?

特に制限は『ない』。
髪の染色、散髪、植毛などは問題なく可能。
ただし、『新しい髪』が生えてくる事は無い。
(髪の生え変わりは『維持』の範疇では無い)

101伊須河 梨央奈『ウィッシュフル・シンフル』:2017/04/20(木) 22:22:02
>>100
ありがとうございまス……
とりあえず活動してみまス

102『音仙』:2017/04/20(木) 22:47:44
>>101(伊須河 梨央奈)

「良き『第二幕』になりますよう――」

103名無しは星を見ていたい:2017/05/07(日) 00:33:31
1.佐久間金丸
2.男
3.20代
4.佐久間金丸、職業金貸し。
クリーンかそうじゃないかで言ったらクリーンな。
スジモンとは繋がってへんからな。
ちゅうか、つい最近のことなんやけどよぉ債務者が何人か消えた。
債務者おらんかったらアカンしよぉ……しゃあないから探しとったんや……ホンマにしゃあなしやぞ。
でも見つけられたんは一人だけや。
夜の街角でへたりこんどったん見つけたから話聞いた。
ほんならどうなった思う?
全くわからんかった。
ただ、大変っちゅうことはわかった。
からまぁ、今もちょっと話聞いとる。
ちゅうかそんなことあったからかよぉ、気になる事が多なってきてな。
それで、こっちは完全に気付いたね。
この世ん中、まるで布一枚被せたみたいに見えんもんがある。
そんでその布の下で起こる問題は金で解決出来んことのが多そうやな。
やからもう一個事務所設立したでな。
探偵事務所や。
こう見えてもむかしは探偵に憧れたもんやで。
それに他にもうちの債務者みたいなんがおるんやったら……ちょっと手の一つや二つくらいやな……
ま、とにかくや。
こんな仕事しとったら人間の汚い部分ぐらい見るわ。
でもな、堪忍ならんのは被らんでいい泥被らされとる奴がおるっちゅうことや。
隠れとるやつら全員、しばいたるわ。
この金貸し系名探偵、佐久間金丸様がな。

104『音仙』:2017/05/12(金) 19:39:10
>>103(佐久間金丸)

「――――聴き終りました、ありがとう。
 探偵を目指していた、というだけの事はありますね……
 つまり、そうです。この世界には、もう一つの舞台があります。
 そこで行われる悲劇も喜劇も、知らなければ演者にはなれない。
 ……なんというか、気取った言い方ですが、『こちら側』へようこそ」

「とはいえ、『こちら側』……『特別な才能』の世界は、
 知らぬが仏ということもある。まさにその体現とも言えます。
 果たして良い場所かどうかは、意見が分かれるでしょうが……
 少なくともキミは、こちら側に来ることを求めていたのでしょうし、
 エエ……喜んでもいいのではないかな、と思うんですが、どうでしょう」

「『探偵』と『金貸し』……『約束』し、『追跡』する力。
 キミの才能が、表裏ともキミの仕事に役立つことを願っています」

        「……さあ」

               「どうか、隅の隅までご確認を」

  キィ
        ィ
                 ィ

           ィ

                  ィ


――――――――――――――――――――――――――――――――――――

人型のヴィジョンを持つスタンド。
能力は、本体が金、物、他の何か――なんであれ、
誰かに何かを『貸し付け』る『契約』がトリガーとなる。

成立の瞬間、このスタンドと債務者の手元に1枚ずつ『カード』が発現。
表面には対象と『貸し付け』た物の名前、顔写真が記載。
そして裏面には、契約の条件や返済の内容が記載される。

この能力の利点は、返済のためのアポ取りや直接の対面を要さず、
債務者側がカードに『返済物』を触れさせるだけで良いという事。
大きさに関わらず対象はカードに吸い込まれ、本体のカードに転送される。
そして本体側のカードを、任意のタイミングで返済物へと変換できる。
なお、債権者側のカードは紛失するたびに債務者の手元に再発現される。

契約が不履行になった場合、カードは『真っ黒』に変化。
カードは『貸し借り』から『追跡』のための物に変化し、
本体は手元のカードを介し、己を債務者の元へ『転送』出来る。

『ソリューション・タイム』Solution Time
破壊力:C スピード:B 射程距離:D(4m)
持続力:A 精密動作性:C 成長性:A

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

                         佐久間金丸→己の『特別な才能』を聴き、把握。

105『音仙』:2017/05/12(金) 19:50:44
本体が何かを『貸し付けた』時、カードを作り出す。
カードを介し、遠隔での『返済』を行う事が可能。

そして貸し付けの契約が不履行となった場合は、
カードを介して自身を対象の元に『転送』できる。

『ソリューション・タイム』Solution Time
破壊力:C スピード:B 射程距離:D(4m)
持続力:A 精密動作性:C 成長性:A

【基本情報】
1.人型のスタンド。DFと視聴覚リンクあり。
2.本体が誰かに対して『何か』を貸し付ける契約を成立させる事が能力の発動条件。
3.貸した物と返す物が同一の物体でなくてはならないといった制限はない。
4.ただし、『何を貸して』『何を返せばいいのか』、契約を明確にしておく必要がある。
  『恩を返す』『良い物を返す』などといった、具体性に欠けるものは能力の対象外となる。
5.返済は『可能』である必要があり、返すものは『存在し得る物』ではくてはいけない。
6.形がない物は不可能であり、『権利』などを貸し借りしたいなら『権利書』は必須。
7.返済には期限を設ける事が可能。最短で『一日』〜最長は『無期限』まで。
8.また、『貸した物に傷をつけてはならない』などといった補足の条件も契約に付与できる。
  どんな条件でも問題はないが、債務者が納得しなければ契約は成立しない。
9.いずれにせよ、『貸し付けた時点』では、債務者側もその契約に合意していなくてはならない。
10.通常貸し借りできない物は、このスタンドを発現していようとも出来ない。
11.また『生命体』やその行為・意思は、この能力での貸し借りする対象にする事は出来ない。
 
【カード】
1.上記の『契約』が成立した場合、スタンドの手元にカードが発現。
  同時に債務者の手元にも、同じ外見のカードが発現する。
  両手がふさがっているなら服の中や足元等、手頃な場所に発現する。
2.大きさは免許証程度。厚さは『0.2cm』ほど。プラスチック的な質感。実体化したスタンド物質。
3.表面右半分には債務者の『顔写真』が表示。
  左半分に対象の名前・貸し付けた物の名前が記載。
4.裏面には返すべきものが何であるか、詳しい条件が何かなど、契約内容が記載。
5.本体側のカードに触れれば、対応する債務者側のカードの位置を感覚で把握できる。
6.対応するカードを介して、電話のように『会話』が可能。
  スタンド会話の一種だが、債務者がスタンド使いでなくても問題ない。
7.スタンドを解除しても、契約が続いている限りは、どちらのカードも解除されない。
8.債務者のカードは、紛失・破損すると解除され、即座に債務者の元に再発現される。
  本体のカードが紛失・破損した場合は解除され、対応する債務者のカードも解除。
9.同時に発現しておけるカードの数は『7組』。任意解除は対応する一組が同時に解除される。

【返済】
1.債務者側のカードに『返済すべき物』を触れさせると、それは本体側のカードに転送。
2.その時点で返済は完了し、債務者側のカードは解除。
  そして、転送を受けた本体側のカードが淡く発光する。これは返済完了の証。
3.返済完了後の本体側のカードは、任意で『返済された物』に変換する事が出来る。
  ただし、それに十分なスペースがない場合は不可能。
4.返済完了後のカードは『七日経過』で自動的に『返済された物体』に変換される。
5.返済完了後のカードが破壊された場合、『返済された物体』がその場に発現される。
6.本体は返済の完了を精神的に感知する事が可能。

【不履行】
1.契約が破られた時、カードは『不履行状態』の物へと変化する。
2.色が黒になり、契約の文字は全て赤色に変化する。これは両カード共通。
3.この状態でも返済のためにカードを用いて転送を行う事は可能。
4.また、逆に本体が自分側のカードから債務者側のカードへ転送される事が可能。
5.不履行状態のカードに触れ、念じれば、債務者カードから『3m以内』へ転位できる。
6.この転位は『1分に1度』に限る。使用してもお互いのカードが解除されたりはしない。
7.返済したら『不履行状態』は完全に解除され、通常の返済通りお互いのカードも解除される。
8.返済が完了する以外では、本体側のカードが破壊される、本体が死亡するなどしない限り続く。

106名無しは星を見ていたい:2017/06/11(日) 21:10:58
1.夢見ヶ崎 明日美(ゆめみがさき あすみ)
2.女
3.16歳
4.生きてる間に色んな場所へ行きたい。
  そして、色んなものを見てみたい。
  自分自身の、この目で。  

  私、生まれつき全盲で、視力が全くなかったの。
  だからって、夢も希望もない真っ暗な人生を送ってきたわけじゃないわ。
  目が見えなくても生きていけるし、ずっとこのままでいいって思ってた。
  さっき見えなかったって言ったのは、今は見えるようになったから。
  ちょっと前に角膜移植の手術を受けて、それで初めて目が見えるようになったの。
  正直、心の片隅では、今までより便利になるかなっていう程度にしか考えてなかった。
  でも、生まれて初めて自分の目で光のある世界を見た時……圧倒されたわ。
  こんなに凄いものだなんて知らなかった。
  もし知ってたら、ずっと光のない世界のままでいいなんて絶対考えなかったと思う。
  色んな感情がごちゃ混ぜになって、気付いたら涙がポロポロ出てた……。

  その時、私は思ったの。
  この目で世界の全部を見てみたいって。
  それが私の、夢ヶ崎明日美の夢。

107『音仙』:2017/06/17(土) 22:02:50
>>106(夢見ヶ崎 明日美)

「――――はい、聴き終わりました。ありがとう。
 キミの願いは……とても、尊いものだと思います。
 そしてキミの過去はとても……悲劇的である、と。
 悲劇で終わらず……続きを得られた事を祝います」

「そして……キミには、特別な才能がありました。
 これはおそらく……見えない目を、補うための、
 つまりもとより備わり……目覚めを待っていた力。
 今になって起こすのも……とは思わなくもない、
 ですが……それをするのが、この場所で見せる夢」

「では……その目で、耳で、お確かめ下さい」

            「キミの、新たな世界を」

  キィ
        ィ
             ィ――――

―――――――――――――――――――――――――――――

閉ざされた両目を持つ人型のスタンド。
メスを思わせる形状の、鋭い爪を有する。
視覚がなく、本体とのリンクも有さないが、
他の四つの感覚は本体とリンクしており、鋭敏。

爪で傷つけた対象に『五感』を『移植』する能力。
移植した感覚はこのスタンドからのみ損なわれ、
移植された相手はこのスタンドに等しい感覚を得る。

無生物への移植も可能だが、意思という受け皿が無い為か、
移植した感覚の知覚は、このスタンドへフィードバックされる。

移植できるのは『味覚』『嗅覚』『聴覚』『触覚』、
このスタンドに存在しない『視覚』についても可能。
存在しない視覚の移植は対象の『盲目化』を意味する。

その間このスタンドは一時的に視覚を持つようになるが、
この能力によって獲得した視覚を移植する事は『不可能』。

『ドクター・ブラインド』Doctor Blind
破壊力:D スピード:B 射程距離:D(5m)
持続力:E 精密動作性:B 成長性:D

―――――――――――――――――――――――――――――

夢見ヶ崎 明日美(ゆめみがさき あすみ)→己の『特別な才能』を聴き、把握。

108『音仙』:2017/06/17(土) 22:07:59
爪で切り付けた物に五感を『移植』する能力。
四感は非常に鋭敏だが、視覚のみ有しておらず、
存在しない視覚を移植された相手は『盲目』になってしまう。

『ドクター・ブラインド』
破壊力:D スピード:B 射程距離:D(5m)
持続力:E 精密動作性:B 成長性:D

【基本情報】
1.人型のスタンド。メスのような形状・切れ味の3cmほどの爪を持つ。
2.視覚を除く四感を有し、それらは本体とリンクしている。
  視覚はスタンドに無いというだけで、発現中も本体の視界は通常通り。
3.ダメージフィードバックを有する。
4.有している四感の精度はどれも超人的(精密動作性:B)
5.『人間にない機能』があるわけではなく、極めて鋭敏というレベル。
6.爪の破損は、本体の爪にフィードバックする。
7.爪は折れても解除されず、スタンドを解除するまで残る。
  強度は、『パワーC』の全力が直撃すればへし折れる程度。
8.折れた爪でも、後述の能力は発動できる。

【移植】
1.対象を爪で傷つけた時、スタンドの感覚を対象に移植できる。
  同じ相手に複数の感覚を移植する事も、問題なく可能である。
2.移植した感覚は、一時的にこのスタンドからは失われる。
  リンクは途切れるが、本体から感覚が失われるわけではない。
3.移植された対象が生物なら、このスタンドと同等の感覚を得る。
4.対象が無生物の場合でも、感覚の移植はできる。
  ただし脳や精神がないため知覚の受け皿がなく、
  それらはすべてこのスタンドにフィードバックする。
5.無生物の場合は、傷をつけた部分に感覚が発生する。
  生物の場合は対象の対応する感覚を上書きする形になる。
6.同じ感覚を同じ相手に連続で移植するには『1分』の間を空ける必要がある。
7.持続時間は『7分』で、射程距離は『15m』まで。それを超えると解除。
8.移植の任意解除は可能。解除されれば、感覚は即座にスタンドに戻る。

【視覚移植】
1.視覚はこのスタンドには存在しないが、他の感覚と同じように移植が可能である。
2.存在しない視覚を移植した場合、対象は強制的に『盲目』になる。
3.存在しない視覚の移植に限り拒絶反応が起こり、『10秒』で解除される。
4.視覚を他の生物に移植している間のみ、
  このスタンドには視覚が生まれ、本体とリンクする。
5.これによってスタンドに生まれた視覚を移植する事は『不可能』。

109名無しは星を見ていたい:2017/07/27(木) 00:19:25
1.硯 研一郎
2.男
3.16歳
4.俺は自分の事を、何でもいいからとにかく戦いたい
三度のメシより喧嘩好きな喧嘩バカだと思っていました。
けれどある日、初めて自分より遥か格上の人間と対峙し負けました。
そこで俺が求めていたのは『闘争』ではなく『安全』な『勝利』だと気付いてしまいました。
ボコボコにされた事で、俺は自分が『安全圏』の『勝利』を積み重ねる事で自らを『大物』だと錯覚し、
悦に浸る愚かで下劣な人間であると知りました。
俺の『夢』は勿論、己の愚かさを『克服』する事ですが、もしかしたら己の愚かさに目を背けたまま『偽者』として生き続ける選択肢を選んでしまうかもしれません。
16歳という年齢。俺が今後どうなるかは俺次第だと思います。

110名無しは星を見ていたい:2017/07/28(金) 00:02:51
>>109

111『音仙』:2017/07/31(月) 23:26:46
>>109(硯 研一郎)

「――――はい、聴き終わりました。ありがとう。
 君子の称号と『虎子』……どちらが得難い宝であるかは、
 議論の余地が大いにあるでしょう……エエ、価値観の話です。
 安全圏を保つという強さを、『下劣』な卑怯者と切り捨てるのも……
 あるいは研ぎ澄まされた『高等』な知性として尊ぶのも、価値観次第」

「価値観に絶対的な正解はありません……決めるのは自分自身。
 あるいは……自分よりも強い誰かの価値観に、ただ従うか……
 ああ……そして、キミは今『答え』を見失っている……いえ、
 得たい答えは決まっているが、そこに辿り着く『路』を見失ってる」

「残念ながら、キミの中に秘められた『特別な才能』も……エエ、
 答えを示す物ではありませんが、『活路』を拓くには使えるかと。
 キミの迷いの象徴か、建前と本音か、それとも……破るべき『殻』か?
 激しく猛り、されど『安全』を作り出す才能――『RXオーバードライブ』」

             「本質がどちらか……
                 あるいはその狭間か……
                    決めるのはキミの心でしょう」

        「そのためにもまずは」

    キ

         ィ

               ィィィィ ―――――  

                   「耳を澄ませて」

―――――――――――――――――――――――――――

装甲車の意匠を持つ人型のスタンド。
動作は超高速、かつ強烈なパワーを誇るが、
精密動作性に欠け持続力にも大きな難がある。

スタンドの能力は接触による『車輪』の設置。
この世に存在する車輪であれば自由に選択でき、
同時に『4輪』まで発現を保っておく事が可能。
車輪は本体の任意で触れずに回転もさせられ、
移動のための補助や、攻撃、防御にも用いれる。

車輪が齎す特異な能力は――『安全運転』。

発動は条件が揃えば本体の任意であり、
条件は設置対象が動いていることと、
設置した車輪が『低速』で回転している事。

発動時は対象に速度の落ち着きと引き換えに、
動作の精密性と一回限りの『衝撃吸収』を与える。

衝撃吸収は対象が一定以上の衝撃を受けると発動し、
車輪が崩壊しながら『エアクッション』を生成する。
これはこのスタンドと同程度のパワーなら吸収出来る。

安全運転の対象はあくまで設置対象のみであり、
当然ながら衝突された側は衝撃をまともに受ける。

『RXオーバードライブ』Rx Overdrive
破壊力:B スピード:A 射程距離:E(1m)
持続力:E 精密動作性:E 成長性:B

―――――――――――――――――――――――――――

             硯 研一郎→己の特別な才能を聴き、『把握』

112『音仙』:2017/07/31(月) 23:37:52

手足で触れた物に『車輪』を取り付けるスタンド。
車輪を取り付けた対象を『安全運転状態』にする事で、
速度抑制と精密動作、一度限りの衝撃吸収を与えられる。
 
『RXオーバードライブ』Rx Overdrive
破壊力:B スピード:A 射程距離:E(1m)
持続力:E 精密動作性:E 成長性:B

【基本情報】
1.人型のスタンド。
2.ダメージフィードバックを有する。視聴覚はリンクしない。
3.車輪は対象に手、または足で接触することで設置可能。
4.車輪は生物やスタンド、このスタンド自身にも設置できる。
  同一の対象に複数の車輪を設置する事も可能。
5.設置箇所には車軸がはみ出ない程度のサイズが必要となる。
  液体や小さすぎる物、不定形のものなどは対象にできない。
6.接触した部分を『車軸』とし、そこを中心に車輪が設置される。
  車軸と車輪は完全に一体化しており、取り外したりは出来ない。
7.車輪を設置できるのは、能動的な接触に限られる。
8.車輪は『回転に支障をきたさない』形でのみ設置することが可能。
9.同時に発現していられる車輪の数は『4輪』で、射程は『10m』まで。
10.任意解除、本体の意識喪失、機能喪失級の大きな破損、
  設置対象からの分離、射程外、『5分経過』でも車輪は解除される。
11.車輪が後述の能力で崩壊した場合には解除とみなされず、
  その後の『1分間』は発現できる車輪の総数が一つ減ってしまう。

【車輪の性質・回転】
1.車輪の種類は任意。実在かつ『パBで持ち上げられる』物に限る。
2.車輪は相応の『重さ』や『質感』がある実体化したスタンド物質。
  設置された対象が生物の場合は、対象自身は重さを感じない。
  強度は現実のそれに等しく、設置の固定力は『パB』相当。
3.車輪の位置は、だいたいの方向程度だが把握できる。
4.多少の集中を要するが、位置を認識している車輪を、
  『スC〜スA』の範囲で手を触れず回転させる事が出来る。
5.同時に回転させられる車輪は最大で『2つ』まで。
6.回転方向は任意だが、構造上不可能な回転はさせられない。
7.外的な要因なく、回転のみによって車輪が自壊する事はない。

