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【ミ】『ギャザリング・ガーデン』其の二
1
:
『誰かさん』
:2017/09/12(火) 01:53:18
願わくば 花の下にて 春死なむ その如月の 望月の頃
32
:
『オープンチャレンジin星見町』/『白い本をめぐって……編』
:2017/10/13(金) 01:41:49
「ちょ、待って! 待ってって!」
「待ってって言われて待つ気分でもないのさ」
三人の男が走る。
それぞれが金銀銅の派手な上着を着ている。
彼らが走るのに合わせて上着のフードが揺れている。
三人は誰かを追っているらしい。
追いかけられているのは一人の子供。
薄い金の髪に汚れのない真っ白なリボンをつけている。
子供は身軽に走っていく。その子の動きに合わせて長いカーディガンが揺れる。
「俺達は君に危害を加えない! 約束する!」
「保証がないのさ。それに、ちょっとしつこいよ?」
ポロリと男の一人の金の上着、そのポケットから鍵が滑り落ちた。
それをあなたが拾うかどうかは自由だ。
彼は鍵が落ちたことに気付いていない。呼び止めて拾わせるのも自由だ。
ミッション詳細
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453051014/145
33
:
夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』
:2017/10/16(月) 21:55:07
>>32
「お芋さんうめー」
ついさっき見かけた移動販売車で買った焼き芋を食べながら歩いていた。
やっぱ秋はイモだよね。
そんなことを考えていると、四人が追いかけっこしている光景が視界に入る。
「お?お、お?」
珍しいことに出会えそうな匂いを感じ取り、サングラスの奥の瞳がきらりと輝く。
なんか面白そうなことやってるじゃない。
私も混ぜてもらお。
「――不思議の国へのショータイジョーかな?」
鍵を拾い上げてポケットに入れる。
そして、溢れる好奇心に従い、四人を追いかけて走り出す。
彼らのジジョーは知らないけど、とりあえずついて行こう。
34
:
『オープンチャレンジin星見町』/『白い本をめぐって……編』
:2017/10/16(月) 23:29:43
>>33
焼き芋を食べていた君の前に飛び出したのはおかしな四人だ。
瞳が輝き、鍵をポケットに入れる。
君は四人についていくことにした。
子供:「しつこいなぁ……タマキが起きちゃうよ……」
銅:「ほんとになんにもしないからさぁ!」
銀:「止めとけよ。あんまり大きな声出すとマジで変質者と思われるぞ」
そうこうしているうちに子供が角を曲がる。
それを追いかける君達。
行き止まりだ。高いコンクリートの壁がある。
前後左右、防がれてしまった。
子供:「うそ……」
銅:「やっと、落ち着いて話せる」
子供:「酷いよ四人で追いかけるなんて」
銅:「ごめんごめん。え、四人?」
金銀銅の男三人の視線が後ろの君に注がれる。
それぞれが君と初対面だ。
そして彼らは後ろを見ていたから気付いていない。
君だけが気付けたことだ。
子供が舌を出して目の下を指で引っ張った。あっかんべーだ。
その時、子供の傍に小さな地球のヴィジョンが現れる。
それは半透明であり、君はそれが『スタンド』だと理解できた。
子供が飛び、壁を蹴る。
すると子供の体がまっすぐに男たちの方へと進んでいく。
一人の後頭部を踏み台に大きくジャンプした。
銅:「あいたっ!」
子供:「ごめんね。ボクも色々あるんだ」
金:「あーどうするよ」
「とりあえず、あんたもちょっと手伝ってもらえるかな」
あんたとは君の事だ。
35
:
夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』
:2017/10/16(月) 23:53:42
>>34
「よっ」
まるで町で偶然知り合いに会った時のように、気さくな調子で四人に挨拶する。
挨拶はコミュニケーションの基本だっていうし。
あっちにコミュニケーション取る気があるかどうかは置いといて。
「ん?おお?」
「三角飛びだ!!」
「――合ってる?」
誰に聞くわけでもなく、最後に付け加えた。
うん、スタンドだ。それは分かった。
何かよくわからんけど、スゴイ動きができるらしい。あと、足癖が悪そう。
あれを捕まえるのは大変そうだ。
