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大河×竜児ラブラブ妄想スレ 避難所2

561123 ◆n0CyHpL66I:2011/05/10(火) 00:48:19 ID:???
「ねえ竜児」
「ん?どうした?」
「なんかね、その…寒くない?」
「俺は平気だぞ。良かったら上着貸してやろうか?」
「そうゆう事じゃないの。私もそっちのベッドで寝たいの」
「何だ?そのベッド何か問題でも有…って濡れたタオル置いとくなよ。
替えのシーツ持ってくる。俺のベッド使って先に寝てても良いぞ」
「…アンタね…どこまで鈍感なのよ!このダメ犬」
「おわっ、いきなり飛び掛ってくるな。痛ぇだろ」
「良いからじっとしてろダメ犬」
「何だってんだよ…ってお前いきなり脱ぐなよ、北村に影響でもされたのか」
「いいから竜児も脱げー」
「苦しい、首のとこ引っかかってる!ってか無理やり脱がすな」
「うるさい、アンタは今日私と熱い夜を過ごすのよ」
「…なんだよ最初から普通に言えって」
「何よ!こうゆう事はムードとかそういうのを」

562123 ◆n0CyHpL66I:2011/05/10(火) 00:49:40 ID:???
「おい、能登っち。動きがあったぞ」
「春田…盗聴してたのかよ…」
「えーだって気になるじゃん、高っちゃんと大河の様子」
「気になるけど流石にそれは…」
「いや、だって高っちゃんが大河になにかされたらすぐ助けないとヤバいじゃん?」



「ねえ春田見てよ。アイツ必死に壁に耳つけて何やってんだろ」
「さあ?でもさっきからずっとそうしてるね」
「高須君と大河ちゃんの熱〜い夜を観戦したいんじゃないの」
「能登もかなり引いてるよ」
「まあそりゃ誰でも引くよね」
「でも二人とも仲良くてうらやましいね」

563123 ◆n0CyHpL66I:2011/05/10(火) 00:59:53 ID:???
「竜児、早く脱がしてよ。パ・ン・ツ・も」
「おっおう…」
「ねえ竜児…目、逸らさないで。ちゃんと私を見て」
「…」
「アンタのその鋭い目つきは変わらないのね」
「…なんだよそれ。褒めてんのかバカにしてるのか」
「褒めてるのよ、その目で見られると私…」
「お前のその平らな胸も変わらねーよな」
「そう思うなら揉んで…大きくしてよ」
「おう…こんな感じで良いのか?」
「んっ…気持ちいいわ。ねえ、舐めたりしてくれないの?」
「そうだな、舐めるだけじゃなくて吸ってやるよ」
「あんっ、うふふ。竜児、赤ちゃんみたい」
「かっ、からかうなよ」
「だって〜夢中で吸ってるんだもん」

564123 ◆n0CyHpL66I:2011/05/10(火) 01:00:23 ID:???
「なあもう良いか?」
「何?あんたのも弄って欲しいの?」
「ああ、そろそろ頼むよ」
「何これもうカチカチじゃない、私の触ってたら興奮しちゃった?」
「…そうだよ。そういうお前もすごい洪水になってるじゃねえか」
「うるさい、エロいにゅ。もういつでも準備OK、挿れられるって事よ。」
「い…挿れてもいいか?」
「アンタがそうしたいなら別に良いわよ」
「んじゃやっぱやめた」
「…なによ…我慢しなくて良いって言ってるのに」
「我慢してるのはお前もだろ?」
「私は別に…その…でもここまでやってるからには最後までやらないと不完全燃焼っていうかその」
「何だよどうしたいんだよ」
「な…なに上から目線になってるのよ。は早く挿れたいなら挿れなさいよ」
「早く挿れてほしいのお前だろ?さっきよりも顔も赤いし下も濡れてるぞ」
「うるさい。もう良い、私が上で動くわ。竜児、早く仰向けになりなさい」
「おうっ、いきなり速すぎる。もう少しゆっくり」
「んあっ…何よ、私から挿れてやったんだから私が決めるわ」
「待て、大河。本当にもう少しゆっくり…だめだ、イク!!」



「出し過ぎよ竜児、それでもう終わりとか言わないでしょうね」
「ちょっと休憩、もう少し待ってくれ」
「うるさい、私はまだイってないのよ早く勃たせなさいよ」
「ちょっと…無理やりやめろって」
「分かったわ…じゃあ手でいいわ…手でしてよ」
「さっきのお返しだ、高速でいくぞ」
「んっああああダメッもうイク、んあああああああ」

565123 ◆n0CyHpL66I:2011/05/10(火) 01:01:21 ID:???
「タイガーの悲鳴が…ついに手乗りタイガーを仕留めたのか高っちゃん!」
「逢坂さん、やっぱりこんな感じで毎日ヤってるんじゃないのかな」
「俺、高っちゃんの所行ってくる。能登っちも行こうぜ、タイガー討伐を祝して乾杯!とか」
「いや、行かねーから。」
「じゃ俺一人で行ってくるよ」
「おい、行くなって。気まずいぞ…ああ行っちまった…」

「おーい高っちゃーん」
「あれ?鍵開いてんじゃん」
「おわっ春田、おまえ何いきなり入ってきてんだよ」
「Let's記念写真だぜ」パシャ「…あれ?二人とも裸?」
「ちょっと…写メるなこの変態アホロン毛!後で覚えてろ」
「うわー助けてー」




「なんか大河と高っちゃんが裸だったよ見てよこの写メ」
「春田…お前、そういう趣味があったのか」
「春田君さすがにそれはまずいんじゃないかと…」
「え?あ、あれ?高っちゃんしか写ってない!
いや俺は別に男の裸に興味とかそんなのは…」
「高須くんの黒いわか…め…」バタッ

566123 ◆n0CyHpL66I:2011/05/10(火) 01:02:29 ID:???
「ねえ竜児」
「なんだ?」
「さっきは一緒にイけなかったじゃない?だからさ、後で続きしよっ」
「おう」

翌朝二人は朝食の席に顔を出さなかった
「お二人さん、どうしちゃったんだろね?」
「昨日の疲れが溜まってるんじゃない?」

二人は昼過ぎまで裸で絡まりあったまま眠っていた


-END-

567高須家の名無しさん:2011/05/10(火) 02:40:40 ID:???


568高須家の名無しさん:2011/05/10(火) 22:25:34 ID:???
乙!
春田……無茶しやがって……(AA略

569高須家の名無しさん:2011/05/10(火) 22:49:44 ID:???
お互いイクの早すぎだろwww
だから高速回転なんですね、分かります

570とらドラ!で三題噺 ◆Eby4Hm2ero:2011/05/20(金) 06:10:41 ID:???
お題 「荷物」「声」「力いっぱい」



「……ねえ竜児、話があるの」
 いつもなら夕食後はお茶を飲みながらのまったりタイム。
 だが今日の大河はなぜか神妙な表情で。
「おう、何だ?」
「あのね、私……夏休みになったらアメリカに行くから」
「おう? ……ひょっとして、最近時々狩野の兄貴からエアメールが来てたのはそれでか?」
「うん」
「海外となると、一泊二日ってことはねえよな……三日か? 四日か?」
「……短くても一ヶ月、以上」
「何!? なんだよそりゃ?」
「竜児、私が通訳目指してるのは知ってるでしょ」
「おう」
「通訳や翻訳ってのはね、単に言葉を変換すればいいってもんじゃないのよ。そこに込められたニュアンスとか意味をきちんと理解して伝えなきゃいけないの。
 そのためには、やっぱりある程度生の英語に触れた経験が無いと……」
「そりゃわかるけどさ、そんな渡米までする必要があるのか?」
「竜児が言ったんでしょ、虎と竜は並び立つんだって」
「おう。だけどそれがどう関係するんだよ?」
「いくら将来竜児のお嫁さんになるのが決まってるっていってもね、通訳って仕事をそれまでの腰掛けにしたくはないのよ。
 竜児のお荷物とかおんぶに抱っこじゃなくて、ちゃんと自分の足で立って、胸を張って結婚したいの、私は」
「金はどうするんだ? いくらなんでも海外で一ヶ月暮らす程の蓄えはねえぞ」
「狩野すみれのツテでね、住む所と短期のアルバイトを紹介してもらえることになってる」
「……わかった。だけど一つ聞かせてくれ。どうしてこんな大事なことを今まで相談してくれなかったんだ?」
「それは、その……もし竜児に反対されたり、引き止められたりしたら……決心が鈍っちゃいそうだったから……」
「……あのなあ、どんなものであれ、大河がきちんと考えて決めた事に俺が反対するわけがねえだろ。力いっぱい応援するに決まってるじゃねえか」
「うん、そうよね……ごめんなさい」
「さて、そうすると急いでパスポートを用意しねえとな」
「いや、それはもう……」
「大河のじゃねえ、俺のだ」
「ふぇ?」
「……何頓狂な声あげてやがる」
「だって……行くの私なのよ? なんで竜児のパスポート?」
「そりゃ、俺も行くからに決まってるじゃねえか」
「えええ!?」
「本場で英語修業ってのはいいアイデアだよな。俺も将来必要になる可能性は高いし」
「ちょ、ちょっと待って!」
「何だよ、一緒に行くのが嫌か?」
「そんなわけないじゃない! だけど、それこそお金とか……」
「おう、そうだな。兄貴に二人分の働き口を頼むのもなんだし、俺は北村にどっか良い所がねえか聞いてみるか」
「竜児、本気!?」
「おう。なあ大河、俺はこうも言ったよな、『ずっと一緒だ』って」

571 ◆Eby4Hm2ero:2011/05/20(金) 06:14:33 ID:???
規制中なのでこちらで。
よかったら転載お願いします。

大学二年の頃のお話。
大河が通訳を目指しているというのは、「シンデレラなんかになりたくない」から頂きました。

572まとめ人 ◆SRBwYxZ8yY:2011/05/20(金) 23:20:07 ID:???
あなるのかわいさに、こかんがあつくなるな…

573高須家の名無しさん:2011/05/21(土) 01:27:13 ID:???
俺はつるこ(幼少)が可愛いってスレを見てしまって・・・。

574高須家の名無しさん:2011/05/21(土) 01:28:42 ID:???
スレじゃなかったこの画像がああぁぁぁ!
ttp://blog-imgs-44-origin.fc2.com/o/t/a/otajyuu/s-24_1_20110516104007.jpg

575123 ◆n0CyHpL66I:2011/05/21(土) 01:50:11 ID:???
ttp://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira001322.png
ttp://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira001323.png

576 ◆0/FKyHtS2M:2011/05/21(土) 03:07:57 ID:???
新作投稿します。いままでになくエロなのでここに帰って参りました。

タイトル:お姉ちゃんにまかせろ!

内容:ガチエロコメですので少々詳しく内容を記します。趣味に合わないと思われる場合はご
注意ください。生理中えっちで、本番はしませんが、フェラ、ごっくん、手コキ、レイプ妄想、
オナ告白がメニューとなります。また、竜虎ともどもかなりのエロ惚け状態に見えるかと思わ
れます。キャラクター改変は最小限に留めたつもりでおりますがそこは読まれた方にご判断い
ただきたく思います。あ、あとオチもしょうもないです。手乗りタイガーは伊達じゃないです。
……なんだかこれじゃ面白くなさそうに聞こえますが。47KB

↓宜しくお願いします

577お姉ちゃんにまかせろ! ◆0/FKyHtS2M:2011/05/21(土) 03:12:00 ID:???

【これまでのあらすじ】親元で一年を過ごし進学した逢坂大河は大橋の町に帰ってきた。高須
家から徒歩3分のワンルームマンションで独り暮らし。ぶじ嫁入りのその日まで!などと大げ
さな話は置いといて瑣末事を綴ったエロコメディ(要するにアニメ版アフターです)

 高校を卒業して、別々に進学した竜児と大河は結婚という遠大な目標に向けて鋭意努力をし
始めていた。他人であったふたりが奇しくも出逢い、惹かれあって、ずっといっしょに居たい
と願った以上、そしてふたりが同性でなかった以上は、当然の帰結と言えた。
 19歳になった逢坂大河と、もうすぐ19歳になる高須竜児は、めでたく恋人以上夫婦未満
といった関係になっている。
しかし、やることはとっくに済ませていても、いまだ親がかりなふたり。
 やはり毎日エロエロアマアマに惚けてるわけにもいかない。そういう甘美な数日間がたまに
はあっても、社会に巣立って、いつかは自分たちだけの家庭を持つための準備を怠るわけには
いかないのだ。したがって、のべつまくなしにイチャついていないで学生の本分を全うしろ!
という自律的な制約を、どちらからともなく課している。
 それは“したくなっちゃうようなエロい行為を平日は自重する”ということ。

 とある日曜日。
 さんざんおためごかしを書いておきながら、日々のつとめをこなしたら制約を解放してもよ
いとふたりが暗黙に決めている休日がやってきて、この話は始まる。


「りゅうじおっはよーーーぉぅっっ!」

 ばあん!と扉が破壊されるような勢いで開けられた。“元手乗りタイガー”逢坂大河が機嫌
よく高須家を訪問した合図だった。
 朝7時。
 かつての大河なら、休日は昼前になってからようやくメシを求めて顔も洗わず寝癖だらけの
ロングヘアをほやほやとぶら下げヨダレを垂らしながら半笑い(愛想のつもり)で訪れていたも
のだが、高校を卒業した今となっては違う。
 淡くけぶって腰まで届く薄い茶髪をきっちりおさげに編み込み、目覚めもさわやか、うっす
らと年齢相応のナチュラルメイクまで済ませて、満面の笑みは開きかけた薔薇のよう。扉を壊
すような粗忽ぶりだけは変わらないものの、竜児の彼女であり且つ婚約者である自覚を十分に
纏っていた。
 左手には先だっての誕生日に贈られたペアリングも光っている。
 基本は美しく貧乳で可愛い女。そして態度は現在もそれに見合ってはいない。

「おう大河、お早う!……もうちょっと静かに開けろよ。泰子起きちまうだろ」
「あ、ああごめん。つい。なんかつい。……もうっ!」

 エプロン姿で手を拭き拭き出迎える竜児に、靴を脱ぎ散らかして駈け込んだ大河は思い切り
のタックルを決めた。あ、まあ抱きついた、ということだ。小柄で軽い大河の激突を受け止め
きれないほど竜児も非力ではなく、しっかりと抱きとめてしばしの一体感を味わう。

 身長差が30センチ以上あるカップルらしく、大河は竜児の鳩尾に顔を埋めて、胴周りに腕
を回し込んで抱きつく。竜児は大河の頭から肩を上から包み込む。
 ふわっと立ち上るなんかの花の香りもして、コロンかトワレを仕込んでいるらしい。以前は
甘いバニラの香りだったから、なんだかずいぶん洒落っけが増したな、と竜児は思う。
 そうして少したったら、最近ふたりで開発した体位(「体位って言うな!」逢坂大河:談)
に移るのがこのところのお約束だった。

 それは、大河を立たせたまま竜児が膝立ちになる。というもの。
 そうすると、竜児の目線は大河の顎の下あたりに来ていつもと真逆、見上げる竜児を大河が
見下ろす。見下ろしながら目をふにゃぁ〜っと糸のように細めて、竜児の頭を抱きかかえたり、
でこちゅーやら瞼ちゅーやら普段はできない愛情表現を、この際は存分に楽しんでいる。

 嫌なら蹴るか殴るか爆発するか頭突きするか逃げるかなにかするだろう、思いついたらやっ
てみる。互いにウケたら次からお約束。という名称未設定メソッドによって、ふたりの愛情表
現は日々新規に開発され続けていた。つまり、これがバカポークォリティというもの。

578お姉ちゃんにまかせろ! ◆0/FKyHtS2M:2011/05/21(土) 03:15:10 ID:???
 もっとも、竜児にとってのこれは、大河に一方的なサービスをしているばかりでもなかった
らしい。

 この体勢になれば彼女の華奢な背中にごく自然に腕を回すことができた。スレンダーであっ
てもきっちりと筋肉の付いたかたちの美しい背中や脇腹の、とくに締まって魅力的なくびれの
辺りを触りまくれる、という。どうひいき目に見たところでエロい目的があったのはまあ間違
いなかろう。なにしろ胸に頬を埋められる位置でもあるし、ちょっと手を下げればきゅっと小
ぶりな尻や意外なボリューム感をもつ太ももを撫でられるわけで。
 その辺はお互いに分かってはいてもギブ&テイク。多少相手がはぁはぁしようと誰かに見せ
るわけでもなければ、何か困るわけでもない。ということで、竜児はおあずけ解禁の今日、日
曜日の朝。遠慮会釈なく大河の背中を撫でまわしていた。

 ――あれ?無え?

 小っこくて貧乳なのは事実であっても、それがどうした。俺はこいつのエロくて可愛いとこ
ろをたくさん知ってるぞ。誰にも教えてやらんがな。――と思っているかどうかは竜児本人し
か知らないことだが、まあ、鼻の穴の広がり具合を見れば当たらずとも遠からじ。
 親愛の情から劣情へといきなりスイッチが切り替わり、ぶくぶく別府温泉のように湧き出し
ているのも想像に難くない。その途中で竜児の手が止まっている。

 ――ねえよな?やっぱり。

 ないのだった。手触りが。ブラの。

 近頃すっかりラフな格好が板に着いた大河は、今日もジーンズ姿であった。
 いま着ている、竜児と出かけたときお揃いで買ってきたプリントTシャツは、一番小さいサ
イズなのにぶかぶか。結局は身体の線など出ない可愛いばかりな格好で、アンダーに何を着て
いてもバレようもないのだが、きっちりハグしてしまえばそれはちゃんと分かる。

 その、ニコライ・A・バイコフが旧満州の森の主たる、とあるシベリアンタイガーの一代記
を書いた『偉大なる王(ワン)』の主人公を模したと思われる、額に「王」の字の紋様を描かれ
た虎のイラストをプリントしたTシャツは、竜児が冗談半分に買ってやったら、大河が意外に
もネタと思わずに気に入って着ているものだ。
 お返しとばかりに大河は某ジャンプの人気漫画に出てくる神龍のTシャツを贈ってくれたの
だが、まあそんな過日のエピソードはどうでもよく、どこがお揃いなのかも本人たちが納得し
ていればいいこと。
 ともかく竜児は迫力満点の虎の顔に頬ずりしながら元虎と呼ばれた女の背中を撫でまわして
いるうちに、無い、と気づいたのだ。

 ノーブラなのだろうか?と凶眼を眇めてつらつら考える。
 そう言えば最近女子の間では流行っていると聞く。アンケートをとると27%がどこまでも
ノーブラで外出するよと答えるとか。そのぐらいの情報なら竜児といえども知っている。とい
うか大河が彼女になってから妙に気にするようになった。27%の大半がAAカップ&Aカッ
プの女性であるという細かいところまで。
 しかしそのアンケートは大手下着メーカーが行ったもので、対象は25〜54歳の女性に対
してのものだったはずだ。19歳は違うんじゃねえか?と思う。
 形くずれたりとか、心配しないのか?
 
 とかなんとか考えていたら、頭上で、ふふん?と笑う声がする。
 エロりゅうじ、ノーブラだと思ったでしょ?相変わらず朝っぱらからあんたの性欲にはほん
っと頭が下がるわねー。ま?

「はぁはぁされると嬉しくなっちゃう私がどうこう言えることではないけど?」
「……俺はそんなのより。……その、形くずれちゃったりしねえかな?って」

 な?心配してただけだよ。……すまん嘘。やっぱり興奮した。お前の色仕掛けにまんまと乗
せられちまった。くそう、こんなに無い乳に!と、ふにょんとした膨らみにぎゅーっと顔を押
し付ける。

579お姉ちゃんにまかせろ! ◆0/FKyHtS2M:2011/05/21(土) 03:17:23 ID:???
 あれ?「ふにょん」?
 これっていつもよりワンサイズ大きくねえ?どうせなにか盛ってるだけなんだろうけど、そ
れにしてもどういうことよ?気になる。気になるじゃねえかあーっ。
 その竜児の頭を抱え込みながら、ある意味で酷い罵倒をやり過ごした大河は、あ、あんたも
なかなか口車が巧くなったもんだわ、持ち上げて、落として、態度で締めるなんてと、まった
く意に介さず。

「まあ、正解はヌーブラ」
「ノーブラでなく、ヌーブラか?」

 そうそう、と身体を離して腰を屈めた大河が、ぶかぶか虎Tシャツの襟口を押し下げて見せ
た。隙間から臍まで見通せてしまった中に、確かにベージュ色に張り付いてる。努力のすえに
作られたわずかな谷間も見えた。

「ほうほう……盛ったもんだ」
「ワキ肉とかあったらもっと盛れるらしいけどね。いまはこれが精一杯」

 というわけでね。どうよ!?腰に手を当てて、傲岸にフンッと胸を反らせてみる、お馴染み
のポーズ。確かにプリントされた虎のほっぺたがふにょんと盛りあがってはいた。いたけれど
も、その態度が男のエロ心を刺激するかと言えば、そんなことは欠片もない。
 とは言え、そこは好きな女がやってること。大河が竜児のなんかのスイッチを、ポチっと押
したのも、また間違いはなかった。


「……」
「……」
「……おかわりは?」
「……ちょうだい。ていうか、そんなに見て。いい?」
「え?……お、おう。まあ」

 ふたり差し向かいで朝ご飯の午前8時。日曜日というのは近所の生活音も穏やかで、静まり
返って、天気もよく風もないとくれば、住宅街はほんとうに静かなものだ。
 そんな中で鋭い目の周りをぐるりと朱に染めて、ちらちらと彼女の胸元に視線を投げる竜児
の気、というかオーラ、もしくは期待感、のようなものが大河にも伝染して、爽やかに春から
初夏へと移りゆく気候に似つかわしくない若干しけった空気を醸し出している。

 上目遣いに凶眼を眇めて、描かれた虎を睨みつけては赤くなる彼氏というのも何に興奮して
るのか傍から見たら分からないよね……と思いながら大河が話しかける。

「私、一日空いてるけどどっか行く用事ある?付き合うよ」
「おう……俺も空いてるが。とくに用事は……ねえな」
「じゃ、さ」

 お休みの日とはいえ、やっぱり高須家では昼間っからイイコトはできない。竜児の母、泰子
にもふたりが既にそういう関係であると知られてはいたが、在宅中に事に及べるかとなるとさ
すがにそれはなかった。羞恥心という以前にそんなことで気を使わせたくはない。
 かといって泰子が出勤する夜から深夜にかけてというのも、翌日へ残す影響を考えたらでき
れば避けたい。諸々の状況に適応したら自然と、昼間、大河の部屋で、となる。

 当然ながら、きちんとした性格の竜児もそういうつもりでいるからこそ朝っぱらから劣情を
隠さないわけで、あんまり焦らすの可哀想。私も焦らすの得意じゃないし。

「午前中に家事すませたらさ、私の部屋でえっちしよ?」

 ……したくなかったらしなくてもいいけどいっしょに居て?と大河は大きな鳶色の瞳をくり
くり光らせてねだる。お、おう。なんだか悪びれずに積極的だなと思いながらも、その誘いに
逆らうつもりもない竜児。盛ったらサカった、という分かりやすい構図。

 かくして、昼過ぎには飲み物やお菓子などを買いこみ、ふたりはいそいそと大河の部屋があ
るワンルームマンションへと向かったのであった。

580お姉ちゃんにまかせろ! ◆0/FKyHtS2M:2011/05/21(土) 03:19:29 ID:???

「で、来させちゃってからで悪いんだけど……ね?」
「ん?どうした?」
「実はさ、昨日……来ちゃったのよ。いま二日目」
「おう、そうか。じゃあ今日は無理だな」

 いいさ、気にすんな。どのみちいっしょに居るつもりだから。ベッドわきのラグに寄り添っ
て座り、優しい目をして笑いかける。

 気分を盛り上げられた後にだめを食らってこの切り替え、というか聞きわけのよさ。お年頃
男子としてはがっかりしているのもまた事実なのに、これが竜児という男。
 腹いたくねえ?さすっててやるぜ?などと気も遣う。
 大河としてはこんな反応が予想通りではあっても、思いやりを向けられるとじんわり嬉しく
なってきて、ふひ、と頬が緩んでしまう。
 けど。

「大丈夫、そんなに重くない。それに、無理ってこともないんじゃない?」
「なに言ってる。俺だってそういう事ちゃんと調べてあんだから」

 生理中は傷つきやすいし感染症にもかかり易い、と指折り数えて教え諭す竜児に、ここで少
しでも辛そうな顔を見せでもしたら、そのまんま抱きあげられてベッドに寝かされそうだった。
 それも悪くはないけど、今日考えているのは別のこと。

「うん。汚れちゃうだろうし。竜児はそういうの気にするかな?するよね?」
「そういうことじゃなくてだな」
「私の体調を気づかってくれてるのも分かってる。そうじゃなくてさ?」

 やれるえっちが他にもね?たっくさんあると思うのよ。出来ないことは出来ないでいいから、
それはそれとして竜児をきもちよくしてあげる。気が向いたら私にもして?っていうのがね?
本日のシェフのおすすめランチっていうわけよ。
 いかがっすか?と寄りかかった肩と頭を受け止められて、耳元にちゅっとされる。キス魔の
竜児はすっかり平日モードになってて、このまんま午後いっぱいを過ごしてもお互いになにも
不満はない。けれどね?

「なんでお前が一方的にサービスするんだ?いいよ別にこうしていれば」
「だって……だってさー」

 ちょっとネタっぽくお気軽尻軽に言ったのはマズかったのかな?竜児は人並みにエッチでは
あっても人一倍繊細だからね。
 ま、小細工はやめて正直に言ってみよ。
 りゅうじ私が引っ越してきてから、その、ひとりえっちって……してないでしょ?そのぐら
い分かるもん。ほんとは週一回じゃなくてもっとしたいよね?お年頃だもんね。

「だから私もおつとめ頑張るから……って言い方じゃ竜児も呑めないか。そうねえ?」
「そんなの結局は同じことだろ?俺はほんとに……」
「そう……お姉ちゃんの言うこと聞けない?」

 きょとん、としてから。うわその話まだ続いていたのかよ?と竜児が笑いだした。
 竜児は私より誕生日がひと月遅い。先に19歳になった私は竜児のお姉ちゃん、という口実
でこのところじゃれついているのがふたりのブーム。竜児も私に手を引っ張られるのは少なか
らず楽しいらしくて、お姉ちゃん振りをするとけっこう乗ってくれる。
 分かった分かった、と可笑しそうに提案を受け入れてくれた。

「その代わり、よーーっく見てるからな。具合悪そうだったら即、打ち切りな」
「だーから別に体調は悪くないって。ちゃんとふたりでイイコト探そう?」

 おう。と声が弾んでるのが分かる。そうでしょ?いろいろ考えてたでしょ竜児も。お休みの
日が来たらあんなことやこんなことしたいって。

「ま、お姉ちゃんにまかせろ!いかせまくってやるから」
「あほか。いつもよりスローペースでいいんだよ。つか下品だろっ」
「下品で悪いかこのエロ犬野郎!とっとと独りでシャワー浴びて来いっ」
「いっしょに……は、そか、無理だよな」

「私は今朝きっちり済ましておいたから抜かりなし。ちゃんとキレイにしておいで♪」

581お姉ちゃんにまかせろ! ◆0/FKyHtS2M:2011/05/21(土) 03:21:59 ID:???

 シャワーを済ました竜児が所謂パンイチで出てきて、お?と感嘆の声をあげる。大河が肩丸
出しのチューブトップとハーフパンツに着替えていたから。
 ぶかぶかTシャツから身体にぴったりの薄いニットに変わって、ヌーブラ盛りの胸が強調さ
れている。髪は星柄のシュシュで止められてツインテールに上げていた。
 どこがお姉ちゃんだ、むしろ妹っぽさ全開じゃねえの?と竜児は思ったが。

「姉ちゃん夏っぽいな。いい感じだな」
「あんたの好きそうな感じにしてみた。……好きそうにしたら燃えないかな?」
「そんなことはねえ。寒くないか?」
「ん。大丈夫」

 実際、午前中に差しこんでいた日射しで部屋は少し暑いくらいでもある。

 どうやって竜児をきもちよくさせようか?っていうのは普段からいろいろ考えてる。考えた
ことの大半は空回りだったり、竜児の気持ちより私がしたいだけだったりするのもよく知って
る。だから綿密に計画したりしない。竜児をよく見て、よく感じて寄り添いたい。

 竜児をベッドに座らせて髪を乾かしてあげる。ドライヤーをわざと逆手に持って風を自分た
ちの方に向ける不自然な体勢でね。だってこうするとぴったりくっ付いたりもできる。隙を盗
んでむちゅっとキスしたりして。どうかな?こういうの?
 暑苦しいなあとか苦笑してた竜児がなんか黙っちゃった。
 と思ったら、お?背中にすーっと手を回してきたよ?やった!?やる気でた?

「ちょっとー。じゃまでしょー?もう、ステイもできないの?」
「……だ、だってよ。お前が」
「な、なによ?私のせい?」
「その格好……年下っぽいし、盛ってるし……おれだって……」

「んん?そうなんだ?なんか来た?来ちゃったっ?」
「だぁーーっ、もう、なんだよ!?な、なんかお前らしくねえっ!」
「あ、あれ?……あれれ?」

 あら遺憾な。いきなり空回り?竜児カオ覆って屈みこんじゃったよ。恥ずかしかったのかな?

「ねー」
「……」
「ねーごめんー。恥ずかしかった?」
「……そうじゃねえ」

「もしかして、お姉ちゃん振りムカついてた?」
「ちげえって。……すごく、その。したくなって」
「してもいいよ?気持ち悪くなければだけど」
「それはぜってーやらない。でも、したいって思うと……な?」

「うんうん。男子のおしべと女子のめしべが引きあうんだよねー?アンビバレンツだ?」
「……」

 ていうか、この格好って『らしくない』かな?自分ではけっこー似合ってるかもって、いま
までの経緯からしてもあんたも好きそうだなって思ったんだけど。

「……その態度だよ。甘えるんでなく脅かすんでなく、まるで同い年の女みたいで」
「なに言ってんの?同い年の女だよ。休みの日にあんたとえっちしたい婚約までした彼女だよ」
「なんだか妙な抵抗感があんだよ」

 なんで腰が引けてんのかいまいちよく分からない。でもまあ、私の小細工なんて巧くいった
ためしはないし、嫌ではないだろうから、手を引っ張るだけよね。

「心配いらないよ竜児。ふつーに抱き合ってふつーにイイコトしよう。ね?」

582お姉ちゃんにまかせろ! ◆0/FKyHtS2M:2011/05/21(土) 03:23:53 ID:???
 竜児ががまんできなくなったら、お、おお、おふぇ、おふぇんす……は攻撃。あ、まあ攻撃
なのは確かだわ。おふぇ……、ああもう!ここにブサ鳥がいればちゃんと「ら!」って受けて
くれるだろうにっ!
 はぁっ?と大口開けて驚く竜児に向かって、パッカーっとこっちも大口開けてからすぼめて
みると。うわ!色白でもないくせに胸元から真っ赤になってくわ!そ、そんなに恥ずかしかっ
た?ああ、また引きこもっちゃったよ?

「下品……。てかそんなのやらせたくねえ」

 あら。また空回りしちゃった。これもヤなんだ?……ほんとに?

「……そか。ねえりゅーじぃ。私が下品だったりエッチだったりするのは、いや?」
「え?」
「そんなにいやならやめるけど。……せっかくのお休みだしね。楽しく過ごさないと」
「お……おい?そんなことは」

 やがて竜児は、言い難いことをちゃんと言葉にして私に告げる。お前が下品なのは置いとい
ても、エッチなのは……その、全然嫌いじゃねえ。いや……好きだ。しかも俺、けっこう好き
みたいだよ。つまり、驚いてるんだよ。
 うん。恥ずかしいのに言ってくれてありがとね。私もちゃんと目を見て答えた。

 じゃあ分かったから、と。座っていた竜児を押して仰向けに寝かせて。その上に寝転がって
みるとお腹に固いものが当たって、押しつぶさないようにちょっと腰を浮かせる。
 案ずるより生むが易しってことよ。慣れよ、慣れ。ほうら、嫌がんない。

「ふふふ。そか。いつも竜児が上になってる時はこんな気分なんだね?」
「わかるか?……ちょっと違うんじゃねえの?」
「ちょっとの違いなんかいいじゃない。私は今日初めて知ったよ?」

 ちゅ……ちゅ……ちゅ……と。竜児の広い胸を吸う。きもちいい?と聞くと、くすぐってえ
と答える。少しずり上がって、顔にも、口にも吸いつく。
 別に私がしたがるから合わせてくれてるんじゃないよね?身体だけじゃなく気持ちでもこう
したいって思ってくれてるよね。

 ぎゅう、と抱きしめられるから分かる。これは、したい、という男の子の意思。目の前にい
る、したい女の子を逃したくなくて、こうしてきつく抱きしめてると分かる。
 したい男の子は、竜児。したいと思われてる囚われた女の子は、わたし。この息苦しさはそ
の証拠。女の子もされたい、と思っているし、したい、とも思ってる。
 今はこの拘束から逃れるのなんて、いやなら身を引き離すのなんて、簡単。でも下から上に
場所を変えただけで見えなかったものが見えてくる驚き。それが私を離さない。
 いつも上から来るのは、彼がやっぱり男の子だから。どんなに優しくてもね。

 逃がさないよう抱きしめていた竜児の手がするっと差しこまれて背中を直に触られた。薄い
チューブトップを少しずつ、くるくるめくり上げられていってお腹とお腹がぺったり触れる。
私は半身を浮かせて脱がせやすく協力してあげる。

「ヌーブラは剥がしちゃうともう一回着けられないからね?いちおう警告」
「そうなのか?……じゃ大事にしねえとな」

「あはは♪大事ってなんだ。好物はとっといて後で食べる性格かー?」
「おう、俺はそうだよ?」

「私は逆だね。だから竜児のおかずは最後にはいっつも私にとられちゃうってわけ」
「なに言ってんだよ。食べ足りないお前のためにとっといてる優しい気持ち分かんねえ?」

 ふふ。知ってるよ。私の棘をぜんぶ受け止めてくれる男の子が好き。私を捕まえて蹂躙した
いと思う男の子も好き。どっちも竜児。竜児のぜんぶが好きだよ。

583お姉ちゃんにまかせろ! ◆0/FKyHtS2M:2011/05/21(土) 03:25:50 ID:???
 竜児の目をじっと見ると瞬きもせず見返される。竜児の視線が時折りつっと泳いで見るもの
は私の唇?また動いた。やっぱり見てる。じゃあ、あげるね。
 くちゅ……ぴちゃ……ごくって、いろんな水の音が聞こえてくるこんなキスはお休みの日だ
けの特別なコト。こればかりは上に乗ったからといってそう変わるものでもない。それでもす
ぐに力が抜けて行っちゃうような感じが、今日はずいぶんと薄い。

 竜児の手がまた私の背中をぎゅうと捕まえて、けどいろんなとこ触りたいらしくて落ち着か
なく動きまわる。腕を支えにして、ぴったり付けていた半身を浮かせてあげると、出来た隙間
にすぐ滑り込んできた。寄せてあるから、今日はちょっとだけ揉める。
 掌がすっごく熱くて、それが胸に当てられて焼かれるような錯覚さえしてくる。むにむに揉
まれるのって、実は今までになかった。なんかいい。しびれる感じ。
 でもエッチな手は同じところに留まっていてはくれない。パンツ越しにお尻をやわやわ揉ま
れたりもして。ん……じわじわお腹の中に熱い塊が生まれてきてきもちいい。
 う……ん……今日は、頑張らないと。

 生理中は、いつもこうだ。普段の倍は敏感になってしまって、そのかわりいつまでもじわじ
わ燃える。いつものように急に跳ね上がったりしないで、くすぐったく、もどかしく、いつま
でもじわじわ暖かい。
 ……けど、登りつめる感じだけは、遠い。
 竜児の手は頬にも当てられ、ツインテの髪を指に絡めて遊んだりもする。したい、だけじゃ
ない竜児の気持ちも、だからこうして感じとれる。

 ようやく唇を離して、はふ、と身体を預ける。落ち着かなかった竜児の手がまた背中に戻っ
てきて、でも力を込めはしない。いたわるように撫でてくれる。いい。これすごくいい。私も
シーツとの間に腕を差し入れて竜児の背中を弄ってみる。ちょっと休憩。

 でもこれじゃいつもとほとんど同じなんだよ。位置が変わっただけ。私を登りつめさせて、
それを見て感じた竜児がいくっていう。
 今日は違うことをしてみたい。
 目の前にある竜児の乳首にちゅっと吸いついてみる。男の子だってここはきもちいい。ゆっ
くりと、優しく、唇と舌と歯を使って刺激する。いつもはあんたが私にしてくれることを感じ
てみてね。


 きもちいいよね?がまんしてるね?何度も腕に力がこもるから分かるよ。お腹に当たってる
固いものがときどき跳ねてるし、もうしたくてしたくてたまんないんだよね?それが分かっち
ゃうと恥ずかしいから、そんなに腰をひねって逃がそうともするんだよね?
 なんて、いちいち問い詰めて遊ぼうなんてつもりまではないから。最後まであんたの死にざ
まを看取ってあげるから。

「別にあんたをいじめてるんじゃないからね」
「おう……。なんか俺も妙な気分だ。されるがままっていうの」
「お姉ちゃんに……まかせろ!大丈夫!……その、くちではしないから、さ」

 お、おう……。と自分の前髪をぐりぐり弄って恥ずかしそうな竜児を見て、かわいい、と思
っちゃった。いちど思ったらそれはわぁっと広がってきて、なんだろう?この気持ち。もう、
なんでもしてあげたい、って思う。
 少しずつずり下がりながら、竜児のお腹にも同じように丁寧にキスをする。薄い皮膚の下に
ある腹筋がときどきぴくっと動くのはきもちいいから?手が届かなくなるのが寂しいのか、半
身を起き上がらせて私の頭を抱え込んでくる。
 ……のはいいんだけど。
 け、けっこう背中がきついっ。あんまり我慢してると攣っちゃうかも?りゅうじ両手後ろへ
ついて?こうか?腰浮かせて?こ、こうか?
 きりきり指示して、がばぁっと。トランクス脱がした。


「……」
「……」
「……す、すごいね?」
「すごいって……見たことも触ったこともあんだろ?」
「明るいとこでじっくり見たことないもん」

584お姉ちゃんにまかせろ! ◆0/FKyHtS2M:2011/05/21(土) 03:28:11 ID:???
 こんなおっきなの、いつもよく入るもんだわ。そういうふうに出来ているんだから不思議は
ないけどさ。それよりも驚いたのは水の量。

「がまん汁……っていうの?こんなにたくさん出るものだったの?」
「まあ……な。知らなかったか?知らねえか。でも今日はすごく多いな」

 『潤滑の役割を果たす』って知識くらいはあるけど。そんなのは女の子の方が受け持ってる
もので、男の子の方は申し訳程度って思ってた。
 それがどうだろ?頭はぬらぬら光って、半ばにも回ってて、先からは続けて水滴が零れ落ち
てる。脱がしたばかりでまだ手に持ってた竜児のトランクスにも、柄物で気づかなかったけど
いっぱい滲みて光ってた。
 思わず匂いをかいじゃったり。

「おいおい、下品だろそりゃ?ちゃんと替えも持ってきてるからその辺置いとけ」
「いいじゃないよ別に。あんただって同じことしたことあるじゃん?」
「え?……ああ。そうか。そういやしたな?……おうぁっ!」

 握ってみた。
 ぬるっという感触は女の子のと変わんない。ちょっと濃いかな?あんまり話し込んで竜児の
やる気が減るのはもったいないし、少しずつでもね?進めないと。
 握った手を開いてみると糸を引いてる。手の中で竜児が魚みたいにびくんって跳ねて、新た
に水滴の球が絞り出されてる。それを指で拭いとって、塗りつけて、ぬるんって滑るのをまた
握って擦ってみた。
 どう?こうしてるときもちいい?竜児の顔を見上げると。

「も、もうちょっとその、優しくしねえ?」
「あっ痛かった?ごめん」
「い、いや……痛いんじゃねえよ。指……きもち良すぎるんだよ」
「わかった。こんな感じ?」
「おう、それそれ」

 擦るのは刺激が強すぎるらしいから、力を込めずに握って開いてお遊戯みたい。それでもき
もちいいらしく、竜児の息が荒くなってくる。肩で息をし始めて、もうどこでもいいから私の
身体に触りたいって感じで手を伸ばしてきてる。
 そういうの分かると、私の方も変になってくる。触られてるわけでもないのに、胸に貼り付
けたヌーブラがもどかしく感じられて。

 何度も見たことある、あの竜児の表情は、たしかもうそろそろマジっていう気分のとき。
 かわいい……かわいいっ、もうっ。もっとこの時間を長引かせたいと思い、この気持ちのま
ま弾けさせてほしいとも思う。
 だから握るのをやめて、竜児の腰骨と内またにキスをした。吸いついたり、軽く歯を立てて
みたりする。固くておっきいのを頬に当てながら、竜児に与える刺激を分散する。
 これならきもちいいのが長く続くよね?
 
 はぁはぁ私の息も荒くなってきていたことに、でも、気がついてしまう。
 本当はさっきから熱い塊がお腹を下りていってすごくもどかしい。専用ショーツに夜用を着
けてガードしてるから漏れ出したりはしないだろうけど、私の方だってきゅっと締めてみると
するんするん滑る感じがしてる。こんなのびっくり。きっと大変なことになってる。

 いま、頬にくっ付いてびくびくいってるこれで貫かれてしまいたい。息が止まるほど抱きし
められて、思い切り体重をかけられながらいっしょにいってみたい。
 ここでおねだりしたら、と何度も浮かんできてしまう。きっと竜児は。
 でもそれじゃいつもと変わらない。いつもならそれで良くても、今日生理中なのにえっちに
誘ったのは竜児に楽しんでもらうためだから。私がエッチなお姉ちゃんでなくちゃいけない。

 行きたい、留まりたいの綱引きにちょっとぼうっとしていたかも。
 不意に、頬に竜児の水が垂れてきて、思わずぺろんと舐め取る。と同時にびくんっと跳ねる
竜児の肉と、微かな塩気を感じて。
 ……そうしたら夢中で咥えこんでいた。焦らすもなにもなかった。皮を剥いたバナナにかぶ
りつくように根元を握って、ぱくん、と。
 えっ?と驚いたような声に我に帰り、握ったまま慌てて口を離す。ご……。

585お姉ちゃんにまかせろ! ◆0/FKyHtS2M:2011/05/21(土) 03:30:24 ID:???
「ごごごごごごめんっ。くちでしないって言ったのに」
「お、おう……そんなことは」
「その……ちょっと夢中になっちゃってて」
「顔、真っ赤だな。お前も……したいんだろ?」
「え?あ、まあ。ちょっとだけ。ちょっとだけだから」
「だったら……俺も」
「だめ」
「え?」
「……生理中のあそこなんて、竜児に見られるの、本当は絶対にいや」

 俯いて、ひと芝居打った。竜の目に見抜かれちゃった以上は通じるかどうか分からないけど、
女にだって意地やこだわりはあるよ。竜児がいやなことなんかさせない。

「……そうだよな。じゃあ、くちでしてくれるか?」
「え?それはいいの?」
「俺だってもうたまんねえんだよ。そのかわり、あとで俺にもまかせろ」
「うん。わかった。商談成立」
「商談じゃねえよ。せっかく好きなやつとえっちしてんだからさ」

 相互主義(キリッ)ってやつだよ。と笑う。

「あは、あ、そうだね。じゃあちょっと起き上がってよ」

 竜児をベッドに浅く腰掛けさせて、私は下に降りて膝立ち。これで互いに手も届く。もうち
ょっと膝開いてね。こうか?そうそう、その間にわたしが入り込むから。

 で、こうなると困った。いまさらだけどくちでするってどうやれば?そりゃ思い切り妄想し
たことは何度もあるけど具体的なイメージが思い浮かばないとこは早送りしてたから。
 やった事ないし、やり方を教えてもらった事もない。竜児に訊いても詳しくは知らないって
言う。……まあ、もし知ってたらいろんな意味でお茶の間ドッカンだし訊くまでもなかった。

 じゃあ、と提案。いろいろやってみるから、きもちよくなかったら1回、よかったら2回、
痛かったら連打、頭か肩を叩いて知らせろ。ということにして始めてみた。習うより慣れろっ
て言うし、没頭していれば私の方の熱も増えないだろう。

 しばらく中断していたからか、ちょっと柔らかくなった竜児をぱくん。歯を立てちゃ痛いよ
ね。舌と上あごで挟んで押したり緩めたりしてみる。さっきのお遊戯と同じはずで、ぽんぽん
と2回。くちの中でむくっと膨れてくるのが分かるから、叩かれるまでもない。
 次は舌を前後に動かして擦ってみた。ぽんぽんっ、ぽんぽんっ、と2回を2連続。ん?すご
くいいってこと?上目遣いに見たら、うんうんと頷いてた。そのまんま固定して頭を使って引
っ張ったり押したりしてみると、ぽんと1回。これは良くないらしい。念のため歯を立てて見
たらやっぱり連打。

「実際にはそんな痛いわけじゃねえけど。……ちょっと怖いんだよ」
「ん。わらっら」
「あ、喋るな喋るな。ひっ」

 ひっ、とか言ってるよ。少し可笑しくなりながら、きもちよいと判定された動きを組み合わ
せてしばし専念。ときどき竜児を見上げるとさっきのような表情になってきて、やっぱり切な
さが伝染してきてしまう。

 竜児が私の肩や背中に手を置いて、ときどき力を込めてつかむのは、たぶんきもちいいって
知らせてくれてるんだろう。私も竜児の腿を浮き輪みたいにして、腰に腕を回して抱きついた。
竜児のお尻をわしづかみにして、私にも訪れる波を伝えてしまっている。
 息継ぎをかねてソフトクリームみたいに舐めてみたら、またぽんぽんっ、ぽんぽんっ、と2
回を2連続で叩かれる。あ、こういうのもいいんだ?なんか分かってきた。うまく緩急をつけ
るのがコツなのね。

 よーしわかってきた。ちゅるっ。あーん。ぱくっ。挟みこんで前後に……。竜児の手から知
らされるきもちいい信号をベースに。乗せて私のきもちいいもメロディにして返してる。
 本当は返しちゃいけないのかもしれなかった。私がいい感じになるからあんたも感じるって
いうんじゃないなにかを欲しいのなら。
 でも、なっちゃった。
 そうならないように、注意深くしてきたのに、そうなっちゃった。だって。
 欲しいんだもの!力いっぱい竜児の腰を抱きしめる。

586お姉ちゃんにまかせろ! ◆0/FKyHtS2M:2011/05/21(土) 03:32:33 ID:???
 ごんっ!痛っ!
 竜児が背中を丸めて真上から頭突きを落としてきた。かなり痛いっ。どうしたっ?いったい
何があった?抱え込まれたうしろ頭をせわしなく撫でられてると声が降ってくる。

「たいがっ、や、やばいっ!」

 おおっ、そうか!まかせろ!お姉ちゃんに。元手乗りタイガーは伊達じゃないっ!もちろん
このままアクシズの落着を受け止めてやるわよっ。もういちど腰に抱きついて、尻をわしっと
つかんで、咥えた竜児が今までになく膨れ上がって来るのを舌で擦る。
 すごい、こんなにおっきく?
 びくんっ!と大きく竜児の腰が痙攣した。後から、何度も。

 私の頭に額を付けて、はぁはぁ大きく息をしてる竜児を感じる。初めて感じる言い表しよう
のない……なんだろ?達成感?そういうのといっしょに湧いてくる愛おしさも、また。
 抱きかかえた竜児の痙攣の波が去って行くのを感じて、それからだんだんと小さくなるくち
の中の竜児を吸って、竜児の遺伝子を一滴も残さないように舐め取って。ごくんと飲みほした。

 喉の鳴る音が聞こえたのか、ば、ばかっと竜児が言う。飲むなんてお前!と慌ててるみたい
だった。何で慌てているのか分かんない。飲まないのなら、どうするの?他に?と思う一方で
みるみる私の顔が歪んでいく。な、なにしろっ。

「まっっずぅ〜〜〜いっ!不味い不味い不味い生臭いっ!うっわぁ〜〜!」
「ほ、ほらみろ。早く吐いてこいっ」
「は、はあっ?何言ってんのあんた。もったいないじゃんっ」
「え?」
「でもこれは酷い。酷過ぎる。うがいだけはしてくるっ」

 洗面のあるバスルームへだっしゅ!ガラガラガラガラ……。


「はあ、落ち着いた。……なにさ。どん引き?」
「ちょっと引いた」
「なんでよ?あんたから出たものじゃない?汚いものでも身体に毒なものでもないでしょう?」
「だってよ。飲むものでもねえだろ?」
「そうだけど。そうだけどさ。……味も最悪だし」
「じゃあ何で?」
「私にとっては……大事なものだもん。吐きだして棄てるような汚物じゃないよっ」
「……あ」
「いつかはあれが……って、どうしても思っちゃうもんっ」

 ちょっと涙目になってた。変なことしたのは分かってる。竜児が引いちゃうのも当たり前と
は思う。男の子にとっては重くてウザいだけのことだろう。でも。でも、分かってもらえなく
ても竜児には言わなきゃならないこと。

「あんたには棄てるものでしかなくて、キモいだろうけど」
「……それは。そうだよ」

 私はちょっとずつだけど、いつも棄ててるのは寂しかったんだ。いつかあれがっていうのと、
あれが身体の中に入らなかったっていうのとあって。

「だから、飲むんなら、って。思っちゃったんだよ」

 竜児が突っ立ったままの私の手を引っ張ってベッドに座らせた。悪かったな、と言いながら
ハグしてくれた。さっきまでの抱きしめと全然違う手の感触が心地いい。でも私が泣いてるか
ら受け入れてくれたとしても、何の意味もないこと。

「気を使わなくていい。わがままなのも分かってる」
「俺から出たものだし、汚くも毒でもねえ。それはそうだ。でも……分かんねえ」

 いまお腹の中だよ。消化されちゃうから。だから本当にはぜんっぜん価値がない。分かって
るけどそれでもね、初めて私の身体に入ったっていうのが嬉しいことなんだ。
 それが嬉しいっていうのを……本当に分かるのは難しいかもしれねえ。

587お姉ちゃんにまかせろ! ◆0/FKyHtS2M:2011/05/21(土) 03:34:55 ID:???
「きっとね、こういうのをわだかまりなく分かった頃にさ……私たちもさ」
「ああ、そうか。そういうふうに思うのか。お前は俺より先にそこ越えたんだ?」

「次飲むかっていったら私だってね、微妙ではあるよ……」
「ああ。分かるようになる。そう思ってるお前に引くのもやめる。そこは謝る」
「うん、わかった」
「ちょっと時間くれ」

 エッチな事しない関係のときだって分かりあうのは大変だったけど、こうなってもまだまだ
あるもんだね?と、向けてみた。
 そうだな、でも全部お前と越えていく。と、答えてくれた。


 抱きしめられてるうちに、もっと竜児にくっ付きたい気持ちになっていく。
 間が空いて、というよりもごっくんでエッチな気分がパァっと飛んでったけれど、んしょ、
っと竜児の腿をまたいで向き合って座ってみた。少し悲しかった反動で、竜児に甘えたい気持
ちばかりが生まれてくる。今日はもうこうしていよう。

 甘かった。
 ちゅ……ちゅ……と軽いキスを交わしただけなのに。なんかもう切なくてたまらなくなって
いる。そんなことするつもりなんてないのに、竜児に胸を合わせてすり付けてしまう。さっき
にも増してもどかしい気分が帰って来てしまった。
 いちど入った火は身体を引き離さなくちゃ消えてくれない。でも離れるのいや。さっき竜児
の火を消しちゃったのに、もう竜児にどうにかしてもらうしかない。ああもうっなんだ?自分
の身体なのに。

「どした?休憩済んだなら約束どおりきもちよくしてやるぞ」

 気配を覚った言葉が嬉しくて、返事の代わりに、ぎゅーーっと抱きついてやった。今度はし
たい女の子が、わたし。したいと思われてる男の子が、竜児。

 首筋から鎖骨、胸へと竜児の唇が這うと、いつもと段違いに感じる。いつもならウォーミン
グアップみたいな、火を起こすための軽いちゅっちゅなのに。うっ……、んっ……、といちい
ち声までもれてしまうの、恥ずかしい。思わず手で口を塞いだ。

「……聞かせろよ、大河」
「んっ……あんたっ……面白がってるっ?」

「面白いに決まってる。最初からこんなになるなんてな」
「さ、最初じゃ……ない……もんっ……ううっ」

 続きだもん、ずっとだもん。そう言おうとする前に、腕を挙げていたから、脇をちゅうっと
吸われた。いつもならくすぐったいだけでここを遊ばれるのは相当あとになってから。それな
のに肩ぜんたいに電流が走ったような衝撃にぶるぶる震えも起きてしまう。
 耳元を吸われ耳朶を噛まれ、そのたびに大きく息を呑んで、気配を竜児に読まれてしまって、
今さらながらお姉ちゃんの面目も丸つぶれ。でもいい。いい。いいの、とっても。

 そろそろ剥がしてもいいかーと、のんびり竜児が訊く。さっきから手の感触を隔てていたヌ
ーブラのこと。……うん。もう直に触ってほしい。ま、剥がしちゃうといつもの控えめなもの
でございますが。と思いながらも大きく頷く。
 ホックを外されて左右一つずつゆっくり剥がされる。剥ぐときの刺激でさえびりびりと響い
てきてきもちいい。ちゃんと粘着面を上にしてローテーブルに置いてくれる竜児は、こんなと
きにもきちんとしてる。

 ちゅるっと竜児がくちに乳首を含んだら、あっ?あっあっ?えっ?なにこれ。背中が攣った
ように伸びて後ろへ反り返ってしまった。
 息ができない?伸びないと、だって。なにかが弾ける。慌てたように竜児が支えてくれる。
 まさかいった?こんなんで?と驚いた竜児が訊くので、かろうじてかぶりを振る。いっては
いない……はず。こんな感じじゃなかった。何が起きたのか私にも分からない。

「わ……分かんないよ。なんか違うと思うけど……分かんない」

 じゃあ、と続けて竜児は胸にこだわる。あまりびくんびくん私が跳ねるので少しずつ柔らか
なタッチに変えては見ている。それで、ちょうどきもちいい当たりをつけてくれた。

588お姉ちゃんにまかせろ! ◆0/FKyHtS2M:2011/05/21(土) 03:37:08 ID:???
「上半身だけいってる……のかな?分かんないけど」
「へえ、そんなこともあるんだ?」

 ほんとに分かんない。衝撃、というより波紋がわっと広がるんだけどお腹まで届いてはいな
かった。程度の差はあってもいつもは直通回線?が通じていたのに今は途中で切れている。

「竜児ぃ……わたし、もう。……そのー、あのー」
「おう。そろそろなんだな?」

 私を抱え上げて身体を入れ替え、ベッドに寝かしてくれる。竜児は添い寝して、直に触られ
るのも嫌だろうし、やっぱ衛生面がなと呟いたりしてる。結局、ハーフパンツ越しに掌を置い
て揉んでみる事にしたらしい。私も片手が入るだけ膝を開いた。

 うあぁっ、って感じだった。掌が置かれて重みを感じただけで。思わず跳ね起きて竜児に抱
きついてしまったくらい、気づかなかったけど、じんじんした切なさがたまりまくっていた。
 すごいことになってるなと驚かれてもしょうがない。揉み始めようとしたらいきなりずるっ
と滑っちゃったんだから。まさに集中豪雨で地滑り寸前の丘、という感じ。

「これって、……本気汁?っていうんだよな?」
「い……いちいち口に出さないでいいから。それよりさ」

 ぜってー俺のより多いだろと恥ずかしいこと言われて返す言葉もないが無視する。漏れは大
丈夫と思うけど、滑ってずれてしまうとちょっとした惨事になるかもしれないからずらさない
ように頼んだ。
 分かった、まかせろと竜児は前向き。


 はぁっ、はぁっ。きもちいいか?うんっ……うんっ!可愛いな、大河。はぁっ、あ?……こ、
言葉責めってやつっ?……なんでだよ?言葉責めってのは、そうだな?『大河、お前ってやつ
はなんていやらしいんだ』とかそういうんだろ?

