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この本ってどうよ?!   (旧:参考文献スレッド)

1 仁雛 :2005/10/03(月) 13:22:36
『晋書』をはじめとした魏晋南北朝の史書を読む時に、参考になる本・論文・工具書などなどを語るスレッドです。



新刊・休刊・日本書・中国書とわず、いろいろな人のカキコミを歓迎します。

随時、表コンテンツの「関連書籍」に反映していけたらと思ってますのでよろしくお願いします!

67 菅原 :2005/12/30(金) 20:50:33
歴史群像の赤本シリーズ、次回83は『演義三国志』みたいですね。
歴史群像で演義に特化した三国志とは意外でしたが、筆者陣や内容が気になってます。

68 仁雛 :2006/01/06(金) 18:18:45
『晋書』伝記の日本語訳(雑誌論文篇)

小松英生「西晋謝尚伝−『晋書』謝尚伝訳注」『中國中世文學研究』45・46号(p44-61)、2004年
前四史撰者列傳研究ゼミナール「前四史撰者列傳の研究『晉書』陳壽傳譯注」『史滴』25号(p56-77)、2003年
佐藤利行「六朝文人傳:左思(『晋書』)」『中国中世文学研究』34号(p77-85)、1998年
佐藤利行「六朝文人伝:『晋書』(巻八十二)陳寿伝」『中国中世文学研究』33号(p67-74)、1998年
高西成介「六朝文人伝:『晋書』(巻八十二)干宝伝」『中国中世文学研究』33号(p75-90)、1998年
鷹橋明久「『晉書』阮籍傅訳註」『中国中世文学研究』32号(p43-57)、1997年
内田清「翻訳・劉元海(前趙光文帝・高祖劉渕)―『晋書』第一〇一巻、載記第一」『古代文化を考える』30号(p655-670)、1994年
中国文学研究会「『晋書』孫登伝訳注」『中國學論集』8号(p97-100)、1994年
杉村邦彦「晋書王羲之伝訳注(3)」『書論』23号(p189-195)、1992年
佐藤利行「六朝文人伝「張華」:『晋書』張華伝」『中国中世文学研究』21号(p55-69)、1991年
小松英生「『晋書』王戎伝訳注」『中国中世文学研究』20号(p26-51)、1991年
長谷川滋成「楊方詩訳注:并『晋書』本伝訳」『兵庫教育大学研究紀要』第2分冊(言語系教育・社会系教育・芸術系教育)9号(p1-11)、1988年
長谷川滋成「『晋書』巻九二李充伝訳注」『兵庫教育大学研究紀要』第2分冊(言語系教育・社会系教育・芸術系教育)6号(p51-65)、1985年
杉村邦彦「晋書王羲之伝訳注(2)」『書論』23号(p292-299)、1984年
長谷川滋成「『晋書』巻五六孫綽伝訳注」『兵庫教育大学研究紀要』第2分冊(言語系教育・社会系教育・芸術系教育)5号(p25-35)、1984年
坂元悦夫「六朝文人伝:「晋書」潘岳伝」『中国中世文学研究』16号(p17-27)、1983年
長谷川滋成「六朝文人伝:「晋書」郭璞伝」『中国中世文学研究』16号(p28-43)、1983年
石黒宣俊・野村茂夫「晋書儒林伝研究(訳注編4)」『愛知教育大学研究報告』(人文科学)30号(p53-67)、1981年
宇野茂彦・塘耕次「晋書儒林伝研究(訳注編3)」『愛知教育大学研究報告』(人文科学)30号(p39-52)、1981年
中鉢雅量・安本博「晋書儒林伝研究(訳注編2)」『愛知教育大学研究報告』(人文科学)29号(p206-194)、1980年
石黒宣俊・野村茂夫「晋書儒林伝研究(訳注編1)」『愛知教育大学研究報告』(人文科学)29号(p220-207)、1980年
長谷川滋成「六朝文人伝:陸機・陸雲伝(晋書)」『中国中世文学研究』13号(p35-72)、1978年
内田智雄「訳注晋書刑法志-1-」〜「訳注晋書刑法志-11(完)-」『同志社法学』10-2、1958年〜『同志社法学』13-2(p49-75)、1961年
(のち、内田智雄・編『譯注中國歴代刑法志』正、創文社、1964年に収録された。それゆえ上記雑誌情報の詳細を記さない)