別に私が捕まえるわけじゃないんだけど。
「手伝ってもいいんだけど、あんたらナニモン」
36
:
夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』
:2017/10/16(月) 23:58:52
>>35
「あと、あの子だれ?」
「なんで追いかけっこしてんの?」
「まず、そこら辺を説明してくんない?」
「なんなら走りながらでもいいけど」
とりあえず状況が分からないと手伝いようもない。
タマキとか言ってたけど、人の名前だろうか。
私の知り合いじゃないのは間違いないね。
37
:
『オープンチャレンジin星見町』/『白い本をめぐって……編』
:2017/10/17(火) 01:17:49
>>35
銀:「よ、じゃない」
「誰?」
金:「三角っていうか四角」
そうこうしている間に子供は走っていく。
先ほどよりも軽やかな動きだ。
話の続きは走りながら聞くことになりそうだ。
銅:「俺達は『大江山3M』っていうなんだろうチーム?」
金:「名を名乗って、名を。俺は……エッジでいい」
銀:「じゃあ、俺、ラッキー」
銅:「俺は九鬼誠。セイって呼んでくれたらいい」
どうやら彼らはチームのようだ。
金銀銅のフード付き上着は彼らなりのユニフォームなのだろう。
セイ:「正直言って、俺達はあの子の名前を知らない」
ラッキー:「でも、あの子の持ってる白い本、知りたいことがある」
「あの子、なんか勘違いしてる、から」
セイ:「まず冷静に話し合わないといけない」
エッジ:「だけどそうも言ってられないから。まずは『逃げる気』をなくしてもらわないといけない」
白い本。ラッキーは確かにそういった。
彼らの顔は真剣でその言葉に嘘はない。
また子供を傷つけようとする気もない。信じるか信じないかは君次第だが少なくとも彼らの中での彼らの認識は悪人ではないようだ。
エッジ:「ところで、あなた。これが見える?」
エッジの隣に人型の形。
これもまたスタンドだ。
38
:
夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』
:2017/10/17(火) 22:09:35
>>37
「ふんふん、チームねー」
なんのチームなんだろう。
チーム名もヘンテコだし。
詳しく知りたい気持ちもあるけど、今は子供の方を優先しよう。
子供との距離はどれくらいだろう?
それと、子供と私らの走るスピードに差はあるだろうか。
もしかして、子供の方が速かったりする?
「じゃ、私のことはアリスって呼んでね」
名乗られたら名乗り返すのが礼儀ってモンだし、こちらも名乗っておこう。
自分で自分に付けたニックネームだ。
この三人に混ざるには、なかなか悪くない名前なんじゃない?
「これのこと?」
こちらもスタンドを出してみせる。
両手に鋭い爪を持った盲目の人型。
そのスタンドは、何か呟いている。
意思を持つのではなく、ただの独り言だ。
傷の付いたレコードのように、一つの単語を切れ切れに、無機質な声で呟いている。
『 L 』 『 I 』 『 G 』 『 H 』 『 T 』
「名前は『ドクター・ブラインド』」
39
:
『オープンチャレンジin星見町』/『白い本をめぐって……編』
:2017/10/17(火) 22:59:23
>>38
エッジ:「なるほど。運がいい」
ラッキー:「スタンド使いは、惹かれ合う」
セイ:「だから君の力を貸してほしい」
子供との距離は8mほどだろうか。
だが少しずつ離されている。
子供のスタンドの力か先ほどより速く、君達よりも少し速く移動している。
セイ:「とにかく今は追うしかない」
「どっかのタイミングでなんとか出来ねぇか試してみる」
今の所策はない。
ただし、追い続けなければ目標は達成できない。
(能力詳細URLをレスに付けてください。次レスにてお題が出ます)
40
:
夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』
:2017/10/17(火) 23:18:01
>>39
「おいおい」
「これさあ、向こうの方が速いんじゃないの?」
「このペースじゃ、さっきみたいなラッキーでもないと――」
「あ、ラッキーってラッキーのことじゃなくて」
「あの子、最初からコレ使ってりゃあ楽に振り切れたと思うんだけど」
走りながら考える。
どうして最初から使わなかったんだろう。
ずっと使ってられるわけじゃないとか?
