したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。

【ミ】『フリー・ミッションスレッド』 その2

1名無しは星を見ていたい:2016/01/31(日) 23:55:26
短編、単発のミッションなどにお使いください。
長編やシリーズものの予定でしたら、自分のスレで行うことをお勧めします。

769『ペイズリー・ハウス』:2018/06/10(日) 23:51:51

 ――桜の残り香が、まだ町の中を彷徨っていた頃の出来事。

貴方達は、とある喫茶店のテラスに座って軽食をとっている。
 向かいには、気風が良い年配の女性がにこやかにティーカップから
紅茶を一口ふくみ、優しい眼で二人を見比べると口を開いた。

 「まぁまぁ、こんな可愛らしいお嬢さんが来てくれるなんてねぇ。
それに、肌にハリがあって見るだけで元気が湧いて……私の女学生の
頃を思い出すわぁ。あら、嫌だ、私ってば自分ばかり喋っちゃって」

 そう、口元をおさえて女性は一通り上品な笑い声を立ててから
本題とばかりに、貴方たちに和やかながら強い目線を向けた。
 
 「お二人とも、この応募をしてくださったと言う事は
お力がある方と拝見いたしますよ」

 「私の頼みと言うのは、単刀直入に言わせて貰いますね。
子供の世話を数日して頂きたいのです。
 二泊三日。その間は、管轄の園で寝泊まりしてくださって構いません。
急な話ではありますけど、明後日から初めて欲しいのです。
 このような事、専門の方に任せるべきなのでしょうけど。
恥ずかしながら、人手が足りなくてねぇ」

 そう、妙齢の女性は痛ましいとばかりに瞼へと手をあてる仕草を行った。

 「ご質問を、お受けしますわ。何せ突拍子もない話でしょうし」

(『外見』『所持品』『能力』などの提示とレスの開始をお願いします)

770夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/06/11(月) 00:58:34
>>769

私はこう思っている――『アリーナ』絡みの話は面白い、と。
『アリーナ』とは、過去に二度ほど関わりを持っている。
そのどちらも、私のハートに『未知』を感じさせてくれる体験だった。

だから、私は『アリーナ』が出す広告は大体チェックしている。
そして目に留まったのが、このシゴトだった。
別に深いリユウはないが、なんとなくピンと来たから応募してみたというワケだ。

「はじめまして!!よろしくおねがいしまッ……おねがいします!!」

大きく頭を下げながら挨拶する。
勢いが良すぎて、思わず舌を噛んでしまって痛い。
だけど、そんなアクシデントにも負けずに明るい笑顔を披露する。

なんといっても、アイサツはコミュニケーションのキホンだ。
『ゲンキよく、ケイキよく、イセイよく』。
それが、わたしのモットーだ。
いまつくった。これを、コンゲツのマチのヒョウゴにスイセンしよう。
あわよくば、『図書券』とかもらえるかもしれない。

「ほっぺたもピンク!!テンカブツなし!!ナチュラルボーン100%!!」

褒められたから、ちょっと調子に乗ってはしゃいでみた。
これでフンイキがナゴんで、かいわもスムーズにすすむはずだ。
もしもフンイキがワルくなったとしても、わたしのせいなワケがないとおもわれる。

「ハイ、しつもん!!ふたりとも、おなまえおしえてください!!」

「ちなみに、わたしは『アスミ』っていいます!!『ユメミガサキ』でも可!!」

元気よく手を上げて質問する。
名前が分かってないのは呼びづらい。
なので、まずは軽く自己紹介したいところだ。
ついでに、同席している相棒にも声を掛けておく。

◆◇外見◆◇
セミロングの金髪に、カラフルなスカーフをリボンのように巻いている。
服装は、水色のジャンパースカートに白いブラウス・黒いタイツ・エナメルシューズ。
両手の爪にネイルアートが施された付け爪、目元にはブルーのレンズのサングラス。

◆◇所持品◆◇
財布、スマホ、予備のサングラス

◆◇能力◆◇
『超人的な四感』と『存在しない視覚』を持ち、爪で切りつけることで、
それらを『移植』する。
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050315/56

771天雨 サトリ『10cc』:2018/06/11(月) 01:09:57
>>769(GM)
>>770(夢見ヶ崎)

「可愛らしい――――ではなく、見目麗しいと。
 お力がある――――ではなく、文武両道才色兼備。
 どうせお褒めいただくなら、そちらが好みですわ。
 なぜなら私は、『天雨(アモウ) サトリ』ですもの!」

         シャラン!

肩にかかる長さの髪を指で払い、あくまで真剣に返した。
自信過剰、と切り捨てるには整った容姿であるのは間違いないが、
その総身から漂う自信は明らかに過剰で、尊大ですらある。

「尤も。第一声が『誉め言葉』というのは素晴らしいですわ。
 とても見る目があるお方、と覚えておきましょう。どうぞよろしく。
 この喫茶も、お洒落ですし。味の方も私好み。素敵ですわね。
 子供のお世話というのは初めてですけれど、私にお任せなさい。
 …………ああ、勿論、私一人というわけではありませんけれど」

          クルッ

「ええと、二度めになりますが、『天雨サトリ』ですわ。
 天雨さんと呼んでくださって構いませんわよ。
 『ユメミガサキ』さん、自己紹介はこれでよろしくて?」

ふと、隣に座っている少女に目線を向け、質問に答える。
とはいえ知った顔でも無いし、すぐに老婆に向き直る。

「さて。いずれにせよ、丸腰で挑むつもりはなくってよ。 
 私から質問をさせていただきましょうか――――そう。
 とてもシンプルな事だけれど、『子供たちの年代』『人数』。
 それから、『世話をする上で気を付けるべき事』をお挙げなさい」

「後から『甲殻類アレルギーでした』なんて言われても困りますものね」

あんがい真面目な調子で質問を終えると、エビの入ったスープを口に運んだ。
エビはサトリの好物であり、何も言われなければ『食事』に含むつもりでいる。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

【外見】
灰色の髪、琥珀色の目と日本人離れした外見の女性。
服装は『森ガール』と『ロリィタ』を混ぜたような雰囲気。

【持ち物】
①スマートフォン
②財布
③水と袋飴(ストロベリー味、コーヒー味、ミント味の三種)
④化粧ポーチ
⑤ティッシュとハンカチ
⑥イヤホンとポータブルプレーヤー
↑上記の持ち物が入ったハンドバック

【能力詳細】
アンティーク調の雰囲気を持つジョウロのヴィジョン。
水を撒いた場所に草と花を生み出す。また時間が経つと花は枯れ、代わりに実がなる。
生物に発現した実は水と共に対象の生命力を吸い上げるため非常に美味。

『10cc』
破壊力:C スピード:C  射程距離:E
持続力:B 精密動作性:C 成長性:C

ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050315/77

772『ペイズリー・ハウス』:2018/06/11(月) 09:41:08
>>770(夢見ヶ崎PC)

 「元気が良いわねぇ。頼もしいわ
アスミさんね。その明るさを何時でも忘れないでね」

ショールを巻き、小さい丸眼鏡をかける50程の女性は
シュガースティックに人差し指を向けると、トンボの目を回させるように
指を回転させる。スティックは紅茶の海の中で一人で螺旋に回り始める。

「砂の金と書いてイサゴ、イサゴと私は申し上げます。余り聞き慣れない
珍しい名前でしょうけどね。昔は、こんな名前も普通でしたのよ。
 そぅそぅ、金と言えばね。私が、本日の人手を急いで埋めるのに
金一と言う知り合いにも少し思案したのですけど…………何せ、どうにも
不安のある子でねぇ。ですので、無難に応募にしたのですよ
子供達に、変な影響を与えるのは吝かですから」

貴方、知ってるかしら? と、何でも知りぬいているような目で
夢見ヶ崎の姿を穏やかな緑色の瞳が映していた。

>>771(天雨PC)

「サトリさんね。どうぞ、宜しくお願いしますね」

「……まず、お世話する子達ですけど。三人は園児です
全員6〜7歳です。みんな可愛い女の子ですのよ
 それと、もう一人。12歳の子が、おりましてね。
その子も止むを得ない事情がおりまして、園(えん)で
子供達のお世話をする同士の傍ら、見守って欲しいのですよ」

世話をする実質の人数は三人。ある程度のサポートと見守る
子が一人いるらしい。

「やはり子供ですからね。園児の子たちは好き嫌いは
ありますけど、アレルギーは心配しないで結構です。
 本当でしたら、私や他に正規の従業員がフォローに
回らなくてはいけないのにねぇ……私は、当日には
少々海外に行かなくてはいけませんし。アリーナの者達も
遺憾ながら他の仕事に手が回りませんのよ。
 他に気を付けなくていけない詳細ですけどね。
私は古い人間ですからね。逐一こちらで口伝するよりも
 直接、肌で触れて互いの事を知って配慮を実感するべきだと
考えているのです。命に関わるような事でしたら、そりゃあ
前もって伝えますけどね」

 

 女性、イサゴはそこで紅茶を少し含んで喉を休める。
麗らかな風が三人の間を駆け抜ける。もう少し
 突き詰めたい事があれば、彼女は快く答えるだろう。

773夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/06/11(月) 21:37:58
>>771
>>772

「――『きんいち』?ああ、あのボンクラのロクデナシ」

「まったく、あいつはガキのころから、ちっともかわっちゃいねえからな」

捏造された思い出を交えながら、一言で切り捨てる。
もしここに呼ばれていたら、このヒトの価値観を疑うところだった。
まぁ、モノは使いようだ。
『アリーナ』との繋がりという意味では付き合っておく価値はある。
もうちょっと他のツテに頼った方がいいかもしれないけど。

「『アモちゃん』……なんかちがうな……。『サトちゃん』……これもイマイチ……。
 う〜〜〜む……」

両手の人差し指をコメカミに当て、ブツブツ言いながら勝手に悩み始める。
『天雨さん』という呼び方は、最初から選択肢に入れてなかった。
ひとしきり悩んでから、隣の少女に顔を向ける。

「――よろしく、サトリちゃん!!オッス!!」

ババン!!よびかたけってい!!
ぜんこくジューマンツーのおうぼのなかからシンサイインカイがげんせんしました!!
やっぱりシンプルがイチバンだよね〜〜〜。

「ハイハイ!!わたし『ピーマンアレルギー』!!だって『ニガい』から!!」

ねんのためにイチオーいっておこう。
もしでてきたら、のみものでながしこまないといけなくなる。
『アレルギー』って、こういうのでよかったっけ??

「あとさぁ〜〜〜、おせわってグタイテキにナニするの?? 
 センセーみたいにコドモたちとあそんだりおひるねさせるとか??
 それともカセイフみたいにリョーリ、センタク、ソージとか??」

「わたしからはそれいがいしつもんナッシング!!
 サトリちゃん、あとはまかした!!」

残りの質問は相棒に任せて、飲み食いに集中する。
だってタダだし。タダだよね??

774天雨 サトリ『10cc』:2018/06/11(月) 23:35:19
>>772(GM)
>>773(夢見ヶ崎)

「ええ、『天雨』サトリですわ。苗字は天雨。
 ……ま、呼び方に拘るほど狭量ではなくってよ。
 あんまりにも馴れ馴れしいのは、ともかくとして!」

「……とはいえ、よろしくお願いしますとは言っておきますわ」

夢見ヶ崎に釘を刺すが、この手のに本気で改善は求めない。
これから仲間になるのだし、馴れ馴れしいのも悪くはない。
と、理解の上では分かっているが、馴れ馴れしいのは慣れない。

それにしても、アリーナという組織の全容は気になるものだ。
自慢じゃないが世の中の事は人より知っているつもりでいた。
夢見ヶ崎はどうやらそれなりに関係者らしいが、どういう関係なのか。

「私、家事全般は一通りできますので。それが必要ならご安心なさい。
 アレルギーや持病の心配がないなら、素人の私でも大丈夫でしょう。
 それと、事前に伝えられていない事に関して配慮はしませんからね!
 あとになって『そこは察して欲しかった』とかは、ご勘弁願いましてよ?
 もちろん、私もある程度の常識や良識は守らせていただきますけれど……」

知り合いからの頼まれごとではなく、これはビジネス。そこは詰めておく。
金と信用を裏切る事になってはまずい。いくら自分が凄くて実家が金持ちでも。

「ああ、子供たちのプロフィールについても問題ありませんわ。
 12さいの子も女子ですわよね? 小6か中1の男子は……
 無理では無いにせよ、絶対にしっかり見守り切れるとは限りませんわよ。
 その年ごろなら、下手をすれば私より体も大きいでしょうし。腕力もね」

「あとは、そうですわね。それ程思いつかないけれど。
 ユメミガサキさんの質問は私も聞きたかったところ。
 家に着いてから、何をするか迷うのは困りますものね。
 貴女も中々聡いじゃないですの? ふん、褒めて差しあげますわ」

          「後は……」

「……ああ! そうですわ。大事なことを忘れる所でした。
 もう一つ確認しておくことがありましたわね。というのも」

            キュイン!

