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国際関係・安全保障論

3274とはずがたり:2015/07/02(木) 10:30:50
>>3273-3274

集団的自衛権の反対派も賛成派も自衛隊の実情を知らない

 そうやって国民に問うた上で、政府としては日米同盟のほうが費用対効果も優れているし、国際的な信頼もあるから、これでいきたいと言うべきです。その場合、相互防衛が前提ですから、相手の国が危ない時は、行きますよと。

 その中身をどうするかは、その国によって違う。あてにできる部分を相手国が認めれば、別に同じ形の軍事力で助けに行かなくてもいいんです。そこのところを日本人は理解しておらず、米国と同じような姿かたちの軍事力を持っているという錯覚のもとに、持っているのに米国を助けに行けないというのは肩身が狭いといった、お涙ちょうだいの話になっている。

 米国に引きずられて戦争に行くというけれども、自衛隊の姿を知らない議論ばかりです。そもそも、日本の自衛隊は、日本の周辺以外では本格的な戦闘を米軍と一緒にやって血を流すことはできないんです。戦力投射能力がないからです。

 戦力投射能力とは、日本の場合、例えば海を渡って朝鮮半島に陸軍を50万人くらい投入して平壌を占領するには、陸軍だけではなく海軍や空軍もその構造と規模が必要ですが、自衛隊はその1000分の1もない。

 では、どういうところに自衛隊は行けるのか。PKO(国連平和維持活動)のような活動には行けます。あるいは、アラビア海で外国の軍隊に燃料を補給するとか、海賊対処に船や哨戒機を出すことなどはできる。しかし、アフガニスタンやイラク、湾岸戦争のようなところに第一線部隊で出すための編成装備はない。

 そういう自衛隊の実情を知らずに、集団的自衛権に反対している。それは賛成論も同じですが、反対するなら自衛隊に3年くらい勤務してから反対しろと言いたいですね。そうしたらかなりリアリティーのある反対論になります。いまは上滑りのインチキの反対論です。

中国、韓国の反日姿勢は一面的なもの、冷静に対応すべし

 今回の集団的自衛権について、中国と韓国が反対しているという話については、中国が反対しているというのはウソです。安倍内閣が発足して以来、今回の閣議決定の後、中国の報道官は最も穏やかなコメントをしました。日本は平和的な歩みを続けてきたが、それを今後も続けるかどうかを期待したいとか、注目したいとか、そういう言い方です。

 私は中国の人民解放軍と長いつき合いがあります。これまでに大ゲンカを何回もしています。ただ、そういう接触の中で非難の応酬をやりながら、一方で、日中首脳会談はどういう条件だったらできるだろうかという話もしている。

 本音の部分についてお互いにある程度は話します。彼らは、国内で国民の不満がすごくて頭を抱えていると、あまり弱腰の姿勢を見せるわけにはいかないんだと言う。だから、領海侵犯をしたりして、弱腰ではないことを示すんです。ただ同時に、東シナ海と南シナ海は完全に分けていて、日本に対しては気を使っているのを分かってほしいと言うから、私は分かっていると、ただ日本国民にも分かるようにしてほしいと話しています。

 一方、韓国の政治家や一部のメディアを中心とする動きについては、日本はそれが韓国全体の姿ではないということも視野に入れて冷静に付き合わなければダメです。例えば、反日というのは政治家の売り物になるんです。マスコミもそうです。

 しかし、日本を敵視しているだけではダメだと思っている人たちもかなりいるし、しかも軍の中にもそういう考えの人は多い。

 李明博さんが大統領の時に竹島に上陸しましたが、あの時に自衛隊と韓国軍の行事が決まっていて、向こうから電話がきた。大統領のバカがあんなことをやったけど、我われは関係なく行事をやりましょうと。つまり政治家は人気取りのために何でもやるということを韓国軍も分かっているんです。

「マット安川のずばり勝負」2014年7月11日放送


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