以上は、研究論文のなかで晋書の伝記の翻訳(であろう)ものに限って挙げた。巻号数の正式名称は不明なので、一律に「〜号」とした。
「CiNii」で「晋書」をキーワードに検索した結果が情報源である。また「東洋学文献類目」でも同様の検索をして内田論文を追加し、「CiNii」のページ数データを訂正した。

69 えちぜん :2006/01/06(金) 23:16:03
日本語訳ではないですが、こんなのも見つけました。

魯迅「虞預『晋書』序」(魯迅全集10 古籍序跋集)

そして、軽い読み物として。

松本一男「司馬仲達」(PHP文庫)

70 殷景仁 :2006/01/25(水) 18:09:28
既に紹介されているかもしれませんが、3冊ほど

1:安田二郎『六朝政治史の研究』(京都大学学術出版会、2003年)
六朝時代の政治史に関する著者の論文をまとめたものです。第1編が晋代の政治史に関する論文となっています。その中で、最初の論文が、現在漢文解釈のスレッドで問題にしている、武帝と司馬攸の関係についてのものだったはずです。ひょっとしたらこの件についての参考になるかもしれません。ところで推薦しておいてなんですが、実は私はこの本を読みかけたところで挫折しています。あまりに文章が冗長だったので、最後まで読む気力が続きませんでした。ですから具体的な内容はほとんど知らない状態です。他にも謝安の執政における褚太后の影響力についてなど、面白そうな題目はあるのですが、損しているところがあります。

2:福井佳夫『六朝美文学序説』(汲古書院、1998年)
六朝期に流行したいわゆる駢儷文の特徴をさまざまな角度から解説した本ですが、駢儷文を読むためのポイントを紹介した参考書としても大いに使えます。『晋書』の列伝や評、あるいは上奏文などで多く用いられている駢儷文を読解したり訳したりするのには必携といえる本でしょう。特に第二章と第三章は必読です。非常に平易でわかりやすい文章も大いに推薦できるところです。

3:興膳宏編『六朝詩人伝』(大修館書店、2000年)
六朝期に活躍した詩人たちの伝の訳注書。『晋書』では、嵆康・阮籍を含む25人の伝に訳注がつけられています。訳注も詳細で、非常に参考になります。ただし、伝に掲載された上奏文や書簡などの類は省略されています。

71 仁雛 :2006/01/25(水) 22:29:29
コメントつきで非常に分かりやすくありがとうございます。
3.は>>78の晋書訳「雑誌論文篇」の続きとして「書籍篇」の情報を出そうと思っていて、実物を見て確認しようと思っていたところなので、「伝に掲載された上奏文や書簡などの類は省略」という情報、本当に貴重でありがとうございます。
2.は私も持っています。非常に難解でやっかいな駢儷文を、分かりやすく理論的に説明されている本で、必見ですね。
1.は安田先生の著書ですが、高いのでちょっと手が出ませんでした^^; 「文章が冗長」というのは安田先生に怒られそうですが、私も先生の論文を読んだ際に感じました(といっても2編くらいしか読んでいませんが)。
 第1編を時間があるときにでも、コピーしたいと思います。なにぶん多忙なので、なかなか予定がとれないのが困り物です↓

コメントつきの情報、本当にありがとうございます!!!!