だったら、いつかはペースが落ちるはずだけど。
うーむ、わからん。
「ま、とにかく――」
「今は白ウサギを追いかけるしかないよね」
「あとさ、三人ともスタンド使いって思っていいの?」
☆★☆★能力詳細☆★☆★
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050315/56
41
:
『オープンチャレンジin星見町』/『白い本をめぐって……編』
:2017/10/17(火) 23:42:36
>>40
ラッキー:「そう、向こうが速い」
エッジ:「なんか向こうにも事情があったんじゃないかな」
「もしくはこっちが三人ともスタンド使いだと思わなかったか」
子供の足が少しぎこちなく動いている。
あのスタンドに何か一筋縄ではいかない部分があるのかもしれない。
#1 『かくれんぼ』
君達が子供を追いかけていると交差点に出た。
信号は赤だ。
セイ:「チャンスか」
だがその赤もちかちかと点灯する。
子供も律儀に信号待ちをしている。
どんどんと距離が縮まっていくが、後5mといったところで信号が青に変わった。
ラッキー:「違うみたい」
交差点を抜けると今度はアーケード。
なにやらわらわらと人がたくさんいる。
どうやらこの辺り一帯の店がバーゲンをしているらしい。
子供:「はぁ……はぁ……」
子供は一度立ち止まって振り返ったが君達を見るとまた走り出す。
その時だった。
子供:「うわっ!」
人の塊だ。
向かい同士で売り上げを競い合っているのかなぜかそのあたりだけが異常に人が集まっている。
その中に子供が飛び込んだ。
文字通り、大きく飛んだのだ。
エッジ:「マジか」
ラッキー:「どうするの。あんまり目立つことしたくないけど」
セイ:「服装がまず目立ってんだよなぁ!」
「いいか。人にぶつかるとその分タイムロスだ。だがぶつからない様に慎重になるとそれもタイムロス」
「『人にぶつからないように進む』それが必要」
エッジ:「待った。人の塊に飛び込んで、それから姿が見えてない以上、どこかに隠れてるかもしれない。店の中とかにね」
「『人にぶつからないように進む』が難しいなら『子供がどこかに隠れているか確認して欲しい』」
エッジ:「アリスさん、任せられる?」
追跡を続けるのなら『人にぶつからないように進む』必要がある。
探索に切り替えるのならば『子供がどこかに隠れているか確認する』必要がある。
どちらを選ぶかは君次第だ。
(どちらが正解というわけではありません。お好きな方をお選びください)
42
:
夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』
:2017/10/18(水) 00:04:51
>>41
「でも、スタンド出したのはあの子が先でしょ?」
「だったら、私らがスタンド使いだって知らなかったんじゃないの?」
「あの子の前でスタンド出したことがあるってんなら別だけど」
なんか走り方がぎこちない?
自分で走ってるっていうより、まるで誰かに背中を押されて無理やり走らされてるような……。
なんかわからんが、そこに秘密があるな!
まあ、単にスタミナ切れかもね。
なんにしても、あのスピードを保つのは長続きしなさそうだ。
「よっしゃ、止まっ――」
「え?バーゲン?私も行ってくる!!」
子供のことを忘れて店に突っ込もうとしたが、セイとエッジの言葉を聞いてギリギリで足を止める。
「オーケー、エッジ!探すのは得意だ!」
「でも、この場所がなあ……」
「まあ、やってみるか」
子供が消えた方向に近付きつつ、耳を澄ます。
『ドクター・ブラインド』の超人的な聴覚で子供の足音とか息遣いとか声とか探したい。
ノイズが多すぎるなら、少し人だかりから離れて探知してみる。
43
:
『オープンチャレンジin星見町』/『白い本をめぐって……編』
:2017/10/18(水) 00:17:44
>>42
セイ:「細かいことは後から説明するよ」
子供のスタンドや子供について考えるが答えはまだ分からない。
セイ:「女ってのはみんなバーゲンが好きなのか?」
バーゲンに行こうとした君を見てセイが頭を掻く。
しかし君は引き返せた。
それは大事なことだ。
#1 『かくれんぼ』→Great!