【安全運転】
1.以下の条件が両立しているとき、対象を『安全運転状態』に変えられる。
  A:対象に設置された車輪を『スC』で回転させている。
  B:対象が動作の最中である。または移動の最中である。
2.安全運転状態の対象の速度は『C』まで低下する(速すぎるのは『危険』)
  元から『C』未満の場合は、逆に『C』まで上昇する(遅すぎるのも『危険』)
3.安全運転状態の対象の精密動作性は、『1段階』向上する。
  元の精密動作性が『E』の場合のみ、『C』まで上昇する(『D』ではまだ『危険』)
4.安全運転状態の対象が強い衝撃を受けた際、車輪が崩壊して『空気のクッション』を放出。
  これにより車輪は解除されてしまうが、一度だけ『パB』までの衝撃を完全に吸収する。
5.吸収の対象は『パC』以上の物理的衝撃のみ。弱いダメージや温度などには反応しない。
6.『パA』相当の衝撃にももちろん反応するが、完全には衝撃を吸収しきれない。
7.安全運転状態への切り替え、および解除には一瞬の集中が必要。
8.衝撃吸収は安全運転状態の対象のみに働き、衝突された側には通常通りの衝撃が走る。
9.空気のクッションに持続性はない。連打などの場合、吸収するのは初撃のみ。

113名無しは星を見ていたい:2017/08/03(木) 21:22:18
1.冷泉咲
2.男
3.16
4.近所にお姉さんが住んでたんだ。
親が共働きで家を空けがちでね、よくそのお姉さんに遊んでもらってた。
化学が好きな人だった。
どこから持ってきたのかいろんな薬品を使って実験を見せてくれたよ。
一番好きだったのは液体窒素の実験かな。
バナナで釘を打ったり、花をバラバラにしたりね。
組み合わせでいろんなことが起きる。いいもわるいも一緒にして。
お姉さんは僕に「それは人間も同じ」って教えてくれた。
人も誰と出会い、その結果何が起きるかっていうのが面白いところだって。
あの人は僕にいい変化が起きるのを望んでるみたいだ。
僕の氷点下の情熱と噛み合う人を。
今探してるけどいるのかな、そんな人。

114『音仙』:2017/08/09(水) 18:26:41
>>113(冷泉咲)

「―――――はい、聴き終わりました。ありがとう。
 氷点下の情熱……時に冷たく冴え、時に熱く燃える。
 理想的にも思える人柄ですが……キミは変化を求めている。
 エエ……人ひとりではなしえない、『繋がり』による変化を。
 私はキミの探し人ではないでしょうが……キミは変化しました。
 もっとも、これが『良い変化』かどうかは……キミの考え次第ですが」

「……特別な才能は、同類を引き寄せるともいわれています。
 であれば、キミの『探求』も大いに捗るのではないでしょうか」

       「それでは」

            「どうぞ、耳を澄ませて――」

               キィ

                   ィィィ

―――――――――――――――――――――――――――――

空中に浮遊する『球体』のヴィジョンのスタンド。
左右から一本ずつ機械的なアームが生えている。
作業に用いる事ももちろん可能だが、真価は別。

このスタンドの能力は極めて特殊。
それは――己の操る『人型スタンドを作り出す』こと。

左右のアームで触れている無生物の『素材』を認識して、
それらの特徴を有する『ゴーレム』の如き人型を生成し、
このスタンドはその心臓部分として、内部に格納される。

左右のアームが認識した二つの素材の特性は、
人型の左右の腕にそれぞれ集中して顕現する。
胴体は二つの素材が入り混じったような外観だが、
それぞれの特性は中和され、特別な能力は有さない。

人型を形作っている限り、二つの素材は互いに反応しない。
炎と氷で作り上げられたスタンドの体であれ溶ける事はないが、
能力を解除した場合のみ、通常通り反応し合ってから消失する。

『ザ・ケミカル・ブラザーズ』The Chemical Brothers
破壊力:D スピード:C 射程距離:C(8m)
持続力:C 精密動作性:C 成長性:A

『ゴーレム』
破壊力:C スピード:C 射程距離:C(8m)
持続力:C 精密動作性:C 成長性:―

―――――――――――――――――――――――――――――

                冷泉咲→己の特別な才能を聴き、『把握』

115『音仙』:2017/08/09(水) 18:32:30
浮遊する球体型のスタンド。
左右のアームで触れている二種の素材を認識し、
左右の腕に素材の特性を反映した人型を形成する。

『ザ・ケミカル・ブラザーズ』The Chemical Brothers
破壊力:D スピード:C 射程距離:C(8m)
持続力:C 精密動作性:C 成長性:A

『ゴーレム』
破壊力:C スピード:C 射程距離:C(8m)
持続力:C 精密動作性:C 成長性:―

【基本情報】
1.バスケットボール大の球体型スタンド。常時浮遊している。
2.左右に一本ずつ機械的なデザインの『50cm』ほどのアームを有する。
3.アームの先端は人間と同一の構造を持つ、機械的な五本指の手。
4.ダメージフィードバックと視聴覚のリンクを有する。
5.球体のダメージは本体の頭部、アームは両腕にフィードバック。
6.アームで触った物の『素材』を認識することで能力を発動する。
  発動の際には左右のアーム両方が素材に触れている必要がある。
7.触ってから『素材』を認識するまでには『3秒』程の時間が必要になる。
8.素材に選べるのは『無生物』かつ『実体化』したものに限られる。
9.気体や液体でもスタンド物質でも問題なく素材にする事が可能。
10.認識した際、素材の硬度や特徴などを、基本的には把握する事が可能である。

【ゴーレム】
1.左右のアームがそれぞれ触れているものの『素材』を認識し、
  それらを元にして『ゴーレム』の如き人型のスタンドを形成する。
  球体は、このゴーレムの胸部に完全に格納される。
2.サイズは一律で『2m』ほど。実体化。
  体型は一般的な人間と同一。視聴覚リンクを有する。
3.ダメージフィードバックは胸部の球体以外には無い。
4.腕以外は特別な能力や、機能、素材などを有さない。
  強度は『パC』の連打を無抵抗で受ければ崩れる程度。
  『外観』としては左右の『素材』が入りまじったものである。
5.腕は左右それぞれ、左右のアームで認識した『素材』で形作られる。
6.例えば右アームは炎、左アームは水に触れていたならば、
  人型スタンドの右腕は炎で、左腕は水によって構成される。
7.素材が水や空気、炎など不定形の場合の腕は、
  『パC』の連打を無抵抗で受ければ崩壊する強度。
8.素材が形あるものの場合の腕は、
  その素材の強度をそのまま引き継ぐ。
9.『スタンド物質』を素材にする場合は、その能力を引き継ぐ可能性がある。
  単純に『スタンド物質に接触する』事で発動する能力なら、ほぼ引き継げる。
  そうでない場合はケースバイケースである(GMが判定または供与者に確認)
10.左右の素材が反応しあう事はなく、左右の素材が水と火でも、消えたりしない。
11.解除時のみ通常通り反応しあうようになり、反応から『3秒後』に全て解除される。
12.『1時間経過』や『人型の50%以上の崩壊』でも同じように解除される。 
  射程外などで『球体』ごと解除される場合は、11の現象は起こらない。
13.新しいゴーレムを作成できるのは、古いゴーレムが解除されてから。

116名無しは星を見ていたい:2017/08/09(水) 18:57:25
1.斑鳩 翔(いかるが しょう)
2.男
3.17歳
4.斑鳩、斑鳩翔 17歳で、男性……見ればわかるかな?今は祖父母の家から学校に通わされている。

僕は……いや、私は「努力」に意味が有るかと問われれば、「否」だと答えるだろう。
努力というものは、一度の学習で覚えられない時に使う言葉であって
それは私には存在しなかったから。

だが、それは私を満足させる事じゃあなかった。
テストで満点を取っても、それは私を満足させない。
400m走で1位を取っても、それは私を満足させない。
ただ愛する家族である、親愛なる父と母が、私を褒めてくれる事だけが
私を満足させる事だった。
故に私は、自分が「できる事」をし続けた。
他人が無意味な努力を重ねようと「できない事」を。

ただ褒めて貰う それだけで良かった、他人が私に何かをもたらす事など有りはしなかった、私には。

天才、その二文字にあるのは、冷えた金属の無機質な冷たさだろうか。
2人は、もはや私を抱きしめる事も、頭を撫でる事も、私を私と認識する事さえ無い。
どんなに私が「努力」をしても。

人は私の事をギフテッドだと言う、才能があると、「天才」だと。
私はそれにも「否」だと答えよう、でなければ私はここにいない。

……これは矛盾だ。
私が「天才」で有るが故に、父と母は私の手の届かない場所へ行き。
私が「天才」で無かった故に、私は愛する二人を助ける事が出来ない。
私を苦しめるものは凡人でも過去でも才能でもなく
ただ「矛盾」ただ一つだけが私を今日まで苦しめている。

私は……俺は叫びたかった!「ただ親父とおふくろに褒めて貰いたい事が、そんなに悪い事か!」ってな!
拳を振り上げて叩きつける!やろうと思えば出来た!……だが、だがしなかった。
……沢山いやがる連中の為に俺が犯罪者なんて冗談じゃあない!
それは俺の事を誇りに思ってくれた、親父を!おふくろを裏切る事だったからだ!
そんなお奇麗な言い訳でも考えなけりゃあ!俺はこんな所にいなかったろうよ!

俺は……私は、別の学校に転校し、その学校に近い祖父母の元に引き取られた
彼らは優しかった、涙が出るほどに……私にとって二度は失えない相手だった
例え私が、泥の中に埋まり、二度と星を見上げる事が無かったとしても。

だから私は……僕になる事にした。
赤点は皆でギリギリを回避して、400m走では大体3位くらい。
お爺ちゃんと、お祖母ちゃんに褒めて貰って…偶には甘味を買って。
お祖母ちゃんを喜ばせたり、お爺ちゃんの秘密の晩酌にこっそり付き合ったり。
皆で勉強会をしたり、人に走り方とかを教えれば、友達って物も出来る、僕には、不満なんか無い。
でなければここに僕はいなかった。

ただ……
俺は振り上げた拳を何処に降ろせばいい?
私は瘦せこけた街路樹のように、枯れていくだけなのか?
僕は……呼吸がしたいだけなのに、何故かこんなにも息苦しい。

(5.彼の父と母は現在精神病院にて療養中。回復の見込みなし。)

117『音仙』:2017/08/13(日) 23:31:12
>>116(斑鳩 翔)

「――――――――はい、聴き終わりました。ありがとう。
 キミの心の音は、とても……エエ、とても複雑な音色ですね。
 三重奏、か……三つの独奏……中々耳慣れない物でしたが、
 興味深い体験でしたね、はい……ええと。あー……もちろん、
 私がただ聴くだけ……というのはネ、キミも納得しないでしょう」

「これが君に投じる『チップ』になるのか、『石』になるのか、
 私には判断できませんが、キミには『特別な才能』があります。
 技巧に優れる装甲、影の身体、統一し縛る鎖……『三位一体』です」

「……キミの悩みを解消するのではなく、悩みから生まれた力。
 私は与える者ではなく、目覚めさせる者故……万能薬ではありません。
 役に立てられるかどうかは……まあキミの進む道次第でしょうが、
 才能の持ち主ならばどこかで『厄介事』にも惹かれ合うでしょう。
 あるいは、思いがけない……『奇跡』をつかみ取る機会も……
 スタンドの力が秘める可能性を考えれば、夢とは言えないでしょう。
 ……いずれにせよ、この先キミが生きる世界では必要な力になります」

        シュル
               ル

「さて……長話はもううんざりでしょう。
 ここからは単純明快に……キミが聴く番です」

         キィ

              ィ

        「力の名は」

      ィ 
            ィィィィ

        「『ロスト・アイデンティティ』――――」

                  ィィ――― ――ン!

―――――――――――――――――――――――――――――

幾重もの鎖に縛られた纏うタイプのスタンド。
両手首・両脚首・首元から鎖の先端が垂れており、
これは任意で伸長する事、および収縮する事が可能。

伸ばした鎖は自由に操作出来るわけではないが、
鎖同士を連結させる事や、切り離す事が任意で可能。
最大で『15m』分の鎖を切り離す事が出来るため、
かなり大規模な『仕掛け』の作成もお手の物である。

だがこのスタンドの本質は『鎖使い』ではない。
鎖は敵を打ち、縛り、絞める武器だけではなく、
このスタンドの秘めるものを律している『枷』でもある。

頭部と手足に巻き付く鎖は個別に『解除』可能。
この際、その部位から切り離しておいた鎖も解除される。
鎖を解除した部位には影の如き部位のヴィジョンが重なり、
影のヴィジョンは実際の部位とは独立して動かせる。
腕は二つの作業を同時に行い、二人の敵を同時に殴り、
脚は蹴り飛ばしながら駆け、単純に二倍の脚力を獲得し、
頭は二点を同時に凝視し、同時に二つの脳を回転させられる。

他の部位を用いて再度鎖を巻き直せば、元に戻る。

『ロスト・アイデンティティ』Lost Identity
破壊力:C スピード:C 射程距離:E
持続力:C 精密動作性:B 成長性:A

――――――――――――――――――――――――――――――

      斑鳩 翔(いかるが しょう)→己の『特別な才能』を聴き、把握。

118『音仙』:2017/08/13(日) 23:41:27

幾重もの鎖に縛られた、纏うタイプのスタンド。
その鎖の先端を四肢と首から少しだけ垂らしており、
これを伸縮・切り離し・連結させる事が任意で可能。

この鎖は単なる道具ではなく己を縛る枷でもあり、
自ら鎖を解除する事で、部位に『影の部位』が重なる。

『ロスト・アイデンティティ』
破壊力:C スピード:C 射程距離:E
持続力:C 精密動作性:B 成長性:A

【基本情報】
1.纏うタイプのスタンド。両腕、両脚、頭部に鎖が巻かれている。
2.両手首、両足首、首から、『10cm』ほど鎖の先が垂れている。
3.これら垂れている鎖は5本で合計して『5m』まで伸長できる。
  1本だけを5m伸ばす事もできるし、5本すべて1m伸ばす事も出来る。
4.伸長した鎖を縮める事も出来る。伸ばすも縮めるも、スピードはC相当。
5.鎖は切り離す事が可能である。
  切り離せる量は、合計して『15m』まで。
  切り離された鎖に関しては伸縮は不可能になる。
6.切り離された鎖をさらに切り離す事も可能。
  その場合、鎖のどこか一部に触れておく必要がある。
7.切り離した鎖の射程距離は『20m』で持続時間は『30分』
8.切り離した鎖は、実体化したスタンド物質である。
9.遠隔でも鎖の任意解除は可能。
  本体の気絶など意識喪失によっても解除される。
10.鎖の強度は現実のそれと同一。
11.このスタンドの鎖同士は触れさせて意識すれば『連結』させられる。
   連結部は鎖の輪と輪が融合したようになり、連結器などは発現されない。

【部位の分裂】
1.両腕、両脚、頭部に巻き付く鎖は任意で解除する事が可能。胴体は不可能。
2.解除した部位の鎖は、切り離している分も含めてすべて解除される。
3.鎖を解除した部位には、黒い影のような外見である事以外、
  全く同じ部位(右腕なら右腕)のヴィジョンが重なって発現される。
4.この黒い影の部位のヴィジョン(影の部位)はスタンド体であり、非実体化。
  発現時から本来の部位に重なっている通り、本来の部位と干渉しあわない。
5.影の部位のスペックは、スタンドを纏っている本来の部位と共通である。
6.影の部位は、本来の部位とは完全に独立した操作が可能。
  実質その部位が二つあるのと同じであり、同時操作の負担は無い。
7.影の部位の可動域は本来の部位に等しい。関節なども本来の部位と同じ。
8.影の部位には、対応する本来の部位へのダメージフィードバックがある。
9.影の頭部は視聴覚も備えており、独自の思考も備える。
  両頭部の思考は常時互いにフィードバックされ、支配権は本体にある。
10.他の部位の鎖を巻きつける事で、元の状態に戻す事が可能。
  この場合巻き付けた鎖を起点にその部位を縛る鎖が復元される。
   ただし巻き付けてから鎖の復元までには『10秒』ほど時間がいる。
11.スタンド自体を解除して再発現すれば、
   再度全ての鎖が巻かれた状態になっている。

119名無しは星を見ていたい:2017/09/03(日) 01:43:21
1.神 清(じん きよし)
2.男
3.27
4.
嘘つきは泥棒の始まりっていうけどよ、世の中嘘ついてるやつは多い。
それに真実を告げるのだけが全てじゃねぇよな。
実際ウチはかなり嘘ついてきた。
ただ言霊ってのがあったとしても嘘を真にするなんてのは無理かねぇ。
ウチ、ずっと嘘ついてることがあるんだわ。
人の生き死にに関わることなんだがね。
死ぬまでつき続けると決めた嘘でさ……時々思うよ。嘘が真に入れ替わっちゃえばどれだけいいかってな。
そんなこと、ないのは分かってるんだけどな。

120『音仙』:2017/09/08(金) 20:30:02
>>119(神 清)

「―――――――はい、聴き終わりました。ありがとう。
 嘘を現実にするというのは、『夢を叶える』のと同義。
 ……その、そういった万能の奇跡は……個人の能力では、
 ほとんどどうにもならない領域……かと。考えております」

「万能とは行かない、ええ、キミの『フライト800』は決して、
 万能の能力ではありませんが……嘘つきの役には立つかと。
 騙し打ち、詐欺、謀略……あるいは『優しい嘘』というものも、
 まあ、永遠とは行きませんが……『その場しのぎ』は得意分野です。
 望みを叶える事は、私には出来ませんでした……ええ、残念ながら」

       キィ

          ィィィィーーーーーン

「…………そして、必要な事は、今『聴かせた』通りです。
 キミがどんな嘘をつき続けるのか、私は『聴きません』が……
 嘘に溺れてしまわないよう……無事『着陸』出来る事を祈りますよ」

               「……では、行ってらっしゃい」

―――――――――――――――――――――――――――――――

黒、赤、白のカラーリングが特徴の戦闘機のスタンド。
両翼の下に1つずつ、『卵』状のミサイルを有する。
機銃などは無いが速度に秀でており、戦闘もある程度可能。

この卵のミサイルは当然『発射』する事が可能で、
着弾点が生物の場合は、その生物の体内に潜り込む。
生物ではない場合は炸裂して小規模な破壊を生むが、
壁などを破壊するような威力はなく、あくまで副次的。
生命体に卵が潜り込んだ状態を『托卵状態』と呼称。

その後、対象が何らかの『嘘』を感知したときに卵が孵化。
対象の身体から、一羽の『鷽』のヴィジョンが発現する。
鷽のヴィジョンは対象の周囲を飛び回るだけで一見無害だが、
五感の1つを、孵化の原因となった嘘が現実であるような幻で包む。