「――――その子供たちに、何か『特異な能力』はございまして?」

手に『10cc』を発現し、机の上に置くようにして解除する。
この老婆『イサゴ』にこれが見えるかどうかも知っておきたいところだが、
子供たちが能力を持っているかどうかは『命にかかわりかねない』と認識している。

775『ペイズリー・ハウス』:2018/06/12(火) 00:19:38
>>773(夢見ヶ崎PC)

貴方の言葉に、イサゴはフフッと口元を綻ばせつつ小さく笑う。

「あの子は、ヤンチャ坊主でねぇ。私が未だ現役の頃も
手を焼かされたものよ。まぁ、過ぎた事なんですけどねぇ」
 
そう呟き、その話題は早々に終了して質問へと回答する。

「遊んだり、寝かせたり、と言うのを 大まかにして頂きたいですね。
お料理に関しては、その年長の彼女が得意ですし……掃除などに関しては
そうねぇ、この際ですし金一にも頼みましょうか。口では何かと文句を
言っても、数枚の肖像画を見せれば直ぐに首を縦に振るでしょうから」

どうやら、幼稚園の保母さんのように遊んだりしてあげるのが主要のようだ。
料理に関しては、年長の子が引き受けてくれるとの事。
園の清掃に関しては、アリーナの人間を呼んでくれるようだ。

>>774(天雨PC)

「天の雨、とは良い苗字ねぇ。それに、サトリ、悟りねぇ
貴方のご両親は、とても貴方に良い名を授けてくださったのね。
 あぁ、勿論アスミさんもですよ」

「家事が得意ですのね。それは良かったわ、何せ育ち盛りの子が
三人もいれば、お料理を中学に入りたての子に一人だけで任せるのも
少々悪いと思ってたから、手伝ってくださるのならば有難いわ。
 少しシャイですけど、良い娘ですよ」

年長の子は、女性のようだ。

そして、特異な力『スタンド』があるかと言う質問。

スタンドを発現する貴方に。一瞬だが、少し長めに感じる沈黙を
女性は生じさせてから。紅茶を再度口に含み、そして更に置く。

「――ございますよ。
……ただし、私の口から全貌を明かす事は出来ませんわね。
いえ、出来ないと言うよりは、詳しく存知あげないと言うべきかしら」

「貴方たちは、自我とスタンドの繊細かつ深い繋がりがどのように作用を
及ぼすかはご存知かしらねぇ。そして、何を以てスタンドは備わるのか。
……神様の考える事はわかりませんけど、私は、この世に無意味な事など
何一つないと思っていますのよ」

 「子は宝ですからねぇ。私から言えるのは、あの子達の力が悪魔か
天使のようであれ、あの子達の無垢さを否定する事は誰にも出来ないんですよ。
 齢を多く食った先人から助言させて頂ければ。悪い事をしたのなら悪いと
叱っておやりなさい。褒められる事をしたのなら、褒めやかしなさい
 当たり前の事をすれば良いのですよ」

 そう、イサゴは持論を語り終えると紅茶の最後を飲み干した。

 

 「……私からは、殆どの事は語り終えましたねぇ」

「お着替えだけは当日忘れないように。洗面用具や、他の日用品は特に
いりませんよ。園には備蓄がちゃんと御座いますからね」

776夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/06/12(火) 01:23:37
>>774
>>775

「さすがサトリちゃん、わかってるねぇ〜〜〜。
 なにをかくそう、わたしはほめるとグングンのびるタイプ!!
 どんどんほめて、どんどんのばそう!!めざせ、エベレストきゅう!!」

ほめられたからよろこんだ!!
こうみえても、わたしはとってもスナオなコなのだ!!
このウラオモテのないじゅんしんさで、コドモたちもココロをひらくにちがいない!!

「まあ、オタンコナスでもソージくらいならできるよねー。
 いや、ぎゃくにソージされるほうかも??お、いまのうまくない??
 わたしにざぶとんいちまい!!」

どうでもいいや。だって、あのトンチキだし。
ジョークを織り交ぜつつ、こちらも軽く流す。
今大事なのは、これから始めるシゴトについてなんだから。

「――へぇ……」

アンティーク調のジョウロ――『10cc』が視界に入り、小さな呟きと共に、
サングラスの奥の瞳を輝かせる。
目の前に出現した『未知の存在』が、心の中の好奇心を強く刺激するのが分かる。
これだから、『アリーナ』絡みの話は面白い。

「ま、あとは『いってみてのオタノシミ』ってことで。
 サトリちゃん、まだなんかある??」

    ムッシャムッシャムッシャ
                ズズズズズー

遠慮なく飲み食いしながら、横にいるサトリに問いかける。
そろそろ、この話も終わりだろうか。

今まで体験したアリーナ絡みの『冒険』は、
       アンダーランド         サイバーランド
一度目が『地下闘技場』、二度目が『電子の世界』だった。
今度は、どんな『世界』が私を――『アリス』を待っているのだろう?
それが今から楽しみで仕方がない。

777天雨 サトリ『10cc』:2018/06/12(火) 02:31:02
>>775(GM)
>>776(夢見ヶ崎)

「名は体を表す、勿論それが全てではないですが。
 私の家はまさしく――天の雨を名乗るに相応しい。
 そして私はその家において、それだけの期待を受けていますの」

              フフ

名を褒められるのは気分が良い。
自分の努力で得た者ではない、という者もいるだろうが、
授かった物や生まれ持った物も含めての実力――そう考える。

「ついでだから、その素直さも褒めて差し上げますわ。
 私、叱り飛ばすよりは褒めて伸ばす方が好みですの。
 ……勿論、心を鬼にすべき時はわきまえておりますから。
 意味もなく褒めるようなことをするつもりはなくってよ」

そして夢見ヶ崎を一瞥し、もう少し伸ばしてみる。
少々自分とはズレた気風だが仕事相手には悪くない。

「お答えありがとうございますわ。皆さん女性ですのね。
 性格も含めて、少し安心しましたわ。お世話とはいえ、
 しばらく一つ屋根の下で過ごす相手でもありますもの」

如雨露――『10cc』に視線を感じる。二つだ。
イサゴも、夢見ヶ崎も、これが見えているのだろう。
見えていないとしても、知っているのは間違いあるまい。

「ええ、心得ておりますわ。褒めるときは褒め、叱る時は叱る。
 『宝』は愛でるだけではなく磨いてこそ意味がありますものね。
 『スタンド』を恐れてすべき対応をしない、じゃ仕事になりませんから。
 おっしゃる通り、スタンド以前にいち人間として接するよう、努力いたしますわ」

           「――――おおまかな質問は、以上。
            お答えいただき、感謝いたしますわ」

完食したエビのスープとサンドイッチの皿を目の前からどかし、
ティーカップを手元に引き寄せる。話は終わりだが焦って飲み干したりはしない。

「ああ。先に言っておきますけれど私、飲み物は基本的に紅茶派ですので。
 ユメミガサキさん、それ以外で欲しい飲み物があればご自分で用意して下さいまし。
 お茶の備蓄はあるでしょうけれど、コーヒーや炭酸水があるかは怪しいですものね」

まさか本当に、着替えだけで乗り込むつもりもない。
日用品はあると言ってはいるが『嗜好品』や『個人的に必要な品』は不明だ。
例えば紅茶はあるかもしれないが『好みの茶葉』があるかは限りなく怪しい。

夢見ヶ崎に買い出しに来てもらうかは迷うところだが、こちらから切り出す程でもない気もする。
人見知りしてるとかではない。べつに。彼女は着替えだけでいいタイプの人間かもしれないのだし。

778『ペイズリー・ハウス』:2018/06/12(火) 10:45:11
>>776(夢見ヶ崎PC)

貴方の天真爛漫な明るさを見て、ホホっと上品に笑いつつ
イサゴは穏やかに告げる。

「本当に元気が良いわねぇ。でも、心に留めて欲しいのだけど
例え、生きた年数が片手で数えられる程度の子達でもねぇ。
自分自身の世界や、考え方があるのですよ。
 だからね、余り年少に受け入れやすい器を無理に模らなくても
宜しくてよ? 有りの侭の姿こそ、自然と受け入れられます」

「お掃除なんてのは、毎日几帳面にするものでもないですしねぇ。
二日目には、金一に来るようには伝えておきますよ」

年上なりの忠言。そして、二日目に貴方の知り合いは清掃の為に
来るとの事だ。まぁ、彼は金銭に関わる事いがいは熱意がないので
仕事内容以外でのサポートは期待できない事は承知の上だが。

>>777(天雨PC)

「お飲み物ですが、職員専用の事務室がありましてね。
大抵の飲み物は自販機で買えますよ。それとは別に私の
個人的な嗜好品で、茶葉なども置いてますので。お好きな
ように使ってくださいな、元の位置に戻すのだけ気を付けて下さい」

「私が思うに、スタンドと言うのは確かにその人を大きく変えるものに
なりえますけど。そのスタンドがいかに強力であれ、それで人を判断するなんて
血液型の性格診断や星座占い程度の信用だと思うのですよ。
 ですのでね、どんなものを抱えていたとしても色眼鏡を抜いて
接してくださいな。それが人の一番の強みです」

再三に渡るか、そうイサゴは柔らかいながらも芯を込めて告げた。

―――――――――――

 「それでは、お二人とも宜しくお願いいたします。
あぁ、大事な事が一つ忘れてましたね。園への行き方が
 送迎のバスをご用意致しますので、明後日の午前9時頃で
宜しいので、再度この喫茶店の近くにある広場で待つ形で」

 イサゴの言葉とおり、この喫茶店より2分ほど歩いた場所には
少し広めの広場があった。そこで迎えのバスが来るようだ

(※特に何事もなければ、次の場面は広場に切り替える。
持ち物に着替え以外で何か用意したいものがあれば追加で記入して頂きたい。
勿論ではあるが、日常で用意出来る範囲のもので)

779夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/06/12(火) 17:39:49
>>777
>>778

「――ふうぅぅぅ〜〜〜ん」

子供との接し方について語るイサゴの言葉を黙って聞く。
いや、ちがった。
ぜんぜんだまっていなかった。
セーカクにいおう。
『それなりに』黙って聞いていた。

「そーそー、ほめすぎると『ハナ』がのびるもんねぇ〜〜〜。
 あんまりあまやかしてるとピノキオになっちゃうかも??
 たしかにハナがたかいほうがモテるけどさぁ〜〜〜」

「でも、あんまりたかすぎると『たかねのハナ』ってかんじで、
 ぎゃくにモテにくくなるし……。
 やっぱりバランスってだいじだよね〜〜〜。
 うんうん、なんでもほどほどがイチバン!!」

すぐ近くで真面目な話が行われていることも意に介さず、
一人で勝手なことを喋っていた。
食事も無事に完了した。
あー、くったくった。

「じゃ、バーボンをロックで――とかいったらおこる??
 じまんじゃないけど、わたしは『なんでもいい』タイプだ!!
 フフン、じまんじゃないけど!!」

自慢じゃないと言いつつ、意味もなく自慢げな口ぶりでサトリに言葉を返す。
あれこれとモノをゴチャゴチャ持っていくつもりはない。
絶対に必要なモノは持っていくが、それ以外は不要だ。

あ、爪のお手入れセットは持っていかなきゃ。
オンナノコばっかりなら、
それもコミュニケーションのきっかけに使えるかもしれないし。
一番のリユウは、自分が必要だからなんだけど。

「サトリちゃん、あさってだって。まちがえてあしたきちゃダメだよ。
 わたし、このまえまちがえて、やすみのひにガッコーいっちゃって。
 きょうしつにいってみたらだれもいなくて、みんなチコクか??
 っておもってしばらくまってたんだ。
 そしたら、きゅうにガラッととびらがあいて――」

つぎのしゅんかん、しょうげきのてんかいが!!
じしゅうをみのがすな!!