72 えちぜん :2006/01/31(火) 22:23:15
軽い読み物として。

松本一男『三国志の男たち』(PHP文庫)

司馬懿・阮籍のことが紹介されています。

73 中根 :2006/02/01(水) 22:53:39
軽い読み物なら、こんなのもありますね。

杉山正明『遊牧民から見た世界史』日経ビジネス人文庫
中国北方民族の読み物風通史で、その中で劉元海載記などによりながら、
劉淵のことに関しても述べられています。日本経済新聞は最近遊牧民を
多く取り上げているようですね。
篠原央憲『中国知将一日一言』三笠文庫
王導・石勒について取り上げられています。元ネタは十八史略(参考文献にも
十八史略が出てくる)だと思われますが、叙述が史略の文よりも詳しいので
おそらく晋書ないし世説を読んだのではないかと。
伴野朗『なんぞこれ神速なる』徳間文庫
おそらく本邦唯一の司馬仲達を主人公にする短編小説。もっとも小説といっても
殆ど宣帝本紀に則って書かれているのでおかしげな感じは案外受けません。
著者は晩年の冗長な失敗作「呉三国志」で評価を下げていますが、この小説は
引き締まっていて冗長な感じはありません。多分、短編の名手で長編は
難しい方だったのではないかと。
金谷治『易の話』講談社学術文庫
易経の入門書ですが、王弼の学についてのまとまった説明が有ります。
晋代思想史の入門として是非。
これは易をやるひとがまず読む本のようで、前々から評価の高いもので、
中国へ逆輸入されています。
この4冊は軽い本ですが、まともに晋代の歴史を叙述しています。

74 えちぜん :2006/02/10(金) 01:12:17
植村清二『中国史十話』(中公文庫)
  「清談」 竹林の七賢、東晋の八達、そして仏教へ。ちなみに植村清二氏は、直木三十五の実弟。

増井経夫『中国の歴史書 中国史学史』(刀水書房 刀水歴史全書20)
  「晋書」 十八家晋書や『晋書』の構成、内容の特色について述べる。

75 中根 :2006/02/12(日) 09:49:34
>えちぜんさん

中国史十話はなかなか優れた本で、私も中学時代に読んで感銘を受けました。
東晋八達まで触れている本はなかなかないので貴重であるように思います。
この本は文章もいいですね。
後漢の光武帝の小説を書かれている方が、確かこの本の文章を絶賛してました。
作家の丸谷才一氏が解説を書いてますね。丸谷氏は植村先生の教え子だとのこと。
植村先生は那珂通世「支那通史」の岩波文庫本の校訂にも
関わっておられたようですね。

76 中根 :2006/02/12(日) 10:45:11
王羲之がらみ、5つ。硬軟取り混ぜて。

祁小春『王羲之論考』 東方出版
晋書王羲之伝などについての論考。本伝が誤っている箇所について指摘有り。

桃山ソウ介『王羲之蘭亭叙・十七帖』書聖名品選集 マール社
蘭亭叙・十七帖の法帖からの引用と訳文、詳細な注、晋書王羲之伝の紹介
及び分析など、かなり綿密に出来ている本です。このシリーズは
書の名品に関して現代語訳・注釈・考証を付すもので、わたしも3冊持っていますが
どれも教えられることが多いです。なかなかおいてある書店が少ないので、
ネット書店で買うのがいいかもしれません。

陳舜臣・鎌田茂雄・NHK取材班『故宮 2』NHK出版

現在入手が困難ですが、王羲之という人物に関していま一番分かりやすく、
かつ正確に書かれているのはこの本のようです。王羲之というより、書道
というものもわからんというひとでもわかるように書いています。
元々はNHKスペシャルで王羲之をやったときの取材記録みたいです。
流石に報道関係者は分かりやすく伝えるという点ではすごいですね。

古屋奎二『これだけは知っておきたい故宮の秘宝』二玄社
王羲之真蹟説が有る「快雪時晴帖」(最近では摸本説が有力)について
紹介すると共に王羲之についても紹介しています。著者は産経新聞副
論説委員で台湾故宮に長年行かれた方のようです。そのせいか文章が分かり
やすいのはいいのですが、残念ながら間違いあり。「王羲之の字の練習で
池の前の家が墨でまっくろになった」とありますが、これは別人の故事
だったはず。