卵は発射、着弾から『3秒』経過する事で再装填され、
同時に托卵しておけるのは、一人の人間には『2つ』まで。
2つ托卵させた状態で嘘を聞かせれば同時に2つとも孵化し、
飛び回る鷽も2羽になり、影響を受けるのも五感の内2つに。

また、2つ托卵させた生命体に再度着弾した場合は、
無生物に着弾した場合と同じように、卵は炸裂する。

『フライト800』Flight 800
破壊力:C スピード:B 射程距離:B(20m)
持続力:D 精密動作性:C 成長性:D

『卵』
破壊力:C スピード:B 射程距離:C(8m)

―――――――――――――――――――――――――――――――

             神 清(じん きよし)→己の特別な才能を聴き、『把握』

121『音仙』:2017/09/08(金) 20:50:19
模型サイズの戦闘機のヴィジョンのスタンド。
卵型のミサイルを発射し、着弾した生物に『托卵』する。

卵は、宿主が『嘘』をつかれた時に孵化し、『鷽』が発現。
その後1分間に渡り、五感の内一つを嘘通りの幻に包む。

『フライト800』Flight 800
破壊力:C スピード:B 射程距離:B(20m)
持続力:D 精密動作性:C 成長性:D

『卵』
破壊力:C スピード:B 射程距離:C(8m)

【基本情報】
1.戦闘機のヴィジョン。
  模型サイズで、幅25cmほど、長さ30cmほど、高さ9cmほど。
2.両翼の下に一発ずつ、卵のような形状のミサイルを備えている。
  これの大きさは一般的な『ウズラの卵』を程度。
3.視覚のリンクを有する。視覚は機首の辺りに存在する。
  ダメージフィードバックは機首が顔面で、両翼が腕。他は胴体。
4.射程内であれば、常に飛行していられる。
5.卵型のミサイル(以下卵)は自由に発射出来る(破ス精CBC)
  射程は『8m』で、着弾せずにそれを超えてしまうと自動的に解除される。
6.卵は着弾から『3秒』経過すれば新しい一発が装填される。
  装填は両翼で共有であり、同時に撃てば3秒後に再装填されるのは片方だけ。
7.着弾点が生物の場合、卵はその生物の体内に潜り込む(『托卵』)
  外科的摘出は不可能だが、悪影響や違和感などは感じさせない。
8.托卵後の卵および後述の鷽は射程距離『50m』で、持続時間は『10分』
  ダメージフィードバックがあっても、スタンドは生物と扱わない。
9.着弾点が無生物の場合は、卵は潜り込まず炸裂する。
  炸裂の破壊力はC程度であり、熱や光などは無い。
  また、破片が飛び散るなどの副次的な影響もない。
10.既に卵が2つ托卵されている生物に着弾した場合、
   卵は無生物に着弾した場合と同じように炸裂する。
   後述の『孵化』後の卵も、『鷽』が解除されるまでこの数に含まれる。
11.上記の条件から托卵は生物一体には2つまでだが、総数は『10』まで。
   すでに10の卵が托卵されている状態では、卵が再装填されない。
12. 『スタンド』に着弾した場合も、無生物に着弾した場合と同じになる。

【卵と鷽】
1.托卵状態の人間(以下宿主)が嘘を吐かれたときに、卵は孵化する。
  卵が孵化したことは、宿主だけでなく本体も把握する事が出来る。
2.孵化すると宿主の周囲を飛び回る『鷽』のようなヴィジョンが発現される。 
3.鷽は『1分』間、対象の周囲を飛び回り続ける。
  象徴ヴィジョンであり、干渉する事は出来ずすり抜ける。
4.1分後、自動的に解除される。後述する幻も解除される。
  任意解除は出来ないが、本体の気絶や射程外でも解除。
5.鷽が飛び回っているとき、宿主の五感の内一つ(本体の任意)は、
  孵化の原因となった『嘘』が現実であるかのような幻に包まれる。
  あくまで幻の為、直接的に肉体を傷つけたりは出来ない。
6.幻の内容も本体の任意だが、嘘に関連・脈絡がない物や、
  宿主が無理なく知覚出来る範囲を超える規模の物は不可能。
7.本体は『どういった嘘で卵が孵化したのか』を把握でき、
  他人が吐いた嘘であっても幻覚を指定する事に支障はない。
  ただし『なぜそのような嘘が吐かれたのか』までは把握できない。
8.卵が二つ托卵されている場合、一度の嘘で両方が孵化する。
  その場合、幻に包める五感は任意の二つになり、二羽の鷽が飛び回る。
9.荒唐無稽すぎる嘘は『冗談』として扱われ、孵化の要因にならない。
  根拠があるか、根拠がなくても十分にあり得るような嘘である必要がある。
10.宿主が嘘であると気付いている必要は無いが、嘘を吐く側には自覚が必要である。
11.嘘は口頭でなく文字や、それ以外でも宿主に伝わるならば問題ない。

122名無しは星を見ていたい:2017/09/10(日) 18:27:22
1.岸崎 澄(きしざき とおる)
2.女
3.17
4.欲しいものがあるんだよ。
沢山ある。私は本当に欲張りで、全部が欲しいんだと思う。
でも全部が欲しい私は一方で、手に入らないものがあることを、
届かないものがあることをどこかで納得してしまっている。
例えばあの頃お母さんがお父さんを口で言い負かしてその内お父さんが暴力を解放して、
あれよあれよと私の家族がばらけていって、それをいまさら全部取り戻せるとは思えない。
無くなってしまって二度と戻らないもの、どこにもなくて探してもたどり着けないもの、
そういうものは確かにあるって、私は分かってしまっている。

分かっているからこそ、あるものは全部欲しい。持っているものは手放さない。
やりたいことを諦めない。なにも損なわずひとつも失わない。
誰かと誰かがどうにかなるなんてまっぴらなんだ。

私が、ここにいる。

だからすっごくさあ、欲しいものがあるんだよ。

123『音仙』:2017/09/15(金) 21:56:22
?>>122(岸崎 澄)

「はい――――聴き終わりました。ありがとう。
 失いたくない、手放したくない、出来る限り、手に入れたい。
 けれど……ね。限界というものは知っている。共感出来ます。
 ええ、私にも限界はあります……誰にでもソレはありますよね。
 ですが……人より限界の広い人間に、なれる『特権』もあります」

「私はキミに与える物ではなく、『目覚め』を与えるだけ。
 そのために……私は、ここにいるわけです。はい。
 そして……エエ、キミの中には、『眠って』いました。
 つまり、『スタンド』とも称される『特別な才能』です」

            「…………さて」

「……『手に入れる』事と『手放さない』事……この才能は、
 キミの望みを叶えるのには……少々派手な力ではありますが、
 役立つのではないかと。キミの心が反映された才能……なのでは。
 私はそう感じます。……キミがどう思うかは、聴かせてから、ですね」

           キィ
              ィィィィ

     「さあ、お聴きください――キミの『エステラ』の声を」
 
                   キィィィィーーーン

―――――――――――――――――――――――――――――――

本体が身に纏う『宇宙服』のヴィジョン。
レトロでずんぐりとしたタイプではなく、
スマートで流線型のフォルムが特徴である。

このスーツは動作の精度や機動性を高めるが、
パワーは女子供レベルで、暴力には向かない。

周囲の空間半径5mを『星海』にする能力。
星海内の無生物の重さはある程度緩和され、
非力なこのスタンドにとって活動を容易にする。

星海において少しでも『浮遊』した無生物は、
自然落下する事なく、空間に固定される。
この浮遊・固定状態の無生物を、『星』と称する。

最後に――このスタンドを纏う本体にとって、
星は単なる、空中に留まる『障害物』ではない。

このスタンドは唯一、固定されている星をつかみ取り、
自由に持ち運び、振り回し、自らの道具として扱える。
浮遊し星になった無生物からは重さが完全に喪失するため、
鈍器にするには不向きだが、機動力を損なわない携帯が可能。

『エステラ』Estella
破壊力:D スピード:B 射程距離:E
持続力:C 精密動作性:B 成長性:C

―――――――――――――――――――――――――――――――

        岸崎 澄(きしざき とおる)→己の特別な才能を聴き、『把握』

124『音仙』:2017/09/15(金) 22:02:05
周囲の無生物を軽くし、『浮遊』したならばその場に固定する。
固定された無生物を『星』と称し、星からは重さが完全に失われる。
本体のみ、星の固定を無視して干渉、移動させられる。纏うタイプ。

『エステラ』Estella
破壊力:D スピード:B 射程距離:E
持続力:C 精密動作性:B 成長性:C

【基本情報】
1.纏うタイプのスタンド。スピードと精密動作性が向上する。
2.発現と同時に、本体から半径5mの球状に『星海』が展開される。
3.本体の認識の外、目に見えないところにも能力は届く。
4.星海の展開のオンオフは任意だが、デフォルトはオン。
  切り替えには『2〜3拍』の間が必要で、瞬時にとはいかない。
5.星海の中で、あらゆる無生物は『ある程度』だが軽量化する。
  具体的には、持ち上げるのに必要な破壊力が『一段階』下がる。
  『E』を下回る事はなく、また『A』で持ち上がらない物は軽量化の対象外。
6.星海は無生物にのみ働き、生物には一切の影響を与えない。
7.スタンドはダメージフィードバックがなくとも原則的には無生物と扱わない。
8.スタンド物質は実体化しているかどうかを問わず原則的に無生物と扱う。
9.あまりにも巨大すぎて星海に収まらない物は、対象外。
10.砂粒や水、炎など不定形物も対象外。容器に入っていれば問題ない。

【星】
1.星海の中で浮遊した無生物は、空間に『固定』される。
  この、固定された無生物のことをこの後『星』と称する。
2.浮遊の定義は、その無生物がどの面も地面に触れていなくなること。
3.生物が所持している、身に着けている限りは浮遊とは扱わない。
  また、生物が搭乗している物についても同様である。
4.固定のタイミングは浮遊した物が自然落下を始めた瞬間。
  手に持っている物を地面に落とした場合などは、一拍後には固定される。
5.固定の強さは『破壊力B』もあれば動かせる程度。
  ただし、常に同じくらいの『元の位置に戻ろうとする力』が働く。
  固定そのものを力で無理やり解除することはできない。
6.『星』が星海から出ると、一拍ほどのタイムラグの後、地球の重力に従って墜落する。
7.浮遊して星海に入った物は、一拍ほどのタイムラグの後に固定される。
  スピードが『B』以上の投擲や射撃ならば、固定されるまでに本体に命中し得る。
8.『星』になった無生物は、重さの緩和を更に深め、完全に重さを喪失する。
  こちらは、破壊力Aで持ち上がらない物でも星になってさえいれば問題ない。
9.本体のみ、『星』の固定や元に戻る力を無視して干渉・移動させられる。
  可能というだけであり強制ではない。固定を無視せず接触する、足場にするなども可能。
10.あくまで固定を無視しているだけであり『星』の性質は保たれているので、
  無生物の重さは消えており、手放してしまえば浮遊扱いでまた固定される。

125名無しは星を見ていたい:2017/09/17(日) 14:58:03
1.名前
弓削 和華(ゆげ かずは)
2.性別
女性
3.年代
27才
4.心の声
前職はとある企業の秘書課に勤めておりました。
それなりに充実しておりましたが、担当していた
役員が不祥事を起こしてしまいまして。
……色々あって、辞めて地元に戻ってきたというところです。

誰かのためになることがしたかったんです。
夕暮れ時に歩く人に寄り添う影のように……
誰かのために存在したかっただけなのですが。

126名無しは星を見ていたい:2017/09/18(月) 19:03:27
>>125

127『音仙』:2017/09/22(金) 21:25:10
>>125(弓削 和華)

「――――はい、聴き終わりました。ありがとう。
 大変な苦労をされたようで……心中お察しします、エエ。
 まあ、心中を今聞いたので、それはそうなんですけど……
 それで、キミが望むものが……その、過去にあるのだとすれば、
 私にできる事は、その。それほど多くは無いのですが……
 未来を歩むためには、この力は相応に、便利と言えるはずです」

「ああ、未来だけ見ろと言っているわけではありませんよ。
 過去に学び、今を生きる、というのも……大事な事ですよね」

「……いずれにせよ、私の話より、『聴く』方が早いでしょう。
 誰かのため、という願いをかなえるのも、己のために振るうのもご自由に。
 私は目覚めさせるだけ……使い方を決めるのは、ええ。そう、キミ自身です」

             キィィ

                  ィィィ

           ィィィィィィ

「寄りそい立つ者とともに、どうか後悔の少ない人生を―――――――」

                  ィィ ――――ン 

―――――――――――――――――――――――――――――――

人型のスタンド。ビジネススーツを思わせる外見。
圧倒的な持続力と、射程距離という長所を持つ。
いわゆる『遠隔操作型』のスタンドと言える。

能力は――手から『筆記具』を発現する事。
この場合の筆記具は『筆記用具』『文具』ではなく、
ペンや鉛筆、筆など書き物に使われる道具の事を指す。

筆記具は『実在』するものならばどんな物も発現でき、
また、芯などはこのスタンドが触れれば自動的に補充される

もちろん、このスタンドの能力はそれにとどまらない。
真価となるのは――『証拠の改竄』の分野。
筆記具の筆跡は、2パターンで『焼却』させられる。

一つは――『積極的焼却』
意識する事でインクや芯の粉が燃料となり、自動的に着火。
本体が筆跡を認識し、その場所まで把握しておく必要がある。

一つは――『消極的焼却』
許可のない人物が筆跡を認識すると、意識せずとも着火する。

炎は筆跡と、それが残された物以外には燃え移る事はなく、
不都合、不要な書類を『焼却処分』する事には一切困らない。
熱は感じるし、火傷もする。炎に触れる事が危険なのは間違いない。

『アンタイトル・ワーズ』Untitled Words
破壊力:C スピード:C 射程距離:B(15m)
持続力:A 精密動作性:B 成長性:C

――――――――――――――――――――――――――――――――

          弓削 和華(ゆげ かずは)→己の特別な才能を聴き、『把握』

128『音仙』:2017/09/22(金) 21:27:37

筆記具を手から発現する人型スタンド。
筆跡は様々な条件によって『発火』し焼却出来る。

『アンタイトル・ワーズ』
破壊力:C スピード:C 射程距離:B(15m)
持続力:A 精密動作性:B 成長性:C

【基本情報】
1.人型のスタンド。視聴覚のリンクとダメージフィードバックを有する。
2.手から筆記具を発現する事が出来る。筆記具は書き物に用いる道具で、
  消しゴムや定規、修正液、文鎮、ホチキスなどは範囲に含まれていない。
3.具体的にはペン、筆、鉛筆やその仲間と言える書く道具が『筆記具』である。
4.現在のところ、『彫る道具』『印を押す道具』は筆記具とみなさない。
  『そういった機能を副次的に有する書く道具』であれば問題ないが、
  その副次的な機能を用いて残した傷や印などは『筆跡』とはみなさない。
5.同時発現可能数は『6本』まで。射程は『スタンドから20m』ほど。
6.筆記具の発現には、意識してから原則『一拍』の間がある。
7.片手で持てないサイズの筆記具を発現する場合、『3秒』ほどの間を要する。
8.このスタンド単体では持ち上げる事がどうやっても出来ない筆記具は発現できない。
9.筆記具の解除には接触が必要。触れていない筆記具を遠隔で解除は出来ない。
10.筆記具の芯やインクなどは、スタンドが触れている限り自動補充される。

【焼却】
1.このスタンドの筆記具で書いた文字、イラストなど筆跡は、条件を満たすと『焼却』される。
2.スタンドで何かを書くとき、『条件』を決めておくことが出来る。現在は以下の二つから選択。
  積極的:本体が筆跡の場所を把握したうえで『焼却』を意識した瞬間。
  消極的:本体と本体が指定した人物以外が『筆跡』の内容を認識した瞬間。
3.能力を発揮させられる筆跡の最小単位は文章なら『一文字』から。
  イラストやマークといった文字以外なら、一つの完成形から。
  いずれにせよ、『全く意味のないもの』を書いても筆跡とはみなされない。
4.後から条件を変更する事は出来ない。
5.焼却の際は筆跡が発火し、筆跡が残されている物体にのみ燃え広がる。
6.無関係な物体に燃え移る(延焼する)事は無い。
  焼けはするし、生物が触れると熱く、火傷もする。
7.筆跡が残されている物体が不燃性だった場合、筆跡だけが『焼却』されて完全に消える。
8.筆跡が消された場合は発火もさせられなくなる。基準は判読、把握不可能になる事。
9.筆記に用いた筆記具を解除しただけなら発火能力は失われない。
10.スタンドまで解除した場合、条件が『積極的』の筆跡からは発火能力が失われる。
  条件が『消極的』の筆跡については、『解除後12時間』は発火能力が残り続ける。
11.炎はスタンド体ではない通常の炎であり、火力や熱自体は一般的なライター程度。

129『音仙』:2017/09/24(日) 06:11:19

            ブクブクブク

『藤原しおん』の部屋には無音が満ちている。
熱帯魚に酸素を提供する、エアポンプの音だけだ。

今訪れても、彼女は此処にはない――
扉には手書きのサインプレートがある。

              ・・・『休業中』のようだ。

――――――――――――――――――――――――――――
1.星見板『供与』おためしスタンドコンテストに伴い、
  供与に割けるキャパシティが一時的に低下するため、
  当該スタンドコンテストの終了まで供与をお休みします。
  ご迷惑をおかけしますが、ご了承ください。

2.例外として『新規PL』の志願は受け付けます。
  これは『活動出来るPC』が一人もいないPLを指します。
  所有するPCがいても、活動がなければ問題ありません。
  ただし、スタコン期間内に供与できる可能性は高くありません。
――――――――――――――――――――――――――――

130名無しは星を見ていたい:2017/10/12(木) 01:22:25
1.墨谷 楽(すみや らく)
2.男
3.27
4.ガキの頃からとにかく誰にも負けたくなかった。
でも性差や体格で勝っても面白くねぇ。
勉強には勉強、話術には話術、文筆には文筆で勝ちたかった。
だが限界もある。どうしても勝てねぇ奴がいる。
そいつらに勝つ方法を考えながら、たどり着いた答えが喧嘩だった。
そいつらと喧嘩で勝負するんじゃねぇ。
強さで頂点に立つ。まず俺の得意なことで一番になる。

強くなりたくて鍛えた。キックボクシング、柔術、総合……格闘技もだ。
ただな、足りないんだよ。
なんでもありの喧嘩じゃなきゃ足りないんだ。
だから俺は喧嘩にこだわったさ。ルールのない闘いが好きなんだ。
俺はもう喧嘩のし過ぎで頭が焼けてんのかもしれねぇ。
でもそれでいい。
狂ってなきゃ勝てねぇ。本当に強いやつには狂ってなきゃ勝てねえんだ。
もっとだ。もっともっともっともっと、強くなりてぇ。
誰かの力を借りるんじゃねえ、俺の力で勝ちてぇ。

5.出来ればスミノフと呼んで欲しい。

131『音仙』:2017/10/17(火) 20:25:31
>>130(スミノフ)

「―――――――はい、聴き終わりました。ありがとう。
 キミのような心の声の持ち主は……それなりに、多くいます。
 勝ちたい。より大きな力が欲しい。ここを訪れる方には多い」

「ですが……特別な才能を秘めている方は、あまり多くない。
 尤も、エエ、どんな心の声の持ち主でも、多くはないのですが、
 シンプルで、普遍的な願望……ゆえに『底に溜まる』物が少ないのか、
 あるいはここを訪れるまでもなく、修羅場を超える事で目覚めるのか……」