そんなこんなで『明後日』を迎えたのだった――。


◆◇現在の持ち物◆◇
財布、スマホ、予備のサングラス、ハンカチ、ティッシュ、
爪の手入れとネイルアートに使う道具(爪ヤスリ、ネイルチップなど)

780天雨 サトリ『10cc』:2018/06/12(火) 23:42:13
>>778(GM)
>>779(夢見ヶ崎)

「へえ――自販機まで。本格的な施設なんですのね。
 でしたらお言葉に甘えさせていただこうかしら。
 貴女のお茶の好みがどういう物かも、楽しみですもの」

(4人を世話するだけの職員のための『自販機』?
 素人の私達で二人。普段も多くて一日三人って所でしょう。
 アリーナというのは相当、裕福な組織なんですのね。
 話に聞いている限り多方面に手を伸ばしているようだし、
 私のような力の使い手が10人以上もいればそれも当然か)

聞いている話にはいくらか気になるところもあるのだが、
まあその辺は・・・見たらわかるものの方が多いだろう。

「えっ……貴女、お酒を嗜むんですの?
 そういうお年には見えなかったけれど……って。
 冗談ですのね。からかわないでくださるかしら!
 どうやら飲み物には困らなさそうですし、杞憂でしたわね」

                フン

「明後日。ええ覚えましたわよ、明後日の朝九時に広場ですわね。
 スケジュール帳にもちゃんと書いておくから、安心なさい。
 ユメミガサキさんも書いておきなさい。貴女こそ間違えそうですわ。
 ま……『兎』じゃなくて『アリス』なのですし、平気でしょうけれど」

何かと波乱が起きそうではあるが、それはそれで社会勉強ってものだ。
将来的に天雨の家を継ぐうえで自分にはあらゆるものが足りていると思うが、
経験だけはまだまだ足りない。求められるのは『バイトやってました』とかじゃない。
まあ、どういうものですかって言われても困るが・・・『修羅場』を超えるような経験だ。

        「……全く、馴れ馴れしすぎるのは考え物ですわね」

夢見ヶ崎は仕事の相手としてはやや不安だが、自分とは全然違うタイプ。役には立つだろう。
その日と次の日は当日の為の準備を済ませ、特に何事もなく『明後日』は訪れることになる。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
持ち物に変化は無し。

781『ペイズリー・ハウス』:2018/06/13(水) 22:52:27
>>779-780

 ・・・・・・そして、日にちは経ち。あっと言う間に明後日は訪れた。

二人は各自で用意した外着と荷物を携えて広場にて待つ。
 天気は快晴だ。雲ひとつない

 ブロロロロォォ・・・・・・。   キィィ

広場へとバスがやってきた。
 あれは、こぜにくろうを模したアニマルバスだ。
真ん中へと駐車すると、自動的にドアが開閉する。

前方の窓では、少々陰気な20後半の男性が
バスを運転しているのが見えた。

782夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/06/13(水) 23:28:10
>>781

「ん〜〜〜ねむい〜〜〜。
 いま、なんじ??えっ!?もう9じまえじゃん!!
 しまった!!こんなだいじなひに、ウッカリねぼうしてしまった!!
 はやくいかないと、おいていかれちゃう!!」

急いで着替えを済ませると、用意していた荷物を引っ掴み、
家から勢い良く飛び出した。
その時、真横から乗用車が突っ込んできた。
慌てていたわたしは、それに気付くことができず、気付いた時には既に――。

――なんていうトラブルもなく、これといって何事もなく当日を迎えた。
普通に起きて、普通に家を出て、普通に広場へ到着。
バスがくるまで、サトリちゃんとおしゃべりでもしていよう。

「おっ、サトリちゃん。ほら、バスきたみたい――」

それからしばらくして、バスの走る音を聞いて、そちらに顔を向ける。
次の瞬間、目を輝かせた。
なぜなら――。

「『こぜにくろう』のバスだ!!はじめてみた!!」

これから世話をしに行く立場なのも忘れて、自分が子供のようにはしゃぐ。
そして車体に近寄り、スポーツカーに憧れる少年のような視線で見つめる。
最後に全体をグルッと一周して全体を隈なく観察し、ようやく満足した。

「けっこうおもしろかった!!
 デザインはビミョーだけど、まぁそこまでわるくもないよねー。
 うんうん、よしのろう!!」

サトリに声を掛けつつ、荷物を持って元気よくバスに乗り込む。
運転手は陰気だが、別に友達になるわけじゃない。
ただ目的地まで運んでもらうだけなのだから、特に気にならなかった。

783天雨 サトリ『10cc』:2018/06/13(水) 23:37:43
>>781(GM)
>>782(夢見ヶ崎)

昨日とはやや細部の異なる、似た印象の衣装でサトリは待っていた。
もちろん夢見ヶ崎も到着していて、1vs1で話す初めての機会だった。

「だから、サトリさんと――――あら、『こぜにくろう』?
 バスにもなっていたんですのね。公式の物なのかしら。
 業者向けに市販されているのか、『繋がり』があるのか、
 いずれにしても愛らしいですわね! これなら子供も満足でしょう」

雑談の勢いで呼び名の訂正を求めていたところ、バスが来たようだった。
ファンシーなゆるキャラのデザインで思わず顔もほころぶが、気になる事も。

         「――――あら?」

「あの男。あれが金一でして? ユメミガサキさん。
 それとも、バスの専属運転手か何かかしら――?
 ええ乗りましょうか、待たせるのも失礼ですものね」

あれも『アリーナ』の人材なのだろうか。
あるいは単に雇われているだけの運転手だろうか。
少なくとも『子供の世話』を任せる相手ではないようだけど。

「貴女、車中、飴でもいかが? ……後で返せとは言いませんわよ。
 着いてから車に酔っていましたでは、お話になりませんもの。
 味はいちごと、ミントと、コーヒー、酔い防止ならミントがいいかしら」

善意と必要性に応じてのプレゼント。自分の分は苺味だ。
夢見ヶ崎が少し静かになるのでは? という打算が無いわけでもない。
喋りまくるのは少し疲れる。別に人見知りをしてるとかではないけど。違うけれど。

784『ペイズリー・ハウス』:2018/06/14(木) 20:36:19
>>782-783(ALL)

貴方達二人は、多少雑談したり飴を譲渡したりなどしつつ
アニマルバスに対し二者ともに受け取り方は異なれど年相応の
感激を表現して乗り込む。ぐるっと車内の窓から中を観察した
夢見ヶ崎は、中は運転手以外無人である事が視認できた。

子供用に座高が低めに作られた椅子が多い中、後部の座席は
保育者が座るように設計してるため二人にとって丁度良い
座り具合になる。そんな二人へ、運転席の男は緩慢に立ち上がり近づく。


「…………杉夜と言います。本日は……『ひそひそ星の園』へと
参ります。到着時間予定は40分後となりますので、トイレなどは
予め済ませておくように、お願いします」

「お二人を送り届けた後に、私は退去します。あくまで臨時の
送迎係ですので、細かい質問などを自分は受け付けてません……
何も問題ないようでしたら、直ぐに出発いたします」

 顔を俯かせ、男は平坦な口調で到着時間と園の名前を告げた。
彼は、雇われ運転手のようだ。送り届ける以外で有益な情報は
持っていないだろう。それでも愛想はあって良いものだが。

「……あぁ、上から伝えられた事に、もう一つだけ。
お世話係と、園児は既に園に居ますので宜しくお願いします、との事です」

 杉夜は、それを最後に完全に閉口する。
何もアプローチがなければ、直ぐに出発するだろう。

785夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/06/14(木) 21:50:41
>>783
>>784

「んー??キンイチ??キンちゃんは『アリーナ』のしたっぱだよ。
 いっつもセカセカしてて、なんていうか、おちつきがないカンジ。
 ウダツのあがらない『オーラ』がでてるから、みたらすぐわかるんじゃない??」

実際のところ、直接会ったのは一回だけだから、そんなに知ってるワケじゃない。
せいぜい知り合い程度のカンケイだ。
まぁカオはおぼえてるから、みかけたらアイサツくらいはしてもいいけど。

「――どうもどうも〜〜〜」

後部座席に腰を下ろし、運転手に向かってペコリと頭を下げる。
友達になるわけじゃないといっても、レイギはだいじだ。
アイサツにはきちんとアイサツを返しておこう。

「アメくれるの??ありがとー。
 さすがサトリちゃん、ふとっぱら〜〜〜。きっと、しょうらいオオモノになるな!!
 じゃ、『いちごミントコーヒー味』ちょうだい!!」

ニコッと笑いながら、遠慮なく空っぽの手を差し出す。
つまり――『三種類』欲しいという意味だ。
貰ったら、それら三つを一緒に口の中に放り込む。

こうすることで、『いちごミントコーヒー味』が味わえるという寸法だ。
単なる思いつきの行動なので、美味しいかどうかは不明だが。
そして、物理的に口が塞がることになるため、
結果的にサトリの思惑が成功することになるだろう。

ハッ!?しまった!!はかったな!!このサクシめ!!

――などということを思うワケもなく、しばらくの間お喋りを封じられてしまい、
アメに専念することになった。
もちろん他に何もしないという意味ではなく、景色はしっかり見ている。
到着が『40分後』ということは、そんなに遠くもないが、そこまで近くでもなさそうだ。

786天雨 サトリ『10cc』:2018/06/14(木) 23:40:46
>>784(GM)
>>785(夢見ヶ崎)

「あら、そうですのね。でしたら別人かしら――
 セカセカどころか、落ち着いていそうな方ですものね」

ともかく車に乗り込んだが、案の定金一とやらではなかった。
杉谷。『ひそひそ星の園』。名前は頭の中に入れておく。

「天雨(あもう)と申します。道中よろしくお願いいたしますわ」

               ペコ

笑みを作って必要最低限の挨拶を済ませ、速やかにシートに掛けた。
それからカバンを探り、欲しがられた飴を……いちご、ミント、コーヒー。

「いちご・ミント・コーヒー……? え、3つ? 3つ欲しいんですの?
 欲張りさんですわね。 まあ、飴くらい幾つでも差し上げますけれど。
 それと、今は小物みたいに言わないでくださいまし。失礼しちゃいますわ」

      ガサゴソ

「ほら、『いちごミントコーヒー』でしてよ。じっくり味わいなさい」

              「無くなったらおかわりもありますわよ」  

要するに全部だ。雨を3つ取り出して、夢見ヶ崎の手に握らせてやる。
そこからは静かになると思うので、しばらく窓の外でも見ておこう。

「…………」

(『ひそひそ星の園』……名前からして秘密施設って感じですけれど。
 一応スマホで調べてみても損はありませんわね……とはいえ、
 車中でスマホを触っていて酔いましたと言うのも格好がつきませんわね)

            ガサ…

          (……私も飴に集中しましょうかしら)  

狙い通りとはいえ微妙な沈黙になってしまったが、
まあなんというか、今更話しましょうとも言いづらいし。
……別に話したいというわけでもないし。窓の外を静かに見ている。

実際、道順とかを覚えておいて損はしないだろう。ランドマークだけでも。

787『ペイズリー・ハウス』:2018/06/15(金) 11:37:12
>>785-786(ALL)

 …………ブロロロロㇿㇿ……。

 映画などの突然場面転換してのチェイサーがアニマルバスと
謎の黒いベンツで起きる! などと言った非日常が起こるわけもなく。
 静かにバスは星見街の中心から湖畔のある自然公園から郊外へと走らせて
いくのが、町からの自然音以外特に音のないバスの車窓から見えた。
保育園などの児童施設を建てる場所としては、些か立地に不似合いな気もする。
 運転手の杉夜が、気を利かせたのか個人的に手持無沙汰なのを埋めたかったのか
ラジオを付けて、陽気な音楽が車内に響く。