超人的な聴力は『ドクター・ブラインド』の特権だ。
他のスタンドにはない機能。それを君は使って子どもを探すことにした。
ノイズ。当然、店員や客の声が聞こえる。
だが離れてしまえば、子供の吐息などすぐにかき消されてしまう。
……見つけた。
店の中から子供の吐息が聞こえる。
44
:
夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』
:2017/10/18(水) 00:36:04
>>43
「――アリスからは逃げられないぜ、白ウサギちゃん」
ニヤリと笑う。
そして、子供の吐息までの方向と距離を確認する。
それと、そこはどんな感じの店なんだろうか。
別に何か買おうとは思ってない。
たぶん。
「場所はわかった。やっぱ店の中に隠れてるみたい」
ひとまず、子供の居場所を三人に教える。
「で、どうする?二手に分かれて挟み撃ちとかしてみる?」
「かたっぽが入り口の近くで待ち構えて、もうかたっぽが店に入って追い込む」
「そんなんでどうよ」
「他に作戦があるなら聞くけど」
音を聞き逃さないように集中しつつ提案してみる。
45
:
『オープンチャレンジin星見町』/『白い本をめぐって……編』
:2017/10/18(水) 00:45:46
>>44
店は洋服屋のようだ。
アーケード、商店街の店ゆえかあまり若者向けの服はないように思える。
そんな店の中に少年がいる。
セイ:「OK。挟み撃ち。了解了解」
「理解したぜ」
子供は動いていない。
行くなら今だ。
46
:
夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』
:2017/10/18(水) 00:57:38
>>45
「うーむ」
あまり自分の趣味じゃない店だった。
ガッカリはしてない――はず。
「よし、じゃ私とエッジは入り口で待ってる」
「エッジ、それでいい?」
「セイとラッキーは店に入って、あの子を入り口まで追い込んでよ」
「あの子が店から出ようとしたところを、前と後から通せんぼする」
「今度は頭踏まれないように注意してね」
三人に他の意見がないなら、これでいこう。
入り口近くに身を隠して待機する。
その間も子供の息遣いや音には注意しておく。
47
:
『オープンチャレンジin星見町』/『白い本をめぐって……編』
:2017/10/18(水) 01:29:00
>>46
セイ:「あいよ」
エッジと君が入り口。
ラッキーとセイが誘導だ。
さながら追い込み漁の如く子供を誘導し捕まえるのだ。
子供:「わ。びっくりした」
子供の声が聞こえる。
それと足音もだ。こちらに寄ってきている。
エッジ:「……成功かな」
その時、足にぐっと強い感覚が現れる。
まるで植物の蔦のようなしかし色は赤黒く筋肉や血管を思わせる謎の触手がエッジと君の足に絡まっている。
エッジ:「アリス。君の能力じゃないよね」
ぐっと足が後ろに引かれ体勢が崩れる。
そして地面を張っていた触手が一本、ぐいっと持ち上がる。
子供:「……! 響」
触手を踏み台に子供が大きく跳躍。
それと同時に足元の触手の拘束が緩む。
#2 『とおせんぼ』
子供が跳んだ方向を見ればそこにはもう一人子供がいた。
色素の薄い肌。結んだ黒髪。まるで尻尾のように短い髪の塊が首筋に当たっている。
その子供は響と呼ばれていた。
響:「カレン。ここは任せて」
カレン:「え、大丈夫なの?」
響:「時間稼ぎくらいは出来るから」
「スタンドで走ると危ないからね。いつもみたいに跳べばいいのに」
カレン:「目立っちゃうよ」
ハイタッチをする二人。
カレンはそのまま逃げていった。傍らに地球儀のヴィジョンはない。
今はスタンドを使っていないようだ。
響:「すいません。ちょっとだけ、お邪魔をさせてもらいます」
「『モンスター』」
響は顔をしかめる。
何か痛みに耐えている顔だ。
響:「……」
いくつもの触手が君達へと向かってくる。
エッジ:「アリス。彼をなんとかしないといけない」
「倒すまでいかなくていい。無力化するまでもいかなくてもいい。ここをなんとか通り抜けよう」
「攻撃を一撃一撃叩き落してもいいけど、あの数だと手数が問題だ」
「『なるべく手短に彼をすりぬける』それか『彼を無力化する』」
「任せられる?」
48
:
夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』
:2017/10/18(水) 20:09:07
>>47
「おおおッ!?」
なんかグロテスクなのが足に絡まってる!?
