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【個】『学生寮 清月館』

1『星見町案内板』:2016/01/24(日) 23:51:17
月面を連想させる『灰色』のレンガで出来た『洋館』。
親元を離れた子供達だけでなく、一般学生もしばしば遊びに来る。
『自立心』、『向上心』を培う為、多くの『家事』は学生自身で行っている。

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                 ミ三ミz、
        ┌──┐         ミ三ミz、                   【鵺鳴川】
        │    │          ┌─┐ ミ三ミz、                 ││
        │    │    ┌──┘┌┘    ミ三三三三三三三三三【T名高速】三三
        └┐┌┘┌─┘    ┌┘                《          ││
  ┌───┘└┐│      ┌┘                   》     ☆  ││
  └──┐    └┘  ┌─┘┌┐    十         《           ││
        │        ┌┘┌─┘│                 》       ┌┘│
      ┌┘ 【H湖】 │★│┌─┘     【H城】  .///《////    │┌┘
      └─┐      │┌┘│         △       【商店街】      |│
━━━━┓└┐    └┘┌┘               ////《///.┏━━┿┿━━┓
        ┗┓└┐┌──┘    ┏━━━━━━━【星見駅】┛    ││    ┗
          ┗━┿┿━━━━━┛           .: : : :.》.: : :.   ┌┘│
             [_  _]                   【歓楽街】    │┌┘
───────┘└─────┐            .: : : :.》.: :.:   ││
                      └───┐◇      .《.      ││
                【遠州灘】            └───┐  .》       ││      ┌
                                └────┐││┌──┘
                                          └┘└┘
★:『天文台』
☆:『星見スカイモール』
◇:『アリーナ(倉庫街)』
△:『清月館』
十:『アポロン・クリニックモール』
---------------------------------------------------------------------------

329三枝千草『イッツ・ナウ・オア・ネヴァー』:2021/02/24(水) 22:02:41
>>328

「………………」

その時、どう答えればいいか分かりませんでした。
理解が追いつかなかったのです。
あまりにも、話が大き過ぎました。

「…………『信じますよ』」

      ニコ……

「小林先輩が『信じて欲しい』というなら」

「千草は――――それを信じます」

いつの日か、『立派な人』になる。
それが千草の『人生の目標』です。
先輩は『信じるに値する人』です。
『立派な人』です。
だからこそ、『小林先輩の話を信じたい』と思ったのです。

「誰にも言いませんから」

それに、打ち明けてもらえた事が嬉しかったのです。
『信じられている』と思うのは、思い上がりでしょうか?
だけど、そう思えた事が、千草にとっての喜びでした。

          スッ

「――――ご馳走様でした」

          ペコ

立ち上がり、お辞儀をします。
いつまでもお邪魔している訳にもいきません。
それに、他のお部屋にも『宣伝』に行かないといけませんから。

330小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2021/02/25(木) 19:26:51
>>329

「………………えぇ、有難う御座います」ニコッ

私自身が、一歩前にこれから先に進めたくて。その為には抱えていた
途方もない大きさの業苦を、少しでも減らしたい自己満足の為に
千草さんを選んでしまったのでは?
 それとも、私から見ても小さな体躯のこの方の前を向く横姿が
私よりも遥かに強い事から、私は自身の停まっていた迷いが進めると
言う期待を押し付けて、甘えてしまっているのではなかろうか。

「千草さん……私は」

貴方が思う程に信のあるものだと、私自身はどうしても思えないのです。
 今でも、あの遠い遠い記憶の中にある小さな姫君のような振舞いがあった
拭おうとも拭い去れぬ人に対して、ただの一度も成した積を肯定も否定も
出来ぬ、この愚かな木偶の坊の中身に親友が告げるような黄金色の芯が
宿っているのだとは、どうしても。

「…………いえ、お気をつけて」

けど、その言葉を言うのは吝かであると思い直し。出口付近にて
そう一言と笑みを向ける。

今の私は、正しく微笑む事が出来ているだろうか?

331常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2021/04/05(月) 23:01:42
出会いや別れの季節…が、そろそろ落ち着いてきた頃合い。
朗らかな日差し。門に植えられた桜も散り始めていて。

 「こんにちは」

    ザ   ザッ

   「こんにちは!」

寮の前を掃き掃除している大柄な成人男性がいた。
タケ箒を振り振り、通りすがる人や寮生に挨拶なんかをしている。

  「いってらっしゃい…お気をつけて!」
 
    ヒッ…!  アッハイ コンニチワ…

若干『避けられている』みたいだが。

332大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2021/04/05(月) 23:37:22
>>331(常原さん)
「やぁやぁ、寮母さん、こんにちは。ご機嫌麗しゅう」
黄色いリボンのついたシルクハットを被った、緑髪に右目が青で左目が赤で、清月学園の黒い制服(改造済)に身を包んだ男装少年(女子)が、通りがかって演劇じみた仰々しい挨拶(↓ハスキーボイス↓)をした。(情報量に問題のある文章)

「この寮は実に素晴らしいね。まるで十年住んだボクの家のようだよ」

「まぁ、ボクが住み始めてまだ5日目なんだけどね」
そういえば4月1日にこんな奴が引っ越してきたような気もする。

333常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2021/04/05(月) 23:58:45
>>332
 「こんにちは。お初にお目にかかります。」

お芝居じみた不思議な出で立ちの君。
ところで、相手の外見も三つほど不思議な点がある…

一つ、大柄な体格。遠目からでもわかる、身長180以上だろう。
まるで彫刻のように、大袈裟に鍛え上げられている筋肉。

二つ、左目の『眼帯』。レース編みで飾られている。

 「全てのお嬢様お坊ちゃまを覚えるように心得てはおりますが…
  
  …申し訳ありません…俺、『寮母』ではないものでして。
  ここでは家事のみを専門にやっております。」

 「『素晴らしい』…本当でうか!それはよかった!!
  不便や違和感、変なことあったら仰ってくださいね。」


三つ。黒いスカートワンピ。エプロン。ヘッドドレス。
リボン、たくさんの白いフリル。

低く、大きく通る、実直そうな声音。『メイド服』。

334常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2021/04/06(火) 00:00:43
(ほかの新入生も、来てもいいですよ!!大神さんがよければですけど…)

335大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2021/04/06(火) 00:16:14
>>333
「ふむふむ、ふんふん、なるほど、そうか」
オッドアイの瞳で常原の外見をきょろきょろと見渡す。

「つまり、こういうことだな。いや、なにキミの姿を見れば分かるとも」
クルクルとシルクハットを指先で回す。

「ズバリ、キミは『この寮のメイドさん』だな。」
ビシッと人差し指を向け、カッコつけながらボクはキメ顔でそう言ってやったのだ。

336大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2021/04/06(火) 00:18:07
>>334
ボクが来るものを拒むはずがないだろう?
とボクは初対面の相手に訳知り顔で思うのだった。

337常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2021/04/06(火) 00:33:53
>>332
君は色の違う眼で見つめる、
常原も片目でそれを追っていた。


 「 ――! よくお分かりになられましたね!!!」

 「『家政婦(メイド)』の『常原(ツネハラ)』にございます。
  この寮では、掃除洗濯料理、家事をなんでもやっておりまして」

見ればわかるとおり、そういう事らしい。


 「ええと……………」
 「………」

 「…… 『お坊ちゃま』!!!」

しばらく無言で君を見つめていたが、
不意に、クイズでも答えるような声音で叫んだ。
君の呼び方で悩んでいたようだ。

338三枝千草『イッツ・ナウ・オア・ネヴァー』:2021/04/06(火) 00:57:16
>>335-337

          「あっ――――」

                 トッ トッ トッ

    「常原さん、お久しぶりです」

          ペコリ

 「この前は、『お茶』をありがとうございました。
  今日も、お仕事ご苦労様です」

          ペコリ

「――――それでは、また」

  タッ タッ タッ

そこに、一人の『中等部生』が通りかかりました。
線が細く、小柄な生徒です。
『男の子』のようにも見えますし、『女の子』のようにも見えます。
その生徒は、常原さんに挨拶して寮に戻っていきました。
これから勉強しなければいけませんから。

339大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2021/04/06(火) 12:41:37
>>337(常原さん)
「そうだろうそうだろう。
 ボクの推理力はちょっとしたモンなんだよ、ワトソン君」(あたいったら天才ね)

「ほぅほぅ、自己紹介ありがとうございます、常原さん。
 なるほど、お掃除、お洗濯に、お料理もできるメイドさんとは完全無欠だね。(この際、その外見には目をつぶろう)
 まさに完璧の画竜点睛。さんすう大好き」

「今日の朝食のお味噌汁はとても具沢山で美味しかったよ。
 今後とも作ってくれると嬉しいな。
 さぁさぁ、今後ともよろしくお願いします」
シルクハットを胸に深々とお辞儀をする。

「お坊ちゃま……いい響きだ。『感動した』。素晴らしさのファンタスティック・フォー。」

「その肩書で名乗るならば、さしずめボクは『大神 或真 (おおがみ あるま) 坊ちゃま』であると言えるだろう。
 先日の誕生日で早くも16歳になったところの、清月学園高等部1年生さ、僕のワンダフル・ジャーニー」

「その『坊ちゃま』と言う肩書を、ボクは大変気に入ったので、
 これからボクを呼ぶ時は、その肩書を言葉を覚えたオウムのように連呼してくれたまえ、コケコッコー。
 サユリさんいわく、『DL6号事件を忘れるな』」

どうにも余計な一言を付け加えるのが癖のようだ。

>>338(三枝さん)
「やぁ、こんにちは。はじめまして」
シルクハットをとって挨拶をする。

「あの子は中等部かな?」

「いやはや、変わった人が多いものだ」

「世の中、不思議なことばかりだね、カンパネルラ」

……と、大神の持つ『シルクハット』がいつのまにか『ステッキ』に変わっていた。

「悩める救世主は言われた。
 『イリュージョンだ、リチャード、この世の全てはイリュージョンだ。
 何から何まで光と影が組織されて、像を結んでいるだけなんだ、わかるかい?』」

どうにも余計な一言を付け加えるのが癖のようだ。

340常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2021/04/06(火) 20:06:06
>>339(大神)
 「至らぬながらも家事雑事万事を屈強にこなしております。
  『家政婦たるものワンマンソルジャーたれ!!!』が俺の流派のモットーで!!!
  馬車馬やニワトリや可愛い文鳥と思って酷使していただければ!俺を!!」

 「お食事ももたびたび出してますね…
  味噌汁……俺そんなに具を入れたっけな?まあいいか」

異常メイドマン、すこし砕けた話し方をしている。
完璧敬語マンではないようだ。

「ご主人、奥様、保護者の皆さまの元を離れ、青春に励まれるご子息がた…」
「その身を預かるメイドですゆえ。『お坊ちゃま』『お嬢様』と呼ばせていただきたく。」

「…『アルマお坊ちゃま』」
「『アルマお坊ちゃま!』『アルマお坊ちゃま』!!!『お坊ちゃま』!!『アルマ』!!!」

連呼ッ!