「そ、そうよ。……私いやらしいよ。エッチなことよく考えてるよ……はぁっ」
「ずいぶん素直に認めるんだな?」
「だってさ……私をこんなにしたのって……竜児だよ。あんたしか知らないもん」
「おま……まあ、それはそうか」

 擦るとずれちゃうなら、じゃあ、押すか叩くしかない。キスされながら探されて、ていうか
直に触ったこともあるんだから探し当てるのは簡単なはず。見つけたら指で叩いて押して、あ
とは私の反応を楽しく見ながら竜児が遊んでる。

「……竜児といろんなえっちするのよく妄想するよ。夢でもみるよ。あっ」
「ごめん、きつかったか?」
「大丈夫……あっ」
「俺も……そうだよ。大河とのことよく妄想してるよ」
「えっ?かわいい、りゅうじ。あっ!あっ!」
「もうすぐか?すぐだな?」

 竜児の首にかじりついて、もうすぐ来る。
 腕枕してくれて、敏感なところを探して指いっぽんで刺激されて、身体をぴったり付けて、
耳元でエッチな事ささやいてくれて。
 もうさっきから何度か波が来てはいた。お腹がぴくっと引き攣れたり、ざわっと鳥肌が立っ
たり。巧く乗れるきっかけがあればすぐにでも来てしまいそうだった。
 竜児がパンツの上から当てた指をくりくりする。乳首を含んで、舌でとんとん叩く。それで
また弾かれたように背中が伸びちゃったけど、やっぱりお腹と連動しなかった。いろいろ探し
ながらしてくれてるけど、やっぱり生理中の私はいきにくい。

「大河、俺さ。独りでいるとお前とのえっちをいつも思い出してる」

 またささやき戦術?……でも?これ効く!?ええっ?触られるのより言葉が効くの!?

「さすがにおかずにするまではなかったけどさ、今度してみようかって思うんだよ」

 そ、そんなこと?面と向かって彼女にお前をおかずにするぜ発言てあんた……あ、ぶるっと
来た。ぞわっと来た。感じるのはやっぱり脳、ってこと?……なん……だね?

589お姉ちゃんにまかせろ! ◆0/FKyHtS2M:2011/05/21(土) 03:39:45 ID:???
「りゅ、りゅうじ、して。今度してみて。どんなか教えてっ」
「ああ、するとも。今のお前のいきそうな顔、よく見せろ。それでしてやる」
「え、ええっ?やっ、やだあっ」
「それか。よく覚えとかないとな。そのエロくて可愛いーい顔をな」
「やだぁ、そんなのやだよう」
「もう見ちゃったもんな。しっかり覚えたし。どんだけ可愛いと思ってるか教えてやるよ」

 竜児は私の手をとって、自分の股間に導いた。触ってみろという。……さっき出したばっか
りなのに、インターバルに最低1時間要るって言っていたのに、握りしめてみた。思いっきり
固かった。おっきかった。
 ど、どうだ分かったろ?と、いじめる竜児の声も震えてた。いきそうな私を感じたから竜児
も興奮してる?はぁはぁしてる?だからこんなに固いの?ぬるぬるになってるの?
 かわいい、りゅうじかわいいっ、もう……もうたまんないようっ!
 分かったとたんに、まるでスイッチが切り替わったみたいに、私は急坂を登りだしていた。

 登り始めたと思ったらすぐ。あ、竜児!私もう!と、出ない声で最後の別れを告げる。竜児
はそれを聞くなり半開きの唇を吸ってくれる。キスされながらいくの私がすごく好きだって、
もう知ってるから。

 間近で落雷を見たように視界が白くフラッシュして、一瞬音が聞こえなくなって、身体と身
体の外の区別がつかなくなって、時間が止まったように。
 声なんかもちろん出やしない。息もできなくなる。止まった時間が動き出して、息を吐きき
ったのか吸いきったのかが分かって、ゆっくりと音が聞こえてきて、一杯に入った力で痙攣を
し始めてるのが分かるまで。

 やがて最初に声が聞こえてきた。見たぜ、しっかり覚えたからな。大河。お前めちゃくちゃ
可愛いな。最初に見たのは優しく笑いかける竜児の顔。
 その言葉を理解したら……もう一度来た。


「……おはよ、竜児。ていうか寝てはいないけど」
「おう。今日は長かったな」
「そんなに?どのくらい?」
「2回合わせて30秒くらいいってたかな」
「ふーん。そんなもんか。いつも息止まってて死ぬんじゃないかって思うけどね」
「だから逝くって言うんじゃねえの?……まさかな」
「あーでも。なんか今日のはすごく深かった」

 ふぅーーーっと長いため息をついていたら、ところでよ?そろそろ離さねえ?と竜児。
 ふと見れば私、股間の竜児を握りしめたままだった。あ、ごめん。と言いつつ、その固いま
んま大量の水滴といっしょに握り込んだぬるぬるの竜児をゆっくり擦りだしてみた。お?とい
った感じで見つめる目に笑いかけてみる。

「竜児……もしかしてこのままきもちよくいけそうだったり?」
「ん?……ああ。たぶん」
「じゃあ、私の上に乗ってよ?それでお腹の上に出して」

 さっき見た顔を忘れないうちにね。私があんなによかったんだから、あんたもさぞ心穏やか
ではなかったでしょうよ。したくてしたくて、もう、たまんなかったでしょ?

「……おう。……もう、すぐいっちゃいそうだけどな」
「いっしょにいくって、思ってよ。いっしょに行こう?」
「大河……」

 仰向けの私の肩口に腕を滑り込ませて、竜児が頬を合わせてくる。きもちよくなるよう丁寧
に両手で握って、擦ってあげる。
 もうゆっくり楽しもうとか、そんな雰囲気ではなかった。一秒でも早くいっしょにいきたい
と思っているのだろう。忙しく胸をもまれたり吸われたり、ぎゅうっとされたり、こんなに獣
っぽい竜児を初めて見る。……これも、かわいい。
 私の手の動きがもどかしいのか、竜児の腰が勝手に動き出すのをみて、あ、頭はもういきか
けてるのに身体はまだ次が装填されてないんだって分かる。じゃあ、助けてあげる。

「竜児、私ね。妄想するだけじゃないよ?」
「はっ?そうなのか?」
「うん……寝る前とか……指でしたりも……するよ」
「どんな……妄想……したりする?」
「恥ずかしいこと。ねえ、いつも優しい竜児がね?私を……むりやり犯すの」
「そんなこと……しねえよ」

590お姉ちゃんにまかせろ! ◆0/FKyHtS2M:2011/05/21(土) 03:42:07 ID:???
 しないのは分かってるよ。妄想だから。
 頬を合わせていてどんな顔をしてるのかは分からない。けれど、抱きしめてくる腕の力も、
頬に伝わる熱も、いまの竜児の気持ちを伝えてくれる。どこでお前は俺に犯されるんだ?と続
きも訊いてくる。

「いろんなとこだよ。昔いたマンションで水着みせたときとか」
「……お」
「あんたのうちで寝てたときにとか」
「……」
「でも、いちばんいいのは……ここだよ。この部屋」
「そんなことを……」
「やだって言ってるのに、あんたは無理やり私をひん剥いてね、獣のように犯すの」

 ……今みたいな感じで。やだやだって暴れてるうちにね。でも私はよくなってきちゃうの。
 ……あんたにぎゅっとされて、上から思い切り押さえつけられて逃げられなくて。でもすご
くいいの。屈辱だって思ってるのに、どうしようもなく、いいの。
 手の中の竜児がすごく膨れてきた。このシチュエーションはいいらしい。実際にはあり得な
いしする気もないっていうのに、なんていう不思議だろ。

「そんな私を見たあんたもよくなって、こんなふうにすっごい固くなるのよ」

 それを感じた私がまたよくなって変な声も出ちゃって。それを聞いたあんたがさらに興奮し
て乱暴にするのよ。……そうしてるうちにね、私、いっちゃうの。そんなふうにされるのなん
て死んでもいやで、屈辱だって思ってるのに。涙ぼろぼろ零しながらいっちゃうのよ。

「さっきあんたがしっかり見たような顔をしてね」

 くっと竜児の身体が震えた。しっかり握った方の竜児もびくびく跳ねた。お腹に飛び散った
熱いものは溶岩だろうか。何度も、何度も震えてる。ちゃんと抱きとめてあげる。きもちよか
ったでしょ?竜児。


 代わる代わるシャワーと着替えを済ませて、私たちは寄り添って座った。いつもと同じよう
に頭を肩に預けて、指を絡ませて。
 少しけだるくて、残り火が温かくて、気持ちが穏やかに帰ってくこの時間はとっても幸せ。
ぽつ、ぽつ、となんの虚飾もなしに竜児と話すのがすき。

「挿れなくてもえっちって出来るんだな。教えてくれてありがとな、姉ちゃん」
「あー。途中からお姉ちゃんなの忘れてたよ。ていうかこんななるなんて思ってなかった」

「……計画的犯行に見えたけどな」
「わたしゃエッチな女で実行力には自信あっても、騙し続ける器用さはないわー」
「ああ、そっか。ただ姉ちゃん振りしたかっただけか?」
「そうなの。生理になっちゃってやばいと思ってさ、ただがまんさせるのも悔しくてね」

「言葉責めっていうのもいいよな。すっげえ新鮮だった」
「へ、変態だ。……ねえ。ほんとに私のこと思いだしておかずにする?」
「する。つか、わりと当たり前のようにしてる」
「ああいうシチュエーションでか。強姦魔」
「言い訳はしねえけど、ひとりでしたいときはお前に対して我慢できないときだからな」
「やっぱ男の子だよね、そういうとこは。まあ妄想だし好きなだけ犯すがいい」

「お前の方こそどうなんだよ」
「ほんとにするよ。実は先週もした。でも竜児とは逆パターンだね」

 一年も離れていたんだもん。ずっと逢いたくて、ずっとしたかったもん。だからいまこうし
てるような雰囲気のまんまでいつのまにかつながってる、ていうのがほとんど。

「意外でしょ?」
「おう、意外だな?もっと体育会系な感じだと思っていたけど。やっぱ女の子なんだな」
「これはこれで女の都合ってやつなんだけどね」

 じゃあ今は?と追い討ちをかけられたので、平日できないから寝る前にちょっと、と答えて
おく。すると、なんだ、じゃあ離れていてもいっしょにいてもするんだな。同じだな、と。
 そうね。それは同じ。

591お姉ちゃんにまかせろ! ◆0/FKyHtS2M:2011/05/21(土) 03:44:50 ID:???
「けど今は実際にしたことを思い出して……するよ」
「へえ?」
「妄想より良かった現実があるのに、代用は要らないでしょ?」
「思い出だと何度でも再現できるってわけか?」

 ううん違うの。思い出しても、そのとき現実に受けた感じまでどうしてもいかない。こうだ
ったはず、って思いながらするのよ。それで、だから、次の機会にはこんなことしたいなって
思えてくる。

「……ね。でもさ?今日のはお互いにいいおかずになると思わない?刺激的だったし」
「思うかよ。お前どんだけアホなんだよ?」
「えー?なんでよ?」
「ひとりでするよりいっしょが良いに決まってるだろ。俺はもう来週が楽しみだ」
「なんだその掌返し?空前絶後の浮かれポンチ具合だわ。ついに私を強姦するつもりか?」

 アホか。と竜児が呆れる。まあ、呆れる振りでも優しい顔してるんだけどね。
 俺はもうちょっと自分の抵抗感とかを省みて、もうちょっとお前の冒険心に同調しようと思
ってるだけだ。と言ってくれた。
 嬉しくて、フヒヒ……といやらしい笑い方をしてしまう。時間をみて、もうちょっと経った
ら買い物に行こうぜって誘う竜児に、それじゃあ冒険にもつきあってもらおうと思う。

「ね?今夜。夕食後に冒険、しよ?」
「さっそくだな?まあ復習ってのは大事だが。うーん」
「軽ーく」
「軽ーくか?」

 だってさあ。と手近な小物置き棚から例のメモ帳を取ってめくりながらもったいをつけて告
げてみる。今日これで終わったら、竜児に黒星付いちゃうよ?

「おまっ、対戦成績ずーーっと付けてたのか?」
「うんっ」
「なあ、それ勝利条件てどうなってんだ?」
「竜児いき>私いきなら負け。=なら引き分け。私を多くいかせたら勝利」

「誰の勝利?」
「私の。で、私が勝ったら場合には当然、自動的に、竜児の勝利でもあるわけ」
「もう何と戦ってるのかさっぱりだな」

 ともかく今日は、せめて引き分けを目指すことにするか!

「じゃあはやいとこ洗って陰干ししとかないとな?貸せ。手洗いだろ?」
「何を?」
「ヌーブラ。予備持ってないよな?どうせ」
「……あんた、これそんなに良かったの?そんなふうには全然見えなかったけど?」
「大河、お前って女は男の心を全っ然、分かっていないな?」

 得意げに人差し指を立てて、目の周りをうっすらと染めて、竜児は力説し出した。
 いいか?どうして剥がさなかったか、どうして付けたまんまで俺が我慢していたかを考えて
くれ。もうほとんど、これさえ剥がせば半裸になるというそのギリギリのところで視覚的にも
触覚的にも踏みとどまる。これがいいんだ。何も考えず欲望のままチューブトップをとっとと
脱がしてしまったのもあとで気づいて実は相当に後悔した。あれも合わせて残すべきだった。
いやお前の俺を煽るためのコーディネイトセンスにも今だから言うが敬意を表するぞ?あの姉
ちゃんと言いながらの妹っぽさは犯罪的にツボだった。やはり意外性、非日常性の持つ誘惑に
は抗い難く云々かんぬん。

 喜んでいいのか呆れた方がいいのか。とにかく分かるのは、こいつぁ相当にマニアだという
こと。大河は微妙な笑みを浮かべて、口元を引き攣らせてハイになってる竜児を眺めてはしみ
じみ思うのだった。なんてトラップだったのだろう、と。

 スイッチがあるからとむやみに押す前に考えよう。これからは。




――END


※竜虎の誕生日設定は、原作記述から大河4月上〜中旬、アニメから竜児おうし座というのを
都合よくあてはめました。

592 ◆0/FKyHtS2M:2011/05/21(土) 03:48:33 ID:???
以上です。↓の『休日編』といった感じですが、ストーリー上のつながりはほとんどありません。
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1302817738/137-148

593高須家の名無しさん:2011/05/21(土) 08:02:53 ID:???
エロい…、パコパコカ―ニバルじゃあ無いけど、2828しながらがまん汁オンパレード(≧∇≦)♪ GJ!

594高須家の名無しさん:2011/05/21(土) 13:49:49 ID:???
甘くてエロイ!GJだ、超GJ!

595高須家の名無しさん:2011/05/22(日) 23:35:59 ID:???
>>592
エロエロラブラブ最高すなぁ…
竜児の力説にワロタw心の底から同意するぜ!
マジでGJっした!!

596俺にまかせとけ! ◆0/FKyHtS2M:2011/05/24(火) 22:50:41 ID:???

【これまでのあらすじ】親元で一年を過ごし進学した逢坂大河は大橋の町に帰ってきた。高須
家から徒歩3分のワンルームマンションで独り暮らし。ぶじ嫁入りのその日まで!などと大げ
さな話は置いといて瑣末事を綴ったエロコメディ(要するにアニメ版アフターです)

 高校を卒業して、別々に進学した竜児と大河は結婚という遠大な目標に向けて鋭意努力をし
始めていた。他人であったふたりが奇しくも出逢い、惹かれあって、ずっといっしょに居たい
と願った以上、そしてふたりが同性でなかった以上は、当然の帰結と言えた。
 19歳になった逢坂大河と、もうすぐ19歳になる高須竜児は、めでたく恋人以上夫婦未満
といった関係になっている。
 しかし、やることはとっくに済ませていても、いまだ親がかりなふたり。
 やはり毎日エロエロアマアマに惚けてるわけにもいかない。そういう甘美な数日間がたまに
はあっても、社会に巣立って、いつかは自分たちだけの家庭を持つための準備を怠るわけには
いかないのだ。したがって、のべつまくなしにイチャついていないで学生の本分を全うしろ!
という自律的な制約を、どちらからともなく課している。
 それは“したくなっちゃうようなエロい行為を平日は自重する”ということ。

 とあるどっかの、またも日曜日。
 さんざんおためごかしを書いておきながら、日々のつとめをこなしたら制約を解放してもよ
いとふたりが暗黙に決めている休日がまたもやってきて、このくだらない話は始まる。


「はっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ!あっ、あっ、あっ、ああああっ、ああっ〜」
「はっ、はっ、はぁっ。……3回目だな……」
「う……、うんっ、うんっ!……りゅうじは?」
「ああ。まだ大丈夫だ」

 竜児はきもちよく逝った(ワラ)大河を優しく抱きしめて波が去るのを待っている。
 男は一度いったらいわゆる賢者モードの時間が訪れて、場合によってはこうした行為を継続
するのがバカバカしくなることもあるが、女は何度でもいけるもの。
 パワフルにスタミナあふれる男によってひと晩に何度もいかされるのが女にとっては他に得
難い幸福。そうした価値感は、やりたい盛りの竜児にも当然のごとくもたらされていた。

 というわけで、今日は一種のドーピングをしてみたのだ。
 詳細は、ttp://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/tomorrow/1252792801/ を参照してみれば分
かるだろう。フェミ○ーナ軟膏を使って、男の子側の感受性を麻痺させて、早漏を防ごうと言
うメソッド。これはオカルトでもなんでもなく、本当に効くらしい。ていうか、筆者の体験か
らいって副作用もなく効く。この先を読み進めるよりリンク先の方が楽しいかもしれない。


 もちろん大河はそんなことを知らない。
 いつも早漏で(「早漏って言うんじゃねえ!」高須竜児:談)2回戦以降に真価があると信じ
て疑わなかった竜児――抑えの守護神、と崇めていた――が、今日に限って最初から耐久力抜
群で一体どうしたのか、と少なからず驚き、そのシャイな心が“う、うわぁ、かぁっこいいぃ”
と感動で震えていたのもまた事実。

 惚れ直した、という表現がまさにぴったりくる。
 女として自分を愛していてくれるとこんな奇跡も起こせるのか。という感動。
 感動ゆえに2回目以降がいきやすくなってしまったのもまた事実で、もちろんその自身の変
化も繊細な大河はしっかりと自覚していて、このうえない幸福感を感じていたのだった。
 曰く、愛って素晴らしい、などと。
 愚かしくも。

 でも、がんばる竜児を、4回目が迫った頃に気になりだす。

「はっ、りゅっ、りゅうじ?あんたは……?」
「んっ、んっ、大丈夫。まだっ」
「……?いっ、いくらなんでも、がんばりすぎっ!……じゃないっ?」
「はっ、まかせろ!お前はなにも考えずに気持ちよくなれ」
「えっ?はっ、そ、そんな?のって?あっ、あああっ!?」

 はい4回目。
 でも肩で息をしながらも大河は、さすがに違和感を感じ始めたのだった。

597俺にまかせとけ! ◆0/FKyHtS2M:2011/05/24(火) 22:51:48 ID:???
「ちょっ、あんた。竜児。……抜け」
「ん、なんだ?」
「抜いたら、そこに座んなさい」
「おう……なんだよ?」

 行為の途中で、……いやまあひと区切りついてはいたが、全裸で正座させられる男ほど情け
ない存在もそうは無いだろう。また、全裸で正座して問い詰める女というのもあまりカッコの
いいものとはいえない。

「あんた、どう考えてもおかしい。……なんでいかないの?」

 いかないのにこのカッチカチの小白龍(シャオパイロン)のままっておかしくない?などと大河はむ
にむに握りながら詰問。あっやめてっ!

 仕方なく、というよりも待ってましたと言わんばかりの得意げで、竜児は種明かしを始める。
ネットで目にしたこのメソッドによって、持久力が増すんだよ、と。
 どうしてそんな魔法のようなことが?と問う大河に、これこれと理屈を説明する。主成分の
リドカインってのがさあ?麻痺効能をもっていてさあ。

「な、なんだそれっ!!」

 大河はいきなりキレた。ぼろぼろ泣き始めた。なんだよ泣くこたないだろ?お、おい?と竜
児が驚いて慌てる。

 私たちはそんなこと気にする間柄なのかっ?私が……あんたのその……いわゆる……世間的
な用語でいう“そうろう”を一度でも責めたことあるかっ?バカにしないでよっ!!

「あんたにいかされたくてえっちしてるんじゃないよっ!」

 あ、ごめんごめんとキレたはずの大河がすぐ謝る。ごめんうそ。いかされたくないなんてそ
んなことない。あんたにいかされるのすごい好き。タンカ切ったけどそこだけ取り出して言い
返さないでね、と不思議な折れ方をする。

 あー、まあ。ようするに。

「薬物効果でいかされても、そんなの嬉しくないの。……あ、知らなきゃ嬉しいかな」

 微妙よねっ!?あんたどう思うっ?どっちなのかよく分からない。
 どう思うって言われてもな、いいのか気に入らないのか決めてくれよと竜児は困る。そりゃ
困るだろう。どこに線引きゃいいんだ?と思うから。

 イイコトしてる最中に、しかも4回もいかされた女がキレてるというのも普通はない。それ
で相対して、ベッドのうえで正座して文句が出ると言うのも。
 だがそれを言うのが大河と言う女であるし、それを聞くのが竜児と言う男。ふたりは絶対に
なぁなぁで流さない。だからこそ後に毛の先程も未練も遺恨も残さない。合意した以上は、死
んでも誠を貫くのだ。そのためにこそ、争う時は真剣勝負。……こんなエッチねたでさえも。

「お前、気持ち良くてなんの文句があるんだよ?」
「きもちいいことに文句なんてない!……麻痺効能ってのは……あんたがいきにくいわけじゃない?」
「でも累積していけばそのうち俺だっていけるわけだろ?互いになんの損もないだろ?」

 涙目の大河が、ようやく思いをまとめた。理屈ではいつも竜児にかなわない、情を理解して
もらう他にない。だが、今日のこの問題では、理屈で押す事が出来る。

「私はねっ、あんたといっしょにいくのがいちばん幸せなのっ!いっかいで、いいのっ!」

 竜児はそれを聞いてふにゃふにゃと負けを認めた。軍扇を一振りすれば全軍で大河の一味を
数分で蹂躙できる戦力を擁しながら、撤退した。
 しかし、それは敗走ではなかった。

 そうか。そうなのか。俺が悪かった。つか、だったら、もっと早く言えよ。気にしてたんだ
よ、俺がヘタだとお前は不満なのかって。……エロ虎。可愛い、俺の大河。

 わ、分かればいいのよ。ちょっとキレすぎて悪かったわよ。言い過ぎた。
 ね……いっしょにいけるように、もう一回してくれる?
 ああ、そろそろ薬効も切れるだろう。でもうまく合わせられるか保証できねえ。頑張るけど。
それでもいいか?いいだろ?

 いいよ。でも合わなかったらもう一回ね?私は4回いったけど、あんたは2回目になるんだ
から無理はないよね?
 おう、できるかぎり頑張るからな。

「ふふふっ、竜児。好き」
「おう、大河。俺も好きだよ」


 晩酌をしながらこんなの書いていたら俺(筆者)も心底ばかばかしくなってきた。そのあたり
はどうか理解をしてほしい。こんなオチでほんとうに済まないと思っている。


――END

598高須家の名無しさん:2011/05/25(水) 07:54:04 ID:???
いか〜ん!いかんぞぉ!ドーピングわっ!(え〜とメモ、メモ…)
確かに。でも、それが読みたいのです。
GJ!

599まとめ人 ◆SRBwYxZ8yY:2011/05/28(土) 02:11:20 ID:???
アニメスタイルでハプニングセッ…ハッスルしたのでまとめサイト更新しました。
ねんどろいどぷちの大河が可愛いしブルーレイのアプコン情報も公開されるしあなるはかわいいし
もりあがってまいりました!!!

600高須家の名無しさん:2011/05/28(土) 08:23:51 ID:???
>>599
おつです!

アニスタ買い損ねました orz

601高須家の名無しさん:2011/05/28(土) 10:31:41 ID:???
いつも乙!
BD情報来てるのかぁ、俺も知りたかったw
いいんだ、絶対買ってやるし!

602まとめ人 ◆SRBwYxZ8yY:2011/05/28(土) 16:42:35 ID:???
BD情報はこっちっす
ttp://ameblo.jp/bdmeister/entry-10904049017.html

特典はすごいのか…(;゚д゚)ゴクリ

603高須家の名無しさん:2011/05/29(日) 13:26:03 ID:???
まとめ人様更新乙です
BD特典……ねんぷち竜児だったりして

604123 ◆n0CyHpL66I:2011/05/29(日) 13:33:11 ID:???
豪華って言う位だから竜児、北村、櫛枝、亜美とかだろ

3体セット
①竜児、櫛枝、亜美
②木原、能登、独身
③春田、香椎、北村

とかでもいいかな

605高須家の名無しさん:2011/05/29(日) 15:10:06 ID:???
いやいやこっちでw

3体セット
①竜児、櫛枝、亜美
②木原、香椎、泰子
③田村、松澤、相馬

606◇oLWU/inCrU:2011/06/03(金) 02:51:45 ID:???
一言あとがき書こうとしたらバイさるくらったでござる…
すみません、他職人さんへのレスなども次回以降に。
まとめ人さま、お手数ですが、ミスしたレスは削除してまとめてくださると助かります。
いつもありがとうございます!
では後日ー

607まとめ人 ◆SRBwYxZ8yY:2011/06/07(火) 00:04:25 ID:???
本スレ>>320を見て、ついムラムラしてやった。今は反省している。

608高須家の名無しさん:2011/06/07(火) 12:58:57 ID:???
ずれてるずれてるw
下2行上1行削って竜児の顔をほんの少し弄ってみました。

             /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
           /:::::::::::::::::} ::::::::::::::::::::::::::::::::トゝ
           /::::::::::::::::、::ヘ::::::::::::::::::ィ:::::::::',
          ノイ:::::::::/厶トハ:::::::::/厶」::::|:ト|
           | lヘ /V-。ミヽ:ハ //。--}ハN
           Vトハ{ `ー‐'  ` ー ' .|リ
            {ヘハ :::::    }   ::::: l'
              }:.、   、    ,   ,′
               N个 、  ̄   イl
              r<|   > < |‐- 、
              |  `ー‐┐ r‐'~ ̄}    _
             ,.人__    {  }  _ L 、 /´: : :\
           /     ̄`  く_ノ '´ , < {__: : : : : : ヽ
      _ .. -<           ○  /r :⌒: : : \⌒ヽ : : :\    
    r‐'                  { /: : : :i: : : : : : : : : :\:: : :}
   .}  ∧               |/: : : ,: :|: : : : : : : : : : : : : : {       
   |   ∧   !          /: : ::/厶|_: : : :∧:ヽ : , : : : :.|
   |     ヘ  |          }: :|: Ⅳ=、|: ! : :|⌒V、: }: : ! : |
   |      '  i          (_|: : !{"芹代ィ: : {ィ示ミy: : ::| : |
   |      } }  ,          {: .:r.{l ヾ= ' \jゞツY: : |: :| : |
   |      リ/          .∧: |: :ゝ:::::  '  :::::∠ イ: |: :} : |
    }      |          /: :.V ::::>  ` '  , イ l}:ノレ: : :ヽ
    |  :.    |          /:/: : : .:::,:⊥| `¨ {_:::::. : : : : : : : 八
    |   \  |          /::ル--っ: \〈    ノ`):: : r‐ 、: : : : : :、
    |    \人        /:// 二つミ: :r)ヘ ∠//7フ7二ヽ:_: : : ::\
    |   __` }       〃/ ,仁二) )乂ミl彡': : {  _ト┬ } ∨:::ト、: \
    | / ――L____ ノ// / r―'’v: : ゝV (: : : |三彡} と |  }: :| 〉: : }
   〔            //¨{  /  y _)ノY_入_/ V礀  ハ | l ∧ ∨: : /
     ト           /:′ !  }  |    厂「 } {Ⅹl    ',|./ /  }: : : /
    |          /: |  |___/|  l   , ′ | '、 ̄ !     }|_/ /: : :(
    `ー‐---=≧_(|: :{_O| /: :|  ! /   ,j  ', ∧   ハ: }/: : : : : :}
       |       ∧: :\「: :|  | /   / |   ', |\   〉: : : : :/

609高須家の名無しさん:2011/06/07(火) 13:06:06 ID:???
ttp://labo.koishikawachan.net/aatest.html
ここで問題がなかったから表示環境の方でずれてるのかなと。

いや、しかし大河は肩が熱くてたまらんだろうなあw
実乃梨あたりに「写メとるからもっと笑えーっ」とか言われてるところかな。

610高須家の名無しさん:2011/06/07(火) 19:01:14 ID:???
自分もトップページ、ずれてるなぁ。
ググったら、フォント指定されて無い様なので下記タグでAAを挟めばいいみたいっす。
<div style="font-size:16px;line-height:18px;font-family:'Mona','mona-gothic-jisx0208.1990-0','MS PGothic','MS Pゴシック',sans-serif;"> AA </div>
12px、14pxでもサイズ小さめ&ズレ僅かでいいかも。
ttp://momijiaoi.blog110.fc2.com/blog-entry-69.html
まとめ人様、いつもお疲れ様です!

>>609
そして二人はどんどん真っ赤になるとw

611 ◆x6jzI2BeLw:2011/06/08(水) 02:14:57 ID:???
本スレに上手く投下出来ないのでこちらへ。
転載してもらえると助かります。

612シンデレラなんかになりたくない9 ◆x6jzI2BeLw:2011/06/08(水) 02:16:14 ID:???

「メリークリスマス!!パンパン」
竜児が携帯電話に出るや否や、テンションの高い大河の声が返って来る。
「いきなり何だ?」
思わず携帯から耳を離した竜児はそう大河に問う。
「鈍いわね。楽しい、楽しいクリスマスに決まってるじゃない」
ちなみにパンパンはクラッカーの音だと大河は付け加えた。
「竜児、クリスマスのおめでとうは?」
「ああ、メリークリスマス」
大河に催促され、竜児はしぶしぶと言った感じで答える。
「何よ・・・その盛り下がったクリスマスは」
「仕方ねえだろ・・・おまえと一緒じゃねえんだから」
ぐじぐじという感じで竜児は現況を嘆く。
世間一般ではクリスマスと言う一大イベントで高揚していると言うのに、共に祝いたい相手は遥か彼方にいる。
竜児じゃなくても気分が落ち込むと言うもの。
「せっかくのイベント、そんな気分じゃ楽しくないよ」
盛り上がって行こうとあくまでもハイテンションを維持する大河。
そんな大河の声を聞いているうち、竜児も少しずつテンションが上って来るから、気分とは伝染する物なのかもしれない。


「ちゃんと用意した?」
「ああ、ばっちりだ」
そう答えた竜児の前にはクリスマスケーキを始めとしてごちそうが並ぶ。
そして電話を掛けている大河の側もまったく同じ構図が展開されていた。
「じゃ、行くわよ、竜児?」
「おう」
電話越しにお互い、グラスに注ぐコポコポと言う水音を聞く。
竜児はふたつあるグラスにシャンパンを等分に注いでいた。
大河も同じ様に目の前にあるグラスと、その向こうに置かれたグラスへシャンパンを注ぐ。
「それでは・・・かんぱ〜い」
大河はグラスを宙へ持ち上げる。
「かんぱい」
竜児も1000キロ離れた場所で大河と同じポーズをする。
竜児も大河も自分が持つグラスを目の前に置いたもうひとつのグラスに軽く触れさせた。
カチンと言う甲高い音がほぼ同時に聞こえ、お互いに相手が今していることを知る。

コク・・・コク・・・。
ゴクン・・・ゴク、ゴク・・・。

のどを通るシャンパンの音が大河にも聞こえ、竜児にも聞こえた。
その瞬間、ふたりは同時に相手の姿を目の前に思い浮かべる。
例え体は離れていても、確かにこの時間、心は相手の部屋にあった。

「・・・ふう・・・げっぷ」
「竜児・・・ムード台無し・・・うぷ」
「大河こそな」
炭酸入り飲料の一気飲みで、げっぷを漏らすふたり。

613シンデレラなんかになりたくない9 ◆x6jzI2BeLw:2011/06/08(水) 02:16:52 ID:???

クリスマスパーティをしよう。
そう言い出したのは大河だった。

「思えば・・・あんたとまともなクリスマス・・・過ごしてないのよね」
「ああ、確かにな」
「鳥どーんのはずが、竜児ってばインフルエンザで倒れるし」
「し、仕方ねえだろ、かかっちまったもんは」
お互いに笑い話にしているが、お互い心の中で別のことを思っていた。

大河がいないって気が付いて、大橋高校主催のクリスマスパーティを抜け出した竜児。
着ぐるみ姿になって大河の部屋を訪れて、そしてそのまま、大河に送り出されて櫛枝実乃梨の元へ駆け出してしまったあの時。
今、思い返せばどんな気持ちで大河は居たのだろうと竜児は悔悟の念が胸を過ぎるのを止められない。

これでいいんだと竜児を見送った大河。
でも、心は安堵とほど遠くて、どれだけ待っても安寧はやって来なかった。
それどころか、湧き上がる感情の奔流に大河は揺さぶられた。
そして、気が付けば竜児の名前を叫びながら駆け出していた。
あの時ほど、掴み取りたい物が掴み取れないもどかしさに身を焼かれたことはなかったと大河は記憶の断片をなぞる。


だから、今年こそは素敵なパーティを・・・と言うわけでごちそうを持ち寄り、それぞれ自分の部屋でケーキなどを突付いているのである。
「今、部屋の中を誰かにのぞかれたら、寂しい風景に見えるだろうな」
竜児が苦笑いしながら言う。
「・・・それは言わない約束」
大河も自覚があるだけに、ふたりでしている行為が寂しい部類に入ることを認めざるを得ない。
一人ぼっちでケーキを食べている光景なんて・・・人に見られたいもんじゃないと大河は思う。
だけど、そんなものでも大河はしたかったのだ。
竜児とてそれが分かっているから、大河の提案を拒んだりしなかった。

「ホントは竜児が作った物・・・食べたかった」
ローストチキンにフォークを突き刺し、大河は言う。
「おう、ここにあるぜ」
竜児の前に並ぶ料理の量は明らかに一人前を越えていた。
いないはずの大河の分も竜児はしっかり作っていたのだ。
「・・・竜児」
食べられないでしょ・・・と文句を付けられると竜児は思ったのだが、大河は違うことを伝えて来た。
「食べさせて」
「お、おう」
「何があるの?」
「何でもあるぞ」
「じゃ、チキンナゲットちょうだい」
「ああ、待ってろ」
竜児はお皿からチキンナゲットをスティックで突き刺し、そっと目の前の空中にかざす。
「ほら、ナゲット」
口を開けろと言う竜児の声に大河は「あ〜ん」と言いながら小さく口を開けた。
「味はどうだ?」
「ん・・・ちょっと塩味が足んない」
大河が口にしたのはローストチキンだったが、大河の舌には竜児が作ったナゲットの味が広がっていた。

614シンデレラなんかになりたくない9 ◆x6jzI2BeLw:2011/06/08(水) 02:17:37 ID:???


「そうだ、荷物着いたか?」
「うん、昨日」
「サイズとか、大丈夫だったか?」
「ぴったり」
「なら、良かった」

昨日、学校から帰宅した大河は竜児から宅配便が来ていると知らされ、うがいもしないで部屋に駆け込んでいた。
調味料の空き箱を利用した入れ物が大河には宝箱に見えた。
竜児らしく几帳面に梱包された箱を空けると中から出て来たのは手編みのセーターだった。
大河はそれを取り出すと、衝動的に胸元で抱き締めていた。
まるでセーターが竜児であるかのように頬を寄せ、大河は目を閉じる。
・・・竜児。
ベッドの縁に背中を預け、大河はセーターをぎゅと抱いて、しばらくそのままの姿勢で動かなかった。

「普通、逆でしょ」
大河としてはそう言うしかない。
「そうか、俺は気にしないぞ」
「私は気にするの」
彼氏に手編みのセーターを贈られる彼女ってどうよと大河はもう笑うしかないのだが、素直に感謝の気持ちは竜児へ伝える。
「ありがと、竜児・・・大事に着るね」
そう言った大河は今もそのセーターを着ているのだ、わざわざ部屋の暖房温度を下げて・・・。

「大河からのプレゼントももらったぜ」
「あいにく、手編みじゃないけどね」
「暖かそうな手袋じゃないか・・・大河が選んだんだろ、これ?」
「そうよ・・・時間が無くて適当に選んじゃったけど」
「これなら、手が凍えないで済むな・・・ありがとな、大河」
「・・・うん」

良かった・・・気に入ってもらえてと大河は胸を撫で下ろす。
竜児には適当に選んだと言ったものの、本当はお店を何軒も回って決めた物だった。
プレゼント用と聞いてラッピングしますかと言うお店の勧めを断って大河はそのまま手袋を持ち帰った。
自分の手の平よりふたまわり大きいサイズの手袋。
大河はそれを手にはめて、両手で自分の頬にそっと触れた。
そうするとまるで竜児の手が伸びて来ている様な錯覚に大河は襲われる。
そのまま大河は両手を頬から下げると胸元で交差させた。
ふっと小さな息を漏らした大河。
やがて大河は自分の腕に力を入れ、自分で自分を思いっきり抱き締めた。

そんな大河はひとつだけ竜児に内緒にしていることがある。
竜児へ贈ったクリスマスプレゼントの手袋がペアルックだと言うことを・・・。

615シンデレラなんかになりたくない9 ◆x6jzI2BeLw:2011/06/08(水) 02:18:42 ID:???


「まだ、大事に持ってるよ、竜児のセーター」
「いい加減、ぼろぼろじゃねえのかよ」
「ちょっとほつれてるけどね」
「そう言えば俺もあるな・・・大河からもらった手袋」
「・・・少しは練習したから・・・今度手編みにチャレンジしてみる」
「大河がくれる物なら何でも嬉しいぜ」
「竜児、さっきから口数が多い・・・」
「そういう大河こそ」
「・・・き、緊張してるのよ」
「いよいよ・・・だもんな」
ドレス姿の大河は少しだけ固い表情で竜児を見る。
「・・・竜児」

式場の係員がスタンバイOKと伝えて来る。

「大河・・・深呼吸」
そんな大河に竜児は落ち着けとアドバイスする。
「うん・・・すう〜すう〜すう〜・・・うぎゅ」
「息、吸い過ぎだ、ドジ」
吸い込み過ぎた息をゲホゲホと言いながら大河は吐き出す。
「あ〜もう」
この大事な席で何やってんだろと大河は自分の頭をポカリと小突く。
「でも、リラックス出来たじゃねえか」
「あれ?ホントだ」
さっきからバクバク言い出していた心臓の鼓動が落ち着いて居る事に大河は気が付いた。

・・・高須様、どうぞ。

タイミングよく、ゴーサインが出る。
ガチャと音を立てて木製の扉が大きく開け放たれる。
一歩、踏み出した大河と竜児にきらめく陽光が降り注ぐ。
建物の階でまぶしさに大河と竜児は立ち止まる。
スピーカーを通して聞こえて来る司会進行の川嶋亜美の声。

・・・新郎、新婦の入場です。みなさま、拍手でお迎え下さい。

パチパチと手を叩く音が前方から竜児と大河へ届く。

「行こう」
「うん」
竜児の声に大河は小さくうなづくと手を竜児へ伸ばした。
竜児はそんな大河の手を取ると短い階段をゆっくりと降り始める。
そこは屋外にあるガーデン形式の会場・・・竜児と大河の進む真正面に見える式台。
その式台へ向って階段下から敷き詰められたレッドカーペットが大河と竜児の歩みを待っている。
カーペットの両脇に並べられた椅子に座っていた人々が一斉に立ち上がり、ふたりがやって来るのを待つ気配。

階段を下まで降り切った大河と竜児はそこで一度立ち止まり、ふたり揃って前方で待つ人々に深々と腰を折った。

・・・今日を迎えられたのは・・・ここに居るみんなのおかげだ、そうだろ、大河?
・・・そうね・・・みんなで幸せにって誓ったよね・・・みんな居るよ・・・ねえ、竜児。

大河は押し寄せる高揚の精神波に世界中でいちばん幸せな気分を味わっていた。


今回はここまでです。

616 ◆Eby4Hm2ero:2011/06/09(木) 13:17:02 ID:???
本スレに大作が続々と……皆様方GJ!

そして私は規制中orz

617とらドラ!で三題噺 ◆Eby4Hm2ero:2011/06/09(木) 13:18:06 ID:???
お題 「へえ」「違う」「うまく」



「たっだいま〜」
「おう、お帰り大河」
「はい竜児、おみや〜」
「おう、サンキュ。ホテルのレストランなんて、そうそう行く機会ねえからなあ……」
「ぷっくくく……」
「な、なんだよ」
「だって、竜児へのおみやげがドギーバッグなんて……ぴったりすぎて……ぷぷっ……」
「ほっとけ。で、どうだった?」
「んー、みのりんもばかちーも元気だったわよ」
「おう、そいつはよかった」
「ばかちーってば、今度映画の主役やるんだって」
「何!? マジか?」
「マジ」
「へえ……あいつはどんどん凄くなるなあ……何かお祝いでも贈るか」
「あ、それならうちでホームパーティでもやらない?」
「おう? なんでだ?」
「普通のプレゼントなら、もうあちこちから貰ってそうじゃない? それに、今ならスケジュール調整の関係でちょっと暇があるんだって」
「なるほど……そいつはいいアイデアだな」
「でしょでしょ。みのりんもばかちーも久しぶりに竜児に会いたがってたしね」


「櫛枝、川嶋、ちょっとこのテリーヌも食べてみてくれねえか?」
「どれどれ、いっただきま〜す」
「……! ひょっとして、これって……」
「おう、この間大河が持ってかえってきたやつをさ、自分なりに再現目指してみたんだけど……実際に食べた事ある二人から見てどうだ?」
「うっまあぁぁい! でも……」
「んー、そうね、再現というにはちょっと味が違うかしら」
「おう、そうか……やっぱそう簡単にうまくいくもんじゃねえか」
「あー! みのりんとばかちーばっかりずるーい! 私もそれ食べるー!」
「おう、大河……ほれ、どうだ?」
「んー、美味しい! この間のホテルのやつよりこっちの方が好きかも」
「……ねえ、高須君」
「おう川嶋、何だ?」
「ひょっとしてさ……殆ど無意識に大河好みの味付けに変えちゃってるんじゃないの?」
「!」

618 ◆oLWU/inCrU:2011/06/21(火) 20:32:29 ID:???
数レスお借りします。
気になると言ってもらえたので、ボツにした能登バージョンこちらに置かせてくださされ。
大筋は本スレの話とまったく同じです。


『永遠の昼(能登かわいくないよ能登Ver.)』


 風爽やかな初夏の校舎裏、ベンチで仲良くお食事中の影が二つ。
 やがて長身の影が手際よく弁当箱をしまうと、小柄な影がぺそっと肩にもたれ、そのまま彫像のように動かなくなる。
 それから、しばし。


          # # #


「どした?」
 図書室からの帰り道。校舎裏の角に下級生が溜まっているのを見つけ、能登久光は何気なく声をかけた。
 するとあっという間に囲まれて、「物置きから備品を取りたいんですが……」「お邪魔するのが怖くて」「もとい悪くて」「恐れ多くて」などと口々に言い募られる。
 どうも要領を得ないので、指差された方向を覗きこむと、そこには。

「──うひゃー。」

 ヤンキー高須こと高須竜児と、手乗りタイガー逢坂大河が、まるでペイネの絵のように寄り添う後ろ姿があった。
 普段あからさまにベタベタしない分、こういう所で補っているらしい。
 こっそりイチャつくのは結構だが、うっかり見てしまった時のダメージたるや。
 ──ちくしょー、高須羨ましいよ高須!
 リア充を爆破すべく、能登は危険を承知で本を盾にベンチへ歩み寄り──
「……!」
 とっさに声を飲んで、そうっと前に回りこむ。

 ちょいちょい、と手招きをすると、下級生たちは恐る恐るこちらに近づいてきた。
「……寝てる……。」
 誰かが思わずそう呟き、慌てて口元を覆う。
 片手の指を絡めて握りあったまま、二人はぐっすりと眠りこんでいた。
 竜児はまるで宝物を手にした少年のような表情で。大河もめったに見られない柔らかな表情で──ただしいかにも昼食後らしく、竜児の学ランに涎のしみをくっつけて。
 そこには、かつて“大橋高校の魔界コンビ”などと称された面影は微塵もない。

619 ◆oLWU/inCrU:2011/06/21(火) 20:35:24 ID:???
 能登が「今のうちに済ませろ」とジェスチャーをすると、下級生たちは我に返ったように数メートル先の物置きへ、物音を殺して入ってゆく。
 彼らが製図用の大道具を担いで立ち去るまでの間、能登はシャッター音で驚かさぬよう、少し距離をとってから二人の姿を携帯カメラにおさめた。
 すぐさま悪友たちに『爆睡カップル:略してバカップル@校舎裏』なるタイトルで一斉送信。
 昼休みは残り10分ほど。他の誰かがやってきたら、早速起こして一緒にいじり倒すつもりだ。リスク分散、賢い投資。
 それまでもう少しだけ、二人に穏やかな微睡みを。

 斜向かいのベンチに寝転がると、能登は持っていた短歌集を日除け代わりに開いた。
 ぺらぺらとめくるうち、とある歌に目を止めてクスッと笑う(かわいくない)。
「……『プレンソーダの泡のごとき唾液もつひとの傍に昼限りなし』……ねぇ。」
 刹那の恋を詠んだ歌だが、目の前のこの二人には、“昼”のような明るさと暖かさが、永遠に続くことだろう。
 何故なら、高須は本当に良い奴で──タイガーはその良い奴に惚れた女の子なのだから。
「……でもさ、妬けちゃうよ高須。妬けちゃうよ。」
 いつかは自分も、こんなふうに誰かさんと手を取り合ったりできるのだろうか。
 気の強い澄まし顔がちらっと脳裏に浮かび、思わず溜め息をつく。
 どうやら先は長そうだ。

「あっいたいた! 能登っち〜〜〜!」  校舎の裏窓から、メールを見たらしい春田が空気を読まない大声でこちらに手を振ってくる。
「高っちゃんとタイガーまだ寝てる〜!?」
 ──馬鹿!シーッ!シーッ!!
 慌てて合図をするも既に遅し。竜児が煩そうに肩を震わせて。
 仕方なく冷やかしの文句を考えながら、能登はその目蓋が上がるのをニヤニヤと待ち構えた。


        《了》


叙情性がなくなっちゃうのでボツにしましたが、能登のままでも良かったかな…?すまん能登。
気になると言ってくれた方に捧ぐ。ありがとうございます!

620高須家の名無しさん:2011/06/21(火) 21:13:02 ID:???
おおお、能登ver.ありがとうございます。
確かにこの短さだと文学少女・香椎という方がモチーフには合っていて完成度は高いかな。
でも個人的には能登の思いにリレーして少々の泥臭さあるこちらが好きです。
先は長そうだって(能登にしては)前向きなとこや春田が1番ギャラリーなとこもね。
乙でした!

621高須家の名無しさん:2011/06/21(火) 22:12:10 ID:???
うわぁ、言ってみるもんだ。ありがとう。私は能登verに一票ね。

能登がらみの(かわいくない)とか、「高須、心配だよ高須」とかは、やっぱり「能登かわいいよ能登」から来ているのかな。

622高須家の名無しさん:2011/06/21(火) 23:28:04 ID:???
同じく能登verに1票!スピンオフ3に繋がるところに、
2828しました。

623高須家の名無しさん:2011/06/22(水) 21:50:25 ID:???
おお、能登verも読めるとは…!
優しさに満ちた奈々子様verも素敵ですが、こちらは能登自身のドラマも絡み、より瑞々しくていいなあ。能登がんばれ能登
寄り添い寝てるだけなのに竜虎カップルの幸福オーラたるや。本当にかわいい。写メ送ってほしいw
ドタバタな締めもとらドラ!らしく。GJでした!