これが映画だったら、私は悲鳴を上げながら引きずられていくんだろう。
そんで、その終点で見るもムザンな死体になってることだろう。
そうならなくて良かった。
映画だったらつまんないけど、現実だからコレでよし。
「なんだなんだ!?『エイリアン』か!?『ザ・シング』かッ!?」
どうやら名前は『モンスター』というらしい。
シンプル・イズ・ベストって感じだ。
とりあえず態勢を立て直そう。
新手の出現は想定外。
うまいこと逃げられてしまった。
「エッジ、ちょっとの間だけ盾になってくんない?」
「触手の相手しながら、あの響って子に向かって進んでよ」
「私のスタンドが後ろからついていくから」
「そんで、触手に隙ができた瞬間に『ドクター・ブラインド』が突っ込んでムリョクカする」
エッジに小声で耳打ちする。
エッジが了解してくれたら行動開始する。
49
:
『オープンチャレンジin星見町』/『白い本をめぐって……編』
:2017/10/18(水) 22:51:21
>>48
エッジ:「あんまり時間ないので、手早く終わらせる」
「『クラック・ア・ボトル』」
再び、エッジの傍に人型のヴィジョン。
まるで瓶の首のような突起が背中や腕に存在する。
そのうち右腕の突起から何かが漏れ出す。
それは霧のような見た目である。
そして辺りに甘く、それでいてアルコールの混ざった匂いがする。
エッジ:「勝負は一瞬だ」
エッジのスタンドが触手を弾いていく。
力負けしていない。
そして彼まで近づき、そのまま右腕を前に突き出した。
響:「……!」
響の動きが一瞬止まる。
彼の腕から生えたいくつもの触手も精細さを欠いた動きをしている。
これは隙だ。
明確な隙。
50
:
夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』
:2017/10/18(水) 23:22:22
>>49
「――もらった!!」
その一瞬の隙を突いて、『クラック・ア・ボトル』の背後から『ドクター・ブラインド』が飛び出す。
「ごめんね、ちょっとチクッとするよ」
すぐさま響の肌に爪で軽く触れて、目で見ることが難しいくらいほんのちょっとの傷を付ける。
こっちも本気の殴り合いがやりたいわけじゃないから、できるだけ手加減する。
そして行動が成功したなら、『存在しない視覚』を移植して、響の視界をブラックアウトさせる。
その間に通り抜け、エッジ達にもジェスチャーで移動するよう合図しよう。
周りにはバーゲンの騒音がある。
視力がなくなれば、こっちの居場所を知ることはできなくなるはず。
10秒後には解除されるけど、その間に振り切ってしまえばいい。
脱出と同時に超聴覚でカレンの息遣いや足音を探し、現在位置を掴みたい。
51
:
『オープンチャレンジin星見町』/『白い本をめぐって……編』
:2017/10/18(水) 23:38:29
>>50
#2 『とおせんぼ』→Good
君は響に存在しない視覚を移植する。
被害を最小限の傷にとどめつつだ。
響:「え」
見えない敵を攻撃するには大雑把な攻撃しかない。
手数の多い彼ならばなんとかなるかもしれないが、精彩さのない触手には無理なことだ。
聴覚をもってカレンを探す。
いた。
前方にいる。少し遠いがスタンドは出していない。
全力で走れば近づけるだろう。
52
:
夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』
:2017/10/18(水) 23:52:24
>>51
「今、あの子は目が見えてないから今の内に遠ざかろう」
「10秒経ったら元に戻っちゃうから」
「それと、あのカレンって子は前方にいる。距離もそんなに離れてない」
エッジ、セイ、ラッキーにカレンの居場所を伝える。
これ以上距離を離されないように走りながらだ。
響からも離れなければいけない。
「どうする?このまま四人で固まって追いかける?」
「それだと、また同じような展開になりそうなんだけど」
「どっか回り込めそうな場所があったら、また二手に分かれた方が良くない?」
またスタンドを使われたら厄介だ。
とりあえず、今は距離を詰めるしかない。
53
:
『オープンチャレンジin星見町』/『白い本をめぐって……編』
:2017/10/19(木) 00:24:46
>>52
エッジ:「俺は残る」
「この子が追ってこないようにしないといけないし、それに話して分かってもらわないと」
エッジがその場にしゃがみこむ。
『クラック・ア・ボトル』の右腕から霧が放出される。
周りの客の足取りが少しおぼつかなくなる。
セイ:「じゃあ、俺とラッキーで別のルートを探す」
「アリスはそのまま追ってくれ」
再びラッキーとセイが回り込む形だ。
走ろう。
時間はない。
54
:
夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』
:2017/10/19(木) 00:37:07
>>53
「よし、任した」
エッジの提案に従い、彼に響を任せる。