>>338(三枝)

「お疲れ様です『三枝』『お嬢さま』」
「ミルクティーでしたら、また淹れます」

 「…それと。答案のマークシートはしっかり埋めるのですよ
  『穴』とは仲良く、危なくないように!」

お辞儀。見送る。

     ボソッ

「『勉学』…だけではない。『能力』…。
 少年少女は……弱い。気にかけてやらねば…」

341大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2021/04/06(火) 20:37:46
>>340(常原)
「なるほどその意気やよし!家政婦ワンワンソルジャー、101匹だよ全員集合!」

「ふむふむ。馬車馬でニワトリでカワイイ文鳥なわけだね、キミは」

「では、さえずってくれたまえ、文鳥クン」
ボクは調子に乗って、ステッキをクルクルと回し始めたのだが、そいつがいけなかったのかもしれない。

>『アルマお坊ちゃま!』
「ははは!」(声↑)
                       ○ ←ブンブン回るステッキの図

>『アルマお坊ちゃま』!!!
「ふふふ!」(声↑↑)
                       ◎ ←ブンブンブンブン回るステッキの図

>『お坊ちゃま』!!
「ほほほ!」(声↑↑↑)
                       ◎ ←ブンブンブンブンブンブン回るステッキの図

>『アルマ』!!!
「きゃあっ!ごめんなさい!」(16歳少女の甲高い声↑↑↑↑)

                       ↑ ←ああっ!ステッキが上空にすっぽ抜けた!の図

                            クルクル〜  ぷすっ!
(中略)

「きゅ、急に呼び捨てにしないでくれたまえ。
 お、お父様かと思って、ビックリしてしまったじゃないか」 (↓ハスキーボイス↓)

「はー、もう。
 ボクのシルクハットから、ビックリドッキリメカが出てきてしまう所だったぞ、常原トンズラー君」 (↓ハスキーボイス↓)

いつの間にか、『ステッキ』が『シルクハット』に戻っているが、些細なことだろう。
キミは何かに気づいてもいいし、気付かなくてもいい。 (具体的には性別とかだな)

342大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2021/04/06(火) 20:38:22
おやおや?sageていくのは、ボクのキャラじゃないぞ?

343常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2021/04/07(水) 00:20:06
>>341(大神)

 >「きゃあっ」

 「!?!?!?!?!」
 「わあッ!!
  大丈夫ですか!?!?!?!やってしまいました俺!!
  ごめんなさい!!!!申し訳ありません!!!」

なんか急にびっくりされたので、常原もびっくりしちゃったみたいだ。

 「あ ステッキが飛んで
   あれっ 帽子に戻って…」

薄目になりながら帽子を拾い上げる。
(すっぽ抜けた後どっかに落ちたよね?落ちたってことにしてね)
急に鳩とか出て来たら怖いぞ。

 「…『手品』が、解けちゃいましたね」
 「危ない危ない。
  隙を出すとタネがバレてしまいますよ」

 「ほら。見ませんから。どうぞかぶってください。『お坊ちゃま』。」
 
 目をつむりながら帽子を差し出す。気づく?何にだい?

344大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2021/04/07(水) 10:23:49
>>343
おやおや、常原クンが大事なシルクハットを拾ってくれたぞ。ありがたい。
鳩は出ないぞ、なんてったってボクの能力は無生物限定だからね。

「やぁ、ありがとう、常原メイド隊員。これは、お父様の大事なシルクハットなんだ。」
というわけで、ボクは常原クンからシルクハットを受け取ったのさ。

「ホントにその通りさ。油断すると、薄っぺらい手品(マジック)は解けてしまう」
そして、ボクはシルクハットを被ったのさ。

嘘も被るし、シルクハットも被る。ボクってば、そんなヤツなのさ。

「だがしかし。
 ボクらは三次元の宇宙に居るわけだけど、三次元から見た二次元は薄っぺらい。
 だとするならば、四次元から見たら、三次元は薄っぺらいのかもしれない。」

「はてさて、だとするならば、『薄っぺらい嘘のフィクション』と『重厚な現実のノンフィクション』の境界は、どこにあるというのか?
 現実のタネを明かしたら、何が出てくるのか?」
適当な言葉を並べ立てる。

「それはともかくとして。それでも。だからこそ。ボクを『坊ちゃま』って呼んでくれてありがとう、常原メイド隊員。」

「キミは確かに、可愛い文鳥で、正真正銘、立派なメイドさんだ。
 キミの真実がメイドさんであることを、ボクが観測したのだ。」

ボクはオッドアイの瞳でキョロキョロと常原クンの全身を見渡した。

            一つ、大柄な体格。遠目からでもわかる、身長180以上だろう。
            まるで彫刻のように、大袈裟に鍛え上げられている筋肉。
            二つ、左目の『眼帯』。レース編みで飾られている。
            三つ。黒いスカートワンピ。エプロン。ヘッドドレス。
            リボン、たくさんの白いフリル。
            低く、大きく通る、実直そうな声音。『メイド服』。

ふむ。

「この世界を虚飾が覆っていたとしても、キミは真実のメイドさんだ。
 この世界の他の誰もが認めなくとも、ボクが認めよう。」

「これは嘘じゃないぞ。本当だぞ。」

            うそかな? ほんとかな?

345常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2021/04/07(水) 14:03:19
>>344(大神)
「三次元…四次元…ゴジゲン…」
「フィクション…ノンフィクション?」

常原、あんまわかってなさそう。

 「…はい!俺は誠実で忠実なカワイイ文鳥…じゃなかった『家政婦』です!」

 「まあ、なんか、誰しもいろいろ悩みがあるみたいですが…」
 「春、一年生。いろいろあるでしょう。困ったときはご相談ください」

 「アルマお坊ちゃま、改めて、清月館へようこそ」

     ペコォ〜ーーーーッ

メイド男、深く頭を下げる。
珍妙な振る舞いと格好はするが、
しかしこのメイドマンは正直者であるようだった。

 「……あ、人を困らせすぎる嘘はやめてくださいね!
  おイタは許しませんよ俺!!」

346大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2021/04/07(水) 14:46:56
>>345
「ああ、こちらこそ改めまして、よろしくお願いするよ、シンデレラ常原クン」
元の調子を取り戻したのか、演技じみたうやうやしい挨拶をする。            ウヤウヤ〜  ←うやうやしいオノマトペ

「それは困ったな。
 ボクからウソとイタズラを抜いたら何が残ると言うのだろう。
 そこにあるのは水か?炭素か?
 それは、難しい問題だ。」

「女神の泉に身を投げてみようかな。
 常原クン的には、金のボクと銀のボクのどちらがいいかな?」

「そんなことをバカ正直に考えてしまうぐらい、『正直者』のボクだから安心したまえ。」

                くー      ← おなかが空いたオノマトペ

「ふむ、そろそろ、常原クンのおやつと紅茶を口にしたい時間かもしれない」

「またの舞台まで、退場しよう」
寮に入っていった。

347常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2021/04/23(金) 23:49:19
ガチャ



「お掃除ですよ!!!!!!!!!!!!!!!」

>>348の部屋にメイド服を着た筋骨隆々の漢が侵入している。

348飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/04/24(土) 00:44:57
>>347
部屋の中には茶髪をツインテールにした少女が一人、机に向かっていた。

「お姉ちゃん、どこにいるのよ…」

写真を眺めながら、私、飯田咲良は呟いた。
なんでもできて私より先に進む、そんなお姉ちゃんが私は大嫌いだった。
私が、こうやって悩んでてもお姉ちゃんは全然知らないんだk――

>ガチャ

>「お掃除ですよ!!!!!!!!!!!!!!!」

「きゃっ!?
 や、やめてよ!入ってこないでよ!
 な、なんだ寮母…さ、ん……?
 え、メイドさん?男の人??なんで???」

慌てて家でお母さんに言うように口答えしてしまった。
……この人は…メイドさん…?

349常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2021/04/24(土) 01:17:04
>>348

 「見ての通りの『家政婦(メイド)』にございます」

君は部屋に鍵をかけていただろうか。
かけていた?だとしてもこの男は何らかの手段で施錠を突破してくる。
『お母さん』でも『寮や学校の関係者』でも『OB』でもない。
この男、ただの不法侵入スタンド使いである。

 「お部屋を綺麗にしにまいりましたよ」
 「この寮のしきたり…
 『自立心、向上心を培う為『家事』は学生自身で行うよう努めること』」 

 「しかし、家事に専念していられない方もおられますゆえ」

大柄な成人男性だ。『メイド服(フリルでフリフリのワンピースとか!)』を着用。
精悍な顔つき、左目の眼帯がチャームポイント。
箒とかバケツとか掃除用具を乗せたカートを引いている。

 「お嬢様のお部屋は―――――」

君の部屋は綺麗?
本棚から漫画があふれたり、食べかけのお菓子の袋が転がっていたりしない?

350飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/04/24(土) 07:07:22
>>349
鍵は…かけていなかった。
田舎育ちで部屋に鍵なんてかける習慣はなかったから。
でも、こんな人が入ってくるなんて思わないじゃない!

「メイドなのは見たらわかるけど!
 でも、そんなメイドさんって普通寮にはいないでしょ!?
 それに!どこの世界にマッチョなメイドがいるのよ!??」

私は悲鳴を上げた。
姉の写真を見て物思いに耽っていたなんて知られたくない。
手当たり次第に部屋のものを不審者に投げつけ、撃退しようとする。

「ちゃんと掃除もできてるし、家事も一通りしてるもの!
 今はちょっと散らかってるけど!!
 投げたものもちゃんと片付けるんだから!!!」

私がこつこつ整えてきた、可愛らしくまとめた部屋は不審者撃退の名目のもと、
ノートや漫画、目覚まし時計などが床に散らばり、ちょっとした荒れ地へと変化してしまった。

351常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2021/04/24(土) 11:14:03
>>350
 「実際にいるではないですか、俺が!」

 「うわッ 投げないでください!」
 「お部屋が散らかってしまいます!!」

メイド男、文房具とか目覚ましとかがぶつけられながら、
あんまり痛そうにはしていないみたいだ。
というより、男の雰囲気が若干変わったというか、
顔や肌が『ヌイグルミ』のようになっているのが見えるかもしれない。

 「片づける?本当ですか?」
 「俺は『お嬢様』を信頼したいです…」

 「ですが!『いつか片づける』とおっしゃりつつも
  なかなか着手できない方々もいます!」

 「綺麗にできないのは仕方がありません
  …しっかり者でない方もいます
  ですから!!!!!そのためにこの俺がいるのです!!!!」

 「是非この常原(ツネハラ)に『片づけよ』とお命じに!!!
  俺に!!!是非!!!是非是非是非!!」

ヌイグルミマッチョメイド、興奮している。

352飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/04/24(土) 11:43:14
>>351
「い、いるけど!
 なんでいるの…?意味わかんない…。
 ……ごめんなさい、物投げて。痛かった…でしょう?」

物を投げているどさくさに紛れながら姉の写真は引き出しに隠した。これでバレないと思う。

改めて、『メイドさん』…呼ぶのも納得できないが、彼を見る。
痛かったかと聞いたが、あまり痛そうではない。
それに見た目がどう見てもおかしい。まるでぬいぐるみのように柔らかそうな姿になってる。

(等身大マッチョメイドぬい…)

よくわからないが、なんとなく見てはいけなかったナニかを見てしまったようで、目をそらし…床を見た。
どう考えても一人で片付けるのには時間がかかってしまう量、物が転がっていた。

「うぅ、片付ける、片付けるけどこんなにたくさんじゃ時間がかかっちゃう…。
 あとでお姉ちゃん探しに出かけたいし…
 思惑に乗ったみたいでちょっとイヤだけど…仕方ない、か…」

「常原さん、ちょっと手伝ってください。
 表札見ればわかると思いますが、私、『飯田咲良(イイダサクラ)』といいます。
 床に落ちてる物だけ片付けたいので手伝ってください…」

興奮したマッチョメイドぬいにお願いをする中学女児、妙な状況だった。

353常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2021/04/24(土) 12:39:17
>>352
「謝る必要はございません」
「『家政婦』はにとって家庭は戦場。常在戦中!!
 兵士がごとき肉体と精神を持てというのが俺の流派でして。
 些細なことで取り乱したりはいたしません、ご安心を」
  