石川九楊『やさしく極める“書聖”王羲之』新潮社
あまりやさしくもないうえ、誤りが多いので、お薦めできかねます。
アマゾンの書評で書道書史学会の高木義隆氏が批判していましたが、
無理のない事です。著者はどうも晋書を読まずに王羲之のことを語って
いるようです。こういうのもどうかと。

武田双雲『「書」を書く愉しみ』光文社新書
王羲之関係の書道関係書は、桃山氏以外では伏見沖敬先生のものが
優れていますが、一般向けということで入手容易な書物となると、
中々難しいです。この本は私の地元の田舎町の書店でも
入手できましたので、その点は良いですね。
王羲之に関して3ページほどしか記述がないのですが、
書家としての視点から謙虚にかたられているので、
書道が全く分からない私にも納得が行きました。王羲之の人物像の
捉え方にせよ、王羲之の書とはどういうものかにせよ、短いものですが
なかなか良質な視点だと思います。また、図版が定武本蘭亭序と集王聖教序
というあたりもよいですね。
定武蘭亭の非常に鮮明かつ綺麗な図版があります。

77 仁雛 :2006/02/25(土) 14:38:05
えちぜんさん・中根さん、ありがとうございます。

王羲之でびっくりしたのは次の本です。
森野繁夫・佐藤利行『王羲之全書翰』(増補改訂版)、白帝社、1996年
法帖にとられているものなどからすべて手紙類を集めて翻訳したものらしいです。いろんな意味で欲しいのですが、とても手が出ません↓

そういえば吉川忠夫『王羲之』清水書院、もありましたね。

>伴野朗『なんぞこれ神速なる』徳間文庫
司馬仲達が主人公なんですか!そんなのがあったとは・・・。買いたくなりました。
>植村清二『中国史十話』
中学生くらいに読んだ気が・・・。遠い記憶の彼方に埋もれてます。「植村清二氏は、直木三十五の実弟」って、知らなかった。まぁ、三十五の読み方も知らない自分ですが^^;

78 中根 :2006/02/25(土) 23:54:29
>似雛さん

>森野繁夫・佐藤利行『王羲之全書翰』(増補改訂版)、白帝社、1996年

おお、これを忘れていました。王羲之に関する日本語文献を読むと大抵
森野繁夫先生のお名前が出てきますね。

>吉川忠夫『王羲之』清水書院
これは未読ですね。吉川先生の本ならいずれ読まないといけませんね・・・

>司馬仲達が主人公なんですか!そんなのがあったとは・・・。
買いたくなりました。

書店で探してもなかなかないのですが、新刊では入手できない
ので、古本を探すほうが早いですよ。アマゾンで古本が買えますね。
司馬仲達がらみの小説って、考えて見ると殆どないですね。
まあ、殆ど史実なんですが、一つピリッとしたフィクションが入っていて
それが効いているように思います。

79 中根 :2006/02/26(日) 20:07:35
司馬仲達を主人公にする漫画が「三国志マガジン」という雑誌で連載されて
いるようですね。『三国志群雄伝 火鳳燎原』という題名で、著者は陳某氏。
香港の方だそうです。
歴史雑誌『歴史街道』の今月号の紹介によれば、「若くて美男の司馬仲達が、
董卓・呂布と暗殺集団を率いて戦う」話だそうで、まあ多分奔放な話
なんでしょう。しかし司馬仲達が主人公の漫画が出ているというのは
正直驚きです。しかも若い頃の話とは。

80 NAGAICHI Naoto :2006/02/27(月) 19:08:36
>中根さん
『火鳳燎原』では孟姉のファンです。ポスト蒼天の位置はこれになりそうですね。
王羲之は、古い本ですが『人物中国の歴史6長安の春秋』(集英社)に宮川寅雄さんの「王羲之と顧緂之」が収録されてます。
祁小春『王羲之論考』 、なぜか持ってます。完全に書棚の肥やしですが。王羲之の生没年だけでこんなに多彩な説があるのかと感心します。