「いずれにせよ、キミにはありました……特別な才能が。
 つまりキミの場合は……ここを訪れたのが、近道になったという事。
 話術、勉学、文筆、あるいは策略、深遠なる『謀略戦』……
 そうした物には全く適しておりません……『喧嘩』のための才能。
 それも、愚直で、ただ只管殴り、蹴る……そんな喧嘩のための才能」

     「…………力を試すなら、どうかここを出てから。
      壁が壊れてしまっては、その、困ってしまいますから」

                  「では――――お聴きください」

      キィ
            ィイ   ィィィィーーーーーーーン

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

両腕または両脚に装着出来る『装甲』のヴィジョン。
鉄のような硬度で部位を守る反面、精度が落ち、技を使うには不向き。
小細工や策謀にも適しておらず、得意とするのは『ステゴロ』の喧嘩。
精度と引き換えと言わんばかりの圧倒的な破壊力は、生半可なガードを貫く。

装甲の肘および膝には『狗の髑髏』を思わせる意匠があり、
この部分が装甲の持つ特異な『能力』の発揮において重要。
その能力は――『喧嘩』の場に入り込む部外者を『人払い』する事。

両肘・両膝に備えた『狗の髑髏』は、切り離してその場に浮遊させる事が可能。
これらに『自律攻撃』させる事で、喧嘩の『部外者』を空間から吹き飛ばさせる。

『吹き飛ばす力』は強いが物理的破壊力は低くダメージを与えるには不向きで、
当事者となる直接の戦闘相手の妨害を行うような事も原則出来ないため、
決着は自らの拳と蹴りで――――あるいは仲間の助けを借りてつける必要がある。

『デマーケイション』Demarcation
破壊力:A  スピード:C 射程距離:E(1m)
持続力:A 精密動作性:D  成長性:B

『狗の髑髏』
破壊力:C  スピード:C 射程距離:C(10m)
持続力:E 精密動作性:E  成長性:―

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

                     墨谷 楽(すみや らく)→己の特別な才能を聴き、『把握』

132『音仙』:2017/10/17(火) 20:29:07
纏うタイプのスタンド。両腕または両脚に装着する装甲。
肘・膝に備わった『狗の髑髏』は自動操縦として切り離す事が可能で、
本体の行う『喧嘩』の『当事者』以外を『吹き飛ばして』人払いする。

『デマーケイション』
破壊力:A   スピード:C 射程距離:E(1m)
持続力:A 精密動作性:D  成長性:B

『狗の髑髏』
破壊力:C   スピード:C 射程距離:C(10m)
持続力:E 精密動作性:E  成長性:―

【基本情報】
1.纏うタイプのスタンド。両腕または両脚に発現される装甲。
  腕と脚に同時に発現する事は、現時点では不可能。
2.装甲は肘・膝から指先までを隙間なくカバーする。
  ダメージフィードバックは無く、関節の動作にも支障はない。
3.装着している部位は精密性が低下し、技術を活かすには不向き。
  具体的には『素人並み』にまで技術レベルが低下してしまう。
4.装着していない部位に関しては、通常通りの精密性を発揮できる。
  また、脚に装着した場合、精度が落ちても移動には支障が出ない。
5.肘・膝部分に『狗の髑髏』を思わせる意匠がある。強度等は変わらない。
6.装着部位の変更には、一呼吸ほどの間の集中が必要になる。
7.部位の変更時、切り離している狗の顔(後述)は全て強制解除される。

【狗の髑髏】
1.両肘・両膝の狗の髑髏は切り離し、その場に『浮遊』させることが出来る。
  切り離した場合狗の髑髏は立体感を獲得して、サッカーボールほどのサイズになる。
2.浮遊している間、狗の髑髏は自動操縦で常に自分の周囲を見回しており、
  『半径5m』に『喧嘩の部外者』を発見すると一直線に体当たりする。
  発見には視覚と嗅覚を用いているが、これは本体にフィードバックはされない。
  また、強い光や何も見えない暗闇、凄まじい匂いなどがあると発見は阻害され得る。
3.勢いは人間並(パスCC)だが、命中すると標的に『パA』相当の『吹き飛ばす力』が働く。
  これは物理的な破壊力ではなく、これだけで標的にダメージを与える事は出来ない。
4.切り離した狗の髑髏は「骨」程度まで強度が落ちるが、ダメージフィードバックは存在しない。
5.狗の髑髏側からの能動的な接触でなければ吹き飛ばすパワーは働かない。
  また、切り離していない状態の狗の髑髏は単なる飾りで、吹き飛ばすパワーは無い。
6.仮に破壊されてしまった場合、その後『5分間』は再度の切り離しが不可能になる。
7.切り離している限り、その部位を動かし続ける程度の疲労が溜まる。脚ならランニング程度。
8.狗の髑髏の射程は本体から『半径10m』。射程を超える場合、浮遊したまま本体に『着いて来る』
9.任意解除は可能。解除時は肘・膝まで一直線に戻ってきて、意匠に戻る(パスCC)
  壁に阻まれるなど戻れない場合は強制解除され消失。その後『5分間』、再度の切り離しが不可になる。
10.両肘(両膝)の犬の髑髏を同時に切り離しておくことは可能。解除も個別に可能。

【当事者・部外者】
1.本体は常に当事者。および、本体と直接戦闘をしている相手も常に当事者である。
2.本体と戦ってはいないが戦闘に介在している相手を当事者と見なすかどうかは任意。
  戦闘に介在すらしていない無関係の人間を当事者と見なす事は、原則的に不可能。
3.本体がだれとも喧嘩をしていない状態では、切り離す事自体が出来ない。
4.要するに切り離した時点で本体が当事者と認識している相手だけが当事者で、他は部外者。
  ただし切り離した後でも、『本体』側から交戦を始めた相手に関しては『当事者』と見なす。

133名無しは星を見ていたい:2017/10/18(水) 21:06:58
1.石動 織夏(いするぎ おるか)
2.男
3.15
4.「石動 織夏(いするぎ おるか)……。織りなす夏と書いてオルカだ……。」
  「清月学園中等部3年生。水泳部所属。特技はバタフライ……。」
  「別に記録を目指してるわけじゃないんだが、なんかな……。」
  「水泳も勉強も最近伸び悩んでいてな……。」
  「大事な時期ってのは頭じゃ分かってるんだが……。」
  「ちんちくりんの妹が頑張っているの見てると俺も頑張らなきゃ、とは思うんだが……。」
  「……思うんだがなぁ!!!」

     ザバァッ!!(ペットボトルの水を浴びる)

  「ふぅ……。失礼……。俺はちょっと激しやすい性格でね……。」
  「頭を冷やすと落ち着くんだ……。」

     スッスッ……(メッシュの入った髪を整えつつ)

  「普段はこの通りクールだ……。」
  「水泳が好きなのはそういう事情もある……。」
  「悩みと言えば悩みだし、個性と言えば個性だな……。」

  「俺の心の声はそんな所だ……。こんな感じでいいか?」

5.石動 玲緒(いするぎ れお)の兄。

134『音仙』:2017/10/23(月) 01:37:28
>>133(石動 織夏)

「はい、聴き終わりました――――――ありがとう。
 中学生活。華の、と冠するには少し早いかもしれませんが……
 イエ、若いうちはいつだって、『今』が『華』かもしれません。
 その、私も年寄りではないのですが。まだ三十路でもないですし、
 けれど……どうしても昔に比べると。エエ。思う所はありますね。
 昔が華々しかったか、と思うと、そうでもない気はするのですけど」

「話は逸れましたが……どうでしょう、キミには特別な才能がありますが、
 これは……キミの才能ではあるでしょうが、望みを叶える魔法ではない。
 えてしてそういう物なのです。そして才能は片道切符……後戻りはない。
 頭を冷やしたところで覚める事のない夢、そして、消えない運命の炎……」

「……などと、大袈裟な脅し文句は言いますが、気晴らしの道具にも十分使えるかと。
 大事な時期かと思いますので、火傷しない程度に……とは、言っておきますけどね」

               「では」

        「お聴きください――――キミの才能の産声を」

    キ
         ィィィィィィイ
                  イイイイイイイ―――――――――――――― ン ・・・

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

中性的な、人魚を思わせるヴィジョンのスタンド。
優美な姿で空中をクールに舞い、水中でも、火中ですら活動可能。
この特性は能力の一端であり、単に飛行可能なヴィジョンとは違う。
また、役に立つような事は言わないが、半自立した意思を持ち合わせる。

能力は、両目から自由に操作出来る『泡』を生成する事。
泡はあらゆる『不定形物』から被害を受けない性質を持ち、
空気に流される事も、水に阻まれる事も、炎で割れる事も無い。

そして泡は無生物に衝突する、または任意で破裂させられるが、
生物に衝突した場合は弾けず、その体表を『コーティング』出来る。

生物をコーティングした泡は対象を『不定形物』の被害から守り、
また不定形の実態を捉えるかのように、その中を『泳ぐ』事を可能にする。
つまり――――不定形物中で、まるで『水中』のように動く事が可能になる。

空中、水中の遊泳に留まらず『火中』や『毒ガス中』ですら安全に泳げるが、
射程や持続時間でコーティングは解け、無防備に自由落下する羽目になる。

このスタンドが空中や火中を泳げるのは常時コーティングと同じ状態であるため。
よってこのスタンドも、それ以外の不定形物からの被害も受けず、その中を泳げる。

『パイオニアーズ・オーバーC』Pioneers Over C
破壊力:D スピード:C 射程距離:C(7m)
持続力:D 精密動作性:B 成長性:B

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
                    石動 織夏(いするぎ おるか)→己の才能を聴き、『把握』

135『音仙』:2017/10/23(月) 01:56:22
不定形物の中を泳ぐ人魚のスタンド。破裂する泡を放ち、操作出来る。
また、生物に纏わせこのスタンドと同し『不定形を泳ぐ』能力を与える事も可能。

『パイオニアーズ・オーバーC』Pioneers Over C
破壊力:D スピード:C 射程距離:C(7m)
持続力:D 精密動作性:B 成長性:B

【基本情報】
1.人魚を思わせる、美麗で中性的なヴィジョン。下半身は『魚』のそれ。
2.上半身は各部にヒレがあるが、戦いなどで有利にはたらく訳ではない。飾り。
3.実在する特定の魚の形質を有するわけではない(外見は有利にならない範囲で自由)
4.全身が『石鹸水』のように微妙にぬめっており、乾かない。多少掴まれにくいが、掴みにくい。
5.ダメージフィードバックと視聴覚リンクを有する。
6.半自立型だが、勝手に役立つ事を話したり、役立つことをしたりはしない。
※言語を話すかどうかや性格は任意。いずれにせよ『役立つ話』をさせるような使い方は出来ない。

【泡】
1.両目から涙のように『泡』を出す事が出来る。泡が出て目から離れるまで一呼吸ほど必要。
2.泡は最初『シャボン玉』サイズで零れ、目から離れると『ビーチボール』サイズになる。
  そのスペースが無い場合、泡は大きくなり切らず、小さく弾け消える。威力はない。
3.目から離れた泡は『操作』が可能で、2つの泡が出ていると次の泡を出す事は出来ない。
※後述のコーティングに使用している分の泡はこの個数制限には含まれず、別途で制限がある。
4.泡一つは問題無いが、2つ同時の操作は他の動作への集中を妨げる。無操作の泡は止まる。
5.泡の操作スペックは『パス精ECB』で、物を乗せる、運ぶなどはほぼ不可能。任意解除は出来ない。
6.任意のタイミングか、無生物と衝突すると破裂。威力は『破壊力C』相当。
  触れている物、およびシャボン玉一つ程度に近い物までは威力に巻き込まれる。
7.あまりに小さすぎる(小石未満)無生物との衝突では破裂しない。
8.泡が生物と衝突した場合は、後述のコーティングが発生するため破裂は起きない。
※意識すればあえてコーティングしない事も可能。いずれにせよ生物には接触で破裂しない。
9.泡の射程距離は『7m』で、泡の持続時間は『1分』程度。それを超えると破裂する。
10.この泡もスタンドと似た性質を持ち、不定形物によっては破裂せず、動かされもしない。

【コーティング】
1.泡が生物に命中した場合、泡は弾けず、生物の全身を包みコーティング出来る。
※よって、以下この状態をコーティングと呼ぶ。
2.これによりスタンドと同様に全身が微妙にぬめる。服や、髪の毛などもぬめる。
3.コーティング、およびその過程が生物に悪影響を及ぼす事はない。
4.コーティングは『7分』持続する。持続中に重ね掛けは不可能。任意解除は可能。
5.射程は通常の泡と同じくスタンドから『7m』まで。離れると泡は消え、下記の特性も失われる。
6.同時にコーティングしておける生物は『2体』まで。この数は、出しておける泡の数とは別。

【ぬめりについて】
☆このスタンド、および泡が命中してコーティングされた生物は以下の能力を有している。

1.気体、液体、炎、電流など『不定形物』の中を水中かのように『泳ぐ』事が出来る。
  あくまで動作して『泳ぐ』のであり、自然に浮遊でき自在に空中制動の効く『自由飛行』ではない。
2.そういった『不定形物』から直接にダメージを受ける事もない。毒等の影響も受けない。
  誤って体内に吸い込んでしまう事も無い(コーティングが自動で体内に入らないようにしてくれる)
3.泳ぐ副産物として、プールで水に対して行う程度に、不定形物を手で掬ったり、払ったり出来る。
4.この能力の基準においては、『砂』等極度に細かいものでも固体は『不定形物』ではない。
5.不定形物中は例えるなら『プール』。それが空気中でなければ息継ぎは必要(特に酸素のない水中や火中)
6.浮いているには労力が必要。何もしなければ重力通り沈む。浮く気と動きがあれば浮ける。プールと同じ。
※このスタンドについてはデフォルトで多少浮いているため、特に動かない分には意識も動きも不要。
7.水中のように、動きに重い抵抗がかかったりはしない。通常のスペックを発揮できる。
8.抵抗を感じないからと言って泳げないことはなく、泳ぐ分には水中並みの速度が出る。
※この『抵抗感は無いが普通に泳げる』のは水中でも適応され、不思議な感覚だがそういうもの。
9.泳ぐ技能を持たない人間、いわゆる『カナヅチ』な人物ではコーティングされようが不定形中を泳ぐことは不可能。

136『音仙』:2017/10/23(月) 02:01:23

――――――――――――――――――――――――――――――――――
♪当スレの【能力詳細】について

・1人でまとめる都合上、視点が偏りがちです。
・応用など、使用しないと分からない点は抜けがちです。
・その他、確認漏れによるミスがある可能性があります。

なので不明点、不足点、矛盾点などがあれば、
質疑のルールをご確認の上、いつでもお気軽にどうぞ。

――――――――――――――――――――――――――――――――――

137名無しは星を見ていたい:2017/10/23(月) 13:23:16
1.水瀬 留美子
2.女性
3.三十代前半
4.学生の時、酷いイジメを受けて来た。
当時の私は生来の空気の読めなさに加え、
クラスメイトの目も気にせずBL同人誌や玩具を机の上に広げて喜んでたし、
大した面でもないのに『クォーター』である事を鼻にかけていた
心身共に醜悪なブスだったし、今思えばイジメられるのは当然だった。
連中を見返す為に寝る間も惜しんで猛勉強し、
一流大学に入学し、そこで慢心する事なく
周りがサークル活動や恋愛に勤しんでるのを尻目に、
死ぬ気で勉強し大企業へと就職できた。

成人してから美容を猛勉強し、なんとか見れる程度の見た目にはなった。
仕事もそれなりに順調だけれど、人生で勉強しかしてこなかった私には、
本当の友達と呼べる間柄の人間が1人もいない。
他人と仲良くなる方法が、距離感が、全くわからないのだ。
会社やネット上ではなんとか人間らしく振舞っているつもりなのだが、
周囲の目は何処か冷ややかだ。どうやら私の『擬態』は間違っているらしい。
ーー私は『孤独』なのだ。
(『ぶりっ子おばさん』と陰口を叩かれてる事も当然知ってる。)

勿論、こんな性格は治したいと思ってる。
だが私はそれ以上に私をこんな性格にした連中が許せない。
私は好きなように生きたかった。けれど無理だ。
あいつらが私を『そーいう』人間にしたからだ。
そもそもの原因が私にあるという事は頭では理解している。
けれど『そうじゃない』。
もう我慢はしたくない、
私の中に濁流の様に渦巻くコールタールよりもドス黒いこの悍ましい感情を暴れさせたいんだ。

138『音仙』:2017/10/29(日) 03:35:37
>>137(水瀬 留美子)

「はい、聴き終わりました――――――ありがとう。
 心とはいえ、その、お話しづらい過去かと思います。ですので、エエ。
 ご期待に応えられた事は幸運でした。つまり、キミには特別な才能がある。
 そして、幸か不幸か、『自制』を促すような才能の声ではなく・・・
 暴れ狂う時を待っていたかのような、戦闘的な・・・かつ泥のような才能」

「この町には『同輩』も多い・・・『力』を振るう機会には困らないでしょうが、
 先達の抑圧や社会の目は、こんな『超常』の世界にもあるもの・・・です。
 従うか隠れるか、或いは・・・いえ、説教はその時が来てからで十分、ですよね?」

「いずれにせよ・・・私の役目は目覚めさせること。『眠らせる』事は出来ません。
 力と上手く付き合っていってくださいね・・・ええ、キミのような心の声は、嫌いではない」

        「では――――どうぞ、耳を澄ませてお聴きください。
         キミの新たな世界の入り口、『ブラックボトム・ストンプ』」

                   キィィィイ
                        ィィィィィィィイイイイーーーーーーン!