話し合うことは大事だ。
それに、もし響がこっちの事情を理解してくれたら、カレンを説得してくれるかもしれないし。
「しっかし、その匂い……」
「もしかしてアルコール?」
「こっちまで酔っ払いそう」
『ドクター・ブラインド』は嗅覚も超人的だ。
もしかしたら、普通よりも効くかもしれない。
もし匂いが『クラック・ア・ボトル』の能力に関係しているなら、吸わないように気をつけよう。
「オッケイ!!」
サムズアップでラッキーとセイに応じる。
そして突っ走る。
アリスは白ウサギを追うものだ。
55
:
『オープンチャレンジin星見町』/『白い本をめぐって……編』
:2017/10/19(木) 00:55:38
>>54
エッジ:「そう。『クラック・ア・ボトル』」
「『酒気帯び』が能力」
君はエッジに見送られ走り出した。
セイとラッキーは途中、アーケードから出る道があったので別れることが出来た。
カレンを追う。
カレン:「はぁ……はぁ……しつこいって……」
流石にペースが落ちてきたのかカレンが立ち止まる。
ぜぇぜぇ息を吐いていると服から何かがぽろりと落ちた。
真っ白な本だ。何も書かれていない。
セイ:「いたぁ!」
カレン:「も、やだぁ」
本を拾うとカレンは近くのビルの中に入っていった。
セイ:「アリス! 追ってくれ、戻ってきたところをなんとかする」
セイとラッキーは入り口で待ち伏せだ。
どうやらこのビルは使われていないビルらしい。
三階の一室に飛び込んだカレンを追いかけ、君も部屋に入った。
片付けが終わっていないのか置いて行かれたのかごちゃごちゃと物が転がっている。
カレン:「はぁ……はぁ……」
本を片手にカレンが君を見ている。
カレンの手が窓を開けた。
#3 『たかおに』
カレン:「何者ですか……あなたは……」
カレンが窓枠に足をかける。
そしてまた小さな地球のヴィジョン。
顔には玉のような汗が流れている。
カレン:「はぁ……はぁ……さよなら」
カレンが軽くジャンプすると空中でその体が止まる。
カレン:「『フィール・インヴィンシブル』」
空中。それが彼の逃走経路らしい。
宙に浮いた彼を捕まえなければならない。
時間はない。距離を詰めるなら一気に詰めるしかない。
物を投げたりした後では間に合わないだろう。
連続した間があれば逃げられてしまう。
『彼をここで捕まえる』必要がある。
それは急がないと無理なことだ。
56
:
夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』
:2017/10/19(木) 01:31:39
>>55
「白ウサギを追いかけてる通りすがりのアリス」
「こっちにも深いジジョーがあってさ」
「別に何かしようってわけじゃなくて、ちょっとお話したいだけ」
「喉渇いてるでしょ。その辺のカフェでドリンク奢るから」
「おいおい、子供が危ない遊びをしちゃいけないって教わらなかっ――」
「――なあにいいいッ!?」
こいつはヤバイぜ。
このままだと逃げ切られちまう!
ああもう、こうなったら腹くくるしかねえッ!
「セイ!ラッキー!今から落ちると思うから、なんとか受け止めて!!!」
下にいる二人に呼びかけながら窓に向かってダッシュする。
そしてジャンプしてカレンに飛びつき、体でも服でもどこでもいいから掴みたい。
同時に超嗅覚で汗の匂いを探知して、成功する確率を少しでも上げたい。
57
:
『オープンチャレンジin星見町』/『白い本をめぐって……編』
:2017/10/19(木) 01:46:09
>>56
#3 『たかおに』→Great!
君は嗅覚で精密さを補助しながらカレンに飛びついた。
予想外の事だったのかカレンが目を丸くする。
カレン:「キミも落ちたらどうするつもりなんだい……」
落ちない。
二人は重力に逆らうように浮いている。
カレン:「『フィール・インヴィンシブル』」
「『自分にかかる重力を操る』」
下からセイの声が聞こえる。
カレン:「降参だよ。でも、この本は絶対に渡さない」
響:「カレン!」
響とエッジも追いついたようだ。
58
:
夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』
:2017/10/19(木) 02:10:09
>>57
「どうするって……まあそこは下にいる二人を信用してたってコトで」
「あいつらとは長い付き合いだから」
「初めて出会った時のことを思い出すなー。あの頃は私も荒れてて行きつけのクラブで喧嘩を……」
ありもしない過去の思い出を語りつつ、下にいるセイとラッキーにスタンドで手を振る。
内心落ちたらどうしようかと思ってたことは黙っとこう。
けど、こうして空にいるのもオツなもんだね。
傘はないけど、メリー・ポピンズみたいだ。
「いや、だから私らはお話したいだけだって」
「さっきも言ったけど、どっかのカフェでさ」
「ほら、あの店なんか良くない?」
空中から町の一角にあるカフェを指差す。
「お、グッドなタイミング」
「おーい、そっちはどんな感じー?」