81 仁雛 :2006/02/27(月) 23:36:41
香港の漫画家の司馬仲達漫画ですかぁ。。。
どんなんだろう。漫画はほとんど縁がないので、とっつきにくいんですが^^;

>NAGAICHIさん
「人物中国の歴史」シリーズは部屋の中のどっかにあります(笑)。たくさんの人をとりあげていてわりかしよかった記憶があるシリーズでした。
てか、いい本を肥やしにしてますね。本屋で見かけた記憶はあるのですが、けっこう高そうな印象持ちました。王羲之ってけっこう謎ばっかりな人ですよねぇ。

82 えちぜん :2006/02/27(月) 23:51:48
「人物中国の歴史」シリーズは、最近よくBOOKOFFなんかで見かけますよ。
私は1〜7まで各巻100円で手に入れたように思います。文庫にもなってますよね。
私のは本棚にも入ってないです。。。(^^;)

83 えちぜん :2006/02/28(火) 22:53:03
井波律子『中国の隠者』(文春新書)
『晋書』絡みでは、以下の4章あります。

第3章 竹林の七賢
 「竹林の七賢」と呼ばれるのは『世説新語』の記述から。
 『世説新語』 任誕第二十三 「七人常集于竹林之下,肆意酣暢,故世謂竹林七賢。」
 向秀については、名前の紹介のみ。

第4章 東晋の風狂貴族
 「八達」は七賢の模倣。謝鯤と阮孚について。あと王羲之について。

第5章 葛洪
 実は文武両道。

第6章 陶淵明
 首斬られても乳を目に変え、臍を口に変えて戦い続けた不退転の怪物「刑天」に共感。
 「刑天」は『山海経』にあるそうです。

84 中根 :2006/03/05(日) 20:40:22
>NAGAICHIさん
王羲之は、古い本ですが『人物中国の歴史6長安の春秋』(集英社)に
宮川寅雄さんの「王羲之と顧緂之」が収録されてます。

今読んで居ます。全体として非常に誠実に書かれており、ゆるみのない
文章ですね。史料をかなり紹介して、考証を行って居ます。一般向けの
本としては相当高い水準ではないかと思います。晋書王羲之伝・
世説新語にしても「おおかたは逸話や伝承のたぐいで埋められ
ており、枝葉なことがらを洗いおとしてゆくと、家譜や歴任の官職の大まかな
推移になってしまう」と、非常に厳しい態度で見て居ます。
これは本当に宮川先生のおっしゃる通りだと思います。
(逸話伝承の類を削ると家譜と官職推移のみになっちゃう傾向が有るのは、
晋書全般にいえることなんですけどね。)

このシリーズでは、他に第5巻でゲンセキ・ケイコウを富士正晴氏、
6巻で陶淵明を興膳宏氏、唐の太宗を谷川道雄氏が執筆しています。
どれも相当レベルが高いですね。複数の史料を網羅しているので
史料案内としても中々です。

もっとも、このシリーズも当たりとはずれが大きいです。三国志演義の
丸写しをしている部分も有りますから。全部の巻がいいというわけでも
ないのですが、とりあえず6巻「長安の春秋」はいいです。

85 巫俊(ふしゅん) :2006/03/05(日) 22:47:36
>中根さん
>逸話伝承の類を削ると家譜と官職推移のみになっちゃう傾向が有るのは、
>晋書全般にいえることなんですけどね

骨付き肉の肉の部分をゲシゲシ削った鶏の足のようなものでしょうか。
フライドチキンにするには見劣りしても、コツコツ骨を煮こんでダシを取る分には..
『史記』にしても、『遼史』や『金史』にしても。
そうすると、『三国志』(注付きで)は人物伝として異彩を放っていますよね。
おそらく『三国志』だけじゃなくて魏晋時代の家書・人物伝の盛行が関係してるということでしょうか。
『晋書』って人物伝としてはどうなんでしょう?
(史書には人物伝以上の役割が求められる傾向にありますから。とくに現行の『晋書』が成立した唐代に?
中世中国のことは初心者なのですので、適当なこと言ってるのかもしれませんけど。