 ほし♪ ほし♪ ほし♪ ほし♪

   星・見・町 レ〜ディオ〜♪ 
   \ホシミチョウレイディオ〜/

『……あなたの隣人……ザザ……が、御送りしております星見町レーディオ
最近、すっかりと春うららな風も過ぎ去り夏が近づいてきたと皆さん感じてる
のではないでしょうか? 明日には、この星見町にも熱帯低気圧が北上し
台風が通過するとの事です。夕方にご帰宅する皆さん、十分お気を付けください。
では、リスナーより、いま女性層より注目一押しの星羅さんの一曲 聴いてください……』

「……台風か」

 
――――   ……キィィ。

 「……着きました。どうぞ皆さん、お忘れ物がないようにだけ
お気を付けください」

 バスが停車する。
晴れやかな空の下、湖畔の場所より2キロは離れ周囲には農園などが
幾つか点在する以外では家屋などは数件見られる以外目ぼしいものはない。
 二階建ての、中々大き目の保育園と見られる建物が貴方たちの視界で
自然豊かな空間の中で人際目立ちつつ建てられていた。

参考画像↓
ttp://www.city.kodaira.tokyo.jp/kurashi/002/images/img_2601_1_2.jpg.html

庭先には、花壇が植えられており。可愛らしい花が咲いている
 建物の中から、ピアノらしき演奏が流れてるのが聞こえた。
正面玄関の扉は、完全に開放されず横側が開放された状態だ。

788夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/06/15(金) 20:14:51
>>786
>>787

「――……」

車窓から外の景色を眺めながら、先程までとは打って変わって静かに過ごす。
三つのアメを同時に口に入れているせいで、頬がリスのように膨らんでいる。
そのせいで、少々顔がサマにならないのが玉にキズだ。

(……町から離れてくな)

普通、保育園なんかは住宅地の近くに建てることが多い。
その方が送り迎えの都合がいいからだ。
しかし、ここはそういった場所からは離れている。

(『ワケあり』ってことか……)

それは、『アリーナ』絡みだからというのが理由なのだろうか。
それとも、そこにいる子供達がスタンド使いだからなのかもしれない。
ひょっとすると、その子供達が問題児だからという可能性も考えられる。

(――楽しくなってきた)

この世には、わたしの知らない世界がまだまだ沢山ある。
自分は、そうした未知の世界を求めて、ここに来た。
だから、ワケありであればあるほど『いい』のだ。

「ん――『たいふう』だって。サトリちゃん、きいてた??
 あぁ〜〜〜どうしよう。こまったなぁ〜〜〜。これはこまった……!!」

「ヘアスタイルがみだれちゃう!!
 せっかくキアイいれてセットしてきたのに!!
 ほら、サトリちゃんだってかみのけグシャグシャになっちゃうよ!!」

「あ、そとにでなきゃいいのか。なるほどなるほど。
 これにて、いっけんらくちゃく!!」

しばらくして、台風が来ているというニュースが耳に入り、サトリに話しかける。
ようやく口の中のアメを処理したので、お喋りが解禁されたのだ。
会話をしている内に、バスが目的地に到着した。

「おお、サトリちょうさいん!!あれは、まさしくもくてきのばしょではなかろうか!?
 おそいかかるかずかずのクナンをくぐりぬけ、ついにいま!!
 アスミちょうさいんとサトリちょうさいんは、
 こうがいのほいくえんへとうちゃくしたのであった!!
 はたして、このおくでワレワレをまちうけるものとは!?」

荷物を持ってバスから降りると、建物を見上げて、その全体像を視界に収める。
いよいよ、これからが本番だ。
だけど、その前に――。

        ――ズギュンッ

背後に『ドクター・ブラインド』を発現し、周囲の様子を確かめる。
『超人的聴覚』で『音』や『声』を聞き取り、『超人的嗅覚』で『匂い』を感知する。
別に警戒しているわけではないが、何事も事前の確認というのは大切だ。

ついでに、『超人的触覚』を駆使して、今の『湿度』が高いかどうかもチェックする。
『猫が顔を洗うと雨が降る』という話があるが、
それはヒゲで湿度の変化を感じ取っているためだという。
試したことはないが、『超人的感覚』を誇る『ドクター・ブラインド』なら、
同じようなことができるのではないだろうか。

台風が接近すると、湿度は急上昇する。
今の湿度を確認しておけば、後になって湿度が急激に上昇した時に、
いち早く天気の崩れに気付けるというわけだ。
もっとも、その場合は空模様を見た方が早いかもしれないが、
湿度の確認に大した手間は掛からないので一応やっておく。
それが済んだら、『ドクター・ブラインド』を解除して正面玄関に向かって歩いていく。

                 ワンダーランド
この扉の向こうに、どんな『未知の世界』が待っているのだろう?

789天雨 サトリ『10cc』:2018/06/16(土) 00:32:14
>>787(GM)
>>788(夢見ヶ崎)

景色が流れ去って行く。精神的に豊かな風景が広がっていく。
かかる時間からしても郊外になるのはある程度想定出来ていた。
とはいえ不便な場所なのは間違いない。電波くらいはあるだろうか。

沈黙が気まずさに変わりかけたころ、ラジオが流れて一安心だ。
しかし、それを打ち消すかのように安心とは真逆の台風状況。
何か話したい気分が高まってきたところで飴が溶けたようで二安心。

「ええ、聞いておりますわよ。安心なさい。
 髪なんて外に出なければ……っと、冗談がお好きですのね!
 それより、防災グッズは施設に揃っていらっしゃるのかしら。
 懐中電灯やラジオくらいは、職員室にあるでしょうけれど。
 無いからコンビニに走る、という距離でも無さそうですものね」

「まあ、必要なら今日中に『ネット通販』をすればいいですわね。
 私『プライム会員』ですので、『お急ぎ便』が使い放題ですのよ」

まあ、いくら郊外でも『秘境』のような場所ではないし、
子供が暮らしているのだから『生活苦』に陥る事はあるまい。
こちらは責任を負って仕事をするのだし、ある程度裁量権もあるはず。

そのような事を考えながらしばらく揺られていると、着いたようだ。
降りる前に杉夜に一礼はしておこう。打算とかではなく淑女のマナー。

「あら、あら、あら! ここが目的地ですのね。素敵な雰囲気じゃありませんの!
 これなら郊外に建てるのも分かりますわ。喧騒が似合いませんもの。
 おあつらえ向きに伴奏まで聞こえますし、映画のワンシーンのようでしてよ。
 きっと待ち受けているのも牧歌的でピアノの似合う穏やかな時間でしょうね」

特別豪華ではないが、いかにもな施設。
ピアノ演奏と花がサトリとしては高ポイント材料。

               スゥーッ

新鮮な空気を吸い込む。人里離れたってほどでもないし、味は別に普通な気はするが。
サトリの気分的には『自然あふれる郊外』に来ているので、プラシーボ的に美味いかも。

「もっとも、映画だとこの穏やかな空気が『どんでん返し』になりそうだけれど。
 これは現実ですもの、平穏無事に――って、いきなり非現実的な事をして。
 まあ、私達にとっても……子供たちにとってもスタンドは現実ですけれど。
 それにしても、一体何をしていたんですの? 新鮮な空気を倍吸いたかったとか?」

          「もし、私相手に能力を使うなら教えてくださいましね。
           全容を教えろとは言いませんけれど、協調は必要ですもの」

などと言いつつ・・・入り口の方へとゆっくり歩いていく。焦ってる感は出さないように。

790『ペイズリー・ハウス』:2018/06/16(土) 19:37:27
>>788(夢見ヶ崎PC)

貴方は立地条件が保育園には不釣り合いな事に猜疑心を沸かせる。
とは言うものの、郊外に施設を置く理由は幾らでも考えられる。
特にスタンドが絡んでいると言うならば。

ズギュン

『ドクター・ブラインド』を発現させた。いま現在の湿度は約40%とか
そこらだろうか。匂いは、花壇から漂って来る花の香りが印象深い。
 より一層、ピアノの演奏が明確に聞き取れる。……ベートヴェンの『月光』だ。
後方ではアニマルバスをガレージに駐車させる音が聞こえている。

スタンドを解除して正面玄関に入る。数十の子供用の靴棚には空室ばかりだが
三人分の小さめの靴が置いてあるのが確認出来た。壁の端にはソレより大きめの
白と黒のスニーカーが揃えて置いてある。
 奥には通路と遊戯室らしい部屋などが見られるが、今のところ子供達やサポート役の
女の子は見当たらない。ピアノの演奏は二階から聞こえている

>>789(天雨PC)

此処は『田舎』ではあるが『秘境』ではない。スマホは普通に繋がるし
電波状況も普通だ。ネット通販も、多少の時間は掛かるとは言え欲しいものが
あれば届く事は可能だろう。とは言うものの、大抵の物資は施設に置いてると思うが。

「…………ぁ すいません、ほんの少しだけ待って貰えますか?」

礼を告げる天雨に、杉夜は一拍の間の後に頼む。その後、アニマルバスを
施設の横に設置しているガレージの中に入れる。手前には、中古車があった。
 バスを戻した彼は、早歩きで貴方の前に戻ると車のキーを手渡した。
当然ながらアニマルバスのだ。こぜにくろうキーホルダーも目立つよう付いてる

「すいませんけど、事務室に戻しておいてください……自分は家に
早めに戻らなくちゃいけないので、後はお願いします」

そう告げて、貴方達の反応を見る事もなく足早に中古車に乗り込むと
彼は車を急発進させて元来た道へ走る……戻ってくる事はないだろう。

杉夜との少しの接触によるタイムラグで、夢見ヶ崎が玄関の中へと
入り込むのが確認出来た。とは言え、すぐ追いつける距離だ

791夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/06/16(土) 20:47:10
>>789
>>790

「――『プライムかいいん』??サトリちゃん、すごい!!
 さすがオジョウサマはちがうな〜〜〜。
 わたしも『プライムかいいん』になりたい!!」

その部分で、今日一番感心した顔をしてみせた。
羨望を込めた眼差しでサトリを見つめる。
まぁ、それはともかく――。

「あ〜〜〜あるある。よるになると、ひとりずつヒトがきえていくとか??
 もうダレも、ここからにげることはできない……!!
 せんりつのサスペンススリラー……!!みたいな??
 でも、これってハートフルヒューマンドラマっぽいしなぁ〜〜〜。
 だいほんにかいてあった」

歩きながら、サトリに言葉を返す。
『ドクター・ブラインド』を使ってみたが、特に気になるところはなかった。
まぁ、そうそう何かがあるとは思っていなかった。
スタンド絡みだから何かあるんじゃないかという期待はないでもなかったが。
何かがあるとすれば、これからだろう。

「ディナーのまえに『ツマミグイ』っていうか、じょうえいまえの『ヨコクヘン』というか、
 まぁそんなカンジ」

「グタイテキにいうと、『シツド』をはかってた。
 わたしのノウリョクは、まわりのシツドをはかることができる!!
 ハダがカンソウしてカサカサになるのをふせげてベンリ!!」

「ただいまのシツドは??ジャジャン!!ざっと『40%』!!
 カイテキなシツドは40%〜60%だから、だいたいリソウテキなすうじだ!!
 いまのところ、まだまだタイフウはとおい!!」

ニュースでは台風の通過は明日と言っていた。
ということは、まだ近くまでは来ていないのだろう。
もうちょっと時間が経ってから、また計ってみることにしよう。

「イエェ〜〜〜スッ!!リョーカイしました!!」

サトリに向けてビシッと親指を立て、いざ中へ。
まず靴棚の中が空ばかりなのが目に入った。
いくらなんでもスカスカすぎだろ!!