624 ◆0/FKyHtS2M:2011/06/22(水) 23:52:26 ID:???
ラブラブセックルしてるのに前よりエロ度ゆるめの変なのを投稿させて下さい。

【タイトル】秋への brilliant road
【内容】ガチエロコメです。本番あり、というかメイン。例によって竜虎ともども重度の浮か
れポンチ状態でコメディ寄りです。他では大河のおっぱいにこだわってみました。趣味に合わ
なそうと思われる場合はご注意ください。
タイトルが内容にそぐわない清々しさですが、虎の重さこの手に抱いてgo far away な竜児を
気に入ってもらえれば幸いです

↓7レスほどいただきます。宜しくお願いします。

625秋への brilliant road ◆0/FKyHtS2M:2011/06/22(水) 23:54:20 ID:???

【これまでのあらすじ】親元で一年を過ごし進学した逢坂大河は大橋の町に帰ってきた。高須
家から徒歩3分のワンルームマンションで独り暮らし。ぶじ嫁入りのその日まで!などと大げ
さな話は置いといて瑣末事を綴ったエロコメディ(要するにアニメ版アフターです)
 恋人以上夫婦未満。19歳になった逢坂大河と、来月19歳になる高須竜児。
 “平日はエロごとを自重しましょう”という制約を解放しても良いとふたりが暗黙に決めて
いる休日がまたもやってきて、今回のブリリアントバカップル話が始まる。

****

 掃除掃除大掃除〜。午後はあっちに行ってるからな〜。と竜児は泰子に告げて、大河の暮ら
すワンルームマンションを訪れていた。
 嘘ではない。もちろん道具を持ってきて実際に掃除(部屋の)をする。
 するのだが、近頃では部屋の主が前日辺りまでに掃除(部屋の)を済ませているため、さほ
どの時間はかからない。それでも竜の目は見つけて、なにかと綺麗に掃除(部屋を)をする。
しまいにはベランダの排水溝辺りにまで目を付け掃除(排水溝の)を始めたりして、半笑いの
大河に「あんた何しに来たの?」と。
 そんな、こんなで、大型連休前。ぼやっと薄曇りな休日の昼下がり。
 いっしょに出かける用はなく、朝食昼食家事とひととおり済んで、夕方の買い物まではふた
りっきりとなっていた。
 竜児は胡座、大河はちょっと伸びて正座。寄り添ってすわり、淹れたお茶を飲んでいろんな
話を。日々の暮らしのことや、学校でのこと。お互いが離れていた間に何があったかを思い出
して。もちろんくだらないネタトークだってする。
 それがいつものように将来の夢の話へとつながっていくと、本当の家族になりたい思いはた
くさん湧くのに、まだそれに見あう具体的な姿までは描けなくて少しの不安も呼び覚ましてし
まうから「ねえ?」「ん?」「ほら……」「おう……」会話が短くなる。
 それが途切れるたび、手を握りあって。指を絡ませて、顔を寄せる。
 視線をあわせずに頬と頬をつける。満たしたいと思う。
 もっと、もっと触れたくなって、空いた手で互いの髪や耳に、肩や胸に触れあう。
 頬に唇で触れて、唇で瞼にも触れ、次第、次第に座っていた脚が崩れて、唇が唇を求めて触
れ始めると、おもしろいぐらい気持ちが高ぶりだした。
 つまらない不安が消えていき、お前が、あんたが、ここにいると。刻みつけられていく。
 着ていたものを交互に脱がし始めて、きょうはどちらから駈け出すのだろう?
 大河の身体からうっすら花の香りが立ってきて、竜児の意識からも、大河の意識からも、今
だけは家族のように思う気持ちを追い出した。
 息を熱く感じあいながら、脱がされて、舌を絡ませて。喉を鳴らし手を差し込んで肌に触れ
て、その感触に後押しされるようにまた脱がして。何度めかの。頬に掌を当てて、互いをしっ
かりとつかまえて、いつまでも貪るようなキス。
 やがて濡れた唇を離し目があうと、もう止まらない。
 彼氏は彼女を、半身を預けていたベッドに抱え上げて、そっと横たえる。
 口の端をついっとあげた竜児は、んっふ、と息づかい。
 ――掃除……しねえとな?
 眉の端をくいっとあげた大河は、ふひゅっ。
 ――ばぁーか……

 竜児は前戯が割と念入りなほう。
 とはいっても、性格に少し偏執的傾向があるのとは関係なかった。単にいちゃいちゃするの
が好きで、大河とも好みがぴったり合っているだけ。

 そろそろかな?と思った竜児は、結構な時間、オモテウラと念入りにちゅっちゅレロレロし
ていた大河に密着させていた身体を起こした。
 はっふはっふ息を荒くして仰向けに横たわる小柄な彼女は、でもまだ1回もいかされてはい
なかった。ひとりだけはつまんない。いっしょにいきたいという嗜好を、竜児は何度も肌を合
わせるうちに分かって、大河が切なくてつらく感じる直前でちゃんと留めている。
 傍らに置いたスキンを手に取り、準備も済ませたこのとき。

626秋への brilliant road ◆0/FKyHtS2M:2011/06/22(水) 23:55:55 ID:???
 大河のすらりと伸びた脚をM字にたたみ、折り曲げた膝を抱えて自分の肩に宛て……という
ときに竜児は、シンメトリなMの真ん中を凝視して動きを止めた。
 そろーり……と後退して、土下座をするように背を屈め、大河の恥っずかしいその部分を、
凶悪な目をこらして眺めている。なんだろ……?も一回お掃除するの?と、いい具合に高まっ
た大河が首だけ起こして股間を見やると、それはこんなタイミングに似つかわしくない、びみ
ょーぉな表情と目が合った。その竜児の口が動いて。
「なあ……?」
 なにっ?なんかやばいっ!?大河の勘はよく当たる。悪ければ悪いほど。
「ここの毛、こんなに薄いんだっけ?」
 ……とか。ふと気になってよ。
 大河は眉を八の字にして困惑する。なに……言い出す気なのか。
 薄いと言われれば、それは確かに薄かった。
 髪の毛はいわゆる猫毛で細く、それに応じて細い。密度も薄い。加えてやはり髪と同じく色
も淡い。ぽやぽやっと覆っている程度で、生えている範囲も狭かった。実はムダ毛処理という
行為を大河はこれまでの人生において一度もしたことがない。
 だけど。竜児は何度も見たことがあるはずだった。この生え方が好きだと言われた。なぜ今
日になっていきなり気にしてるの。
「ほら。前にこのへんが『ぼーん!』とか言ってた……よな?」
 急に思い出してさ。と竜児は真顔。
 よりにもよってこんな時に何てことを。しかも半端に思い出すのよ?
 大河は全貌が見えて、ああ、と納得しながらも内心でボヤいた。仕方なく仰向けに寝たまま、
脚をM字にしたまま。ひざの間に竜児の顔を挟んだままで動作に及ぶ。
 ささやかな膨らみの右乳の辺りで右手を開き「ぼん!」
 同じく、ささやかな左乳の辺りで左手を開き「ぼん!で、」
 竜児の顔の真ん前に両手を持っていって重ねて丸めて、思いっきり開いて見せた。
「っっぼぉんっ!」
 おおうっ!?
 それで竜児の深層記憶は正確にデフラグ完了。
「すまん。馬鹿なこと訊いちまった。悪かった……」
「……私ゃなんでこんなときに他の女の股間を想起せしめられねばならないのか」
「ごめんな。ほんとに錯覚しちまってた。あれ?大河の言い分だともっと毛深くなかったかって」
「あんたの脳裡に見たことないばかちーの股間イメージが今あると思うと死にたいわっ」
「そ、そりゃ考えちゃうけどよ、心配すんな。映像の元データはお前しかないし」
 そんなのさらに酷いじゃんよっ!うおっと!そうだった。悪りぃ悪りぃ悪りぃっ!
 なんという墓穴。
 もうほとんど浮気バレ亭主。
 瞳孔を開いて黒目がちにして拗ねる、横を向こうとする大河をずり上がって優しく抱きなが
ら竜児は必死に謝っていた。
 ただ、拗ねまくる大河を目の当たりにしても、挿入直前のタイミングではあったから、男と
しては謝るより先にすることがある。大河を蕩かせる重要攻略拠点はとうに知っている。労を
惜しまずもう一巡してお互いの平和と幸福を取り戻さないといけない。
 ていうかこれが好きだから、労だなんて竜児は全く思っちゃいない。
 なあ〜?ちゅっちゅっちゅ〜のちゅっ。
 なあ〜?ちゅうちゅうちゅう〜のちゅう〜。
 指も……吸っちゃうぞ?手ーちっちゃいなー。
 その次は、脇なー。乳も揉むぞー。
 もう〜、しょーがないなあ〜♪と、中指をちゅぽぉん!と思いっきり吸われた辺りで、大河
が黒目がちな瞳を元に戻すまで約120秒。
 すねてしたっていいじゃない。とらだもの。たいが。

 また念入りにちゅっちゅレロレロされて、ほどなく大河の息が荒くなってくる。途中だった
し。やっぱりいいものはいい。切ない気持ちがたまっては自然に腰がくねる。
 好きな男の子が嗜好を分かっていてくれて、ディナーコースを味わうみたいに、よく見なが
ら、手を引いてじっくり合わせてくれてる。それが義務感ではなくて、好きでやってくれるの
も分かるから……。

627秋への brilliant road ◆0/FKyHtS2M:2011/06/22(水) 23:57:48 ID:???
 だからこの時間は好きなのよ。
 ゆっくりゆっくり高められて、追い立てられたりしない、こんな時間が。
 そうしているうち、もっと好きな時間もやって来る。入口でくりくり馴染ませられて、急に
がまんできなくなってくる。
 でも、あんまりきもちいいよ!って知らせちゃうと竜児の方もがまんできなくなってしまう
から、出来るだけ普通に。そうやって抑えているとどんどん、どんどん自分の中に切ない圧力
がたまっていく。
 うっんっ!?
 ずにゅるってカンジで、入ってきた。
 いつものように、挨拶代わりな意味で、きゅっと締めつけてみる。最近はもう驚かないのか
「おうっ!?」って言わなくなった。ゆっくり、浅いとこを進んだり引いたりしている竜児と
目をあわせて、どーぞ、と。緩めてやって奥に迎え入れる。
 ぴったりと収まって、お互いにふーーっと息を継いで。目があうとしぜんに頬が緩んでくる。
大河が笑みとともに伸ばす両手の間に竜児は身体を沈める。 

 入ったとき一瞬だけ、大河は泣きそうな顔をした。
 最初の何回かは痛いのかと思っていちいち訊いた。たとえ痛くても言わないでがまんするや
つだから。そのうち泣き顔なんかしていないっ痛くもないっいちいち訊くんじゃないっとキレ
られた。単純にそういうクセかもしれねえ。
 俺はその顔が好きなんだ。
 かと言って、まさか泣かせて見るわけにいかない。そもそも近頃の大河はめっきり泣かなく
なって、それは良いことだが、「あ、泣く?」って顔を見て刷り込まれた俺にとっては、こん
な時にでも見られるのはひそかに楽しみだ。ただ、腰をあわせると、それを抱きしめながらは
見られない。身長が違いすぎて大河の顔は俺の胸元に来てしまう。
 見たくていろいろとやってみて、いまはこれかなと思う。
 落ち着いたら、ぴったり合った胸を離して、大河の肩や頭でなく、もっと下。肩まわりより
もずいぶん細い腰に手を回す。その華奢なつくりに触れるたび、本当に同い年なんだろうかと、
ちょっとした罪悪感も湧く。けどだいじに触るからな。許してくれな。
 腰を抱いて少し起こすようにすれば背が弓なりに反って表情を見られる。
 大きく動くよりも浅いところを小刻みにいじめられる方がいいみたいで、その方がやり易い
というのもあった。そんなふうにいじめていると俺も保つし、ちょっとずつ大河も良くなる。
上体がフリーだから、どんなリアクションをするのか見ることもできる。

 竜児が私の腰を抱えて遊んでる。
 浅いとこを攻められてるとジワジワきもちいい。……ほんとは思い切りのしかかって、押し
つぶすように重みをかけてほしい。ぴったり包み込んで、ぎゅうっと抱きしめてほしい。そう
されたら、深いところもじんとしてきて、たぶん、すぐ。
 でもそれじゃつまらない。竜児も、やっぱりそんなのだけじゃつまらなく思って、急いでし
なくなったんだと思う。
 どんなふうにいじめて気持ちよくしてやろうかって考えた。どんな感じにいじめられるのか
想像してわくわくした。怖くて緊張するだけと思っていたのに、いちど橋を渡ってしまうとこ
んなにおもしろいなんて。
 ゆっくりいっしょに山を登って行くような感じのこういうのも好き。腕も自由で竜児にさわ
り放題の吸い付き放題、よくなってきたらそのまんま休めるのも。
 そうなんだけど。
 ゆっくりとは言ってもちょっとずつは登ってるわけで。も……もどかしくなって……きちゃ
うのよ。いずれ。この切なさに耐えても、それは見つけられてしまう。
 意地悪されてじっくり眺められてしまうのか、乗って、いっしょにペース上げてくれるのか
は竜児の気分ひとつ。どっちに舵を切ってもいいから、い、いいんだけど。いいけど。
 ずん、といきなり奥を突かれて、喉から悲鳴が出そうになった。
 それを抑えて、夢中でしがみついた。広い肩ごしに手を回し切れなくて、肩甲骨のくぼみに
指をひっかけてつかむ。爪……整えてあったっけ?刺さらないよね?って考えもすぐに飛んで
いき、汗がじわっと浮きかけた薄い胸板を引き寄せる。ぴとっと頬をつけ、口をつけてちゅう
うっと吸いついてみたら、んんーっとくすぐったそうに唸る。
 いつもは考えない、考えたくないことがこんな気持ちになるとどうしても浮かぶ。
 なんできもちいいんだろう?好きだから?竜児だから?

628秋への brilliant road ◆0/FKyHtS2M:2011/06/22(水) 23:59:49 ID:???
 他の誰でも、いいの?ママみたいに?こんなに好きなのに、嫌いになる?
 私はこうだ。幸せでも、きもちよくても、喪う怖さを先に感じてしまう。奪われるならまだ
戦おうと思えるだけいい。自分から棄てようと思えるときが来るのが……怖い。まだ。
 少しだけ怖くて、でもこうしていれば……だいじょうぶ。お願いだから。
 ぎゅっとしがみついて、瞼に当たる骨の感触。ここにいる現実。
 竜児の鎖骨。
 上を向いて、夢中でちゅうちゅう吸うとかすかに塩の味がして、欲が抑えられなくなる。
 牙を打ちこんで、引き裂いて、食べちゃいたい、という欲。私のものになってよ、お願い。

 最近になって、大河は噛むようになった。
 まさか食べることはできないが、高まりのたび思わず竜児を噛んでしまう。やばいおかしい
と本人も思ってはいて、かぷっとあま噛みのつもり。
 それでもときどきは力の加減を間違えてしまうらしく。
「……っ!」
 竜児が痛がる。
「……ご……ごめっ。痛かっ……た?」
「気にすんな。噛め噛め。いくらなんでも食いちぎりまでしねえだろ?」
 ずん。
 かぷっ。
 ……っっ!
 ぐぐっ!!
 ん?
 ぐぐっ。って……なに?
 痛くないように気をつけてあま噛みしてもそうはならない。竜児ははぁはぁ言って、また予
期しないタイミングで、ずん!ああぅっ!って感じで思わず、今度は肩に噛みついてしまった。
かぷっ、じゃなくがぶっっ!と。
 うわ、相当痛かった?
「あっ……つっっ!」のあと少しの間があって来た。ぐぐっ!!と。私の奥を広げる感じに竜
児が大きくなりながら、びくん!と大きく震える。
 間違いない。連動してる。こんなのって?
「いっ……いくの?」
「いや……ま、まだだけど?」
 すーーっと引いて、また浅いとこで遊んでる。よーく見ると目の周りを染めてマジ顔だ。
 きもちいいんじゃん?なんでごまかすの?
 これは確かめてみないと!とムラムラしてくる。ごまかされるのはいや。隙をみて、がぶっ。
ぐぐっ!!と入口が広げられて、あ、おっきいっ。
「ちょっと……!もしかして、あんた。噛まれると……いいの?」
「……へ」
 なんだろう?なんでそんなに決まり悪そうな顔に。
「へ?」
「変態だとか言うなよな?……おう、そうだよ。いいよ」
 ……変態じゃん。まごうことなき。
「い、痛いんでしょ?それなのに?……まさかド」
「ドMじゃねえ。そんなんじゃねえって」
 竜児は、仕方ねえ、というふうで、ちょっと恥ずかしそうに語り出した。
 俺は、乱暴者だった頃からお前のことが好きだった。乱暴で凶暴だけど他がいいから、じゃ
なくな。でも、近頃はすっかり角が取れて素直で可愛くてさ、それももちろん好きだぞ?でも
凶暴なお前をなかなか見れなくなったなあとか。さ。
「すこし寂しく思ってた」
「そ、そうなんだ……だって暴れる理由なんかもうないし……こ困るわ」
「理由もなく暴れられたら俺だって困るわ。そうじゃなくてよ」
 よくなるとガッと噛まれる、ってのがさ。その……凶暴さが消えたわけじゃないって分かっ
てからさ。……俺には……いいんだよ。なにかと言えば暴れていた頃のお前と……こんなこと
してるみたいな気分にちょっとなれて。
 分かるような分からないような。
 こんな時に微妙な話を始めるべき?とも思うけど、どうにも気を削がれて、聞きたくなって
しまった。

629秋への brilliant road ◆0/FKyHtS2M:2011/06/23(木) 00:01:26 ID:???
「変態とはちょっと違うみたいだけど……別の危うさを感じてきたね?」
「なんでだよ?」
「だってあんた……あの頃こんなことしたいって。妄想してたってことに、なる……じゃん」
「おう!……し、してたよ。悪いかよ。……もし本気でしようとしてたら、お前だってさ」
「あ、開き直った。……噛んだかも、ね。本気の力じゃかなうわけないから……ね」
「ただ、思うのとできるのは別だからな。お前だって気づかなかっただろ?」
「そうだけど……おっそろしいカミングアウトだわ。なんか心臓バクバクなってきたよ」
 あの頃の私の貞操って、あんたの性欲ひとつに左右されていたわけか。うわっ!怖ぁっ♪
 なんてね。
 そんなこともね。べったり縋っていたら、いつかそうなるかもしれないのかなぁくらいはね。
考えてたよ。そしたら……。教えないけど。
「そう……だよな。そういえばいちいち釘刺されてた気もするな、俺」
「怖いってのは半分うそだけど……ところでさ?」
 話し込んでる場合じゃないよ?ときゅいきゅい締めてみた。ふひっ♪
 ふにょふにょになっちゃってるよ?
 うぉっ、やべえ!漏れ出てねえだろうな?我慢汁だって妊娠することあるらしいからな!と
慌てて竜児が抜き去った。あー、馬鹿な質問しちゃったから、また中断。
 でもいいや。これも、あれも、竜児といっしょにすることはぜんぶね。大好き。さっき怖い
って思えたことも飛んでった。ただ、大好き。

 お互いいきかけだったから、もう一度抱き合っていたらすぐに竜児の準備はできた。スキン
着け直して、さっきのつづき。今度は余計なこと考えないでしようねと申し合わせて。
 でもやっぱり大事なことがひとつ。
 よくなってるのを悟られると、竜児の方がもたなくなっちゃう。これは、どうしても慣れな
い、我慢できないことらしい。
 だから、最後には体重を預けてもらって、押しつぶしてもらえていっしょにいける、いつも
のやり方を期待して、私はできるだけ普通にしていよう。その辺を気取られないように。
 ……それでも、今日はずいぶんと竜児の方が早そうな気配。
 二度も中断したせいなのか、さっきもう限界だったのか。噛みついたのがいけなかったのか。
とにかくつながったままちゅっちゅしてくれたりの余裕は全然ない感じで、私の方から何かす
るとトリガーになりそうで、どうしよう?
 大河……今日はどうしたんだ?といきなり竜児が訊く。
「どうしたって、どういう意味?」
「妙によさそうで……そんなの見せられると俺、我慢できねえ」
「かっ……変わんないと思う……けど?」
 いろんな、余計なことをやっぱり考えてしまう。顔に出てるんだ?と大河は思う。さっきの
もしも、の話のせい。竜児も同じように興奮してるんだろう。
 二年前、出逢ったのもこの季節だった。
 私、そのときと同じ貌(かお)をしている。同じ貌に見えている。おそらく。
 私の目にも竜児がそう見えてしまっていた。そばに居るぞ、と告げられたあの顔がすぐそこ
に見える気になってる。
 こんなことをされる、恐怖と、予感と。教えられない、伝えられない心も混じり合った、現
実の貌とあの時の区別が曖昧になってる。
 それをいいって、よさそうって思ってくれる。
 あの時ちぎれそうだった気持ちは、綺麗に縫い合わされて、今は痕すら残っていない。
 だから……今こうしてるんだよ。めんどくさいよね?私ってさ。
 大好き。
「がまんすんな……エロいにゅ。心配いらないよ」
「もうちょっと、ゆっくり頑張るからよ……」
 大好きだよ。
「いい……んだよ。わ、私とえっちできて……嬉しいでしょっ?竜児っ」
 でも、とまだ男のメンツにかけて言い淀む竜児の前で、抑えるのをやめた。
 見てよ。
 見ればすぐに分かるでしょ。あんたにこんなことされてどんだけ幸せか。
 好きなとき、好きなようにいけっ!背中をつかんだ指に力を込めると、ようやく。おうっ!
と返事されて、肩越しに頭ごと抱かれて上体に竜児の重みがかかってくる。
 きっつい。きつくて……いい。

630秋への brilliant road ◆0/FKyHtS2M:2011/06/23(木) 00:03:17 ID:???
 同時に深く挿しこまれて奥を強く突かれる。お腹に響いて、波が頭にまで駈け上がってくる
よう。うん、私も……。追いつける……かも。
 ふっっ!んあっ!って首が上に反って、声も漏れる。これが竜児にとってもトリガーになる。
もう意識もしていないのにお腹が震えて、脚をくるんと竜児の腰に回して、つかんで、自分か
ら押しつけてしまうのも止められない。
 ふっ、もうちょっとっ、んくっ、どっちが先か。ギリギリな今日は運まかせ。うまく合わせ
られるか、誘導?もういいっ、集中、集中!んっ!
 っんぐ、と竜児の息が止まって、どっくん、どっくん。そのすぐあと、私にも……来た。
 きっつい、重い。息ができない。……でも。でもいっしょにっ!
 ……いいっ、りゅうじぃ。
 がぶっ、と肩口を噛んだ。私のもの。今だけでもいい、私のだから。

 背中見せて……うん、跡は付いてるけど大丈夫。引っかいてない。爪まるめておいて良かっ
たわ。でもこっちは。
「ごめん、ほんとに食いちぎるとこだったわ」
 くっきり半円の跡を付けてしまった肩をぺろぺろ舐めて謝る。
 めでたく円満に事を終えたふたり。いつものように竜児にきれいに拭いてもらってから起き
上がった大河は彼氏のボディーチェックをして、そのまんまぴったり寄り添って、ベッドに腰
かける。
 大丈夫、大丈夫。しみてねえし、傷になってねえだろ?と、竜児も裸のまま彼女を横抱きに
して膝の上に座らせる。
 解れて頬に張り付いている長い髪を掬っては背に落としてやると、気持ち良さそうに大河が
目を閉じる。それならもうキスするしかない。
 腰に回した手で引き寄せて、賢者モードらしくちゅっちゅ可愛らしくついばむ。少し強面の
竜児が、頬を火照らせてそんなキスをしている姿は傍目にどう見えるのだろう。
 そんな目なんかここにないからいいけど、と大河は思って、この体勢なら身長差をほとんど
補えるからと、竜児の両肩に自分の肘を置いて背に腕を回した。そしてキスのお返しを……と
考えた矢先に竜児の唇は喉へ移動する。
 顎を反らせて受け取りながら、んー?このまんま2回目かな?と思った。一度いっしょにい
けたから自分としてはなんら不満はない。竜児が食べ足りないならご馳走してあげる、といっ
た満ち足りた気分だった。
 だからすっかり気を許していて、首筋にそっと歯を立てられると。
「ひぇあっ!?」
 びっ……くりした。こっ、ここここ、怖いじゃんよっ、吸血鬼かっ!
 確かに、面相から言ったら竜児の場合はそのものだ。あれ?そんなに怖かったか、ごめん
な、とニヤニヤ笑っている。
 肩に回した腕は外さないけど、お返しだよというそのツラから伸ばせるだけ距離をとって、
もー、と睨みつける。じゃれつきはするけど、されるのには慣れてないんだから。それでな
くともあんたは私より身体大っきいんだから急に驚かすんじゃないよ。
 と、照れかくしで心にもない説教をする。
「え?あ、そうかー。済まねえ、平気だと思ってた」
「そ、そんなに気にしなくてもいい……。別にダメとは言ってない」
「俺だってお前にじゃれつきたいから、少しずつ慣れてくれよ」
「わ、分かったっ。あっ、ちょ!?」

 密着していた身体を離してしまったのが運の尽き。じゃれるぞーと宣言して、腰を支える手
を片方離して、竜児は大河のおっぱいを揉み始める。
 これは、じゃれる、というのとは少し違うんじゃないだろうか。えっちに至るためのマイル
ストーンとしてではなく、こう嬉しそうな顔で触られるのは変な気分。
「な、内心『大っきくなーれー』とか念じてるんじゃないでしょうね?」
「でかい小さいの話はもういいだろ。何度もこれが好きだって言ってるじゃねえか」
☆ 大っきくなくてもちゃんと膨らんでるからこうして揉めるし、柔らかいし、形は綺麗だし、
乳首はピンク色だし、色っぽくて可愛くて文句のつけようもねえ。神が与えたもうた唯一無二
の乳と言ってもいい。
「あ、あんたの語りは……こっ恥ずかしいから、かかか勘弁して」
「お、おう……じゃ、やめとく」
「……片手だけじゃなく両手で触ったらい、いいんじゃない?」
 そんなに好きなら……と、大河は膝に座ったまま向きを変えて、竜児に背中を向ける。少々
支えが危なっかしくなったが、今度は胸に回した手でホールド。心おきなく、後ろからおっぱ
いもみもみ。

631秋への brilliant road ◆0/FKyHtS2M:2011/06/23(木) 00:06:55 ID:???
 竜児の思い入れというのも、そこそこに複雑だった。
 母親が若くて巨乳だから、でかい乳なんざ見慣れていて、自分はその方面に耐性があるんだ
と思っていた。大河に逢うまで。
 乱暴にすんな、急に驚かすな、と。向こうっ気の強い割には臆病で繊細な、この小柄な彼女
の要望どおりに優しく、掌にすっぽり収まる柔らかなふくらみを撫でる。
 そう言えば、互いに離れていた高三の間に大河の乳は1サイズ育っていたな。
 ちょっと肉付きがよくなったせいかなと思うが、確かいつぞやの秋、小デブに育ったときに
はそうじゃなかったはずだ。見ても触ってもいないから断言まではできないが。
 竜児はまたフッと変な思い出しを始めた。
 揉まれリズムが単調に変わって気になったのか、大河が振り向いてキスをねだる。お互いに
首を曲げて、ちょっと苦しい姿勢。それでもちゅっと。
 親元の方が栄養状態は最適なのかと思うと、少しの屈辱を感じるが、それでもあの軽肥満状
態のときはどんな乳だったのだろう?と、気になりだしたら気になって気になって。そして見
て触って確認できる立場になった今年は、上手いことおだてて、旨いものをたくさん食わせて
やったら再現も?などと、ひそかに余計な事を思いついた。
 はううぅ、と抱かれた大河が可愛いため息をついている。が、竜児の妄想は続く。
 俺はあのふくよかなツラ、実はかなり好きだった。だからなかなかデブってることに気付け
なかったんだよな。あの頃は基本が不機嫌ツラだったが、今年はにこやかな時が増えたから、
あれでニッコニコしてくれたらどんだけ可愛いことか。想像するだけでもう、たまんねえ。
 そんな想像と共にもみもみ動作に込められた愛おしさの波動たるや半端なかった。
 面と向かっては到底言えないがなー。などと思う竜児のふところで、大河は身をよじらせる
寸前。あんたはランジェリーメーカーに就職したらこの才能発揮できるんじゃないのっ?など
と。こっちはこっちで悩ましい。

「竜児ぃ、竜児ってば……」
 はっと気がつくと、抱え込んだ彼女は半身で振り返り、はぁはぁ肩で息をして、頬を薔薇の
色に染めていた。延々と揉みしだいていたおっぱいの真ん中にはこりっと硬くなった乳首。
 どうやら無意識のうちに指でいじめてもいたらしい。
「おう大河。夢中になってて悪いな。痛くしてないよな?」
「痛くない。謝んなくていいっ。竜児ぃー」
 りゅうじりゅうじりゅうじーっと。大河は向きを変えて首に腕を回し込む。く、苦しいっ。
 ねえっ!と耳元で。
「もう一回しよう!とか。考えてるよねっ?」
 わ、私はね?一度いけたから今日はもういいけど。でも、りゅうじがしたいんならつきあっ
てもいい。ほ、ほら、私あんたよりお姉ちゃんだし別にわわわがまま言わないから。
「したいよね?ねっ?するって言えっ」
「おうっ、したいとも。いい「うんっ!!」か?」
 言うが早いか、かぶさる返事。竜児は大河をお姫さま抱っこで持ち上げて、くるっと回って、
そーーっとベッドに置く。
 この40kgを42kgくらいにしてやればいいのか。
 ある意味そんな悪辣なことを考えているとは、さすがの大河にも計り知ることはできまい。
 一旦デブらせたら、今年は強制ダイエットに協力してくれる紙袋覆面チームなど召集はかな
わぬはずなのだが。浮かれた竜児にそこまでの考えは巡っていない。

 2回目の申し入れを快諾してもらった大河は、目を細めてひゃほー、などと小さく歓喜の声
を上げている。傍らに添う竜児に回した腕を外さずに、ちゅっちゅちゅっちゅ、もうオープン
リーチで、幸せいっぱい。
 好事魔多し。フィギュア体型、ぴんち。

 だがこのお話は、なんの心配も要らずにここで終わる。
 なぜかって?
 美味しくたくさん食べまくり、あんたのせいよ!どうしてくれる!?という罵声の飛ぶ季節
が訪れたとして、竜児も、大河も、かつての秋とは違うのだ。

 ふたりで運動するに決まっているのだから。



――END

632 ◆0/FKyHtS2M:2011/06/23(木) 00:41:32 ID:???
以上でございます。失礼いたしました。

まとめ人様へ。
レス番>>630の下から9行目、ミスしてしまいました。

>「でかい小さいの話はもういいだろ。何度もこれが好きだって言ってるじゃねえか」
>☆ 大っきくなくてもちゃんと膨らんでるからこうして揉めるし、柔らかいし、形は綺麗だし、
>乳首はピンク色だし、色っぽくて可愛くて文句のつけようもねえ。神が与えたもうた唯一無二

行頭の☆は単にマーカーで打ったものです。もしまとめていただける機会がございましたら消去のうえ詰めていただければ幸いです。
お手数掛けてもうしわけございません。いつもありがとうございます。

633高須家の名無しさん:2011/06/23(木) 00:55:22 ID:???
>>632
ありがとうございました。楽しめました。
ガチエロなのにほのぼのとはこれ如何に?
って感じでした。

634高須家の名無しさん:2011/06/23(木) 08:38:56 ID:???
ああっ!俺もラブラブな運動がして〜。GJ!

635高須家の名無しさん:2011/06/23(木) 22:05:04 ID:???
>>632
ほのぼのイチャイチャラブラブでたいへんご馳走さまです。しかもそれだけじゃなくて、
>自分から棄てようと思えるときが来るのが……怖い。まだ。
っつードキッとする描写を入れてくるところはさすが。
氏の作品にあった"竜児のデコちゅー"のように、大河の心についた傷も(本人は綺麗に治ったと言ってはいても)まだ時々痛むんだろうなあと感じました。
ますますラブラブにしてやりたくなる話を乙でした。

636632:2011/06/24(金) 12:48:14 ID:???
レスありがとうございます。噛みつき引かれちゃうかなと心配でした。
>>635
竜虎はお互いの傷を癒して貰い合うだけでなく、びびりながらも自分の傷を見て向き合うカップルになると思います。
自分の想像の中では、竜児の方は初めての彼女に夢中っぽく、大河は女として少しだけ先を夢想する感じです。
互いに少し違う事を考えてることを受け入れていって、ふたりの子供が生まれて、いつのまにか望みがかなっていたとある日気づく。
そのときは恋心なんて欠片も残っていないのが可笑しくてお互い笑っちゃうかも。
そこに至る浮かれポンチな日々に幸あれかしと。

637高須家の名無しさん:2011/06/24(金) 23:35:47 ID:???
あちこちでツボを突かれたけど、噛みつきエピソードに一際萌えた自分が通りますよw
あの頃があるから今がある。とわかっていても、思っちゃいそうだよなぁ。
ほのぼのエロエロなんて最高です、GJ!

638 ◆0/FKyHtS2M:2011/08/03(水) 16:57:49 ID:???

【タイトル】ねむとら!
【内容】夏のパン○祭りまたまた参加だぜヒャッハー。3レスもらうぜイヤッピー。8/2が“パンツの日”だなんて気づかなかったぜorz
でも気を取り直して暑苦しい竜虎イチャイチャを妄想!エロスじゃありませんが規制のためこちらに投稿させて下さい。

****

「あれ?」
 麦茶のグラスをふたつ、盆に載せて居間に戻って来た高須竜児は呟いた。早えな、もう落ち
たのかよ。

「ご飯がおいしいのよね」
「そりゃ良かったな。夏バテ知らずで」
 婚約者にして彼女の逢坂大河が例によって健啖家ぶりを見せつけた遅い朝食が終わり、ぷう
と息をつきながら仰向けに寝転がったのを見て竜児が後片付けに立ったのがたしか10分ほど
前だった。
 溜め水でちゃちゃちゃっと食器を洗い、ゆすいで、水切りかごに並べて埃よけの布巾を掛け、
ついでにシンクとガスコンロを磨き上げてから、この季節はすぐ腐ってしまう生ゴミを詰めた
袋を冷凍室に収めて、麦茶を注いで、さあ大河とウダウダすんべーと戻ってきたら、あらどう
したことでしょう、定位置の窓側で二つに折った座布団を枕代わりにした、白いほわほわフリ
ルの塊となってすでに落ちたあとだった。

 居間と竜児の部屋のサッシは全開で、真夏とはいえ風通しがよい日だから満腹感も相まって
気持ちよく寝入ってしまったのだろう。大学生になっても、夏休みの過ごし方はさほど変わる
ものでもない。
 竜児はちゃぶ台に麦茶のグラスを置くと、しょうがねえなと向かいに座り込んだ。母の泰子
も自室で寝てるし、家族ふたりが起きるまでは掃除を始めて物音をたてるわけにもいかなかっ
たから。ただ、ひとり暇を持て余して、幸せそうな寝姿を眺めるのも時にはいいかもしれない
と思い直した。

 今日の大河は、白いフリフリワンピースで白ソックスの折り返しにもフリル、暑いのか白い
カチューシャでサイドを背に流していて、それを肩の辺りで軽く絞るようにまとめたリボンも
白。正確には少しアイボリーがかっていて、天然茶髪の淡い色合いと服の輝く白さとをきっち
りと繋ぎとめる品の良さ。そういえば履いてきたサンダルもエナメルな白で、つま先を眩しく
締めていた。
 白白白でキメた純白のお嬢。色素の薄い肌が対比でとても健康的に映り、こんな一発芸や罰
ゲームみたいな装いでも可愛らしく見せるのは、やっぱり中身が洒落にならぬほど綺麗だから
だろう。
 そうだ、こんなの見れる機会はめったにねえ。写メとか撮っといた方が良いかなと竜児が腰
を浮かしかけた時、窓から強めの風が吹き込んだ。薄いワンピースの裾がまるでヨットのセイ
ルのように南風をはらんでふうわり、まくり上げられて。
 めでたくというか、眩しくというか。色白の腿が晒された。

 ちなみに白ワンピは今朝ドアを開けた時に差し込んだ逆光に短時間ながら透けて見え、下着
もおそらく白であろうと、偶然ながらも竜児は確認を済ましていた。それがコットンかシルク
か細部までは分からないが、興味はあるから後で聞いてみようかなくらいは考えた。男子のた
しなみ、というやつも分かってくれるはずだから怒ったりしないだろう、とも。

 数秒間、竜児は大河の腿チラを見ながら固まった。チラというよりはモロだ。もももろ。カ
タカナで書けばモモモロ。ダマレコゾウ!いやそれは関係ないか。ひざ下のすらっと伸びた印
象とは違ってそれなりに肉づきはあるけど、ぴったり合わせても僅かにすき間があるところが
なかなか……いやどうして。素早くいろいろと考えが浮かぶものだ。
 そうして竜児は、布巾を取り出すとちゃぶ台を拭き始めた。それはすぐに終わり、今度はち
ゃぶ台の脚を拭き出した。まあ、要するに掃除だ。たまにはこういうところも綺麗にしないと
な、という設定で頬を畳に擦り付けるほど腹這いになってちゃぶ台の下に潜り込んだ。

639ねむとら! ◆0/FKyHtS2M:2011/08/03(水) 16:59:32 ID:???
 う〜ん。残念だが角度的に惜しいところで見えない。まあ脚は4本あるのだし、色んな角度
から掃除しても別におかしくねえだろうと思い直し這い出ようとして、ごん!と頭をぶつけた。
と、背中に冷たいものがばしゃーーっっ。
 ああ。麦茶だよそう言えば。こんな時にほんとにもうっ!

 あわてて畳を拭いて、ちゃぶ台の上ももう一度拭いて、足音を忍ばせて風呂場へ行き、ぐし
ゃぐしゃの、先日安売りだったのでまとめて何枚か買ってきた、『乾坤一擲』なる変な熟語が
プリントされたアーミーグリーンのTシャツを脱いで簡単に水ですすぐ。
 こぼしたのが麦茶で惨事にならずに良かったと思いつつ、洗濯は後廻しにして自室へと向か
う。居間通過の際ちらっと見やれば現状維持、まだ間に合う!今度は同じ由来の『隔靴掻痒』
とプリントされている白いTシャツに急いで着替えて元の場所に戻った。
 以上、麦茶をこぼしてからわずか1分間。

 なぜこんな事で俺は息を切らしているのだろう?と少し思いながらも竜児はもう一度先ほど
の“掃除”を続行しようとした。と、そこに風が。ワンピの裾が再びふうわりと……ラストパ
スが通ったそこにフリーのストライカー!1対1!邪眼もきらめいて!みたいな高揚感。
 しかし。う、うう〜ん。大河は寝がえりで横向きになる。

 ――大河ァァァ…………まじめにやってくれェェェっ

 いや、言いがかりではない。決して、断じて。
 この時の竜児が心中呟いた、血を吐くような叫びを否定できる者が居ろうか。絶望の断崖で
竜児は必死に考える。まだだ、まだ終わっちゃいねえ、そうだ!あのときだってかすかなオレ
ンジ色の光を頼りに大河を見つけられたじゃねえかっ。なぜか真夏の真っ昼間というのに竜児
の心象風景は吹雪の雪山。

 まだめくれている。危うくドリクラしそうになった弱い心を必死に抑えて、竜児はちゃぶ台
の“掃除”に戻る事ができた。そうだそうだ。ちゃぶ台をちょっと斜めに向きを変えればいい
角度を取れると気づいて手を掛けて、はっとする。駄目だ、その状態だと見つかった時に掃除
をしていると強弁しにくい。
 どうしたものかと思案顔で見やると、寝転んだ大河の腰の脇に落ちているものが目に入る。
 なんだあれ?と這い寄って拾い上げたそれは、薄いパールピンクで丸く固まった布。生地は
シルクであろうか。輝く光沢に目を奪われる。
 ああ……これぞ念願のパンツ。

 寝がえりをうったときにこぼれ落ちたのだろうけど、なぜ大河は替えのパンツをポケットな
んぞに入れておいたのか。ポーチとかバッグに……と考えて竜児は思い至った。

 大河は高須家に手ぶらで来ている。もうずいぶん前から。
 だって身の回りのものはぜんぶここにあった。タオルだって着替えだってシャンプーだって
スキンケア用品だって専用のものがちゃんと置いてある。
 ないのは下着だけだった。それだけは分けて自分ちで洗っていた。ずっと。

 そうかそうか。こんなに仲良くはなったけどやっぱり女の子なんだ、そういうのは恥ずかし
いんだよなあ、と気づいて、竜児はピンクパンツを自分のポケットに仕舞った。落としたまま
放っとくわけにはいかないし、いま気づかれないように元の場所に戻すのは難しい。

 背中側からそーっと覗きこんでみれば、前面はまくれ上がって白いパンツがちょっとだけ見
えていた。よし、当初の希望とは全然違うがひとまずミッションコンプリート、と起こさぬよ
う裾を戻してやる。
 その際に大河の膝が目に止まった。転んだり、ぶつけたりで歴年の古傷がいっぱい。竜児は
何の気もなく、いつも見ればそうしているように、ここでも膝小僧をつるんと撫でた。

「あ?……ん?……りゅうじ……?」
「お、おう。起こしちまったか。悪かったな」

640ねむとら! ◆0/FKyHtS2M:2011/08/03(水) 17:00:34 ID:???
 背を向けて寝ていた大河が首だけ起こして見上げる。眠りがちょうど深いところだったのだ
ろう、醒めきらぬままこどものような、あどけない表情をしていた。
 あ、しまったと竜児は思った。写メも撮ってねえし、パンツなんかより寝顔をよく見りゃ良
かったか、と、少しばかり後悔する。

「ん……んーー、ははっ、竜児ぃ〜」

 仰向けになって、両手を竜児の方に差し伸べる大河は、そんな葛藤を何ひとつ知らない。
 その手は吸い寄せられるように顔を近づけていった竜児の首に回された。竜児も大河を抱っ
こして身体を起こして、座り込んだ。小さくて、華奢で、柔らかく熱い。真夏になってから、
こんなふうにくっ付くのは、そういえば久しぶりだった。

「……ねむいぃ……ふわふわして……気持ちいいの」

「おう。じゃまた横になるか?」
「ううん。ちょっとこうしてる……」
「そのうちじわじわ暑くなっちまうけどな、ま、それまでな」

 まだ半分眠っていてぐにゃぐにゃな大河の姿勢を楽にしてやろうと抱き直す間に、竜児はさ
っきのパンツをこっそりとワンピのポケットに戻すのも忘れなかった。スケベで、だけど優し
い男だから。
 その耳にちゅっと唇をつけて、大河が変な声でぐふぐふ笑う。

「りゅーうじ……えっちなこと……するうぅ〜?」
「ばぁーか、すぐそこに泰子いんだぞ?真昼間だぞ?」
「あー、はぁー、そっか……。そうね。うー」

「ん〜〜。……りゅーうじ♪」
「おう、なんだ?」
「呼んだだけー。りゅーうじっ?んふ、んふふふふ……おう?」
「……あごしゃくって恥ずかしい要求するんじゃねえよ……たーいが」

 仕方ねえなという振りをしてみるけど、カチューシャでサイドの髪を背に流してさらけ出し
た、少し桃に染まった大河の耳元で、竜児も同じようにささやいてみる。

「いいじゃん……ぶぁーか。……ぐふ、ふふふふ。……もいっかい」
「たーいが」
「りゅーうじ……りゅーーぅじっ」
「おう。たーいが♪」
「ぷっくくっ、ひるまっから……何やってんの……あんた」

 言えと促しておきながら何がそんなにツボだったのだろう、くっくっくっ、っと身体を震わ
せている大河をきゅっと抱きしめながら、半覚醒の虎、というのもめちゃめちゃいいもんだな
あと、竜児は思った。

 ああっ、はんかくせえ!(津軽弁)

 ちなみに、この日の夕食は締まり屋の竜児が珍しくローストビーフを焼いたという。かのう
屋で塊肉のトレーを手に取った時、ぴょんと小さく跳ね、オーブンモードのレンジで焼き上が
った時には思わずバンザイをしたという一日中ゴキゲンさんな大河の姿を見た者は、そうは多
くなかったが。



〜おしまい〜

641高須家の名無しさん:2011/08/03(水) 22:26:51 ID:???
>>638
>たまにはこういうところも綺麗にしないとな、という設定で頬を畳に擦り付けるほど腹這いになってちゃぶ台の下に

竜児さん何やってるんすかw頭ぶつけてるしwwww麦茶wwwwwアホスw
すがすがしいくらいの男子っぷりですなあ!
そう、自然にめくれてこそエロス!あっさり自分でめくるなどロマンが無いのです!ビバふんわり!ビバ白シルク!
もうおねむの大河かわいすぎて飯が三杯食えるわ。乙乙乙でした!

642高須家の名無しさん:2011/08/03(水) 23:28:33 ID:???
いいねいいね!
いちゃえろ成分っつーか、あなたの作品のそこが好きだw

643高須家の名無しさん:2011/08/04(木) 22:10:39 ID:???
パンツ返すのかwさすが竜児
てっきりお宝ゲットだぜ!かと

644 ◆oLWU/inCrU:2011/08/26(金) 02:13:30 ID:???
レスの流れで思いついて、いざ書き込もうとしたら全鯖落ちてたでござるorz
>本スレの282
間違えちまったてwwいいなあ、顔がにやけたまま戻らなくなりますな…

新生児への数時間おきの授乳で目の下真っ黒にした大河、それをやたら心配する竜児、
手伝うべくやっちゃんが泊まりに来て、的な妄想がむくむくと。
以下数レスお借りします



「お〜よちよち、世界一かわいいでちゅね〜♪」
「……ねえ、やっちゃん。」
「なぁ〜にぃ、大河ちゃん?
 やっちゃんがちゃ〜んと見てるからぁ、休んでていいんだよ〜?」
「うん、ありがと。
 あのね、やっちゃんが竜児を……。
 ──やっぱ何でもない。」
「竜ちゃんがぁ、このくらいちっちゃかった時はぁ〜、」
「!」
「やっちゃんには竜ちゃんしかいなかったんだ〜。世界で二人っきりだったんだよ〜。
 だからぁ、ちょ〜っと大変だったけどぉ、ち〜っとも嫌じゃなかったよお!」
 ちょっとどころじゃなかっただろうな、と大河は思う。自分には安心して住める家があり、収入があり、家族みんなに祝福され、何より愛する伴侶が傍にいるのだ。
 大河は唇を噛んで、相変わらず年齢を感じさせない義母の柔和な笑みを見つめた。
 この人は、一体どれほどの寂しさを、苦しみを、ひとりで──。
「私……。やっちゃんにとても、とてもひどいことをしたんだね。」
「え〜?」
「やっちゃんの大事な竜児を。やっちゃんから奪おうとしたよ。
 ずっとずーっと長い間会えないような遠くへ、連れて行こうとしたよ……。」
 子を持って初めてわかる親心。
 涙声でうつむいたつむじを、赤ん坊を抱いていない方の手が優しく撫でた。
「大河ちゃんは〜、竜ちゃんを奪ったりなんかしてないよ〜。」
「だって、バレンタインのあの夜……!」
「大河ちゃんは竜ちゃんを連れて帰ってきてくれたんだよ〜。
 もしあの時大河ちゃんが一緒じゃなかったらぁ、竜ちゃんとやっちゃんはあのまま、二度と会えなかったかもしれませ〜ん。」
「そんなこと……!」
 あり得ない、と叫ぼうとした大河を遮るように、泰子は小さく首を振った。
「あるんだよ〜。
 それにぃ、前も言ったけどぉ。大河ちゃんがず〜っと竜ちゃんと一緒なら〜、やっちゃんはそれでいいやって思ったよ。
 だからぁ、やっぱり大河ちゃんにはいっぱいい〜っぱい、ありがとうなんだよ?」

645 ◆oLWU/inCrU:2011/08/26(金) 02:25:02 ID:???
 こんなにかわいい天使ちゃんにも会わせてくれたしぃ〜、と孫のふくふくほっぺに頬ずりする姿は、大河にかつて見た聖母のイコンを思い出させる。
 その時、その腕の中の小さな命がむずかるように声を上げた。
「や〜ん、すぐおっぱいの時間がきちゃう〜!
 やっちゃんは残念だけどもう出ないから〜、今のうちに寝ちゃわなきゃ〜。」
 いやんいやんとかぶりをふるたび、その大迫力の膨らみがゆさゆさ揺れて、説得力が無いこと甚だしい。
「──ありがとう。じゃそうさせてもらうね。
 お休みなさいやっちゃ……、“おかあさん”。」
 一瞬だけきょとんとして、すぐに破顔し。泰子は“娘”の少し痩けた頬を、手のひらで優しく包みこんだ。
「お休みなさい、大河ちゃん。」
 ──かわいいかわいい娘ちゃん♪
 歌うようにそう囁かれ、大河はこみ上げる感情を堪えるように、深々と頷いた。

      おわり。

646 ◆oLWU/inCrU:2011/08/26(金) 03:23:53 ID:???
↑注意書き忘れてました、エロ無しほのぼの、やっちゃんと大河の会話です
エロイチャスレに親心の話を混ぜてすんません!萎えた方まじすんません!!