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
様々な生地の継ぎ接ぎで出来た、小柄な人型スタンド。
当て布一枚一枚は綺麗な柄だが統一感はなく、やや不気味。
また、それを突き破って『タール』の如き黒い尾が生えている。
尾は操作する事ができ、長さから武器になり、また能力の軸でもある。

このスタンドの尾が触れた『土』『泥』『砂』といった『砕屑物』は、
尾から染み出る黒い水に侵され『底なし沼』の入り口に変化する。

入り口となる砕屑物の直径に収まるサイズでさえあれば、
本来有り得ない量の物を内部に『沈める』事が可能になる。
大量の砕屑物を寄り集めればその分入り口のサイズも大きくなり、
最大では車一台を沈める事すら可能なサイズの沼を作り出せる。

底なし沼には当然底が無いため沈んだ物は放っておくと永遠に沈み続けるが、
沼そのものには『沈ませる強制力』のようなものがあるわけではないため、
何らかの手段を取ったり、抵抗すれば沈まず、上がってくる事も十分出来る。
また、能力を解除すれば(されれば)どれほど深く沈んでいたものも排出される。

『ブラックボトム・ストンプ』Black Bottom Stomp
破壊力:B スピード:C 射程距離:D(4m)
持続力:B 精密動作性:B 成長性:D
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
                            水瀬 留美子→己の『特別な才能』を聴き、把握。

139『音仙』:2017/10/29(日) 03:50:28
黒い尾を持つ、小柄な人型のスタンド。
尾で触れた『砕屑物』を底なしの泥沼の入り口にする。

『ブラックボトム・ストンプ』
破壊力:B スピード:C 射程距離:D(4m)
持続力:B 精密動作性:B 成長性:D

【基本情報】
1.人型のスタンド。小柄。背丈が本体のへそのあたりまでの高さ。
2.爬虫類的な尻尾が存在する。長さは『1m』ほどで、太さは脚程。操作可能。
  物をつかんだりは出来ないが、絡めとる事や、弾いて手元に持ってくる事は出来る。
3.ダメージフィードバックと視聴覚リンクを有する。
4.尻尾はダメージフィードバックが無く、質感はゴムに近い。常に表面が黒い水で濡れている。
5.尻尾が引きちぎられるなどした場合、一晩ほど眠れば復元される。
6.このスタンド、および傍にいる時の本体は、後述の底なし沼の上を歩いても沈まない事が出来る。

【底なし沼の入り口】
1.尻尾でしっかりと触れた『砕屑物』(土、泥、砂、砂利、れきなど)を『底なし沼』の入り口に出来る。
  一粒単位で入り口にする事も一応可能だが、『集まり』をまとめて入り口にするのがデフォルト。
2.砕けていない『鉱物』の状態では入り口には出来ない。また同時に作れるのは『4個』まで。
3.『入り口より大きいもの』を入れる事は出来ないし、吸い込むような力もない。
4.入り口を通るサイズでさえあれば、どこまでも深く、また多くのものを沈める事が可能。
5.入り口となった砕屑物はその形状でその位置に固定される。
  入り口を無理に破壊、変形、移動させようとするなら破壊力Bは必要。
6.何らかの理由で入り口が合流した場合、それぞれから続く沼同士も合流する事になる。
7.入り口が破壊される、分断される、大きく変形する、無理に移動させられるなどで底なし沼ごと強制解除される。
8.入り口及び沼自体を保っていられる射程は『スタンドから10m』。持続時間は『3時間』程度。任意解除可能。
9.最大サイズは『トラック一台』が収まる程度。最小サイズは砂粒一粒から。
  より大きなサイズが作れる状況でもあえて小さな入り口を作る事も可能。
10.土団子や粘度細工など『特定の形状に意図的に固められた砕屑物』は入り口に出来ない。
  基本的には床や壁に付着した砕屑物、または地形上に存在する砕屑物を利用する事になる。
11.解除した場合、入り口は元の砕屑物に戻る。
12.『生命体』の体表や着用している衣服上に付着している砕屑物は入り口に出来ない。持ち物なら可。

【底なし沼の中】
1.このスタンドが作った入り口から繋がる底なし沼とは、『黒い泥』に満たされた空間。
  入り口になった『砕屑物』の裏側にある物体が変化するのではなく、入り口から垂直に空間が生じる。
  よって壁に付着する泥を入り口にした場合は横軸に伸びる沼になるが、入り口から泥がこぼれたりはしない。
  同じ理屈で、天井に付着する泥を入り口にすれば上に伸びる沼になるが、やはり中身がこぼれる事はない。
2.直径は入り口の直系に等しく、形状についても永遠に入り口と同じまま、無限に続いていく。
3.言葉通り「底が無い沼」という意味であり、特別に流砂のような性質があるわけではない。
4.要するに、砕屑物より口径が小さいものなら何でも入れられ、容量オーバーも起こらない。
5.底なし沼の黒い泥はタールや石油に似る。質感は一般的な軟泥と同じで、可燃性、通電する。
6.入り口にした砕屑物の種類は沼の性質に関係ない。一律で入り口から繋がるのは黒い泥の沼である。
7.複数のものが沈んでいた場合、積み重なるように排出される。この排出に安全への配慮などは無い。
8.泥は掬って外に出したりもできるが、沼を解除すれば全て消えるし、沼と同じ射程が存在する。
9.底なし沼の内壁に『破壊力Aの打撃』に相当するだけの攻撃が加わると、強制解除される。
10.底なし沼が解除されると、沈んでいたものは全て入り口が最後にあった場所から排出される(勢いはパスBC)

140名無しは星を見ていたい:2017/10/29(日) 11:51:01
1.名前 有栖川 絢子
2.女
3.16歳
4.……『ラスボス』に、なりたいのよ。

  え、いきなり現れて『自分をラスボスにしろ』だなんて偉そうだって?
  
  ふふ……見なさいよ、この『しゃべらなきゃカワイイと言われるルックス』!
  そして『自分の為にしか使えない頭脳』!『周囲に迷惑をかける為だけの身体能力』!
  この世の誰よりも私が『ラスボス』にふさわしいのよッ!

  私の能力は、誰にも必要とされず愛されずに来たわ。
  だったら、憎まれて倒されことが私の役目なんだって、ようやく最近気が付いたのよ。
  
  主人公の最後に立ちはだかって『あんたたちの実力はちっぽけだ』とか
  『これまでの犠牲は無駄だった』とか、そんな感じの台詞を吐いて
  死闘の果てに逆転されて、しっかり否定されて死にたいのよ。
  そうじゃないと、自己嫌悪で自分で死んじゃいそう。

141<削除>:<削除>
<削除>

142『音仙』:2017/11/02(木) 00:02:18
>>140(有栖川 絢子)

「はい、聴き終わりました――――――ありがとう。
 ラスボス。私も人並みにゲームはしますので、意味は分かります。
 しかし……現代社会におけるラスボスとは、いかなるものでしょうか。
 私には判断しかねますが…………キミにはヴィジョンがある、のでしょうか?
 あるいはそれを見つける手段を求めている……いずれにせよ、キミには可能性がある」

「可能性とはすなわち、『特別な才能』『スタンド』と称される力の事です……
 神秘、魔法、超能力。どう言い換えていただいても構いませんが、理の外の力。
 世界は戦いだけでは決まらないものですが、調略や政治戦が全てでもない。
 ラスボスを志すならば……キミにはそれに必要な才能の、一つはあったということ」

「――――――ただ、皮肉にもこの力は『主人公』らしい要素もあるのですが。
 それはすなわち、『成長』する事……今は一般的な『力』に少しばかり劣りますが、
 約束された成長は『無限の可能性』を示します。エエ、『ラスボス』という可能性も。
 キミの元に集う、キミのための『軍勢』が……それを叶えるための、役に立ってくれるはず」

「いずれにせよ……千里の道も一聞から。お聴きください――――」

                キィ
                      ィィィィィィ――――――――ン

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

本体の手に現れる、『旗』のヴィジョンのスタンド。
長い金属製の棒の先端に、布が結わえられた一般的な旗。

この旗の能力は至極単純。『力の流れ』を引き寄せる事。
実際を持たないエネルギーなどの動きの軌道を捻じ曲げ、
自分の方、つまりは旗布目がけて引き寄せる事が可能である。
実体があるものを引き寄せるほどの力はなく、基本的に無力。

恐るべきはこの引き寄せの力はスタンドにも作用する点であり、
他人のスタンド体の動作の向きを、ある程度だが旗に向かって捻じ曲げる。
人並の力を有するスタンドには振り切られ、『動きを阻害する』程度の意味しかない。

――――上記の能力は決して強力とは言えないが、それは『本質』の一端に過ぎない。
真の能力は、この世界に『さまよう力』を引き寄せ、己の指揮下に加え、軍勢を作る事。

条件――本体に課される何らかの試練を超える事により、旗の真の能力は解放される。
使役者を持たずにさまよう『超常的な存在』を力の流れとして引き寄せる事が可能であり、
こうして『徴兵』された存在は、『旗』の力か或いは拾われた忠義からか、本体の指揮下に入る。
さまよう力は『ファンタジーの魔物』を思わせる姿をしており、名称もそれに準じたものを持つ。
これは固有の使役者を持たないがゆえに、存在を既存の『幻想』に委ねているためと考えられる。

条件は達成するたびに変わるが、常に『困難』を伴うものである事は間違いない。
つまり、『容易に達成できることが前提に組まれている』とは限らないということ。
現在、徴兵で指揮下の力の数が増えても同時に召集する事の出来るのは『1種』だけ。

『ワールド・ウィズアウト・ヒーローズ』A WORLD WITHOUT HEROES
破壊力:―  スピード:― 射程距離:E(1m)
持続力:A 精密動作性:―  成長性:A

☆このスタンドは『成長条件』を有する。
最初の成長条件・・・己が得た能力について『理解』すること。
新たなる己を知る事から、『ラスボス』への道は始まる。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「―――――――さて、キミは私の能力で、自分の能力についてを知りました。
 ですので、ええ。最初の成長条件を満たしたことになり……『徴兵』が行えるはず」

「ここで、試していかれますか…………今であれば、その、分からない点も説明出来ますよ」

(★今であれ後であれ、『徴兵』を行う際は当スレで申請してください)

143有栖川 絢子『ワールド・ウィズアウト・ヒーローズ』:2017/11/02(木) 20:58:28
>>142
ふんふんーーなるほどねっ!
だいたい解ったけど、『徴兵』が結構な不確定要素ね。

って事で、まずはやってみましょうか。

「『ワールド・ウィズアウト・ヒーローズ』、『徴兵』よっ!』

144『音仙』:2017/11/02(木) 23:12:29
>>143(有栖川 絢子『ワールド・ウィズアウト・ヒーローズ』)

                ハタ
                     ハタ

『有栖川』が旗を振るうと――――
目に見えない力が渦のように流れ、旗布に集まる。

「――――『徴兵』は一度に一種のみを行えますが、
 『その時に徴兵出来る力』は複数存在する場合もあります」

                キィィ
                     ィィィ

           ィィィィ

「意識して呼べば、その中からより望ましい者も徴兵出来るでしょう。
 もちろん、ええ、いわゆる『ガチャ』的な喜びは減るわけですが……
 彼らはみな、スタンドというくくりで言えば『コモン』がせいぜいです。
 あくまで個で制する英雄ではなく……『軍勢』を構成する一員、ですので」

今なら見える。
『音仙』の背後に聳える『音響機器の大樹』から伸びるコードの蔓が、
耳元に伸び、スピーカーの花を咲かせ――そこから、声が流れ込む。

――――――――――――――――――――――――――――――

そのさまよう力は――『ゴブリン』を思わせる子鬼。
全体的に平均のスペックを有する存在であり、
身体は小学生より小さいが力は大人に劣らない。
手足を有するというアドバンテージがあるため、
道具を扱ってもらう事もある程度ではあるが可能。
小さく打たれ弱いので盾役にはあまり向いていない。
もっともスタンダードな軍勢の『兵卒』であると言える。
この種は『2匹』まで召集する事が可能。

破壊力:C スピード:C   射程距離:D(3m)
持続力:D 精密動作性:D  成長性:A

――――――――――――――――――――――――――――――

そのさまよう力は――『レプラコーン』を思わせる小人。
身体が小さすぎるためスペック相応に貧弱ではあるが、
旗からある程度遠くまで飛んでいくことができるので、
遠くにあるものや、狭い所のものを見てもらう事が出来る。
器用さも人並みで、悪戯の仕込みなどでもいい仕事をする。
軍勢においては『斥候』としての役割を期待する事が出来る。
この種は『3匹』まで召集する事が可能。

破壊力:E スピード:C   射程距離:B(15m)
持続力:E 精密動作性:C  成長性:A

――――――――――――――――――――――――――――――

「この二種のどちらを『徴兵』したいか……キミの意思次第です。
 今後の成長で、選ばなかった側を徴兵する機会も……あるでしょう。
 イエ、私の能力ではないので、実際の所どうなるかは分かりませんが……」

                      「考える時間はありますので、ごゆっくり」

145名無しは星を見ていたい:2017/11/04(土) 17:29:06
1.花房 蓮華(はなぶさ れんげ)
2.男
3.二十台半ば
4.蓮華なんて女みてえな名前だろ?
  おふくろが付けたんだが、女の子が欲しかったからって用意してた名前をそのまんま付けたもんだからよ。
  そのせいで昔はからかわれたこともあったが……。
  いや、まあそりゃいいや。俺のする話とは関係ねえからよ。

  ウソみてえなホントの話なんだが、ガキの頃に人質になったことがある。
  強盗の人質さ。
  ドラマのエキストラとかじゃねえぜ。マジもんのヤツよ。
  目の前に刃物突きつけられてよ。ビビッちまった。ありゃ怖かったぜ。
  で……どうにか無事に解放されたわけなんだが、問題はそこからさ。
  その出来事が原因で、俺は一種の『病気』になっちまった。
  
  トラウマになったってことじゃあない。むしろ逆でよ。
  強盗に刃物を向けられてた時、俺は心底ビビッてたが、同時にすげえゾクゾクしてたんだ。
  デッドラインギリギリの『スリル』の快感みたいなものを感じてたんだな。
  それ以来、俺は『スリル』ってヤツが好きでたまらなくなったのさ。
  たとえば、自分の目にナイフを近付けてみるわけよ。
  どんどん近付けていって、刃先が迫ってくる度に、興奮して背筋が震える。
  チキンレースみたいなもんか?あとちょっとでも押し込んだらヤバイなってとこまで近付けるのさ。
  もちろん本当に突き刺したりはしないぜ。俺はマゾヒストじゃあないからよ。

  しかしだ……最近どうにも物足りないんだよな。
  身体がもっと強い『スリル』を欲しがってる。
  何かこう、パッとしたヤツがないもんかねえ?

146『音仙』:2017/11/04(土) 22:06:09
>>143-144(有栖川 絢子『ワールド・ウィズアウト・ヒーローズ』)
★徴兵する側が決まればいつでもこのスレで申請してください。
☆徴兵をしていない状態での詳細を提示しておくので、徴兵せず活動する事も可能です。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
力の流れを引き寄せることが出来る旗のスタンド。
成長する事で『使役者のいない超常の力』を『徴兵』し、
その力を自らの軍勢の一員として使役する事が可能になる。

『ワールド・ウィズアウト・ヒーローズ』
破壊力:―  スピード:― 射程距離:E(1m)
持続力:A 精密動作性:―  成長性:A

☆このスタンドは『成長条件』を有する。
現在の成長条件・・・『達成済』! 『心音サイフォン』にて『徴兵』が可能。

【基本情報】
1.旗の棒の長さは『150cm』で、布の大きさは『横70cm×縦50cm』ほど。
2.旗の棒のダメージは本体の利き腕にダメージフィードバック。
  鋼鉄以上に頑丈で、『パA』の一撃でも一発なら耐える。
3.旗の布はダメージフィードバックを有さず、破れてもすぐ再生する。デザインは任意。無印でもかまわない。
4.振るう事に重さや困難は感じない。本体以外にとっては鉄製の棒と大布で構成された旗相応の重さがある。
5.旗は射程が2mあるため、手放すことが出来、地面に刺すなども可能。

【力の引き寄せ】
1.旗布に向け、形の無いエネルギーや炎、電気などの『流れ』を引き寄せる事が出来る。
  液体や気体は対象外。この引き寄せるパワーは『D』で、スピードは『C』。
2.実体のないスタンドの動作などの方向を旗の側に捻じ曲げる事も可能だが、
  C以上の破壊力を持つ動作に関しては『動作に干渉する』程度の効果しか見込めない。
3.引き寄せる力は旗を振るうことで発揮され、振るい終えると即座に失われる。
4.引き寄せる力が失われたあとエネルギーがどうなるかは、それの性質次第。
  元の流れに戻るものもあれば、引き寄せられた慣性に従って動くものも有り得る。
5.引き寄せられるのは、基本的に視界に入っており、本体が認識出来るものに限る。
6.動いていないエネルギーを引き寄せる事は出来ない。

【軍勢】
1.『特定の条件』を満たしたとき、旗の紋様(紋様が無ければ旗布自体)が光を帯びる。
  条件は達成ごとに変化するが、常に本体にとって何かしらの『試練』になるもの。
2.この状態で旗を振るうと、『超常的存在』が引き寄せられる。この行為を『徴兵』と称する。
3.この超常的存在はスタンドに近い性質を持ち、なおかつ『使役者』を有さない『さまよう力』と言える存在。
4.旗に引き寄せられたさまよう力は、旗の持ち主である本体を仮初の『使役者』をみなし、その指揮下に入る。
  この、本体の指揮下に入っている『さまよう力』のことをこの詳細では『軍勢』と呼ぶ。
5.軍勢は、本体が旗を振るう事で傍に『召集』し、使役(=操作)出来る。帰って貰うのも任意で可能。
6.召集されていない間は、軍勢はこの世界のどこにも存在しない。通常のスタンドの『未発現状態』に近い。
7.指揮下にあるさまよう力の内、現在同時に『1種』だけを召集できる。(成長次第では増え得る)
8.軍勢のスペックや能力、出来る事はまちまち。共通点として、原則的にダメージフィードバックはない。
9.原則的に、召集に応えるのは毎回『同一人物』である。性格や外見は詳細を逸脱しない範囲で任意。
10.軍勢には種ごとに召集できる数が決まっており、その数まで同時に召集し、使役できる。
11.基準は種によって例外もあるが、『気絶相応』のダメージを受けると倒れ、即座に解除される。
  倒された分だけその種の召集できる数は減るが、『12時間』経つごとに一匹ずつ回復していく。

例:召集出来る数が2匹の種であれば、1匹倒されるとその後12時間の間は1匹しか召集できなくなる。
  2匹倒されるとその種を召集すること自体が出来なくなり、12時間後に1匹だけ召集可能に。
  なお、1匹も倒されていない状況であれば、2匹同時に召集する事も1匹だけ召集する事も出来る。

147『音仙』:2017/11/11(土) 23:32:47
>>145(花房 蓮華)

「はい、聴き終わりました――――――ありがとう、興味深い心の声で。
 イエ、茶化しているわけではありませんし、キミの趣味の良しあしも……
 私がなにか切り捨てられるようなことではない、と。そう思いますよ、
 エエ……つまり、私の『やるべき事』はそこではなく、『特別な才能』」

「キミにも特別な才能がありました……シンプルな才能と言えるでしょう。
 ナイフよりスリリングで、或いはスリリングな場に飛び込む片道切符。
 すなわち『銃』の才能…………その名は『スウィート・ダーウィン』」

              キィィィィィィィ―――z___ン

「どうぞお試しあれ……きっとキミが楽しむのに、十分な玩具のはず。
 引き金を引くにせよ……ふふ、引くフリに留めるにせよ、ぜひ『楽しんで』」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

拳銃型のスタンド。回転式であり、装弾数は6発。
射撃の腕が向上し、『動かない的に当てる』のは容易。

能力は――――『ロシアンルーレット』の実行。

この拳銃に装弾される弾の内、『5発』は『偽死』の弾丸。
頭に銃口を押し付けて撃ち抜いても、絶対に死ぬことはない。
その代わりに引き起こされるのは――――『死因』の模倣。

現実の歴史において『実存』する死因を対象に引き起こすが、
絶対に『死の直前』でそれは解除され、死に至る事はない。
長引くこともなく、長期的な死因でも最期の『4秒』に纏まる。
死因が終了すれば痛みや負傷、苦しみ、恐怖は過ぎ去り平常に戻れるし、
死因の最中ですら、行動や思考を続ける事は完全に不可能とは言い切れない。

