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【個】『学生寮 清月館』

782七篠 譲葉『リルトランク』:2021/09/22(水) 23:04:59
>>776

「え、『床』直せるんですか…!?」

 七篠は>>763で考えていたことの答えが不意に現れ驚いたように口に出した。

「あ…すみません…。
 実は…私の部屋、一抹くんが床を壊しちゃって…どうやって直したらいいか悩んでたんでつい…」

 そう事情を説明し、急な反応をしてしまった理由を今泉に伝えた。

>>777

「いろんなスタンド使いと出会うなんて…きっと大きな事件だったんですね…」

「『繋がりは力』…。
 そうですね、いろんな人に知り合っていなければこうして手伝ってももらえなかったと思います。
 私よりも知り合った人たちがすごかったんですが…」

 七篠が呼びかけたのは『二人』だ。
 だが、その二人がそれぞれ知り合いに声をかけ、更にその知り合いへと話が広がっていった。
 この街のスタンド使いが人との繋がりを大切にした結果なのだろう。

>>778

 七篠は気絶して力が抜けた一抹を咄嗟に支えきれずにすこしよろめき、そのまま一抹ごと座り込んだ。

「一抹くんが言うと本当に『脱獄』してきそうで怖いんですけど…。
 大人しくしてくださいね…」

>>779

「それで一抹くん、気絶しちゃったんですか…!
 スタンドって本当にいろいろです…」

 七篠は一抹が倒れた理由について納得がいった様子で驚いている。

「あ、ありがとうございますっ!
 この『ペットボトル』の中身、『夏の魔物』にやられてしまった被害者で…。
 溶けちゃったらどうなるかわからないので心配だったんです」

 七篠はルーズリーフを取り出すと『パルサの枝』を『リルトランク』で3本生やし、ペットボトルを覆うことで保温しようとし始めた。
 一抹を引き渡すまでは離れることは難しいと考えたようだ。

>>775

 七篠はやってきた二人へ鉄に続き、挨拶をする。

「えと、一抹くんを迎えに来てくれた『アリーナ』の人ですよね。
 ベリルさん、アルキスさん、ありがとうございます。
 私は『七篠譲葉(ナナシノユズリハ)』といいます。一抹くんをよろしくお願いします…」

「……一抹くん、気絶しちゃってるんですが…口に入れてしまえば大丈夫でしょうか…?
 それとも飲み込まないといけませんか…?」

 七篠はそう言うと脱力している一抹を見た後に台所にあるミキサーに目をやる。
 砕いて溶かして流動食のように流し込めばもしかしたらいけるのだろうか、そう考えていそうだ。


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