「サトリちゃ〜〜〜ん、なんかここチョーすいてるみたいだよ??
 ほら、みてみて。
 かいてんしたばっかりのおみせみたいにガラガラじょうたい。 
 あ、どこでもすきなとこにいれられるじゃん。
 わたし、こことった」

まだ靴が入っていない棚の一つに自分の靴を入れる。
ピカピカ光るエナメルシューズ。
お気に入りの一品だ。

「サトリちゃん、とりあえずにかいへいってみない??
 このへん、だれもいないみたいだよ。
 まずだれかつかまえないと、はなしがすすまないし」

サトリに声を掛けながら、天井を指差す。
それにしても、施設の規模に比べて子供の数が少なすぎる。
新しくできた施設だから、まだ子供が少ないのだろうか。
それとも、子供がゴッソリいなくなった直後だから少ないのか。
理由はともかく、靴の数を見れば子供の数が四人というのは聞いた通りのようだ。

792天雨 サトリ『10cc』:2018/06/16(土) 22:56:18
>>790(GM)
>>791(夢見ヶ崎)

「ふふ……なにせ、『アニメ映画』なども見放題ですもの。
 お世話にも使えるでしょう。後でなり方を教えて差し上げますわ」

スタンド使いだからといってスタンドしか使わないつもりなどない。
親が子供にテレビの代わりに『ネット動画』を見せる時代と聞くし。
羨望の眼差しに気分を良くしていると杉夜に呼び止められる。なんだろう。

「えっ? まあ、別にそれくらいの事……かまいませんけれど。
 何を戻せば良いんですの――って! これ、バスのキーでしょう!?
 貴方、そんな『読み終えた雑誌』みたいな扱いをする物じゃなくってよ」

         「あっちょっと、話をお聞きなさ――もう」

(……いくら急いでいるとはいえ、杜撰すぎませんこと?
 金一という男も評判が悪いし、人材不足なにかしらん。
 それとも、人材過多すぎて教育が行き届いていないのかも)

危機管理意識的にどうかとは思うが、まあ去ってしまった以上は仕方ない。
鍵のキーホルダーを指に巻き付けて持ち、やや早足で夢見ヶ崎に追いつく。

「っと、お待たせしましたわユメミガサキさん。
 彼が『バスの鍵』を戻しておいて欲しいとの事で。
 それを預かって来ましたの。少し不用心ですわよね」

「それにしても、湿度ねえ。ああ、お返しに教えて差し上げますわ。
 私の『10cc』は水を撒いた所に『野イチゴ』を生やす事が出来ますのよ。
 おやつの備蓄が無くなっても安心ですわ。ただ、味は少々酸いですけれど」

用件を伝えつつ、とりあえず園の中に入ろう。
室内を見回し、靴を脱ぎ、がらがらの靴箱に入れる。

「『最初から四人の為に作られた施設』では無さそうですわね。
 では私の靴はここで。ロッカーキーが無いのは不安ですけれど、
 まあ、誰も盗みに入らないくらい安全なんだと思いましょうか」

       「ハートフルヒューマンドラマですものね」

分かりやすいように、夢見ヶ崎の二つ横に置いておく。
安い靴ではないが、持っている中で高い方ではない。
あくまで子供と外で遊ぶ事や、庭いじりなども想定している。
もっともそれ用の着替えや靴も、荷物として持参してはいるけれど、
いきなり遊ぼう!となって着替えるから待てと言えるとは限らない。

「さて、件のカギは事務室に戻しておけ、との事でしたけれど……
 その部屋の場所も、分かりませんものね。虱潰しも気が進みませんし。
 お世話係の子に聞けば分かるかしら? どちらにせよ、二階に行きましょう」

夢見ヶ崎に頷き、階段の方へ向かう。ないとは思うけれど足元や頭上には気を付ける。
いたずらとか、床に脆いトコロがあるとか、初めてくる建物なので内装を見たいのもある。

793『ペイズリー・ハウス』:2018/06/16(土) 23:25:03
>>791-792(ALL)

 貴方たちは、『ひそひそ星の園』へと入る。
(余談だが、施設の正面玄関にも名前は掲げられている)
 幾つもの空いてる靴箱の中に、お気に入りのシューズを。そして
磨かれた床を歩く。(※当たり前だが、客用のスリッパなども
玄関脇に掛けられてるので、それを履くのも自由。過程は省いて問題ない)

 能力について、互いに情報を軽めに交換しつつ談笑しながら前に進む。
最初に目に付くのは、大き目のホール。そして奥へと連なる廊下
 壁に隣接して『遊戯室』と書かれた室内のある前方に階段らしきものが見える。
ホールや、その他の壁には子供達のために取り付けたであろう、児童向けの動物を
プリントされた壁紙が至るところに貼っていた。
二人が、そちらへと歩くと開放された扉の中の遊戯室の内部が覗ける。
 ジョイントマットの敷かれた大き目の部屋には、幾つかのバランスボールや
多種多様な子供に優しい児童向けの玩具や人形なども見受けられる。小さめの
トランポリンや折り畳みすべり台など、幼児向けの器具も置いてある。
 子供の姿は見受けられない。貴方たちの世話をする子達は、この部屋には
今の所どうやら居ないようだ……。

 階段の少し先に、トイレと『事務室』と書かれた扉が見られる。
この園を歩くにつれ、月光の伴奏は室内の至る場所を流れてるようだ。

794夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/06/17(日) 01:06:45
>>792
>>793

「『カギ』――ねぇ〜〜〜。
 それくらいすぐすむのに、よっぽどいそいでたのか??
 まぁわたしたちなら、ジムシツにもどすなんてラクショーだし!!」

サトリの言う通り、確かにちょっと変な気はした。
見ず知らずの相手に鍵を渡してさっさと帰ってしまうとは。
しかし、疑問が強く引っかかることはなく、すぐに頭の隅っこに押しやった。

「おっ、いいねぇ〜〜〜。
 じつは、わたしのいえもハーブそだててリョーリにつかってるんだ!!
 ジキュウジソクってやつ??」

「ソレ、たべてみたいなぁ〜〜〜。
 すっぱいんだったら、あまいものといっしょにたべるとか。
 たとえば……ハチミツ!!
 『野イチゴとハチミツのフルーツソース』とか??どう??」

雑談しつつ、スリッパを履いて廊下を歩く。
その途中で、扉に記された文字が視界に入る。
それらを見て目を瞬かせ、軽く首を傾げる。

「――サトリちゃん、『コレ』なんてかいてあるの??
 わたし、『かんじニガテ』だからわかんない。たぶん、『ナントカしつ』??」

「そっちのオモチャとかあるへやはジムシツっぽくないなぁ。
 じゃ、こっちがジムシツ??かな??」

『遊戯室』や『事務室』の扉を指差して、サトリに尋ねる。
現在は視力があるが、元々は先天的視覚障害者だった。
そのために、今でも漢字の読み書きが不得意なのだ。

「だれもいないなー。かくれんぼか??もういいか〜〜〜い??」

冗談を交えながら、もう一度『ドクター・ブラインド』を発現する。
今度は『聴覚』のみに意識を集中させ、
『ピアノ以外の音』や『声』を拾うことに専念する。
わざわざスタンドを使う必要もないかもしれないが、
使ってもバチは当たらないだろう。

795天雨 サトリ『10cc』:2018/06/17(日) 02:51:44
>>793(GM)
>>794(夢見ヶ崎)

「あるいは『施設に立ち入れない事情』でもあったか。
 ……もっとも、それなら私に説明をするのが筋ですわね。
 台風情報を聴いて、干したままの洗濯物でも思い出したかしら?」

サトリとしても深く思い悩むほどの疑問ではないので、
軽く流しつつ『ひそひそ星の園』の廊下を歩くのだった。
筋とはいえ筋が通らない人間もいるし、今考えても徒労だ。
ちなみに、客用スリッパは履いている。置いているわけだし。

「あら。ユメミガサキさん貴女、素敵な趣味をお持ちですのね!
 私も家でガーデニングをしていますの。ですからこういう能力なのかしら。
 調理はまだ試していないけれど、きっと練乳よりは蜂蜜が合いますわよね」

「備蓄に調味料があるようでしたら、後で御馳走しますわよ。
 子供達のおやつにするにしても味見役は必要でしょうから」

などと計画建てつつ廊下を歩いていく。演奏は『放送』か何かだろうか。
遊戯室を覗き見るとやはり子供はいない。遊具は充実しているようで何より。

「ん? これ? どうかいたしましたの――ああ、漢字? よろしくってよ。
 そちらの、おもちゃ部屋の方が『遊戯室』で、あれが『事務室』ですわ。
 半分正解といった所かしら。他にも分からない字があったら私にお任せなさい」

            「あら、また湿度をお測りになるんですの?」

おそらく夢見ヶ崎の能力はそれだけではないだろう。全容を話すとは思えないし。
そう、全容を話すとは思えない――――それは何に関してもそういうものなのだ。

「どうしましょう? この鍵はいつまでも持っていたくもないですし、
 事務室を先に覗かせていただこうかと思うのだけれど……
 お世話役の子に一度会ってから、の方がそれこそ『筋』という物かしら?」

「とりあえず、鍵が開いているかどうかは確かめておきますわね」

夢見ヶ崎の『能力』が済むまでに、事務室の扉の前に行き鍵の有無を確かめておこう。
勝手に入って良いものかは判断に迷うが、年長の子もあくまで『見守り対象』の一人だし、
バスのカギという完全なイレギュラー要素は本来の仕事に入る前に処理しておきたい気もする。

796『ペイズリー・ハウス』:2018/06/17(日) 22:00:07
>>794(夢見ヶ崎PC)

 数メートル歩くと、貴方のすぐ左手に階段が見えた。
何の変哲もない、学校などにも見受けられる折り返しが
一つある階段だ。事務室の先にも廊下は繋がっており
 真っすぐと、右折する場所がある事がわかる。

>かくれんぼか?? もういいか〜〜〜い??
 貴方は冗談半分で、ピアノの演奏に負けない程度には
大きめに声を発した。すると、少し予想外の反応が起きる

        ――モウイイヨー

……!
  夢見ヶ崎の耳に、小さな声が捉えた。幼く高音の声だ
方角は……『事務室』からだ。

>795(天雨PC)

杉夜が鍵を事務に持っていかなかった理由を軽く一考する。
 然しながら、深い事情は背景にないと考えられる。
あるとしても、家庭の事情など極 個人的な出来事だ。

ベートヴェンの月光。ピアノで人が弾いてるのであろう事が
聞き取れる。放送などの機械的な感じではない

『事務室』の出入り口となる扉は半開きだった。中の様子は
貴方の視界から見て、中央にイサゴが話していた自販機が
置かれてるのが見える。それと、職員が使う机が数列並んでおり
パソコンも数台置いてある。雑貨やロッカーなども置いてあり
職員が使用するのであろう仮眠用のスペースらしき場所も存在している。

壁を見ると、施設の幾つかの扉のスペアキーや非常電源の為に使用する為の
鍵を飾る場所が見受けられた。車のキーもそこに掛ければ良さそうだ

797夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/06/17(日) 23:14:22
>>795
>>796

「まかせろ!!なにをかくそう、わたしは『あじみ』のプロだ!!
 このデリケートなベロで、ミネラルウォーターのあじのちがいもわかるぞ!!」

あくまでさりげなく、しぜんなながれでオヤツをかくほする。
ダイタンにしてシンチョウ――ワレながらカンペキなさくせんだ!!
そんなことを思いつつ、スタンドの聴覚に意識を集中させる。

「ハッ!!サトリたいちょう!!ただいま『ケハイ』をさぐっております!!
 けんさくちゅう……けんさくちゅう……。
 んー、ちっともひっかからないな〜〜〜」

「あるひ、こどもたちのおせわをするために、
 ふたりのショウジョがほいくえんにやってきた……。
 しかし、そこにはだれもいない……。 
 イジョウなまでのしずけさのなかに、ピアノのおとだけがひびきわたる……。
 そう、すでにキョウフははじまっていたのだ……!!
 せんりつのサスペンススリラー、きんじつこうかい……!!」
 
今のところ、『ピアノ以外の音』も『声』も聞こえてこない。
このまま何もないのかと思い、スタンドと共に事務室の方に視線を送る。
もっとも、『ドクター・ブラインド』の目は閉じているのだが。