647高須家の名無しさん:2011/08/26(金) 03:35:48 ID:???
ええのうwww
やっちゃん頼まれなくても出動してきそうだ、ってか初手から二世代同居してそうw
園子ばあちゃんも来そうだし、大河ママも出産時は里でとかツンデレ主張しそうだし。
結局赤ちゃんに一番触れ合わせてもらえなさそうなのは竜児かもしれんwww

648 ◆Eby4Hm2ero:2011/08/26(金) 12:48:15 ID:???
よくわからんけど本スレ書けない……

649とらドラ!で三題噺 ◆Eby4Hm2ero:2011/08/26(金) 12:48:43 ID:???
お題 「ピンク」「当然」「極道」



「いらっしゃいませー!」
 元気のいい店員の声に迎えられて、ファミレスに入って来たのは地味目の服装に大きめのサングラスで顔の半ばまでを覆った女性。
 だが、隠しきれない美貌とスタイル、何よりオーラとでも呼べばいいのであろうか、かもし出す雰囲気が周囲の視線を惹きつける。
 案内を断わり、その女性が向かった席に居たのは、逆に周りの人間に視線を逸らさせる眼光を振り撒く極道の若頭……ではなく。
「やっほー、久しぶり、高須君。元気だった?」
「おう川嶋、お前も元気そうだな」
「そりゃもちろん。この業界、体が資本だもの」
「だけど、忙しいんだろ? 最近はしょっちゅうテレビとか出てるじゃねえか」
「まあね。実は今日も久しぶりのオフだったり」
「すまねえな、そんなめったにない機会なのに大河の奴熱出しちまって」
「ねえ、それって本当に熱?」
「おう?」
「昨日の夜、休み前だからって頑張り過ぎて、足腰立たなくしちゃったんじゃないの?」
「っ! ん、んなわけねえだろ!」
「どうだかねー。あんた達の『せいかつ』を聞くかぎりじゃあながち外れてもいないんじゃないの? あ、もちろんりっしんべんの方ね」
「……そーゆーことをどこから聞いてくるんだよ」
「当然、タイガーから聞き出したに決まってるじゃない。ま、あたしは半分以上実乃梨ちゃん経由だけどね」
「……おまえらなあ……」
「や〜だ、怒らないでよ。そのぐらいガールズトークの範疇なんだから。あ、そうそう、これお土産ね。高須君にぴったりの選んできたから」


「……で、これ何?」
「ドラゴンフルーツ、だそうだ」
「なにそれ、駄洒落?」
 川嶋亜美の沖縄土産は尖った鱗が生えた赤い大きな卵のような外見で、なるほど竜の卵と言われればさもありなんといった風情。
「なんでもサボテンの果実だとかいう話だけど……」
 言いながら果物ナイフで二つに割ってみると、その中身は……
「うわぁ……」
「おう……」
 思ったより薄い皮に包まれた果肉は、皮よりも薄い赤……というか、むしろピンク。それも蛍光色に近い感じの。点々と散る黒い粒は種だろうか。
「……これ、本当に食べられるの?」
「……そのはずだが……」
ともかく一口大に切って、おそるおそる口に運んで見れば。
「あら、美味しい」
「おう、これは意外に……」
「甘すぎないのがいいわねー。私この味好きかも」
「おい大河、だからって俺の分にまで手を出すんじゃねえ」
「いいじゃない、病人は労わりなさいよ」
「おまえさっき、もう大丈夫だって自分で言ったばっかじゃねえか」
「あー、ところでこれがどうして竜児にぴったりなのかしらねー?」
「おう? ……やっぱ、名前じゃねえのかな」
「あんたが実は、一皮剥いたら頭の中どピンクのエロエロ犬だってことだったりして」
「そうだ大河、おまえ、櫛枝や川嶋に何話してるんだよ」


「んであーみん、正解は?」
「実乃梨ちゃんならわかるでしょ?」
 ドラゴンフルーツをつまみながら、亜美は僅かに微笑んでみせる。
「んー、見た目でちょっと引かれがちだけど、実際の所中身は優しくて甘いってとこかな?」

650 ◆oLWU/inCrU:2011/08/26(金) 15:15:10 ID:???
>>649
>あ、もちろんりっしんべんのほうね
いかにも亜美たんが言いそうだw実際はどうなんだ竜児!
女子だけで何喋ってんだろね本当にww
ドラゴンフルーツの解釈には参りました。確かにあれ、見た目を裏切る優しい甘さっすなー。

すんません、どなたか>>644-645も転載して下さると助かります
やっぱりここには相応しくないような気が。
自分まだ本スレに書き込めないみたいっす

651ms07b3:2011/09/18(日) 20:21:28 ID:OHZ2X3C6
高須夫妻の日常②
竜児は、祖父の金銭的援助のおかげで、大学の建築学科に入学する事が出来た。
これは大河の父母の影響。竜児としては、大学卒業と同時に大河と結婚する為、
大学で学ぶことは将来、自分が生計を立てられるような実学である必要があった。
では何を学ぶべきかと考えたところ、身近なところに2つのお手本があった。
一つは、高須の祖父ちゃんのような公認会計士の道。もう一つが、大河の母のよ
うな建築士という道だった。
高3の夏休みまでは、会計士になろうと考えていたのだが、夏休みに鈍行電車専
用切符を使って、12時間近く電車に揺られて大河に会いに行った時に、大河の
家のリビングで目にした一枚の住宅写真が竜児の運命を変えた。
一組の老夫婦が平屋の玄関先で、満足そうな笑顔を浮かべている。その笑顔は良
く似ていて、二人が重ねてきた年輪のような皺も、同じような深さを刻んでいた。
大河の母親は、大きな建物を造った実績はないが、限られたスペースを極限まで
活用した一般住宅や、女性の視点から考えた建物の設計が得意だった。
この写真の家も、子育てを終え、定年を迎えた2人が、残りの人生を過ごす終の
棲家として注文されたものだった。
注文主にこんな風に満足して貰えるうえに、高価なポルシェを乗り回す事ができ
るのだから、それなりに収入も良いはず。
会計士よりも、人の幸せに直接携わる事ができる建築士という仕事は、竜児に
とって理想的な仕事だった。
2泊3日で大河の家を訪ねたのだったが、初日だけオランダの町並みを模した
テーマパークで大河と過ごしただけで、残り2日は大河の母親に頼み込んで、
建築事務所の見学や現場作業への同行で終わってしまい、大河をむくれさせる
結果になった。
帰りの夜行電車に乗る前に、大河の義父・母と夕飯を共にした際に、竜児は建
築士になる為に、建築学科のある大学に進みたいという希望を伝えた。
大河の母親は、自分の機嫌を取るための阿りと受け止めたのだが、義父の方は、
建築士という仕事が判り易く解説している何冊かの本を読むように勧めた。
正直、高校3年の夏にいきなり建築士になる道を選んだのだから、一浪くらいは
覚悟するのが普通なのだが、竜児は持ち前の粘着質と努力で寸暇を惜しんで勉強
を続けて、晩秋の模試では、合格圏内という判定を受ける事ができた。
竜児が入学した大学は、大河の母親が卒業した多摩地区にある技術系の大学で、
東京の大学に進む為に単身で上京した大河のキャンパスにも近かった。
高校卒業と共に入籍を望む大河と一悶着あったが、収まるところに収まって、2人
の大学生活はスタートした。

652高須家の名無しさん:2011/09/21(水) 04:56:22 ID:???
乙!続きに期待
②になってるが①はどこだろう

653652:2011/09/21(水) 04:59:17 ID:???
まとめサイトにありましたわ

654ms07b3:2011/09/30(金) 21:14:53 ID:???
車のフロントガラスを叩く雨粒は風の加勢を得て盛大な音をたてる。
ワイパーは最速モードで動かしているのだが、雨粒はガラスを滲ませる。
沖縄あたりをウロウロしていた台風が、思い出したかの様に、日本列島を一直線に貫く軌跡を描いて動き出したのは
つい昨日。 三連休を潰して、幾つかの設計事務所が参加するコンペティション用の模型を完成させたのだが、それ
に気を取られている間に、施工物件の台風対策をする時間がなくなってしまった。
会社から支給されている合羽もレインブーツは既にずぶ濡れ。
作業車はビニール製のシートだから、濡れてもあとで拭き掃除をすれば良いのだが、やっぱり良い気分はしない。
台風対策を講じなければいけない物件はあと3件。
家族の送り迎えの車で普段以上に道が混雑しているから、全てが終わって家に帰れるのは日付が変わる頃になり
そうだった。学校に行っている大河は無事に帰れたかな?
自分の事よりも大河の事が心配だった。

池袋で乗った電車はすぐ隣の駅で止まったまま動かない。
吹きっさらしのホームで扉を開けたままでいるから、風に煽られた雨粒が時折、車内に
吹き込んできて、扉の近くのシートに座った大河の膝を濡らした。
大橋まではあと2駅。台風が通過するまでは間違えなく運転再開はしないだろう。
強い風が鋼鉄製の電車の車体をゆらゆらと揺らす。向かい側の窓に広がるのはホテルの
レストラン。風雨を避ける人が多いのか、天気の割には混雑しているようだ。
カバンから携帯を取り出してメールを確認。メール無し・・・。着信なし・・・。
大学を出る前に竜児からメールがあった。
《今日は遅くなりそうだ。しっかり戸締りして先に寝ていろ。風に飛ばされて怪我でも
したら困るから絶対に出歩くな!》
あんたは私の母親かっての。
竜児の優しさが嬉しい半分、いつまでたっても子供扱いする心配性に少し腹も立つ。
今はどうしているんだろ・・・。屋根とか高い場所から落ちなけりゃ良いけど・・。
竜児の事が心配だった。
きっとずぶ濡れで帰って来る。なにか暖かいものを作ってあげよう。

台風は駆け足で関東地方を通過していった。
台風の後始末を終えて事務所に帰り着いたのは午前0時過ぎ。
建物に被害はなかった。
雨合羽のポケットから携帯を取り出す。防水じゃない竜児の携帯は濡れないようにスーパー
のビニール袋にいれておいた。
電源を入れる。ボディーを軽く震わせて電源が立ち上がり、着信やメール受信を知らせる
小さなLEDが点滅を始める。メールの受信件数は15件。2・3通仕事関係のメールが入って
いたが、残りはすべて大河からだった。最初は竜児を心配する言葉が綴られたメール。
返信がないと返信を催促する言葉。最後は返事を寄こさなきゃ殺すという物騒な文章。
でも、大河の愛情にあふれていた。
普段なら勿体無くて乗らないタクシー。でも今日は一刻も早く大河の顔が見たい。
事務所の前の通りを流すタクシーに手を上げて乗り込む。「大橋まで。」

古くて小さなエレベーターを降りてポケットからキーケースを取り出す。
台風が過ぎ去った空には星が光っている。
玄関先に立つと鍵が開く音。勢いよく扉が開け放たれる。
不機嫌さとホッとした気持ちが複雑に絡み合ったような表情で大河が出迎えてくれた。
「ただいま。大河。」そういったら小さく笑った。

655ms07b3:2011/09/30(金) 21:16:20 ID:???
高須夫婦の日常③
車のフロントガラスを叩く雨粒は風の加勢を得て盛大な音をたてる。
ワイパーは最速モードで動かしているのだが、雨粒はガラスを滲ませる。
沖縄あたりをウロウロしていた台風が、思い出したかの様に、日本列島を一直線に貫く軌跡を描いて動き出したのはつい昨日。
三連休を潰して、幾つかの設計事務所が参加するコンペティション用の模型を完成させたのだが、それに気を取られている間に、施工物件の台風対策をする時間がなくなってしまった。
会社から支給されている合羽もレインブーツは既にずぶ濡れ。
作業車はビニール製のシートだから、濡れてもあとで拭き掃除をすれば良いのだが、やっぱり良い気分はしない。
台風対策を講じなければいけない物件はあと3件。
家族の送り迎えの車で普段以上に道が混雑しているから、全てが終わって家に帰れるのは日付が変わる頃になりそうだった。
学校に行っている大河は無事に帰れたかな?
自分の事よりも大河の事が心配だった。

池袋で乗った電車はすぐ隣の駅で止まったまま動かない。
吹きっさらしのホームで扉を開けたままでいるから、風に煽られた雨粒が時折、車内に吹き込んできて、扉の近くのシートに座った大河の膝を濡らした。 大橋まではあと2駅。台風が通過するまでは間違えなく運転再開はしないだろう。 強い風が鋼鉄製の電車の車体をゆらゆらと揺らす。
向かい側の窓に広がるのはホテルのレストラン。風雨を避ける人が多いのか、天気の割には混雑しているようだ。
カバンから携帯を取り出してメールを確認。メール無し・・・。着信なし・・・。
大学を出る前に竜児からメールがあった。
《今日は遅くなりそうだ。しっかり戸締りして先に寝ていろ。風に飛ばされて怪我でもしたら困るから絶対に出歩くな!》
あんたは私の母親かっての。
竜児の優しさが嬉しい半分、いつまでたっても子供扱いする心配性に少し腹も立つ。
今はどうしているんだろ・・・。屋根とか高い場所から落ちなけりゃ良いけど・・。
竜児の事が心配だった。
きっとずぶ濡れで帰って来る。なにか暖かいものを作ってあげよう。

台風は駆け足で関東地方を通過していった。
台風の後始末を終えて事務所に帰り着いたのは午前0時過ぎ。
建物に被害はなかった。
雨合羽のポケットから携帯を取り出す。防水じゃない竜児の携帯は濡れないようにスーパーのビニール袋にいれておいた。
電源を入れる。ボディーを軽く震わせて電源が立ち上がり、着信やメール受信を知らせる小さなLEDが点滅を始める。
メールの受信件数は15件。2・3通仕事関係のメールが入っていたが、残りはすべて大河からだった。
最初は竜児を心配する言葉が綴られたメール。返信がないと返信を催促する言葉。最後は返事を寄こさなきゃ殺すという物騒な文章。
でも、大河の愛情にあふれていた。
普段なら勿体無くて乗らないタクシー。でも今日は一刻も早く大河の顔が見たい。
事務所の前の通りを流すタクシーに手を上げて乗り込む。「大橋まで。」

古くて小さなエレベーターを降りてポケットからキーケースを取り出す。
台風が過ぎ去った空には星が光っている。
玄関先に立つと鍵が開く音。勢いよく扉が開け放たれる。
不機嫌さとホッとした気持ちが複雑に絡み合ったような表情で大河が出迎えてくれた。
「ただいま。大河。」そういったら小さく笑った。

656ms07b3:2011/09/30(金) 21:18:46 ID:???
すみません。題名を入れずに投稿してしまいました。

657高須家の名無しさん:2011/10/10(月) 23:40:47 ID:???
とらドラ! キッズステーション放送第一回を見た。実は初回放送はテレビで見ていない。
Youtubeで見た後、金払ってバンダイチャンネルでもう一度見たりした口。正直、すまん。

アバンで「優しさの足音」が流れ始めたとき、思わずうるっときたわ。

しかしまぁ、大画面はいいね。早くBD来ないかな。

658高須家の名無しさん:2011/10/12(水) 10:12:09 ID:.o36Pw5Q
見て楽しんだらお代を払わねばとは思うけど、再見動機が得られないと正直つらいね。
高解像度で細部見たいとか、繰り返し見て謎を知りたいとかいろいろあるけど、やっぱり作中の時間に何度か浸り直したいっていうのが大きいかな。
とらドラ!はその点申し分なかったから流れるようにDVD買っちゃったなw

クリスマスEDや最終回エピローグ、あと1話メインタイトルカットは本編の一部を成しているのでノンクレジット版が収録されてると疑わなかったのになくて不満。
仕様上で一瞬止まっても連続再生モードを入れておいてほしかったなあ。
BDのスペック表記見る限り今度もなさそうだし(やるなら新規映像特典に表記するはずだから)ノンクレデータがそもそもないのだろう。
2008年制作なのにHDで作ってないとか、ほんと売れると思わずに作ったアニメなんだなあ。

その辺も愛おしいw

659なぜか本スレ落ちてるでござる:2011/10/12(水) 15:07:58 ID:???
立てようとしたがエラー出たのでアイテムだけ置いときますね
AAまずかったら復旧して下さい。スレタイはクスクスに一票


ここは とらドラ! の主人公、逢坂大河と高須竜児のカップリングについて様々な妄想をするスレです。
どんなネタでも構いません。大河と竜児の二人のラブラブっぷりを勝手に想像して勝手に語って下さい。
自作のオリジナルストーリーを語るもよし、妄想シチュエーションで悶えるもよし、何でもOKです。
次スレは>>970が立ててください。 もしくは容量が480KBに近づいたら。
             /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
           /:::::::::::::::::} ::::::::::::::::::::::::::::::::トゝ
           /::::::::::::::::、::ヘ::::::::::::::::::ィ:::::::::',
          ノイ:::::::::/厶トハ:::::::::/厶」::::|:ト|
           | lヘ /V-。ミヽ:ハ //。--}ハN
           Vトハ{ `ー‐'  ` ー ' .|リ
            {ヘハ :::::    }   ::::: l'
              }:.、   、    ,   ,′
               N个 、  ̄   イl
              r<|   > < |‐- 、
              |  `ー‐┐ r‐'~ ̄}    _
             ,.人__    {  }  _ L 、 /´: : :\
           /     ̄`  く_ノ '´ , < {__: : : : : : ヽ
      _ .. -<           ○  /r :⌒: : : \⌒ヽ : : :\    
    r‐'                  { /: : : :i: : : : : : : : : :\:: : :}
   .}  ∧               |/: : : ,: :|: : : : : : : : : : : : : : {       
   |   ∧   !          /: : ::/厶|_: : : :∧:ヽ : , : : : :.|
   |     ヘ  |          }: :|: Ⅳ=、|: ! : :|⌒V、: }: : ! : |
   |      '  i          (_|: : !{"芹代ィ: : {ィ示ミy: : ::| : |
   |      } }  ,          {: .:r.{l ヾ= ' \jゞツY: : |: :| : |
   |      リ/          .∧: |: :ゝ:::::  '  :::::∠ イ: |: :} : |
    }      |          /: :.V ::::>  ` '  , イ l}:ノレ: : :ヽ
    |  :.    |          /:/: : : .:::,:⊥| `¨ {_:::::. : : : : : : : 八
    |   \  |          /::ル--っ: \〈    ノ`):: : r‐ 、: : : : : :、
    |    \人        /:// 二つミ: :r)ヘ ∠//7フ7二ヽ:_: : : ::\
    |   __` }       〃/ ,仁二) )乂ミl彡': : {  _ト┬ } ∨:::ト、: \
    | / ――L____ ノ// / r―'’v: : ゝV (: : : |三彡} と |  }: :| 〉: : }
   〔            //¨{  /  y _)ノY_入_/ V礀  ハ | l ∧ ∨: : /
     ト           /:′ !  }  |    厂「 } {Ⅹl    ',|./ /  }: : : /
    |          /: |  |___/|  l   , ′ | '、 ̄ !     }|_/ /: : :(
    `ー‐---=≧_(|: :{_O| /: :|  ! /   ,j  ', ∧   ハ: }/: : : : : :}
       |       ∧: :\「: :|  | /   / |   ', |\   〉: : : : :/

まとめサイト
ttp://tigerxdragon.web.fc2.com/

前スレ
【とらドラ!】大河×竜児【ナデナデ妄想】Vol25
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1308756083/



449 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/22(水) 23:59:25.04 ID:rdaKOPK+0
スレタイ案拾ってきました。
【クスクス妄想】
【キュンキュン妄想】
【モエモエ妄想】
【ピカピカ妄想】
【スヤスヤ妄想】
【ヌクヌク妄想】
【ホカホカ妄想】
【モヤモヤ妄想】
【ポカポカ妄想】
【トロトロ妄想】
【ソワソワ妄想】

660高須家の名無しさん:2011/10/12(水) 19:19:11 ID:???
立ててくる

661高須家の名無しさん:2011/10/12(水) 19:26:07 ID:???
次スレ
ttp://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1318414786/

仲良く使ってね!

662高須家の名無しさん:2011/10/13(木) 03:22:03 ID:???
>>658
見て楽しんだから罪滅ぼしに原作を買って、もう何回読み返したか数え切れない。書いたSSも数え切れない。
むぅ。

密かにBDで注目しているのは例の「女性徒」が修正されるか否かだ。

663高須家の名無しさん:2011/10/21(金) 21:39:14 ID:???
アニメ見始めて3話目で「なんでここからテンプレラブコメやねん」と萎えていいやラストだけ見よと
25話に飛んで「どうしてこうなった!?」、24話に戻って、それでも納得できずに23話と遡り、それでまた1話からじっくりとw
どうしてこうなったのか納得したくて原作も読んで、延々と納得しきれずにSSまで書いちゃったり。

竜児が大河を必要とした思いは原作読んで初めて一応の理解ができたのだけど、
アニメは台詞が改変されていてその刷り込みからなかなか逃れられない。
「俺の残りの人生をおまえにやる!」
これを聞いた時のなんか贖罪めいたニュアンスが忘れられない。分かったような顔をして本当のお前を見なかった、ごめん。
そう竜児が言っているように聞こえてしかたなかった。
でもこれって解釈のしようによっては原作の同シーンと真逆の意図を大河は受け入れたことになっちゃうじゃないか。
いろんな場面で大河は何を思ったのか、竜児は、とふと気がつけば考え込む。

とらドラ!ライフはなかなか充実して楽しいものです。
竜虎はその辺にいつもいて、ふたりだけのひそひそ話をしてはいちゃいちゃしてる。

うん。自分語りごめんね。

664高須家の名無しさん:2011/10/21(金) 22:56:24 ID:???
好きな人多いから言い難いが、ぶっちゃけアニメ版は好きじゃない
何も逐一原作通りになぞってほしかったわけじゃない、媒体の違いも理解しているつもりだが
竜児と大河の物語としてもっと描き様があっただろうと

その点、漫画版には結構期待してる
…まず完結するかが謎だけどな!

665高須家の名無しさん:2011/10/23(日) 07:39:52 ID:???
あまりにも原作読みすぎたんで、だいぶアニメ版の印象が薄くなってはいるんだが、
原作9巻あたりでみっちりと描かれた「もう、大河が傷つき続けるなんて我慢できないんだ」
という気持ちのせり上がりがアニメには無かったよな。

アニメのあの流れだと「あんたは同情してくれるんだ」っていう大河の問いを、
竜児ははねのけられないようではある。

666高須家の名無しさん:2011/10/30(日) 22:05:59 ID:???
あんな同人ゲー作ったんだから、アニメでは
原作並に深い濃い二人の描写をしてほしかったわ。
主人公とヒロインなのに、一番割食ってる気がする・・・

疑似結婚式とかシーン単体は良かっただけにね。

667高須家の名無しさん:2011/11/05(土) 02:18:34 ID:???
アニメ5話見た。

いいわぁ。引きこもりタイガーに「北村は全部知ってるから心配するな」
っていうときの、竜児。凶眼がほんと優しげだ。

668本スレ26の178:2011/11/13(日) 23:08:14 ID:???
本スレで話題に出てた紳士淑女の正装
一応R指定なのでご注意を

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org2259444.png

669高須家の名無しさん:2011/11/20(日) 23:27:59 ID:???
『クリーム・ソーダ』で、「じゃ、じゃぁ、本当にできるかどうか、見せて」と大河に迫られて、
ズボンの上から竜児が触らせるという純愛アナザーを妄想中。あくまで純愛に徹するのがポイント。

670高須家の名無しさん:2011/11/21(月) 16:25:30 ID:???
ご、御本人であれば妄想と言わず形にry

671高須家の名無しさん:2011/11/22(火) 00:20:37 ID:???
すごく…読みたいです

672高須家の名無しさん:2011/11/22(火) 01:33:51 ID:???
アニメの竜児は1話や5話でめし時に大河が涙目になると頬を染めるようなムッツリスケベ野郎だが原作では純愛一路だなw

673 ◆fDszcniTtk:2011/11/22(火) 08:21:13 ID:???
>>670
くそ、なぜ本人だってばれたんだ(w

674高須家の名無しさん:2011/11/22(火) 19:00:12 ID:???
すでに読める形であるSSを改変する妄想はしてもそれを堂々と表明するやつぁ普通本人しかいないだろう(棒

675高須家の名無しさん:2011/11/22(火) 23:57:35 ID:???
なるほど

676高須家の名無しさん:2011/11/23(水) 04:47:37 ID:???
>>673
御本人だったらかか書いてくれないかな!という欲望に駆られて
書き込んでしまいましたが、当たっていたようで…w
すごくすごく読みたいです

677高須家の名無しさん:2011/11/27(日) 23:28:36 ID:???
来年1月放送の「輪廻のラグランジュ」には、能登、春田、独身の中の人が出てるな。

678高須家の名無しさん:2011/12/02(金) 21:10:26 ID:???
また大規模規制でもやってるのか?せっかく盛り上がってたのに水差されたな。

679高須家の名無しさん:2011/12/05(月) 21:54:19 ID:???
本スレ移転した
ttp://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1318414786/

680こたつイチャイチャ〜オチパート『寝落ち』 ◆0/FKyHtS2M:2011/12/06(火) 19:10:42 ID:???
本スレVol.26【クスクス妄想】>>306からの〜、オチパート(の一種)です。
大変申し訳ないのですが、さほどエロくはありませんで、その代わり一般的にはきちゃない話です。

原作で言えば鼻の内容物とか、足汗とか尻汗の類ですので、その辺がきもかった向きにはお勧めできませんし、
原作ではゆゆぽ記述によってセーフであっても数段記述力が劣るこちらSSではアウトという事も十分考えられます。

はい注意は喚起しましたからね?

なんで書いたし?それは足汗とか尻汗とかおトイレ借りたいのとか唾液の交換とか、
およそ萌えヒロインとしてふつう言及されないところが描かれる大河に実在感を得られて大好きだからです。
すまん、変態だー!orz

↓では

681こたつイチャイチャ〜オチパート『寝落ち』 ◆0/FKyHtS2M:2011/12/06(火) 19:12:58 ID:???

 ――承前。

 「しゅき……だもの」

 大事な事だから二度言ったらしい。
 で、早くも二度目にはすーすー寝息混じりになって必死に起きていようとしてる。瞼を閉じ
たらさいごとばかりに竜児の目を睨みつけ耐える大河の身体がもわ〜っと暖かくなってきてい
て落ちるのは時間の問題。
 竜児からしてみても丹前羽織って乗られていると暖かなふとんを掛けて横たわってるのと体
感的にはほとんど同じだ。おまけに眠気というのは伝染するもの、ふーん、ふぃーんと気持ち
良さそうな鼻息を耳の後ろに感じて、あ、先に独りで寝るなこら、もっといろいろ……してえ
の……に……。



****


(重てえ……)

 重いよ大河。それにちょっと寒みいし。
 少し覚醒したものの目を開けられる気がしない竜児は、抱き合った柔らかい者に擦りよって
顔を埋めてみた。肩ごと左右に揺するように擦りつけて、あああったけえ、ふよふよして気持
ちいいよ。ちゅっちゅっちゅ、たいがのきょにゅ〜いい匂い、たいが、ぁ……?

 がばっ!

 さすがに目が開いた。くそっ、いつの間に泰子が。ああもう5時過ぎか。テレビの上の時計
に首を向け、夜光塗料のつくる角度を見て時刻を知って、ゆっくりと上体を起こすとどっくん
どっくん拍動を感じる。増した血流ですっかり目も覚め、あらためて状況を把握する。

 まだ薄暗い夜明け前の八畳居間、いつものように帰宅した泰子はいつものような酔っ払いの
勢いのまま、抱き合って寝落ちしていた俺たちに覆いかぶさり力尽きた……とみた。確か寝落
ちする前に大河が占めていた位置にまるっと収まっているから、二人の隙間をこじ開けながら
ズブズブ落ち込んだわけだ。
 その大河はと見れば、ほとんどこたつからななめに蹴り出されて丸くなっていた。まあ寒け
れば自力で入り直すだろうから暑くて自分から這って出たのかもしれない。

 卓上には貪り尽くされたコンビニおでんと新作プリンの空きカップが転がって二時間ほど前
のささやかな饗宴を想像させた。いちおう泰子はじぶんの定位置で仕事を終えたあとのくつろ
ぎタイムを堪能してからこの不埒な行動に及んだらしい。

 子供っぽいほえほえアタマではあっても母は母。普段しない行動に出た動機が問題だが、と
考えた竜児はこたつ布団をめくって自分の着衣を確かめる。良かった、乱れてはいない。別に
泰子から性的に悪戯をされたなんて疑ったわけではもちろんなく、大河と自分が傍目にはケシ
カランと思しき状況で寝落ちしていたからこうなったんじゃないかと思っただけだ。

 とまあ、先ほどから竜児が大勢に影響のないつまらん事を一生懸命考えているのも、寝ぼけ
半分とは言えいい齢して母のおっぱいしゃぶっちまったぁ(谷間だが)というショックに加えて、
しばらくの間それをよりによってな方向で誤認していた事実にも竜児は大いに傷ついたからで
もある。“大河の巨乳”なんだよそれ?“でっけえミニ四駆”みたいだが、位相幾何学的に解
釈すればどんなに大きくとも何ら不思議はなく、aの膨らみが慎ましやかな大河が一番好みだ
がbのFカップ大河も同じ大河と言えて、cのムネが背中側に膨らんでる大河だけを別扱いで
……なに考えてんだ俺。

(忘れよう……秘密秘密……ん?)

 ようやく落ち着いてきたら、酒くさい。というか唾くさいのに竜児は気づいた。あちこち嗅
いでみたら、うへえ、やられた。

682こたつイチャイチャ〜オチパート『寝落ち』 ◆0/FKyHtS2M:2011/12/06(火) 19:13:55 ID:???
 抵抗がないのをいい事に乱入母がべろべろ蹂躙しまくったのだろう、カオがくさい。まあこ
れは中学生くらいまで連日やられていたことだからそれほどのショックはないけど、唾は乾く
となんでこんなにくさいのだろう。他人じゃなく親子なんだからもうちょっと親しみを感じる
ようになっていてもいいはずだが、進化論的に。

 ともかくカオ洗おうと、竜児は静かにこたつを抜け出して迂回。ついでに哀れに丸まってる
大河の側にしゃがんで寒がっていないか確かめる。

(うん。こいつもやられたのか)

 寝入る前に髪を編んでおかなかったせいで盛大にほつれ毛を絡ませてる大河の頬に顔を寄せ
てくんくん嗅いでみれば、自分と同じような酒くささ。たぶん眠りが浅くなったときに夢うつ
つで「くさぁ」などと思ったのだろうか不機嫌なツラしてる。
 丹前の襟をかき合せて縮こまってるのを抱きあげて、台所から入ってすぐ本来は竜児の席に
なってるところで腰までこたつに突っ込んでやってもぐにゃぐにゃ脱力していて起きず、竜児
はしばらく眺めてから洗顔に行った。

 物音を立てないようちょろちょろ流した冷たい水できれいにカオを洗い、居間に戻って泰子
を抱え上げるも引きずって部屋に敷いておいた布団に押し込んでやった。仕事着がシワになっ
ちまうが……まあ、いいか。ふすまをそっと閉めて嫁との仲を裂いた姑の隔離完了。

 明け方の冷え込みが身に沁みて、こたつに戻り明るくなるまでもうひと寝。……の前にどう
しようかちょっと迷ったが、結局竜児はポットのぬるま湯をガーゼタオルに絞って脇に座ると
丁寧に大河の顔を拭き出した。。

(起こしたら可哀想だが、クサくてうなされるのもなあ)

 彼女のほつれ毛を指先で梳いて、力を込めずに少しずつ頬から拭っていった。いつの間にか
身体を伸ばしていた大河に添うようにこたつに入り込んで作業に没頭し始める。最初に寝顔を
見たのはいつだったか……ああそうだ出逢った翌朝だった。あまりにかわいらしくて心臓をギ
ュッと掴まれたような感じになって。

 触れた時に冷たくはないだろうけど、水気を含んだもので顔を拭われて目を覚まさない人と
いうのはまあ、普通いない。うーんとか、あーとか微かな声を大河がもらすたびに竜児は手を
止めて寝息が戻ったらそうっと続行する。
 そんなことを繰り返しているうちに親心なのか男心なのかよく分からなくなってきた。寝顔
から不機嫌さが次第次第に消えていったのを見て湧くのは親心であろうし、(ちゃんと拭けた
かどうか確認するだけだからな……)とか何とか心で言い訳しながら大河のこめかみや額の生
え際をくんかくんか嗅いでみるのはたぶん男心のうち、と自分でも分かってはいる。

 そんな、あらかた用は済んだのに作業を終えたくない竜児が顔を寄せていると、突然大河の
目が開いた。

「りゅー、ぅー、」

 とろんと半眼で光なく。おそらくは眠りの底に近い表情を間近で認めた竜児は、反射的に言
い終わりの、じ?を発声しようとする唇をちゅっと塞いでしまった。さっきからしたくてした
くて疼くような塊を胸に抱えていた。
 しょうがない、と思い、口実だよなとも思い。そうしてやっぱり起こしたらいけない気持ち
も投げ捨てはせず、大河の息を邪魔しないよう触れるだけの優しいキスをと思うのはなにも竜
児がことさらにロマンチストだからというわけでもないだろう。こんなとき男という者は大抵
そうする。

「もっ……とー」

 しまったと思った。こいつは起こすタイミングによっては寝惚け方が尋常ではないと知って
いて忘れていた。ごめんうそ。忘れてなんかいなくて無視していただけ。誰に謝ったのかは竜
児自身にもわからないが、宙を彷徨った細い腕にまたも首根っこを捕まえられ激しく水っぽい
お返しのキスを受け始める。

(あああ、せっかく顔洗ったのに)

683こたつイチャイチャ〜オチパート『寝落ち』 ◆0/FKyHtS2M:2011/12/06(火) 19:14:59 ID:???
 もうキスと言うよりは上下の唇と舌で顔の上を歩きまわられてると言った方が正確だ。本人
としては朦朧としながらもちゃんとしている気でいるかも知れないが、半開きの目にはきっと
視覚はなく、触覚だけを頼りにべーろべろ。その証拠に全然唇を探り当てていないし、ヨダレ
流しっぱなし。部屋の冷気に触れたほっぺた寒い。
 うわーん、もういいだろ!
 ついに竜児もヤケを起こして大河のカオをちゅうちゅう吸い返し始めた。まあこっちは目が
覚めているので「起こしちゃってもいい」程度ではあったけど彼にとっては綺麗に取り繕った
直後の台無し感と親心男心をミキサーに掛けた青汁まずい!もう一杯!状態と言えた。

 薄暗く寒い部屋で、割と緩慢に、ロマンもヘッタクレもないちゅっちゅぺろぺろ行為をして
いると何故かそれでもヌクヌクと幸せ感に包まれてきて、そのうちにまたしてもこたつめの魔
力が……。


****


「……なんだろーね?つーんとくさい」
「……カオ洗ってこい」
「それに寝たの窓側だったはずなのに……はっ?まさか」

 遅い冬の朝も明けきって、窓の外では雀がちゅんちゅんやかましい。
 頭ぼさぼさで半身を起こした大河は傍らに寝そべる竜児を見下ろしてぶちぶち不審そうに文
句を垂れ、次いで着衣の乱れがないか確認したり。

「なんにもしてねえよ……ふぁーーあ」
「……あんたも唾くさい。なんにもってことはないでしょ」

 屈みこんでくんくん竜児の顔を嗅いで、さらに問い詰める。

「お前はなーんにも覚えてねえのか?」
「え?あ?……えと」

 ぺたんこ座りの股間に両手を挟みこんで肩を落とし、大河は小さく俯いて真っ赤に染まって
いく。それを仰向けに見上げた竜児には寝惚けでなく寝たふりだったのかなと思えたくらいだ
ったけど、そんなわけもなく。

「ゆ、夢見たんだと思って……た」
「そっか。……んしょっ。夢ってことにしとこうか?」

 竜児も起き上がって片手でもこもこ丹前を抱き寄せると、力なくぽてっと倒れこむ。

「覚えがないのってやだなー。1回損した気分になっちゃう」
「損はしてねえから安心していい。……わかった。全部順を追って教えるからお前の見た夢も話せよ?」
「し、仕方ないわね。でもご飯が先」

 首を伸ばして竜児の耳元にちゅっ。前髪をたくし上げて大河のでこにちゅっ。その動作でで
きた隙、竜児の喉にもう一度大河がちゅっ。きりがねえ、と彼女の目を見て彼氏が微笑むと少
しばかり恥ずかしそうに俯いて、視線だけを上げてくる。

「あーーーーっ唾くさい♪」
「朝っぱらから何してんだろうな?俺たち」
「こたつのせいね。あ、やっぱりうちには要らないわ。エアコンあるしね」
「なんでだよ。気に入ったんじゃねえのか」
「ここで入ればいいもの。独りで入ったってMOTTAINAIよ……ねえ?」

 そんな同意を求められても竜児は困ってしまうのです。



〜おしまい〜

684高須家の名無しさん:2011/12/08(木) 20:22:03 ID:???
今から初投稿……と思ったら書き込めないようなので、こちらに。
もしよろしければ、代理投稿お願いします。

以降5レス使う予定です。

※SSはフィクションであり、医学的助言を提供しません。体調不良は専門家にお願いします。

685やぶさかではない 1/5:2011/12/08(木) 20:24:22 ID:???
 虎と並び立つものは昔から竜と決まっている、なんて必死に言ってたけど。
 本当は、虎だって竜と並び立つのに必死だったりする。

 竜児のスーパー家事スキルはモテとは程遠いかもしれないが、本当に彼女泣かせなのだ。
 何をやっても勝てる気がしない、というか勝てない。
 私だってドジなりに練習してるけど、料理も掃除も落第点。散々お世話になったから、力量差は痛感している。
 焦る必要は無い、傍に居てくれればいい、そう言ってくれるのは嬉しいけど。
 私だって。してもらうばっかりじゃなくて、何かしてあげたい。
 触ればしあわせ? の手乗りタイガーなんかじゃなくて、恋人として。
 遠い未来なんかじゃなくて、今すぐに。

 今の私に出来て、竜児に出来ない事。普通じゃない私に出来る、普通の事。
 それを、ずっと探していた。

 ……そして、ついに私はそれを見つけたのだ。


***


「なあ大河、その……今日、出来るか?」

 本当は、それも竜児のほうが上手だ。でも「竜児に」という条件を付ければ、話は別だ。

「今日?」
「……おぅ」

 竜児がいかに家事の完璧超人であっても、身体構造までは変えられない。

「そんな、いきなり言われたって準備してきてないし」
「こっちで全部用意するからさ」

 自分の肩や背中まで、手はうまく届かない。届いたって力は入れられない。それが人型の限界だ。

「だいたい、もっと早く言いなさいよ。平日なんだし、こっちだって予定ってものが」
「そんな事言わずに、頼む。メシも付けるから、な?」
「全く……ちょっと待って」

 多くを背負う竜児の肩は、何時だってガチガチに硬い。並の女じゃ歯も立たないだろう。

「……ママ? 今電話大丈夫? ごめん、今日遅くなりそう……ちょっとね……食べてくるからいい……うん、分かってる。ありがと」

 あるいは、みのりんなら別だったかもしれない。でも、先に気付いたのも、傍に居るのも私。

「いいわよ。そこまで言うなら、やぶさかではないわ」

 だからきっと、これが今の私に出来る「普通の事」なのだ。


「すまねぇ、今日は何でも好きなもん作ってやるからさ」
「……じゃあ肉、簡単なのでいいから」

 いつもの放課後、いつもの通学路、いつものように竜児と帰る。
 でも今日はそのまま竜児の家に、去年と同じように。


***

686やぶさかではない 2/5:2011/12/08(木) 20:25:11 ID:???
 ――二人で早めの夕食を終え、竜児がお風呂に入っている間。私は用意された室内着に着替えていた。
 室内着、なんて言うと聞こえはいいけど。
 実際は竜児の中学時代の芋ジャージだ。緑色一色で、もちろん胸には『3−1高須』の名札付き。
 ダサいし、貧乏臭いし、ぶかぶかで裾が余っちゃう生き恥ドレスは今もなお現役である。
 まったくもう。登校前に言ってくれれば、もっと可愛い服持ち込んだのに。

 しかし、ない物ねだりしても始まらない。
 高須家にはマイ茶碗、マイカップ、マイ座布団、マイ歯ブラシ……と大抵揃っているけど、私の着替えは無いのだ。
 毎回持ち込みも面倒だし、本当は何着か置きたいけど。洗濯して干している所を、誰かに見られるかもしれない。
 そう思うと、さすがの私も気が引けた。
 竜児に何かあったら困る。今は一番厳しくて、そして将来を決める大切な時期なのだから。
 本当は婚約者なんだし、やましい事なんて何も無いのだけど。合鍵だって預かってるし。

 まあ、今は芋ジャージでいい。卒業するまでの短い間だもの。
 それに、お古の芋ジャージだって考えようによっては悪くない。緑色だけど。
 裾は折ればいいし、着心地も悪くは無い。それにこの名札……

「……へへへ」

 おっと、つい独り言。今の時間やっちゃんは居ないし、誰にも聞こえてないだろうからいいけど。
 ちょっと恥ずかしいけど、3−1の部分だけ切り取るように頼んでみようかな?なんて他愛も無いこと考えながら。

 竜児の部屋で、
 竜児の服を着て、
 竜児のベッドに座り、
 竜児のいれたホットミルクを飲み、
 竜児の編集したMDを聞きながら、
 竜児の戻りを待つ。

 ああ、これで門限が無ければ最高なのにね。

 遺憾ながらここまでキス無し、そして今日はこのまま自粛の予定。
 だって、これから同じベッドにって時にそんな事したら、その、妙な気分になってしまう。
 心臓バクバクになって、テンションおかしくなって、マッサージどころじゃ無くなってしまう。
 もっとも、竜児のほうから求めてきたなら話は別で、私もやぶさかではないけど。
 でも、きっと無いと思う。
 竜児だって「猛毒」と言ってたぐらいだし、今日はとても疲れてるはずだもの。

 今日の目的はあくまで竜児のメンテ、残り少ない時間は全て竜児の為のもの。
 我ながら何もここまでしなくても、と思わなくも無いけど。
 マッサージの理想の条件が「お風呂で温まった後」「柔らかい場所で」なら、私はそれに応えたい。
 私からベタベタするのは明日からでいい、今日足りない分は明日取り戻せばいい。
 ……だから、我慢する。
 たった半日だけだもの、我慢できないはずがない。


 ――竜児が戻ってくるまであと1000秒、門限まであと6000秒。


***

687やぶさかではない 3/5:2011/12/08(木) 20:25:49 ID:???
「お待たせ」
「相変わらず早いわね。ちゃんと温まった? 髪乾かした?」
「ほっとけ、俺はカラスの行水なんだよ。手抜きした訳じゃねえから安心しろ」
「そ。じゃあ、始めよっか」
「もし寝たら起こしてくれよ、まだやる事あるんだ」
「はいはい」

 意識しないよう、さりげなく。
 まずは竜児をベッドに座らせて、私は膝立ちになって肩を指圧する。
 ベッドと言っても竜児の私物だから通販のシングルベッド、本来なら二人乗りは厳しい。
 それでも、私なら何とかなる。低すぎる背を何度も嘆いたものだけど、世の中そう悪い事ばかりでもないものだ。

「この前やったと思ったら、また硬くなってるし」

 両手の親指を使って、こうグリグリと。……しかし硬い。お風呂で温めてほぐしたはずなのに、まるで鎧でも押してるみたい。
 コリコリというか、ゴリゴリという感触が指に伝わってくる。鎧は鎧でも、錆付いた鎧だ。
 今すぐ、錆を落としてあげないと。

「ったくもう。一体なにをやったら、こんなになるの?」
「休憩中にどうしても汚れが気になってな。あっちもこっちも、と掃除してたらつい深夜に……」
「何やってんのよ、このポンコツ犬。勉強は?」
「や、やったぞ一応」
「だったら早く寝なさいよ。いくら気分転換だって、物には限度ってモノがあるでしょ。馬鹿じゃないの?」
「お前にゃ言われたくねえ」

 何よ。平日は弟の面倒見なくちゃいけないのに、今日もママに無理言って変わってもらったのに。

「あっそ、じゃあもう帰ろうかな?」
「ま、待てまて! 俺が悪かった」
「分かればよろしい。……で、ここでいいの?」
「もうちょい上、手の間隔を狭くして……そうそう。後、もうちょい強く」
「ん」

 それにしても。こうして間近で見ると、やっぱり竜児の背中は大きい。
 だから、一箇所だけやっててもカバーしきれないわけで。押す場所は徐々にずらしていかないといけない。
 肩甲骨まわりを、竜児の反応を見ながら押していく。
 本当はどの辺を押せばいいのだろう?ちゃんと勉強してないし、良く分からない。確か、資格とかあった気がする。
 まあ私は、竜児以外にはやるつもりは無いし、竜児が満足してくれるならそれでいいのだけど。

「……ちゃんと効いてる?」
「おう、いい塩梅だ」
「何そのジジ臭い言い回し、時代劇の見過ぎじゃない?」
「何を言う、料理の基本だぞ」
「あんたは筋金入りね」

 褒めるならもうちょっと気の利いた言葉にすればいいのに、ホント鈍いんだから。
 ……でも、そんな古風な言葉を知ってるぐらいなら、さっきも気付いて欲しかったな。
 ねえ竜児、私「やぶさかではない」って答えたのよ?
 すまねぇ、なんて言わないで。

688やぶさかではない 4/5:2011/12/08(木) 20:26:19 ID:???
「……もういい?」
「もっと……」
「じゃあ、肘でもいい?」
「おう」

 続ける事15分、さすがに指が痛くなってきたのでやり方変更。腕まくりして、肘のとがった部分を竜児の背中に押し当てる。
 両手から片手になるので作業効率は悪いけど、指よりも体重を掛けやすく疲れずに済む。
 それに私の肘は小……細いから、よりツボに入りやすいはず。問題は加減が難しい事で、慎重にやらないといけなくて。

「痛てえっ!」
「やだ、遺憾だわ」

 おおっと。ドジって変な秘孔を突いてしまい「ん、間違ったかな?」とはならなかったが、ノーミスにはまだ遠いようだ。
 やっぱり、ちゃんとやり方勉強したほうがいいかもしれない。後で調べてみるかな。

「これぐらい?」
「もうちょい弱く……いいぞ、そこ百やったら左頼む」
「回? 秒?」
「百数えたら、だ」

 くりくりこりこり……軽く肘を入れる度に、竜児の頭も小さくゆらゆら揺れる。
 本人は気付いて無いみたいだけど、起き上がりこぼしみたいでちょっと可愛い。竜児のくせに。
 百で終わりは味気ないので、数え忘れたフリしてちょっとサービスしておこう。もちろん竜児には内緒で。

「はい、おしまい。次は手でいい?」
「おう」

 軽く背中を叩いて合図すると、竜児は「待ってました」と言わんばかりに横になる。
 私はそのすぐ脇に移動、何度か調整してベッドからずり落ちない位置に座る。
 本当はベッドから降りたほうが動き易いんだけど、もちろんこのままで。
 ここから先は二の腕から徐々に下がって、指の付け根まで揉むだけだ。後は指を回したり、手の甲をさすったり。
 硬くは無いので、さっき休めておいた指とマッサージローラーで十分通用する。

「ほら、次。あっち向いて」
「……拭いたか?」
「気のせいよ」

 汗ばんだ手の平は竜児のシャツで拭いて、今度は反対側の腕。
 手にはツボが集中していて、肩にも効くらしいけど。やっててイマイチ物足りない。
 それは竜児の反応が薄いせいかもしれないし、その気になれば竜児自身にも出来る場所だからかもしれない。
 一年前には指を繋ぐのでさえ恥ずかしかったのに、今じゃこんなに堂々と触ってて物足りないなんて。
 私もずいぶん慣れたというか、贅沢になったものだと思う。

 ……それにしても、大きな手。そのくせ器用で、繊細で、温かくて、魔法みたいに何でも出来て。
 比べて見ると、私の手はまるで玩具みたい。……どうしてこうも違うのだろう? と思わなくも無いけど。
 今は私に出来る事をしよう。
 次は腰、背中、時間があれば足。コース内容は毎回似たようなものだ。

「腰の、どのへん?」
「……」
「このへん?」
「……ぉぅ」

 竜児の返答が鈍くなってるけど、これも平常運転。
 手からマッサージしないのも、わざわざ狭いベッドでマッサージする理由もこの辺りにある。
 畳で寝かせておいたら風邪引いちゃうし、かといってベッドまで運ぶには重い。
 そういう場面でも体格差は露骨に響く、もちろん悪い方向に。
 叩き起こせばいい? そうするのは簡単だ、実に簡単だ。でも、それじゃあまりにも味気ない。
 こういうのは最後が一番おいし……肝心なのだ。

689やぶさかではない 5/5:2011/12/08(木) 20:27:08 ID:???
 ――時計はもう50分を回っている。
 ここまで休憩無し、さすがの私だって疲れてくるわけで。
 だから、隣で寝転がって省エネ運転になったとしてもそれは正常なことであり。
 押すというより、さするという動作になってもそれは仕方の無いことであり。
 掛け布団が邪魔だから、一緒に中に入っていても何も問題など無いのだ。

 感じるのは体温と嗅ぎ慣れた匂い、マフラーよりずっと深く私を包んでくれる。
 私はもう一人じゃない。かけがいの無い、幸せなひと時……
 でも、こういう時に限って時間は早く過ぎてしまうのだ。

「……そろそろ時間だけど、どうする?」
「……」
「……竜児?」

 返ってくるのは規則正しい寝息。竜児はみっともなく涎まで垂らして、安穏な顔で眠っていた。
 ホント、目さえ瞑っていれば悪く無い顔だけど……やっぱり連日の疲れが溜まっていたのだろう。

 出来ればこのまま、ゆっくり寝かせてあげたい。
 一緒の布団で添い寝して、寝顔をずっと眺めていたい。
 そして朝になったら、おはようのキスして起こしてみたい。

 ……でも、今はこれが精一杯。
 まだ高校生だから。私は門限までに帰らなくちゃいけないし、竜児もこれから勉強しなくちゃいけない。

 それに今着ているのは貧乏臭い芋ジャージ、ベッドだってシングルだし、そもそも私お風呂に入ってない。
 そういうのはもっと準備とかムードとか、整えてからのほうがいい。
 どうせやるなら、その時はもっと盛大にやろう。
 私の作った手料理をいっぱい食べさせて(その頃には作れるようになってるよね?)
 入浴剤たっぷりのお風呂に入れて、私も入って。
 服は趣味に走ったフリフリのネグリジェ……いや、あえて触感重視でシンプルなパジャマも。
 照明だって蛍光灯じゃなくて、もっと薄暗くて暖色系の照明に。
 もちろん、ベッドはセミダブル以上で。
 うるさい門限も無し。キスだって解禁して、それから……

 竜児も喜んでくれるかな、それとも贅沢だってぼやくかな?
 疲れているんだ寝かせてくれ、なんて言ったら殴るけど。

 よくよく考えてみれば、物だけだったら隣に住んでた頃に揃っていたのにね。
 やろうと思えばいくらでも出来た環境だったのに、何もしなかっただなんて。今から考えると惜しい事したかも。
 でも、いい。
 他人から押し付けられた物より、自分たちで掴んだ物のほうが良いに決まっている。
 まだ機は熟していない。今がっついても渋いだけ、それこそMOTTAINAI。


 そう言えば、寝たら起こしてくれって竜児に頼まれている。だから今すぐ起こして、今日はおしまい。
 そうするのが正解。
 でも……ああ、やっぱり起こせないよ。少しでも長く、寝かせてあげたい。
 だって、こんなに幸せそうなんだもの。
 いっそ、このまま時間が止まっちゃえばいいのに。

 でも、時間は止まってくれないから。明日も幸せでいたいから。
 我慢する、我慢はするけど……
 私、フィアンセだもん。少しぐらいなら、いいよね?


 だから私は目覚ましを一時間後にセットして、布団を掛け直して、涎も拭いて。
 仕上げに軽くキスを落としてから、そっと部屋を出た。

[fin]

690684:2011/12/10(土) 14:08:12 ID:???
代理投稿ありがとうございました、本当に助かります。

以下、本スレコメント御礼です。

>>325
竜児→大河の癒しは多いので、あえて逆をやってみました。
スピンオフ2で芋ジャージ出た時、いつかやってみたかったネタが上手くいって、嬉しいです。

>>326
ありがとうございます。文体を褒められた事って初めてなので、びっくりしてます。

691684:2011/12/11(日) 18:29:04 ID:???
連投申し訳ないです。
レス後にまたコメントもらえていたので、引き続き本スレコメント御礼です。

>>328
やりすぎて「にせトラSSですか?」と言われるかも、と密かに心配してました。
おかしくないって言ってもらえてほっとしてます。

>>329
芋ジャージネタ以外にも、こっそり使ってみました。見つけてもらって凄く嬉しいです。
ちなみに原書の猛毒ネタは、私も大好きです。どれぐらい惚れていたのか良く分かるので。

692 ◆x6jzI2BeLw:2011/12/19(月) 00:51:08 ID:???
もうすぐ発売日ですね。
記念にって訳じゃありませんけど、本スレ337のアフターみたいな物です。

なお、わざわざ本スレに載せないで避難所なのはエロいからじゃありません。
真面目に書いてますけど、読む人によっては不快を感じる可能性があるのでこちらへ投下します。
別に大河が不幸になったりはしませんし、ひどい目にもあいません。
ちょっと気を使いすぎかも知れませんけど、転載不要です。

では、以下投下します。

693 ◆x6jzI2BeLw:2011/12/19(月) 00:52:15 ID:???