86 巫俊(ふしゅん) :2006/03/05(日) 22:50:33
三国志の裴注は「魏晋時代」じゃないですね^^
その直後の時代なんですが。

87 菅原 :2006/03/10(金) 20:29:33
>>85巫俊(ふしゅん)さん
『晋書』の人物伝も逸話や伝承のたぐいが多い印象を受けますが、まだ全体を見通したわけではないので、あくまで途中経過の印象です。
それから文章は簡明な『三国志』よりもはるかに難解な印象を受けますね。

88 巫俊(ふしゅん) :2006/03/13(月) 20:36:52
>>87 菅原さん
そういえば列伝の目次を見ると、それ以前の正史より列伝の数がはるかに増えてるような気がします。
『明史』あたりは列伝を開ける気がしなくなるくらい立伝されてたような。

それと漢文スレッドに投稿しそうになったんですが、内容的にこっちのスレッドで♪

久しぶりにまともな晋書のお話をしてるような気がしますね〜私。
「まとも」かどうかはなお不透明ですが、私って三国志から中国史に入門したはずなのに、
三国志の直下の時代なはずの晋代の知識が脆弱なんですよね。
稀に中国史の研究書の目次を開いたら、目次に五胡の諸民族の名前が全員整列していたりしまして、
中国史は五胡に基礎がある!!みたいに言い切ってしまいそうな素敵な本を渇望してしまいます。
何ぞいい本はございませんでしょうか?
私的には、昭和堂の2005年の『中国の歴史【上】』と、
『五胡十六国』でカバーしようかなということころです。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4812204283/250-6100998-7815439
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4497202011/250-6100998-7815439

89 巫俊(ふしゅん) :2006/03/17(金) 00:53:58
>稀に中国史の研究書の目次を開いたら、目次に五胡の諸民族の名前が全員整列していたりしまして、
その稀な本というのがやっぱり谷川道雄『増補隋唐帝国形成史論』でした。
目次の見てくれもいい上に内容も期待されそうですが、
読む側の姿勢ひとつで内容が七色に変化してしまいそうな書物と受け取りました。

90 仁雛 :2006/03/22(水) 02:09:41
>>89

> 読む側の姿勢ひとつで内容が七色に変化してしまいそうな書物と受け取りました。

一言だけレスをするなら、いわゆる「谷川史学」を多少知っておかないと『隋唐帝国形成史論』所収の文章・論文で筆者の言おうとしていることをあまり深くは理解できないでしょう。
それと、北朝〜隋唐への歴史学の研究史もおさえておかないと、ただ著書を読んだだけでは、深い理解に至らないと思います。
その意味では、巫俊(ふしゅん)さんの言われるとおり「読む側の姿勢ひとつで内容が七色」に(も?)変化してしまうでしょうね。

>>88

昭和堂の2005年の『中国の歴史【上】』は未見ですが、五胡時代の歴史などを知りたいのであれば、山川出版社の『中国史』をお勧めします

91 仁雛 :2006/04/08(土) 17:44:08
福井重雅:編『中国古代の歴史家たち―司馬遷・班固・范嘩・陳寿の列伝訳注』早稲田大学出版部、6300円、2006年3月

神保町で現物を見て知りました。
司馬遷、班固、范曄、陳寿の列伝原文、書き下し文、語釈、通釈、現代語訳を収録しています。
陳寿は当然『晋書』陳寿伝ですが、参考に『華陽国志』の伝も訳されていました。早稲田大、福井ゼミなどで読まれてきて、雑誌『史滴』などで掲載されてきたものの総合再録版かと思います。