「すぐそこなんだし、はいっちゃえば??
 パッとはいって、ササッともどしちゃえばいいんだし――」

その時、こちらの言葉に応じる声が耳に届き、喋るのを中断した。
答えたということは、そう遠くない場所にいるということなのだろう。
要するに、この『事務室』の中に。

「――サトリちゃん、いまのきこえた??『もういい』らしいよ。
 じゃ、さがしにいこっか」

サトリに声を掛け、彼女の後に続いて事務室に入る。
彼女が入らなければ、自分で扉を開ける。
中に入ったら、見える範囲で室内を一通り見渡す。

「どこにいるのかなぁ〜〜〜??ぜんッぜんわかんないなぁ〜〜〜。
 こまったなぁ〜〜〜」

すっとぼけたことを言いながら、音を聴き取るために耳を澄ます。
まだ『ドクター・ブラインド』は解除していない。
その『超聴覚』で、先程の声の位置を探ってみよう。
『ドクター・ブラインド』は、遠く離れた音でも聴き取ることができる。
これだけ近い場所なら、その正確な位置が掴めるはずだ。

798天雨 サトリ『10cc』:2018/06/18(月) 01:28:05
>>796(GM)
>>797(夢見ヶ崎)

「調子のいいことを言って……私、料理は程々ですから。
 あまり期待されても困りますわよ? 食材の質もね。
 あくまで野イチゴですもの。苺とは話が違いますのよ」

「それにしても、『気配』? そういう事も出来ますのね。
 貴女一人で雨除けも烏除けも捗りそうで羨ましいですわ」

(湿度の事も併せれば『センサー』のような能力かしら。
 私とは大きく違うタイプの能力、というのは間違いなし。
 適所が同じ者が複数いても仕方ないし、朗報ですわね)

杉夜の件はまあ、一応記憶の片隅には置いておこう。
事務室も開いているのだし、カギの掛け場も明白だ。

「そうですわね、不法侵入でもないんですもの。
 置き場も入り口に近いようですし、サッと……」

着替えのような今使わない荷物もついでに置いておけば、
この後の『子供達』との初対面においても身軽に動ける。

――――などと、考えていたのだけれど。

「……? えっ、なんですの。聞こえていませんけれど。
 聞こえるのはさっきから、貴女の声と『月光』だけですわ。
 サスペンススリラー路線は冗談だけにしてくださいまし。
 ああそれとも、『気配』探知に何か反応があったんですの?」

       「まあなんにせよ……ええ、行きましょう」

夢見ヶ崎が妙な事を言っているが、冗談かどうか測り辛い。
彼女には自分には感知できないものが『わかる』ようだし。

ともかく、その彼女が自分の後ろから着いてきているのだから、
事務室の中に何かがいる――と、警戒しておいて損はしないだろう。
左手を背中に回し、隠すように『10cc』を発現して、鍵を置きに入る。

799『ペイズリー・ハウス』:2018/06/18(月) 17:20:14
>>797(夢見ヶ崎PC)

 貴方は、部屋の中に入り込み内部の様子を見渡す。
部屋の奥側には、仮眠用のベットとして使われる
区切りのある部屋が付属しているが。大部分は二台の作業机と
業務用のノートパソコンが空間を占めており、中心に自販機がある。

 ――ザッ ザッ……

 這うような音が、自販機と隣接する長机の下から聞こえた。
貴方たちと逆方向に進んでるように思える。

>>798(天雨PC)
 スタンドの『10cc』、それを緊急の際に何時でも振るえるように
準備しつつ壁に設置した鍵掛けの場所に近づく。
 調理室・非常電源・鶏小屋・各居室の扉
それらを名義した鍵の保管場所の中に一つ目立つ空間があるので、貴方は
その場所がドライブキーを収める場所だと理解出来た。問題なく鍵は戻せた。

 ……事務室の中を見渡す。特筆とした異常は察知できない

800夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/06/18(月) 18:46:10
>>798
>>799

「――ふぅん……」

室内には、人の姿は見えない。
しかし、聞こえてくる音によって居場所は手に取るように分かっている。
一瞬の間を置いて、悪戯っ子のように含みのある笑みを浮かべる。

     チョイ
        チョイ

まず、サトリの肩を人差し指で軽く叩き、こっちを振り向いてもらおう。
続いて、その人差し指を自分の口元に持っていき、
『お静かに』というジェスチャーをしてみせる。
最後に、立てた人差し指の先端を音が聞こえた方向へ向けて、
そこに何者かがいることを教える。

        ソロリ……
              ソロリ……

足音を立てないように注意しながら、音の位置へ近付いていく。
途中で音が止まるとか、気付かれそうな気配があったら、その場で立ち止まる。
十分に接近したら、不意打ちでババッと机の下を覗き込む。

        「――みぃ〜〜〜つけたッ!!」

そんなセリフを言いながら、声の主の姿を確認するのだ。
たぶん、ここで暮らす子供達の一人だろう。
まだ顔を合わせていないので、誰かまでは分からないけど。

801天雨 サトリ『10cc』:2018/06/19(火) 00:20:51
>>800(GM)
>>801(夢見ヶ崎)

いざという時の盾には心もとないが、
それはこちらの事情であり、相手は知らない。
構える事で少なからず『威嚇』にはなり得る。

「!」

         クル

「……………!」

              コク コク

(やるじゃないですの、ユメミガサキさん。
 という賞賛は心の内に留めておきましてよ)

気配のもとを見つけたのだろう。
もちろん、黙る。そしてその場所を見る。
夢見ヶ崎が近づいて確かめるようだし、
自分まで同じことをする必要はないはず。

(……他の子達はどこで、どうしているんでしょう。
 同じように隠れているのか、単に寝ているのか。
 三人そろってここにいる、という可能性もあるけれど。
 何処かで遊んでいる、にしては静かすぎますものね)

最低一人はピアノを演奏してるわけだし、
それが練習ではないなら聞き手も一人いるだろう。
事務室の広さを考えても、ここにいるのは一人か。
そうなれば『フリーなもう一人』が存在する事になる。

(それにしても、来て早々かくれんぼとは……
 思っていた以上に遊びたい盛りなんですのね。
 私としては、『他の遊び』の同時並行を疑いましょうか)

不測の事態に備え、後ろ手で背後に『10cc』を傾け水を零す。
角度は緩く、バシャバシャ音が鳴ったりはしないだろう。
傾ける角度という『人力』による簡易な調整力は、
ホースとか散水機ではなく『如雨露』であることの利点だ。

これでちょうど部屋の入り口のあたりに草が生えるはず。
振動を探知し、背後から忍び寄る者がいないか警戒する。
悪戯っ子だとすれば、いつ『仕掛けてくる』か分からないし。

802『ペイズリー・ハウス』:2018/06/19(火) 20:37:39
>>800-801(ALL)

夢見ヶ崎は『ドクター・ブラインド』の『超感覚』を利用しつつ
忍び足で、机に潜伏してる主の元へと移動。

 天雨は、出入り口からの刺客を警戒する為に『10cc』を
振りかける。直ぐに、草木が扉付近に伸び始めた。

 >みぃ〜〜〜つけたッ!!

 夢見ヶ崎は、事務室に響く声と共に机の下を見下ろす。

「――へへっ 見つかっちゃった!
 ……ん!? 誰??」

 弱視の貴方の視界にも認識出来る、青いスモックを身に着けた
黒い艶のある背中ほどの長い髪の毛で、オレンジ色のカチューシャ
を付けた明るい茶色のクリっとした目の女の子が
 照れくさそうに机から這い出てきた。
天雨も、出入り口から小さな人影が机から出て来たのを確認できる。
 小さな彼女は夢見ヶ崎を直視すると顔つきをキョトンとした表情へと変える。


「しらない、ねーちゃんだ。アオキのともだち?
それとも、どろぼう?
あっ! まつり か くぬぎの ねーちゃん?
 なんで、うちが此処にかくれてたのわかったんだ?
うまく、隠れたとおもったのに」

 夢見ヶ崎に対し、物怖じする様子なく矢継ぎ早に質問する。
随分と大胆な子のようだ。

803夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/06/19(火) 21:59:20
>>801
>>802

「フフン――『ドクター・ブラインド』に『シカク』はない!!」

サトリからのお褒めの言葉をアイコンタクトで理解し、
この前カフェで考えた『キメゼリフ』を調子良く披露した。
『視覚』と『死角』を掛けたダブルミーニングだ。
言った後で、『もうちょっとあとからだしたほうがよかったか??』と思ったが、
もう言ってしまったので、このまま通すことにする。

「ふむふむほうほうなるほどなるほど――」

机の下から現れたのは、予想通りの人物だ。
とりあえず女の子の言葉を聞きながら、ウンウンウンウンウンと頷く。
いやまてよ。これじゃ『ウン』がおおすぎじゃない??
ウンくらいでいいか。いや、こんどはすくなすぎだな!!
『ウンウン』くらいにしとこう。それくらいがちょうどいいし。
というワケで、『ウンウン』と頷いた。

「――だそうです!!サトリたいちょう!!」

クルッと振り向いて、サトリの方に視線を向ける。
見つけたはいいが、ここからどうするか考えてなかった。
彼女なら『名前を聞く時は自分から名乗るもの』と言いそうだなと思った。
まあ、相手は子供だし、そこまで細かいことは言わないかもしれないけど。
それから再び女の子に向き直る。

「わたしはアスミ!!おせわのおてつだいにきた!!
 いまさっきついたばっかりだ!!」

「もっとくわしいことは、こっちのねーちゃんがせつめいしてくれるぞ!!」

そう言いながら、掌を上向きにした手をサトリの方に向けて話を振る。
彼女の紹介は、彼女自身の口からの方がいいだろうし。
それに、細かい説明をするのは得意じゃないのだ。

「あいてがわたしじゃなかったらバレなかっただろーねぇー。
 『わたしだったからバレた』。そーいうこと」

ここにいる子供達がどんな性格かは、まだ分かっていない。
だから、今は能力は明かさない。
子供達が何かやらかした時、能力を知られていない方が都合がいい。

「――で、キミはだれ??」

『アオキ』とか『まつり』とか『くぬぎ』とか、他にも色々と聞きたいことはある。
ただ、小さな子供だし、いっぺんに聞いてもまともな答えが返ってくる保障はない。
だから、ひとまず名前を聞いておこう。

804天雨 サトリ『10cc』:2018/06/20(水) 07:08:16
>>802(GM)
>>803(夢見ヶ崎)

「よろしくってよ、ユメミガサキさん。
 この『天雨サトリ』から説明いたしましょう」

            スッ

夢見ヶ崎のハンドサインを受け、一歩ゆっくりと前に出る。
名前を名乗るのは、覚えてもらうため。そして相手にも名乗ってもらうため。

「泥棒ではなく、『お友達』には是非なりたいですわ。
 怪しい人間ではない……と言っても、怪しむのは仕方ないでしょうけれど。
 その、『アオキ』さんからは……何か聞いていらっしゃらないかしら?」

代わりの『世話係』が来ることは周知されていなかったのだろうか?
それとも、単に知らない人間に驚いているだけだろうか。

普段の世話係の名前を聞き忘れていたが、聞いていても会ったことの無い相手だ。
『アオキ』は夢見ヶ崎と友達でもおかしくない年、恐らく『年長の子』だろう。
もしかすると、普段の世話係の名前なのかもしれないが……可能性は高くないと見る。

「ああ! 『イサゴ』さんをご存知かしら。彼女に頼まれて来ましたの。
 本日から3日、いつもの方に代わって貴女達のお世話をするように――と」

「『代わり』と言っても、何か変わったことをするというわけではなくってよ」

ここは実際に頼まれた『イサゴ』の名前を出した方が分かりやすいと判断した。
かの人の話ぶりからするに、子供達ともそれなり以上に仲は深いのだろうし。

「改めて、初めまして。私の名は『天雨サトリ』ですわ。
 ……もしよければ、貴女の名前も教えてくださいませんこと?」

本来なら聞く前に名乗って欲しいが、今、向こうからすればこちらは『不審者』も同然だろう。
ここはこちらの情報を惜しまず、まず警戒を解きたい。『ファーストコンタクト』は重要なものだ。

805『ペイズリー・ハウス』:2018/06/20(水) 20:48:44
>>803-804(ALL)

>キミはだれ??
>貴女の名前も教えてくださいませんこと?