「遅せぞ、大河」
待ちくたびれた様子を見せながら竜児はやって来た大河の姿に複雑さの混じった安堵の表情を浮かべる。
「仕方ないじゃない、竜児が先に行くからいけないんでしょ」
「しょうがねえだろ・・・気苦労ばっかでストレス溜め込んじまったんだから」
「ふん、ずっと側に居るって誓ったのは誰?」
不満気な口調で大河は竜児を非難する。
「だから・・・こうして待ってたんだろ・・・お前が来るのを」
「ま、許してあげる」
花が咲くような笑顔を見せてあっさり大河は情けなさを前に出して謝る竜児に、矛を収めた。

「しかし、なんで制服なんだ?」
「知らないわよ・・・こっちに来たらこのカッコだったし」
大橋高校の制服を着た大河は竜児の前でくるりと片足を軸に回って見せた。
「ふうん・・・大河さ」
「何?」
「今さら言うのもなんだけど・・・お前、かわいいな」
たった今、気が付いたと言う様に竜児はあっけらかんと大河を誉めた。
「・・・高校生の頃に言いなさいよ、そんなこと」
「言えるか」
ギラギラする鋭い視線を伏せて竜児はそっぽを向く。
「ふう〜ん」
そんな竜児の前に回り込んで、大河は下から顔を覗き込んだ。
「あんたこそ・・・ビビるじゃない・・・高校生にしてその顔」
よく、こんなオトコを好きになったもんだと我ながら感心すると大河は何度もうなづく。

10年ぶりと言ってもいい竜児と大河の直接の再会・・・
話は尽きない・・・。


「もう、誰かここ通った?」
「ああ、ちょっと前に北村がな」
大河の問にそんな風に答える竜児。
「元気そうだった?北村くん」
「少しやつれてたな・・・苦労したんだろな、あいつなりに」
しみじみと竜児は言う。
「みのりんは?」
「櫛枝はまだだな・・・見てねえ」
「そう、良かった」
顔をほころばせる大河。

櫛枝実乃梨が来てない事を喜ぶ大河だが、それは不自然なことではない。
なぜなら・・・

694 ◆x6jzI2BeLw:2011/12/19(月) 00:53:23 ID:???

「ちゃんと持って来たか?」
「もち」
問い掛けた竜児に大河は得意になって手のひらに握った物を見せた。
・・・10円玉が六枚。
竜児はため息をつく。
「ちげーよ・・・六文銭だって言っただろ」
「え?うそ」
「ちゃんと書いてあるだろ、そこに」
「あ、ホントだ」

渡し賃 六文

竜児と大河の前に大きな川が見えていて、そのほとりにある船着場に出ている看板には確かにそう書いてある。

「ど、どうしよ」
乗れないよと慌てる大河に竜児は仕方ねえとばかりに大河の手を取るとその手のひらに六文銭を置いた。
「お前の分・・・ちゃんと用意しておいた」
「ありがとう、竜児」
頼りになるねと嬉しそうに言う大河。
「まったく、そのドジ、死んでも直らねえな」
「むう・・・ほら、さっさと行くわよ」
痛いところを突かれた大河は照れ隠しの様に怒った風情を見せながら、竜児の先にたって歩き出す。
・・・昔から変わらねえな、大河のそういうとこ。
優しげな目線で大河の後姿を眺め、竜児は急いで大河の後を追い掛けた。


チケットの無い方はご乗船できません・・・三途の川汽船
取り様によっては怖いことが書いてる掲示番の脇をちょっとおっかなびっくりに通り抜けた大河と竜児は待っていた船の大きさにびっくりする。
「渡し舟って言うくらいだから、小さなの想像してたけど」
「ああ、なんかすげえな」
大型の遊覧船のような船が竜児たちを出迎える。


「なんか、旅行にでも来た気分」
動き出した船の中で楽しそうに大河は笑う。
「良くそんな気分になれるな」
あきれたように竜児は言う。
「いいじゃない・・・竜児とふたりだけでこうしていられるの何年ぶりだろう」
大河は目を細め、少しだけ体重を竜児へ預けた。
「・・・結婚したら、すぐあいつが生まれて・・・」
「それから立て続けだったでしょ」
歳の近い3人の子供たち・・・竜児と大河の愛の結晶。
お互いのいいとこも悪いところもみんな受け継いで、しばらく子育てに追われた日々。

「子供たちを入れて川の字になって寝るのも楽しかったけど・・・もうちょっとだけ新婚気分ってやつ・・・味わいたかったな」
あの頃を懐かしむように大河はつぶやく。
「じゃあ、これが2回目の新婚旅行だ」
竜児はそう宣言する。
「あ、あんたこそ、よくそんな気分になるわね」
驚いたように大河は竜児を見つめる。

そんな大河を竜児は抱きかかえる。
「ほら、しっかり掴まれ」
大河を腕の中に収め、竜児は真上から大河を覗き込む。
大河、両手を無言で竜児の首へ回した。
間近にお互いの瞳を映し合い、どちらからともなく、口元をほころばせる。

竜児はそっと大河への距離を詰める。
大河は大きくまばたきをし、目を閉じた。
久しぶりのそれは糖度マックスの果実よりも甘く大河には感じられた。

695 ◆x6jzI2BeLw:2011/12/19(月) 00:54:04 ID:???

「ここが、あの世?」
「だろうな・・・三途の川を渡ったんだから」
竜児も大河も首を傾げている。
閻魔の庁とでも書かれたおどろおどろしい建物でも出迎えるかと思ったのだ。

現実には川辺からまっすぐの一本道が伸びているのに過ぎなかった。

「ここで立ち止まっても仕方ないでしょ、行こう」
「おう」
大河に引っ張られるように竜児も歩き出す。

のどかな田園地帯とでも言う中を道は通っていた。
「花は咲いてるし、チョウも飛んでる」
「あの世、らしくねえな」
「案外さ・・・ふたりともあの借家の2階で昼寝してるだけで、たまたま同じ夢を見てるだけかもよ」
いたずらっぽく大河は言う。
「かもな」
あはは・・・と、そのままふたりは笑い合った。
「・・・でも、ホントに夢みたい。竜児と出会って・・・好きになって・・・みんな幸せにって・・・」
「夢じゃねえ・・・現実だ・・・俺とお前は結婚したし、一緒に歩いて来ただろ・・・人生って言う道のりを」
「・・・あんた、何カッコ付けてんの」
「いいじゃねえか、これくらい」
「でも、いろんなことがあったけど・・・竜児に出会えて良かったって思う。それが・・・逢坂大河って言う私の一生での最高の贈り物」
「・・・大河」
「あは・・・そだ、手、繋ごう」
恥ずかしいこと言った照れ隠しに大河はそんなことを言う。
おずおずと伸ばした大河の手を竜児は付き合い始めたばかりの恋人同士の様にそっと手を握った。
竜児の手をさらに握り返す大河・・・。

「もう、離れないよ、何があっても」
大河は決意を口にする。
「ああ、この先、生まれ変ったとしても必ず、探し出してやる・・・大河をな」
「うん、待ってる・・・きっと生まれ変ってもドジで泣き虫で・・・ワガママだから・・・見つけてね、竜児」
「任せとけ・・・間違わねえぜ」
竜児はそう確約した。


「あれ、分かれ道」
一本道だった道が二股に分かれていた。
「左か?」
幅の広い歩き易そうな道が丘の向こうになだらかに続いているのが見える。
「こっちね」
その反対の右へ歩き出そうとする大河。
うっそうと木々の生茂った森の中へ道は続いていた。
「絶対、こっちが正解」
自信満々に大河は言う。
「そうか?でも、どうしてそっちなんだよ?」
「だって、普通の道じゃつまんない」
「お前らしいって言うか・・・いいぜ、一緒に行こう」
笑う大河に竜児は賛意を示す。

手をつないだまま・・・薄暗い森へ消えて行くふたつのうしろ姿。

そのうしろ姿がまばゆく金色に光っているのを歩き続ける竜児も大河も気が付かない。
そして背を向けた丘の向こうの空模様が怪しくなって行くのを知る由も無かった。

696 ◆x6jzI2BeLw:2011/12/19(月) 00:55:02 ID:???

以上です。

ま、あの世の話ですから・・・縁起でもないって思う人がいるかもしれませんので。

しかし、ここまでアフター書くとは思わなかったw

697高須家の名無しさん:2011/12/19(月) 22:08:42 ID:???
でも、自分もこんな感じの幸せな最後を迎えたいと思えました。

698高須家の名無しさん:2011/12/20(火) 00:16:23 ID:???
>>695
アフター過ぎ(ww
しかし、竜児が先か。それはちょっと。約束違反だよねぇ、大河。

699高須家の名無しさん:2011/12/20(火) 00:17:00 ID:???
そしてAmazonからはBD発送の報が

700高須家の名無しさん:2011/12/20(火) 13:34:47 ID:???
>>695
むしろ結婚より確実に訪れるアフターだから共感しやすい
10年も先に逝って成仏もせず迷いもせず待ってたのが竜児らしいな
そこでまあ約束は果たした事になるんじゃないかな、仏教的に

701高須家の名無しさん:2011/12/21(水) 15:26:41 ID:???
新作「弁当の極意」を三連休の楽しみにしてる人も多そうだから感想をこちらに。

冒頭のから揚げ大河のショットを見た時点でアフターからの回想含みと思ったから楽しみにしてた。
このキッチンは新規デザインだから卒業後の大河の家ということになり、どう見ても単身世帯の作りじゃなかったから
原作同様一家そろって引っ越してきた含意がありますね。
やべえwもう大河独り暮らし前提のいちゃえろSS書く大義名分がねえwww

思ったより仲間たちと一緒に卒業した感を大事に扱っていたのは好感。
花見シーン冒頭で北村が手帳見ながらなのは壮行会みたいなの兼ねてるのかな?

スピンオフの弁当話はいちゃいちゃコメディだったけど、大河からのリプライ要素を絡めたことで寓話っぽくきれいなパッケージになった気がする。
餌付けという刺激的な単語を聞いた後に竜児のため大河が作った食いものが(失敗作とはいえ)登場する嬉しさの表現が地味に素晴らしい。
最終的に竜児の口に入るところまで見せてくれて嬉しいよ。
原作ではバレンタインチョコに集約されてるネタをうまくほどいて映像で見せた感。

ラストカットの撮影者は誰?と問えばこれは野暮を言いたくないw
原作の公式アフター『〜雨宿り』と同じく、作品の受け手からの目線で締めたように思いたいね。

作画的には時系列で10月辺りの微妙な表情を統一的に再現するのは難しかったのかなと。
夏休み以前の感じにまとめたようで、ただまあこれはお話から言ってその方が向いている判断だろうか。
中の人たちの演技も同じような傾向を感じた。
能登の人だけやけに二枚目声に聞こえるのは某他作品の印象のせいかもw

というわけで満足した!新作はいいね!
OVAスピンオフ新作シリーズ出してほしいものだ。年1,2回でいいからさ。

702高須家の名無しさん:2011/12/22(木) 07:34:11 ID:???
>>701
スーパーで竜児が「弁当、弁当」と呟いているシーンで、その某作品を思い出した(w
この作品では大河が暴れないから、らしくないっちゃらしくないんだけど、その分 701が
言うように道を踏み外して弁当の闇へと堕ちていく竜児を気遣う表情がよかったね。

それにしても、間島の一人語りは泣かせる。このストーリーにぴったりだ。同じ台詞を
冒頭とラストで違う意味に取らせるアニメスタッフもいいし、久々のとらドラ!で熱演して
くれた声優にも拍手を送りたい。

703123 ◆n0CyHpL66I:2011/12/22(木) 08:45:08 ID:???
放送時からこんなにたっても当時と同じ声が出てるすげぇ
これが声優か

704高須家の名無しさん:2011/12/22(木) 08:45:28 ID:???
変なコテ出ちまったすまん

705高須家の名無しさん:2011/12/22(木) 10:55:53 ID:???
暴れる大河って4巻までと5巻以降で意図が少々異なるわけでさ
秋からの暴れ方というのは竜児はじめ周りの好きな人に自分は大丈夫普通だよと伝えるためって感じがする
本当に暴れたのは会長ブッ殺しに行ったときくらいで、不機嫌そうな見た目もそれに沿ってると思ってるんだ

だからエンジェル大河なんて浅知恵のギミック始めるかなり前からわかりにくいけどいいこなんだなーと
アニメの後で原作読んでそう思ってたから、気遣い描写がアニメで見られて実に納得がいったw

あと何度か見返したら、ごく自然に受け止めてたけど竜児の表情がすばらしくバラエティに富んでるね
「知らね」「構ってられるか」がよく考えたら通常態の竜児らしからぬ刺激的な台詞で、間島の演技を信頼したんだろうな
それで竜児の執着が弁当に逸れていくと認識したら可愛い声が出てくるくぎゅたまらんw
「おかかもいいねー♪」
そのおかか爆発しろっ!

706高須家の名無しさん:2011/12/27(火) 22:53:09 ID:???
とらドラBD-BOX, 18000も売れたのか。DVDが単刊で10000くらいだったのに。
もう、原作完結、TV放送終了から3年近いのにどうなってるんだ。BOX買った俺が
言うのも変だが、みんなおかしいぜ。とらドラを愛しすぎてる!

つーか、BDを出し渋っていたキングの担当者、クビ大丈夫か(汗

707高須家の名無しさん:2011/12/29(木) 19:15:33 ID:???
なぜか本スレ落ちてるから立ててくる
スレタイを竜児×大河にするのはダメ…だろうか

708高須家の名無しさん:2011/12/29(木) 22:38:14 ID:???
今まで通り大河×竜児の方が統一感があって良い

スレタイ案は結構前から残ってる
【とらドラ!】大河×竜児【キュンキュン妄想】が良いと思う

709高須家の名無しさん:2011/12/29(木) 22:40:29 ID:???
三つ目のテンプレのURL修正した
立てられる人使ってください

【※CAUTION※超重要事項!※CAUTION※】

非エロ(ギシアンレベルまで)はここに投下

ガチエロは新避難所に投稿、ここへは告知誘導のみ

アク禁に巻き込まれたなど直接投下できなかった非エロ作品の代理投稿は作者が望んだ場合に可

大河×竜児ラブラブ妄想スレ 新避難所
ttp://jbbs.livedoor.jp/anime/7850/

★関連スレ
竹宮ゆゆこ114
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1319456706/
【竹宮ゆゆこ】とらドラ4!【絶叫】
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/comic/1277527895/
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http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anime2/1325134825/
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【PSP】とらドラP!part12【ポータブル】
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/handygame/1306069057/

★キャラスレ
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http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1300019672/
【田村くん】竹宮ゆゆこ 35皿目【とらドラ!】(エロパロ板)
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1313928691/

710高須家の名無しさん:2012/01/11(水) 23:28:46 ID:???
『あの夏で待ってる』の脇役、山乃檸檬が原作大河に見えて仕方ない。
生姜ーっなんでこのラインで描いてくれなかったーぁっ!と吠えてみる。

アニメ大河は4巻までの機能でデザインされたように思うんで、
後半はしばしばありえない表情にいきなり変わるのが違和感あったんだよね。

711高須家の名無しさん:2012/01/22(日) 00:02:36 ID:???
また堀江と喜多村が男の取り合いをするのか、と思ってみていたら、
キモいぶさ面が間島だった。

712高須家の名無しさん:2012/01/22(日) 07:42:43 ID:???
パパ聞きか。やっちゃんも居るぞ。2話で行方不明になっちゃったけど。
リコランのあつみお姉ちゃんもちょっと気になるw

713高須家の名無しさん:2012/01/22(日) 16:48:26 ID:???
ああ、そうだ。大原さんもいたんだった。
大原さん、ほんとうに優しいお母さん役が板に付いてるな。

714高須家の名無しさん:2012/01/22(日) 19:09:10 ID:???
しかしなんであの部長の作り声がマジーなのやらw
常時イケメン声すぎるのかもしれないな。崩れてもいい男みたいな。

715竜虎のいやらしいまぐわい?:2012/01/26(木) 21:11:32 ID:???
うーん。本スレ104のもの言いに興奮して書き始めたらこうなった。
どう好意的に読んでもいやらしくまぐわってない。駄目だ俺。上級者求む。

****

 ただいまーと鉄製の扉を開けて大河が帰宅した。
 と言っても、高須家から徒歩10分くらいの距離に親元は別にあり、日が変わらないうちには
そこへ帰るのだけれど、まず大学から帰るとここに寄る。竜児・泰子といっしょに夕ご飯を食
べてくつろいだのち、竜児に送られて帰るのが日々の決まりだ。
 大河の母には公認の仲となってはいるが母の再婚相手、つまり義父の手前は実家で夕食を共
にすべきと思ってるらしく、でもさすがに二度目の夕飯を食べるのも無理で、専ら遅くなって
から帰宅する義父の晩酌に付き合っておつまみを出すくらいに落ち着いてると聞いた。

「で、何作ってんだ?」
「ん。ちーちくときゅーちく、が多いかな?」

 要するに棒状に切ったチーズ、もしくは胡瓜を竹輪の穴に詰めて切るだけのこと。

 手抜きっちゃあ手抜きだけれど、季節も温度も湿度も酒の種類も問わずに時間も掛けずには
いっとひと皿出して、テーブルの角越しに頬杖ついて父娘団らんの時を過ごすためには悪くな
いチョイスと竜児は思っている。

「うん。そういうことならな?オボロ昆布の吸い物を覚えていけ」
「おぼろ?なにそれ?」
「これだ。ダシ昆布のキズモノを鉋でかいたやつ。これを適当に椀にとって、醤油と化学調味料軽く振って」
「おお〜」
「熱湯を注ぐだけ。すすってみ?」
「ふー。わ。意外なほど上品な……」
「だろ?わけぎや三つ葉散らして軽く料亭気分。締めにはいいんじゃねえ?」
「うん、いいかも。お義父さん付き合いで外で呑んできても必ずうちで何か食べる人だからねー」
「買い置きがあるから持ってけよ」
「うん」

 高須家での夕餉を終えて、泰子が行ってきまする☆した後の台所での立ち話がひと区切りつく
と、大河はシンク脇に椀を置いてちょっとためらい、竜児の腰に腕を回して抱きついた。

「うん……(はぁと)」
「お……ぅ」

 大河の身長は相も変わらず143.6cmでぴたりと止まっていて、竜児より30cmほど低い。どうし
たって腰周りに抱きつく事になる。反射的にミスター・マリックのような手つきをしてしまう
が、そんな大河の気分を受け止めるのも竜児だって初めてではない。
 少し膝を緩めて華奢な肩を撫でるように、慈しむように抱き返してつむじに顔を落とすとふ
うわり立ち昇る、雨上がりに錆びた鉄のような匂いを、ああそうか、と当たり前のように受け
入れて納得をし、同時に抑えがたい熱が下から上へと昇り始めたのを感じる。

 肩越しに優しく回していた腕を、大河の脇下に差し込んで弓なりに持ち上げると、彼女は抵
抗もせず反りかえってきつく抱かれるままに息を吐き出した。だんだんと力が抜けて腕に重み
を増すなかで、かろうじて竜児は日常を忘れずに、

「お前、着替えは?」
「あ……ないや」

716竜虎のいやらしいまぐわい?:2012/01/26(木) 21:12:36 ID:???
 訊いておきながらその口を塞ぐ。
 好きな女が腕の中で脱力してるのを放って優先する会話でもなく、濡れて光る唇と舌に吸い
つけば当たり前に昆布ダシの味がして、だけれども次第に深くなる大河の息からは甘い匂いを
感じとる。もう逃がしたくなくて、ではなく、力を失う頸を支えるようにより深く挿しこんだ
手で後頭部を支えながら引き寄せる。

 竜児が自分の鳩尾に感じる、小さな大河の胸郭と弾力。硬いものと柔らかいもの。

 互いの喉がごくんと音を立てたのをきっかけに閉じていた目を開き間近に見つめ合ったのだ
が、そこで発せられたのは当然、というか、残念ながらロマンティックが止まらない甘甘で気
の利いた台詞なんかではなく……。

「じゃあ先に脱いどけ」
「うん」

 腕を緩めて、大河が片足ずつ下着を脱ぎ去って、なぜか、はい、と渡すのは妙なズレがある
ような気もするが、まあ検分してくれという意味だろうか。そのシルクの塊を受け取って大丈
夫、汚れてねえと微かな沁みがついてるのを認めつつも、竜児はだらしなく力の抜けた手乗り
タイガーを引きずるようにして浴室前へと移動した。


 したいと一旦意識してしまうともう止められない。
 というのは男性心理特有のように思われているが、実は女性の方が一般的にそうした欲求は
強いとも言われている。ことに大河には心の奥底に厳とした孤独感が相も変わらずふんぞり返
っているものだから、許されてしまって以降はそれを押し留める必要がない。
 ベタに言ってしまえば淫乱な傾向という事になるのだろうが、そこも含めて大河を愛してい
る竜児には、なんらの問題ではなかった。二人の間だけのプライベートな話に過ぎなくて、と
きどきこうなる大河に退くような事もない。


 しわにならぬように着ているものを脱がせてはたたみ、代わって脱がされながら、合間に繰
り返してしっとりとしたキスを交わす。一応外から見えないようなところにだけ、と気を遣い
ながら痛いほど吸いついたりもして、そこそこ手慣れているようであっても惹きあう力に逆ら
う事はできない。それは竜児も、大河も同じようなもので、相手の肌に記す鬱血痕はそれが自
分のものと表現するための刻印だ。

 外は初雪でしんしんと冷え込んでいるのだろうに、そんなことも感じないで、浴室前の脱衣
所となっている廊下でお互い裸になると、またきつく抱きあった。
 直に触れ合わせる肌の感触がふたりのセーフティロックをすべて解除するかのように、体内
の熱が溶けて流れ出すような気がした。


 以前はいちいちこうした恋の営みに際して何か気の効いた言葉を贈らねばならない義務感の
ようなものがあったようだが、そんなものは要らない間柄になったのか、とくに何を話すでも
なかった。ただ変わりゆく息遣いだけで気持ちは通じあい、身体を寄せ合って浴室へと入る。
 バランス釜に火を入れて熱いシャワーを出せば、狭い高須家の風呂場はすぐ温まって、そこ
でようやく大河が言葉にした。

「……したいよ」

 愛しい男の目を見ることなく、その広い胸にぺったり頬を付けたまま言う。

「ここでか?」
「今すぐ」
「じゃあ、取ってくる。温まっとけ」
「うん」

717竜虎のいやらしいまぐわい?:2012/01/26(木) 21:13:26 ID:???
 身体を離されて座らされ、一瞬の喪失感が大河を襲った。
 わがままを言ってる。分かってる。竜児はもっと段取りがきちんとしてる方が好みな性格な
んだけど、聞きいれてくれてる。それがどんなに自分を潤わせてくれるのか、大河にはちゃん
と分かっている。
 ついさっきまで竜児の肌が触れていたところが火傷でも負ったみたいにじんじん疼くのを感
じながら熱いシャワーを出して浴びる。すぐ戻ってくる竜児がまた触れてくれたら、少しでも
温かいと思ってくれるように、湯温の目盛りを上げてみる。

「熱っ!大丈夫かよ?」
「大丈夫!冷たくて気持ちいい〜」

 戻って来た竜児を洗い場に座らせて、火照った身体をぺったり抱きつかせた。身体の奥から
伝わる波動に弾け飛んでしまいそうだった。

「……よし、髪まとめたからな。今日はちょっと焦らしてみるか」
「な、なに言って。あっ」

 腰に回した手を後ろからすっとあてがって、中指と薬指でそろそろと探ってみれば、つるん
と呑みこまれてしまう。

「もうすぐ生理か」
「う、うん。明後日明々後日くらいかな」
「準備早えな……って言うほどじゃねえんだよな。中までほぐすにはこの体勢じゃあな?」

 体育座りに近い格好で洗い場の椅子に座った竜児を跨いで大河が抱きついている状況。たし
かにこれではお互いに自由なエロアクションを、というわけにはいかなかった。ま、正確に言
えば竜児の方はさっきからいつでもOKなのだがここでの問題は大河の方だ。

「こ、これを……ここに」

 そのOKな竜児をむにむに握って、コ難しい顔をして大河は導こうとする。

「生だめだって。分かってんだろ?」
「……うん、そうね。付けてあげる」

 互いの陰毛に根元を挟まれて天を仰ぐ竜児を見下ろして、スキンをかぶせて半ばまで巻き下
ろしてから、やりづらくなったのか、大河は竜児の腿から降りてちょこんと洗い場に正座する。
残りをスルスル……っとしそうな雰囲気のまま、しばし眺めてから、ぱくっと。

「おっ、おいっ、そんな風俗みたいな事っ!」
「あひぇ?ほぉひぃぅのひはい?」
「別に嫌いってことはねえけど……」
「あー。うん。じゃやらない。喜ぶかと思っただけよ」
「あ、いや、悪い。よく考えたら喜んでおいた方が得かもしんねえ……な?」
「……どっちなのよ」
「やってください」

 じゅるるるーっ♪といっきに巻き下ろしたまんまのリズムでんんむんんむ、と大河は頭を上
下させてみる、のだけどその脳天に軽く竜児のチョップ。

718竜虎のいやらしいまぐわい?:2012/01/26(木) 21:14:22 ID:???
「なに?」
「やってくれて申し訳ねえけど、やっぱいいわ」
「あんまり気持ち良くなかった?……よね。なんか段取りっぽい気はしてたんだ」
「お前もどこで聞いてきたのか知らねえが、その、なんかエロくねえな」
「りゅうじはごむふぇら嫌い、と。あとで忘れないようにメモしとこうっと」
「嫌いとは言ってねえ。保留!保留な?」

 軽口を叩きながら、にひひと笑って大河は再び竜児の腿を跨いで座る。ぎゅうっとお互いの
身体を締めつけるように抱き合って、うん、こっちの方がと独り言にも熱がこもってる。そう
してロデオマシーンのように腰を左右に揺すり始める。

「あ、……うん。気持ちいいなこれ」
「でしょ?ちょっと前後にも動いてみたりして♪」

 天を仰いだモノを互いの下腹に挟まれてもみもみされると、竜児は思わず大河の尻を掴んで
動きを止めようとした。ちょっと良すぎる。

「なによ……」
「おう……まあ……なんだ」
「どうすんのよ、これ」

 またくりくりっと苛められて、これじゃどっちが焦らされてるのか分からない。掴んだ尻を
持ち上げれば以心伝心、心もち腰を上げた大河の隙間にするっと滑り込ませて、方向を探れば
ちゅっと先っちょを咥えこまれる。

 狙って捕まえたわけではない証拠に、あれ?といった顔で目を見合わせる。

 そうしたらゆっくり大河が腰を下ろしてくる。少し困ったような笑みで、それでいてはにか
んでいるわけでもない、この時にしか見られない表情。

「ゆっくり、ゆっくりね?……最初はきついんだから」
「おう、支えてるから」

 潤滑の役を果たす液体に包まれても、中はまだ心もち堅かった。少し進めては戻しつつ、で
も大河がコントロールしているからには痛がらせる心配はいらない。

「ふぅ……」
「大河ーぁ」

 収まった。
 愛おしくて、愛おしくて。竜児は大河の背を抱きしめる。自分の腕が大河を抱き、自分のモ
ノが大河に抱かれている感触が同時に在った。この不思議な幸福感は何度味わっても慣れる事
がない。自分が男で、大河が女だと否応なく突き付けられて、そうしてそこから逃げたい気持
ちがほんの少しあって。
 それでも現金なもので、馴染んできたら動き出す。先へ進みたいと思う方がとても強い。
 自分で腰を振るというより、抱きかかえた大河をまるで赤子をあやすようにゆっくりと上下
に揺さぶって行くと、そのたびに大河の喉がくぅーんと高い音で鳴る。これも、この時だけの
もの。もっといろいろやってみたいといつも、いつも竜児は思っているのだけど、大河と繋が
って抱きしめているだけで耐えがたい昂ぶりに襲われる。
 それはもう……どうしても。

719竜虎のいやらしいまぐわい?:2012/01/26(木) 21:15:14 ID:???


 湯に使って芯まで温まり、互いに洗いっこまで済ませてから上がった。
 大河は余韻を味わってるというやつなのだろうか、なんだかグダグダで、ふにゃふにゃで、
なすがままに水滴をタオルで拭われたりしている。これもいつもの事で、美人顔に相応しくな
い子供っぽさだ。かといって眠いわけでもなく、要するに習い性となっている虚勢を張れなく
なってしまってるのだろう。
 一般に女というものがそうなのか竜児には分からないが、セックスしたとたんにしおらしく
ナイーブになってしまうというのは正直、興奮ものだと思っている。くーんだかふぅーんだか、
不思議な鼻声を漏らしながらつきまとう大河は普段にもまして可愛い。

 この頭のどこに独りで誰にも頼らず生きるという決意が詰まってたのか本当に分からなくな
るほどで、思えばそのプライドが確たるものと知ったからこそ、竜児はこの女と生涯をともに
歩みたいと願ったのだった。それも本質、これも本質で飽きるということがない。

「りゅーーーじぃ〜ぃ〜」

 しかし流れでパジャマを着せたら裾を掴んでのこの態度は、いくらなんでもデレ過ぎなので
はないか。だいたい天辺を回る前には親元に帰らねばならないと分かっているくせに、なんの
疑問を呈することなく寝るだけの格好にさせられるまま。たぶんどこかで突っ込みを入れない
と当たり前のように眠りにつくのだろう。
 竜児はおかしくてついニヤニヤしてしまう。が、ちゃんと日々の区切りをつけるために為す
べき事がある。

「も一回?」
「うんー」

 時計をみれば、そのぐらいの時間はまだ残されていた。1回済ませたことで大河にごちそう
さまと言わせるまで徹底的に満たしてやる勝算もある。ならば……。

(省略されました・・・全てを読むにはワッフルワッフルと書き込んでください)





〜おしまい〜

720高須家の名無しさん:2012/01/28(土) 00:19:29 ID:Q9zTxKRA

いやらしくはないなw淡々としてる
ワッフルワッフル!

721高須家の名無しさん:2012/01/28(土) 12:37:48 ID:???
ミもフタもないが、エロメインに書こうと思うと大河の身体的個性の前に挫折してしまう。
竜児はどうやって小宇宙を燃やせたのだろうとマジ考えてしまってね。
妹的感覚ってそうそう都合良く棚上げできないと思うのだが、大河がよほどその辺を読んで的確に煽るのかなあw

722高須家の名無しさん:2012/01/28(土) 16:18:26 ID:???
妹的感覚ってのは、竜児が全力で構築したファイアーウォールだからね。
疑似家族関係を守るために大河の女に見て見ぬふりを決め込んだだけだと
思うよ。キスだけで体中を焼かれてるんだから、その先なんて楽勝、というか
我慢が難しいはずww

723高須家の名無しさん:2012/01/28(土) 17:22:59 ID:???
全力で構築するに至ったのは水着胸が無いからやだよう事件の意外なトラウマからかなw
その後でパッド入れるとき触っちゃったのになんとかなってるのが適応ってやつで。

まあそれは分かるんだけど、脱皮するようにそこから逃げられるのかってことですね。
なんとなく個人的にだけどそこの綱引きを持ち続けてる方が竜児らしい気がするんでね。

724高須家の名無しさん:2012/01/28(土) 18:24:22 ID:???
大河が大事なあまりひたすら我慢の日々、は予想に容易いがw
自分がそういうふうに出来ないってことはないと思うけどな、
原作で書かれている苦悩を見ても。
本当は女としてしか見れないのに、無理やり家族だ妹だって言い聞かせてたわけだし

725高須家の名無しさん:2012/01/28(土) 19:04:36 ID:???
あ、出来ないとまでは思ってない。
所々で例の罪悪感が覗く感じに惹かれるっていうぐらい。

5巻で大河の髪をつかめるつかめないと二度やってるのが好きでw

726高須家の名無しさん:2012/01/29(日) 13:43:41 ID:???
あれはいいシーンだったな。

竜児が大河に罪悪感抱くより、大河が自分の哀れ乳を気にする方が
深刻に思える。つうか、大学時代は不用意にキャンパスを歩いて、
「あ、こいつ俺の彼女なんだ」とか紹介するとえらいことになりそうだな。

妙に真面目な友人とのあいだで

「高須、見損なったぞ。こんな子供に手を出すとはへぐぅぅぅぅ&”(&#”W!…」
「だ・れ・が・子供ですって?返事によっては殺すわよ。一番苦しい方法でね」
「大河……頼むから俺の貴重な友達減らさないでくれ」

等という寸劇がありそうだ。

727高須家の名無しさん:2012/01/29(日) 15:27:38 ID:???
貴重な友達w
まあ数多く友人持てるタイプじゃないな、竜児は。
クラスコンパの幹事とか目立たないけどきちんと仕切って人となりを分かったやつが親しくなるんだろうね。

で、寸劇の前にどうも大河とつるんでるとそいつらがお菓子くれたりとかの罠

728高須家の名無しさん:2012/01/30(月) 01:37:25 ID:???
大河の哀れ乳については血の雨を振らされた写真部の客観視というネタがあるが
そこまで本人も気になっていなかったと取れて、単に川嶋が現れたから表面化したコンプレックスにすぎないのではないか、
と大河の代わりに抗弁してみよう

第一、その辺を最も注視していたと思しき竜児が「貧乳『なのか?』」と疑問形で発言しており
多分に逆説的だが竜児にとって十分魅力的な範囲の乳サイズであったと解釈することもできる
つまり竜児は、「おまえ自分の乳サイズが貧乳だとでも思ってるのか?(いやそんなはずがない)」という
状況を鑑みれば大河を元気づけようと気を遣う余地もない竜児の正直な心情の吐露であって、
普段からちょっとした膨らみをチラ見してはムズムズしていたと解するのが妥当ではないだろうか?

で、最終的には竜児がムラムラムズムズ感じるだけのサイズがあるなら大河にとっては当座必要十分なわけで
ごく自然にコンプレックスは解消すると読むものだが、どうだろう?

(大河おっぱい論第三章序説より抜粋)

729高須家の名無しさん:2012/01/30(月) 06:43:27 ID:???
「貧乳、なのか」
発言は、深夜の独占水着ショーより前であることに注意。大河の基本私服ははもこもこであり、
かつ、竜児は三つの理由で大河を子細に観察するのは控えていたと思われる。

- 他人の身体的特徴を取り上げるのは失礼だという礼儀
- 女を意識してはいけないと言う自己暗示
- ガン見すると殺される

ということで、それまで貧乳であることに気づいていなかったのは本当ではないか。

(日経サイエンス誌2月号より)

730高須家の名無しさん:2012/01/30(月) 12:40:02 ID:???
さすが日経サイエンスの分析で、特に3番目の理由には深く首肯せざるをえなかった。
なるほど竜児は大河を子細に観察しなかったであろう。しかし、しかしだ。
『貧乳かそうでないかの認識は見なくても得る事は可能』
という視点がこの論にはなかった。そこが残念でならない。

竜児は深夜の独占水着ショー以前に、少なくとも二度、大河の身体に触れる機会があったとされる。
最初は体育館での鼻血失神タイガーを保健室に運ぶ際、北村にお見せできない顔を自分の身体で隠すように運んでいる。
すなわち抱きかかえているわけだ。
二度目は言わずと知れた電柱リンチ後のおんぶで、表現に気を遣ってはいるが体温が伝わるほど密着していたのは確定している。

いずれも竜児がサイズを想起するのに必要な触覚情報を得るに十分と言え、その前提に立っての「-なのか?」であれば
小柄だから小ぶりだけど普通におっぱいあるなと知っていた。そう解するのが妥当であると思われる。
さらなる研究者の論を待ちたいところである。

(VOW3月号読者投稿欄より)

731 ◆SDgyzlIVWY:2012/02/26(日) 12:48:03 ID:???
突然ですがいきなり投下。

「未来への帰り道」

時期は12月半ば。
まず言っときますが竜虎成分少なめです。というかほとんど皆無。
18禁シーンもないです。

732未来への帰り道 ◆SDgyzlIVWY:2012/02/26(日) 12:49:11 ID:???
12月も半ばのころ。

 クリスマスを10日後に控え商店街は相変わらずイルミネーションに溢れている。
 通り過ぎゆくサラリーマンも散歩中のお婆さんも、皆その光に心癒され、
街は何処となく厳かな雰囲気に満ちている。

 そんないいムードを一気にぶち壊す男が一人。

「ねぇ〜カノジョぉ〜暇?暇なら俺とお茶しない?」
「困ります・・・・・・私、人を待ってるんで・・・・・・」
「そんな冷たいこと言うんじゃねぇよ。ほらこんな田舎だし
こういうことされたことないんだろ?な?照れなくていいって」

 ムードブレイカーなその男は見るからに軽薄そうな金髪。ファッションは、
最近流行っているアイドルのをそのまんま模倣。正直イタい。超イタい。
自分がイケメンだと勘違いしている典型的なパターンである。
 田舎扱いしてるがそこでナンパしている人間も相当な田舎者だ、
ということに全く気付いていない、ある意味幸せな人間だった。

 その勘違いオーラ120%な男に絡まれているのは身長150cmあるかないかの
まるでフランス人形が如き超絶美少女。

 周囲の人間は、周りがやらないなら俺もやらないという日本人の気質を裏切らない様子で、
要するに皆見て見ぬふりを決め込んでいる。

 そうしているうちにもチャラ男はどんどん少女との距離を詰め、
もう触れるか触れないか。間近で見る少女の作り物めいた顔を見つめ、
グフフ、とだらしなく、気持ち悪く笑っている。

「ねえ、あれヤバくない?」
「ヤバいよね・・・・・・・・」
「多分あそこの大学の大学生だよね」
「就活とかしなくていいのかな」
「ただでさえここらへんじゃ馬鹿大学とか言われてるのに・・・・・」
「そこの指定校推薦取ったあんたに言われたくはないでしょ」
「偏差値38とかなのに・・・・・」
「Fランク大(笑)とか言われてるのに・・・・」
「もう人生諦めてんじゃない?」

 キャハハとお前らにバカって言われたくねえ、というような
女子高校生に人生を憐れまれてるとも知らず、
人生を諦めてる(と思われている)その馬鹿大生は今もナンパを続けている。

 ところがいつか夢は覚めるもの。この馬鹿大生にも
目覚めの時は必ず訪れる。そう、トラウマ級の目覚ましによって。

「ねえ、あれって・・・・・・」
「ヤバッ!ねえ帰ろ?」

 12月になると日が落ちるのも早い。この日も辺りは急に暗くなりはじめ
人の歩みも速くなってゆく。馬鹿な男はこの時もまだ、
己に振りかかろうとしている災難に気づいていなかった。

733未来への帰り道 ◆SDgyzlIVWY:2012/02/26(日) 12:50:17 ID:???
 カラスが一斉に飛び立ち辺りの一瞬空を黒く染める。
それと同時に一人の男が商店街に足を踏み入れた。
 「そいつ」は他の人間には見向きもせず
大股に、スタスタと、速足に美少女と馬鹿大生のところへ向かっていく。

そして馬鹿大生の5メートルくらいで立ち止まると、

「・・・・・・・・・・・・・おい」
「あ、俺。そこの大学生、え?大学生にこういうのされたことないの?」
「・・・・・お前だよ、馬鹿大生」
「あん?」

馬鹿呼ばわりされた男(実際本当に馬鹿だが)はむっとした様子で顔を上げ、

「ひぃぃぃぃぃぃッッッッ」

すぐさまそれを後悔する。

 馬鹿大生の前に立っている男は顔つきこそまともだったが
その眼は軽く常軌を逸していた。
 ギュッと眇められた目、異常なほどに釣り上ったそれは完全な三白眼。
何より全身から立ち上る怒りのオーラ。
「喰ってやる」とばかりに乾いた唇を舐めるその仕草。
それはまるで羊の前の狼のよう。
これはヤバい。非常にヤバい。こうなったら手段は一つ。

「すっ」
「・・・・・・・酢?」
「すみませんでしたぁぁぁぁぁ!!!」
 それはいわゆる逃避行動。
喰われる前に牧場へ帰ろう羊飼いという名の冷たい現実のほうがまだマシだ、
と言わんばかりに羊という名の馬鹿大生は走り去り、そして見えなくなった。

「さて・・・・・・・」

 残された男と美少女。傍から見ればさらに状況がヤバくなったように見えるが
なんてことはない。実は二人、家族なのだ。

「なんで電話で助けを呼ばないんだよ。乱暴されたらどうするんだ。」

目つきの悪いこの男の名は、高須泰児。

734未来への帰り道 ◆SDgyzlIVWY:2012/02/26(日) 12:50:57 ID:???
「だってぇ〜、見たかったんだもん。お兄ちゃんを見たときの反応。」

美少女の名前は、高須竜河。

要するにこの二人、血のつながった兄妹なのである。


 『未来への帰り道』


「ねえ〜今日の晩御飯は?」
「ブリ。今が旬だからな」
「どうやって食べるの?」
「塩」
「焼きかあ〜」

 夕飯の献立を話しながら、2人は人が多い商店街を歩く。
目指すはそこのスーパーだ。

「ほんとはトンカツの予定だったんだけどね、誰のせいだろ」
「俺のせいじゃないだろ。強いて言うなら親父のせいだ。
それにブリだって安いわけじゃないんだぞ」

どこか疲れたように泰児はボヤく。

 実は泰児は竜河と会ってから一回程、職質をかけられたのだ。
実際泰児は学ランを着ているため、今までこの時間に職質をかけられたことはない。
 ではなぜかけられたか、それは父親から遺伝したこの目つきと、そして
「お前のせいでもあるんだけどな、竜河・・・」
「なんで?」

 お前と一緒だから、とは言えない。というか妹にそんなこと言いたくない。
そもそもこいつは言ったって理解出来やしないのだ。この俺の悩みを。

 そうこうしているうちにスーパーに入る。
タイムセールが終わった今、泰児に肉を安く買う術は残っていなかった。
 魚売り場からブリをふた切れ取り出して買い物かごにそっと入れる。

「ねえ〜お肉ぅ〜」
「無い」
「牛肉は?」
「無い」
「豚・・・・・」
「無い」
「じゃあ」
「鶏も無い」
「なんも言ってないじゃん」
「言おうとしただろ。文句あるなら食わんでよろしい。作るのは俺だ」
「う、うぐぅぅぅぅぅぅ」
「勝手に唸ってろ、行くぞ」
拙い、このままでは晩飯に肉が一切れも入らなくなってしまう。

 実際大したことではないのだが竜河にとっては大問題だ。何か策は・・・・・・

735未来への帰り道 ◆SDgyzlIVWY:2012/02/26(日) 12:52:38 ID:???
1、泣くと脅す。泰児が周りからなんと思われようが知ったこっちゃない
2、大声を出すと脅す。
3、その他。

と一瞬で鬼のような選択肢と立て、
仕方ないここは2で、と泰児に話しかけようとしたその時だった。

「あれ?高須君?」
「の、能登!?」


  *  *  *


「へ?」
振り返ったその場にいたのはやや髪を茶色に染めた竜河達と同じ
高校の制服を着ている女子校生。校章の色から見て泰児と同じ3年生。

 とそれまで落ち着きはらっていた泰児が急に挙動不審になる。
それを見て竜河は確信する。やはりこれは・・・・・・・。

 泰児はもともと母親や妹のせいか背の低い女性に興味を示さない。
かといって父親譲りの堅い性格のせいか今風の女の子は非常に敬遠するきらいがある。
とはいっても大人しい性格だと会話が続かないから嫌とも言っていた。

要するに泰司の好きなタイプは、
背はそこそこあって、それほどケバくなくて、そんでもって性格が明るい、
今ちょうど目の前にいるような女性だったのだ。

 それに加えて豹変した兄の態度。これは・・・・・使える!。

「ねえお兄ちゃん、お肉ぅ〜」
「だからしつけえって、おう!」
振り返る、と同時にのけぞる。

 一瞬のうちに竜河は上目使い。儚げに肩を縮こまらせて目には涙まで溜めている。
ただでさえ美少女である竜河。こんなことをされて胸に来ない男
なんていないし、もちろん泰児だって例外ではない。

 クッソこれ絶対、亜美小母さんの差し金だよなあ。
あの人親父に加えて最近俺まで誘惑するもんなあ。
なにが「亜美ちゃんって呼んで・・・・・・・いいんだ・・・・・・・・よ?」だよ。
もうあんた4■歳じゃねえか。
しかも俺のことは「泰児(はあと)」って呼び捨てだし、そんで俺はちゃん付け?
どこの65点クラスの奴隷だよ、俺は。いや呼び捨てなんて出来ねえけど。

 そうこうしているうちに竜河はどこからか持ってきた
牛肉(100g298円税別)を買い物かごに入れようとしている。
口パクで「・・・・いいでしょ?」と、その魅惑的な表情に泰児は、

736未来への帰り道 ◆SDgyzlIVWY:2012/02/26(日) 12:53:28 ID:???
「・・・・・・・駄目だ」

 頷かなかった。

「え?ええ〜〜!?」

 当り前である。たしかに可愛いと思ったりはしたがそれも所詮妹、
誘惑されるほど落ちぶれちゃいない。そんなことで覆る
MOTTAINAI精神(泰児ver)ではないのだ。

こうして竜河の作戦は完全に、

「ねえ高須君、ここまで言ってるんだし買ってあげればいいじゃん」
「なにぃっ!?」

 成功した。


  *  *  *


 そう、元から竜河は泰児を落とそうなんて思っちゃいない。
泰児の父親譲りの固い性格からして、親から与えてもらった大切な金を
妹のために使おうなんて思うわけがないのだ。
 じゃあどうすればいいか?簡単である。別の人間に説得してもらえばいいのだ。

 人を射んとせばまず馬を射よ(杜甫「前出塞」より)

 その言葉通り竜河が狙っていたのは泰児ではなく
そこにいる能登という名の少女だったのである。

「ねえ、いいじゃん買ってあげなよ。今時いないよ?こんな可愛い妹さん」
「・・・・・・・いや、あの・・・・・・・・ですね?能登・・・・・・さん?
こいつは今猫を、いや虎を被っているわけでして・・・・・・」
「訳わかんないこと言わないで、ほら!」
そう言うと少女は竜河の持っていた牛肉を取り上げ
泰児の籠に入れていしまい、
変わりに入ってたブリを自分の籠に入れてしまった。

「・・・・・ああブリが、俺のブリが」
「ねえ妹さん?名前なんてゆうの?私麻衣、能登麻衣ってゆうの。よろしくね」
「たかするか・・・・・です。簡単な方の竜に河原の河です」
「竜河ちゃんかぁ。今何年生?」
「一年生です。お兄ちゃんと同じ高校です」
「ええ〜!?同じ学校?全然知らなかったよ、ねえ高須君なんで言ってくんなかったの?」

 女どもはまさにorz状態になりかけている泰児を完全に無視。それに対して泰児は、
「ブリ・・・・・・・塩焼き・・・・・・・いや俺は照り焼きのほうが実は・・・」

737未来への帰り道 ◆SDgyzlIVWY:2012/02/26(日) 12:53:56 ID:???
 今だ立ち直れないでいた。
「えー・・・・・・・とぉ〜、高須君?」
「ああ〜〜〜!!ブリ〜〜〜!!って何だ?」
「いやだからなんで妹さんがいること言ってくんなかったのかなって」
「話すことでもないだろ。それより能登もここによく来るのか?」
「たまにだけどね。うち親が共働きだし」
「何やってんだ?親」
「お父さんは音楽関係のフリーライターで今週は出張中。
お母さんは雑誌の編集者で忙しいから今日は少し遅くなるって、
高須君のところは?」
「いや・・・・・・・俺の親は・・・・・・・」

 拙い。これは言っていいものか。
正直恥ずかしい。向こうがまともなだけに滅茶苦茶恥ずかしい。
しかしこっちだけ言わないというのもアレだし、

 そう、泰児の両親は息子の大学入試を直前に控えたこの時期に、
「うちの親は毎月恒例のデートです」
「そうそうデ・・・・・・・・てお前!」
「何で隠すの?嘘じゃないじゃん」

 そういう問題ではない。一体どこ結婚20年目になって
毎月デートに出かける夫婦がいるのだろうか。
 小さいころ友人たちにからかわれた苦い思い出が蘇る。
ああ、俺の初恋もこれで終わりか・・。

「へえ、うらやましいなあ」
しかし泰児の耳に入ってくるのは侮蔑でもからかいの声でもなく純粋な羨望。
「え゛!?」
「お父さん達から聞いてたんだけどホント仲いいんだね」
「え・・・・・。、ああ、そういえば能登のご両親はうちの親の知り合いだっけか?」
「そうみたいだよ?高校の時二人とも友達だったって、
うちのクラスの集合写真見てすぐ『この男の子、ひょっとして苗字高須?』
って言ってたし・・・・・・・そっちは聞いてないの?」

 一応そのことは泰児も両親から聞いていた、が

「すまん、聞いてない」 
「え?お父さん達言ってたよ普通に。ひょっとしてお兄ちゃん忘れた?」
「あ〜〜と・・・・・いや、覚えてるけど。そこは忘れるふりをするところじゃないかと・・・・・」

 泰児が忘れた振りをする理由、それは・・・・・・

「あ、いいよ、お父さんたち『どうせ悪く言ってんだろうな』って言ってたし
何て言ってたの?」
「えと・・・・・

『ふん!カワウソとギャル女の娘か。母親によく似てる・・・・・・・。
父親に似てないでよかったわ。
あんた、タイプの女だからってデレデレすんじゃないわよ』

って」
「「・・・・・・・・・・・」」
「え?似てなかった?」

738未来への帰り道 ◆SDgyzlIVWY:2012/02/26(日) 12:54:32 ID:???
 似てるよ!超似てるよ!「ふん!」のところなんて魂入ってんじゃねえか!
元々見た目も声も似てるから一瞬入れ替わったかと思ったぞ!

「・・・・・ていうか本人の前で言うか、普通」
「いや、いいよ高須君。うちの親もほぼ同じこと言ってたし、
タイプの女ってとこだけ予想外だけど。
高須君にも好みのタイプっているんだね・・・・・・・・なんか意外」
「そこは聞かなかったことにしてくれ、頼むから」
「え?別に悪い気しないよ?高須君って割と女の子に人気あるし」
「冗談はよせ、そんな訳ないだろ・・・・・・」
「そうですよ。うちの兄こんな犯罪者面なのに」
「お前に言われるとなんか腹立つな」
「・・・・・・まあ、二人ともそう思ってんならそれでいいけど」

 麻衣は複雑な気持ちになる。実際、泰児は本当に女子人気が高かったのだ。

 きっかけは家庭科の調理実習の時間、
泰児の班は彼以外全員手際が悪く、他の班に比べ相当遅れていた。
時間も半分が過ぎたとき、一人の女子生徒が
包丁で怪我をしたのをけっかけに今まで大した事をしてなかった
泰児は全員から包丁を取り上げ、班員5人分の料理全てを
少ない時間であっという間に作り上げたのだ。
 怪我をした女子生徒の治療や気遣いにも余念がなく、
後日彼女の両親は彼の家にお礼を言いにいったという。

 それだけではない。裁縫ではクラスで女子全員を差し置いて一番最初に仕上げ、
分からないから教えてくれと言った生徒には
先生でも裸足で逃げ出すほどの分かりやすさで丁寧に対処した。
 もちろん性別に関係なく。

 また常に友人の無駄遣いに対して「MOTTAINAI!」
と叫んでいたため付いたあだ名が
「般若の仕立て屋」とか「鬼の倹約家」とか「地獄の料理人」とか。
 
とにかく泰児は運動神経は人並み、身長も平均だったがその優しさと
目つきとのギャップもあってそれを知ってる女子からの人気はかなり高かった。

 まあ誰かさんからの遺伝のせいか本人は全く気づいていないようだが。


 *  *  *


 麻衣が泰児と知り合ったのは一年生の最初、入学したばかりのころ。
いや、それよりも前、高校入試の試験当日。会場が分からなかった麻衣を
わざわざ回り道までして案内してくれたのは泰児だった。

739未来への帰り道 ◆SDgyzlIVWY:2012/02/26(日) 12:55:28 ID:???
 目つきに怯えてた麻衣だったが、無事時間前に会場入りしたことに着いてから気がつき、
そこで自分がこの犯罪者面な男に助けられたことを知った。

 要するに、泰児がいなければ麻衣は現在の高校に通うことは出来なかった。

 特徴的なあの目つきを持った男は入学後すぐに見つかった。というか
自分と同じクラス。しかも斜め前の席だった。

 高須泰児。それが入学後、彼女が一番最初に知った男子生徒の名前だった。
親が友達同士ということを聞いた時は驚いたものだった。

 周りの人間が心無い噂をする中、何度か会話するうちに麻衣は
やはり彼はヤンキーなんかではない、という確信を強めていた。
 友人が無意味な注意を喚起するなか不快な気持ちにはならず、むしろ優越感に浸っていた。
最近では彼の本性に気づいた何人かが彼に好意を抱いているとは聞いたが。

 彼女がその最初の一人、要する泰児に恋心を抱いてもう結構な時間がたっていた。

 もう卒業まであと少し、受験も大詰めを迎えている。手を打てる時間は刻一刻と
少なくなってきている。

「じゃあ、俺たちはこれで」
「さようなら、麻衣さん」

 でも、と考え直す。でも今はこれでいいのだと彼女は思う。
卒業まで残り少ないといってもまだ時間はある。それまでにどうするか考えよう。
 今はそれよりこの予想外のブリをどうやって調理するか、そのほうが重要なのだから。


 *  *  *


 午後7時

 閑静な住宅街の一角にある一軒家が彼らの家だった。

 泰児は家に着くなり早速調理を開始していて現在のところ、
作業もひと段落し鼻歌なんかを歌いながら次の作業の準備をしている。

「若さだと〜♪言われようと〜関係ない〜yes♪」
「ねえ〜まだぁ〜?」
「はあ・・・・・・・まだだっての。何回言わせるんだよ」
「何回言っても出来ないから催促してるんじゃん・・・このダケン!!」
「その言葉母さんの専売特許だろ。文句があんなら少しでも手伝ったらどうだ」
「私、勉強で忙しいの。お兄ちゃんと違って」
「俺受験控えてんだが・・・携帯いじってることのどこが勉強だよ」

740未来への帰り道 ◆SDgyzlIVWY:2012/02/26(日) 12:56:20 ID:???
「ねえ、原子番号36番って何?」

 いきなりな質問。どうやら竜河はそれっぽいアプリをしてるようだ。

 理系の泰児はそれに対し淀みなく答える。
「Kr・・・クリプトン、だろ?希ガス原子だ」
「じゃあ炭酸ナトリウムの製造法は?」
「アンモニア・ソーダ法、またの名をソルベー法」
「エタノールに濃硫酸を加えて130度から140度で加熱すると?」
「分子間脱水が起こってジエチルエーテルができる。
理系舐めんな、もっと難しいのもってこい」
「ぬぅぅぅ・・・調子乗って。そんなに好きな女の人と喋れたのが嬉しかったの?」

 えっ?何でこいつ俺が能登のこと好きって知ってんだ?