マッチョぬいは『鍛えてるから平気だよ!』って言いたいみたい。

 「行って来ればよいではないですか」
 「片づけであれば、俺一人でも」

男は、散らばった色々を拾い上げ、

   ガラガラガラ
  

「――――――――――『お姉ちゃんを探す』?」

「なんですと!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「『家族』が離れ離れになったというのですか!?!?!?!?」

「まま、『迷子』ですか!?!?!?
 お姉さまはひょっとして『迷子』なのですか!?!?!」
「は!!!よもやお嬢様自身が『迷子』!?!?!?そんな!!!」

「うおおおおおおおおおおおおお
 おおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!」

物を落として取り乱している。

354飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/04/24(土) 13:04:22
>>353
「大丈夫なら、いいんだけど…」

鍛えていない中学生でも物をぶつけられたら痛いと思う。気を使われてるってことなのかな。
ちょっぴり申し訳なくて顔を背けながら物を拾った。
そうしていると後ろから、まるで物を落としたような音が聞こえてきた。

>   ガラガラガラ

>「――――――――――『お姉ちゃんを探す』?」

「え!?ちょっと落とさないでよ…!」

家から持ってきた物もたくさんあるし、さっき投げた中には『アルバム』もあった気がする。
と、とにかくメイドさんが動揺してるうちにアルバムだけでも回収したい、落としたものを拾い集めながら話を進めた。

「べ、別に『迷子』とかじゃなくて…。
 たいしたことじゃないんだ。
 ……お姉ちゃんは『家族』のことがいやでどこか遠くに行きたいんだって。
 でも、私は…お姉ちゃんに勉強でもなんでも勝てたことがないから、いなくなっちゃうのが嫌なだけ」

「だから、だからお姉ちゃんがこの学校に進学したのを追いかけてきたの。
 運が悪いのか、同じ市内にいるはずなのに一度も会えてないんだけど…」

くそ親父に大切にされていたのもお姉ちゃんで、求められていたのもお姉ちゃんだった。
そんなお姉ちゃんに勝てたら、私は私のことを認められる気がする。

355常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2021/04/25(日) 22:19:41
>>354
おおおおおおおおおおお………お?」

「 ………迷子ではない… 早とちりでしたね俺」 
「ああっ 散らかしてしまいました」


アルバムとか、君の見られたくないものは回収できた。
メイド男の目に付くことはない。

パッ   ガタガタ

「離れ離れは、辛いですからね」
「また家族みんな一緒になれれば良いのですが」

目を伏せながらメイドぬいぐるみ男は部屋を片付けている。
手早い。寮の部屋の整理整頓に慣れているようだ。  

「お姉さんのこと、好きなのですね。 
 早く再会できる事をお祈りします…」

「…ふむ、お部屋は本当に綺麗になさっているようです
 お父様お母様の教育の賜物ですね」

ぽつぽつと喋りながら、窓枠の埃とかを拭っている。
じき掃除も終わりそうな雰囲気。

356飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/04/25(日) 22:32:56
>>355
『アルバム』は見られなかったようで正直、ほっとした。
あの『アルバム』には私とお母さんの映っていない、お姉ちゃんたちだけの人生だけがあるから。
見られてしまえば不審がられるのは目に見えていた。

「そう、ですね。
 離れ離れになったら私はお姉ちゃんを越えられないで、ずっと…。
 ……あ!お姉ちゃんのこと、好きとかじゃないですから!」

話しながら見回すと、部屋は元通りどころかちり一つなくなっていた。メイドさんってすごい。

「ありがとうございました。
 すっかり綺麗になって助かりました。
 私はちょっとこの後、お姉ちゃんを探しに行こうと思うので、戸締まりとかもしちゃいますね」

 そう言って窓などを閉め、外出の準備を整え始めた。

357常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2021/04/25(日) 23:23:01
>>356
「ええ。ええ…」
「『鍵』はしっかり閉めてください。
 ちかごろ、寮に『女装したガタイのいい不法侵入者』が現れるらしいので。
 俺はまだ発見できていないのですが…見つけたら必ず助けを呼んでくださいね!!」

メイド男は、君が戸締りをするさまを見届けながら、道具をまとめ、
隣の部屋(鍵がかかっているように見えたのだが…)のドアを開けていた。
まだ掃除を続けるのだろう。

358飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/04/25(日) 23:34:13
>>357
……その『女装をしたガタイのいい不法侵入者』ってこの人なんだろうな。
いい人っぽいし直接言うのは微妙だけど、この勘は正しいと思った。

「それじゃあ、ありがとうございました。
 次はせめてノックしてから入ってきてくださいね」

そう言って部屋の鍵を閉めて、私は『お姉ちゃん探し』へと出かけることにした。
今日は見つけられるといいけど。うーん、駅前にでも行こうかな。

そうして寮の外へと歩いていった。

359桐谷研吾『一般人』&御影憂『ナハトワハト』:2021/05/04(火) 09:18:58

  ザッ ザッ ザッ

二人の人間が『清月館』の廊下を歩いている。
一人は紺色の制服と制帽を着用した男だ。
その姿は、一見して『警察官』である事が分かる。
もう一人は、白いワンピースを着た女だった。
異様に長い前髪が顔の大部分を覆っており、
その姿は『ジャパニーズホラー』を思わせる。

                   ザッ ザッ ザッ

数日前、『スタンド使いの不審者』が現れたという話を、
寮生である『飯田咲良』から聞いた。
二人の目的は、それについて調べる事だ。
名目上は、
『不審者の存在を警察に訴えた』という形になっている。
しかし、他の警官に話は伝わっていない。
『スタンド』が関わっているなら、警察は無意味だからだ。

360飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/05/05(水) 11:05:38
寮の一室から中学生ほどの少女がゴミ袋を片手に出てきた。
茶髪を低い位置で二つ結びにしている彼女は、廊下を歩く二人の人影に気付いたようだ。

ーーーーーーーーーーーー
>>359
「あれ?御影さん?
 この間ぶりですね!」

部屋のゴミ捨てをしてたら、御影さんに会っちゃった。
御影さん、どこに住んでるか、そういえば教えてもらってないし…実は寮だったのかな?
今日一緒にいるのは変な杖の人じゃなくて…警察みたいな男の人…?

「えっと、この人は…警察の方、ですか?
 お疲れさまです。『飯田咲良(イイダサクラ)』と言います。なにかあったんですか?」

もしかして、また不審者が出たのかな?
御影さんになにかあったなら大変…!

361大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2021/05/05(水) 11:16:31
>>359(桐谷&御影)
>>360(飯田)
「なんだいなんだい、騒がしいな。何やってるんだい、キミ達は」 (ハスキーボイス)

部屋のドアをちょいと開けて、緑髪に右目が青で左目が赤の男装少年(16歳 女子)が顔を出した。

 (※乱入が難しいようなら、部屋に顔を引っ込めて退場します。)

362桐谷研吾『一般人』&御影憂『ナハトワハト』:2021/05/05(水) 13:14:21
>>360(飯田PC)

「どうも、ご丁寧に。地域課の『桐谷』です」

「『御影憂』さんから訴えがあったので、
 見回りをさせて頂いてるんですよ」

桐谷と名乗った警官は、御影を振り返る。

「また『不審者』が出たら………………。
 危ないから………………」

            ボソッ

「『お巡りさん』………………呼んできた………………」

どうやら、『また出た』訳ではなく、
念のために連れてきたようだった。

「あぁ、あなたが飯田さんですか。
 大体の事情は伺いました。
 『不審者』を見かけたそうですね?」

「こちらの御影さんから頼まれたんです。
 『後輩の事が心配だから一度学生寮を見て欲しい』と」

>>361(大神PC)

「お騒がせしてすみません。
 『こちらの方』から、不審者の訴えがあったもので、
 ちょっと見回りをさせてもらっているんですよ」

そう言って、警官は後ろに立つ女を振り返った。
それに対し、女は無言の頷きで返す。
外見的には、むしろ、
この女の方が怪しい気がしないでもない。

「終わったら、すぐに帰りますので」

警官の方は、至って自然な対応だ。

363飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/05/05(水) 13:37:37
>>361
……すごいカラーリングのお姉さん?お兄さん?だ。染めてるのかな?
とりあえず、騒がせちゃったことを謝らないと。

「す、すみません!
 ちょっと知り合いの方がいらしていて…」
「中二の飯田です、先輩は…?」

>>362
御影さん、優しい…!
心配してきてくれたんだ…!

「御影さん、ありがとうございます…!
 心配をおかけしました」

自室の方に視線を向けて『お巡りさん』に声をかける。

「先日、ちょっと部屋に変な人が入ってきたんです…。
 私の部屋、ここなんですけど、急にドアを開けて"お掃除ですよ!"って言いながら筋骨隆々な男の人…? 女装した…メイドさん…?が入ってきて…」

当時の状況を伝えてみる。
話せば話すほどよくわからない状況だ。

364大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2021/05/05(水) 14:06:40
>>362(桐谷&御影さん)
「おやおやお巡りさん、お仕事ご苦労様です」(↓ハスキーボイス↓)

「なんだって?ここらで不審者情報?それはびっくりだな」(↓ハスキーボイス↓)

「ソイツはボクも話を聞きたいところだ、身の安全は確保しておかないと。情報共有大事。ほう・れん・そう」(↓ハスキーボイス↓)

黄リボン付シルクハットを被った緑髪・右青目・左赤目・改造済清月学園黒制服の男装少年(16歳 女子)with茶色の木製ステッキ(ちょっと寝癖が立ってる)
がドアを開けて現れた。
てくてくと近づいてきた。

>>363(飯田さん)
黄リボン付シルクハットを被った緑髪・右青目・左赤目・改造済清月学園黒制服の男装少年(16歳 女子)with茶色の木製ステッキ(ちょっと寝癖が立ってる)
がドアを開けて現れた。
てくてくと近づいてきた。

「おお、はじめましてかな?中2の子かい。厨ニ全開ってわけだね。ボクは16歳だから確かに先輩だね。先輩風吹いちゃうぜ」(↓ハスキーボイス↓)

「飯田さんっていうのか、ボクは大神 或真(おおがみ あるま)って言うんだ、気軽にオオカミさんとでも呼んでくれたまえ」(↓ハスキーボイス↓)

「アルマ坊ちゃまと呼んでくれてもいいぞ」(↓ハスキーボイス↓)

365桐谷研吾『一般人』&御影憂『ナハトワハト』:2021/05/05(水) 14:23:07
>>363(飯田PC)

「ええと…………」

桐谷は戸惑っていた。
不審者とは聞いていたが、
『詳細』までは伝えられていなかったからだ。
もっとも、『女装』だとか『筋骨隆々』だとかは、
御影も知らなかったが。

「なるほど、よく分かりました。
 それは確かに『普通じゃない』」

「一応お聞きしますが、
 その人は『学生寮の関係者』ではないんですよね?」

「それと、何か盗られたものとかは?」

(もし関係者だとしても、
 それはそれで違った問題があるけど……)

悩む桐谷の後ろで、御影は別の事を考えていた。

「気にしなくていいから………………」

         ボソ

「………………『詳しく』」

御影は話の先を促す。
掃除という名目で部屋に侵入してくる女装男。
それだけでも常軌を逸しているが、
相手は『スタンド使い』らしい。
出来るだけ多くの情報を持ち帰る必要があった。
それ次第によっては、今後の対応も変わってくる。

>>364(大神PC)

『目撃者』から語られた情報によると、
その人物は、逞しい体付きの女装メイド男らしい。
確かに『不審者そのもの』だ。
もしかしたら見覚えがあるかもしれないが。

「ええ、その通りですね。
 危険を防ぐには、
 普段からの準備と心構えが大切ですから」

(ここにも『変わった子』が……。
 いや、そんな事を思っちゃあ失礼だ)

奇抜な格好に思わず注意が向くが、
まじまじと眺める事はしなかった。

        ――――ジッ

飯田に質問する桐谷に代わり、御影が大神を観察する。

366飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/05/05(水) 15:05:36
>>364
見れば見るほど不思議な格好の人だ。
同じ寮にいたのになんで気付かなかったんだろう…?