両者とも、台詞や口調は異なれど最初に遭遇した園児に
自己紹介と共に名を尋ねる。

「うちは『カンナ』!
 ふ〜〜〜んっ おせわがかりなんだっ
じゃあ、カンナのこぶんになれ!
 そうしたら、おせわされてもいいぞ!」

ふんっ! と鼻を鳴らしつつカンナと名乗った子供は
貴方がたへと胸を張って調子よく、告げる。
 その言葉を真に受けるのも良し、調子よく合わせるのも構わないだろう。

「アスミか! よろしくな!
ふぅーーーんっ アスミだからばれたのかー」

 チラッと、その目線は『ドクター・ブラインド』に向けられる。
事前に告げられてたから当たり前だが、この子も使い手だ。

 「よっ! サトリたいちょー!
でも、そっちがたいちょーなら、こっちはしれいかんだぞ!
 アオキから?
……あっ! そーいえばアオキ、誰かがくるって朝ごはんでいってた!
 たいちょー達のことか!」

 天雨の言葉に、思い出したとばかりに手のひらをぽんっと叩きつつ
元気よく呟く。一応、事前の報告は年長の子がしてたらしい。

「『イサゴ』? だれ、それ
カンナしらない」

 貴方の予想とは異なり、カンナは顔色一つ変えず即座に
聞いたことがないと返す。嘘は言ってる様子には見えない。
 だがイサゴが彼女達と全く面識がないと言う可能性は低い。
これは、何かしらの理由があるのかも知れない。

 
 カンナ「あっ!
喋ってたから、かくれんぼの途中だって言うの忘れてたんだ!
 早くかくれないと、まつりに見つかる!」

 彼女は慌てた様子で、仮眠室の場所に走ろうとする。
引き止めるのも自由だし、他の子達を優先して会おうとするのも良い。

806夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/06/20(水) 22:32:23
>>804
>>805

んっん〜〜〜??
これは『アレ』かもしれんな……。
わたしのせいで、サトリちゃんのなまえをへんなふうにおぼえられたかもしれない。
これには、さすがの『アリス』もしょうじきゴメン。
ゆるせ、サトリちゃん……!!

「ふんふん、カンナっていうのか!!おう、よろしくな!!」

子分うんぬんは適当にスルーして、負けずに威勢よく返す。
今のやり取りで分かったことは、『カンナ』は『じゃじゃ馬』だということだ。
まだ会ったばかりだが、いかにも何かやらかしそうだという雰囲気はある。
どうでもいいけど、なんかわたしと『ノリ』がにてるな!!
それとも、わたしのレベルがこどもとおなじってことか??

「そうそう。はやくかくれないとみつかっちゃうぞ??」

口ではそう言うが、すぐ近くに他の子供がいないことは分かっている。
どれだけ音を殺そうとも、『ドクター・ブラインド』の『超聴覚』は、それを拾えるのだ。
それらしい音が聞こえないということは、近くにはいないということになる。

「あ、そのまえにイッコだけ――『アオキ』は、いまどこ??」

カンナがいなくなる前に、それだけ聞いておく。
それ以外は特に聞くことはないので、後はカンナを見送るつもりだ。
『アオキ』と呼ばれているのが、例の年長の子だろう。
彼女は三人の子供達の世話役でもある。
この仕事をスムーズに進めるためには、彼女と話をするのが一番手っ取り早い。

(――ふぅん。『しらない』、ねぇ……)

カンナが嘘をついてなければ、イサゴを知らない理由は二つほど考えられる。
『名前』を知らないか、『存在』を知らないかだ。
今はどちらとも言えないし、その背景も定かではない。

とはいえ、それが大きな問題に発展するような気配は、今のところ感じられない。
一応は覚えておくが、あまり気にしすぎることではないと思っている。
今は、他に気にしなければならないことが色々とあるのだ。

(サトリちゃん、なんかほかにききたいことある??)

――というような意味を込めたアイコンタクトを、サトリに向けて送る。
彼女が何か聞くことがあるなら、それが終わるのを待つ。
なければ、まず『アオキ』を探しに行きたいところだ。
まぁ、大体の居場所は予想がつく。
おそらくは、二階でピアノを演奏しているのがそうだろうと思う。

807天雨 サトリ『10cc』:2018/06/21(木) 02:40:47
>>805(GM)
>>806(夢見ヶ崎)

上に立ちたい気質は子供らしさと見るか、危うさと見るか。
どちらにせよ、媚びるような真似は増長を招きかねない。
思い通りになる存在だと思わせれば本気で子分にされてしまう。

「――――そう、カンナさんと言いますのね。
 私の事は、隊長でなく『サトリさん』と呼んでくださいまし。
 ユメミガサキさんは私の『部下』というわけではありませんから」

          「あくまで、仕事上『対等』な関係でしてよ」

いきなり抑えつける気もない。今はスルーしておこう。
一応、会話から思想のレベルを測るつもりではいるが……
その場限りの冗談なのだとしたら、目くじらを立てる程ではない。

「えっ。イサゴさん、名前は教えていないのかしら……」

(あくまで管理責任者であって頻繁に来るわけではない?
 でも、子供達の保護者くらいの話し方でしたけれど……
 まあ少なくとも、名前を出せば収まる類の立場ではない、と)

思わず驚きの声が漏れた。口ぶりからして相当親密だと思っていたから。
アオキなら知っているだろうか。知らないなら、何か事情があるのだろうが。

「ああ、私達の事はアオキさんから聞いていましたのね。
 あらためて、これから3日間よろしくお願いしますわ。カンナさん」

              ペコ

カーテシーのようなしぐさで、改めて小さく頭を下げる。

「ああ、かくれんぼの最中でしたのね。お邪魔だったかしら」

邪魔をした気はないし、夢見ヶ崎を非難するつもりもないが、
カンナからすれば同じことだろうから、一応そこは触れておく。

           スッ

      「――――行ってらっしゃいまし。
       慌てて転けないようにお気を付けなさいね」

入り口とカンナの間を塞がないよう、少し横にずれた。
その際、スタンドは全て解除して、見られないようにする。

(ありませんわ。アオキさんに聞いても問題ない事ですし)

夢見ヶ崎のアイコンタクトには、そのような意味を込め小さく首を振る。
話を聞きたい事は今すぐは思いつかないし、他の面々に会うのを優先したい。
特にリーダーであろう『アオキ』と話さない事には、仕事にも取り掛かれない。

808『ペイズリー・ハウス』:2018/06/21(木) 20:48:19
>>806(夢見ヶ崎PC)

>『アオキ』は、いまどこ??

カンナ「ピアノ弾いてるよ! おひるまで
好きにあそんでな、だって!」

予想通り、二階でピアノを弾いてる子がそのようだ。
 年長の子は、園児たちに昼食までは好きに遊ばせてるようだ。
それは、それで問題ない。世話を任されてるとは言え、逐一
付きっきりでないといけないと言う訳でもないのだし。
 カンナは、そのまま仮眠スペースのベットの下に潜り込もうとしている。
外に出ようとはしないようだ。かくれんぼのルールが室内限定なのかも
 『ドクター・ブラインド』の超感覚で、特に周辺で異常な物音はしない
まだ、かくれんぼの鬼である『まつり』も近くにいないようだ。

>>807(天雨PC)
 
 「わかった! じゃあサトリって呼ぶぞ!
カンナの事は、カンナって呼べ!」

 貴方の言葉にまぜっ返したり揶揄する事なく素直に
呼称を正す。おてんばだが、性根は真っすぐらしい。
 『10cc』の如雨露と、伸びた植物も貴方は解除する。
カンナの視線は、貴方たち二人に向けられていた故に
 『10cc』の姿形や能力を見られる事はなかった。



「あ! まつりに会ったら。カンナはトイレのほうに向かったって
言っておいて!」

 二人に対し『カンナ』はかくれんぼで有利になるように
嘘を伝えて欲しいと伝える……。

809夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/06/21(木) 22:37:17
>>807
>>808

「おうおう、がんばれ〜〜〜」

申し出を軽く承諾しつつ、立ち去るカンナの後ろ姿を見送った。
嘘はいけないというのが世間一般の常識ではあるが、
これは作戦の範囲内と解釈していいだろう。
実際、自分も似たようなことはやった覚えがある。
もっとも、その口約束が常に守られる保障はなかったのだが。
カンナが見えなくなってから、再びサトリの方に向き直る。

「――しっかし、『トイレ』っていうのはちょっとビミョーかなぁ。
 みつかるまでのじかんかせぎとしてはさ。
 『かくれんぼのプロ』のわたしからみると、まだまだあまいッ」

トイレで隠れられる場所など限られている。
隠れていそうな場所は、すぐに探し終えてしまえるはずだ。
そこにいないとなれば、当然『まつり』も他の場所を探そうとする。
別の場所で見かけたというガセ情報は、確かに時間稼ぎにはなる。
しかし、この場合は、それほど大きな差にはなるまい。

「まぁ、わたしなら、どこにかくれてたってみつけられるんだけどねー。
 なんたって、『かくれんぼのプロ』だし!!フフン!!」

そう言いつつ、やや得意げに胸を張る。
プロというのはただのシャレだが、『追跡』や『探知』は得意分野だ。
もしかくれんぼにプロがあったとしたら、十分なれる自信があった。

「じゃ、いこっか??まずアオキにアイサツしなきゃ。
 いばしょもわかったし」

サトリに声を掛けて、事務室から廊下に出る。
一応『ドクター・ブラインド』の聴覚に反応がないか確認する。
何も感じなければ、『ドクター・ブラインド』を解除しておく。

「わすれないうちにいっとく。
 『ドクター・ブラインド』はめがみえない。
 そのかわりに、ほかのかんかくがすごい」

「さっきのは、おとがきこえたからカンナのいばしょがわかった。
 もし、だれかいなくなってもみつけられる。
 そーいうことがあれば、だけど」

道すがら、サトリに能力を説明する。
といっても、これは正確には『能力』じゃないけど。
まぁ、その辺はおいおい話そう。

810天雨 サトリ『10cc』:2018/06/21(木) 23:49:37
>>808(GM)
>>809(夢見ヶ崎)

「ええ、まあ、構いませんわ。
 対等と言ったのは私ですもの。
 ――なかなか利口ですのね、カンナ」

       フ

「嘘を吐くのは感心しないけれど、遊びですものね。
 少なくとも、私からバラしたりはしないと誓いますわ」

           「では、また後で」

隠れに向かうカンナの姿を視線から切って、事務室から出る。
嘘を吐くのは悪いかもしれないが、吐かないのが悪い時もある。
自分だって本当の事しか言っていないわけがないのだ。

「――――まあ、子供の遊びですもの。
 隠れ場所として優れた選択とは言えないけれど、
 策を練って欺こうとするのはけっこう、侮れませんわね」

それはつまり、自分達にも牙をむきかねないという事だ。
子供の浅知恵でもスタンドが絡めば危険だし、地の利も向こうにある。

「おっと、そうですわね、早速二階に向かいましょう。
 もしかすると他の子達とは途中で会うかもしれませんし」

異論は特にないし、廊下に出て階段に向かう事にする。

「なるほど、鋭敏なのは『気配』だけじゃないんですのね。
 だからこそ、かくれんぼのプロ……と。分かりましたわ。
 お返しに私の能力ももう少し踏み込んで教えますけれど……
 水を撒いて生やした『野イチゴ』は、『振動』を感知出来ますの」

「貴女は『五感』いえ、『四感』――――
 気配、第六感も含めれば『五感』なのかしら?
 それで色々なものを調べられるようですけれど、
 私は感覚で捉えにくい物を捉えられる、という事ですの」

「……とはいえ、長く持続する能力ではないので。探索は基本的にお任せしますわ」

解除される『ドクター・ブラインド』を見ながら、能力の説明を返す。
察するにまだ何か『奥の手』はあるだろう。自分なら、それは必要も無いのに明かさないから。

811『ペイズリー・ハウス』:2018/06/22(金) 19:04:30
>>809-810(ALL)

 貴方たちは、カンナが仮眠室の場所に隠れるのを見届けつつ
『事務室』から出て、階段に向かう。
二階に繋がる階段の折り返し付近には大きな窓が付いている。
 そこからの景色には、この園の外にある山へと連なる木々が
立ち並んでおり。それを区切るように立ち並んだフェンスの真ん中に
小屋があった。夢見ヶ崎には、定期的にコ―コッコと打ち鳴らす
鳥の音が超感覚で捉えられる。鶏小屋のようだ