 泰児よ、見りゃわかるに決まってるだろ、と画面の外から言うことはできない。

 まあここは落ち着いて、ポーカーフェイスで、否定しようじゃねえか。
友達には感情のない男と呼ばれてるしな・・・え?褒めてない?うるせえ。

・・・・すうぅぅぅ・・・・・・・・はぁぁぁぁ・・・・・・・・よし。

「べべべべ別にすすす好きとかじゃねえぞ!?」
「すごい噛んでんじゃん、間を取った意味ないじゃん。」
「あれ?何でこんなことに?」
「ま、いいけどね。お兄ちゃんが何処の誰とハアハアしようが私には関係ないし」
「あ・・・・・・れ?なんか既視感が・・・・・」
「で、まだ?」
「何が?」
「ば・ん・ご・は・ん!」
「おう!そうだった。もう出来るから茶碗とか出してくれ」
「やだ」
「あのなあ・・・」

 仕方なく泰児は一人で二人分の茶碗を用意し始める。
まあいい。この女は一度決めたらてこでも動かない。
むしろむりやり動かそうとしたらてこが壊れる。
こんなくだらないことで無駄な体力を使うわけにはいかないのだ。
飯を作ってそれで泰児の一日が終わるわけではない。

「ほら、出来たぞ。お待ちかねの晩飯だ」
「ん」

 結局、夕飯は泰児が一人で作ってしまった。メインは竜河の好物であるトンカツ。
普段なら踊りだすくらいなのだが、何か様子がおかしい。
 強いていうと、異様なほどに不機嫌だ。

「なあ。なんでそんなに怒ってるんだよ」
「怒ってないって言ってんじゃん。変なお兄ちゃん」
このやり取りを先ほどから何度も繰り返している。

741未来への帰り道 ◆SDgyzlIVWY:2012/02/26(日) 12:57:06 ID:???
 こういう意固地なところはほんと母さんそっくりだよな、と泰児は心の中で呟く。
 基本的に竜河は自分達の祖母(見た目30代実年齢50代)
の性格を強く引き継いでる。基本的にのんびりした性格は間違いなくその影響だろう。
 ただそれが不機嫌になると一気に母親の性格に変わる。
怒っている、と言っても怒ってないの一点張り。
これは彼らの両親が夫婦喧嘩した時と同じパターンだ。
 両親の場合、結局は母親が暴れるか、父親が土下座するかそのどちらかで
戦争は終わるのだが、いくらシスコンの泰児でも理由なしに土下座はできない。

 とはいってもこのまま、というわけにはいかない。
人間誰でもあんな不機嫌面で自分の作った飯を食われるのは嫌なものだ。
 何か、何か手立てはないものか、と思考ループに入りかけた
泰児をすんでのところで引きとめたのは、

「ねえ」
「おう!?」

 他でもない竜河だった。


  *  *  *


 竜河自身は自分がいらつく原因に気づいているわけではない。
そのことが彼女の不機嫌をさらに加速させる。
 いや、全く気付いていないわけではないのだ。うすうす感づいて
いることはいるのだが、竜河自身の心がその考えを拒絶する。
 
 そしてまた無限のループに入り込む。

 そう、それは完全な嫉妬。やきもちという絶対的な感情。
昔から竜河はずっと泰児に頼りっきりだった。
 そして泰児も当たり前のように忙しい両親に代わって、小さいころから
竜河から目を離そうとしたことはなかった。

中学生のころから竜河は次第と泰児のことがうっとおしくなっていき、
邪険に扱った時期もあったものの、最終的に困った時助けてくれるのは
いつも泰児だったのだ。

 だから竜河にはある自信があった

『兄にとっては自分が一番なのだ。自分のことだけを見てくれるのだ』

 これからもそうに違いない、と密かにそう思っていた。
 自慢できる特技もなく、内気でいつも兄の影に隠れていた竜河だったが
それに対しては絶対の自信を持っていた。

 その自信が今夜、撃ち落とされた。

742未来への帰り道 ◆SDgyzlIVWY:2012/02/26(日) 12:58:02 ID:???
 十中八九泰児と麻衣は両想い。目の前にある肉だって麻衣が無理やり
泰児に押し付けたようなものだ。おそらく竜河が同じことをしても泰児は
決して受け付けないだろう。

 万が一泰児と麻衣が付き合い始めたらもう竜河は泰児のそばにいられなくなる。
彼女より妹を優先する奴なんていない。
 要するに、そうなったら竜河はそれ以後何かあっても泰児を頼ることはできない。

 考えてもいなかった。次第に泰児から自立していく・・・・・という未来をおぼろげながら
想像していた竜河にとって「泰児が自分から離れていく」なんてことは眼中になかったのだ。

 そして懸念材料はもう一つあった。それは、

「ねえ」
「おう!?」

 竜河がこれから投げかける質問は自分がこれからどれだけ泰児に依存できるかを
占うようなものだったのだ。

「お兄ちゃんの行きたい大学ってどこにあるの?」

 言いかえれば
「この家を出ていくのかいかないのか、あとどれくらい自分は傍にいていいのか」
泰児の返事によっては竜河は覚悟を決めなければならない。



「おう岡山だけど」
「・・・・・・・・・・・・え?」

 答えは最悪だった。頭のいい兄のことだ。必ず志望校に現役で受かる。
そしたら自分は兄と離れ離れ。月に一度の手料理も金輪際食べることはできない。

 そのことに悟ると同時、急激に目の前がぼやけて見えてくる。

「おか・・・・・・・やま?」

 ああ、私は泣いているのか。その事実は意外とすんなり頭の中に入ってきた。

「お、おい。竜河?」

その様子は目の前にいる泰児もちゃんと気づいていた。
いきなり目の前で泣かれ始めたら困る。ただでさえ竜河は母親譲りのフランス人形のような
容姿をしているのだ。その泣き顔はそんじょそこらの泣き顔とは一線を画している。

 よく女の泣き顔は武器、とか言われるが竜河の場合は武器を通り越して兵器なのだ。
泰児にはちょっと刺激が強すぎる。

743未来への帰り道 ◆SDgyzlIVWY:2012/02/26(日) 12:59:38 ID:???
「お前、なんで泣いて」
「くっ・・・・・だって・・・・・すんっ・・・・・おかやまって、そしたら・・・・・っ・・・・・そしたら
もういっしょにごはんもたべられないし・・・・・おとうさんとおかあさんがいないひに
・・・・・ひっく・・・・つくってくれるひともいなくなっちゃうし・・・・・」
「・・・・・・・・竜河」
「おにいちゃん、あのひとのことすきなんでしょ?・・・・・・つきあったりして、
もうわた、ひくっ・・・・・・わたしのことなんて、かまってくれなくなっちゃうし、
ぐすっ・・・・・・・これから、どうやって・・・・・・」
「あのな、竜河・・・・・・・」
「うっ・・・・・・・なに?」
「お前は2つ、大きな間違いをしている」
「・・・・・・ふぇ?」
「まず俺の大学があるのは、岡山じゃない」
「え?でもさっき『おう岡山だけど』って」
「『おう岡山』じゃねえ、大岡山だ。東京都目黒区大岡山。ここから電車で1時間少し
だろ。家を出るのは大学を卒業してからだ。」


 ・・・・・・・・・・


「・・・・・・え゛?」

「あと、能登とは違う大学だぞ。まあ同じ都内だけど、あいつは新宿区だ」
「ど、どこ?」
「W大の文学部。親と同じでマスコミ関係になりたいんだと・・・。
要するに卒業したら離れ離れ、そもそも付き合う保証もねえだろ。」

「・・・・・・・・・・・・・・」

「それ以前にお前みたいなのを残して家を出れるか。大学入ってから卒業するまで基本的な家事
は全部仕込んでやるから覚悟しろ。まあ親父とかも協力してくれるだろうけど。
あの人、お前にやたら甘いからなあ・・・。
とにかく、お前が一人でも大丈夫になるまで家は出ない。あとそれとは別に

俺が誰と付き合おうとお前が俺の妹だということはずっと変わんねえぞ?
なんたって俺にとっては世界でたった一人の妹だからな。

・・・・なんかこっ恥ずかしいな、この台詞。てか気持ち悪い?
や、やっぱり忘れてくれ、ていうか忘れたい・・・・・・・・おい竜河?聞いてんのか?」

「・・・・・・・・・・・・・・」

 聞いていなかった、いや聞いていることは聞いているのだが
さっきまで蒼白だった竜河は数秒の後に達磨も裸足で逃げ出すほどの真っ赤か。

「お・・・・・・おい、竜河?あ、あのな別にこんな勘違い気にすることはないぞ?
よくある間違いだし、お前に頼られてるって分かって悪い気はしないし逆に嬉しいっていうか、
だからそんなに顔真っ赤にすることねえぞ?」

744未来への帰り道 ◆SDgyzlIVWY:2012/02/26(日) 13:00:41 ID:???
 もちろんこの結末は竜河の勘違いが招いた結果であって、泰児に責任はない。
いわば自業自得なわけだがここでフォローしない、という選択肢は初めから泰児にはない。
なぜならそれは兄である泰児の義務であり、また責任でもあるのだから。

「と、とにかく!この話はこれで」
「わっ」
「・・・・・・倭?てこれ今日2度目じゃ」
「わ、わ・・・・・ぅ忘れろお〜〜〜〜い!!」

 咆哮と共に竜河が懐から取り出したのは、なんと・・・・・・・・

「え・・・・って、え゛?ぼ、木刀!?」
「死にたくないなら・・・・・記憶全部なくせ〜〜〜〜!!」

 フォロー失敗。
結局竜河をなだめることは出来ず、結局彼女が空腹でぶっ倒れるまでの約10分、
泰児は掛け値なしに恐怖の絶頂を味わったのだった。


  *  *  *


「ねえ、お父さんたちいつ帰ってくるの?」

 なんやかんやあっての晩餐会も終わり、
すでに入浴を済ませ、二人は夜の勉強会を開いていた。

 というよりも実際は竜河が勉強道具を持って
泰児の部屋に勝手に上がりこんでるだけなのだが。

 これについてはいつものことだから、と泰児も黙認している。

「さあ?もうすぐだろ。いくらなんでも朝帰りは無い」
「本当?」
「ああ」
「賭ける?」
「・・・・・・・・・・・・・・・賭けない」

 その間にも泰児は計算を進め、
「ほら、分かったぞ。お前最初のとこでいきなりミスってんじゃねえか。
だから最後まで導けないんだ。ほらここ、式を2倍したらルートの中は4倍じゃねえか。
展開の進め方は悪くねえけど、そこであってたら答え整数なんだぞ?」
「あっちゃ〜遺憾だわ〜」

 何回目だよその台詞、とは今さら言う気にはならない。
勉強会とは名ばかり。その実態は竜河の押しかけ生徒なのだ。

「少しは真面目にやれよな。お前はもともと頭はいいんだから・・・・・」
「あれ?」
「・・・・・・・・・・・・なんだよ」
「お父さん達の・・・・匂いがする」
「はあ?・・・・・・・あ、本当だ」
「ね?」
「匂いはしねえけど足音なら聞こえるな」
「うわ・・・・・つまんない」
「お前は俺に何を求めてんだ?ほら行くぞ」
「どこに?」
「手伝いにだよ。どうせ母さん酔いつぶれて親父におんぶされてんだから」

745未来への帰り道 ◆SDgyzlIVWY:2012/02/26(日) 13:01:24 ID:???
 この時午後11時。いつものように最終バスに何とか乗れたようだった。


  *  *  *


「ただいま〜・・・・・・・・・ふう」
「おかえり・・・・・うわ、完全にダウンしてんな」
「ああ・・・・・元からそんなに強くねえのにワインがばがば飲みやがって」

 高須竜児はそういうふうにいいながらも全く嫌そうな素振りさえ見せず、
そのままリビングに上がりソファに彼の妻を横たえる。

「じゃあ俺、風呂入ってくるから」
「あ、温度下がってるかもしんないからそのときは追い炊きしてね」
「わかった。ありがとうな、竜河」
「うん」
「ああそうだ。泰児、大河に水やっといてくれ」
「おう」

 竜児がシャワーを浴びているあいだ、リビングでは新たな問題が発生していた。

「ほらよ水だ、って寝てんのにどうやってやるんだ?」
「さあ?起こせば?」
「マジで?」
「マジ」
「はあ・・・・・・・・おい母さん、水だ!っておう!?」

 起こそうとしたその瞬間、泰児の母である高須大河は見た目にあわない馬鹿力で
彼を抱き寄せ、

「うみゅ〜〜〜、りゅ〜〜〜じ〜〜〜〜」
「うわ!すげえアセトアルデヒド臭、ていうか竜児、じゃねえ!泰児だ、泰児!」
「た〜〜〜い〜〜〜じ〜〜〜!!・・・・・・・・ん?」
「うぐぐぐ、離せ!ってうわ!」

 思い切り蹴り飛ばして

「なんだ、泰児か」

 つまんね、とばかりにため息をつく。

「・・・・・・・・・・・・」
「ふう、喉乾いちゃったわ。どっちか水持ってきて」
「・・・・・・・・・・・・」
「えっと、さっきお兄ちゃんの持ってきたのがそこにあるけど」
「あら、ほんとだわ・・・・ってかいつまでそこで寝っ転がってんのよ、泰児」
「・・・・・痛くて・・・・・・声が・・・・・出ない・・・・・」
「出てんじゃない。あ〜あ〜軟弱だこと」

746未来への帰り道 ◆SDgyzlIVWY:2012/02/26(日) 13:01:56 ID:???
 そう言うと大河は水を飲み始め、
コップに注がれた水はあっというまにその口に吸い込まれていく。

「くう〜〜〜〜!うんま〜〜〜い!!泰児!おかわり」
「・・・・・・・・・・もう自分でやれんだろ」
「へえ〜〜〜?か弱い女性にそんなことさせるんだ?
あ〜〜〜いやだいやだ。いつからそんな子になっちゃったのかしら。
竜児はいつだって何か頼んだらすぐやってくれるのに」
「分かったよ、持ってくるからそこで大人しく待ってろ」
「あ、あと晩御飯残りあるならチンして持ってきなさい。ありったけ全部よ、全部」
「レストランで食わなかったのかよ」
「量少ないのよ、イタリアンってのは。どれも高いから追加注文も出来ないし」
「少し時間かかるけど・・・・・」
「いいわよ、そのほうが好都g・・・・・じゃなくて・・・・・あっ竜河はここにいなさいよ」

 泰児が冷蔵庫の中身を取り出している間、リビングでは微妙な内緒話が始まろうとしていた。

「さてと、邪魔者はいなくなったことだし、ゆっくり話を伺おうかしら」
「えっと・・・・・・何の話?」
「惚けんじゃないわよ。今日スーパーで能登麻耶の娘に会ったらしいじゃない」
「何で知ってるの、その話」
「一時間くらい前にメールがあったのよ。
『もしものときはうちの娘をよろしくおねがいしま〜す』
ってね。
早めに帰ったら頼んでた献立が急に変ってたらしいし、雰囲気がおかしかったから
問い詰めたら白状したらしいわ。ちなみに竜児はこのことをまだ知らないわよ」
「お兄ちゃんに直接聞けばいいじゃん」
「泰児がそう簡単にゲロするわけないじゃないの、で?どうだったのよ、うちのバカ息子は」
「付き合ってるわけじゃないみたいだけど・・・・・」
「そんなの女ができたらすぐわかるわよ、母親なんだから。
そうじゃなくて、もっとこう・・・・・・・おしべとめしべが・・・・・・」

「何を話してるんだ?」
「ふぇっ!泰児?もう出来たの?」
「いや、その事なんだけど・・・・・ご飯以外だとこれだけしかないんだが・・・・・」
「なにこれ」
「・・・・・・・・・野菜・・・・・・ですけど・・・・・・殴らないでね」
「肉は?少しは残しとけってメールで言わなかったかしら」
「その分も含めて竜河が全部食っちまった。一応多めに作ったんだけどな」

 ・・・・・・・・・・・・・・

「ねえ・・・・・・どういうこと?竜河」
「ど、どういうことだろうね・・・・・・あはは」
「・・・・・・・寝ぼけてんじゃないわよ!ちょっと面かしなさい」
「ひぃぃぃぃ!!ゆ、ゆるしてぇ!!」

 しー・・・・・・・・・・・ん。

747未来への帰り道 ◆SDgyzlIVWY:2012/02/26(日) 13:02:58 ID:???
「なんだよ・・・・・やっぱり動けんじゃねえか」

 どこぞへと引きずられていく竜河をただ見つめることしか出来なかった泰児だった。


  *  *  *


 竜児がシャワーからあがったのは竜河が大河に引きずられて消えたそのすぐ後だった。

「あれ?大河と竜河は?」
「どっか行った。晩飯を残さなかったのが逆鱗に触れたらしいけど」
「ったく。あの二人は・・・・・」

 そう言いながら竜児は冷蔵庫から缶ビールを取り出し泰児の隣に座る。

「あれ?飲んでこなかったのか?」
「大河がいるからな。結局ほとんど飲まなかったな」
「よくやんな。親父はよ」
「そうか?」

 まんざらでもない様子で缶のプルトップを開ける。
会話は弾まない、けど仲が悪いわけではない。それが彼ら二人の日常なのだから。

「今日の晩御飯は何にしたんだ?」
「トンカツ、まあほとんど無理やりにな」
「そうか・・・・・・・悪いな、いつも」
「なんだよ。藪から棒に」
「いや・・・・・・・なんとなく、な・・・」

 そう言いながら、ちびちびとビールを喉に流し込んでゆく。

 この前冬は寒いからビールは飲みたくないって言ってたばっかりじゃねえか。
酒をあんまり飲まないあんたがこうして飲むってことは、
どうせ俺との会話の機会を設けるつもりだったんだろ?お見通しなんだよ、息子舐めんな。

 竜河のつまらないことでうじうじ悩むのは親父の遺伝だったか、と今さらながら認識する。

「いいって、そんなこと。料理するの嫌いじゃねえし」
「でも・・・・・・」
「いいんだよ、ほんとに。だって・・・・・・・」

 俺達は、家族だろ?

 そのたった一言で竜児は何かが吹っ切れたように、
その恐ろしい顔で恐ろしい笑顔を浮かべる。
そのうちに大河と竜河が戻ってきて、高須家も団欒の空気に包まれる。

748未来への帰り道 ◆SDgyzlIVWY:2012/02/26(日) 13:03:51 ID:???
この世界の誰一人、見たことのなかったものは

確実に存在していて、

それは必ず次世代へと受け継がれていく。

親から子へ、子から孫へ。

無限に続くリレーのように見えるけど、

一度その手でつかんだら、二度と離すことはない。

行先はただ一つ。

先の見えないけど愛が咲き乱れる

光り輝く、「未来への帰り道」なのだ。



[fin]

749 ◆SDgyzlIVWY:2012/02/26(日) 13:05:33 ID:???
以上です。

竜児と泰児の性格が被るため、若干苦労したけど
お楽しみいただけたでしょうか?

最後のほう収集がつかなくなって意味不明になってしまったのは
ここにいる皆だけの秘密ですwww

ちなみに次回作の話も現在構想中です。
まだ書いてすらいないから、投下するのはいつになるやら^;

その時はよろしくお願いします。では。

750 ◆SDgyzlIVWY:2012/02/26(日) 18:30:55 ID:???
あと、このSSを投下する場所について本家大河×竜児サイトの人に意見をもらったので、
できればどなたか報告お願いします。

規制に巻き込まれて自分で出来ない・・・

751 ◆SDgyzlIVWY:2012/02/26(日) 18:33:09 ID:???
間違えました。本家大河×竜児サイトの人ではなく本家大河×竜児スレの人たちでした。

752高須家の名無しさん:2012/02/26(日) 22:53:22 ID:???
シスコン泰児GJ!! そうか〜能登の娘か〜。たいへん楽しめました! 続き気長に待っております!

753 ◆SDgyzlIVWY:2012/02/27(月) 13:19:01 ID:???
>>752
感想有難うございます。
ちなみに次回作というのはこのSSの続編というわけではなく単純に次に作ろうと思ってる作品
ということです。分かりにくい説明ですみません。

まとめる時に間違いがないように一応報告しときます。

754高須家の名無しさん:2012/03/10(土) 01:28:15 ID:???
長井龍雪監督は名前を変えるべきだ。長井キス雪が適切だと思う。

755高須家の名無しさん:2012/03/10(土) 01:37:10 ID:/x5bOlTw
いや、長井監督よりも生姜氏が田中キス賀を名乗るべきではないだろうか。

ちなみにあんなにメガネ率が高いのはなぜかを考えたとき
レンズ越しはうたかたの恋というのを表現するプランではないかと思ったw
とらドラ!が向き合って近いのに窓越しの遠さを描いたごとくに

756高須家の名無しさん:2012/03/11(日) 06:44:15 ID:qwGrnWEA
鋭い!鋭いよ!メガネにそこまで深読みするか。

俺は単に「イチャイチャ」じゃないよ!って言うためのガジェットだと思った。
「俺と先輩はイチャイチャしてないよ!俺達ウブだもん!」を暗示するための
カチャカチャ。

あと、ゴールデンタイム4読んだ。もう、読むのやめようと思っていたけど、
いきなりゆゆこ節全開でビビった。なにこの引き千切られるような痛み。
あらゆるものが不吉な暗喩。この悲痛さをセットアップするために3巻
使ったのかと改めて呆然。

757高須家の名無しさん:2012/03/11(日) 18:35:26 ID:???
>>756
5はもっときつそうな気がする。

758高須家の名無しさん:2012/03/14(水) 02:56:53 ID:???
カチャ♪を3話連続でやってるのはしつこいw
やはり赤とモジャはもうひと波乱というか、お姉ちゃんというワードに集約される
家族的な思慕からのグローイングアップなんだろうなあ

なんか他作品の事ばかり書いて申し訳ないが、哲郎と柑菜があり得たかもしれない竜虎のifに見えて仕方ないんですよ
竜児も大河も普通の家庭で育っていて隣同士の幼馴染だったら?というね
10話のみはらし庭のシーンでの引きちぎられ感はちょっと良かった

ちなみにイチカの髪型どっかで見たどっかで見たと思っていたのだがようやく思い出した
『おジャ魔女』のぽっぷだwww

759高須家の名無しさん:2012/03/15(木) 00:54:59 ID:???
そう言われると哲郎と柑菜を応援したくなるじゃないですかー
ボーイミーツガールでありながら幼馴染感もある竜虎たまらんなぁ

760高須家の名無しさん:2012/03/15(木) 20:59:30 ID:???
竜児は妹(的な存在)が欲しかった、というのは原因と結果が逆ではあるけど
存在の不安に抗うために自分が保護できる相手を必要としてたし
大河は大河で、竜児とは逆に保護される自己に幸福を覚えつつそれは嫌だというw
そういう背比べ感が個人的には幼馴染っぽく見えるんだよね

7巻まで実乃梨や亜美と三角関係に至らない理由がそれですんなり分かるし
本当の△はやっちゃん-竜児-大河だよねw

761高須家の名無しさん:2012/03/27(火) 21:49:31 ID:???
本スレ落ちてる……なんでだ?
前の時も、もっと勢いのないあーみんやみのりんスレは大丈夫なのに…

文芸キャラ板に引っ越すのはどうだろう

762高須家の名無しさん:2012/03/27(火) 21:58:48 ID:88ixfAUo
落ちてるねぇ……

763高須家の名無しさん:2012/03/27(火) 23:58:19 ID:???
圧縮基準はよくわからんが、ロムが多すぎるのは確かだよなあ…

764高須家の名無しさん:2012/03/28(水) 02:42:39 ID:???
文芸キャラ板、超過疎板だけど、頻繁に落ちるよりはマシかなと思う
アニキャラ板から移動してるラノベキャラスレも結構あるし
竜虎スレはなぜか圧縮に巻き込まれやすいのがな…今回は一日書き込みがなかったせい?と思うけども
意見待ち

765高須家の名無しさん:2012/03/28(水) 10:22:39 ID:???
真面目な話の最中にすまん。死ぬかと思った。
ttp://smallassassin.blog67.fc2.com/blog-entry-1488.html

766高須家の名無しさん:2012/03/28(水) 10:51:40 ID:???
ぜったい死なない覚悟で見てったのに水着でフイタ

>>761の意見に反対すべき理由が個人的には何もないので賛成だけど
ROMの人がスレ廃れたと思わないかな?ここは告知場所としてオフィシャルなの?

767高須家の名無しさん:2012/03/28(水) 19:39:22 ID:i80S0eLk
検索やまとめサイトで見たい人は気づくんじゃないかなと思うけど…レスが少ないからわからないね…
落ちたらやっぱり萎えるしなー
もうすぐ春アニメ開始の時期だからまた落ちそうだし

あと、テンプレは>>3の避難所誘導まででいいんじゃないかと思う。まとめwikiも消滅してるし
なあなあになってたスレタイ、どうしましょうか
竜児×大河派だが・・・

768高須家の名無しさん:2012/03/28(水) 22:49:03 ID:uaRAa5EM
過疎板でもいいじゃない
皆の妄想が集まるんなら────インコ

スレタイは任せます
よくわからんしw

769高須家の名無しさん:2012/03/29(木) 00:28:59 ID:???
というか文芸キャラ板ってローカルルール決まってないのな。総合スレはあるからカプスレもOKなんだろうか
検索しやすいように 【とらドラ!】高須竜児×逢坂大河 Vol28 にするとか?
おkなら立ててくるけど、もう少し待ったほうがいいかな
終了してる作品だし、まったり続けていければ幸せだな

770高須家の名無しさん:2012/03/29(木) 19:31:53 ID:???
立ちました
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/litechara/1333016695/

771高須家の名無しさん:2012/03/29(木) 21:00:07 ID:???
「ふーん、今度は竜児が前なんだ。犬なのに」
「お前その話引っ張るのやめろよ」

アクセス規制食らった orz

772高須家の名無しさん:2012/03/29(木) 21:55:41 ID:???
>>770
乙です
高須竜児×逢坂大河・・・史上初の大河受けスレだあw
みwなwぎwっwてwきwたwww(すまん)

773高須家の名無しさん:2012/03/30(金) 00:03:13 ID:???
ニヤニヤしながらキッズステーションで24話視聴中

774まとめ人 ◆SRBwYxZ8yY:2012/03/30(金) 00:18:18 ID:???
>>770
乙!
とりいそぎ、まとめサイトのTOPリンクの張替えと、過去ログの収納を行いました。

この避難所スレも容量が900K超えてるけども、新スレ立てたほうがいいのかしらん

775高須家の名無しさん:2012/04/01(日) 14:08:11 ID:???
スレ立て&まとめサイト更新乙です!
親スレに書こうとしたら規制中だったorz

『高須家のエイプリルフール・その1』

「……ねえ竜児」
「おう?」
「コレは、一体……何?」
「何って……見ての通りの鯖の煮つけだ」
「今日はとんかつだって言ってなかったっけ?」
「ああ、それは嘘だ」
「はぁ!?」
「ほら、今日はエイプリルフールじゃねえか」
「…………ああ、そうね。エイプリルフールじゃ仕方がないわね。許してあげる」
「おう、すまねえな。とんかつは明日」
「っていうのは嘘」
「……え?」

776高須家の名無しさん:2012/04/01(日) 14:11:06 ID:???
『高須家のエイプリルフール・その2』

「泰児、竜河……実はあんた達はうちの本当の子じゃないのよ」
「「んなわけないじゃん。見た目的に」」
 終了

777高須家の名無しさん:2012/04/02(月) 01:26:40 ID:???
>>774
いつもありがとうございます!

>>775-776
このあとはお仕置きという名のチュー地獄ですね!
二人とも冷静だww竜児と大河の遺伝受け継いだらそうなるよねw

なんか数日前に大規模規制があったみたいですね。
早く解除されるといいな…

778 ◆fDszcniTtk:2012/04/05(木) 23:43:22 ID:???
なんかちょっと違う気がしたので。こっちに。大規模規制も食らってるし。

タイトル:文化祭の夜に

779文化祭の夜に ◆fDszcniTtk:2012/04/05(木) 23:44:12 ID:???
「そんで、竜児。アイデアは浮かんだの?」
「つーか俺に振るなよ。お前が引き受けたんだろうが」
「何言ってるのかしら。あんたは私の犬なんだから私に仕えるのが当然でしょ。ほら、考えなさい」
「まったくよう。自分で考えつかないならやるなんて言うなよ」

小さな借家の狭いリビング。畳の上に置いたちゃぶ台をはさんで、竜児と大河がいつものようにいがみ合う。この小さな家ではおなじみの光景である。本人達は決して認めないだろうが、既にホームドラマとして成り立つほどのコメディっぷり。

第何話かすらわからないほど繰り返されているコメディだが、今夜の話はちょっと毛色が違っている。なんと文化祭の出し物のシナリオを大河が引き受けてきたのだ。その場にいた竜児は当然止めたが、竜児ごときの意見を聞く手乗りタイガー様ではない。
わ・た・し・が・や・る・の!と大声でクラス全員の前で竜児に噛みついて、で、帰ってきたら全部竜児に丸投げである。

「ったくよう。何が嬉しくてこんなもの引き受けるんだよ」
「嬉しくないわよ。仕方ないでしょ。夢に見たんだから」
「夢?…また予知夢かよ」
「まあね、独身が勝手なことしてプロレスにしたって所もあってたし、ロン毛虫が勝手なシナリオ作ってきたのもあたってた」
「お、おう」
「これは北村君に私の悪印象を与えないために必要な回避措置なの。ついでに毛虫のシナリオ見たら、恐ろしいことにそれも夢の通りだったわよ」
「どんな話だったんだ?」
「私が悪の魔王で、あんたが手先」
「手先って何だよ!」
「知らないわよ。とにかく、あんたの手先役も回避してやったんだから感謝しなさい。ほら、考えて」
「ったくよう」

ほら、考えてと言われてさっと話が出るほど竜児には文才はない。国語の成績がいつも飛び抜けていい能登あたりには、あるいは造作もないかも知れないが、竜児の国語の成績は他の教科と横並び。
そもそも成績はいいのだから国語も悪くないが、ちょっとテストに出ないあたりに実は落とし穴がある。創作だ。

竜児の創作能力がかなり残念なものであるのは、4月のラブレター騒ぎで光が当てられた詩集を読めばある程度想像が付く。

なのに、考えよ!と手乗りタイガーは仰せである。そこで、なるべく自分の智恵を絞らずに済む方向に誘導などしてみようと竜児は考える

780文化祭の夜に ◆fDszcniTtk:2012/04/05(木) 23:44:47 ID:???
「仕方ねぇなぁ。別に金取るんじゃないからみんながよく知ってる題材でいいんじゃないか?」
「たとえば?」
「童話なんかどうだ?劇にはぴったりだろ」
「童話?はっ、『童話なんかどうだ?』?だじゃれのつもり?」
「別にだじゃれじゃねぇよ。話しが単純だから演じやすいし、脚本に少々まずいところがあっても、見る奴は筋を知ってるから大丈夫だろ」
「ふん。確かにそうね。竜児にしては上出来だわ。で、どんなのにするの?」
「まぁ、みんなが知ってれば何でもいいだろう。『マッチ売りの少女』とか」
「暗っ。却下。他は?」
「『かちかち山』。楽しそうだろう」
「駄目。次」
「じゃぁ『花咲かじいさん』」
「あんた……それ全部誰かが死ぬ話じゃない。少し『死』から離れなさい」
「なんだよそれ!」

ぶーたれても駄目である。

「ほら、早く次」
「じゃぁ、『赤ずきん』。誰も死なねぇぞ」
「狼が死ぬわ。まぁ、いいか。竜児、次からは不吉な話は無しよ」
「はいはい」
「それで、話が決まったから後は脚本なんか無いも同然よね。で、配役は?あんた狼やる?」
「死にたくねぇよ」
「でも、目つきとかぴったり。ぷぷぷ」
「俺はやりたくねぇ」
「まぁ、つまらないクラスの出し物の練習で私に出す夕食の質が落ちるのも考え物よね。いいわ。竜児は勘弁してあげる。狼はロン毛虫にしましょう。私をネタにした変な脚本を作った罰よ」
「春田か。あまり迫力ねぇな」
「はぁ?あんた『赤ずきん』で迫力って何言ってるの?現代版にしてやくざ対幼稚園児でもやる気?」

ちょっとの失言で酷い言われようだが、この程度なら竜児はため息一つで流せるようになった。

781文化祭の夜に ◆fDszcniTtk:2012/04/05(木) 23:45:23 ID:???
「すみませんね。で、次はおばあちゃんか」
「これは鉄板ね。狼に食われるおばあさんは、ばかちーにしてあげるわ。ぷぷぷ。犬味のおばあさんだって」
「しらねぇぞ後でもめても」
「いいのよ。次、赤ずきんちゃんは?」
「ヒロインか。お前やるか?」
「はっ、私は自分で脚本書いて自分がヒロインやるほど堕ちてないわ。誰かさんじゃあるまいし。具体的にはばかちー」
「おい」
「あんた誰がいい?うちのクラスであと、見栄えがいいのは木原摩耶とか香椎奈々子あたりね。ちっ、うざい3人衆じゃない」
「お前……なぁ、可愛い方がいいんだろ?」
「そりゃそうよ。なにせ『赤ずきん』だもん」
「じゃ、じゃあよう。櫛…枝…とか、どうだ?」
「あんた何顔赤くしてるよ。鼻息まで荒いし。きもっ。まぁ、いいわ。みのりんを持ってきたのはなかなかのセンスね。あとは猟師か。誰でもいいわ。明日じゃんけんさせましょう」
「じゃぁこれで決まりだな。演目は『赤ずきん』。ヒロインは櫛枝。おばあさんは川嶋、狼は春田。猟師は誰か。終わりだ」
「まだよ」

せいせいした顔で笑った竜児を大河が制する。

「なんだよ」
「まったく原作通りじゃつまらないわ。少しいじりましょう」
「はぁ?いいじゃねぇか。どうするんだよ」
「そうね。あまりひねりすぎるのもどうかと思うから、そうだわ。赤ずきんちゃんは山羊って設定がいいわ」
「まぁ、童話ならありかもな」
「それから赤ずきんの友達もいるわね。これはみのりんの親友と言うことで私がやるわ」
「なんだよそれ。結局でたがりじゃねぇのか」
「あら違うわ。私は自分でシナリオを書いてヒロインをやるような図々しい女じゃないの。誰かさんじゃあるまいし。具体的にはばかちー」
「はいはい」

そういうわけで、山羊:櫛枝実乃梨。狼:春田浩次となるちょっと変わった童話のシナリオが完成した。二人とも知らぬ事であるが、その後突然現れる大河の父親による攪乱によって、山羊:逢坂大河、狼:春田浩次なる珍妙な取り合わせが実現することになる。
食う者と食われる者が逆のようでもある。

さて、山羊と狼の間に友情は芽生えるか

(違・う・だ・ろ)

782 ◆fDszcniTtk:2012/04/05(木) 23:48:38 ID:???
ここまで。

今ごろ気付いたんだが、春田役の吉野さんってボッスンなんだな。あと、「四畳半神話大系」の小津もか。
例の新アニメ、絵が気持ち悪いんだが「素直な釘宮」という、妙に貴重な声が聞ける。

783高須家の名無しさん:2012/04/07(土) 02:57:29 ID:???
乙です!
逆行ものかな?
前後の展開が気になる気になる〜。
クリスマスの『予知夢』を見ちゃったりしたらどうなるんだろう……


中の人といえば、「ブラック★ロックシューター」のカガリは見た目大河で中身あーみんだったねw

784高須家の名無しさん:2012/04/08(日) 22:21:12 ID:???
じょしらく、のキャラデザが田中将賀…だと?
原作のヤスさんが描くみのりんっぽいキャラが更にみのりんっぽくなるのか…胸厚

785 ◆fDszcniTtk:2012/04/09(月) 08:08:41 ID:???
>>783
ありがとう。中の人ネタとはいえ、「ifは書かない」とか言っていたことを
恥じておりまする。

>>784
防波亭手寅って、公式では防波堤とテトラポッドって事らしいけど、
手乗りタイガーだね。あと、食べても太らないとか。ちょうどこの漫画が
始まる頃、絶望先生の紙ブログで久米田がとらドラ!をネタにしていた。

786高須家の名無しさん:2012/04/17(火) 04:58:01 ID:???
うーん
男の子声のキタエリと黒いさくらが絡んでる
ここに男の(ry くぎゅが加わるとかどんな大橋高校文化祭なんだよ、という妄想
主人公の親友が北村に似てるし思ったより暮井さんに動きがあっていいな

前の期はリコランの弟か隣家のお兄ちゃんがマジーだったら美味しかった

787高須家の名無しさん:2012/04/17(火) 07:05:56 ID:KK2Lo9Mg
いつもイライラ、あなたの隣家に這いよる猛虎。

788高須家の名無しさん:2012/04/17(火) 14:57:04 ID:???
隣家どころか居間にまで這いよってますがなw

789高須家の名無しさん:2012/04/19(木) 07:34:17 ID:???
そーいやフェアリーテイルには大河とみのりんとあーみんとやっちゃんが居るんだよなw

790高須家の名無しさん:2012/04/19(木) 08:19:47 ID:???
どっかの書き込みのコピペが竜児が書いたとしか思えない件について


301 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/04/17(火) 14:15:07.21
>>300
照れてんだよ察してやれ

というかちょっと聞いてくれよお前ら
一昨日さぁ嫁さんを誘ったわけだよ、やりたいんだけど…と野暮な感じでなw
そしたら軽く膨れて「やりたいじゃなくて抱きたいって言ってみ」と言ってきたんで、
「○○(←嫁の名前)抱きたい」と素直に言ってみたわけだ
そしたら目の前にゆでだこが現れたよwwww
ちょおまwww自分から注文しといてwww乙女かww
まぁそういう俺もゆでだこだったんだけどな
盛大にもげたよw
新婚でもないのにもう何回もやってきてんのにお互い顔赤くしてドキドキしちゃってまーww
ハズカシス

791高須家の名無しさん:2012/04/19(木) 11:11:29 ID:???
デレたら負け、という価値観が根強いのに本心はデレデレ
まさに竜児!

792高須家の名無しさん:2012/04/20(金) 19:16:49 ID:???
竜虎変換余裕です
ゆでだこの二人かわいすぎんよー

793高須家の名無しさん:2012/04/24(火) 23:01:45 ID:ed.B406U
書きかけのファイルの中に「ギシ・アン」ってタイトルがあった。

794高須家の名無しさん:2012/04/26(木) 00:27:52 ID:???
早く完成させるべき

795 ◆Qk6jhPcJQg:2012/04/27(金) 22:06:23 ID:???
春のぱん○祭り参戦に遅刻してしまたorz

ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org2909393.png

どなたか代理お願いいたします。
しかし今回規制長い・・・

796795 ◆Qk6jhPcJQg:2012/04/27(金) 22:08:12 ID:???
あれ?トリップ間違えた?

797795 ◆Qk6jhPcJQg:2012/04/27(金) 22:12:12 ID:???
何度もすいません。
2ちゃんとしたらばだとトリップが変わってしまうみたいですね・・・
私は◆mCyFSpkrFSwIです。

798高須家の名無しさん:2012/04/27(金) 23:26:31 ID:???
絵を見りゃ分かる
こんな竜児だけ得なのはけしからんから代理投稿しておいた

さ、晒しものなんだからね!

799795 ◆Qk6jhPcJQg:2012/04/27(金) 23:55:35 ID:???
代理ありがとうございます!

800高須家の名無しさん:2012/05/01(火) 19:12:02 ID:???
大橋駅裏のこじゃれた喫茶店にて

「そういやタイガー?」
「なに?」
「3話にしてやっと登場したらちゃーんと性別不明なお芝居してたじゃん」
「まぁね、そっちの方が実は得意。ばかちーはちょっと女っぽすぎるんじゃない?」
「仕方ないよ。そういうお仕事なんだからさー。でもあんたを誘って良かったわ」
「それにしてもアレね。むかつくわね」
「何が?」
「狩野姉妹の妹の方」
「プッ、それまんまじゃねーの」
「あんたカラまれ相手じゃん。なんか感想ないの?」
「ウザかわいい」
「あらま。そういうの嫌いなんだと思ってた」
「嫌いもなにも仕事だもん。それに嫌いだったらさぁ」
「なによ」
「あんたを別荘なんかに招待しねーわ」
「わっ、私がウザウザ……って?」
「うぜー、なまらうぜーwww。それよりあんたちゃんと台本とか原作読んでる?」
「よ、読んでる」
「先々絡むのマリ姉よ?緊張するでしょー」
「い……」
「い?」
「いあいあ!!」

801高須家の名無しさん:2012/05/04(金) 22:02:05 ID:???
いい感じの中性声だったな。そして今回もキタエリとは身長差コンビかwww

ところで実のところ声優ってあんまり話下欄のだけど、國府田マリ子って怖いの?

802高須家の名無しさん:2012/05/05(土) 02:44:40 ID:???
よく知らないw大河の中の人はべつだん緊張しないだろうと思うよ

リコーダーとランドセルのあつみお姉ちゃんが大河声に近いんだよなー
ちょっと落ち着いてて20代のって感じ
これで相方の弟がマジーだったらお宝音声になるとこだった

803 ◆Eby4Hm2ero:2012/05/15(火) 04:05:32 ID:???
ううう、また規制に巻き込まれた……

804Sweet Flavor ◆Eby4Hm2ero:2012/05/15(火) 04:06:18 ID:???
「おう?」
 不意に顔を上げ、鼻をひくつかせる竜児。微かに漂う甘い香りはどうやらすぐ隣からのもののようで。
「なあ大河、お前……」
「何ー?」
 そっけなく応える大河だが、その瞳は僅かに期待に輝いて。しかし、
「シュークリームでも食べたか?」
 続いた言葉に一瞬で失望に曇る。
「……そうよね、あんたはそういう奴だったわよね……」
「おう、何がだ?」
「何でも無いわよ。
 あのね、香水代わりにちょっとバニラエッセンスをつけてみたの」
「? 何でそんなこと?」
「おしゃれよ、おしゃれ」
「はー、女子の考えることはわからねえなあ……」
「竜児はこういうの、嫌い?」
「そんなことはねえっていうか、むしろ好きだけど……これ、バニラだけの匂いじゃねえよな?」
「え? 別に他には何もつけてないけど」
「いや、バニラとは違う匂いが確かに……」
 くんくんと匂いの元を捜す鼻先は、次第に大河の首元へ。
「ちょっと竜児! 近い、近いってば!」
 ぺろっ。
「ひゃぅっ!」
「……やっぱり甘くはねえな」
「あ、当たり前でしょ! 人間の体が甘い味するわけないじゃない!」
「お、おう、そうだよな。人間に甘い所、なんて……」
 ふと視線を上げれば、そこには小さくて柔らかな唇が。
 そして気づいたのは、竜児を惹きつけてやまないこの香りが、大河自身の――



「そうだばかちー、ありがとね」
「はぁ? 何よ突然」
「ほら、この間教えてくれたじゃない。バニラが昔は、その、び、媚薬として使われてたって」
「ああ、あの与太話……って、まさかホントに試したわけ?」
「……う、うん」
「で、ひょっとして上手くいっちゃった……とか?」
「…………ぇと、それは、その」

805高須家の名無しさん:2012/05/17(木) 22:32:32 ID:???
GJ

ほほう、大河の罠だったか。

806 ◆fDszcniTtk:2012/05/25(金) 07:55:21 ID:???
規制は解除されそうにないな。

だいぶ前から暖めてたアイデア投下「ギシ・アン」

807ギシ・アン ◆fDszcniTtk:2012/05/25(金) 07:55:57 ID:???
「何でも言うことを聞いてあげる」

と、日曜の朝に高須大河が夫の竜児に言ったのは、別に何か含みがあってのことではない。知り合って7年。先日ようやくゴールインした二人は、1DKのつつましやかなアパートで愛を育てている新婚さんである。

ハネムーンから帰ってきたのは先週のこと。付き合った時間が長かったうえに、知り合って最初の1年は半同棲だったなどという型破りな二人ではあるが、実のところ本当に同棲したことは無い。
夫の竜児が人一倍堅いということもあって、キスより先に進んだのはなんと知り合って2年後、お泊りだって二人で行った旅行が二回あるだけである。だから、ハネムーンの興奮が尾を引く今は、まさに嬉し恥ずかし新婚ほやほやなのである。

「いってきます」で、ちゅ。「ただいま」で、ちゅ。おはようからおやすみまで暮らしをピンク色に染め上げるちゅっちゅ生活だったのが先週の事。新婚旅行あけだというのに休日出勤だった土曜日には旧手乗りタイガーが幾分不機嫌だったが、そこはまぁ、新婚である。
夜には囁くように、絡み合うように、溶け合うように、互いを確かめるように、愛を確かめ合って今朝に到る。

「何でも言うことを聞いてあげる」

と、言ったのは布団の中で素肌を重ねておはようのキスに甘くとろけた新妻からの、愛する夫への心からの、この一週間へのいたわりだったのだ。いいじゃない、新婚だからこのくらい言うわよ。
と、頬をぷくぷくふくらませながら目を線にして夫の腕の中で柔らかく微笑んだ所までは良かった。

「お、おう。じゃぁ。ちょっと恥ずかしいんだけどよ」

つむじの上の方で鬼般若が呟いた。その声を聞いて、また大河がクスクス笑う。なんであんたが恥ずかしがるのよ、と。しかし、腕の中で夢のように笑っている妻を余所に、竜児はつっかかりながらとんでもないことを口にした。

「裸エプロンってやつ、やってくれねぇか?」

808 ◆fDszcniTtk:2012/05/25(金) 07:56:33 ID:???
実はここまでしか書いてない

809高須家の名無しさん:2012/05/25(金) 10:07:04 ID:???
同衾してテンパってそんな一言いいだす大河ですでに出オチっぽいぞw

大河のはだエプってあれだな、ジブリもの辺りで出てきそうな鍛冶屋の見習い小僧風になりそうだ
そこは竜児がオーダーメイドでえろく見えそうなサイズのエプロン作って回避するんだろか

810高須家の名無しさん:2012/05/25(金) 22:21:54 ID:???
大河なら、マエカケだけでも、いけそうかも…あっ、嘘です!あっ痛い!痛い!

811高須家の名無しさん:2012/05/25(金) 22:48:28 ID:???
尻っぱしょりに六尺、あたまキリリと結って山笠に行けばその辺のオッサンに
粋なボンやのーとか思われたりして痛い痛い痛いいたたたた!

812 ◆Eby4Hm2ero:2012/06/01(金) 11:10:25 ID:???
今回の規制は久々に長いなあ……



ところで「氷菓」面白いよね。
原作買おうと思うけど、ミステリはいつ読むかのタイミングが難しい所。

813大罪を犯す ◆Eby4Hm2ero:2012/06/01(金) 11:11:28 ID:???
「……うーん……」
「ちょっと竜児、なに人の顔見ながら唸ってるのよ」
「んー、さっきの映画で七つの大罪ってあったじゃねえか」
「えと、『憤怒』『敖慢』『大食』『強欲』……あと何だったっけ」
「『嫉妬』『色欲』『怠惰』だな」
「で、それがどうかしたの?」
「いや、考えたらさ……大河がそれコンプリートしてたんじゃねえかなって」
「はぁ!?」
「まず『大食』と『怠惰』は言うまでも無いだろ」
「う……ま、まあ否定は……できないけど」
「『色欲』と『嫉妬』。これは北村関係で発揮されてたよな」
「そ、そうだっ……た?」
「自覚無かったのか? 櫛枝以外の女子が北村と話すだけであからさまに不機嫌になってたじゃねえか。そのへんも関連して『憤怒』。何かっていうとすぐ怒ってたもんな」
「うう……でも、あと二つは」
「人をいきなり犬呼ばわりしたり下僕扱いしたり、『敖慢』じゃなかったら何だっていうんだ」
「ご、『強欲』じゃ、なかったもん」
「服とかバッグとか、しょっちゅう買ってたじゃねえか。全部整理してたのは俺だぞ」
「ううう……」
「な? 全部揃ってただろ」
「…………ふっ」
「お、おう? どうした?」
「考えが浅いわね竜児。『大罪』が即『悪いこと』ってわけじゃないのよ」
「おう? そうか?」
「禍福はあざなえる縄の如しって言うじゃない。あ、あざなえるってなんか天使の名前みたいねー。ミカエル、ラファエル、アザナエル」
「いや、それは使い所が違うような……」
「ねえ竜児、私が『大食』で誰かに迷惑かけたことがあったかしら?」
「二年の秋に、ダイエットで……」
「それは置いといて」
「置くのかよ……」
「私がよく食べるのを見て、あんたはむしろ喜んでたじゃない」
「そりゃまあ、作る方としてはな。だけど、他のは迷惑かけてないとか言えねえだろ」
「それじゃ、もしも私が『怠惰』じゃなかったら、どうなってたと思う?」
「おう? そうだな……俺があんなに世話を焼く必要は無かった……かな?」
「そしたら、私もあんたんちに入りびたりにはならなかったかもね」
「ってことは……ひょっとしたら仲の良いお隣りさんぐらいの関係だったかも……ってことか?」
「それ以前に『憤怒』が無かったらあんたを襲撃なんてしてないし、『敖慢』じゃなかったら家に帰った時点ではいお終いってなもんよ」
「おう……今となっては、それはちょっと……。あ、でも、『嫉妬』については言い訳できないんじゃねえか?」
「嫉妬するってことは、言い換えればそれだけ執着してるってことよね」
「まあ、そういう解釈もできなくはねえ……かな」
「竜児への執着を、『嫉妬』することを、どうしても止められなかったから……私は……」
「お……おう……」
「でもって、最後に『強欲』になれてなかったら……諦めてたら……今こうして二人でいることなんて、きっとできなかった……」
「…………確かに悪い事ばっかりとはかぎらねえ、か」
「それと、あと一つ」
「おう?」
「『色欲』に関しちゃ、あんたも人の事は言えないわよねぇ、このエロ犬」
 そう言って体を預けてくる大河を、竜児は苦笑しながら抱き寄せて。
「おう、それは否定できねえな」
 柔らかな頬に手を沿え、その唇を塞ぐ。

814高須家の名無しさん:2012/06/02(土) 07:18:12 ID:???
善人なほ以て往生をとぐ。いはんや悪人をや。
ほんに規制長いですのう
最後から読んだら逆の意味で通じるコピペ見たいな綺麗さ乙でした!