響とエッジに声を掛ける。
59
:
『オープンチャレンジin星見町』/『白い本をめぐって……編』
:2017/10/19(木) 22:34:01
>>58
カレン:「嘘はつかないでもらおうかな」
ため息気味にカレンがいう。
子供の割には落ち着いた雰囲気だ。
カレン:「ボクはどこでも」
ゆっくりと地上に下りてきた。
響:「カレン。また無茶して」
カレン:「ごめん。心配かけたね」
響:「べ、別に?」
エッジ:「ありがとう。アリス」
エッジが傍に来て頭を下げた。
ラッキーとセイもその場で礼をする。
エッジ:「とりあえず話そう」
カレン:「この人がそこの喫茶店なんかはと」
エッジ:「じゃあそこにしよう」
君達は喫茶店に入ることにした。
案内され店の奥の席についた。
カレン:「それでボクらはどうすればいいのかな」
セイ:「その本」
カレン:「渡しません」
セイ:「いやそうじゃなくてさ」
60
:
『オープンチャレンジin星見町』/『白い本をめぐって……編』
:2017/10/19(木) 22:34:15
>>59
メ欄ミス
61
:
夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』
:2017/10/19(木) 23:53:51
>>59
「すぐに見破るとは、白ウサギちゃんは天才か?」
「よし、そんじゃ行こう」
地上に下りて他のメンバーと合流する。
「なーに、どうってことないよ」
「ま、アリスにとっては楽な冒険だったね」
「最後のはちょっとヤバかったけど」
見たことのないスタンドもいくつか見られて、色々と珍しい経験もできて、なかなか楽しかった。
挨拶もそこそに、喫茶店に向かう。
「――じゃ、私これにしよ」
カレンとセイのやり取りを横目で見つつ注文する。
ミルクたっぷりのカフェオレに生クリームを乗せてチョコレートパウダーをかけたやつだ。
運動して疲れた後は甘いものが必要だ。
「支払いは奢りでいいよね?体張って手伝ったんだから」
さて、話を聞こう。
思えば、私も詳しいことは何も知らない。
カレンと響のこととか、白い本のこととか、なんで『大江山3M』がそれにこだわるのかとか。
興味津々な表情で話に集中する。
62
:
『オープンチャレンジin星見町』/『白い本をめぐって……編』
:2017/10/20(金) 00:27:23
>>61
ラッキー:「奢るよ。セイが……」
ラッキーもエッジもパフェやらなにやらを頼んでいる。
財布は基本的にセイ持ちらしい。
セイ:「その白い本がどういうものなのか、知ってるのか?」
カレン:「よくは知りません。でも、これを探してる変な人達がいるというのは知ってます」
セイ:「それであってるけど……その本は『スタンドを作る本』だ」
「なにが引き金でスタンドが作られるかは分からないが、それはガチだ」
「お前らは……いや、対抗できるかも知んねぇけどさ」
63
:
夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』
:2017/10/20(金) 00:46:38
>>62
「よし、セイに任せた」
「あと季節限定のパンプキンパイも追加で」
奢りなのが分かると更に注文する。
一つくらいヘーキでしょ、たぶん。
「なッ――!?」
オーバーな仕草を付けて派手に驚いた。
あやうく店内で大声を上げそうだったけど、そこはなんとか我慢した。
迷惑な客認定されて冷たい視線を浴びなくて良かった。
「まー、そんなもんがあったら絶対狙われるね……」
「ブガイシャの私でも分かるもん、うん」
「っていうか、カレンはなんでそんなもん持ってるの?」
「あと、セイ達はどうする気?」
「その白い本を探してる人達ってのは別人っぽいけどさ」
64
:
『オープンチャレンジin星見町』/『白い本をめぐって……編』
:2017/10/20(金) 01:09:32
>>63
君のオーバーな仕草に反応したのはエッジの方だ。
エッジ:「何を急に……」
頼んだものが次々とテーブルの上に置かれていく。
ちょっとしたバイキングのような様相だ。
カレン:「ボクはこれを預かっているんです」
「星見町のはずれにあるお屋敷……古本堂って呼ばれてるんですけど、そこのご主人から」
カレンが白い本のページをめくるが表紙同様中にも文字は書かれていない。
セイ:「俺達がこの本について知ったのは一か月前だよ」
「旅行でこっち来てたんだがエッジが『千羽書房』って古本屋からこれを一冊譲られてきた」
エッジ:「そしたら、突然これに文字が浮かんで化け物が」
「まぁ、倒したけどね」
セイ:「で、これはやべえってことでこの街に戻ってきた。分かったことは千羽書房の店員もこれについては深く知らないってこと」
「千羽書房はその古本堂から本を卸していること」
「最近この本を大量に譲ってくれと言ったやつがいること」
「俺らの推理ではこれを使ってなにかしようと考えている奴らがいる。そいつらが悪事を働くのであればそれを阻止する」
セイの目は本気だ。