敵の『足止め』や『安全が保障されたスリル』を味わうのが主用途と言え、
戦闘においては現実の重傷を負わせえる実弾に必ずしも勝るとは言えない。

一発だけ込められている『実弾』を撃てば自動で『再装填』され、
何番目が実弾かはシリンダーに触れ、回す動作で変更出来る。

『スウィート・ダーウィン』Sweet Darwin
破壊力:―  スピード:― 射程距離:E(2m)
持続力:C 精密動作性:C  成長性:D

『弾丸』
破壊力:B  スピード:B 射程距離:C(10m)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
                花房 蓮華(はなぶさ れんげ)→己の『特別な才能』を聴き、把握。

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<削除>

149『音仙』:2017/11/12(日) 11:20:55
回転式拳銃のスタンド。装弾数は6発で、実弾はその内1発のみ。
残りの弾丸は、歴史上に実在する『死因』を対象の身体に再現する。
死因は死の直前で解除され、痛みや苦しみも『死ぬほど』ではない。

『スウィート・ダーウィン』
破壊力:―  スピード:― 射程距離:E(2m)
持続力:E 精密動作性:C  成長性:D

『弾丸』
破壊力:B  スピード:B 射程距離:C(10m)

【基本情報】
1.回転式(リボルバー)の拳銃型スタンド。
2.銃自体の射程は2mで、弾丸の射程が『10m』。超えると銃弾は消える。
3.基本的に両手で構えるのが推奨。片手で狙うと正確さは『精D』程度になる。
  両手で狙う場合、『5m以内の止まっている的』を狙うならまず外さない。
  それ以上遠い的や、動き回る的に直撃させるには集中や予測が必要になる。
4.ダメージフィードバックは利き手。強度は『破壊力B』を数発で破壊される程度。
5.拳銃が破壊されると、その後『3日間』は発現できなくなる。
6.環境(雨天など)で銃の性能が変化したり、劣化したりはしない。
7.リロードは後述の『実弾』を撃ち終えれば自動で行われる。その際、一呼吸程の間が生じる。
8.実弾が何発目に発射されるのかは発現時とリロード時に決める。またシリンダーを回す動作で変更出来る。

【実弾と偽死弾】
1.装弾された弾丸のうち1発だけが『実弾』である。
2.威力は通常の拳銃と同等。パスBBで辛うじてガードが可能(その他スタンドのルール参照)
3.実弾を撃てば、自動的に拳銃はリロードされる。よって実弾の連射は出来ない。
  また、リロード時に全ての弾丸は一旦解除される。逆にそれまでは解除されていない。
4.実弾以外は、生物に『直撃』した場合、実在する『死因』を齎す『偽死弾』である。

【偽りの死】
1.偽死弾の『生物に対する破壊力』は皆無。無生物には実弾と同等の破壊をもたらす。
2.死因はその生物種に実在の物に限られ、長期的な死因でも最期の『4秒』のみを再現する。
  即死や、即意識が断絶するような短期的な死因の場合、『4秒』かからずに解除され得る。
3.死因による副次的な『失血死』や『ショック死』が起きる場合も、
  対象が『死に至る』と判定されるため、その直前に解除される。
4.苦痛は基本的に『死ぬほど』ではなく、実際の傷ではないため『後遺症』の心配もない。
  部位があり、覚悟が出来ているなら、ある程度ではあるが『行動』は可能。
5.対象が死に至る直前、または意識を喪失する直前に『死因の影響』は全て『解除』される。
  死因による全ての苦痛、心身の影響は消え、喪失していた意識は『即座に』目覚める。
  なお、死因の最中に受けていた『外的要因』によるダメージは解除されない。
6.死因の再現は個人の身体に収まる範疇かつ、直接的な『死に至る理由』に限られる。
  例えば『爆発事故』の場合『大爆発が起こる』のでなく『爆死』『焼死』が再現される。
  体に武器が突き刺さっての死亡の場合刺さった武器は発現されるが、引き抜けば消え、
  周囲に散らばっている武器などを再現する事も出来ない。あくまで対象の身体に収まる。
  これは武器に限らず焼死での炎、感電死での電気といった実体のないものにも適応される。
7.死因の影響については、本体からスタンドへのフィードバックのみ起こらない。
  スタンドに被弾した場合の本体へのフィードバックは通常通りに起こる。
8.生物に死因を重ね掛けする事は出来ず、影響中の生物に直撃した疑死弾は何も起こさない。

150蓮華『スウィート・ダーウィン』:2017/11/12(日) 21:29:26
>>147

「――おおお!?」

「いいねえ、いいねえぇぇぇ〜」

「こいつは宇宙の果てまでブッ飛べそうだぜ」

手の中に発現したリボルバー拳銃に気付き、思わず声を上げる。
新しい玩具を手に入れた子供のように、それを頻りに弄ぶ。
やがて銃口を自分の頭に押し当てて、躊躇することなく引き金を引く。

「ぐがッ――」

「う、ぎ、が……!!」

自身に撃ち込んだのは『窒息死』の偽死弾。
数秒間のた打ち回り、死が間近に迫るデッドラインギリギリのスリルを味わう。
そして、それが終わると何事もなかったかのように起き上がる。

「最高だ」

「最高にイカれた力だな」

「だからこそ、俺にとっちゃあ最高にイカした力だぜ」

「――でだ」

「それとは関係ねえんだけどよ、どうやら昨日は飲みすぎちまったみたいだ」

「なにせ、自分の名前を間違えるくらいだからな」

「花菱蓮華(はなびしれんげ)ってのが本名だ」

「花房ってのは一時期使ってた芸名だ」

「こう見えても役者なんでね。ただ普通の役者じゃあねえが。
 いわゆるスタントマンってヤツよ」

「スタントマンなんてやってりゃスリルは十分……と思ってたんだが、そうでもなかった。
 監督の要望やらカメラの映り具合やら、気にしなきゃならんことが色々ある。
 そういうこと考えてると冷静になっちまって、あんまりスリルを感じねえんだよな」

「おっと、すまねえ。グチになっちまったな。つまらねえ話を聞かせちまった」

「これからはスリルには困らねえさ。あんたが気付かせてくれたコイツがあるからな」



(大変申し訳ありませんが、名字を花房から花菱に変更させていただけないでしょうか?)

151『音声』:2017/11/13(月) 08:00:05
>>150(蓮華『スウィート・ダーウィン』)

幻想の銃声、のたうたまわる男の呻声、そして昔語りの声。
熱帯魚のエアポンプの音がBGMだ。それらを聞いていた女は笑んでいる。

「いえ、つまらない話などとは……興味深い経歴ですよ、エエ。ともかく……
 私は心の声を聴く才能がありますが……それは『真実を知る』才能ではない。
 心が酔夢の中にあったなら、多少間違った音を奏でても仕方はない……のでしょう」

「ゆえに、キミがそうだと言うなら。
 ネエ、花菱さん……そうなのでしょう?」

彼女の背後には『音響機器』を樹の形に固めたようなヴィジョンがある。
いつの間にか……否、初めからそこにあったのだろう。

「スタントマンの仕事より洗練されたスリルを味わえるかどうかは、
 キミの考え次第……『鉄火場』をスリルとして楽しめるかどうかも、ネ」

「いずれにせよ、私の役目は目覚めさせる事……今度どうするかは、ご自由に」

・・・言い終えた女に、『花菱蓮華』はやんわりと退室を促される。

152『音仙』:2017/11/13(月) 08:01:21
>>151

「……………………名前を間違えるくらい、私でも時にはやってしまうことです、エエ」

153有栖川 絢子『ワールド・ウィズアウト・ヒーローズ』:2017/11/20(月) 22:37:08
>>144

「……そう、これが『力』ってことね」

己の耳元まで近づいている『音仙』の『力』。
そして、己の旗の下に集う力。
それら二つを興味深そうに眺めながら
先程までの騒がしい様子から一転、静かにゆっくりと考えをまとめる。


「そう、ね」
「『小人』が良いわ」

「それで『小人』の名前とか、呼び方って決まっているのかしら」

154『音仙』:2017/11/20(月) 22:57:18
>>153(有栖川 絢子『ワールド・ウィズアウト・ヒーローズ』)

「エエ――――彼らはキミにとって有益な力」

「どちらを選ぶにせよ……え、『名前』……ですか?
 イエ、彼ら自身には……名前はまだ、ございません。
 私が知るのは、『ワールド・ウィズアウト・ヒーローズ』の名だけ」

                キィィ

                     ィィィーーーン

「……呼び方も、彼らは知りません。
 呼ばれたことがない、という事でしょう。
 つまり……キミの好きに呼んででもいいのでは?」

「種の名で読んでも通じるはずですし……エエ、
 種とは無関係な名をつけても、彼らはそれを受け入れる。
 何か良いアイディアがあるのでしたら、それもいいでしょう」
 
             「……キミが率いる軍勢ですから、
               そこもキミの好きに出来るわけです」

    ズ
         ズ 
               ズ

「ともあれ――『小人』であれば、それを意識してください。
 そのまま旗を振り続ければ……キミのもとに、徴兵されるはず」

その言葉に従うならば――――自分の足元に現れた、小さな存在を知覚出来る。
その数は三体。ハムスターのような、靴よりも小さな、人型の存在。『レプラコーン』の伝承を思わせる。

―――――――――――――――――――――――――――――

そのさまよう力は――『レプラコーン』を思わせる小人。
身体が小さすぎるためスペック相応に貧弱ではあるが、
旗からある程度遠くまで飛んでいくことができるので、
遠くにあるものや、狭い所のものを見てもらう事が出来る。
器用さも人並みで、悪戯の仕込みなどでもいい仕事をする。
軍勢においては『斥候』としての役割を期待する事が出来る。
この種は『3匹』まで召集する事が可能。

破壊力:E スピード:C   射程距離:B(15m)
持続力:E 精密動作性:C  成長性:A

【補足】
1.半自立型で、操作可能。ダメージフィードバック無し。
  一匹一匹が本体との視聴覚リンクを有している。
2.サイズは、一般的な『ハムスター』並み。
  人型で手足もあるが、1匹で持てるのは箸が限界。
3.耐久力もハムスター程度。気絶しやすさもそれに準拠する。
4.一度に3匹まで召集でき、それぞれに別の操作を与えられる。
5.操作していない間はその場で待機して、
  危険があれば操作なしでも回避行動をとる。

155『音仙』:2017/11/22(水) 01:03:05
力の流れを引き寄せることが出来る旗のスタンド。
成長する事で『使役者のいない超常の力』を『徴兵』し、
その力を自らの軍勢の一員として使役する事が可能になる。

『ワールド・ウィズアウト・ヒーローズ』
破壊力:―  スピード:― 射程距離:E(1m)
持続力:A 精密動作性:―  成長性:A

☆このスタンドは『成長条件』を有する。
現在の成長条件・・・『15万円』を手に入れる事。
軍資金を集める事も、ラスボスとしての手腕。

【基本情報】
1.旗の棒の長さは『150cm』で、布の大きさは『横70cm×縦50cm』ほど。
2.旗の棒のダメージは本体の利き腕にダメージフィードバック。
  鋼鉄以上に頑丈で、『パA』の一撃でも一発なら耐える。
3.旗の布はダメージフィードバックを有さず、破れてもすぐ再生する。デザインは任意。無印でもかまわない。
4.振るう事に重さや困難は感じない。本体以外にとっては鉄製の棒と大布で構成された旗相応の重さがある。
5.旗は射程が2mあるため、手放すことが出来、地面に刺すなども可能。

【力の引き寄せ】
1.旗布に向け、形の無いエネルギーや炎、電気などの『流れ』を引き寄せる事が出来る。
  液体や気体は対象外。この引き寄せるパワーは『D』で、スピードは『C』。
2.実体のないスタンドの動作などの方向を旗の側に捻じ曲げる事も可能だが、
  C以上の破壊力を持つ動作に関しては『動作に干渉する』程度の効果しか見込めない。
3.引き寄せる力は旗を振るうことで発揮され、振るい終えると即座に失われる。
4.引き寄せる力が失われたあとエネルギーがどうなるかは、それの性質次第。
  元の流れに戻るものもあれば、引き寄せられた慣性に従って動くものも有り得る。
5.引き寄せられるのは、基本的に視界に入っており、本体が認識出来るものに限る。
6.動いていないエネルギーを引き寄せる事は出来ない。

【軍勢】
1.『特定の条件』を満たしたとき、旗の紋様(紋様が無ければ旗布自体)が光を帯びる。
  条件は達成ごとに変化するが、常に本体にとって何かしらの『試練』になるもの。
2.この状態で旗を振るうと、『超常的存在』が引き寄せられる。この行為を『徴兵』と称する。
3.この超常的存在はスタンドに近い性質を持ち、なおかつ『使役者』を有さない『さまよう力』と言える存在。
4.旗に引き寄せられたさまよう力は、旗の持ち主である本体を仮初の『使役者』をみなし、その指揮下に入る。
  この、本体の指揮下に入っている『さまよう力』のことをこの詳細では『軍勢』と呼ぶ。
5.軍勢は、本体が旗を振るう事で傍に『召集』し、使役(=操作)出来る。帰って貰うのも任意で可能。
6.召集されていない間は、軍勢はこの世界のどこにも存在しない。通常のスタンドの『未発現状態』に近い。
7.指揮下にあるさまよう力の内、現在同時に『1種』だけを召集できる。(成長次第では増え得る)
8.軍勢のスペックや能力、出来る事はまちまち。共通点として、原則的にダメージフィードバックはない。
9.原則的に、召集に応えるのは毎回『同一人物』である。性格や外見は詳細を逸脱しない範囲で任意。
10.軍勢には種ごとに召集できる数が決まっており、その数まで同時に召集し、使役できる。
11.基準は種によって例外もあるが、『気絶相応』のダメージを受けると倒れ、即座に解除される。
  倒された分だけその種の召集できる数は減るが、『12時間』経つごとに一匹ずつ回復していく。

例:召集出来る数が2匹の種であれば、1匹倒されるとその後12時間の間は1匹しか召集できなくなる。
  2匹倒されるとその種を召集すること自体が出来なくなり、12時間後に1匹だけ召集可能に。
  なお、1匹も倒されていない状況であれば、2匹同時に召集する事も1匹だけ召集する事も出来る。

【軍勢リスト】
#1
『レプラコーン』
破壊力:E スピード:C   射程距離:B(15m)
持続力:E 精密動作性:C  成長性:A

1.半自立型で、操作可能。ダメージフィードバック無し。
  一匹一匹が本体との視聴覚リンクを有している。
2.サイズは、一般的な『ハムスター』並み。
  人型で手足もあるが、1匹で持てるのは箸が限界。
3.耐久力もハムスター程度。気絶しやすさもそれに準拠する。
4.一度に3匹まで召集でき、それぞれに別の操作を与えられる。
5.操作していない間はその場で待機して、
  危険があれば操作なしでも回避行動をとる。

156名無しは星を見ていたい:2017/11/25(土) 17:41:09
1.名前
アンジェリア・マームズベリーだよ。
Angelia Malmsbury。

2.性別
女だよ!

3.年代
15歳だね、一昨日が誕生日!

4.心の声
えっとね、わたしは今年この街に留学してきたの!
パパとママが『マームズベリー家に連なる子女たるもの見聞を深めなさい』って。
私は家のこととかよく分かんないけど……でも、自分が誇れる自分でありたい。
そしてその為に、出来る努力がしたいとは思う。
――思うんだけど、やっぱり知らないところで一人は寂しくて。
あはは。お姉さんのところに来たのも、実はそういう弱音を吐き出したかっただけなのかもね。

5.言いたいこと
関係ないけど、またここに遊びに来てもいい?

157有栖川 絢子『ワールド・ウィズアウト・ヒーローズ』:2017/11/27(月) 19:56:25
>>155
「そう、これが『レプラコーン』ね」

旗を振りながら己の元に集まった『レプラコーン』を見下ろす。
冷めた視線でしばらくの間眺めていたが、

ニッ

「あなたたちはそれぞれ、『X』『Y』『Z』よ」
「全力で私に仕えて頂戴ね!」

          エーックス!
ワーイ!
               ゼーット!

嬉しそうに笑うと『レプラコーン』それぞれに名前を付けた。

「じゃあ、ありがとう」
「私が『ラスボス』に近づいたらまた来るから、よろしくね!」

楽しげにそう言い残し去っていく。

158『音仙』:2017/11/28(火) 01:38:17
>>156(アンジェリア・マームズベリー)

「――――――はい、聴き終わりました。ありがとう。
 ここに来てくれる方は、若いのに苦労している方が多くて……
 その、身につまされます。イエ、私も年寄りではないのですが、
 海外……に、その年で。弱音の一つ、吐きたい気持ちも察せます。
 エエ、ですので。遊びに来ていただくのは構いません……もちろん、
 遊びだけではなく……キミの『才能』の事を聞きに来てくださっても」

「そう、才能。『特別な才能』……『スタンド』とも称される『超能力』。
 キミにもそれが眠っていました。そして、エエ。私が目覚めさせました。
 ……『眠れる力』は、眠ったままでは、文字通り『食い物』にされるだけ。
 才能を振るうか、それとも隠し生きるかはお任せします。キミの力ですから。
 ですが目覚めさせ、そして『聴いて』おけば……いざという時のためになる」

「…………その、少し説教臭くなってしまいましたが。心配性でして。
 ええ、いずれにせよ――――キミの才能を、聴いていただきますので」

            キィ
               ィィィィーーーーーン

                   「お話は、是非その後に…………」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

雄羊を思わせる角を有する、人型のスタンド。
野生的な印象はなく、意匠は格式高さを感じさせる。
動作は機敏かつ、精密、そして強力と、極めて高度な域。

反面牧歌的なその能力は――――『羊毛製品』を生み出す事。
温かく、クッションにもなる羊毛製品を身体から生み出し、
それなりに長時間維持する事が出来る。『冬越し』には困らない。

ただ生み出すだけでなく、手でしっかり触れているものに対して、
着せたり、かぶせたり、纏わせたりする形で発現する事も可能である。
本来の用途を越えるような纏わせ方や、即座に害する纏わせ方は不可能。
また人間が支えられないような重量のものを出すためには時間を少し要する。

羊毛製品の定義は広いが、『羊毛がメインで使われている』必要があり、
木造品の飾りに羊毛が使われている程度では能力の範疇には含まれない。

そしてこのスタンドの生み出す羊毛製品は、ただ便利なだけではない。
温かさと柔らかさは『安眠』を齎す――――安静にしている限りは。
その眠りは『1時間』で『1晩』に値し、体力と精神力を回復させてくれる。
戦闘の中ではほぼ役に立たないが、日常生活や、長期戦であれば便利。

『シェパーズ・ディライト』Shepherds Delight
破壊力:B  スピード:B 射程距離:E(1m)
持続力:C 精密動作性:B 成長性:C

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
              アンジェリア・マームズベリー→己の『特別な才能』を聴き、把握。

159『音仙』:2017/11/28(火) 01:43:37
『羊毛製品』を手から生み出す人型。
羊毛製品を纏い、安静にしている人間は安眠できる。

『シェパーズ・ディライト』
破壊力:B  スピード:B 射程距離:E(1m)
持続力:C 精密動作性:B 成長性:C

【基本情報】
1.人型。ダメージフィードバックあり。視聴覚リンクなし。
2.手から『羊毛製品』を生み出すことが出来る。基本的に、発現には十分なスペースが必要。
3.破壊力Cの片手で持てる羊毛製品は意識すると同時に出す事が出来る。
4.破壊力Cで両手を使わなければ持てない羊毛製品は『1拍』程の間が必要。
5.破壊力Bでなければ持ち上げられない羊毛製品は『3秒』程の間が必要。
6.連続で発現する場合、発現に要する間とは別に『3秒』ほどインターバルを要する。
※通常時であれば特に問題ないという事だが、戦闘中などは『1レスに1つ』になり得る。
7.同時発現できる数は『4つ』まで。射程はスタンドから『8m』で、持続時間は『6時間』。
8.羊毛製品の定義は、羊毛がメインの製品であること。飾り程度では不可。
9.羊毛製品は、スタンドから『3m』以内かつ視界内であれば任意解除が可能。
10.発現の際、触れている対象に纏わせる、着せる、かぶせるように発現する事も可能。
※ただし、その対象を即座に害するようには発現できず、製品の用途から外れる形も不可。
11.羊毛製品は使用不可能なほどに破壊されたり、汚れたりした場合強制解除される。

【安眠】
1.羊毛製品に身を包んだ状態で『安静』にしていると眠気が訪れ、『1分』ほどで眠りにつく。
2.寝つきは非常に心地よい物で、意識がシャットアウトされたりはせず、徐々に眠くなる。
3.激しい動きをすれば、すぐ眠気は覚める。また、纏った後や眠気が覚めてから『5秒』は眠気は来ない。
4.羊毛製品に身を包んで眠る際、周囲の騒音や、寝床の環境の悪さなどは気にならなくなる。
5.この能力による『1時間』の眠りは、精神的にも肉体的にも『1晩の眠り』に値する。
6.1時間が経過するまでは、羊毛製品を引きはがさない限り自然には目覚めない。
7.羊毛製品を引きはがせば、即座に眠気は去り、目覚める。この場合も、叩き起こされた不快感などは無い。
8.体調不良やスタンド能力の影響など、単なる疲労の範疇を超えるものは眠っても回復するとは限らない。
9.質の良い眠りのため夢見もおおむね良いものになるが、悪夢を防ぐような効果はない。

160名無しは星を見ていたい:2017/11/28(火) 21:45:47
1.名前
 ダニエラ・デル・ソル
  Daniela Del Sol

2.性別
 女性。

3.年代
 19歳。

4.心の声
 アタシはダニエラ!
 留学生としてこの町に来たんだが、来て早々チンピラとトラブルを起こしちゃってね!
 どうも超能力者まがいのチンピラだったらしく、なにやら不思議な力で襲われちまった!
 その場は何とか切り抜けたんだが、今後また襲われるかも、と思うとじっとはしていられない!
 そこで、この町の『ウワサ』を色々漁ってみた所、ここにたどり着いたってワケ!
 アタシは『力』に対抗するための『力』が欲しいんだ!
 アタシの中にそんな『力』があるのなら、是非、お目にかかりたいもんだね!
 このままやられっぱなしじゃ『女がすたる』ってもんだろう?