815高須家の名無しさん:2012/06/02(土) 19:18:48 ID:???
おお、そういや手乗りタイガーもチビ天使だった。

古典部シリーズおもしろいよ。米澤の作品はインシテミル以外はネタが割れても
おもしろいから、あとから読んでも先に読んでもOKだよ。

「愚者のエンドロール」はとらドラ!と同じで読み返す度に発見があるし。

816高須家の名無しさん:2012/06/03(日) 11:34:33 ID:???
尾崎紀世彦さんが逝ってしまった・・・
『また逢う日まで』を聞いてるとやっちゃんが幼い竜児の手を引いて町から町へ旅暮らししてるイメージが浮かぶんでちょっと馴染みがある
別れの歌なのに人生の明るい面だけ見ていこうよって感じの曲調が好きだな

817高須家の名無しさん:2012/06/06(水) 00:49:23 ID:???
>>808
もしやこの後アアンな展開が!?
文豪の書く、とろける大河を期待してもいいですか

818 ◆fDszcniTtk:2012/06/06(水) 23:06:38 ID:???
>>817
一度は、とも思うんだけど、書けないねぇ。あ、仮に書けたとしてもガチエロにはならないよ。

819高須家の名無しさん:2012/06/07(木) 07:14:28 ID:???
ハイ!お願いじまず♪

820高須家の名無しさん:2012/06/07(木) 11:15:33 ID:???
「これはゾンビですか?」の歩と織戸が、竜児と春田であることに今更気づいてしまった……

821高須家の名無しさん:2012/06/10(日) 11:15:49 ID:???
俺もさっき気づいたところ

822高須家の名無しさん:2012/06/10(日) 22:37:29 ID:???
来期はやっちゃんの中の人が大活躍みたいだな。この人のお母さん声好きなんだけど、
未亡人もやるらしい。今のところ視聴予定はその「夏雪ランデブー」だけだ。あと
継続で「氷菓」。

823高須家の名無しさん:2012/06/14(木) 00:09:34 ID:???
>>800に続いて大橋駅裏のこじゃれた喫茶店にて

「『××子ォ〜好きだぁ〜愛してるぅ〜!!』ぷぷぷぷぷ!」
「ちょ!やめなさいよバカタイガー!仕事仕事!」
「まぁ私もあんまり他人の事は言えないしね」
「なんとなく2期の想定なしでやりたい放題っぽいもんねー」
「ま、ま××くぅん」
「やめろっての」
「しかし、それにしてもアレね」
「なに?」
「『とらドラ!』では『アニメ史上屈指の美しいキスシーン』て言われたけど」
「うぇぇ、その話ぃ?」
「アニメ史上屈指の誰得な騙し打ち的ベロチューだったわねぇ」
「も、もう言わないでもらえるかな?どのくちかなーそうゆう憎たらしいのこれかな?」
「あ痛い痛い痛いってばかちっ!」
「だいたいあんただって毎日高須くんといろいろしてるくせに」
「そ、そんなこと、ないよ?」
「へぇぇ?ほぉぉ?」
「ほ、ほんとだってば」
「ふぅん?」
「ほら、背が違うから」
「あぁ。目立つもんね」
「デコにしかしてくれないのよ」
「やだぁ!もう亜美ちゃん帰るぅぅ!!!!」

824高須家の名無しさん:2012/06/14(木) 23:53:39 ID:???
俺も「アニメ史上最低のキスシーン」って思った。
なにあの、何一つ得した気がしないシーンwwwww

825高須家の名無しさん:2012/06/15(金) 01:52:13 ID:???
先日6巻が出た『たいようのいえ』(KCデザート刊)が丸っまる竜虎ですごく良い
もしも竜児が大河の7歳年上で幼馴染だったらきっとこんな風に受け止めるんだろうなーと

826高須家の名無しさん:2012/06/18(月) 06:33:46 ID:???
ゆりちゃん先生(30歳独身)の中の人が 結 婚 し た ぞ !
田中理恵さん、おめでとうございます。末永くお幸せに。

827高須家の名無しさん:2012/06/19(火) 23:50:58 ID:???
ああ、サツマイモ無事かなぁ。

828高須家の名無しさん:2012/06/20(水) 00:58:25 ID:???
台風と言えば常識的にはコロッケだが
我々としては竜児がこっそり非合法栽培していたサツマイモだよなあ
はらへった+風の音が怖いで高須家に来る大河と一緒に風呂入っちゃえ竜児

829高須家の名無しさん:2012/06/26(火) 01:39:51 ID:???
前に防波亭手寅が手乗りタイガーだという話もあったし来週放映開始だから既刊4巻買ってきて読んだ『じょしらく』
壱巻七日目『無情風呂』のオチのコマの後姿がとらドラ的に良かったw
ヤス絵は久米田漫画をいい意味でブーストするなあ

830高須家の名無しさん:2012/07/02(月) 02:34:54 ID:???
竜児と大河の初夜を妄想。
が、どうしてもスムーズに事が運ぶと思えない。
竜児はいかにも、緊張が上回って勃たないとか有り得るタイプ。
大河はパニック起こして会話が不可能な状態になりそうなタイプ。
本懐を遂げられるのは三度目くらいか。

なかなか手を出そうとしない竜児に痺れを切らした大河が逆レイプみたいなのも美味しい。

831高須家の名無しさん:2012/07/02(月) 22:14:28 ID:???
失敗した日のぎこちなさとか、たどたどしいエチーを想像するだけでご飯三杯いける

832高須家の名無しさん:2012/07/03(火) 07:46:58 ID:???
規制でスレの談義に参加出来なくてこっちに来たら、こっちはこっちで面白い話してる。

833高須家の名無しさん:2012/07/04(水) 23:15:40 ID:???
二回目も緊張のあまり勃たない竜児に「べべべ勉強してきたから」と手でしてあげる大河とかな!

834高須家の名無しさん:2012/07/05(木) 07:52:35 ID:???
竜児がなんだかんだいいながら、張り替えをせずに桜の紙を取っていたってのは、
なんだかんだいいながら大河を追い出さずに面倒を見ていたってことの暗喩だな。
その桜の花びらを激情に任せて破ってしまったことが、このままじゃ自分が大河を
傷つけるという恐れへの気づきになっている。

835高須家の名無しさん:2012/07/11(水) 22:28:40 ID:???
規制は続くよどこまでも。本スレ見て妄想したとだけ書いておく。

本スレ
>>403
2年の9月頃で妄想してしまった。

「大河、口見せてみろ」
「何いってんのよこのエロ犬」
「あほか。口内炎だっていってたろ。見てやる。ほっとくとえらいことになるぞ」
「えらいことって何よ」
「いちいち言葉尻とらえるなよ。怪我は早めに手当をするもんだ、ほら、あーん」
「あーん、ふぇ、はひふふほよ」
「動くな、うわー、こりゃひでぇな。つか泰子も口内炎やるけどこんな酷くないぞ。くそ、奥が見えねぇな」
「ひょ、ひょっほ、ひはい、ひはい、何すんのよこのエロ犬っ!」

的な竜児死亡劇だろうか。大河涙目。16,7歳の同級生の女子(美少女)の口開かせてなか覗き込んで指突っ込むとか。

836高須家の名無しさん:2012/07/12(木) 00:19:17 ID:???
しかし治療ができるわけでもないのに指突っ込む竜児ってのもけっこうな上級者だねw
大口大河を鑑賞したのは『なつやすみ』のBBQだったなそういや

837高須家の名無しさん:2012/07/13(金) 11:22:49 ID:???
「竜児がね」「竜児ってば」「竜児ったら」
「大河がよー」「大河がさー」「大河の奴が」

自覚のない時期から新婚バリの惚気っぷりなのに
いざ結婚して新婚時代を迎えたら
あの二人はどんだけバカになるんだろう

838高須家の名無しさん:2012/07/13(金) 12:33:12 ID:???
「結婚する前はいいものだと思ってたけどしてみるとそんないいもんじゃない」すりすり
「そうだよなーあんまり変わらないよなー」さわさわ
四六時中一緒にいて苦にならないってのはこんな感じかね
のろけは迷惑と分かって自重するかもだがw

839高須家の名無しさん:2012/07/14(土) 15:56:21 ID:???
多分
「夫婦ってのは、子供の前で鼻やら額やらを刷り刷り相手にこすりつけたり、髪をすいてやったり、
見つめ合って微笑みを買わしたりしないものだ」
と、子供が気づくのは小学校に上がってからだろうな。

あと、遊びに来た亜美が子供から普段の様子を聞いてぶち切れるとかありそうww

840 ◆fDszcniTtk:2012/07/16(月) 09:41:54 ID:???
俺の目の黒いうちは、どうやら規制が解除されないみたいだ

タイトル : そっと噛んで やさしく触って

-----
「ねぇ、竜児」
「おう」
「『甘噛み』って知ってる」

ぎろり、と日本刀のごとき視線を、ぴったりとくっついて微笑んでいる妻に振り下ろすと、
高須竜児はいきなり方のあたりをはだけた。

「これじゃねぇよ」

紫色に膨れ上がった内出血に祝福される歯形があった。

-----
「ねぇ、竜児」
「おう」
「『甘叩き』って知ってる」

鬼般若のごとき表情を、目を線にして微笑む妻に向けると、いきなり領収書を見せた。

「これじゃねぇよ」

『但し:肋骨骨折治療代』

841 ◆fDszcniTtk:2012/07/16(月) 09:42:44 ID:???
方じゃなくて肩

842高須家の名無しさん:2012/07/17(火) 01:47:55 ID:???
こっちの竜虎はいちゃいちゃも命がけだな
歯型はわかるが肋骨はどうしたんだろう?

843高須家の名無しさん:2012/07/18(水) 00:41:27 ID:???
これは大河に力加減を覚えさせないと死を見るw

844高須家の名無しさん:2012/07/18(水) 12:44:46 ID:???
しかし
あんたのせいでいつも過呼吸で逝きそうな目に遭ってるのよと目を伏せられると
若干の間があって「済まねえ」と謝るのが竜児w

845 ◆fDszcniTtk:2012/07/20(金) 08:30:45 ID:???
>>842-843
コメントありがとう。

「やだやだやだ、野菜やだ。お肉がいい!」
大河の甘叩きは命に関わると思う。

ところで。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B008KHG4Y6/asnyaro-22/ref=nosim/

これを見て、「ちょっと座れ」と未来の嫁に説教を始める竜児を妄想した。

846高須家の名無しさん:2012/07/20(金) 08:34:45 ID:???
哀れ乳でそんな服を着てそんなポーズをとったら
胸んとこがペロンとなってえらいことになるのでは

847高須家の名無しさん:2012/07/20(金) 12:40:10 ID:???
えらいことになったから説教を始めたんじゃないの?
俺はそんな扇情的なカッコから哀れなモン見たいわけじゃないみたいな
言ったら甘叩きされるんだろうけどw

848高須家の名無しさん:2012/07/20(金) 23:06:26 ID:???
大河「哀れって言ったね。忘れないよ。永遠に。」

竜児は説教しながら真っ赤なんだろうなw

849高須家の名無しさん:2012/07/22(日) 14:09:23 ID:???
本スレの母子手帳夢面白いなあ
原作の警告夢とやらだって同時期にお互いの将来を夢に見ちゃったという事実じたいがいちゃいちゃ極まるんでさ
それぞれ枕ぎゅうぎゅう抱いてちゅっちゅしながらうなされてたんだろうと思うとメシが旨いんだよ

どんだけ取り繕えても両想いが判明して夏休み突入だからな!
大河は竜児がその気になるのを恍惚と不安ふたつ抱えてゴロゴロしていたに違いあるまい

850高須家の名無しさん:2012/07/27(金) 15:03:07 ID:???
「しろくまカフェ」のゲストキャラ女子高生が釘で、
>>782
>「素直な釘宮」という、妙に貴重な声が聞ける。
を思い出した。

あと「戦国コレクション」の劉備がほっちゃんだったんだけど、
なんかこー、「竜児に家事スキルを伝授されたみのりん」なイメージが消えなくて困ったw

851高須家の名無しさん:2012/07/28(土) 21:44:51 ID:???
>>850
見たww
だんだんてんぱって来た頃に「これ釘宮じゃないか?」と気づいてにやにやしていた。

852高須家の名無しさん:2012/07/30(月) 00:01:21 ID:???
>>850
何話?

853高須家の名無しさん:2012/07/30(月) 03:26:34 ID:???
>>852
しろくまカフェは17話の後半。
戦コレも17話「SUNSHINE Ruler」

854高須家の名無しさん:2012/08/02(木) 22:39:54 ID:???
>>853
サンクス

855高須家の名無しさん:2012/09/01(土) 18:23:39 ID:???
元々だがロム多すぎだろ
皆醒めたのかね…竜虎好き以外は元気なのになぁ

856高須家の名無しさん:2012/09/02(日) 00:49:21 ID:???
>>竜虎好き以外は元気

? 何をもってしてこんな判断に?

857高須家の名無しさん:2012/09/02(日) 11:14:00 ID:???
>>856
ネットのいろんな場所

SSとか面白かったら乙の一言でもいいと思うんだけどな。

858高須家の名無しさん:2012/09/03(月) 18:41:04 ID:K7N0VaqQ
竜虎らしくて、且つ、いちゃいちゃ妄想っていうのが割と間口せまいんだよね
まあ昨今は文芸板移転で相当数ROMじたいを振り落とした気はする

859高須家の名無しさん:2012/09/04(火) 23:49:58 ID:???
需要自体が低いって事?
そんな淋しいことはないと思うが…でもそう考えた方が自然ではあるんだよなぁ
竜虎の話題ならなんでもありと受け止めていたけど、テンプレを厳密に守ると妄想オンリースレになるのか
どこいっても人気の割に少数派なのは変わらんし
それが理由で過疎なわけじゃないだろうけど、応援スレと付け加えてみるのもいいかもね

少し前まではむしろ前スレよりは勢いあったような…?
なんか人がいるときいないときで落差が激しいよね
公式非公式問わず燃料のあるスレにしてはレスが少なすぎというか、スレ番50くらい余裕で超えてそうな投下の多さなのにな
>>1乙すらなかなかつかないし…
いっそ不人気なら納得いって割り切れるんだがそうじゃないから不思議だし歯痒い
伝染し黙る人が増え疲れてファンが去っていく。この悪循環に陥っている気がしてならない…

まあ嘆いてもしゃーないやね
別に気負わず好きな気持ちを表明すればいいだけなんだけどな。真面目な人が多いのか
愚痴に付き合ってくれて㌧

860高須家の名無しさん:2012/09/04(火) 23:57:31 ID:???
そういえば、自治スレが今LR議論中でカプスレは文芸書籍サロンへの方向に動いているから
次スレはまた移転になるかも。

861高須家の名無しさん:2012/09/14(金) 23:48:14 ID:???
まあまあ、そう言うなって。

熱心に書いてた作者だって、いつかは燃料切れになるんだよ。それは飽きたって事じゃなくて
やることやったって気持ちだから。

862高須家の名無しさん:2012/09/15(土) 00:35:41 ID:xXhaL4qM
あまりに竜虎の間柄に波乱が起きそうもないのと起きて欲しくないのとでネタを書くまでにいたらんのよw
ハナシというのはやっぱり波立たないと面白くないものだしね

先日、大河と竜児が結婚なり同棲なりを始めたので川越の実家に戻り悠々自適なやっちゃんを想像して和んだりしたよ
清児お父さんがやっちゃんに向かって「いつまで家でゴロゴロしてる気かとっとと嫁に行け」と説教してしまうところとか俺得だけど
まあこれじゃとらドラ!じゃなく出戻り!だな

863高須家の名無しさん:2012/09/15(土) 01:43:54 ID:???
>>861
いや、そうじゃなくてロムの話
SS作者さんたちには感謝してるよ

864高須家の名無しさん:2012/09/21(金) 23:32:06 ID:???
文キャラ板、また一覧壊れてるね
最近多いな

865高須家の名無しさん:2012/09/22(土) 03:07:23 ID:???
たまに検索からはじかれたりしてるな

今夜も大河が可愛くて切ない
竜児のごみレーズンちゅーちゅー&フェラ失敗して流血沙汰(誰得…)の妄想でもしながら寝よう

866みみかき!:2012/10/04(木) 16:30:46 ID:???
「竜児、ここおいで」

 大河が夕食の後片付けを済ませてきて座ろうとした竜児を見上げて言った。
 いつもは宗教的儀式のごとく満腹即五体投地なのにちょこんと正座をして機嫌が良いだろう証拠にふくふくと
頬をふくらませて目を細めている。おまけに自らの膝をぱんぱんと叩いたりしてる。

 竜児は持ち前の勘の良さで異常を察知し座りかけのへっぴり腰でぴたっと止まる。

「耳かきしてあげる」
「ねえよ」

 重ねて言うが大河の機嫌は良いらしい。なのにばっさりと切った。

「思いついたんだな?」
「えっ、なによ失礼な。たまには身の回りの世話をしてやろうって親切ごころじゃないの。
 私はねえあんたと違ってすぐべったべた触りたいとかだ抱きつきたたたいとかだらだっだだだーっ!」

「噛まんでいい噛まんでいい。文句つけてるわけじゃねえ。手に持ってるのは何だ?」
「『耳かきのための』棒(棒)」
「違う竹串だ。同じ竹でも耳掃除をするなら専用の耳掻きがある」

 竜児は抽斗をあけて竹製の耳掻き棒を取り出して示す。そ、そうそうそれそれそれよ!と嬉しそうに膝立ちの
大河にひったくられる寸前、はっと気づいてかわす。

「待て。・・・敢えて訊くけどお前ひょっとして耳かきの経験なかったりするだろう?」
「そんなことないよ。あるよ。・・・すごく小さい頃に」

 だいたいなければ座ってこう!ぱんぱん!しないで!しょーが!ちゃんと作法ぐらい!分かってる!証拠で!
しょーが!と区切って抗議を始める大河のひと段落を待って、おもむろに突っ込んだ。

「うん。分かった分かった。要するにだ」
「うん?」
「何年自分の耳掃除をしていない?」
「うっ・・・?しししてるよ?してるしてる・・・ときどきお風呂あがりとかに」
「耳掃除ってのは耳介つまり、」

 大河の髪を掬い上げて背中に流すと、あらわになった両耳をつまんだ竜児、外から見えるここだけきれいに拭いてるとか
そういうことじゃねえぞと諭し出した。相変わらず細かいうえに日常をきちんと過ごすための義務違反に対しては厳しい男だ。

「してないだろ?」

 正直に吐け、と三白眼からどす黒い炎がゆらゆらと立ち上がったように大河には見える。耳をつかまれ怖い顔の前に吊るされていると、
ここまでか、という諦めが湧いてくる。付き合い始めてからも竜児の暴君といった地位を守ってはいても、君臨すれども支配せずで、
筋を通されると逆らい続ける動機がない。

867みみかき!:2012/10/04(木) 16:31:55 ID:???
 というより構ってもらえそうな雰囲気にむしろ心が騒ぐのを抑えることができず、
反射的に仕返しっぽく竜児の両頬をむにーっとツネりあげていた手をおとなしく離した。

「前にホジホジしたのっていつだろ?さ・・・ん年?ぐらいかな?あ、もうちょっと?」
「ゆるさねえ。そのだらしなさとおぞましさは到底許すわけにいかねえ・・・」
「しょ、しょうがないじゃないのよっ。やり方よく知らないもん!」
「分かってる。四の五の言うな。教えてやる。さあここへ頭載せろ」
「・・・乙女の恥ずかしい穴を力ずくで広げて覗こうだなんてそんな辱めを」

 抱え込まれたなら抵抗するつもりはないらしく、ブツブツ文句を言いながらも尻の位置なんかを直しながら横向きに寝そべった。

「ああ、そういう趣旨か。じゃなくて耳掃除してやるなんてのは自分の耳で練習してから言え」
「だって、怖いじゃん。手元くるってブッスーって刺しちゃったらって思うと・・・」
「俺なら竹串でブッスーっと刺していいのかよ」
「あら、それはそんなつもりなくてよ。今晩のおかずが串焼きだったから手近にあっただけで」
「ほらみろ」
「くっつきたかっただけだから。目的は達したからもういい」

 どさくさ紛れの馴れ合いセリフを言い終わらないうちにあひゃ、と笑いとも叫びともつかない鳴き声を発してわずかに身をよじる。

「おう、これは痛かったか?」
「い・・・たい・・・のかな?ちょっと違うかも。なんか引っ張られたような感じでびっくりした」
「ふーん。じゃあ少しずつ剥がすからな。痛くなりそうだったら合図しろ。膝を叩け」
「は・・・は・・・恥ずかしい・・・こんなの」
「ネタが割れた以上は諦めろ。だいたい今さらおふくろさんに教えろとかやってとか言い難いだろうが」
「む。それはそうね」
「出来るだけ頭動かすな。あとくすぐるな。手元が狂う」
「・・・わかった」

 胡坐の膝に頭を載せた大河が静かになり、背中を丸めた竜児は真剣そのもので没頭し始める。

「ちょっと痒いんだけど・・・す、すごく痒いっ、ああもう我慢できない」
「どの辺」
「いま当たってるとこからぐるっと反対側!そ、そう!そこそこ」

「あんまり強く掻くと傷つけるからゆっくり弱めにするぞ。・・・しかし思ったよりは汚くねえな」
「綿棒くらいは使うわよ」
「なんてことするんだ。人がせっかく楽しみにしてたのに」
「ちょっと・・・趣旨が変わってない?」

「お前にも大物が取れたときの幸福感を知ってもらいてえからな。
 綿棒じゃあ〜ある程度ガンコに貼りついたヤツはかえって押し付けちまう。それをジワジワ剥がして、
 千切れないよう細心の注意をもって掻きだす。これが極意。収穫の喜びだ。お?・・・来た。来た来た来たっ」

 みろみろと竜児が言うので、耳元によせたティッシュで受けたそれを見ると思わず大河が変な唸り声に。

「で・・・っかー・・・」

 なぜか得意げな竜児の顔と手の上とを交互に見比べるうちに、やはり視線は獲物に釘付けになってしまう。

「よく入ってたわねこんなの。うわーきもい。あ、でもなんか耳の穴が広がった感じがする」
「後は湿らせた綿棒でぐるっと拭いて、乾いた綿棒に替えて水気をとると。さあそっちもやるぞ!ぐるっと」
「ぐるっと。こ、股間が目の前に!」
「文句いうな。こっちも大物が期待できそうだからな」
「あ、あひゃぁ!」

868みみかき!:2012/10/04(木) 16:34:27 ID:???
 明かりを強くして座り込んでから30分くらい経って、

「ねえ」
「んー?」
「やっちゃんに教わったの?」
「他にいねえよな」
「・・・じゃーやっちゃんにもー・・・して・・・あげた?」
「他にいねえからなー」

 大河の答えがだんだんとスローモーに、間が空くにつれて掛ける言葉も少めに・・・そして沈黙。

 よし終わったと竜児は寝息に向けて声をかけ綿棒を片付けて彼女の髪を手で梳きながら見入る。

 膝はとっくに痺れているし、遅くとも日が変わる前には自宅へ送っていかねばならないのだけど、
あと少しぐらい寝かせてやってもいいだろうと思った。そんなマッタリな時を過ごし始めれば揃って涎をたらしながら寝込んでしまうのもまた、
いつか来た道だろうと思っていると、ふわぁぁ〜、大あくびが出た。

 時折、竜児のシャツの裾を掴んだ腕がびくっと震えるのを感じては魅入られてる、と思う。
モウリョウは水の妖で魑魅が山の怪などと益体もない、魅は魑魅魍魎のうち山間の沢近くに棲む怪で獣の頭を持った人の形をとり、
迷い込んだ人間を惑わせるのだ。だから魅力には抗えないのだといった、どこかで読みかじった知識の断片が浮かんでは消える。

 (ああ・・・そういえば魅じゃなくて魑の方が虎の姿なんだっけ?俺も惑わされた後かもしんねえな)

 そっと頬を撫でればううんと返事が返ってくる。


****


「・・・起こしてよ。教わったら今度は私があんたを掘るっていうのが流れじゃん」

 案の定すっかり寝こけて家まで送られる道すがら。ちょっとだけぶすったれていた大河が不満を口にした。

「別に今日でなくてもいいじゃねえか。それより掘るはちょっとな。もっと適当な表現はねえのか」
「耳掃除する、かな。まあなんかこうスッキリはしたからありがと、と一応お礼は言っとくけど」
「な、なんだよ」

「よく考えたら私が耳掃除するスキルはぜんぜん上がってない」
「一生俺が掃除してやるから心配はいらねえ。とりあえず来週またな」

 母か、弟か、それとも義父か。不満の残る大河の練習台になるであろう哀れな者たちの運命は神のみぞ知る。



〜おしまい〜


忍法帖の関係で本スレには細切れでしか書き込めないのでこちらへ。
誰得な感じですが新たないちゃいちゃ地平を求めてみました。
宜しかったらどなたか代理投稿してもらえるとありがたいです。

869高須家の名無しさん:2012/10/05(金) 16:55:18 ID:???
代理投稿してくれた方、ありがとうございました。
・・・WORKING!!のぽぷらちゃんに耳掻きしてもらう妄想をしていたらいつの間にか大河になってたのは秘密w
ちっちゃいよ!

870高須家の名無しさん:2012/10/05(金) 18:38:02 ID:???
GJ!ニヤニヤさせてもらったぜ・・・
付き合う前の耳掃除もきになるところだ

871高須家の名無しさん:2012/10/21(日) 02:10:50 ID:???
とうとうカウンター40切るようになってきたか…
仕方ないけど淋しいな

872高須家の名無しさん:2012/10/25(木) 03:07:00 ID:???
むしろ、まだこれだけ人が居ることに驚愕
かなり息長い方だろ

873高須家の名無しさん:2012/10/25(木) 03:22:22 ID:???
竜児が昇進のプレッシャーとストレスでEDになって、抱き合えない切ない夜を過ごしている鬱SSを書いてくれる神はおられませんか?

書いてくれたら靴舐めてもいい

874高須家の名無しさん:2012/10/25(木) 10:36:07 ID:???
>>873
マニアックなネタだなwww

片方の靴は任せてくれ。読みたいです

875バーバリー バッグ:2012/10/26(金) 18:26:46 ID:???
お世話になります。とても良い記事ですね。
バーバリー バッグ http://www.burberryfactory.com/バーバリー-バッグ-c-24.html

876高須家の名無しさん:2012/11/12(月) 01:06:25 ID:8e4a9bYk
噛まれそうでスリリングなフェラしてくれそうな大河かわいいよ大河
噛まれるのが怖くてなかなかしゃぶらせられない竜児かわいいよ竜児

いまだにこんな妄想ばっかりしてまふ(^^)ニコ

877 ◆x6jzI2BeLw:2012/12/02(日) 02:18:30 ID:???
久しぶりに投下しようと思えばアク禁でした。
そんなわけでこちらへ投下。

878 ◆x6jzI2BeLw:2012/12/02(日) 02:19:08 ID:???
「ねえ、竜児」
突然、大河が深刻そうに言い出した。
「…もう、終わりね。私たち…辛いけどそれがお互いのためよ」
長い物語の終わりに終止符を打ち付けるような大河の台詞に竜児は動きを止めた。
「それ、本気で言ってるのか?」
「ええ、本気よ」
決意を示すように大河は声に力を込める。

大河から切り出された別れ話。

どうするの竜児?とも言うべき視線で大河は別れを告げた相手を見つめる。
見つめられた竜児は困惑の表情を浮かべ、理解できないと言う仕草で大河から目線を逸らした。

静寂がふたりの間を支配する。

やがて耐え切れなくなった竜児が口を開いた。

「…あのな、説得力ねえぞ。この状況でそんな事、言っても」
呆れるような口調で竜児は大河に言う。
「…駄目?」
「当たり前だ」
「乗りが悪い、竜児」
「無茶言うな…どうやったらそんな小芝居、付き合えるんだ」
「少しくらい付き合ってくれたっていいじゃない」
小さく頬を膨らませ大河は抗議の姿勢を示す。
「だいたい昼飯食い終わった直後にそんなこと言い出して誰が真に受けるんだよ」
ちゃぶ台の上の食器を片付けながら竜児は言う。
ついさっきまで、おいしかった、満足満足とお腹を撫でてていたのだ大河は。
そんな奴が何を言ってもたわ言にしか聞こえないが、正直言えば竜児は少しドキリとしてしまったのだ。
それを押し隠す様にやや乱暴にちゃぶ台の上に布巾を走らせる竜児。
「ちょっとくらい慌てるかなって思ったんだけど」
頬杖を付きながら大河はつまんないと台の下で足をばたつかせる。
「嘘くさいんだよ、台詞が」
「あ〜あ、女優は無理か」
大河は天井を見上げた。
「何だよ、女優って?」
「…ん、この間、同じゼミの子に誘われて演劇サークルのお芝居見に行ったの」
「ああ、先週だっけ…用事があるから俺んち来るのが遅くなるって言った日」

879 ◆x6jzI2BeLw:2012/12/02(日) 02:19:43 ID:???

大学へ進学し、違う学校へ通うようになった大河と竜児。
平日はすれ違いが多く、勢い土日は以前のように竜児の家に入り浸る大河の姿がそこにある。

「なんか、すごいな…って」
役者が生で演じる芝居の魅力に圧倒された大河は観劇直後に言ったのだ。
私にも出来るかな…と。
そんなことを聞かれた相手はラブラブな高須くんに別れ話を持ち出して慌てさせられたら素質あるわよと笑いながら言ったのだ。

「…で、試したと」
呆れ顔の竜児に素直に頷く大河。
竜児は少しばかり頭を抱えたくなった。
「シチュエーションってもんを考えろ」
食後の昼下がりに満腹して幸せそうな奴が言う台詞じゃねえと竜児はぴしゃりと言う。
「そっか、時と場所を選べば、上手くいったかも」
物騒なことを言い出す大河に竜児は内心、渋い顔をするしかない。
もし、さっきのが夕暮れの駅前とかそれなりの整った環境で言われていたら、動揺を押し隠せる自信が無い竜児。
別段、大河の気持ちが離れるとかそんな事を露ほどにも思っていなくても、不意を撃たれればどうなるか分からない。
流しで食器を洗いながら竜児は俺もまだまだだなと軽く頭をたたいた。


「怒った?」
「別に…怒ってねえ」
「嘘、怒ってる」
「怒ってねえ」
居間に戻ってからもなんとなく面白くなくて不機嫌さが出てしまい、竜児は大河と押し問答する。
「…ふう」
大河は小さく吐息を漏らすとつぶやいた。
「ごめんね、竜児…ふざけちゃって…」
ややもすれば目線を逸らしがちな竜児に向かい、大河は頭を下げた。
「もう帰るね・・・ごめん」
そう言うと大河は立ち上がり、呆然とする竜児を残して玄関を出た。

大河に出て行かれた竜児は閉じたドアの前で呼び止めようとした姿勢のまま固まった。
…俺、大人げ無さ過ぎか。
ついさっき出て行った悲しげな大河の横顔がフラッシュバックする。
こんなモヤモヤした気持ちを抱えながら、また1週間会えないのは辛い。

「大河!」

次の瞬間、そう叫ぶと竜児は追い駆けるべくドアを思いっきり開け放った。

880 ◆x6jzI2BeLw:2012/12/02(日) 02:20:11 ID:???


「遅い、竜児」
ドアの向こうに帰ったはずの大河が階段の欄干に背を預けて立っていた。
「…大河?」
「何で、止めないのよ、本当に帰っちゃうところだったでしょ」
「…本当にって?」
「嘘よ…帰るわけ無いじゃない。せっかく竜児といられるのに」
「…お芝居?」
「演技派女優、大河様ね」
花が咲き誇る様な笑みを浮かべる大河を前に竜児はまた叫んだ。

「大河!!!!」



「ね、どうだった私のお芝居」
「ああ、上出来だ。完全に騙された」
居間に戻った竜児と大河はさっきのやり取りを振り返る。
今度こそ本当にぶすっとしてしまった竜児を大河は楽しげに見やる。
「少しは女優の素質あるでしょ?」
「まだまだ…足りねえな」
強がりを言う竜児に大河はクスッと笑うと立ち上がり、ちゃぶ台の反対側に座っていた竜児の前に腰を下ろした。
「大河?」
「ん…ちょっとだけ」
そう言うと大河は背中を倒す。
竜児の胸板に軽く体重を掛けながら大河は首を上に向け、竜児を見つめた。
長く伸びた大河の髪が居間の畳の上に広がる。
竜児は手を伸ばすと、その髪の先端を指先ですくい上げ、くるくると絡ませた。
髪が引っ張られ、くすぐったそうに大河は目を細める。
そのまま、竜児は指先を大河の頬へ押し当てると、そっと撫でた。
竜児の胸にさらに掛かる大河の重み。
柔らかい頬を上から下へと滑るように動く竜児の指。
繰り返されるたび、大河の力は抜けて行く。
安心しきった表情を浮かべながら、大河は竜児をじっと見つめ、ゆっくりまぶたを閉じた。

そしてまた竜児も大河の体温が頬に感じられるようになる直前、目を閉じた。


全てを委ねきった姿勢で大河は竜児にもたれかかる。
そんな大河を腕の中に囲い、竜児は触れ合う場所ごとに大河を感じ取る。

「ね、もうちょっとぎゅって」
「こうか?」
「うん」
甘えるような声に竜児は腕に力を入れ、大河を包む腕の包囲の輪を小さくした。
心地良さ気に鼻を鳴らす大河。
しばらくの間、夢見るような顔を竜児に見せながら大河はまぶたを半開きにする。
「寝ちゃいそう」
「ある意味、嬉しいが、ある意味、悲しいぜ」
「どういうこと?」
目をぱちりと開くと大河は言う。
「もう、ドキドキしてくれないのかなってさ」
「ばか」
嬉しそうに悪態をつくと大河は悪戯っぽく付け加えた。
「確かめて、みる?」

881 ◆x6jzI2BeLw:2012/12/02(日) 02:20:35 ID:???

「少しだけ、早いでしょ」
それとも服の上からじゃ分からない?と大河は笑う。
ささやかな胸の谷間に着陸した竜児の宇宙船。
「竜児とこうしているとドキドキ、収まらない」
「だな…トクントクンって」
「ね、嘘じゃないでしょ」
「ああ」
「もう少し、そのままで居て」
手を離そうとした竜児を制して大河は言う。

しばらくそのままでいた竜児だが急に大河が顔をほころばせたのに気が付いた。
「何だよ?」
「ちょっと、思い出しちゃったの」
「何を」
「・・・初めてのとき・・・竜児と」
熱くなったのか自分の指先で頬を突っつく大河。
竜児が見れば少し赤みが増していた。


なんとなく、いつしか一線を踏み越えた大河と竜児。
いきなりこんなことになるなんて予想もしてなかったと大河はあの時、思ったものだ。
…いいのかよ?
しつこく念を押す竜児に大河は何度も頷いた。
…止めないよ…竜児が嫌なら無理強いはしないけど。
…逆だろ…それは俺の言う台詞だ。


「…終わった後、別々にシャワー浴びたでしょ」
「おう、あの時シーツを引きずって風呂場まで行ったよな、大河」
「あれは…」


思わず突っ走ってしまった大河だが、全てが終わった後で急に恥ずかしくなったのだ。
まじまじと竜児が自分を見ているのに気が付いて慌ててシーツを掴むと体を覆った大河。
…見んな!
そう叫んで浴室へ駆け出したのだが、シーツを踏んで途中で転んでしまい、肌色の背中を100%見せつけながら浴室へ行く羽目になったのだ。

大河が出た後で竜児もシャワーを使ったのだが、お湯を浴びながら改めて幸せと言うか、すごく満ち足りたものを覚え、大河を愛おしく感じられてたまらなくなった。

だからだったのかもしれない。
先に出ていた大河が気恥ずかしいのか、背中を向け膝を抱えた格好で座っているのを見つけた竜児は後ろからそっと大河を抱きしめたのだ。

そんな竜児に大河はこう言ったのだ。
…り、竜児…今日はもう無理!!

882 ◆x6jzI2BeLw:2012/12/02(日) 02:21:09 ID:???


「ああ、あったな、そんなこと」
懐かしそうに大河も頷く。
「でもなあ、そんなにガツガツしてるように見えたか?俺」
「だって…急に抱きしめるから竜児がまたその気になっちゃったのかって」
「そんな馬鹿なこと要求しねえよ」
苦笑する竜児。
「そうだね」
その言葉に大河も同意する。
竜児はいつも自分のことを考えてくれる、そう大河は思わざるを得ない。
久しぶりに会えた時でも大河の体調が悪ければ、竜児は決して無理をしない。
…私は構わないよ
そう大河が主張しても竜児は取り合わない。
…だから、お互いの気持ちが高まった時は大切にしたい。

「そうだ、大河」
「何?」
「ひとつだけ、言っておくけど、さっきの女優の話」
「うん」
「観客は俺だけだからな」
真面目くさった顔で言う竜児。
「どういうこと?」
「大河は俺だけの女優って事だ」
竜児の言っている意味が分からないという表情で大河は見つめる。
「最後まで言わすなよ」
少しばかりの照れを浮かべ、竜児は後を続けた。
…あのな、大河の笑顔も泣き顔も…みんな俺のもの…
つまり、そう言う事だとごにょごにょ言う竜児。
意表を突かれた大河は一瞬、ポカンとし、そのまま、まばたきを二度した。
そして急速に大河は顔いっぱいに喜びの色が広げた。

そのまま、大河は身を起こすと改めて竜児の肩に寄りかかる。
「ねえ、竜児」
「おう」
「何度も言ったけど…聞き飽きちゃったかもしれないけど…」
大河は竜児へ視線を向け言葉を紡ぐ。

「大好きだから…あんたが」

大河に応えるように竜児は細いその体を抱き寄せる。


買い物に出掛けた泰子が帰って来るまで、後1時間。
借家の昼下がり、ふたりだけの時間が過ぎてゆく…


以上です。

883高須家の名無しさん:2012/12/02(日) 09:44:54 ID:???
乙! ううっ2828が止まらねー!

884高須家の名無しさん:2012/12/02(日) 20:58:56 ID:???
>>882
乙です、同じく2828がとまらないw
本スレに投下とあったので代理でさせて貰いましたがよかったかな

885高須家の名無しさん:2013/01/29(火) 23:04:07 ID:???
規制中なのでこっちで

本スレ970
文芸書籍サロンでいいと思う
というか誰か反応しようよ…次スレいらないのか?

886高須家の名無しさん:2013/02/01(金) 21:06:04 ID:???
みんなシャイなのさ
末永く続くスレにしたいものだね

887高須家の名無しさん:2013/02/02(土) 18:24:12 ID:???
禿同

888高須家の名無しさん:2013/03/02(土) 22:26:49 ID:???
すまぬ、今の本スレはどこにいったんだ?
誰か教えておくれ

889高須家の名無しさん:2013/03/03(日) 02:18:56 ID:???
ttp://toro.2ch.net/test/read.cgi/bookall/1359899224/

小説・ライトノベルキャラ板から文芸・書籍サロン板に移動した

890財布 ヴィトン:2013/03/11(月) 20:49:05 ID:???
お世話になります。とても良い記事ですね。 財布 ヴィトン http://louisvuitton.gamagaeru.jp/

891高須家の名無しさん:2013/03/11(月) 22:36:41 ID:???
本スレ>>61
乙です!
そういえば本編のバレンタインは一応婚約記念日でもあったっけか。
アニメ版の高校3年時のバレンタインは2人離れてるから色々妄想の余地はあるよね


このニュース見て久々にこの聖地に戻ってきた(規制中orz)

ttp://blog.livedoor.jp/nizigami/archives/24447643.html

ここの住民の仕業かと一瞬思ったけど、ここの住民にしては竜分が足りないなと思い直した
ここのスレ風にして投稿文改変するとどんな感じになる?

892グッチ バッグ アウトレット:2013/03/12(火) 13:32:01 ID:???
匿名なのに、私には誰だか分かる・・・(^_^;)ありがとう。。。 グッチ バッグ アウトレット http://gucci.kanpaku.jp/

893 ◆Qk6jhPcJQg:2013/05/03(金) 18:44:32 ID:???
ギシアン祭り開催と聞いて遅ればせながら…と思ったら規制中orz
どなたか代理お願いします

ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4170900.jpg

894 ◆Qk6jhPcJQg:2013/05/03(金) 19:30:28 ID:???
本スレ>>147
代理ありがとうございます!

895高須家の名無しさん:2013/05/13(月) 16:37:45 ID:???
意外と竜児の人気が高くてワロス
http://onecall.livedoor.biz/archives/6509247.html

896高須家の名無しさん:2013/05/15(水) 23:46:38 ID:???
確かに竜児はハイスペックw

897 ◆Qk6jhPcJQg:2013/07/19(金) 18:45:26 ID:???
>>243氏じゃないけど形にしたらまさかの規制中
どなたか代理お願いします

ttp://moe-moe.dip.jp/cgi-bin/b/src/moe1886.png

898 ◆Qk6jhPcJQg:2013/07/20(土) 00:15:06 ID:???
本スレ>>249
代理ありがとうございます!

899高須家の名無しさん:2013/07/24(水) 11:16:35 ID:???
前にどこかで、これ絶対に竜児のキャラソンだw と書いたことがあるのだが
それの動画を見つけたので貼っておく
ttp://www.youtube.com/watch?v=yCal53lnfXA

900高須家の名無しさん:2013/07/26(金) 03:44:32 ID:???
>>899
踊る竜児を想像してみようとしたが厳しかった
完全に竜虎ソングだw

901高須家の名無しさん:2013/09/22(日) 01:55:34 ID:???
ニコで一挙放送したんだな
これを機にスレ民が増えるといいなー

902オークリー ゴルフ:2014/05/16(金) 12:32:22 ID:???
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オークリー ゴルフ http://www.gztk1718.com/images/LOGO/ok/okown2005.htm

903トリーバーチ お財布:2014/05/16(金) 12:34:05 ID:???
\s\e\I\O\!\A\・\c\o\|\£c`\ ̄?E?A!¢(Gianfranco Ferre)?¬2011AeCi¶¬\3\i\ ̄\・\c\o?o°k±i?・??!£\E\T\??\¢\-\ec`\I?E\i\U\e\E?\e\a\o\C\£?I\C\¶\?\o?E?e?e\O\§\i?I\3\i\ ̄\・\c\o!£?n\・c`\o\o?I\O\e\o\ ̄£?\i\?\E?\e\?\E?I?¨oB?≪?e\?\o\1\O\ic`\・\c\o?oμA?A!¢1a?oE≪2E?EOA?-“Q?¨?e???|°kIe?≪?e3o°k?・??!£&nbsp;\≪\ec`\N\i\A\E?IYx? ̄?e?|?E°×?E\Uc`\,\a!¢\・\e\Dc`?E?O?¨?A!¢u\?a?¬?O?i?e!£I¬?,\≪\ec`?C?aEO2A?Is`???E?e?A?AEu?T?i?eI¢Ai?E\E\a\¢\o\1?I¶a?”?C!¢1a?EE≪2E?E???1?e?????E,DDO?o?|?≪?¬?i?≫?e!£?IU|?I,s?μ?I?Rμ1μA?C!¢\・\e\Dc`?I\e\a!¢!¢!¢\・\e\ ̄?E?E?o\Uc`\1?E!¢\O\!c`!¢\¢\1\E\e\≪\o!¢\i\¶c`?E?E×i,s?‰EO2A?¬?O?i?e!£\ec`\o?C\・\ac`\×?E\・\e\¨\A\E?a!¢??2??EOA?e?T?C?Oμ×?・?A\D\e\o\1?¬O?Ea?μ?i?A???e!£\1\≪c`\EOE?I?A?c?|?EI\?¬eL?i?eeL?μ?≪OE!£? ̄?e?O?・?T?CeL?i?e?I\1\E\?\A\ ̄?E?T?C?E\?\?\E?A!£\E\A\×\1?IEU?・?c?¬?U? ̄!¢O±??μA?E\e\?\o?¬O!IoμA!£\?\?\e\¢?I\μ\e\E?I??Dg?onlE1?・?A!¢I×…f?I?E??Ieeμ?E\・\e\¨\A\E?¬×・Co?μ?i?A???e!£\O\e\o\E?I?sE・?E??Dg!¢???・?A2AAU?¢?O?i?e\C\¶\?\Ec`?\C\a\a?IAAN§?¬EUoI?・???R?†?I\3\i\ ̄\・\c\o?A!£
トリーバーチ お財布 http://www.jdzzls.com/Edit/images/tbnew/toryb149.htm

