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【戦】『スタンドバトルスレッド』 その1

510宗像征爾『アヴィーチー』:2024/01/02(火) 05:55:18
>>507-509

『絨毯』が固定されていた事は把握している。
そして、より『強い力で持ち上げた方が早い』のは明白だ。
本体で持ち上げるのは『常人並み』だが、スタンドで持ち上げるのは『常人以上』。
この局面で『本体で持ち上げる事』を選ぶ理由はなく、
たとえ本体が頭を上げていようが、地面までの距離に大した差はない。
だが、『攻撃に対する策』を用意していない訳ではなかった。

『防御策』は『既に用意されていた』。
対峙する『フォー・エヴァ・ロイヤル』が敷いた『絨毯』だ。
それは『拘束具』であると同時に『盾』にもなる。
『俺が一撃で意識を失うかどうか』は『熊野が絨毯を解除するか否か』に掛かっていた。
だが、熊野風鈴という人間は『動きを封じた相手を解放する真似はしない』。
その点において俺は熊野を『信用』し、
ゆえに『攻撃』を最優先に考えた行動を取る事が出来たのだろう。
事前に予測しきれなかったのは、
『絨毯』が『どの程度ダメージを緩和させるか』だったが、
『一撃目を凌ぐ』以上の効果は元より期待していない。

           グ ッ

『押し上げ』と並行して、『アヴィーチー』は『蹴りを放つ態勢(>>502)』に入っていた。
『絨毯の恩恵』を失った『熊野本体』を狙った攻撃だ。
正真正銘『ただの人間』に成り下がっている今、これまでのように容易く避ける事は出来ない。

      ドウッ!!!!!!

                 ドヒュウッ!!

『攻撃』が交錯する瞬間、裂けた『絨毯』から覗く視線が、熊野の眼差しと交差する。
『熱』を帯びる熊野とは対照的に、相対する目は『冷えていた』。
半ば意識を手放しながらも、鈍い輝きを湛えた眼光は、一瞬たりとも熊野から離れない。

  ギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリィッ!!!!!!

刹那、純然たる『殺気』を纏った『復讐者』が牙を剥いた。
『絨毯』から降りている者に『運命』は味方しない。
『衣服』が裂かれ、『肉』が抉れ、『鮮血』が飛び散る。
高速回転する『チェーンソー』によって、生きながら『胴体を切り刻まれていく』。
想像を絶する『激痛』に苛まれるが、それは間もなく終わりを告げた。

    ド ゴ ォ ッ ! !

               ――――――シュンッ

『間に合った』。
『本体の意識』が途切れた瞬間、『ノコギリザメ』の威容が消え失せる。
あと僅かでも遅れていたら、『二目と見られない姿』にされていたに違いない。
だが、そうならなかった。
間近に迫った『死』を紙一重で回避し、熊野風鈴は『生きている』。

    ボト ボト ボト ボト ボト

             ボト ボト ボト ボト ボト

傷口から止め処なく溢れ出る血が、『鎮守の森』の地面を汚し続ける。
『絨毯』から離れた状態で食らった為に、
一撃と引き換えに受けた負傷は無視できるものではない。
『主人』に及ぼされた影響は、忠実な『従者』にも現れるだろう。


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