「大神先輩と呼ばせてもらいますね。
 先輩は16歳なんですね。うちのお姉ちゃんも16なんです。
 もしかしたら、どこかで会ってるかもしれません」
「改めて、同じ寮生としてよろしくお願いします」

>>365
御影さんに先を促された。
思い出すと本当に謎ばかりでちょっとよくわからないけど…。

「そうなんです、ちょっと『普通じゃない』んです。
 えっと、学生寮の関係者かはわからないです。
 本人は『家政婦(メイド)』と言って私の部屋に入ってきて、掃除をしようとしていました」
「私、ちょっとその時びっくりして…身の回りのものを投げたりしちゃったんですけど、
 そんなことしちゃったのにその後、掃除のお手伝いしてくれたりして、いい人だったと思います。
 特に物を盗られたとかもなかったです。
 名前は『ツネハラ』と名乗っていました」

ちょっと時間をおいて、もう一つ付け足した。

「あ、それと…。そのマッチョなメイドさんが話してたんですが、
 "ちかごろ、寮に『女装したガタイのいい不法侵入者』が現れるらしい"です。
 同じような人がもう一人いるのかもしれないです」

この『お巡りさん』がスタンドを知っているのかもわからないし、『ぬいぐるみ』みたいだったって話してもしょうがないと思う。

367大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2021/05/05(水) 15:38:40
>>365-366
「むむっ……?キミたち言う不審者と言うのはまさか……
一つ、大柄な体格、遠目からでもわかる、身長180以上、まるで彫刻のように大袈裟に鍛え上げられている筋肉。
二つ、左目の『眼帯』、レース編みで飾られている。
三つ。黒いスカートワンピ。エプロン。ヘッドドレス。リボン、たくさんの白いフリル。
そして、低く、大きく通る、実直そうな声音。
『メイド服』……」

「……常原クンのことじゃないか!?」

「彼は不審者じゃないぞ!おいしいおみそ汁を作ってくれる家庭派のメイドさんだ!」

異なる目撃情報が出てきた!?

368桐谷研吾『一般人』&御影憂『ナハトワハト』:2021/05/05(水) 15:56:42
>>366(飯田PC)

「何も盗られていない……。
 そうなると、本当に『掃除』が目的だったようですね……」

(異常な人間みたいだけど、
 それほど危険でもないんだろうか……?
 でも……少なくとも『不法侵入』……)

(しかも、同じような人間が『もう一人』いる?
 いや……いくら何でも有り得ない……)

「…………どうもありがとう。
 被害届が出ていないので警察としては動けませんが、
 『警官が来た』という事実があれば、
 少しは抑止力に繋がると思います」

話を聞き終わった所で、桐谷は軽く頭を下げる。

「………………『ツネハラ』」

御影がポツリと呟く。
これで名前が分かった。
もっとも、それだけ目立つ外見なら特定には十分だろう。

「気を付けて………………」

「いつか………………遊びに来てもいい………………?」

もしかすると、また『ツネハラ』が現れるかもしれない。
その場にいれば、直接対面できる可能性もある。
そうでなくとも、『飯田咲良』の情報を得る事は出来るのだ。

>>367(大神PC)

「はぁ…………」

(飯田さんも『いい人』だと言っているが、
 『不法侵入』を働いているのは事実……。
 風体がどうとかじゃあなく、それだけでも十分に『犯罪』だ)

(『掃除』といい『味噌汁』といい、
 家政婦か何かのつもりでいる異常者なんだろうか……?)

「…………分かりました。『情報提供』に感謝します」

(どちらせよ、『結論』は『彼』が出す)

(僕からは報告だけしておこう……)

桐谷は大神に向き直り、頭を下げた。

「それ………………『詳しく』………………」

御影が大神に問い掛ける。
何か『知っている』なら、聞き出す価値がある。
判断するのは、その後でいい。

369飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/05/05(水) 16:13:59
>>367
「そうですそうです!
 『ツネハラ』さんはそんな感じの人です!
 ただ、私は部屋に入ってきた時以外はまだ会ってない気がします、おみおつけ…?」

大神先輩はどうやら常原さんのことを知っているらしい。……二人で並んでたらすごく面白いかも。
男装女子に、女装マッチョ。ちょっと見てみたかったかもしれない。

>>368
「どうして『掃除』をしたがるのかはちょっとよくわからないんですが…。
 すみません、警察の方が来てくれると安心できます」

そう言って、頭を下げ返した。
寮はどうしても学生ばっかりだし、変な人が入ってきたら怖いから、正直ほっとした。

その後、御影さんの方に向き直って、言葉を返した。

「ぜひ!嬉しいです!
 私、誰かを部屋に呼ぶなんて初めてです!」

御影さんが部屋に来てくれるの、嬉しい…!
ちょっといつ来てくれてもいいように部屋を綺麗にしておかないと。

370大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2021/05/05(水) 16:30:52
>>368-369
「ぷんぷん!ぷんぷん!」(↓ハスキーボイス↓)
ぷんぷんしてる。

「外見で人を判断しちゃいけないんだぞぅ!確かに人間は初対面の印象が8割と言うけどね!」(↓ハスキーボイス↓)
と男装少年(16歳女子)が言っております。

「少なくとも常原クンのおみそ汁の美味しさと安全性はボクが保証するぞぅ!」(↓ハスキーボイス↓)
↑微妙にみみっちい保証範囲↑

「そりゃまぁ常原クンは誤解されそうな外見をしているかもしれないが!常原クンが人を傷付けたとでも言うのかね!?常原クンはそういう人ではないはずだぞぅ!」(↓ハスキーボイス↓)

「常原クンのおみそ汁は愛情たっぷりなんだぞ!炊きたてご飯もだ!」(↓ハスキーボイス↓)

「本当の『不審者』にそんなことができるだろうか!? いや、できない!!(反語による強調)」(↓ハスキーボイス↓)
力説した。

371桐谷研吾『一般人』&御影憂『ナハトワハト』:2021/05/05(水) 16:49:18
>>369(飯田PC)

「行けそうな時に『連絡』するから………………」

「暇だったら教えて………………」

現状、『飯田咲良』の『評定』は『ブルー』。
危険はないとは思うが、どういう人間なのかは、
まだ情報不足だ。
場合によっては、『円谷世良楽』のように、
『協力者』の一人に出来るかもしれない。
『シスター』というスタンドについても、もっと知る必要がある。
とにかく『情報』あるのみだ。

「『ペット』………………」

「………………連れていってもいい?」

『哺乳類』とは違って、
騒がないし毛を落とさないし匂いもない。
『丸呑み』なので、餌なしでも『一週間』ぐらいなら平気だ。
何の問題もない――――はずだ。

「いえ、市民の安全を守るのが我々の役目ですから」

(『市民の安全を守る』…………か。
 口ではどうとでも言えるんだ)

(それが実現できなきゃ何の意味もない)

警官としての言葉を口にしながら、
同時に『空しさ』を感じていた。
いくら意思があろうと、
『スタンド使い』相手にはどうしようもないのだ。
だからこそ、自分は『一派』に加わる決心をした。

>>370(大神PC)

「…………ええ、お話はよく分かりました。
 確かに『普通の不審者』とは違うようですね」

(『犯罪は犯罪』なんだけど……。
 これは火に油を注ぐ事になりそうだ)

(言うのはよしておこう……)

「その点は『同僚』にもよく伝えておきますよ」

桐谷はそこで言葉を切り、代わりに御影が続けた。

「『それ』………………食べたの………………?」

不審者の作った料理など、とても食べる気にならない。
『大神或真』は、『それ』を食べたのだろうか?
よっぽど度胸があるのか、それとも無用心なのか?

372飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/05/05(水) 17:13:14
>>370
す、すごい勢いの先輩だ…。
勢いに気圧されてしまってちょっとしどろもどろになっちゃう…。

「え、そ、そうですね。人のことを見た目で判断しちゃいけませんでした。
 ごめんなさい、先輩…」

実際、常原さんは掃除を手伝ってくれたいい人だ。
『普通ではなく』て『なにそれ!?』ってなる『不審者』ではあるけど、たぶんいい人だ。たぶん。

>>371
「連絡、待ってますね!
 『ペット』さんも楽しみにしています。たしか静かな子なんですよね。
 どんな子なのか楽しみです!」

ペットさんが来るなら、うっかりなにか食べちゃったりしないように床に物は置かないようにしよう。小さく手を握って決心した。

その後、『お巡りさん』にも返事をする。

「お巡りさん、ありがとうございます。
 もしまたなにかあったら通報させてもらいます」

越してきたばかりだから小さなことでも心配してもらえて嬉しい。
この街は警察の人たちがしっかりしてていい街なんだね。

373大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2021/05/05(水) 17:27:02
>>371-372
「もちろん食べたさ!具沢山で美味しかったから2杯もお代わりしたぞぅ!」(↓ハスキーボイス↓)

「その偉大なるお味たるや、実家のお母様の味を思い出してしまったくらいだ!
いや、もしかしたら実家のお手伝いさんの味だったかもしれない……?」(↓ハスキーボイス↓)
↑ちょっと自信がない↑

「ぷぷんぷぷん!ともかくだ!」(↓ハスキーボイス↓)

「大体、外見で人を判断するならばね!キミたちは本当に『警察の人間』なのかね?最近は『警察のコスプレをして詐欺を働く輩』もいると聞くぞぅ!外見で嘘をつく人間もいるからな!」(↓ハスキーボイス↓)

↑と男装少年(16歳女子)が言っております↑

374桐谷研吾『一般人』&御影憂『ナハトワハト』:2021/05/05(水) 17:51:12
>>372(飯田PC)

「うん………………」

「じゃ………………『また』………………」

        クルッ

小さく頷いて、御影は踵を返す。
『ツネハラ』については色々と分かった。
十分な収穫だ。

(そろそろ『引き上げ時』かな……)

「では、私もこれで――――」

(『スタンド』に対抗するためには、
 『まとも』な方法じゃあ駄目なんだ)

「どうも、お邪魔しました」

       スッ

(『手段』は選んでいられない)

少し間を置いて、桐谷も身を引いた。
『スタンド』の脅威に対しては、
真っ当なやり方では太刀打ち出来ない。
それは理解しているつもりだが、『迷い』もあった。
しかし、何も成せないのでは意味がないのだ。
自分自身に言い聞かせながら、
桐谷は『清月館』を後にする。

>>373(大神PC)

「いや………………『違う』けど………………」

御影が困惑した声で返した。

「申し訳ない。先に『身分証』の提示をすべきでした」

           スッ

「桐谷研吾――『地域課巡査』です」

桐谷が『警察手帳』を取り出し、大神に見せる。
そこに貼ってある『顔写真』は、目の前の男と同じ顔だった。
『本物』だ。

「えぇ………………」

信じられないという顔で、御影が大神を見返す。
もっとも、顔は前髪に隠れていて、ほぼ見えなかった。
そんな得体の知れない代物を、よく食えたものだと思う。
しかし、少なくとも毒は入っていなかったようだ。
それが分かったのは幸いだったと言える。