5.言いたいこと
 ラテン系姐御。鍛えた肢体・太陽のような赤髪・猛牛のタトゥーが特徴的。

161『音仙』:2017/12/01(金) 22:48:07
>>160(ダニエラ・デル・ソル)

「――――はい。聴き終わりました、ありがとう。
 キミの災難、その……下手人である『超能力者まがい』は、
 キミの見立て通り……私がキミに目覚めさせるものと、エエ……
 同じ世界のものです。つまり、キミがこの場所を選んだのは正しい」

「戦いに必要なのは『力』だけではなく――――『思考』。
 そういう意味では、キミには必要なものが足りていますね。
 そう、『力』……スタンドはキミの中にすでに備わっていまし。
 そして『噂』から必要な情報を抽出する事の出来る思考力がある。
 …………『実戦』の中でそれを出来るかは、キミ次第ですが」

「……特別な才能を得た者には『運命』があると言います。
 同じ力の持ち主同士、奇妙に『惹き合う』という運命が。
 ゆえに、ええ、『発端』となったその不届きものとの……
 再会も、有り得る話。勿論『再戦』は運命ではないですが、
 キミが望むのならば……『そうできる』選択肢がキミの手にある」

        「では」

              「お聴きください―――――」

     キィィ

         ィィィィーーーーーーーーン

――――――――――――――――――――――――――――――――

本体の片手に発現される『バックラー』と、
もう片手に現れる『レイピア』のスタンド。
必ずセットで発現する必要がある。

盾の形状は円形で、どこか『太陽』を思わせるもの。
吸い込まれるような真紅が特徴で、軽く、硬い。
レイピアは片手で扱えるサイズで、刺突に長ける。

このスタンドの能力は――レイピアで傷つけたものを、
盾に向かって高速で『突進』させる『猛牛化』である。

能力で猛牛化できるのは『無生物』だけだが、
猛牛化した無生物は全て『スタンド物質』になり、
敵がスタンド使いであろうが問題なく吹っ飛ばせる。

そしてこのスタンドの盾は、猛牛の突撃を確実に逸らし、
勢いはそのままに『別方向』に向かわせる事が可能である。
当然だが、盾による防御を行わなければ自分が直撃を受ける。

『マタドール・デル・エクストリーム』Matador De l'Extreme
破壊力:B  スピード:C 射程距離:E(0.5m)
持続力:D 精密動作性:C 成長性:C

『猛牛』
破壊力:B スピード:B 射程距離:C(7m)
持続力:D 精密動作性:E 成長性:―

――――――――――――――――――――――――――――――――
            ダニエラ・デル・ソル→己の『特別な才能』を聴き、『把握』

162『音仙』:2017/12/01(金) 22:57:39

盾と剣(レイピア)のセットで発現するスタンド。
剣で傷つけたものを任意で盾に向かって突進させられ、
盾捌きによって突進してきたものを好きな方向に逸らせる。

『マタドール・デル・エクストリーム』
破壊力:B  スピード:C 射程距離:E(0.5m)
持続力:D 精密動作性:C 成長性:C

『猛牛』
破壊力:B スピード:B 射程距離:C(7m)
持続力:D 精密動作性:E 成長性:―

【能力詳細】
1.盾とレイピアのスタンド。基本的にレイピアが利き腕に発現される。
  これらは二つセットでしか発現出来ず、解除も同時。
  唯一、どちらかが『破壊』された場合は解除まで片方だけで扱える。
2.盾は手に持つタイプ。直径30cmほどで、円形。真紅で、質感は鉄。
3.レイピアは刃渡り80cmで刃の幅は2cm。
  鋭利さは『破壊力B相当』。斬撃より刺突に向いた形状。
4.盾は『破壊力A』の攻撃も数発は耐え、レイピアは『破壊力B』を数発耐える。
  盾が破壊された場合、『一昼夜経過』で再発現可能。レイピアは腕の治療次第。
5.これらを発現しているとき、本体は『破壊力B』相当の腕力を得る。
  そのため、盾や剣を普通に用いる分には疲労などは感じにくい。
6.DFはレイピアが発現した側の『腕骨』。盾にフィードバックはない。
  なお、折れた腕にレイピアは発現できない。一応、持ち替えは可能。
7.盾と剣は『0.5m』の射程を持つため、僅かなら手放したり、持ち替えたりは可能。
8.射程外に出ると、もう一方と共に解除される。再発現までには『一呼吸』程の間が生じる。

【猛牛の刻印】
1.レイピアで目に見える傷をつけた無生物に『刻印』を発現させる事が出来る。
2.刻印は『牛頭のシルエット』のようなデザイン。大きさは直径5cmほど。
3.直径5cmの円が収まらないような小さすぎるものに刻印は刻めない。
4.逆に、『破壊力B』では動かないような重すぎる物にも刻印は刻めない。
5.刻印を刻んでおける数は同時には『3つ』まで。それ以上刻むと古い順に消える。
6.刻印の射程は『7m』で、持続時間は『5分』まで。
7.刻印が刻まれている物体の事を、以後『猛牛』と称する。
8.刻印の個別解除は可能。視界内かつ認識できていれば問題ない。
  ただし後述の『突進』中の猛牛の刻印は解除できない。

【突進】
1.視界内の『猛牛』を、自らの『盾』の中心目がけ、最短距離で突進させられる。
2.突進させられる猛牛は同時に一つだけ。突進中は実体化スタンド物質化し、
  浮遊するような機能を持たないものも、それが最短距離なら浮遊する。
3.突進は『パスBB』相当。常に盾の表面、中心へ向かって飛び続けるが、
  精密動作性が『E』のため、急に盾が動いた場合対応しきれない事がある。
4.猛牛が動きを封じられたり、刻印ごと破壊されると刻印は解除され、突進は止まる。
5.盾で『真向から防いだ』場合、その時点で猛牛は勢いを失い、刻印は消える。
6.盾を用いて突進を防ぐのではなく、盾捌きにより軌道を『逸らす』事も可能。『逸らした』場合、
  猛牛は今度は『逸らした方向』へ直進するようになる。この場合何かに衝突すると刻印は消える。
7.防ぐ、逸らす、いずれの場合でも、成功すれば盾や盾を持つ腕は『猛牛の突進』によっては損傷しない。
8.盾での対処に失敗し、本体に猛牛が直撃した場合も刻印は解除される。

163名無しは星を見ていたい:2017/12/18(月) 11:57:48
『名前』一抹 貞世
『性別』男性
『年代』12
『言いたいこと』
人は誰しも本音を隠している。
それを貴方様は聴いてくださるのですね? 神父様みたい!
私の義父も心の奥底に潜む『痛み』で苦しむ方々を救っているんです。
行く宛のない私を拾ってくださったヒーローですよ!
ちょっとだけカッコイイと思いません? 思いますよね!

『心の声』
しかし、私は怖い。また捨てられるのではないかと。
誰かに必要とされたい。人並みに誰かを助けたい。
私は懺悔室の赦しを願う声を盗み聞きして理解しました。
人間は心の奥底で自分自身が邪悪な存在だと、生きるに値しない生き物だと思っている。
過ちがもたらす『痛み』こそが人類を支配者に押し上げ、しかし、それが膿となって人を停滞させる。
もし、人の『痛み』を支配してしまえるのならば、きっと前に進ませてあげられるはず!
みんなの役に立って愛されたい!
この私の髪も、瞳も、皮膚の色も馬鹿にされない! 私に価値を見出してくれる!
そのはずなんだ、きっと…

164『音仙』:2017/12/25(月) 17:54:53
?>>163(一抹 貞世)

「――――はい、聴き終わりました。ありがとう。
 私が神父であれば、あるいはその『心の声』に、
 何か気の利いた『慰め』をしてやれたのでしょうけど、
 私にできるのは聴く事、そして聴かせることだけ」

「『誰かの役に立ちたい』『愛されたい』『認められたい』」

「私には深く……理解できる感情ですよ。私だって、エエ。
 この役目に見返りを求めるなら、『役に立つ』こと……
 マア、私の『私益』もありますが、他者に役立つことをしたい。
 その気持ちはとても普遍的で……しかし、過ぎれば『危うい』こと」

「御するには、知るのが必要です……キミの『特別な才能』を。
 この町には普通ではない力の持ち主が、それなりにいます。
 キミもその一人……もっとも、力がある以外は、普通の人間。
 価値観の違いこそあれ、心のどこかに……『痛み』がある者は多い」

「……キミがこの力で『ヒーロー』の理想を追うか、
 それとも等身大の生き方をするかはお任せします。
 私も、キミも、神父様も、誰もが『痛み』ある人間……
 不思議な力の有無なんかで、それは変わりませんから。
 力を得たからと言って、誰もがヒーローになる必要はない。
 望む生き方に、少しばかり……『道筋』が増えるだけのこと」

               「では……『お聴きください』」

        キィィィ
             ィィィーーーーーン!

―――――――――――――――――――――――――――――――

十字架の意匠を各部に持つ、人型のスタンド。
極めて高度な精密性と、かなりのパワーを備え、
近接戦闘に優れる反面『応用性』に欠けており、
強大な敵に挑むのであれば『創意工夫』は必要。

このスタンドの手は、触れた生き物の『悪感情』を和らげる。
それにより触れている限り精神を安定させることが可能だが、
根本治療には向かない。トラウマを消したり、洗脳も不可能。
あくまで表層的な感情を鎮める『鎮静剤』的な効果である。

それでも論拠ある『説得』『交渉』の際に能力を併用すれば、
不信感を和らげて多少は『上手くいきやすい』ようにできる。
信じ込ませる効力はないため、内容や状況で大きく左右され、
明らかに論拠の無い説得は『不安』が無かろうが一蹴されかねない。

上記は能力ではなく、スタンドのヴィジョンが有する特性。
能力を無効化されるとしても、この特性は無効化されないが、
―――このスタンドは、その特性を有さない攻撃部位を持つ。

このスタンドの両手の甲から伸びる『刃』は、
あらゆる存在への斬撃に一切の『苦痛』を伴わない。
対象の肉を裂こうが骨を断とうが痛み一つ与える事はない。

それもまた『慈悲』の一側面であると言えるかもしれないが、
当然切断される自分の身体を見た者が不安や恐怖を感じる事はある。

『インダルジェンス』indulgentia
破壊力:B スピード:C 射程距離:E(1m)
持続力:B 精密動作性:A 成長性:B

――――――――――――――――――――――――――――――
                 一抹 貞世→己の『特別な才能』を聴き、把握。

165『音仙』:2017/12/25(月) 17:57:56

手で触れた者の悪感情を、触れている限り『鎮静』する。
また手の甲から『刃』を伸ばし、『苦痛を伴わない』斬撃が可能。

『インダルジェンス』
破壊力:B スピード:C 射程距離:E(1m)
持続力:B 精密動作性:A 成長性:B

【基本情報】
1.人型のスタンド。ダメージフィードバックを有する。
2.手で触れた生物の『悪感情を落ち着かせる』ヴィジョン特性を有する。
3.焦り、不安、緊張、苛立ちといった『悪感情』に類するものを軽減する。
  どこからどこまでが『悪感情』かは、一般的な常識の範疇。
(★判定側が『悪感情』だと判定できるものに限られる)
4.軽減の度合いは相手の精神・性格次第でもあるが、好転は確定。
  多くの場合『指定した悪感情』は、振れている限りは和らげられる。
5.触り続ければ効果は持続し、手を離せば潮が引くように解除される。
6.明確に差し迫った危険への、正常な危機感を損なわせるほどの効果はない。
7.恐怖心や緊張、不安から危険への対処が遅れるのを防ぐことは出来る。
8.表層的な感情を和らげるだけで、根本から消すわけではない。
  →原因が残っているなら手を離せば再発し得る。
9.好感情を植え付けるわけでもない。
  不信感は緩和出来るが、無条件の信用はさせられない。
10.どういった悪感情を緩和するのかは、ある程度指定できる。
  判定者がいる場合、『悪感情』の種類を明記する事を推奨する。
(★明記が無い、判定者が指定を理解出来ない場合、『悪感情全般』を対象とする。
  あらゆる悪感情に効果があるが、本体の意図しない悪感情も緩和されかねない)
11.なお、鎮静効果に依存性などは無い。非常にクリーン。

【慈悲の刃】
1.このスタンドは、両手の甲から刃を伸ばす事ができる。
  伸び方は真っ直ぐ伸ばした腕と平行する形。片腕のみの展開も可能。
2.刃の長さは『15cm』まで伸縮可能。幅は手首程度。厚さは包丁並み。
  硬さは鋼鉄並み。切れ味は『パB』相当。両刃。伸ばしても重みなどは無い。
3.刃の伸縮は『パスBC』で行われる。伸ばしながら刺す・切る事も可能。
4.刃のダメージフィードバックは、完全に折れた場合のみ前腕の骨に来る。
5.この刃による攻撃は、対象の苦痛や、斬られた(刺された)感覚を伴わない。
6.機械などでも、切り付けた傷に対する『感知』機能が働かない。
7.出血や、肉体の損傷はする。あくまでも感覚がないだけ。
  また視認や切り付ける音など触覚・痛覚以外の感覚では感知できる。
8.刃の展開中も上記のヴィジョン特性は持続するが、刃部分に『沈静効果』はない。
9.切り傷が完治するまで苦痛はない。
  ただし傷口の痛覚が消えているわけではない。
  切り付けた傷に苦痛がないだけで、その部位を殴られるなどすれば痛い。
10.すでに苦痛を感じている部位(負傷部位など)を切り離す事で、
   痛みの原因を身体から取り除く『切除手術』のような事が可能。
   苦痛を感じない性質はメスにも適するが、当然出血や部位喪失は相応に危険。

166名無しは星を見ていたい:2018/01/02(火) 15:32:19

1.ゲルトルート九十九
2.女性
3.26
4.自分は観察している。周囲の人、物、事象。
自分との関わり、他者との関わりの中で起きる変化。
後は変化の結果で生まれる破壊と創造……常に遠くから見つめてる。
まるで機を待つ狙撃手みたいに。
未来は分からない。深い霧の中を見つめるように。ないものを見ることは出来ない。
だけど自分は……子供の頃から思ってる。
世の中は繰り返してるのかもしれないってこと。いわゆるデジャヴをよく起こすんだ。
どう思う。自分の事、どこかで見たことある気がしない? 自分はここに来たことがある気がする。
気のせいかもしれない。しかしもしかしたら何かに囚われているのかもしれない。
固定概念。でなければ誰かからの攻撃。よもすれば自分の中のナニカに。
その答えを探してる。自分は一度きりの自分なのか。繰り返した自分なのか。
このデジャヴが終わらない限り自分は死にきれない。
だからここに来たんだよ、しおんちゃん。

自分は観察している。周囲の人、物、事象。
敵がいるなら狙い撃ち、いないなら自分とその他を見比べるために……常に遠くから見つめている。
この悪魔じみた問題を解決する銀の弾丸が欲しい。

167『音仙』:2018/01/08(月) 04:54:46
>>166(ゲルトルート九十九)

「はい、聴き終わりました――――ありがとう。
 残念ながら……私は『万能』の能力者ではありません。
 よって、キミの中に聴こえたこの『特別な才能』が、
 銀の弾丸に相応しい物かどうかは……その、分かりません。
 ですが、『繰り返す現象』……その一点においてこの才能は、
 私が見たどんなスタンド使いよりも『突出』しているものです」

「――――名は、『ラスト・ワルツ・リフレイン』。
 触れたものの『状態』を『無限ループ』させるこの才能は……
 幸いか、キミ自身を、そして人の意識を術中にはめる事は出来ませんから、
 お聴きしたキミの経験の全てが、この才能によるとは言い切れませんが……
 せっかくの才能……無関係と言い切るのは、どこかその、早計にも感じます」

「いずれにせよ、『ループ』はキミの武器となりました……これが、
 謎を解くカギか、はたまたカギの在り処を示す地図か……
 どのように向き合うかは、お任せします。エエ……キミの好きなように」

          キィィィィーーーーーーーーーーーーーーー ン ・・・

―――――――――――――――――――――――――――――――

スマートなフォルムの人型のスタンド。
各部に複雑な『渦』のような意匠を有している。
持続力に大きな難があるが、それ以外は並み以上。

手で触れた物に『状態変化の無限ループ』を刻印する能力。
刻印から『5秒』経過すると能力は『起動』する。

――その瞬間、対象となった物の状態は『刻印時』に戻る。
それに終わらず、『起動時』までの『5秒間』に起きた、
物理的な状態の変化を――解除の瞬間まで『繰り返し続ける』。
5秒間の変化が再現され、刻印時の状態に戻り、また再現が始まり、
刻印時の状態に戻り、再現が始まり――――これが常に繰り返される。

