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映画感想スレ(4)

17シャアダム:2019/01/26(土) 21:19:59 ID:ThfKNmts
◆群衆(原題: Meet John Doe=ジョンドゥに会え!)1941年アメリカ

解雇を言い渡された新聞社に勤めていたヒロインのアンは最後に仕返しのつもりで、自分のコラムに「ジョンドゥ」が政府が失業対策を怠ってる事を非難し憂いで憤り、「クリスマスイブの夜に市庁舎から飛び降りる」投稿をでっち上げて新聞に載せた。
その後、その記事が有力者や一般市民の目にとまり、「ジョンドゥ死なないで」等の嘆願書が殺到、一大ブームとなる。
ヒロインはそのことを利用し、偽物の「ジョンドゥ」をでっち上げ、新聞売り上げに貢献し、出世する。
偽物の「ジョンドゥ」に選ばれた元プロ野球の投手で今は肩を壊して失業中の浮浪者(主人公)は最初は嫌々演じていたのだが、「隣人を愛せ・ジョンドゥ運動」がアメリカ全土に広まると、段々「ジョンドゥ」に成りきって、一般市民の希望になっていく。
だが、ラジオ局や新聞社のオーナー・ノートンがその運動を利用してジョンドゥ党を結成し、大統領を目指す陰謀を知った主人公は、ノートンに反抗するのだが・・。という社会派な映画でした。

感想:社会派と書いたけど、最初はそうそう在りそうも無い、でっち上げ記事から始まった冗談のような市民運動なので、結構コメディっぽかったから、ガッチガチの正統社会派ではなく、最初はコメディやがてシリアスの変化球社会派映画かなあ。
でも面白かった、この危うい立場の主人公が最後までジョンドゥを演じて、本当に市庁舎から飛び降りてしまうのでは無いのか、またはこの流されやすくお人好しで学があまり無さそうな主人公が市民達をどこまで騙し続けて英雄ジョンドゥを演じきれるのか?最後まで目が離せなかった。
また、ヒロインが失業したくない為に、この嘘記事を利用したことでこんなに大げさになった事にどう向き合うのかも気になった。
また、いくら「ジョンドゥ運動」が凄くても、大統領に成れるほどなのか?ってオーナーのノートンの行動がどこで躓くのか、成功するのかも目が離せない点でした。

あと、世捨て人・諦念でシニカルな主人公の唯一の友人の大佐が「ジョンドゥ」なんて馬鹿らしいって主人公に忠告し続けてるのも面白かったなw
新聞社の偉い人・コネルも酔ってたとはいえ、主人公に「ノートンはアメリカを侮辱する悪だ」と言うような事をいって、ノートンの陰謀を阻止させようと吹き込むみ、ジョンドゥが落ちぶれていくのを、見てるだけってのもこいつ無責任だなあって、こいつが一番の悪に見えたなあw
ノートンの陰謀はあまり褒められたものでは無いが、大統領になって失業対策や市民のために頑張ればいいことなので、狭い正義感で乗りかかった船を沈没させて、ジョンドゥ運動信者達を落胆させることは無いのにっても思ったな。

いやあ、凄いアクションや格好いいヒーローが無くても、ストーリーと演技&少しのコメディだけで、ここまで面白い映画を作れるんだなあって見本を見せてもらった感じですね。

こち亀の両さんが画期的な商売を初めて大ヒット、しかし最後は痛い目に遭うという感じの映画でした。
ヒロインが最後まで悪女で自分の欲望しか考えてなかったら、野崎まどの「バビロン」の元ネタかなあって思ったけどね。

白黒で取っつきにくそう映画ですが、最初っから分かりやすく、コメディのようで実は深い話だった、自分は結構面白かったですね。二枚目俳優グレゴリーペック(主人公役)がちょっと阿呆に見える映画でもありましたw


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