「まぁ………………いいや」

「………………バイバイ」

         クルッ

踵を返し、御影は立ち去っていく。
何事か納得した様子だ。
何なのかは不明だが。

「では、私もこれで」

        スッ

「――――失礼しました」

御影が立ち去ってから少しして、
桐谷も『清月館』を後にした。

375飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/05/05(水) 18:03:44
>>374
「じゃあ、また!」

次会えるのが楽しみでしかたない。きっと顔、綻んでるんだろうな。
頬に手を当てようとして気がついた。

「あ、そうだ、ゴミ捨てなきゃ…」

>>373
「大神先輩、お騒がせしちゃって失礼しました。
 私、そろそろゴミ捨てに行くので、失礼しちゃいますね。
 今度またお茶でもしませんか?」

そう言いながらスマートフォンを出して連絡先の交換をしたいと伝える。

もしかしたら、お姉ちゃんと同じ学年かもしれないし会ったことがあるかもしれない。
もしかしたら…高一の可能性もあるけど、それでも高校生なら中学生の私より会える可能性があるし…。

376大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2021/05/05(水) 18:18:15
>>374(御影&桐谷さん)
「やや!本物の警察手帳じゃないかコレは!」(↓ハスキーボイス↓)
           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「いやぁ、ビックリだ!なかなかホンモノをまじまじと見る機会なんてないからねぇ!」(↓ゾワっとしたハスキーボイス↓)
まじまじ。

   カチッカチッ……
   ↑大神さんのイタズラ回路が回る音↑

「お仕事おつかれです!」(↓ハスキーボイス↓)
見送った。

>>375(飯田さん)
「連絡先交換?いいよ?」(↓ハスキーボイス↓)

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「キミのおかげで貴重な体験ができたもの。」(↓ゾワっとしたハスキーボイス↓)

「この出会いに感謝しなきゃね。」(↓ハスキーボイス↓)

「ボクは大神 或真(おおがみ あるま)。連絡先はXXX-XXXX-XXXX、LINE IDは[USO_800]だよ。今度お茶しよう」(↓ハスキーボイス↓)
同じくスマホを出し、連絡先を交換する。

377飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/05/05(水) 18:35:50
>>376
連絡先を交換して、スマホをしまう。

「私は『飯田咲良(イイダサクラ)』です!
 よろしくお願いします、大神先輩!」

ちょっと変わった人だけど、同じ寮で暮らす学生同士。仲良くできたらいいな。
……『貴重な体験』ってなんだろう?『警察手帳』見せてもらったことかな?
確かに普段見ることないしね。

「じゃあ、ゴミ捨て行ってきます。また!」

ゴミ収集の時間に遅れたらいけない。
ちょっと急いで、ゴミ捨て場まで向かおう。

378大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2021/05/05(水) 18:54:18
>>377(飯田さん)
「分かったよ、いいださん?サクラさん?いいだこうはい?サクラこうはい?次会うまでに好きな呼ばれ方決めておいてね!」(↓ハスキーボイス↓)

「バイバイ!」(↓ハスキーボイス↓)
ゴミ捨てに向かう飯田を見送る。

…………

「いやはや、本物の警察とはボクもビックリだね」(素の声)
     ・・・・・・・・・・・
「そして、目コピーさせてもらった」(素の声)
大神が手に握っていた『ステッキ』がいつの間にか『桐谷の警察手帳』に変わっていた。

「ボクなら『こんな感じ』かな?」(素の声)
『桐谷の警察手帳』の顔と名前が『大神』のモノと入れ替わる。

「よし、上出来だ。『パッと見なら一般人が分からない』くらいに」(素の声)

「彼女なら『こんな感じ』かな?」(素の声)
『桐谷の警察手帳』の顔と名前が『飯田』のモノと入れ替わる。

「彼なら『こんな感じ』かな?」(素の声)
『桐谷の警察手帳』の顔と名前が『常原』のモノと入れ替わる。

      ・・・・・・・・・・・・
「なるほど『こういうことができる能力』か。『ボクの力』がだんだん分かってきたぞ」(素の声)

「さて、今度はどんな『イタズラ』をしようかな」(イタズラをたくらむ声)

大神或真→『桐谷の警察手帳』の外見情報を入手。飯田の連絡先を入手。

379七篠 譲葉『リルトランク』:2021/05/19(水) 19:55:37
 焦げ茶の髪を背中に流した少女――七篠が寮の正面玄関に立っていた。
 どうやら七篠は学校の図書室に行っていたらしい。手には数冊の分厚い本が抱えられている。

「ただいま」

 七篠ははっとしたように口に手を当てた。

――つい家の感覚で…。

 帰宅を告げて、誰か返答してくれる人物はここにいるのだろうか。

380大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2021/05/19(水) 20:34:36
>>379(七篠さん)
「おかえりなさい、お母様」(←寝ぼけた声で)
お昼寝から目覚めたとこの黄リボン付シルクハットを被った緑髪(寝癖つき)・右青目・左赤目・改造済清月学園黒制服の男装少年(16歳 女子)が返答をした。

大神さんははっとしたように口に手を当てた。

――つい家の感覚で…。

同級生をお母さん呼びしてしまうが如き不覚ーーー!

381七篠 譲葉『リルトランク』:2021/05/19(水) 20:47:25
>>380
 七篠は困惑しているようだ。
 同い年くらいだろうか、寝ぼけているらしい少女を見やり目をぱちくりさせた後、本を棚に置き、カバンから串を取り出してから口を開いた。

「ただいま帰りました。
 ダメですよ、寝癖を付けたままで出歩いたら。
 ご近所の方に見られたら大変です、解かしますからこちらにいらっしゃい」

――た、確かおばあちゃんならこんな感じで…。

 七篠には母親はいない。祖母が母代わりだった。
 きっと祖母ならこのようにするだろう。

 ここは寮だ。親から離れて暮らしている子供ばかりなのだから、母恋しくなる場合もあるだろう。

 七篠はだいぶ困惑――もとい混乱していた。

382大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2021/05/19(水) 21:07:29
>> 381(七篠さん)
「ああ、えーと……」 (素の声で)
パッチリと目を覚まして、オッドアイ(偽)で七篠の姿をキョロキョロと見る

「コホン!」(↓ハスキーボイス↓)
わざとらしく咳払いをして

「い、今のはちょっと間違えただけだぞ!」(↓ハスキーボイス↓)
赤面して

「うーっ!初対面の方をお母様呼びしてしまうなんて!ああっ!ボクとしたことがなんたる不覚!」(↓ハスキーボイス↓)

(こ、こういう時はどうすれば……!?)

「ドウモ はじめまして コンニチハ 大神(おおがみ)デス」 (↓ぎこちないハスキーボイス↓)

大神さんもかなり困惑しているのか、大分無理矢理感のある挨拶をしてきた。

383七篠 譲葉『リルトランク』:2021/05/19(水) 21:28:04
>>382
 七篠は少女が親恋しくて口走ってしまったわけではないと理解し、顔を赤くした。

「ご、ごめんなさい、変なこと言って!
 私、『七篠』(ナナシノ)と言います」
「その、髪を見てつい、ごめんなさい。
 私も家にいたとき、よく髪跳ねたままでおばあちゃんによくあんな風に言われてて…。
 あ、『櫛』使いますか?」

 せっかく取り出したのだからと七篠は手に持った櫛を大神に手渡す素振りを見せる。

384大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2021/05/19(水) 21:41:51
>>383(七篠さん)
「ああ、ボクってば、髪まで崩れてるのかい! なんたる不覚!なんたる不覚!」(↓ハスキーボイス↓)

「使う!ありがとう!」(↓ハスキーボイス↓)
櫛を受け取る。

「はぁー。(タメイキ) 初対面がこんな姿とは申し訳ないね、七篠さん」(↓ハスキーボイス↓)
櫛で髪を梳かしながら謝る。

「人間、初対面の印象と外見が8割だと言うのに、ボクってばとんだ大失態だ。」(↓ハスキーボイス↓)

「ホントにもうボクってば中身が二流のニセモノなんだから、外見ぐらいはしっかりしておきたいところなのにな。」(↓ハスキーボイス↓)

「困ったものだ。」(↓ハスキーボイス↓)

385七篠 譲葉『リルトランク』:2021/05/19(水) 22:04:29
>>384
 大神が髪を解かしているのを眺め、七篠は考える。

――中身が『二流のニセモノ』って、なにかコンプレックスとかあるのかな。
――でも、初対面の、こんな変な関わり方した人間が聞くことでもないよね…。

「私も初対面なのに変なことしちゃいましたし、お互い様です。
 なんだか、恥ずかしいですね…」

 小さく笑いながらそう返した。

「大神さん、改めて同じ寮生としてよろしくお願いしますね。
 さっきまでの恥ずかしいのは一回忘れて、今ここから、お友達としてはじめましょう?」

 七篠はどうやら慌てふためいた末に落ち着きを取り戻せたようだ。

386大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2021/05/19(水) 22:19:52
>>385(七篠さん)
「くっ……さっきのは2人だけの秘密だぞぅ……。」(↓ハスキーボイス↓)

「ボクは学校ではクールキャラで通っているんだからな……。」(↓ハスキーボイス↓)

「さっきのは……! くぅっ……! 思い出すだけで恥ずかしい……!」(↓ハスキーボイス↓)

「……うむ、お互いに忘れよう! ユウジョウ!」(↓ハスキーボイス↓)

なんかよく分からんが! サムズアップ! ユウジョウ!

387七篠 譲葉『リルトランク』:2021/05/19(水) 22:27:53
>>386
「はい、ユウジョウです。
 私も『おばあちゃんみたい』とか言われちゃったら恥ずかしいですから。
 ふたりの内緒、です」

 七篠はそう返しながら、棚に置いていた本を手に取る。
 一番上の本のタイトルは『図説 樹木学―常緑広葉樹編―』だ。シリーズ物のようで『―針葉樹―』『―落葉広葉樹―』もあるようだ。

 このままなにもなければ、七篠は櫛を受け取り部屋へと帰るだろう。

388大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2021/05/19(水) 22:39:58
>>387(七篠さん)
「櫛ありがとね」(↓ハスキーボイス↓)
櫛を返すよ。

「その本……『植物』好きなのかい?」(↓ハスキーボイス↓)
本を見て聞いてみるよ。

「ちなみにボクは『手品』と『動物』が好きさ。」(↓ハスキーボイス↓)

「ボクの部屋にはこっそりとハトとハムスターがいるんだぜ。ボクの手品の相棒さ。」(↓ハスキーボイス↓)

「あ、ちなみにこれも秘密ね。 この寮って『ペットOK』か?を確かめずに連れ込んじゃったし。 でもでも手品の相棒は必要だし?」(↓ハスキーボイス↓)

389七篠 譲葉『リルトランク』:2021/05/19(水) 22:53:29
>>388
「ちょっと、私も最近『手品』みたいなことを覚えたんですが、
 その『手品』のタネに必要なことなんです。
 ……帰る前に少しだけ。……ちょっと、見ててくださいね?」

 七篠はそう言って手に『手のひら大の付箋』を貼って背中に回すとこっそりと『リルトランク』で『付箋』に触れる。
 そして『モッコウバラ』を花の咲いた状態で生やし、大神に見せた。

「はい、ただの付箋から花が咲きました。
 ちょっと面白いですよね。この『手品』のタネがこの本なんです」

390大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2021/05/19(水) 23:06:08
>>389(七篠さん)
「へぇ!そいつは初めて見る『手品』だ!」 (↓ハスキーボイス↓)

「ははーん!『手品のタネ』と『植物のタネ』をかけてるわけだね、さすがだ! いつかそのタネを解き明かしたいとこだね。」 (↓ハスキーボイス↓)

「じゃねじゃね〜!」 (↓ハスキーボイス↓)
大神さんは部屋に帰っていった。

391七篠 譲葉『リルトランク』:2021/05/19(水) 23:10:55
>>390
「はい、今度会ったときには『タネ』を見つけてみてください。
 ではまた」

 七篠もそう言って部屋へと戻る。
 これから本を読んで学ぶのだ。何かあったときに力になってくれる、新たな『タネ』を。

392御影憂『ナハトワハト』:2021/05/22(土) 06:11:21

    コン…………
             コン…………

控えめな動作でドアをノックする。
表札の名前は『飯田咲良』。
一応『連絡』はしてきたつもりだが、『ご在宅』だろうか?