エッジとラッキーはそれに頷きながらパフェを頬張っているが。
セイ:「見つけ次第本は焼却するつもりだったが、お前らが渡さないってのなら責任をもってそれを扱って欲しい」
カレン:「はい。渡せません。この本がスタンドを生むという事はこれまで何となくだったけど、今ので確信した」
「これを悪事には使わない。約束する。この本がどういう本なのかの分析も出来たらそっちに情報を渡すのもアリだ」
65
:
夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』
:2017/10/20(金) 01:29:16
>>64
「いや、だってそんな話聞かされたらビビるでしょ」
「ぜんぜん驚かない方がどうかしてると思うね、私は」
まあ、それはいい。
カフェオレを飲みつつパイを食べる。
もちろんメインディッシュは白い本についての話だ。
「思うんだけどさ」
「その本が狙われてるんなら、古本堂のご主人が真っ先に狙われるんじゃない?」
「本の大本なんだし」
「あと、その人は白い本がスタンドを作れるって知ってるの?」
「そのご主人は悪者じゃないってことでいいいんだよねえ?」
そのご主人っていうのも、本を狙うやつらと同じく、私にとっては謎の存在だ。
本の秘密を知っていて卸してるなら、何か目的があるとも思える。
まあ、卸しちゃった後で気付いたのかもしれないけど。
「でさ――」
「その白い本のことでなんかトラブったら、私も協力するよ」
「グーゼンとはいえ、ここまで首つっこんだよしみってことで」
また好奇心が強くなるのを感じる。
目の前に不思議な世界があれば迷うことなく飛び込んでいく。
それがアリスだ。
66
:
『オープンチャレンジin星見町』/『白い本をめぐって……編』
:2017/10/20(金) 01:57:33
>>65
ラッキー:「俺らは、知ってるから」
「エッジも、最初は驚いてた」
エッジ:「いらないことは言わなくていいから」
君の反応ももっともなのかもしれない。
セイ:「さあね。古本堂の主人手のはスタンド使いじゃない。それに古本堂ってのはでけぇ蔵に山ほど本を置いてるらしい」
カレン:「あの人を狙っても特になることはないかな。まぁ、狙われてるかもしれないけど、そもそも世界中飛び回ってる人だから……」
「白い本も変な本って認識しかしてないと思う。悪人じゃないよ」
主人がどうとかその辺りは彼らにも分からない部分らしい。
セイ:「……そうしてくれるとありがたいよ」
ラッキー:「でも、危険」
セイ:「無茶はしないでくれ。それだけは言える。俺らだってこの件については分からない事のが多い」
「いざっていう時に力になれるかも分からない」
好奇心。
それが君と彼らを繋いだ。
しかし好奇心は猫をも殺す。
危険な目にも遭うかもしれない。その本を探しているものがどんなものか分からない以上は。
セイ:「ただ、そう言ってくれたことはありがたい。協力者は多い方がいい」
「それとこれはお礼。生で悪いが」
財布から四枚一万円札を取り出し、折って机に置いた。
謝礼らしい。
67
:
夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』
:2017/10/20(金) 02:20:21
>>66
「ふーん……」
とりあえず主人の方はそんなに気にしなくもいいらしい。
まだ分からないことはあるけど、ひとまず今は納得した。
「もちろん危ないことは分かってるつもり」
「でも、私は協力したいと思ってる」
「まあ、なんか分かったら連絡してよ」
私が入れば三人にとっては戦力になるはず。
そして、私にとっても好奇心を満たすという意味がある。
たとえ先に危険が待っているとしても、関わるだけの価値がある。
冒険に危険はつきものだ。
少なくとも今この時は、私の意志が揺らぐことはない。
「おお」
「さすが、セイ。気前がいいねえ」
「そういうとこが好きだな、私は」
ありがたく四万円を受け取って自分の財布に入れる。
ついでに連絡先とか交換しとこう。
「さっきも言ったけど、なんかあったら教えてよね」
「『大江山3M』feat.アリスってことで」
そういえば、なんか忘れてる気がする。
なんだっけ。
――ま、いいか。
ポケットに入れていたエッジの鍵?のことはすっかり忘れていた。
68
:
『オープンチャレンジin星見町』/『白い本をめぐって……編』
:2017/10/21(土) 01:08:22
>>67
強い好奇心。
それを根に持つ意志は揺らぎはしない。
セイ:「金は払うぜ」
「気前よくな」
連絡先も交換しオープンチャレンジは幕を閉じる。
ポケットに忘れられた鍵を残しながら。
『オープンチャレンジin星見町』/『白い本をめぐって……編』
一件落着
夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』→『4万円』獲得
『古びた鍵』獲得
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