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【場】『 大通り ―星見街道― 』
216
:
小石川文子『スーサイド・ライフ』
:2016/10/15(土) 22:50:21
――PM12:00――
最近見つけて時々通っている輸入雑貨店でいくつかの小物を購入し、店の外へ出た。
時間を確認すると、もう昼間だ。
そろそろ食事をしようかと、適当なレストランを探しながら、通りを歩く。
今日は休日ということもあって、平日よりも人手が多かった。
夫婦と子供の家族連れ、若い恋人たち、高校生くらいの友人同士など、様々な人々とすれ違っていく。
その時、不意に足が止まり、帽子の下の視線が一点に注がれる。
雑踏の中に、愛した相手とよく似た後ろ姿を見つけたからだ。
――もしかすると彼なのでは。
自分でも馬鹿げた考えだと思いながら、目を逸らすことができない。
しかし、まもなく振り返った顔は、当然ながら全くの別人だった。
その男性の下へ、恋人らしき女性が駆け寄ってきて、連れ立って歩き去っていく。
彼らは、とても幸せそうだ。
かつては、自分もそうだった。
当時の思い出が脳裏をよぎり、一抹の寂しさが心を掠める。
胸に生じた感慨に思わず目を伏せ、やがて再び歩き出し、雑踏の中に消えていく。
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