「――――――………………」

片腕にはバッグ、もう片方の手には『ケージ』を携えている。
バッグの中身は日用品やら何やら色々だ。
ケージには布が被せられており、『中身』は見えない。

393飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/05/22(土) 07:03:21
あれ?スマホに通知……

「ぴゃっ!??」

あ、相変わらず怖いスタンプ…なのは置いといて!!!
御影さん、もしかして部屋の前にいるの!?

慌てて部屋の中を確認する。
パジャマとか脱ぎっぱなしになってない、よし。ゴミも落ちてない、よし。あー!来客用に飲み物準備しておくんだった!

  ドタドタ
    ガタンッ
      バタッ…ゴンッ

慌てて部屋の中を確認して回り、転んでおでこをぶつけたところでノックの音が聞こえた。

>>392

「ごめんなさい!お待たせしました!どうぞ!
 あ、もしかしてペットさんですか?? 本当に静かな子ですね…!」

髪を軽く撫でつけてから、私は御影さんを出迎えた。
……おでこ、赤くなってないかな…。

394御影憂『ナハトワハト』:2021/05/22(土) 15:36:23
>>393

「こんにちは………………」

       ヌゥッ

「『ペット』………………連れてきちゃった………………」

開かれたドアの向こうに、『いつものスタイル』で立っていた。
軽くお辞儀をしてから、部屋の中に入っていく。
ケージからは物音一つしない。

「………………『遊びに来た』」

「『連絡』したけど………………」

             ゴトッ

「大丈夫だった………………?」

    ドサッ

両手のケージとバッグを床の上に置いた。
それと同時に、前髪の下からさりげなく室内を観察する。
今日ここへ来たのは、『情報収集』も兼ねているからだ。

395飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/05/22(土) 16:17:18
>>394

「…!(悲鳴を飲み込む)
 …大丈夫ですよ、すみません、LINE返せなくて。
 中へどうぞ!」

玄関を開けたら『ジャパニーズホラー』な女の人がこんにちわって…やっぱりちょっと怖い…。
スタンプもだし、怖いのが好きなのかな…?

「あ、今、クッション出しますね」

うー、御影さん、きょろきょろしてる…?
部屋、変なところ…ないよね?
ベッドが一つに、勉強机、食卓として使う折りたたみ式のちゃぶ台、飲み物用の小さな冷蔵庫…。
勉強机には教科書や勉強用の本、アルバムがあるくらいで変なのないし…ベッドにはくまのぬいぐるみが置いてあるくらい?

と、とりあえず、ちゃぶ台を出して…ピンクのクッションと黄緑のクッションを置いて…。

「今、飲み物出しますね。
 すみません、お茶しかないんですけど」

寮の共用スペースに出て、台所から予備のコップを持ってこよう。

「ちょっとコップ取りに行ってきますね。
 すこし離れますけど、ご自由に」

396御影憂『ナハトワハト』:2021/05/22(土) 18:25:13
>>395

「お構いなく………………」

        ボソッ

出してもらったクッションに腰を下ろす。
クマのぬいぐるみ……確かスタンプにもクマが。
好きなんだろうか?

「――――――………………」

ふと、アルバムが目に留まった。
彼女は家庭の問題を抱えているらしい。
それを見れば、何か分かるかもしれないと思った。

(………………やめた)

アルバムには『過去』が詰まっている。
他人の過去を詮索するなど野暮な事だ。
自分自身にも、そういう所がある。
無闇に触れられたくない部分。
だから、アルバムを覗くのは止めた。

         ――――スッ

その代わりに、どんな本が置いてあるか適当に見ておこう。
立ち上がり、勉強机の周りをざっと確かめる。
もし見られたとしても理由は立つ。
彼女は『スタンド使い』になったばかり。
何か能力と関わるようなものがないとも限らない。

397飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/05/22(土) 19:10:06
>>396

勉強机の上には何度も読み込んだらしい星見の観光本とファッション誌。そして真新しい本が数冊置いてあった。
どうやら『テレポーテーション』を扱った与太話の類いらしい。
『中二病』の罹患患者であればありがちではあるが、『テレポーテーション』に限定されて数冊とは珍しいかもしれない。

 ガチャ
    キー…

「すみません、戻りました。
 今、お茶入れますね」コポコポコポ

私は両手にコップを持って御影さんの待つ自室へと戻った。台所の冷蔵庫から氷をいくらか拝借してきたのでお茶もひんやり飲めると思うけど…。

「はい、どうぞ。
 すみません、寮だから手狭で…。
 あ、ペットさん、ケージの中のままじゃ退屈ですかね…?」

結局静かなペットってなんだろう?
やっぱり亀かなにかなのかな?

398御影憂『ナハトワハト』:2021/05/22(土) 19:42:03
>>397

(『瞬間移動』………………)

他の本は、ごく普通のものだ。
だから、そこに異質なものが混ざっていれば目立つ。
気にはなるものの、率直に尋ねるのは躊躇われた。
『世良楽』のような楽天家であれば別だが、『咲良』は違う。
口には出さなくても、頭の中では色々と考えるタイプと見た。
ほんの少しであっても、勘繰られるような言動は避けたい。
彼女自身は何も感じなくとも、
咲良から話を聞いた『他の誰か』が、
それに感付く可能性は捨て切れない。

「『お茶請け』………………何が好き?」

       ゴソ

バッグから袋入りの『七味唐辛子せんべい』を取り出す。
辛さは程々。
そこそこ万人向けの品だ。

           スッ

ついでのように、横に『きんつば』を置いた。
こちらは箱入りだった。
そんなに高い品物ではなく、千円もしないくらいだ。

               ソッ…………

「………………『見たい』?」

ケージを覆う布の端っこを指で摘む。

399飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/05/22(土) 19:58:55
>>398

私、たぶん今、目をまんまるくしながら汗を流してる気がする…。

お茶請けの準備わすれてた!
家ではほぼ人が来ることはなかったし、来るとしたらクソ親父くらいですぐ私は外に出かける羽目になっていたから考えたこともなかった。
そっか…お茶請けが必要だったんだ…。

「わ、すみません。気を使ってもらっちゃって…。
 『お煎餅』いただいてもいいですか?
 ピリ辛なの好きなんです」

ちょっと申し訳ないけど、謝ったりするのも気を使わせちゃうだろうし。
次の時は忘れないようにしようと決心する。ぐっ。

「もしよければぜひ!
 ケージもそこまで大きくないですもんね、え、どんな子だろう。
 私の予測では亀さんなんですが…」

どきどきしながら御影さんの指の動きを見守る。
片手で持てるくらいのケージだし、そんなに大きな子ではないと思う。わくわく。

400御影憂『ナハトワハト』:2021/05/22(土) 20:39:00
>>399

「………………どーぞ」

小さく頷いて煎餅を勧める。
本心を言えば激辛が好みだが、
その辺りは空気を読んだという事だ。
そして――――――。

       バッ

布を取り去ると、その下から現れたのは『蛇』だった。
『中型』の真っ白い蛇。
ペットショップでお迎えした『サウザンパインスネーク』だ。
(ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453049221/854-855)

蛇はケージの中を音もなく這っていた。
その様子を、うっとりと眺める。
芸術品のような鱗と、無駄のない洗練されたフォルム。
美点と実利を兼ね備えており、まさしく完成された形態だ。
美しい………………。

         「………………『どう』?」

何が『どう』なのか今一つ明確ではないが、
『感想』を求めているようだ。
爬虫類――特に『蛇』は、苦手な人間が少なくない。
その『恐怖』の由来は、恐竜絶滅後に生き延びた蛇が、
『小型哺乳類』を捕食対象にしていたためという説もある。
『ナハトワハト』が味方とする『闇』と同じく、
本能に根ざした『根源的な恐怖』を秘めた存在。
だからこそ御影憂は、『蛇』に惹かれるものを感じている。

401飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/05/22(土) 20:58:04
>>400

「ありがとうございます、いただきます。
 御影さんは辛いのとかお好きなんですか?」

袋の中でお煎餅を6つに割り、少しずつ口に運ぶ。
うん、ピリ辛で美味しい。



そして、待ちわびたペットさんとのご対面…。
布が取られたそこにいたのは、綺麗なヘビだった。

「あ、ハズレでしたね、ヘビさんでした。
 お顔は亀さんに似てますし、爬虫類?ですし6割くらい正解って感じ…ですかね?」

ヘビは家の近くの山でもよく見かけるし、近くで見ると意外と可愛いので結構好きかも。
それに…

「この子、白いんですね。
 白いヘビは神様だー!みたいに住んでたあたりでは言ってたんでなんとなく神秘的で…素敵です!」

○市の白蛇が天然記念物としてWikipediaに載っていた時はちょっとびっくりしたけど、
神社があったりするくらいには当たり前で特別な存在だった。
なんとなくめでたい感じがして手を合わせる。なむー。

402御影憂『ナハトワハト』:2021/05/22(土) 21:31:41
>>401

「分かる………………?」

       ボソッ

「そう………………『素敵』………………」

「『神秘的で素敵』………………」

前髪のせいで表情は読みづらいが、
声音から喜んでいる様子が伝わってきた。
『イエリ』もそうだったが、共感してもらえるのは嬉しい事だ。
どちらも『スタンド使い』というのは、単なる偶然か?

「『仲間』………………」

まだ『蛇が好き』とは言われていないが、
寵愛の対象に話が及ぶと、
『空気を読む能力』も鈍るものだ。

「『サウザンパインスネーク』………………」

「アメリカで保護の対象で輸出が制限されて………………
 生体が出回るのは珍しい………………」

        ボソ

「表面は『キール』が立ってザラザラしてるけど………………
 お腹側はツルツルでセラミック的な………………」

「『キール』っていうのは鱗にある凹凸の事で………………
 それを上手く木に引っ掛けて登っていく………………」

              ボソ

「結構いい値段したけど………………
 『お迎え』しちゃった………………」

そして自然と口数も増え、心なしか普段より『饒舌』だった。

「『辛いの』も………………好き………………」

         ボソッ

「………………『激辛料理』とか」

403飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/05/22(土) 22:01:38
>>402

あれ、もしかして御影さん…笑ってる?
顔はよく見えないけど喜んでるみたいで、つられて笑顔になっちゃう。

「はい、神秘的で素敵です!
 珍しい子だったんですね、ヘビさんの名前はよく知らないんですけど覚えておきます!」

『サウザンパインスネーク』、1000個のパイナップルのヘビさん…。よし、覚えた。

「え、背中のでこぼこってそんな名前だったんですか?
 すごい、生きるための特性なのかな…。
 おなかのすべすべも気持ちよさそうです…!」

本当は触ってみたいけど、急に触ったりしたらびっくりさせちゃうよね。
じっと観察するだけにしておこう。いつかおなか、触らせてくれないかな…?