92 NAGAICHI Naoto :2006/04/09(日) 16:59:46
羅新・葉煒『新出魏晋南北朝墓志疏証』(中華書局)を買ったので、晋と五胡関係の墓誌を並べときます。
司馬馗妻王氏墓志(司馬懿の弟司馬馗の妻)
趙氾墓志(晋故宣威将軍)
劉宝墓志(侍中・使持節・安北大将軍〜)
孟□妻趙令芝墓志(中尚方散都尉孟□の妻)
李廆墓志(燕国薊の人、永昌三年の年号)
温嶠墓志(『晋書』巻67)
王康之墓志(琅邪王氏)
高粔及妻謝氏墓志(『晋書』巻71)
護国定遠侯墓志(建元二年没、十六国漢の人か?前秦の人か?)
王企之墓志(晋故前丹陽令・騎都尉、琅邪王氏)
王建之妻劉媚子墓志(南陽劉氏)
王建之墓志(晋故振武将軍・鄱陽太守、琅邪王氏)
李緝等五人墓志(李緝、李繤妻武氏、李繤、李繤妻何氏、李摹)
王康之妻何法登墓志(廬江何氏)
呂他墓志(呂光の弟、秦故幽州刺史)
謝温墓志(陽夏謝氏)
田焸墓志(大夏二年〜)
謝珫墓志(陽夏謝氏)
劉庚墓志及劉頵妻徐氏墓志(彭城呂県の人)
宋乞墓志(陳郡陽夏〜丹陽建康)

93 仁雛 :2006/04/10(月) 22:54:55
>>92 NAGAICHIさん

情報ありがとうございます。墓誌名に加えられた解説がGOODです。晋書に立伝されてる人もいますね。買っただけで積ん読になってました^^;
この本、なかなかすぐれた本ですよね。収録原則がきちんと記されているし、新出のものを網羅してくれてますから。「王康之墓志」の王氏の系譜や温嶠墓志の解説などなるほどと思うことばかり。

94 NAGAICHI Naoto :2006/04/14(金) 22:30:31
>>93
いい本ですよ。解説がしっかりしてますし、廉価のわりにおいしい資料集だと思いました。
北朝が多いってのと、女性もけっこういるってのも個人的にうれしいんですけど。
琅邪王氏の系譜や陳郡謝氏の系譜も、名族どうしの婚姻関係がよく分かるつくりですね。

95 えちぜん :2006/04/30(日) 23:30:32
今日、こんな本を見つけました。

張鵬一 編著 徐清廉 校補『晋令輯存』(三秦出版社)

『晋書』の職官志や輿服志、その他史書・類書に散在している賈充らが作った『晋令』の断片を集めたもののようです。

96 名無晋書さん :2006/06/06(火) 15:20:02
はじめまして。
嵆康の「贈秀才入軍」について
調べています。
この詩が書かれた頃の時代背景など
教えていただけませんでしょうか?
よろしくお願いします。

97 えちぜん :2006/06/07(水) 23:46:16
嵆康の「贈秀才入軍」が書かれた頃の時代背景など。。。ということで、私はうまく説明できませんので、そのようなことが書いてありそうな本を私が持っているものの中からいくつか挙げます。ちょっと探せばすぐ手に入るものだと思います。

陳舜臣『中国の歴史(三)』講談社文庫
駒田信二『人物中国の歴史5 三国志の世界』集英社文庫
井波律子『中国の隠者』文春新書
吉川幸次郎『阮籍の「詠懐詩」について』岩波文庫
川勝義雄『魏晋南北朝』講談社学術文庫
堀敏一『中国通史』講談社学術文庫

専門的なものは分かりません。どなたかフォローお願いします。

「贈秀才入軍」は文選所収ですね。5首だけですけど。全部で18首あるようですね。
どうして、嵆康の「贈秀才入軍」に興味を持たれたのか、教えていただけるとありがたいです。

98 NAGAICHI Naoto :2006/06/12(月) 21:38:01
>>96
はじめまして。
時代背景…といいましても、質問が漠然としすぎていますので、もう少し質問の焦点をしぼっていただければ答えやすいかと思います。
#x5d46;康は竹林七賢のひとりですし、「贈秀才入軍」にも荘子の引用がみられるように、老荘思想や清談が流行した時代と答えれば、教科書的回答になるかもしれませんが。
どの程度の回答を期待されているのかも、答える側にわかりませんので、もう少し具体的にお願いします。