すなわち一度与えた変化を何度も繰り返すという用法だけでなく、
ループ中に新たに与えられた変化は『繰り返し』に含まれないため、
上書きするように遮断される――――『守り』にも用いる事が出来る。
ただし意識は引き継がれ、気絶などが引き起こされれば即座にループは停止。
その時点での状態変化が残ったままになるため、完璧な守りにはなり得ない。

ループ中に追加で与えられたダメージも刻印時に戻れば消え、
次以降のループには引き継がれない。とはいえ意識は引き継がれ、
気絶や失神などは起こり得るし――――『魂』はループで元には戻らない。

つまり、一撃で死ぬような攻撃を受けてしまった場合や、
意識を手放してしまった場合、復元されるのは身体だけ。
また、ループが繰り返されても常に意識や記憶は持ち越される。
物理的な変化だけがループごとにリセットされ繰り返されるという事。

なお、能力対象に出来る数は『3つ』まで。本体は能力対象に出来ない。

『ラスト・ワルツ・リフレイン』The Last Waltz Refrain
破壊力:C スピード:C 射程距離:C(6m)
持続力:E 精密位置性:A 成長性:C

―――――――――――――――――――――――――――――――
     ゲルトルート九十九→己の『特別な才能』を聴き、把握。

168『音仙』:2018/01/08(月) 04:55:16

触れた対象の状態変化を『無限ループ』させ、
最初の5秒間に与えられた変化を繰り返させる。
生物も対象にできるが、『意識』や『魂』はループしない。

『ラスト・ワルツ・リフレイン』
破壊力:C スピード:C 射程距離:C(6m)
持続力:E 精密位置性:A 成長性:C

【基本情報】
1.人型のスタンド。視聴覚リンクとダメージフィードバックを有する。
2.手で触れた物体を『ループ状態』に出来る。効果は後述。
3.最大で『軽自動車』ほど、最小で『消しゴム』程が効果対象になる。
4.同時に能力対象に出来る物体の数は『3つ』まで。
5.他者のスタンドも『基本的には』能力対象に出来る。ただし解除権は奪えない。
6.能力射程は『10m』ほど。持続時間は『1分』まで。超えれば強制解除。
7.能力対象にした物の位置の把握などは不可能。
8.能力の任意解除は位置を認識している場合のみ、意識するだけで可能。
9.本体、およびこのスタンド自身を能力対象にする事は不可能。その他の生物は可能。

【ループ状態】
1.本体以外の生物・無生物への『接触』で『刻印』され、その『5秒後』に『起動』する。
2.対象は刻印から起動までの5秒間(最初の5秒)に起きた『状態の変化』を無限にループする。
3.『最初の5秒』の状態変化を記録し、その5秒間の再現を行い、再現終了後に再び再現が始まる。
  ループ中に新たな状態変化を受けても、次のループに入ればそれは引き継がれず、消えている。
4.何らかの外的要因によって状態が変化した場合も、対象単体で状態の変化を再現出来る。 
5.状態変化とは破損、傷、よごれ、燃焼、通電、濡れ、腐食、能力の付与などの変化を指す。
  生物の場合の意識、記憶、感覚などの内的な物、また位置、動作など『動き』の変化は含まれない。
6.解除された場合、対象は能力対象から外れ、重力や慣性に従って解除時の状態で動きを終える。
7.先述の通り、ループしても『魂』と『意識』は戻らない。また、対生物では気絶した時点で解除される。
  よってループ中に気絶や死亡など意識を喪失する事態が発生してしまった場合、それらが元に戻る事はない。

169名無しは星を見ていたい:2018/01/08(月) 11:13:41
1.名前 宗方征爾(むなかたせいじ)
2.性別 男
3.年代 44歳

4.心の声

  俺は人を殺した。

  だが、警察から追われて此処に駆け込んできたという訳じゃない。
  既に逮捕はされた後だ。
  自首して有罪判決を受けて、刑務所で二十年ほど服役した。
  出所したのが少し前になる。
  
  二十年以上昔の話だ。
  俺には愛した女がいたが、ある日彼女は一人の男に命を奪われた。
  そして、彼女を殺した男を俺は殺した。
  復讐と思ってもらって構わない。
  事実その通りだ。

  復讐を終えた今の俺の心には、彼女が生きていた時に感じていた穏やかな安らぎも、
  怒りと憎しみに駆り立てられて殺意に燃えていた頃の激情もなくなった。
  あるのは、大きな虚無感だけだ。
  愛する者も、憎むべき相手も、今はいない。
  生きる目的がなくなったと言い換えてもいいだろう。

  いっそ死のうかとも考えたが、自害することは自分が犯した罪から逃げることになる。
  復讐したこと自体を後悔してはいない。
  だが、罪であることに変わりはない以上、俺はそれを背負って生きるべきだと考えている。

  しかし、生きていることに空虚さを感じていることも、また事実だ。
  俺が此処に来たのは、それを埋めてくれる何かを求めていたからなのかもしれない。

170『音仙』:2018/01/13(土) 07:23:49
>>169(宗方征爾)

「はい――――聴き終わりました。ありがとう。
 キミの人生について、私が今更何かを助言したり……
 慰めの言葉を吐いたりしても、それは意味のない事。
 つまり、キミの心を埋めるのは……私の言葉ではない。
 もちろん、その、お望みでしたら言葉を弄しますが……
 きっとキミが求めているのは、新しい『可能性』でしょう。
 ……新たな目的を見つけるには、新しい『道具』が大事なもの」

「この『特別な才能』は、キミの激情……今は消えた炎の、
 いわば残火。そのころから『眠っていた』……名は『アヴィーチー』。
 無間地獄という名は……今のキミを表すに適するものかは、分かりませんし……
 能力も、今のキミには狂暴すぎるかもしれませんが、エエ、『使い道』はあるでしょう」

「あるいは、才能……『スタンド』を得る事で見える、世界のもう一つの顔こそが、
 キミの新しい生きる目的に、繋がるのでは……これは私の願望かも、しれませんが。
 生きる人がこの町に素晴らしい『音』を溢れさせる。……キミにもぜひ、生きて欲しい」

          キィィィーーーーーーーーン ・ ・ ・

                 「…………では、行ってらっしゃい」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
        宗方征爾(むなかたせいじ)→自らの『特別な才能』を聴き、把握。

『ノコギリザメ』の意匠の右腕を持った人型のスタンド。
飾りだけに終わらず、ノコギリは武器として用いる事が可能。
0m〜1mの範囲で伸び縮みし、柔軟に取り回す事が出来る。

このスタンドの真価は――――敵から『損害』を受けた時に始まる。
即ち、『損害のシャークトレード(悪徳交換)』を能力とするスタンド。

右腕はスタンドから分離し、『自動操縦』のノコギリザメに変化。
ノコギリザメは損害を与えてきた相手の『匂い』を追尾し、
敵を追い詰め、『受けた損害以上』の損害を敵に与えるまで暴れまわる。

ただしノコギリザメは知能が低く、匂いを誤魔化されてしまったり、
言葉で騙されてしまったりと、妨害されれば追尾に失敗する可能性がある。
移動精度も低く、障害物が多い場合などは小回りの利く相手に撒かれかねない。

また、ノコギリザメは追尾中損害内容をつぶやきながら移動するため、
自分が受けた損害を無関係なスタンド使いにも知られてしまう可能性もある。
よって万能ではないが、その分追尾速度と破壊力は『圧倒的』な域にある。

『アヴィーチー』Avicii
破壊力:B スピード :C 射程 :E
持続力:C 精密動作性:C 成長性:C

『ノコギリザメ』
破壊力:A スピード :B 射程 :A(100m)
持続力:A 精密動作性:E 成長性:C

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
宗方征爾(むなかたせいじ)→自らの『特別な才能』を聴き、把握。

171『音仙』:2018/01/13(土) 07:24:15

☆概要☆
『ノコギリザメ』の意匠の右腕を持った人型スタンド。
なんらかの相手による傷害(損害)をスイッチに、右腕を自動操縦スタンドの『ノコギリザメ』として分離することができる。
分離した『ノコギリザメ』は『シャークトレード』(悪徳交換)を強制し、等価以上の傷害(損害)を相手に与えるまで暴れまわる。

『アヴィーチー』(人型)
破壊力:B スピード :C 射程 :E
持続力:C 精密動作性:C 成長性:C

『ノコギリザメ』
破壊力:A スピード :B 射程 :A(100m)
持続力:A 精密動作性:E 成長性:C

☆基本☆
1.『ノコギリザメ』の意匠の右腕を持った人型スタンド。
2.右手の手甲部から、先端が丸型で両刃の『ノコギリ』が生えている。
3.人型状態では『ノコギリ』は任意で伸び縮みできる。長さは0〜1m。伸縮のスペックは『パスBC』。
4.本体との視聴覚のリンクはない。
5.右腕以外は本体へのダメージフィードバックを持つ。
6.右腕に本体へのダメージフィードバックはない。
7.右腕は完全破壊されても10分ほどで完全再生する。ただし、『ノコギリザメ』の存在中は再生しない。
8.右腕が戻っていない状態で解除は出来ない。必ず追尾を終了させる必要がある。

☆ノコギリザメ☆
1.人型スタンドの右腕を分離することで生まれる自動操縦スタンド。
2.発動と同時に口吻の『ノコギリ』は、高速で回転を始める。破壊力:Aはこの『回転ノコギリ』によるもの。
3.非常に低知能だが、自我を持っている。(例:シアーハートアタック)
4.目が悪く、匂いによって相手を認識する。痛覚はない。聴覚もない(聞く耳を持たない)
5.その特性上、『知能』や『視覚』や『匂い』の面で騙されることがある。
6.ただし『ノコギリザメ』は己の嗅覚を信頼しているため、嗅覚以外への騙しの効果は安定しない。
7.『シャークトレード』(悪徳交換)の強制が能力。詳細や条件などは以下。
8.分離から後述の『追尾』の開始までには、『一呼吸』程、匂いの探知に要する間が存在する。
 よって敵の目の前で切り離した場合でも、『即座に引き裂く』ような状態になる事はない。
9.分離できるのは発動条件を満たした場合のみ。

☆発動条件
1.何らかの相手により、本体もしくは本体の所持品が傷害や損害を受けた際に発動できる。
2.ダメージフィードバックの関係上、このスタンド自身の傷も本体の傷と認識される。
3.基本的には物理的な損害が条件だが、金銭的な損害も発動条件として含まれる。
4.本体が傷害(損害)を受けたことを認識することがスイッチなので、ある程度、過去の事象に対しても発動可能。
 例:家に帰ったら花瓶が割れていた。
   →花瓶が割れたのは過去だが、本体が認識したのは家に帰った時なので発動可能。
   →匂いに基づいた追尾を始める。
    (ただし、低知能であるので、必ずしも犯人に行きつくとは限らない。
     特に嗅覚への誤魔化し、誘導などを疑う事はほとんど『出来ない』レベル)

☆追尾条件☆
1.傷つけた相手に対し、等価以上の傷をつけようと、追尾する。
2.追尾中のスピードは時速60km(スピード:B)ほど。小回りはあまり効かない。(精密動作性:E)
3.警察犬並の嗅覚によって追尾する。その追尾は一直線であり、暴走的。
4.傷害(損害)の内容を呟きながら追尾する。このつぶやきはスタンド音声。

☆終了条件☆
1.傷つけた相手に対し、等価以上の傷をつけることで追尾は終了する。
 精密動作性:Eなので、少しやりすぎてしまうことがある。
2.傷つけた相手が等価以上の傷や価値あるものを差し出すことで追尾は終了する。
 なお、これらの価値の判断は本体ではなく、『ノコギリザメ』が判断する。
3.本体の意思による解除で追尾は終了する。
4.追尾が終了した『ノコギリザメ』は一直線かつ暴走的に本体の元へと戻る。
5.完全に破壊される、または動けない状態が5秒続くといった理由で強制解除されると、終了する。
6.完全破壊や消滅といった要因を除く強制解除の場合、『4〜5秒』もすれば右腕は再発現する。

☆ロール上の注意点☆
1.『ノコギリザメ』は自動操縦かつ低知能の自我があるので、判断に困った場合はGMもしくは第三者に判断を委ねること。

172名無しは星を見ていたい:2018/01/13(土) 16:26:24
>>170

男は椅子にかけたまま、自らの傍らに発現したスタンドに目をやった。
冷めたような表情を変えないまま両目を見開き、そのヴィジョンを目視する。
数瞬の後、再び藤原に視線を戻し、おもむろに口を開く

「率直な感想を言わせてもらえば、かなり驚かされた。
 今となっては燃え残りのカスすら残っていない俺の中に、まだこんな強烈なものが眠っていたとはな」

「いや、むしろ必然と呼ぶべきか。
 この『凶悪さ』――こいつは、俺が犯した罪の象徴かもしれない。
 それを魂に刻んで生きろという意味だと、俺は受け取った」

不意に、スタンドが右腕を上げる。
掲げられた『ノコギリ』の両刃が鈍い輝きを放つ。
やがて『ノコギリ』は縮み、鞘に収まるように手甲の内部に消えていった。

「曖昧な言い方だが、一つの踏ん切りがついたような心持ちだ。
 世話になった」

淡々とした口調で語り終えると、男は椅子から立ち上がった。
同時に、スタンドヴィジョンが霧のように掻き消える。
そして、確かな足取りで男は部屋を出て行った。

(供与に感謝する。
 そして身勝手な頼みで真に申し訳ないが、苗字を『宗像』に変更する許可を頂きたい)

173『音仙』:2018/01/13(土) 18:17:14
>>172

「私見では……と。前置きますが」

           フゥ  ・ ・ ・

「特別な才能、スタンドの力は……
 強烈な体験で芽生えるとも言いますから。 
 芽生えと目覚めの時期がズレてしまうと、
 そのような……ギャップも、ままある事です」

             コト

白い陶器のマグが木の机に置かれた。
彼女の吐く息は……一仕事を終えた感慨か、
注がれたインスタントココアの味に安堵するものか。

「必ずしもそれを、今のキミの心の『鏡』と、
 受け取る必要は……その、無いのでしょうけれど、
 キミがそれを望むなら、それが正しい意味でしょうし」

「私にはとてもとても……エエ、止めるなどとは」

『音仙』はそこまで話し終えて、目を閉じた。
髪に隠れてはいたが、所作でそれが分かった。

「…………そう」

不意に沈黙が訪れたが……
熱帯魚が水音でそれを破るよりは、
彼女がゆっくりと口を開く方が早かった。

「何か……分からない事があれば、……ここへ。
 君が望む『答え』を与えられるとは言いませんが、
 新しい……鍵を渡す事は、出来るかもしれませんから」

               「では、行ってらっしゃい」

椅子に座ったままで、声も大きくはないが、
その言葉は奇妙に見通すような響きがあった。
仙人や神ではなく、行きつけの喫茶の老店主のような。

いずれにせよ、その真意はうかがい知れないまま、部屋は閉じる。

174『音仙』:2018/02/04(日) 00:39:47
             
             『休業中』

――――――――――――――――――――――――――――
1.スタンドコンテストの実施に伴い、
  供与に割けるキャパシティが一時的に低下するため、
  終了までは原則的に、供与をお休みします。
  ご迷惑をおかけしますが、ご了承ください。

2.例外として『新規PL』の志願は受け付けます。
  これは『活動出来るPC』が一人もいないPLを指します。
  所有するPCがいても、活動がなければ問題ありません。
  ただし、スタコン期間内に供与できる可能性は高くありません。
――――――――――――――――――――――――――――

175名無しは星を見ていたい:2018/02/14(水) 23:20:29
1.塞川 唯 (サイカワ ユイ)
2.女
3.24
4.
なにもかもすべて、
がらがらと崩れて、
ばらばらに壊れてしまえばいい。

176『音仙』:2018/02/18(日) 23:45:18
>>175(塞川 唯)

「――――――――『聴き終わり』ました。ありがとう。
 強烈な破壊願望、イエ、終末願望と言うべきでしょうか?
 言葉で表せないその音色……相当に、深いものをお持ちのようで。
 あるいは『名演』ですか……どちらにせよ、キミには『才能』がありました」

「もっとも、その。何もせずにすべてが壊れる……そんな、ね?
 都合のいい『才能』は、この世に、数えられる程もないでしょうが、
 キミの『特別な才能』も……破壊には向いている部類、と言えるでしょう。
 ただ、キミのソレは『壊したい』というより……『壊れて欲しい』。
 つまり、『キミ自身が何かを壊す』事に長けている、というわけではない」

「……『クリスタライズド・ディスペア』、と……そういう『名前』ですが、
 彼らはガラス細工の鳥。そして体を擦りつけた物を、『ガラス』に変える。
 そして、自らの身を賭しての『特攻』は、より手早く犠牲者を『ガラス像』に。
 …………ああ、イエ、聴いて、見て頂いた方が、キミのためにもなるでしょうか」

          キ
             ィィィ ――――――ン

「…………その」

「使い方はお任せしますが……その、この部屋では、試さないでくださいね。
 内装も気に入っていますし……エエ、私もまだまだ、キズモノになりたくもない。
 もっとも……外に出たところで、多くの物は、者は、私と同じ考えでしょうから」

              「…………どうか、お気をつけて、ね」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

ガラス細工の『鳥』のようなヴィジョンのスタンド。
サイズは『ソフトボール大』で、高速で空中を飛び回る。
反面、パワーは貧弱そのもの。柔らかい部位を爪や嘴で狙ったとしても、
致命傷には不十分で――そもそも、その戦術は能力との相性もよくない。

群体型で、同時に『3体』まで発現・操作させられる。
一日に発現させられる最大の数は『10体』――――
このスタンドは『特攻』が武器の一つのため、『残弾』でもある。

5体目以降からは破壊されるたびに『心臓』に痛みが走り、
最終的に10体全てが破壊されたり、消滅させられたりすると、
本体の『心臓』にダメージフィードバックが発生し、まず死亡する。
壊されても『意味』はあるが、見た目通り脆いため扱いには注意が必要。
とはいえ頭部の『核』を破壊されない限りは、『破壊』とはみなされない。

このスタンドが物体に体を『擦りつける』と、
そこには必ず『ガラスの羽毛』が植えつけられる。
この羽は、対象の『ガラス化』を引き起こす。
ガラス化したものはガラスのように透き通り、
そして極めて脆くなる。ゆえに、簡単に砕ける。

ただ、生物の『脳』や『臓器』をガラス化させても、
機能には影響しないため、それだけで即死はしないし、
ガラスよりももろいものにとっては『補強』にもなり得る。

ガラス化するのは羽が植えつけられた部分だけであり、
分厚いものについては裏側まで到達しない事もあり得る。
具体的には『ソフトボール大』以上の厚さには浸透しない。

そうした場合、『特攻』による『ガラス化』が有用。
このスタンドが粉々になり、頭部内部の『核』に何かが触れた場合、
それは無条件で完全に『ガラス化』する。サイズや射程の限界はあるが、
自動車ほどまでなら丸々ガラス化する事が出来、必殺の武器になり得る。

『クリスタライズド・ディスペア』Crystalized Despair
破壊力:E スピード:B 射程距離:B(12m)
持続力:E 精密動作性:C 成長性:B

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
               塞川 唯 (サイカワ ユイ)→己の『特別な才能』を聴き、把握。


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