「こんな可愛い子だったら思わずお迎えしちゃいますよね。
 素敵なご縁で羨ましいです…」


「激辛料理、好きなんですか?
 私、あんまり食べたことなくって、おすすめのお店とかありますか?」

母の料理はあまり上手くなかった、だからよく缶詰とか食べてたんだけど…缶詰って塩辛くても激辛ってないんだよね…。

404御影憂『ナハトワハト』:2021/05/22(土) 22:22:54
>>403

「『おすすめのお店』は………………」

          ――――ガシャン

「………………歓楽街の『四川料理屋』とか」

おもむろに、ケージの『ロック』を外す。
蛇は脱走の名人でもある。
うっかり鍵を掛け忘れると、たちまちいなくなってしまう。

          ゴソ

「『ハンドリング』………………する?」

両手で抱えるようにして、
ケージから『サウザンパインスネーク』を取り出す。

「最初は動くけど………………
 『安定できるポイント』を見つけたら動かなくなる………………」

「………………やってみる?」

『白蛇』は、御影の手の中でじっとしていた。
蛇に対してジメっとしているイメージを抱く人間もいるが、
蛇の鱗というのは乾いており、ほのかに温かいのだ。
それに加えて、適度なサイズ感と重量感が心地良い。

実際に体験してみれば、
その魅力が伝わる――――と思っている。

405飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/05/22(土) 22:43:04
>>404

「歓楽街の方ってまだ行ったことないんです。
 今度ちょっと食べに行ってみます!」

だけど、歓楽街って大人が行く場所なイメージがあってちょっと不安かも…。
激辛麻婆豆腐とか食べてみたいけど、そんなところに中学生の私が行ってもいいのかな…?


「『ハンドリング』…ですか??
 え、もしかして触ってみてもいいんですか!?」

触れるなら嬉しいけど、大丈夫かな?
ヘビさん、怖がらせないようにそっと手を出してみる…。

「白蛇さん、こんにちわ…?
 いらっしゃいませ…?」

406御影憂『ナハトワハト』:2021/05/22(土) 23:14:12
>>405

「どーぞ………………」

      ソッ

驚かせないように、ゆっくりと蛇を『乗せる』。
咲良に対しても蛇に対してもだ。
空気を読む能力が鈍っていても、
その辺りの配慮は出来る。

         シュル…………

咲良の手の上で、静かに白蛇が動き出す。
腕を木に見立てるようにして、スルスルと絡んでいく。
やがて、『安心できるポジション』が決まったのか、
そこで動きを止めた。

「中学生は………………
 ちょっとだけ危ないかも………………」

「もし暇があったら………………
 一緒に行ってもいい………………」

「『予定は未定』だけど………………」

あの辺りは自分の『狩場』でもある。
深入りされるのは困るが、そこまでの心配はいらないか。
『昼間』に来るなら問題ない。
咲良の性格からして、『真夜中』に来る事は考えられない。
その点は『世良楽』も同じだろう。

「ところで――――『アリーナ』の事だけど………………」

          ボソッ

「悪いスタンド使いを
 捕まえたりする人達なんだって………………」

「………………『世良楽』が言ってた」

407飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/05/22(土) 23:38:41
>>406

「わぁ…!
 なんだか、意外とずっしりで、すべすべで…!
 …すごい、語彙力死んじゃってるんですけどすごいです!!」
「いいなー、大人になったら飼ってみたいかも……」

重たくて柔らかいようで硬くて、すごい。こんなに綺麗で可愛いのに、すごい!
『結構いい値段』って言ってたし、大人になって仕事に就いたら…かな?

「え、いいんですか!
 実はちょっと不安だったんです…。一緒に行けるなら嬉しいです!
 御影さんがもし行けたらで大丈夫ですから」

御影さんって本当に優しくて、気を使ってくれて、素敵な人で…いいなぁ…。
『ジャパニーズホラー』はちょっとびっくりするけど、こんな大人になれたらいいな…。



「『アリーナ』って、悪い人を捕まえるところだったんですね…!警察…みたいな…?」
「悪いスタンド使い…。そっか、そうですよね、スタンドって強いですもんね…。
 悪いこと、できちゃうんだ…」

そんなこと考えたこともなかった。
常原さんはたぶんスタンド使いだけど部屋の掃除を手伝ってくれたし、フラジールさんは献血して人助けしてた。
なにより、御影さんはこんなに素敵な人だから。
きっと、みんな優しいいい人だと思ってた。

そっと、『シスター』を出して、小さな声でつぶやく。

「『シスター』で…悪いこと、したくないな…」

408御影憂『ナハトワハト』:2021/05/23(日) 00:08:16
>>407

「世の中には『悪い人』もいるから………………」

「そういう人が『スタンド』を持ったら………………」

御影憂は『狩人』である。
夜の街を徘徊して『獲物』を探し、
『ナハトワハト』を使って『恐怖』を与え、それを『糧』とする。
自分自身で選んだ生き方であり、
欠くことの出来ない『ライフワーク』だ。
『恐怖を与える側』になれば、
『恐怖を受ける側』にはならない。
だからこそ、御影憂は『恐怖』を与え続ける。

(――――――………………)

世良楽や咲良からは、どう思われているのだろうか?
『裏の活動』は誰にも知られていない。
知られているのは、
『御影憂というスタンド使い』がいるという事だけだ。
『狩人』としての側面も『一派の一員』としての側面も、
誰一人として知らない。
『秘密は絶対』――そうでなければ『活動』に支障が出る。

「………………『しなくていい』」

「『したくなかったら』………………『しない』のが一番」

同時に、御影憂には『別の部分』もあった。
『弱い者に肩入れする』という一面だ。
一方では他者を脅かしながら、
もう一方では虐げられる者に共感を覚える。
一見すると矛盾しているようだが、そうでもない。
御影が狙うのは、不良やチンピラといった、
ろくでもない類の人間ばかりだからだ。

「『でも』………………」

「もし………………
 咲良が『悪いスタンド使い』に襲われたら………………」

           ボソッ

「………………『協力』する」

            ――――――フッ

          ナハトワハト
言葉と同時に、『 夜警 』を発現する。
『本体』とは対照的に、『ゴシックホラー』を思わせる、
闇色の『帽子』と『外套』のヴィジョン。
ツバや裾はボロボロにほつれ、
風もないのにはためいていた。

409飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/05/23(日) 00:43:07
>>408

目の前に、御影さんのスタンドが現れた。
マーブル模様の『シスター』とは全然違っていて、闇色のそのスタンドが…なんだか御影さんに似合ってるって、そう思った。

「この子が、御影さんの…スタンドなんですね…。綺麗…」

小さく、憧れを含んだため息をついた。



「御影さん…。ありがとうございます。
 たくさん気にしてくれて、たくさん心配してくれてすごく嬉しいです」

「もし、どこかで悪い人になにかされたら、私は『シスター』と反撃しようとすると思います。
 だけど、もし私だけの力でなんとかできなかったら、その時は…お願いします…」

それから一度息を吸って、覚悟を決める。

「代わりに、もし私が御影さんを助けられることがあれば、私と『シスター』で助けます。
 御影さんが襲われてたら、『シスター』を『まとって』遠くからでも『跳んで』いきます」

「私、御影さん、大好きなので!」

優しくしてくれた、心配してくれた。
警察まで呼んでくれたり、ここまで来てくれたり、本当にいろいろ御影さんにしてもらってる。
きっとこの気持ちは憧れだ。今までにない優しさを与えてくれた人への。

410御影憂『ナハトワハト』:2021/05/23(日) 01:09:17
>>409

       ………………フッ

『ナハトワハト』を解除し、
両手で『サウザンパインスネーク』を引き取る。
『情報の流出』は、出来る限り避ける必要があった。
特に『スタンド』に関しては。

「分かった………………」

        ガシャッ

白蛇をケージに戻し、再びロックを掛ける。

「『助け合い』………………大事………………」

先程の言葉に嘘はない。
また、この前の『遊園地』の時のように、
こちらが同じ立場になる可能性も有り得る。
あの時は、世良楽達とは別行動で切り抜けた。
その必要があったし、
単独で動いた方がやりやすいと考えたからだ。
しかし、もしかすると『手』を借りる事もあるかもしれない。

「でも………………無理はしなくて大丈夫………………」

御影憂には『秘密』がある。
それ次第によっては、
表舞台に出る事は出来ない事もある。
しかし、『襲われていたら協力する』という事に関しては、
『善処』しよう。

411飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/05/23(日) 07:02:24
>>410

ヘビさんを御影さんに返しながら、私はちょっと気恥ずかしくなっちゃってた。
だけど、さっきの言葉に嘘はない。もしも、なにかあれば本当に『跳んで』行くと思う。

「無理は、しないつもりです。
 御影さんの優しさに、同じくらい返したいだけなんです。
 もし何かあったら教えてください。」

御影さんの話し方は単語を漏らすようで……なんだか暗い場所の電灯みたいに夜に隠れてる言葉がありそうだなって思った。
もしかしたら、口にしてないところで悩んでるかもしれないし、そうじゃないかもしれない。
でも……無理に照らさないで、頼んでくれるのを待ちたいと思った。

「それに…その…まだ『跳んで』いけたこともないから…練習も必要だろうし…。
 本当に跳べるのかな…」
「もし、御影さんになにかあった時に跳べなかったら困るから…練習…?
 でもどうやって…?」

すこしだけ小さな声で口にしながら、練習方法を悩む。
フラジールさんに手伝ってもらったときは近すぎて跳べなかった。ある程度遠くで襲われてるのを見つけて跳んで護らないといけない。

412御影憂『ナハトワハト』:2021/05/23(日) 15:27:28
>>411

         ソッ

会話の途中でケージに触れる。
別に意味はない。
単なる『照れ隠し』だ。

(――――――………………)

咲良は『いい子』だ。
こういう相手を前にすると、
自分のペースを見失いそうになる。
世良楽の場合は、全く怖がらずに近付いて来る事で、
こちらの調子を狂わされる。
咲良の方は、また別のパターンだ。
あまり距離が近くなると、『情』が湧き過ぎてしまう。

(………………『ダメ』だ)

それが『怖い』。
『自分の生き方』を見失うのが『怖い』。
御影憂にとって、『怖れ』という感情は、
受け入れ難いものだった。
御影憂は『恐怖を与える存在』。
『恐怖を受ける側』であってはならない。

「『跳ぶ』っていうのは………………」

「………………『咲良のスタンド』の事?」

内心の葛藤を表には出さず、
気を取り直して『仕事』に戻る。
ここに来た第一の目的は、
『飯田咲良のスタンド』について知る事だ。
そう『度会』に命じられた事を思い出し、心を落ち着かせる。

413飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/05/23(日) 15:54:59
>>412

「そうなんです、私の『シスター』…『シスター・ゴールデンヘアー』なんですが、
 ちょっと変わってるの…かな?普段はこうして人型なんですけど…」

背中から『シスター』にぎゅーっと抱きしめさせる。
ちょっと纏ってるみたいに見えるかな?