904トリーバーチ ワンピース:2014/05/16(金) 23:30:12 ID:???
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?I2014-15AeCi¶¬\3\i\ ̄\・\c\o?I!¢\,\a\±\A\E!¢!¢!¢\O\e\?\E\,\a\±\A\E?E?E?I&ldquo;\a\E\O\cc`\a&rdquo;?E!¢\1\E\ec`\E?a\N\o\ ̄!¢c`?EOaEO?o???e?≫???e?3?E?C!¢DAor?E\1\?\?\e?o???°?3?E?E3E1|?・?A???e!£!!It…??I?¢?e\O\e\E\¢\A\×\・\c\e\Ac`?I\A\§\1\?c`\3c`\E?a\,\a\±\A\E?E?I!¢\Y\A\×?E\E\A\E±u?a\C\E\a?ooI?i?≫?e?3?E?C?O?a?・?μ?oIa?¢!£Aa?ENO?¨?D!¢\Y\A\×?E±u?o¶aOA?・?A???e?I?EYX!c?・? ̄O??¨?E??!£?n≫O?I\?\o\1\O\ic`\・\c\o\?c`\1?I!¢EuOa?Y?E±iCe?o?・???do??IEUAe?E!¢´o?-?E?d\U\?\o?IIeeμ?EOA・t?EEi?o°u?o?AU???1U?¬D´?A??O≫A¶?I?O×aD´Oa!£EUAe?I\Y\o\O\e\a?C!¢U???1U?I×a,,?A!£\Y\o\O\e\aEUAe?E?E?A?A!¢×a,,?I…??・?μ?E???・?μ?I?I・??o?I?¨?A? ̄?i??EE?A?A???I?A?i?|!£???o?E×a,,?O?IE????¬\3\i\ ̄\・\c\o?E?B?s3o?A???e?e?|?E?Y?¬?・??!£!!\1\?\?\e\o\°?I\Y\?\o\E?I!¢\¢\|\?c`?e?e´o・u?EeL??\?\o\Ec`E1??!£?n\・c`\o\o?I\E\i\o\E?E?E?A?A???e×A?3?E?・?A?¬!¢\Y\o\O\e\a?I???i?I?E?≪? ̄CD?iI¶?¬a???!£\i\o\°OE?I\?c`\E\e\I\A\ ̄\≫c`\?c`?E\・\a\A?IOO?I×A(\U\?\o?IO≫・¬EI?T?CAo?a?e)?I!¢?YYX?E?n?A?Y?μ?oNY3o?C?-?e?≪?eA÷DD?1?e?I?I´_?g?A?i?|!£±!EO?I\Nc`\≪c`?I\?\o\Ec`?E\´c`\,\a\1?E\e\O\A\E\O\!c`?oAaOA?・???e?|?E!¢±i?ENY?IEO2A?oAa?E?・???e?|?E±i¬F?aA?A¢?A!£\≪\ec`\N\i\A\E?I?”!c?E?aμ-?C±i¬F?・??\O\ec`?o≫uO{?E!¢\°\ec`\o!¢\a\i\o\,!¢\?\¨\ic`?o’・?・E≪?E?・?AE1OA!£\i\・\¢?I?≪D£?oE??i?≫?e\O\!c`?I\I\A\E?a\≪\e\O\e?E\i\¶c`\°\ic`\O?E?E?ID!IiE1???aO!IoμA?A!£Text by Kaijiro Masuda(FASHION JOURNALIST)
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907オークリーサングラス ゴルフ:2014/05/17(土) 23:10:20 ID:???
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908トリーバーチ 店舗:2014/05/18(日) 08:12:37 ID:???
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909オークリー ゴルフ パンツ:2014/05/18(日) 08:30:54 ID:???
2013Ae9OA28EO(IA)?≪?e10OA27EO(EO)?T?C?c¶??C1ueHIeI¨U?Dg?A!,KYOTO EXPERIMENT 2013!1?¬e_´s?μ?i?e!£2010AeCi?EOQEu?・!¢?nAe?C4≫OA??E?E?e?3?I\O\§\1\A\£\D\e?E?I!¢EO±?1uAU?I?s?E?e?o!¢\O\e\,\e!¢\O\e\o\1!¢\?\R\e\1!¢\E\?\A!¢\¢\e\?\o\A\o?≪?eEA?c?IIeI¨U?Dg?o??Oy?1?eIEa?μA?E×÷A・!¢\¢c`\A\£\1\E?¬? ̄?|!£!,\¨\ ̄\1\U\e\a\o\E=?goY!1?o1U?・??\O\§\1\A\£\D\e?IoEDA?I!¢?E´a?I\,\a\o\e????M?s?o3¬?¨??I´Oa?E?e±i¬F!£EA?c3oNY?I?a?I?≪?e!¢\¢c`\A\£\1\E?e?¬12I¬Nu×÷?oOO?I?A?“?e3o?・??×÷A・?o°k±i!£???IEu!¢O1OE≫a!¢\i\ ̄\A\ac`!¢\・\o\Y\,\|\a!¢EIO3≫a?E?E?a?gEc?μ?i?e!£!,KYOTO EXPERIMENT 2013!1?C!¢\ac`\×\E\o\°?oi??e?I?¬NY?!\a\E\A\E \A\§\e\O\£\A\A\a?IIeI¨!,μOAa?E´2!1!£2013Ae9OA28EO(IA)?29EO(EO)?I2EOegEINY?1?e!£DA?・??±i¬FEO・¨?ENY3o?E?e?e×¢A??o? ̄?a!¢?n?aEO±??I¬F´uNY?!?o\ec`\E?1?e´aOU?E?E?A??\A\§\e\O\£\A\A\a?A?¬!¢?n≫O?IIeI¨?C?I3o?a?A?IOo?S?!?EIo?a!£IiOZ?IOO¶¨?I!¢EO±?OZ?oO’?1?a?I?¬?U?E?o?E???E? ̄?E?A?A?・?T?A???uI´A´?IEO±?!£???3?E?I!¢NOE~?E1Ea_?oE§???A?A?¢?e!,EuOs!1?E!¢±E?e?o‘n?|!,EAOs!1?IAuo|?I??A¢?¬?¢?A??!£AUIeI¨?oA£?・??IeI¨AADg?E!¢×OA≫?I?§Ee?E?e?e!¢IiOZ?o\a\Ec`\ ̄?EAe?-3o?1!£EINY?E?¢???e\?\A\°?o?M?o?A?I?I!¢Oo×÷?O?I・A?‰?o?I?,?a?E?・??!¢,iDAμA?E\×\i\,\§\ ̄\E?¬O’i}?I\?\o\1\E\\\e\a\o\?\e\D\o\E?\μ\o\¬\A!£YKKap?ICMOo?S?E?E?C?aOa?e?i?e?gA|AE?I±E?e?IOo?S?E!¢”ODA?E?C¶E?≪?eAR?e?U?2?e?i?eU??????A?INY???Ieg?E!¢?E?I?e?|?E≫ ̄N§・´?e?¬Ad?3?e?I?≪×¢A??A!£???IEu!¢?goYOo?S?I\s\ac`\,\・\a\o?C¬F´uAADg×÷?O 3OIiAAE??I\N\O\cc`\T\o\1!,superposition!1?a!¢\O\e\,\e?EEO±??EDD?-A´?IOD?CEu?T?i??\T\e\≫\i?\¨\o\§\e\o?I!,I≫E≫?E?3?a?≪?・?3?au\E??IEE?A?≪?e?E?E?e!1?E?E?¬EO±??C3o?a?A°k±i?μ?i?e!£!?,AOa!?KYOTO EXPERIMENT ?c¶?1ueHIeI¨U?Dg?A 2013e_´sAUeg:2013Ae9OA28EO(IA)- 10OA27EO(EO≫a?o:?c¶?U?Dg\≫\o\?c`!¢?c¶?U?Dg?!?o ´oCi×u(?c¶?OiDIU?Dg´oN§AU)!¢Oa?A¢O\D!N§D£!¢?c¶?,RA¢,RAn\Uc`\e\¢\e\A\£!¢Gallery PARC!¢?c¶?EDOUEuC°?U?o EuAUEY:1≪E?\×\i\°\e\a 10×÷A・!¢!,E1?¨?e\×\i\°\e\a!1!¢\O\e\o\,!,\ac`\×\o\¨\o\E\ec`×÷A・!120×÷A・!u???I?U?≪!¢O1OE≫a!¢\i\ ̄\A\ac`!¢\・\o\Y\,\|\a!¢EIO3≫a?E?EevsB\?\U\o\E?oe_´sOe¶¨O÷´s:?c¶?1ueHIeI¨U?Dg?A?gDDI ̄†T≫a(?c¶?ED!¢?c¶?U?Dg\≫\o\?c`!¢1≪OaO”‡a・¨EE?c¶?EDU?DgIA≫ ̄…f≫a!¢?c¶?OiDIU?Dg´oN§ IeI¨U?DgND??\≫\o\?c`!¢1≪OaO”‡a・¨EE?c¶?EDOo?SU?DgIA≫ ̄OnAdO”‡a)!?1≪NYCe?o!?!,μOAa?E´2!1EO?r£o2013Ae9OA28EO(IA) 15:00?!¢19:00? 29EO(EO) 14:00?!uEU,¶e_E?-e_NY?I60 ・OC°!¢e_?o-e_NY?I10 ・OC°≫a?o£o?c¶?,RA¢,RAn\Uc`\e\¢\e\A\£×!Eu£o?c¶?EDEI?cCo?oIeI¨O≫IoIA\ey?C°iR590-1!uμOIAa??oIe??!,?n3o´¨nk!1IAU‡!¢6 ・¬3o?U?e?eAI?OI??i5 ・OEINY?reg£o90・OAI?d£o×OOEI ̄O≫°a C°‰O£?3,500!¢μ±EO£?4,000\ac`\1?N§Eu C°‰O£?3,000!¢μ±EO£?3,500\・\E\¢ C°‰O£?3,000!¢μ±EO£?3,500,sD£EuOOIA C°‰O£?1,000!¢μ±EO£?1,000!u\ac`\1?I25 ?rOOIA!¢\・\E\¢?I65 ?rOOEI1≪E?\μ\?\E?E?I!¢?uIiAuO?(\A\§\e\O\£\A\A\a)&times; ,£OADA(D!Oh?O)?E?e?e\?\o\?\O\ac`?a’÷Yd?μ?i?A???e?I?C?3?A?e?a\A\§\A\ ̄?o!
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910トリーバーチ 財布 メンズ:2014/05/18(日) 12:08:01 ID:???
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912oakley radar:2014/05/18(日) 21:14:10 ID:???
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914オークリー レンズ:2014/05/19(月) 08:56:15 ID:???
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915オークリー ゴーグル レンズ:2014/05/19(月) 20:39:35 ID:???
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916オークリー ジョウボーン激安:2014/05/20(火) 07:42:20 ID:???
\i\o\E\o?\O\!\A\・\c\o?\|\£c`\ ̄?E?A°k±i?μ?i??£¨ISSA LONDON£c?I2011Ae´oIA\3\i\ ̄\・\c\o!£\?\o\E?I\¨\-\?\A\A\ ̄?C≫iA|?E?o?A??iL?°?¬\?\ac`\,\?c`\1?E?E?e!¢E≪?E?e?E?e?I±|E ̄?CEAu??E×Ai??A??AA?・??\?\o\E?IARDOs_?a!¢?≫?yμA?E\μ\ec`?a\¨\-\?\A\A\ ̄?E\×\e\o\E?I\¨\i\¬\o\1?E\?\o\1\N\?\¢?μ?i??\3\i\ ̄\・\c\o!£\?\o\E?IIA≫ ̄?a×3u??E?¨oB?¬\C\¶\?\o?EAa?E?・Tz?T?i!¢\μ\ec`?I?e?|?E??NA?E!¢\¨\-\?\A\A\ ̄?E\?\O\E\o\°?a!¢\C\e\±c`\E?CN}ej?E\C\£\Ac`\e?¬\¨\i\¬\o\E?E?o?“?eEI?2??!£\≪\ec`\N\i\A\E?I!¢I≪e??IYx?-?EOO?e?μ?i??\?\o\E?I\Oc`\A?a…??≪?EEAOo!¢e??Y?E\O\§\1\A\£\D\e?E?E!¢?”!c?E\?\o\E?IiL?°?oCD?eE!?A???e?|!£or?a?≪?E\i\A\E!¢\?\¨\ic`!¢\O\ec`???・?AA÷?e??\°\ec`\o?¬!¢1A???mμi?o\?\ac`\,?μ?≫?eAa?A×A?????EAA?・??\3\o\E\e\1\E?o?E?・!¢\≪\e\O\e?E?I?E\・\A\ ̄?CI´???μ?i??e?‡i?Y!£EO2A?a\・\e\ ̄c`!¢?????E!¢EO???s?I!¢´I???IEe?A??\3\A\E\o\U\?\e?a\?\?\e\¢Nu?I\T\A\E?E\,\ac`\,c`μE!¢U??g?C×ADAμO?I?e??EuμO?≪?e×÷?e?i?A???e!£´oEE?IARDO?I???a?I\¨\i\¬\o\1?o×・?°?1?e!¢\?\A\μ \i\o\E\o?E?e?C?I?I\3\i\ ̄\・\c\o?EEEEI?¬?A??!£
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917トリーバーチ 激安 バッグ:2014/05/20(火) 07:42:45 ID:???
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924トリーバーチ 財布 激安:2014/05/22(木) 22:19:24 ID:???
?I2012Ae ´oIA\3\i\ ̄\・\c\o?C?I!¢1960Ae´u?I\i\o\E\o?I\Y\A\×\¢c`\E\・c`\o?E!¢???3?C≫iUS?・??\¢c`\A\£\1\Es_?¬\?\o\1\O\ic`\・\c\oO´?I?n??!¢\O\i\A\・\a?C\¨\i\ ̄\A\£\A\ ̄?E\1\?\?\e?¬“B?A??!£&nbsp; ?T?o?I\Oc`\?c`?\O\i\?\ ̄!£60Ae´u?I\Y\A\×\¢c`\E?I\N\?\a\E\¢?C?¢?e!¢\Oc`\E\e\o?I!,\μc`\,\§\o\E?\U\Nc`\o?\i\o\ec`?\Ic`\A?\ ̄\e\O?\D\o\E!1?I\¢\e\D\a\,\a\±\A\E?oEO’i?±???3?E?C?aODAu?E\¢c`\A\£\1\E!£DOOa?C?eOA?¬1a?eEi?t?I\3c`\E?EE??T?e!¢\3c`\E!¢\,\a\±\A\E!¢?I\3c`\E!¢?E\N\?c`\o?I\N\o\A?¬?A? ̄!£\¢\?\A\a?II¬?,? ̄\?\R\e\1EE\Y\A\×?\¢c`\A\£\1\E?CLAOU×!?I\C\o\£\A\E?\U\A\ ̄\Ec`?I\e\?\O\1\?\?\e?≪?e!£\N\1\A\e\°\ec`\o!¢\¢\ ̄\¢\O\ec`!¢°×!¢\e\?\E\°\i\??EE¬?a?≪?E\≪\ec`\N\i\A\E!£\U\|\?\??a!¢O°CoA±!¢?I\O\ic`\°\・\ac`\o?¬s[?ODA?¢?O?i?e\Y\?\o\E?o\×\e\1?・??!£\1\e\A\N?oAA?-!¢\×\e\o\E?I\・\e\ ̄?I?a\N\,\a\T?I?e?|?E\1\?\?\e?a!¢\1\E\e\?\×?I\¢\o\Ac`\|\§\¢?¬AμEE?C?¢?e\Oc`\?c`?\・\a\i\・\o\¬c`?E?I!¢\≪\e\O\c\e\E\¢?II≪e??IIA?C?I,E? ̄EA?a?≪?EEu≫i?oaY?・?E?μ?≫?e!£&nbsp; \e\1\E?I!¢\i\o\E\o?I,s?‰×!O¬?O\a\?\O\§\¢?a?Z?S?O\?c`\Uc`?I\¢\o\Ac`\°\e\|\o\E?I\E\?\E\ ̄\e\O?E? ̄?|\¢c`\A\£\1\E?a\i\A\ ̄\1\?c`!¢\a\C\es_?I\1\?\?\e!£\1\e\a?C\・\ac`\×?E\e\?\o?¬\≫\ ̄\・c`?E×E?I!¢oAEA?E´I???a?I?A?±??\,\a\±\A\E!¢?E\×\e\o\E!¢\1\Ic`\ ̄\×\e\o\E?I\1\-\Ec`\N\o\A?E?E\i\A\ ̄?Ee?‡i?Y?C???A?N???A!£\,\c\o \¬\e\¢c`\I?¬E\?A??aa?a!¢\¬\e\¢c`\I?I\1\O\e\A\E?I\O\e\o\E?E?・?A?≪?e?EEU?±?A?¬?i?A???e!£&nbsp;
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925トリーバーチ アウトレット:2014/05/23(金) 01:35:45 ID:???
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926トリーバーチ ピンク 財布:2014/05/23(金) 05:11:40 ID:???
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927トリーバーチ セール:2014/05/23(金) 08:49:43 ID:???
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928トリーバーチ ショートブーツ:2014/05/23(金) 12:25:51 ID:???
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929トリーバーチ トートバッグ:2014/05/23(金) 15:59:20 ID:???
?|?c?C§nj\o1E?I\T\e\A\3\s\a\E\±c`\・\c\o\1\Uc`\12!?Ni!??IGallery\1\Uc`\1?CE??T?A??O1E?!,TRASH GARDEN!1 ?≪?e!¢DA???E\¢\?\A\a!,\1\±c`\E\×\e\o\?c`!1?¬μC?o!£(Alexander Lee Chang)?I\×\i\1\±c`\?c`?E?・?A?IO≫Aa?¬1a?e\¢\?\A\a?A!£!,2nd lives for trash£??´?s?E?aμU2?IEEEu?o!1?E???|\3\o\≫\×\E?I?a?E!¢E1?i?E? ̄?E?A??\1\±c`\E\Uc`\E?¬\×\e\o\?c`?E‰aEi!£\¢\i\-\μ\o\Ac` \ec` \A\a\o?I!¢?n?T?C?E?a\≪\|\o\?c`IA?IoEIi?o?≪?±?e\O\A\ ̄!¢\・\c\A\×\Uc`\E?E\1\±c`\E\Uc`\EOA?I\R\¢?oE1OA?1?e?E?E!¢\×\i\1\±c`\?c`?E?・?A?IE???Ee?iOc?i?eμe×÷?e?o?・?A?a?e!¢OOC°?≪?e??EEμA?E?\?e?K?¨??\C\A\-(\1\±c`\E\Uc`\E?I°a2?・O)?o!¢OA?OE??I\×\e\o\?c`?E?C?-???e?E???¨?A?????E???|!£×O・O?I\1\±c`\E\Uc`\E\C\A\-?¬?o? ̄?A?a´oOE・o!£\・\c\A\×\a\e\,\E\e?I\1\±c`\E\×\e\o\?c`?aO?‰O?μ?i?eOe¶¨?A!£\×\e\o\?c`?A?±?C?I?E? ̄!¢-h?3?EAa‘]?・??≫??ED!IiEe?i?E?・?A?aE1?¨?e?3?I\¢\?\A\a!£×OO¬?CAs?A???T?T?E?E?A?A???e!¢?U×A?I?¢?e\1\±c`\E\Uc`\E?a?|O≫¶E≫iUS?μ?≫?A?s?e?|!£!?\¢\?\A\aCe?o!?μeAn£o2!?Ni!?×!Eu£o?i1ECoC§nj\o1E2-10-6 \≪\μ\E\U\e\C101?y,n£o£?26,250(E°Tz) \1\±c`\E\Uc`\E3O?ATz?s?I?ooI?I £?15,750!≪Nu×÷AUeg£o×¢IA?≪?e?s1\oOAURL£o
トリーバーチ トートバッグ http://atecourier.com/newss/tbnew/toryb088.htm

930トリーバーチ 鞄 人気:2014/05/23(金) 19:25:02 ID:???
×O・O?I\1\?\?\e?EoI?i?≫?A\1\Ec`\≪c`?oAA?-?3?E?1ARDO?o!¢\1\E\ec`\E?C\-\a\A\A!£?O?E?I\1\?\?\e\A\・\a£|\¢\ ̄\A\£\O?E×aOa?EE!?eEe?i?eEE?¬‰??¨?A???e!£!¢!¢\ac`\E?E?E・u?U? ̄\T\A\A?1?e\1\Ec`\≪c`?I!¢\?\|\o?C?a´o≫iUS!£?a?・?a?iEIEO?C??DO?¢?O?i?e\1\?\?\e\o\°Dg?I±OO?£!!o\Dc`\D\ec`&times;\¢\C\£\A\1!!\Dc`\D\ec`?I\E\i\o\A?o\¢\C\£\A\1?I\1\Ec`\≪c`?E\C\E\a!¢\-\a\A\×?C\Uc`\?\A\・\a?E×A±A?・?A!£\ac`\≫\o\A\£\A\ ̄?E\¢\?\A\aI¬E??E?A?±?E!¢egs`???E??\3c`\C\£\Ic`\E!£\1\E\A\×\Uc`\,URL£o!o\,\a\o\a\i\?\E\U?\3\a \C \R\a\e\?\o&times;\E\ac`\D\e\o\1!!\1\?\,\a\o?E?oMIX?・??\C\¶\?\o?I\¢\|\?c`?oO÷OU?E!¢?Ee?‡i?Y?C?T?E?a?e?i?A???e!£?E\1\Ec`\≪c`?ooI?i?≫??EI?‰Os\3c`\C!£\1\E\A\×\Uc`\,URL£o!o\e\?\Ac`\1&times;\3\o\Dc`\1!!Da?o’O?eEI?2??\e\?\Ac`\1?a\C\E\a?a!¢?a?1?U?A\ac`\Dc`\μ\?\o?E?I?¬\Y\?\o\E!£\ec`\o?E\・\e\¨\A\E?¬EAEY?CAR?I×O?e?・??÷EA|?oOy?-A¢?A?e!£\1\E\A\×\Uc`\,URL£o!o\3c`\E&times;\3\o\Dc`\1!!\T\E\A\・\a?E?I\¢\|\?c`?I\3c`\C?o!¢\e\O?E\ic`\≪\A\E\1\Ec`\≪c`?C\I\o?1!£?・?A\?\A\ ̄\1?oO??≫?A!¢\・\A\£\Uc`\?iL?E!£\1\E\A\×\Uc`\,URL£o!o\E\A\E\-\a\A\×&times;\E\ac`\D\e\o\1!!\ac`\Dc`\μ\?\o?I\1\?\,\a\o?E\-\a\A\×?E???|?≪?E?e\Uc`\?\A\・\a?E\1\?\?\e!£?I\≪\e\O\e?E\1\Ec`\≪c`?C!¢AR?I×O?e?・?μ?o\×\e\1!£\1\E\A\×\Uc`\,URL£o!o\i\o\Ec`\o\3c`\C&times;\a\E\A\≪\?\?\¬c`!!E≪Ei?o\O\ec`Iμ?C?T?E?a??\°\e\Cc`\・\c\o\3c`\C!£ARDO?e?・??\・\e\¨\A\E?E!¢\1\Ec`\≪c`!¢\D\A\ ̄\N\A\ ̄?E\1\Yc`\A\£?E\¢\ ̄\≫\μ\ec`?oMIX!£\1\E\A\×\Uc`\,URL£o!o\O\§\¢\ec`\¬c`\e&times;\E\ac`\D\e\o\1!!?3?A?e?I\1\E\A\×?I!¢μ-??\Uc`\,\a\≪\ec`?C?A? ̄?e\i\o\Ec`\o\3c`\C?¬!¢?E?3?≪Ny?≪?I?e?|?E2≫E?×h?E\ac`\EA ̄?|!£\e\?\E\°\ic`?E\Uc`\,\a?I\e\?\o?I\1\Ec`\≪c`?C?yO≫?・?A!£\1\E\A\×\Uc`\,URL£o!o\E\a \O\e\|\o&times;\E\?\-!!\E\a \O\e\|\o?I\・\a\A\i\o\Oc`\1?E\E\A\E?o?・?A!¢\i\C\£\×\i\A\Oc`?E!£\E\?\-?I\1\|\A\・\a?E\E\A\EA±!¢\?\A\ ̄\1?C\U\i\?\E?o???≪?≫?A???e!£\1\E\A\×\Uc`\,URL£o!o\i\o\°\1\≪c`\E&times;\E\ac`\D\e\o\1!!3a?IN?E\・\ac`?¬\¢\ ̄\≫\o\E?E?E?A??\Uc`\,\a?I\E\ac`\D\e\o\1?¬\i\E\i?Ee?‡i?Y!£\ac`\o\E?A?Y?μ?oEu?≪?・??\≪\,\a\¢\e\3c`\C?I?aEO±?!£\1\E\A\×\Uc`\,URL£o
トリーバーチ 鞄 人気 http://jinganhome.com/page/html/tbnew/toryb128.htm

931トリーバーチ 長靴:2014/05/24(土) 02:51:29 ID:???
2013Ae4OA14EO?T?CLULU GUINNESS&times;UNIQLO \e\A\O\o\°\D\1?¬¶?AU?o×sDDOD£!??DOμA?E\D\A\°?¬EE?Y?I(LULU GUINNESS)?E(UNIQLO)?¬\3\e\U\ic`\・\c\o?E?e?eT\・\a\A?o°k±i!£\a\E\ ̄\iE≪μe?a?e?O\a\o\e\?\o\1\E\¢?E?A°k‰OOD?A!£1989Ae?E≫aEc?oA¢?AEI?2?e?a???E?a!¢\O\!\A\・\c\o?I?c?≪?e?I×¢A??o? ̄?a!¢Ia´I???CEA?c?E3oμe?o1u???・??\e\e \R\I\1!£?n≫O!¢\a\E\ ̄\i?E?I\3\e\U\ic`\・\c\o?COQEu?・??\¢\?\A\a?I!¢\e\e?\R\I\1?e?・??\×\e\o\E?a\C\¶\?\o?o?¢?・?e?A??\-\ac`\E?C?¢?e?E?¬?e?E?3?≪\1\?\?\e\A\・\a!£\O\e\o\E?oIo?O?1?e¶¨・¬\≪\ec`?Iu\!¢°×!¢3a?o\a\?\o?EE≪14\N\?c`\o?¬μei^?E?K?O!£?T??!¢2013Ae4OA8EO(OA)?≪?e4OA21EO(EO)?E?I!¢\a\E\ ̄\iay×uμe?E\e\e \R\I\1?I\・\c\A\×in\・\c\A\×?¬μC?o!£T\・\a\A?I?a?A?i?o!¢\D\A\°!¢?a!¢?rO??E?E?I\¢\?\A\a?aμC?o?1?e!£4OA9EO(≫d)18:00?≪?e?I\C\¶\?\Ec`?I\e\e \R\I\1±?EE?¬\a\E\ ̄\iay×uμe?EA´μe!£\3\e\UT\・\a\A?E,¶Eo?1?e\?\°?o3O?A?3?o?AIE×A100Au?E?I!¢\e\e±?EE?≪?eEO”3?E\×\i\?\o\E?¬¶E?μ?i?eOe¶¨?A!£AUegOD?E?I!¢O¢1uiL?I\1\?\?\e\A\・\a?E\e\A\O\o\°\D\1?a¶?AU?o×sDD!£μeAn?EoI?i?≫?A\A\§\A\ ̄?・?A?s?A!£!?EIA・O”??!??y,n : £?1,500(E°Tz)±uEy : E≪14\N\?c`\o\μ\?\o : S!¢M!¢L!¢XLO1e_μeAn : UNIQLOE≪μe?a?e?O\a\E\ ̄\i\a\o\e\?\o\1\E\¢
トリーバーチ 長靴 http://www.kojimacm.com/wcs/_notes/tbnew/toryb161.htm

932トリーバーチ エナメル財布:2014/05/24(土) 06:39:36 ID:???
\¨\E\i\O\A\£\A\ ̄ Ua?±?|?a?A±?μe?¬2012Ae8OA25EO(IA)?E\e\E\ac`\¢\e\ac`\×\o!£1uAU?I\¨\E\i\O\A\£\A\ ̄?E?・?A?I3o?E?E?e\Uc`\a\3\i\ ̄\・\c\o?oE!?e’Q???o\1\?c`\E?1?e!£(ETRO)?I!¢\U\?\o\ec`±u?o¶A×O?I??・¨?E\≫\o\1?C\a\A\o?E?e?s?¬?¨?e?≫??!¢\?\?\e\¢?o´u±i?1?e\e\°\,\a\¢\ec`\O\e\o\E!£DA\・\c\A\×?I?3?i?T?C?IOOon,DOc?i?e\?\ac`\,?oO≫DA?・!¢AF?I?¢?e\e\?\E\O\e\|\o?E\1\A\o\i\1\O\ic`\a?oE1OA?・??\C\¶\?\o?C!¢¶?≫aμA?C\・\ac`\×?EO!Io?E?E?A??!£???3?E?K?O?I?I!¢\O\e\o\E?E?e?C?I?I¶a2E?E?E\≪\e\O\e?E\×\e\o\E?¬÷EA|μA?E\3\i\ ̄\・\c\o?A!£\Uc`\a\3\i\ ̄\・\c\o?I!¢\ac`\≪c`?≪?e???I?sE・?o\1\?c`\E?・??\¨\E\i?I?T?μ?EOa1Ci”!£EIU|?EEO2A?E\U\?\o\ec`±u?oEc?・??\ ̄\A\・\c\o?a!¢?!?E?,?s?¬A?? ̄?ism?E\O\e\o\±\A\E?E?E!¢\D\e\¨c`\・\c\oON?≪?EO1e_?μ?i?e!£?T??!¢\O\e\o\E?o´u±i?1?e±u?C?¢?e!,\¢\e\E\≪!1?oOA????\O\c\E\O\ic`\a?a\E\i\??E?E?I\Uc`\a\¢\ ̄\≫\μ\ec`!¢¶A?“μA?E\C\¶\?\o?CEE?Y?I\・\ac`\o?a“B?|!£!!\¨\E\i?I2012-13AeCi¶¬DA×÷\3\i\ ̄\・\c\o?a?¢?i?≫?A\A\§\A\ ̄?o£o!?\・\c\A\×Ce?o!?\¨\E\i\O\A\£\A\ ̄ Ua?±?|?a?A±?μe×!Eu£o´oUaED±±Co?CIiiR8-7 Ua?±°UO?μe´oUa?|?a?A±?μe5F \?\o\?c`\E\・\c\E\e\C\¶\?\Ec`\o\O\A\£\A\ ̄TEL£o06-6313-7386
トリーバーチ エナメル財布 http://exploreway.net/styles/tbnew/toryb067.htm

933トリーバーチ 二つ折り財布:2014/05/24(土) 10:12:30 ID:???
2013Ae7OA6EO(IA)?E!¢\Oc`\A\I\|\1!,\≪\O\§ \E \i\U \e \ac`\e(Caf&eacute; de Rop&eacute; La mer)!1?¬E~E??O≫E≪o£°¶?E\ac`\×\o?1?e!£\1\?\?\e\A\・\a?C\e\e\A\ ̄\1\ac`\E?¢?O?i?e!¢\a\E\E?I\Oc`\A\I\|\1?A!£?n≫O?C4¶EA??IIA?oO-?¨?e\≪\O\§ \E \i?U \e \ac`\e?I!¢1972Ae?E\ac`\×\o?・??O-ET?±i2IμA?I?≫Oh?I\≪\O\§!,\≪\O\§ \E \i?U!1?o?I?I?μ?≫??\Oc`\A\I\|\1!£?n≫O?IAyAeOOEI?E\?\U\o\E?a\¢\ ̄\A\£\O\A\£!¢?3?A?i?e?I\Oc`\E?E?EE¢?e?A? ̄?μ?o!£Ca??o£?oO≫Iu?C?-?e\1\?\?\e\A\・\a?E?Oeg?C!¢&ldquo;Iu?i?e?i?E??IA&rdquo;?o?i?±?A? ̄?i?e!£7OA28EO(EO)?E?IIUO-\O\i\・?oO-?¨!¢AA?・??\μ\o\≫\A\E\?\?\a?EoI?i?≫??\×\i\s\¢\a?\¢\3c`\1\A\£\A\ ̄\e\?\o?oDD?|?E?E!¢¶a? ̄?I\¢c`\A\?\1\E?E?e?e\s\ac`\,\A\ ̄\?\U\o\E?¬e_´s?μ?i?e!£?T???°AeEE?Y?I\e\¬\ic`\ ̄?a!£?n≫O?I!¢7OA7EO(EO)?E?|±±?g?Ibringhton beach studio?e?e\e\Rc`\E?¬? ̄?Y?1?e!£!,EO±??Io£ERO!?o88sx!1(-h?3?O)?E?asx3o?μ?i?A???eO≫E≪o£°¶?I!¢OuOAU!?I?v?o±3?E?・??AA?・??ao!£Cc?i?A???i?DAA?・??I|EO?E12?E,≫E?E??aAR?a?e!£???I\i\±c`\・\c\o?EOOOA?μ?i?e\Oc`\A\I\|\1?I!¢´u1UE?!,SATURDAYS SURF NYC!1?oEO?¬?±??\,\§\I\e\e\C\¶\?\o?¬OOO??oEO?¬?±???¨Ii?C!¢°×?oUFOO?E?・??IaOQ?I???I?T?T?EAyAe?e?e?a1.5±¶?IAa・e?E’?´o?・!¢,u?Ee_・A,D?¢?O?i?e\e\e\A\ ̄\1?Oeg?oIa1c?1?e!£\・\a\o\N\o?\i\?\o?I\E\e\o\ ̄\a\E\ac`?¬3a?g?・?A?a?e!¢E~E?O°2E?oE1?A??\Oc`\E\a\E\ac`?a?S?・?a?e!£IO?E\≪\O\§ \E \i?U \e \ac`\e?¬\a\1\1\a?1?e?I?I!¢I£EU?E\・\a\Ec`\,\a\o?Ie×EETz?sEyA?IT¶¨?×OY\i\?\o?A!£×oAe!¢JAL1ueH??\O\,\I\1\ ̄\e\1?C?a\μc`\O?μ?i???×OY\i\?\o?oEC・C?a?S?・?s?¢?i!£!?e_´sCe?o!?Caf&eacute; de Rop&eacute; La mer×!Eu£oEnAI´¨±hEyAO??E~E?iRO≫E≪AUeg£o2013Ae7OA6EO(IA)!≪8OA31EO(IA)?reg£oA?EO!!11:00!≪21:00(L.O. 20:15)!¢IA?EO?×£!!11:00!≪22:30(L.O. 21:45)!!!u¶?oI!¢Iioo?E?e?e‰a,u?I?EAUDO?¢?e!£
トリーバーチ 二つ折り財布 http://corpgolf.com/golfwear/tbnew/toryb059.htm

934トリーバーチ 靴 激安:2014/05/24(土) 13:46:09 ID:???
?¬2010-11A/W\3\i\ ̄\・\c\o?o°k±i?・??!£?n≫O?I\3\i\ ̄\・\c\o\Ac`\T?I!,Le Revolution!1!£!!\¨\i\¬\o\E?E\・\A\ ̄?EOD?E!¢?E?oEUoI?μ?≫??!¢3o?a?A?I\E\A\E?A?±?I\¢\?\A\a?≪?e?“?e?A?μ?i?e\3\i\ ̄\・\c\o?E?E?A??!£?SEIKO TAKI \O\e\o\E\×\i\O\£c`\e\C\¶\?\Ec`?{?≫??×O?¬2007Ae?E\O\e\o\E?o\1\?c`\E!£?{?I?C\O\A\E\C\¶\?\Ec`?oμ£μ±?・?A?????U?s?o?a?A!£2009Ae3OA?Ee_´s?μ?i??080\D\e\≫\i\E\O\!\A\・\c\o?C!¢?{?I,uμ×?E?¢?e???μ?E\C\e\±c`\E?E???|?a?I?o±i¬F?・???U?・??!£
トリーバーチ 靴 激安 http://atecourier.com/newss/tbnew/toryb173.htm

935トリーバーチ かばん:2014/05/24(土) 17:18:27 ID:???
?I2012Ae´oIA\3\i\ ̄\・\c\o!£AA?・????Dg?E\ ̄\e\1?\o\!\o?\¢\A\・\a?E?e?e?E\ ̄\e\¨c`\・\c\o?¬!¢DA?・??\1\?\?\e?o?§?-3o?・??!£ \3\i\ ̄\・\c\o?I\?\?\E\e?I!,LESS AND MORE!1!£&nbsp; \1c`\Nc`\U\i\?\E?I\e\A\ ̄?Eu\?I?A?D?UA±×O?E\i\¶c`\・\ac`\o?ooI?i?≫??!¢Ca!c?・??\3c`\C\£\Ic`\E?C\1\?c`\E!£???・?A!¢????°×?Eu\?I\3\o\E\e\1\E?o\a\?\o?E!¢?I\°\i\??E(A1,i)?I\O\e\|\o!¢\O\ec`?Ie?O°?¬?O?i?A??!¢・g?a?≪?Ee?‡i?Y?I\≪\ec`\N\i\A\E?¬O1e_?μ?i??!£\・\e\¨\A\E?I!¢\E\A\a\e\e?E\e\e\A\ ̄\1,D?o2D?・?E?¬?e!¢\U\e\ac`\a?oYX?a?≪?E\3\o\E\ic`\e?・?A\ ̄\ec`\o?E?T?E?a??!£\1\e\a?E?o?a!¢3O?AEI?2?e?i??\,\a\±\A\E?I?¬?keL?I\e\?\o?o?e?e\・\ac`\×?E,!?≪?OEI?¬?e?≫!¢\I\A\ ̄\e\?\o?a\|\¨\1\E?IY†1u?o2E?e\C\£\Ac`\e?C\1\?\?\e\A\・\a?E\e\°\,\a\¢\ec`?o÷E?≫?A???e!£&nbsp; ?μ?e?E!¢\O\cc`\T\e?E\≪\A\A\£\o\°?E\≪\,\a\¢\e?E\1\?\?\e?¬?~Ai?E\3\o\O\Ic`\・\c\o?oO??≫!¢T\・\a\A?I?C?・?E?a?≪?E!¢\Nc`\≪?a\E\i\o\A?I\・\e\ ̄?C?E\¢\?\A\a?EEu?T?i‰a?i?e!£\E\A\a\e\e?E\3\A\E\o\U\?\e?IT\・\a\A?a!¢\A\?\ec`\E\?\A\A?C\Ic`\O\e?Ee?‡i?Y!£OOOA?μ?i??\1\?\?\e?A?≪?e?3???B?s3o?A? ̄?e!¢I´???μ?i??Dior Homme?I\1\O\e\A\E?¬?e?¨¶E?e!¢AA?・??\3\i\ ̄\・\c\o?E?E?A??!£
トリーバーチ かばん http://corpgolf.com/golfwear/tbnew/toryb119.htm

936トリーバーチ トートバッグ:2014/05/24(土) 20:53:50 ID:???
?I!¢2014-15AeCi¶¬?I\a\o\o\3\i\ ̄\・\c\o?o\?\?\e\¢?\s\e\I?C°k±i?・??!£?n≫O?I\3\i\ ̄\・\c\o?oO≫NO?C???|?E&ldquo;\|\¨\1\?\o?\D\?\≪c`&rdquo;!£???A?a?I\o\§\e\μc`\A?I≫I?O?a?≪?EEA?cOQ?E!¢\O\e\1\¨\o\,\§\e\1μA?E\¢\a\e\≪?I\Ic`\E?\D\?\≪c`?a\a\E\ ̄\i\1?E?E?I\1\Yc`\A\D\?\ ̄?IOaEO!¢???・?A\|\¨\1\?\o?IOaEO?o\×\e\1!£E≪?Y?a?o?a?o?I\D\?\≪c`\1\?\?\e?oIa°,?・?A???e!£!!&ldquo;\o\§\e\μc`\A?¬?“Oi?1?e\D\?\≪c`&rdquo;?I!¢?a?I?eAAIi≫A?C\N\i\O\e?A!£\e\?\Ac`\1\,\a\±\A\E?I\O\A\°\μ\?\o?I?¬E≪Aa?E´o???i?A?a?e!¢?n?A?Y???t±u?I!¢\N\o\A!¢?I?I!¢\a\E\ ̄\i\1?a\D\?\ ̄?ID´Oa?¬U?D´\×\e\o\E?μ?i?A???e!£\O\ec`\O?E\i\¶c`?I\A\a\A\×\1?I\1\?\?\e\o\°?Is^???1?R?e?e?|?E?aE??¨???¬!¢A¢?AO??I\o\§\e\μc`\A\e\Dc`?IOQ?I?I\A\o\・\c\o?I\i\A\E\?c`\o?T?C´μ?-EI?¬?A?A????!£\|\¨\1\?\o?IE!?eEe?i・??a\ac`\a\¢?I\≫\o\1?¬1a?e!£V\?c`\o?o?U?a?E?E?A??\1c`\A?E?I!¢nR?IIa?a\μ\U\A\o?I?dEo\i\A\U\o?o,¶?O!£\´c`\,\a\1?EE≪?Y?IOD?E?E?3?≪?E?U?e?・?μ?o?O?¨?A???e!£?I\O\cc`\T\e?E\,\a\±\A\E?E?I!¢´o?-?a?I\i\¶c`\ec`\ ̄?oAaOA!£\C\E\a?I\・\a\A?E\N\o\A?IEI?EOd???i?D!¢¶?≫a?I\¬\o\T\o?E‰aEi?1?e!£!!O≫・??C\¨\i\¬\o\1?I2?・O?a?Q?・?AIu?i?A?I???E??!£\Uc`\,\a?I?IDa?o?T? ̄?A?A!¢\Uc`\,\a?I\?c`\E\e?E\´c`\e\E?I\I\A\ ̄\i\1?ooI?i?≫??\1\?\?\e?I!¢\ ̄\e\・\3?\?\?\e\¢?IEA?cOQ?E?Is`?|\o\§\e\μc`\A?E?e?C?I?I??DOμA?EE≪?Y?o・A?A?A???e!£A≪A??I\Nc`\≪c`?a\・\cc`\EOE?I?a!¢?3?I\O\e\o\E?A?E2≫E?×h?EIO?s?EO??¨?E??!£\≪\ec`\N\i\A\E?I!¢\O\e\A\ ̄!¢!¢\O\e\|\o!¢\Uc`\,\a!¢\i\A\E!¢\°\ec`\o!¢\O\ec`?E?E!£E≪?¬OO?¨?a?I?AIo?E?¢?e?n\・c`\o\o?C?I¶aE≪E1???¬A?A¢?A?¬!¢\°\ec`\o?a\I\?\Oc`?E???A??A÷DDE≪?oNo?μ?¨?A?A?a!¢IO?¬μA?oDD? ̄×E?Y?¬oA?T?・? ̄E??¨??!£Text by Kaijiro Masuda(FASHION JOURNALIST)
トリーバーチ トートバッグ http://www.kojimacm.com/wcs/_notes/tbnew/toryb114.htm

937トリーバーチ 長靴:2014/05/25(日) 00:32:55 ID:???
×o?I\a\C\e×AOA?I\E\A\E?I(my panda)!¢EO?E3O?A?A???e?I?I\U\Oc`\A\o\ec`(booby dazzler)?I?I???°?e?s!£OO?I\a\C\e?I(Mackintosh)?I\3c`\E?E(mercibeaucoup,)IONu?I\E\e\o\ ̄?ooI?i?≫?A!£OA?Yμ??I\・\o\U\e!¢\?c`\?\o±u?¬\e\E\ac`\¢\e!£I¨3A!,OA?Yμ?\A\§\A\ ̄!1?E?aoo?D?i!¢¶a? ̄?IEE?EOH?・?T?i?A?-???¢?I±u?¬!¢OA?Yμ??IDA???E\¢\?\C\o\A\£\A\£?E?E?e?U? ̄Eu?T?i‰a?i?e!£\・\c\A\A\O\o\°\D\A\°?o?I?,?a?”!c?E?oAa?CO1e_?μ?i?eOe¶¨?A!£?aAuA¶A??I2013Ae10OA30EO(ER)!£±?d^1eA?I\¶?\1\Ac`\,?C?I!,\i\?\・\I\?\≪\e\D\3!1?Ei}?・??IOOO\1\Ac`\,?o11OA5EO(≫d)?T?CO1e_?・!¢DA?・??\?c`\?\o?oE1?A??,÷\O\e\o\E?E\3\e\U\ic`\・\c\o?・??IT¶¨\¢\?\A\a?o°k‰O?1?e!£?n≫O?I\e\E\ac`\¢\e?C?I!¢?3?i?T?C?I!,\T\ ̄\s\e\o / \¢\o\・\§\o\E!1?o\¢\i\o\,?・??\?c`\?\o±u?o,A?a?A!¢DA?・??!,\T\ ̄\s\e\o / \?\≫\?\o!1?E\a\C\e\A\§\o\,!£\a\e\,\E\e?oEU?±?@?R?A?A!¢?EE≪I¶?CA÷?e? ̄E¬?a?≪?EEEEI?2??!£?3?I±u?I!¢\1\3\A\E\e\o\E?¬1u?C1UAi?・?A???eEA?c?I\A\§\A\ ̄?oO≫A¨?yOA?1?e?Cev!,\1\3\A\E\e\o\E \?c`\?\oμCO?Eu!1?EOyE?μCah?μ?i?A???e!£\ic`\o\A?I\≫\i\a\Ec`?E?I\1\3\A\E\e\o\E1ueHe_°k?O?IEO±?nvOU´u±i?C?¢?e\1\A\£c`\O\o?\Uc`\≪c`?aμC‰ ̄?・!¢!,E??¬×A?A???e?I?I×a,,?≪?eEU?±?@???A\-\e\E?C?1!£OA?Yμ??I?≫?y?E,iDA?E???|?y??OQ?o12OD?C?-?e???¨!¢μCah?EOA?e?T?・??!1?E\3\a\o\E?・??!£!!!!\e\E\ac`\¢\e?E?¢?i?≫?A!¢\C\¶\?\Ec`?a\O\e\o\E?E\3\e\U?・!¢!,\T\ ̄\s\e\o / \?\≫\?\o!1?oE1?A??IT¶¨\¢\?\A\a?aμC?o!£2I?O\O\e\o\E?I!¢(Mackintosh)?a(min&auml; perhonen)!¢(ANTIPAST)!¢(JOHNSTONS)?E?E!£\3c`\E?a\D\A\°!¢\?\A\ ̄\1?E?E?I\O\!\A\・\c\o\¢\?\A\a?o?I?,?a!¢?O?s?a\1\Ac`\・\c\E\ec`!¢E3A・?E?E!¢・u?U??\,\a\o\e?I\¢\?\A\a?¬μei^?E?K?o?C???e!£!!?E!,OA?Yμ?\A\§\A\ ̄!1?I!¢1956Ae?EDAETμe?E\ac`\×\o?・??!,\A\£c`\o\¨\?\,\ac`\・\c\A\×!1?IIT¶¨\・\c\A\Nc`?aejO??I±u?E?・?A’nOA?μ?i???I?¬AdO´!£???I2Aeaa!¢1958Ae?e?eE≪d^?O?E?U?T?e!¢?nEO?T?CE1?i?i?A?±?A?-??!£2012AeCi?E?I!¢OA?Yμ?\A\§\A\ ̄?oE1???A?±!¢!,\?c`\?\o!1?I\×\i\ac`\・\c\o?EO?I×?・???E?・?A2013AeOO?μ?EOOA¢?μ?i?e\?c`\?\o?\¢\ic`\E?I\N\A\±c`\,2?eTμU1oAEUUpAo?I?EYx???A???e!£?T??μeAUBGM?E?・?AA÷?μ?i?eDA\Ac`\T\?\o\°!,ISETAN-TAN!1?o,e?|?I?IE,O°i‡×O!£?3?I±u?o\?\ac`\,?・?A×÷O~?×÷Cu?μ?i???a?I?A!£\-\ac`\E?CA ̄?≪?s?¬?¢?A?A!¢?U?e?・??DA?・??\?c`\?\o!£OA?Yμ??I!¢55Ae?I1?A??E\¢\?\3\E\A\ ̄?E\?c`\?\o±u?o\e\E\ac`\¢\e?1?e?3?E?C!¢O-μa?o´oCD?E?・?E?¬?eI´A´?O?EIo?≪?|\Y\,\A\£\O?E×E?Y?oIa¬F?1?e!£!?IT¶¨\1\Uc`\1Ce?o!?ISETAN TARTAN \i\?\・\I\?\≪\e\D\3AUeg£o2013Ae10OA30EO(ER)!≪11OA5EO(≫d)?oEu£oOA?Yμ?DAETμe±?d^1eA=\¶?\1\Ac`\,×!Eu£o?|?c¶?DAETCoDAET3-14-1
トリーバーチ 長靴 http://exploreway.net/styles/tbnew/toryb077.htm

938トリーバーチ 激安 バッグ:2014/05/25(日) 04:13:11 ID:???
&nbsp;MELISSA INCENSE£≪KARL LAGERFELD21EA?o?C×i?aAu,s??\C\¶\?\Ec`?IO≫EE?C?¢?e?¬!¢2013Ae!¢\a\A\oCO?A\¨\3?\O\i\o\E\ec`?E\・\ac`\o?oIa°,?1?e\O\e\,\e?I\×\e\1\A\£\A\ ̄\・\ac`\o\O\e\o\E!¢(melissa)?E\3\e\U£!!!\≪c`\e?¬\C\¶\?\o?1?e!,melissa£≪KARL LAGERFELD!1?I2013-14AeCi¶¬\3\i\ ̄\・\c\o?e?e!¢\C\O\ac`?・??!£EO±??C?I2013Ae7OAAc?e?e°k‰O?μ?i?eOe¶¨?A!£\≪c`\e?\e\¬c`\O\§\e\E?I\ ̄\e\¨\?\A\£\O\A\£?oE≪Aa?EAa?E?・Tz?o?A\3\e\U\ic`\・\c\o\・\ac`\o!£?naa4\・c`\o\o!¢?@?AμA?EMELISSA£≪KARL LAGERFELD?I\C\¶\?\o?oEO?¬?±?eEA?E?E?A?A???e!£?3?3?≪?e?I?n??\ic`\o\A?μ?i??!¢\¢\?\1\ ̄\ec`\a?o\Oc`\e?E?≪???E?A??!,MELISSA INCENSE£≪KARL LAGERFELD!1?E?E4?A?I,iDAμA?C\¢\?\3\E\A\ ̄?E\C\¶\?\o?o?B?e?1?e!£!oMELISSA INCENSE£≪KARL LAGERFELD\・\A\ ̄?CAA?・???E\¢\?\1\ ̄\ec`\a?E???|s[?ODA?¬\T\A\A?・??!¢\¢c`\E?I?e?|?E\・\ac`\o!£EOCc?e?・? ̄´oμ¨?Emelissa?EKARL LAGERFELD?I\ ̄\e\¨c`\・\c\o?¬EUoI?・?A???e!£\≪\ec`?E?e?A?A?”!c?EIa?e?¬?S?・?a?e?I?a÷EA|μA!£!oMELISSA GLAM£≪KARL LAGERFELD\a\e\A\μ?I\ ̄\・\A\ ̄\・\ac`\o?¬!¢\ ̄\e\¢?ECoIa?EA÷??DI?I\・\§\?\×?C\O\ac`\A\a\e\1\A\£\A\ ̄?E\¢\A\×\Cc`\E?μ?i??!£?E!¢\≪c`\e?I?e?|?E?E°×\・\a\A?C?I\3c`\C\£\Ic`\E?¬\a\1\1\a!£\≪\ec`?aO1e_?・?A???e!£!oMELISSA GINGA£≪KARL LAGERFELD!,GINGA(\,\o\¬)!1?E?I\Y\e\E\¬\eOZ?C!¢\O\e\,\eEEIOOD?I\E\i\O\≪\e?C?・?E?a?≪?E\e\o\a,D?I?¢?eEiIaDO?o±i¬F?1?eNOE~!£\O\e\,\eEE?o±i?1Io?OμA?ENOE~?E?・?AE1?i?i?A???e!£\1\ ̄\¨\¢\O\i\o\E?E\-\E\o?\Oc`\e!¢?-?e?O?a?≪?E\≪\ec`?ECu??AA!¢OT≫o?1?e\・\§\?\×?E\≪c`\e?\e\¬c`\O\§\e\E?I\1\?\?\e?oE!?eTz?o?A!£!oMELISSA MELISSIMA£≪KARL LAGERFELD?E\a\A\o\¨\i\¬\o\1?¬EUoI?・??\C\¶\?\o?I!¢AF?a?≪?CEOCc?e?・??±iCe?oa|?・3o?1!£\s\C\£\¢\a?E,s?μ?I\Oc`\e?E!¢\T\A\E\≪\ec`?E\Y\e\A\・\a\≪\ec`?CO1e_?μ?i?e\C\¶\?\o?I!¢?E?o?E\3c`\C\£\Ic`\E?E?a\¨\i\¬\o\E?Ee?‡i?Y?o?a???e?・?A? ̄?i?e!£¬FOU?I?T?AO?‰O?μ?i?eμeAn?a!¢?y,n?E?A???A?I°k±i?μ?i?A???E??!£
トリーバーチ 激安 バッグ http://corpgolf.com/golfwear/tbnew/toryb042.htm

939トリーバーチ 二つ折り財布:2014/05/25(日) 07:51:35 ID:???
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トリーバーチ 二つ折り財布 http://www.jamcentral.com/fgbod/tbnew/toryb061.htm

940トリーバーチ ブーツ:2014/05/25(日) 11:29:49 ID:???
(Maison Martin Margiela)?E?I\3\e\U!,!1?o°k±i?・?AO’i}?E?E?A???¬!¢???I\3\e\U\¢\?\A\a?I°k‰O?EI¬OA!¢2012Ae11OA?E?|±±μO・?3o?IμeAn?oIEI¨?E\ac`\×\o?1?e?3?E?o°k±i?・??!£?oEu?I!¢?μ? ̄?eO°°UO?μeIEI¨μeAU!£?|±±,÷μO?≪?e?I\¢\ ̄\≫\1?E???i??IEI¨nkO±?Y?E???|±aAu?EA¢μO?IEI!¢‰O?e?oAa・e?I?s2,000cO?I1\O\i\¢??3E!£\i\C\£c`\1!¢\a\o\o!¢\-\A\o!¢\¢\ ̄\≫\μ\ec`?oO1e_?・!¢Ae´u?o†??i?o?S?・?a?e\・\c\A\×?E?E?eOe¶¨!£?|EO±?´oOd?A?IAdO§OR?oA?μA?E?・??""\-\a\o\Uc`\o?aDD?A?A???eH&M!£H&M\,\a\N\o?I\≪\o\E\ec`\T\Ic`\,\ac`!¢\ ̄\e\1\A\£\o?\¨\E\T\o?I?n≫O?I3oμe?E?A???A!,IA≫ ̄?ECe?o?o°kDA?1?eODDA¶?ED?IO≫?A?C?¢?eIEI¨?e?e!¢?|±±μO・??I?O?”?EH&M?I\O\!\A\・\c\o?o?a?i?±?1?e?3?E?C!¢Od?Aaa?IμOOo≫iDO≫ ̄?IO≫¶E?oμ£?A?A???-?????EE??A?A?a?e?T?1!1?EOZ?A?A???e!£!?\・\c\A\×Ce?o!?×!Eu£o?m3C±hIEI¨EDCaE~CoODNeO≫¶!A?9・¬33oA(JRIEI¨nkI÷?UO±?Y)\ac`\×\oEO£o2012Ae11OA‰O?e?oAa・e£o?s2,000cOμeAn??3E£o1\O\i\¢†O?I?reg£o10:00!≪21:00(Oe¶¨)
トリーバーチ ブーツ http://www.jdzzls.com/video/tbnew/toryb071.htm

941トリーバーチ サンダル:2014/05/25(日) 15:58:51 ID:???
2014Ae3OA14EO(?d)!¢\?\o\Ec`\|\§\¢\・\c\A\O?!,\¢\o\O\£\O\e\O\e(AMPHI FULFRU)!1?≪??e?e?U?c`?ETOKYO-BAY?E\ac`\O?\o?1?e!£IA×A?I\3c`\C\£\Ic`\E?o!¢?a?A?E×OOE?E!£!,\¢\o\O\£\O\e\O\e!1?I!¢ARDO???A?I?°EO?o?a?A?E?s?o?s?o?・? ̄!¢???・?A\≪\e\O\e?E‰a?¨?A??? ̄&ldquo;\?\o\Ec`?\3c`\C\£\Ic`\E?\・\c\A\×&rdquo;?A!£!,\?\o\Ec`\|\§\¢?I!¢?°EO?I?s?1??s?1??・? ̄?S?・? ̄Eu?-?e???a?I&ldquo;DA&rdquo;?I\O?\?\s\o?E?E?i?e!1?o\3\o\≫\O?\E?E!¢?3?i?T?A?O÷A÷?I\O?\e\・?\ac`£|\・\cc`\A?I\O?\¢?E?Is`?|!¢???IEO?I?Y・O?EoI?i?≫??IA×A?I?S?・?s・??oDA?・??\1\?\?\e?A?Ia°,?1?e!£\・\c\A\O??I\?\ac`\・??I!¢E≪?E?e?E??e?I\O\i\A\・\a?E\O\ec`\A?≪??K?O?&ldquo;±±A・?I? ̄????a?IIY?μ?o&rdquo;!£\≪\e\O\e?E\O?\e\・?\ac`?E\・\cc`\A?o?E×OOE?E?M?soI?i?≫?i?I?!¢No・t?osx?O?e?|?E?oEy?I\3c`\A?\£\Ic`\E?≪??S?・?a???|?A!£?T??!,\¢\o\O\£\O\e\O\e!1?C?I\O\e\・?\ac`£|\・\cc`\A????±?A??E? ̄!¢\Uc`\a\|\§\¢?aejO??a\Ec`\?\e?EE!?e’Q??!¢O?‰O\1\?\A\O?≪?\3c`\A?\£\I\?\E?I?U?≪??e?o?B?e?・?A? ̄?i?e!£!?\・\c\A\×,AOa!?\¢\o\O\£\O\e\O\e ?e?e?Yc`?ETOKYO-BAYμe\ac`\×\oEO£o2014Ae3OA14EO(?d)×!Eu£oC§E~±h´¬?oEDaoiR2-1-1 ?e?e?Yc`?ETOKYO-BAY AId^2F†O?I?reg£o(OA?A?) 10:00?20:00(?d?EO?×£EO) 10:00?21:00TEL£o047-401-9668
トリーバーチ サンダル http://www.huidabj.com/Image/tbnew/toryb162.htm

942トリーバーチ バッグ 人気:2014/05/26(月) 04:14:21 ID:???
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トリーバーチ バッグ 人気 http://exploreway.net/styles/tbnew/toryb118.htm

943トリーバーチ ピンク 財布:2014/05/26(月) 07:25:05 ID:???
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944トリーバーチ 長財布:2014/05/26(月) 10:26:15 ID:???
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