99 中根 :2006/07/23(日) 20:31:07
久しぶりに投稿します。変り種二つ。

蔡志忠『マンガ菜根譚・世説新語の思想』講談社α文庫
ナ、ナント、世説新語のマンガです。(なぜか菜根譚と同梱されている)
絵が植田まさしっぽいです。
内容は世説をなぞっているだけで余り工夫がないのですが、
私としては晋書の内容がマンガになっているだけで嬉しいです。
三国志マンガは腐るほどあるけど、晋書のマンガは実はこれ以外に
ないんだよなあ。
同じ蔡志忠で「マンガ聊斎志異」(平河出版社)もあるのですが、
蔡さんは六朝が好きなのか、この本も後半部分は六朝志怪で、
「南陽宋定伯」「阮セン無鬼論」などの渋い話が載ってます。
こっちは話に工夫があって面白いけど、マンガ世説はなぁ…

NHK囲碁講座に「囲碁と女流」という連載マンガがあるのですが、
そこになんと晋の恵帝の皇后羊献容と符堅の話が先月今月と掲載されて
いました…でもこれ、陳舜臣の小説十八史略そのまんまですね。

晋書のマンガはどれもこれも微妙ですね。
故横山光輝氏、王欣太氏のような力のある漫画家が渾身の力を
こめて描いているような名作が無いのは、大変残念なことだと思います。

100 仁雛 :2006/07/24(月) 01:41:39
中根さん、お久しぶりです。

蔡志忠さんの漫画は以前中国に留学した際に全部揃えました(笑)。
六朝志怪も単行で出されていたので、翻訳の方は聊斎志異との抱き合わせかもしれません。僕は蔡志忠さんの『六祖壇経』で禅にはまりました^^;

晋書のマンガはなかなか微妙ですか。。。翻訳が出れば少しは出てくるかなぁ、なんて思ったり。

101 七誌 :2006/08/26(土) 13:07:58
『図説中国文明史』シリーズは中国本を読んだ方がいい

102 名無晋書さん :2006/08/30(水) 16:52:01
>>101 七誌さんへ

中国語版のことでしょうか? いくらくらいするのでしょうかね^^;

103 えちぜん :2006/11/11(土) 00:37:34
カラト書房さんに、『晋書斠注』がでてますね。芸文印書館の『二十五史』の分売です。

ttp://www.karatoshobo.com/chugokusho.rekisi.htm

104 えちぜん :2007/01/21(日) 23:52:32
井波律子 著『酒池肉林 中国の贅沢三昧』(講談社現代新書1139)

第二章に「貴族の贅沢」と題して、何曾や石崇の贅沢ぶりを表すエピソードなどが紹介されています。

105 菅原 :2007/07/16(月) 17:26:52
私の恩師の著書から一冊を紹介します。

武田雅哉『楊貴妃になりたかった男たち 〈衣服の妖怪〉の文化誌』(講談社選書メチエ)(講談社・2007)

題名だけ見ると『晋書』とは関係なさそうですが、正史の五行志について言及されていて、
『晋書』「五行志」も取り上げられています。
「五行志」を中国文化史という観点から読み解くためにもぜひ読むべき一冊だと思います。

106 中根 :2007/08/30(木) 04:39:15
晋書の列伝の翻訳を二つ。

加地伸行『孝経全訳注』講談社学術文庫
孝経の解釈書ですが、孝経の影響を受けた文献として晋書孝友伝のうち
盛彦伝が訳されています。加地氏によれば「孝友伝」という項目を立てた
のは正史の中では晋書が始まりだそうです。

富士正晴『中国の隠者』岩波新書
隠逸伝の内、二伝が訳されています。

107 えちぜん :2008/01/27(日) 23:36:34
森野繁夫・佐藤利行著『王羲之の書翰』(第一学習社)

『右軍書記』に収める王羲之の書翰、443帖を訳し、注を加えたもの。
『晋書』王羲之伝の翻訳、王羲之年譜、系図等を附す。

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