「人が『襲われてる』のを見て『護りたい』って思ったらこんな感じで私にまとわりついて、
 速さとかも上がる?みたいです。
 それで、その『襲われてる人』のところまで『瞬間移動』するらしいんですけど…」

「だけど、まだ使えたことがなくて。
 LINEで話したフラジールさんの時は近すぎて『瞬間移動』にはなりませんでした…」

…話しすぎ…かな?
スタンドの話ってどこまで話していいんだろう。
……御影さんになら、知られてもいいかな。

414御影憂『ナハトワハト』:2021/05/23(日) 16:39:15
>>413

「………………そうなんだ」

『シスター』の概要を聞いて軽く頷いてみせた。
話を聞く限りでは、『人型』から『纏うタイプ』になるらしい。
予想以上に特殊なスタンドだ。
『瞬間移動』が『能力』なのだろうか?
『条件』を必要とする所は『ナハトワハト』に近いものがある。

「私のは………………『着る型』だから………………」

「ちょっと似てる………………」

「………………かも」

『自分の能力』については話さない。
世良楽が知っているのも『ヴィジョンだけ』だ。
『ナハトワハト』は『夜は無敵』だが『昼は無力』と化す。
それを考えると、迂闊には教えられない。
また、その『能力』が、
『夜の狩り』と結び付けられる可能性も無いとは言えない。

(………………『あいつ』)

『以前の失敗』を思い出す。
歓楽街で『狩り』を終えた直後、
一度だけ『写真』を撮られてしまった事があった。
車のヘッドライトのせいで、『闇の衣』が解除されたのだ。
その時は止む無く『能力』を披露せざるを得なくなった。
『写真』は即座に削除させたし、
『あの男のスタンド』も確認出来たから良しとするか。
(ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453647686/972-989)

「『練習』………………したいんだ………………」

「でも………………
 襲われないに越した事ないから………………」

        ボソ

「………………『難しい』ね」

出来れば『瞬間移動』も確認しておきたかったが、
発動の『条件』が厳しい。
『ナハトワハト』以上だ。
おいそれと出せるものではない以上、
探りを入れるのは『ここまで』が限界だろう。

「だったら逆に………………
 『その状態』で出来る事を考えてもいいと思う………………」

「もし自分が襲われた時は………………
 『一人』かもだし………………」

「『能力を活かせる状況』にするのが一番だけど………………
 『そうじゃない場合』だってあるかもしれないし………………」

こちらの情報は話さないが、『アドバイス』はしておく。
『ナハトワハト』も『条件』が必須だからこそ、
その大切さが分かる。
『条件下』においては絶対的な力を持つが、
それ以外の状態では『強さ』は失われてしまう。
だからこそ、そうなった時の事も考えておく必要があるのだ。
無論、そこから『自分に有利な状況』に持っていく方が、
より重要ではあるが。

415飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/05/23(日) 17:32:36
>>414

「『着る』…ですか…?
 御影さんがこの子を着るの、とっても似合いそうです…!」

……ちょっと怖いかもしれないけど、似合いそうなのは間違いないと思う。
いつもの『白いワンピース』から『黒い外套』に、『白』から『黒』になった御影さん。きっと綺麗だと思う。

「誰かが襲われてるのを願っちゃうのは、違いますよね。
 練習はしたいけど、したくないんです…」

「『この状態』で、纏わないでできること…。
 一人でもなんとかできる方法…。ありがとうございます、考えてみます…!」

御影さんの言うことは本当だよね。
『シスター』は私が襲われても纏えない。誰かを『護る』とき以外は人並みの力しか持ってない。
なにか、投げるものとか防犯グッズもってた方がいいのかな?


…あ、そうだ…。

「御影さん、あの、ちょっと関係ないことなんですけど…。
 その、御影さんが『咲良』って呼んでくれるように、私も『憂』さんって、呼んでも…いいですか…?」

最初は『飯田さん』だった呼び方が『咲良』にいつなったのかはわかんない。
わかんないけど、すごく嬉しかったから、私もそう呼びたいなって、そう思った。

416御影憂『ナハトワハト』:2021/05/23(日) 17:50:00
>>415

「あ………………」

言われてみて気が付く。
無意識の内に、自分の中で呼び方を変えていた。
世良楽を『セララ』と呼んでいるせいもあるかもしれない。

「………………いいよ」

      ボソッ

そういえば、世良楽からも名前で呼ばれている。
咲良といい最近そういうのが多い。
まぁ、『名前呼び』くらいならどうという事もない。
『セララ』と『サクラ』、ちょっと似てる?
これも『引力』なのかもしれないけど関係ないかもしれない。

「あ………………そういえば………………」

「『フラジールさんの時は』って言わなかった?」

「『フラジールさん』………………『襲われた』の?」

うっかりして危うく聞き逃す所だった。
少なくとも『やろうとした』という事は、
『襲われる場面』に出くわしたと考えられる。
一体『誰』に襲われたのか?
そこが重要だ。
ろくでなしに喧嘩でも売られたのか、
それとも『危険なスタンド使い』だろうか?

417飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/05/23(日) 18:07:54
>>416

「やった!
 憂さん…憂さん♪」

ちょっと小さくガッツポーズ。
呼び方が変わるときって、特別な気持ちになるよね。嬉しい。

「あ、フラジールさんですね。
 んと、LINEでちょっと話したのとあんまり変わんないんですけど、
 襲われてる人を見つけて護りたい!って思わないと『シスター』は本来の力を使えないってことを話したら、
 フラジールさん、スタンドで自分を襲わせて、私に護らせたんです」
「それで、こんな感じで…」

『シスター』を背中にくっつけたままアッパーする真似をしてみる。
たぶんこんなだったような…?

「フラジールさんの子にパンチしたら吹き飛んで消えちゃいました」

(フラジールさんとの絡み)
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1591247432/641-658

418御影憂『ナハトワハト』:2021/05/23(日) 18:29:38
>>417

「あぁ………………『あれ』………………」

そういえば聞いてたような……。
さっきから調子を狂わされているせいか?
今が『危険な状態』でなかったのは幸いだ。

「『魔法使い』みたいな格好してたって………………」

「何か………………すごいね………………」

改めて考えても怪しげな外見だ。
当然、自分自身の姿は棚に上げている。
『一生』も似たような格好をしているし、どっちもどっちだ。
咲良には一緒にいる所を見られたが、
それは世良楽も知っている。
問題はない。

「今日………………『泊まっていい』?」

        チラ…………

「ダメだったら帰るから………………」

横に置いてあるバッグを一瞥する。
『DVD(ブルーレイ見られるか分からないから)』を持参してきた。
もし泊まる事になった場合は、
ついでに『鑑賞会』でもやろうという腹だ。

        ――――『ジャンル』は言うまでもない。

419飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/05/23(日) 18:42:06
>>418

「面白いですよね。
 スタンドと本体が同じ見た目なんてあるんですね…?」


「ぜひ!
 やったー!お泊まりパーティーだ!」

あ、でも…寮の部屋、少し狭いけど…大丈夫かな…?
一応、床にクッションを置いてバスタオルかぶって私は寝るつもりだけど、

「おふとん…私のしかないんですけど、
 そこに寝てもらっても、大丈夫ですか…?
 私は床で寝ますから!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
どうやら飯田の部屋にはノートパソコンがあるようだ。
DVDは再生することができるだろう。

420御影憂『ナハトワハト』:2021/05/23(日) 19:00:34
>>419

「………………いいの?」

「じゃ………………遠慮なく………………」

もしかすると、また『ツネハラ』が現れるかもしれない。
その時は、そちらの情報も取れるだろう。
心の中では、そういう算段もあった。

    ――――――そして数時間後、『夜』が訪れた。


「『これ』………………持ってきたやつ………………」

          スッ

「………………『おすすめ』」

持参した『DVD』をパソコンに挿入すると、『映画』が始まる。
ひたひたと背後から迫ってくる恐怖が特徴のジャンル。
もちろん――――『ジャパニーズホラー』だった。

421飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/05/23(日) 19:16:35
>>420
                     「ぴゃっ!?」
           「ぎゃー!!!!!」
「え、あの人、えっ…えっ…!?」
           「な、なな、なに、水ぅー!!!!」
   「やだやだやだ、憂さんたすけて…!?」
               「やめてやめて、後ろ、後ろ!!」
     「休憩、そうです、休憩しましょう??ね???」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その晩、飯田の部屋からは絶えず悲鳴が上がっていたようだった。おそらく近くの部屋まで聞こえてしまっていただろう。
飯田は布団の心配をしていたが、御影の腕に縋りついて眠れない夜を明かした為、無用の心配で終わったようだった。

422常原ヤマト『ドリーム・ウィーバーレス』:2021/05/23(日) 23:44:24
「お嬢様がたが夜中に遊んでおられまして」

  廊下を掃除している。

「ほかのお部屋のかたの事を考えると、
 注意のひとつでもした方がよいかとも思ったのですが…」

しかし…できなかった…
あんなに楽しそうにしているのに…
止めに入るなんて……

 「俺は……弱い………ッ!!」
 「いったいどうすれば良かったのでしょうか……師匠………!」

苦悩のあまり独り言をつぶやいている。

423ナイ『ベター・ビリーブ・イット』:2021/05/25(火) 22:40:58
>>422

「モグモグ」


駄菓子を食べながら金髪の子供が廊下を歩いてきた。
外見的には小学校低学年くらい……寮というのはこの年齢の子も入れただろうか……?
食べかすがポロポロとこぼれ落ちる。


「ほお……」


そして道端で猫を見かけた時のように足を止め、メイドの小芝居を興味深そうに眺めた。

424常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2021/05/25(火) 23:09:09
>>423
「いけませんよ! 歩きながらお菓子を食べては」
「ああ… そんなにこぼして」


 急ぎ駆け寄る。寮の誰かのきょうだいだろうか。
 食べかすを拭く……

 「いや……しかし」
 「こういった時は……無理にでもお菓子を取り上げるべきなのでしょうか…」
 「分からない…俺は弱い…………」

 筋骨隆々で眼帯をつけてメイド服を着た漢が苦悩している。

425ナイ『ベター・ビリーブ・イット』:2021/05/25(火) 23:17:42
>>424

「おお?
 ああ、すまん」


足元に寄ってきて床を拭く、奇矯な姿の男性に対して、軽い驚きの声をあげる。
その拍子にひときわ大きな『美味い棒』の欠片がこぼれ、メイドの頭に乗っかった。


「……何をそんなに苦悩しておる?
 大丈夫か?」


足元に這いつくばる(ような体勢の)メイドの頭を、撫でるように菓子の欠片を払いながらそんな事を言う。
心配そうな声色に、幼い優しさがにじむ。
頭から落ちた菓子の欠片は今拭いたばかりの廊下に転がった。

426常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2021/05/25(火) 23:33:34
>>425
「いえ、ご心配なさらず
 またこぼされましたね……綺麗にいたします…」

 床を布巾でぬぐう。
 と。頭に感触。これは……

「………………?」
「お…おお…」「う……うッ」
「うおおおお………っッッッ」

   ポロ ポロ

  なんと、奇矯な姿の男性は身を震わせて涙をこぼしている。
 学生寮の廊下で女装した不審成人男性が泣いている。

427ナイ『ベター・ビリーブ・イット』:2021/05/25(火) 23:42:51
>>426

「!? どうした?
 なにか痛かったか?」


慌てて自らも這いつくばるようにして、メイドの顔を覗き込む。
両手を地面につけると、手に持っていた『美味い棒』は潰れ、
こなみじんになって廊下にカスが散らばった。


「げ、元気を出せ……
 お菓子食べるかの?」


そう言うと『美味い棒』の袋が消え、ポップな赤いカラーの『ペロペロキャンディ』が現れる。
『ペロペロキャンディ』が差し出されるが、両者とも地面に這いつくばるような体勢なので、
メイド男性の視界はペロキャンで埋まった。

428常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2021/05/26(水) 00:08:41
>>427
キャンディーを受け取り、泣きながらなめる。

 ペロ…ペロ…  「うっ…ウッ…」

  ペロ…………

「撫でられるということが久しぶりだったもので
 …感極まってッッッッ!!!!!!俺は!!!!!!」

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

 ガリガリガリガリガリ!!!
     バリバリバリバリ!!!!

不審な男性が幼女からキャンディーを奪い貪っている。
ちょっと元気になったみたい。


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