 『…………』

 その鶏小屋を、一歩遠巻きに見つめるように小さな人影が立っている。
小柄な背丈で『カンナ』と同じ青いスモッグを身に着けている。
 恐らく、いや十中八九この園にいる園児の一人だろう。
少し距離はあり、背を向けてるために顔などは確認できない……。

 階段の上には廊下が連なっている。右側から月光の伴奏は流れてるようだ

812夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/06/22(金) 21:17:49
>>810
>>811

「ふんふん、『シンドウ』ねえ〜〜〜。
 じゃ、だれかがとおったら、それがわかるんだ。
 あのアレ――『ケイホウキ』みたいなもんかな??」

「しかも、ナチュラルしようでインテリアにもさいてき。
 『ぼうはん』と『リラックス』で、ココロにふたつのあんしんをプレゼント。
 リビングやオフィスにもとけこむカンヨウショクブツがたケイホウキ――
 このきかいに、ぜひごけんとうを!!」

「あとほかに、なんかいうことあったっけ??
 『ドクター』はチカラがよわいってコトいった??
 あ、いってない??」

「サトリちゃんのも『チカラもち』ってカンジじゃないんでしょ??
 チカラシゴトとか、もしあったらちょっとくろうするかも??かも??
 ま、そういうのはキンちゃんにやらせとけばいっか!!」

「おっ??アレって『くぬぎ』じゃない??
 バレバレだから、かくれんぼはしてないみたいだけど。
 しいくとうばんかな??」

歩いている間、ずっと喋り続けていたが、
ここに来てようやく口を閉じて休憩を挟む。
『カンナ』には既に会ったし、『まつり』は『カンナ』を探しているはずだ。
園児の中で残っているのは『くぬぎ』しかいない。

「――『ニワトリ』みたいだよ、あそこにいるの。
 ここでかってんのかな??
 めだまやき、たまごやき、
 ポーチドエッグ、スクランブルエッグ……まような〜〜〜。
 サトリちゃんは、どれがすき??わたしは、たまごやきがいいな!!」

お喋りを再開しつつ、階段を上っていく。
『くぬぎ』らしき園児にも挨拶したいところだが、今は後回しだ。
何事もなければ、そのままピアノが聞こえる部屋を目指す。

813天雨 サトリ『10cc』:2018/06/23(土) 05:41:07
>>811(GM)
>>812(夢見ヶ崎)

「ええ。振動の大きさで歩き方も分かるでしょう。
 走っているか、足音を殺そうとしているか〜……
 もっとも完全に殺せば振動も消えるかもしれませんけど。
 ま、そんな『ニンジャ』じみた相手までは管轄外でしてよ」
 
「インテリアにするのは私も考えたんですけれど、
 持続時間の短さはどうしてもネックですわね。
 如雨露自体は、結構長く出して置けるのだけれど。
 植物の方は『1分』もせずに枯れてしまいますのよ」

スタンドそのものの持続力と、能力の持続力は違うのだろう。
悠久を経たようなアンティークの如雨露と、儚い蛇苺がそれを象徴する。

「いえ、『力が弱い』というのは初耳ですわ! まあ、もっとも……
 私のは『腕』自体がありませんから。力仕事と荒事はその男に任せましょう」

実際にそんな経験があるわけでもないが、自分の能力は戦いには向かない。
力仕事などはそれ以前に論外だ――――もっとも、適した『補佐』は出来るけど。

「え、ニワトリ? ……ああっ、貴女には声が聞こえているんですのね!
 あの小屋に? 小学校の『飼育小屋』みたいじゃあないですの。
 そういう『情操教育』のような物もここでしているのかしらね?
 少なくともあの小屋じゃあ、ペット扱いという風情には見えませんもの」

(まっ、『力』がある者には適切な教育が必要なのは間違いありませんわ)

飼育小屋と『くぬぎ』らしき人影は見えるが、今はどうにもできない。
とりあえず、演奏を続ける『アオキ』を優先してしまっていいだろう。

「私は……そうですわね、『エッグベネディクト』を推しますわ。
 具材にはハムではなく、スモークサーモンを使ったものを……
 確かその場合は名称が変わりますけど。細かい事は良いでしょう?」

雑談に応じつつ、月光の聞こえてくる方向へと歩みを進める。

「それにしても……練習熱心ですわね。この『月光』は。
 普段はピアノの先生でもついているのかしらね。
 結構難しい曲だそうですわよ? そう詳しい訳ではないですけれど」

遠くから聞こえる旋律だけで、かの曲であると分かる程度には完成されている。
曲の不朽の完成度はもちろんだが、奏者の腕もあるに違いない。上手いのかは分からないが。

814『ペイズリー・ハウス』:2018/06/23(土) 22:13:35
>>812-813(ALL)

 貴方たちは、一先ず鶏小屋にいる園児の事は後回しにしつつ
『アオキ』へと会う為に階段を登りきる。
 右手側には『音楽室』と書かれた看板を掲げた扉、奥にも通路は存在する。
左手には、『視聴覚室』『保育室』が存在する。

 ホーッホッホッホッ!
         カチャカチャカチャカチャ


……?

 その『保育室』のある部屋から、高音の、どうにも
芝居かかった、お嬢様風の笑い声と硬い何かが弾むような物音が
夢見ヶ崎は聞き取る事が出来た。

天雨が聞く限り、『月光』の伴奏は『プロ級レベル』だ。
プロのピアニストが弾いてると告げられても信じられるレベルには。
 アオキは、ピアニストなのだろうか……?

815夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/06/23(土) 23:07:29
>>813
>>814

「なにソレ、きょうみあるぅ〜〜〜。わたしもたべたいな〜〜〜。
 その『エッグベデネクト』ってやつ!!オジョウサマっぽい!!」

「へぇ??そーなんだ??そういえば、わたしもピアノひけるよ。
 こんどみせよっか??」

周囲に聞き耳を立てつつ、先へ進む。
その時、奇妙な声と物音をキャッチした。
おそらくは『アオキ』でも『カンナ』でも『くぬぎ』でもない。
そうなると『まつり』か??
事前に聞いていた情報から判断すると、そう考える他ない。

「まったく、ちいさいコがいるのに『かんじ』のつかいすぎだなぁ。
 『ひらがな』だったらわかりやすいのに。
 サトリちゃん、よんでくれない??わたし、よめないから」

「あとさ――あっちのへやから、だれかのたかわらいがきこえる。
 それと、なんかカチャカチャやってるみたい。
 『まつり』かな??それいがいにヒトいないんだよねぇ??」

サトリに各部屋の読み方を尋ねながら、声の聞こえた方向を指差す。
そっちも気になるが、まぁまずは『アオキ』が優先だ。
当初の予定通り、ピアノが聞こえる部屋に向かう。

「さっきみたいに、じじょうのせつめいはサトリちゃんにやってほしいな。
 そういうの、わたしよりサトリちゃんのほうがとくいそうだし。
 『テキザイテキショ』ってコトで。
 わたしは、じこしょうかいだけやっとくから」

サトリに言ってから、演奏が聞こえる部屋に足を踏み入れる。
入る前に、まだスタンドを解除していないのなら解除する。
頭に巻いているリボン型のスカーフも真っ直ぐに直しておこう。

816天雨 サトリ『10cc』:2018/06/24(日) 01:05:31
>>814(GM)
>>815(夢見ヶ崎)

「っぽい、ではなくお嬢様ですのよ。自分で言う話でもないけれど。
 ……それにしても貴女、服といいハーブといいピアノといい、
 お洒落な趣味をしていますのね。ぜひ今度聴かせてくださいまし」

今度とは言うものの、ここにはピアノがある。
その腕前を振るってもらう機会は、遠からずあるかもしれない。
子供に口がどこまで通じるかは分からないが、音楽は響くものだ。

「よろしくてよ。右のが『おんがくしつ』ですわ。
 左が順に『しちょうかくしつ』と『ほいくしつ』
 ……子供に入って欲しくない職員用の部屋はともかく、
 お遊戯室くらい『ひらがな』でも罰は当たりませんわよね。
 プレートにファンシーなイラストや、お花を添えたりして。
 どこか『事務的』というか、『保育所』とは違うという事かしら?」

子供が育つ空間にしては、『子供らしさ』はここには薄い。
せいぜい遊戯室くらいのもので、設備はむしろ『小学校』のようだ。
育つための施設というよりは、『学ぶ』ための施設という事か。

「まあ、きっと『まつり』で間違いないんじゃないかしら?
 わざわざ保育室に『空き巣』が入る用があるとは思えませんもの」

不審者がいるとも考えにくいし、いるならわざわざ高笑いはしない。
とりあえず『三人娘』最後の一人、『まつり』だと考えていいだろう。

「ええ、適材適所。私の好きな言葉の一つでしてよ。
 貴女に出来ない事は遠慮なく私にお投げなさい。
 それが必要である限り、私はしっかり受け取りますわ」

演奏は音楽室からだろうか? いずれにせよ、扉の前まで行き、
その場で、かつ素手で出来る範囲でだが身だしなみを整える。             

「ただ、無理に縮こまる事はありませんわよ。 
 私にも未熟な所は……無くはないでしょうから、
 必要だと思うならいくらでも口を挟んでくださいまし」

「それが適材適所という物でしょう?」

        コン
             コン
                   コン  
                          コン

ドアノックは四回。演奏中であることを考え、聞こえるように大きめに。
回数は由来も意味も知らないマナーだが、『知っている』と思わせるのが大事だ。

817『ペイズリー・ハウス』:2018/06/24(日) 17:08:52
>>815-816(ALL)

 貴方たちは、『音楽室』へ辿り着く。
『まつり』の事に関しては後で構わないと考えて『アオキ』の元へ。
(※なお、看板の漢字の上にも小さめながら振り仮名は付いてると
思って構わない。これに関してはレスの詳細抜けである)

 天雨は大きめに四回ノックする。だが、『月光』の伴奏は止まらない。

なお、遊戯室などの扉もであるが。児童が頻繁に使うドアは中心に円形の
丸窓で内部が覗ける造りになっている。締め切っても子供の異変がすぐ察知
出来るようにだ。故に、この『音楽室』も直ぐ真ん中で内部の様子がわかる
造りになっている。貴方達二人は目撃する

  〜〜〜♪

 一人の少女。十代前半で、茶髪はショートボブであしらわれている
少し派手めのメイクをまつ毛に施した子がピアノを演奏している。

 最新らしいウォークマンをイヤホンで聞きながら弾いており、ドアの
ノックを感知した様子はない。面白味も真剣味もない様子で
 つまらない表情を僅かに浮かべつつ弾いているにも関わらず、手だけは
なめらかに正確に『月光』を弾きこなしている。

818夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/06/24(日) 18:46:32
>>816
>>817

「うんうん、サトリちゃんはやさしいなぁ〜〜〜。
 『はさむ』ってきいたら、なんかサンドイッチがたべたくなってきた。
 サンドイッチっていったら、パンやバターもひつようだし、
 ハムやヤサイやタマゴもひつようだよね〜〜〜」
 
「これぞ、『テキザイテキショ』ってやつだ!!
 たぶんサトリちゃんが『パン』で……わたしが『グザイ』かな??
 あっ、わたしクラブハウスサンドがすきなんだ!!」

やはり、言葉で相手を納得させるというのは、サトリが適任だろう。
『自分の口から説明するのが面倒だった』とは口が裂けても言えない。
サトリの方が向いていると思ったことが一番の理由なのは本当だ。

「いまのかっこいい〜〜〜。ソレ、わたしもいつかつかおう。
 わすれないように、メモっとかないと。
 『それが適材適所という物』……っと」

サトリがノックする間、ドアの前でスマホを取り出す。
そしてメモアプリを立ち上げて、メモを取り始める。
ふと、何かに気付いたように顔を上げた。

「これって『ちょさくけんしんがい』にならない??
 さいばんになるのヤだし、ライセンスしゅとくしなきゃダメかな??
 サトリちゃん、このセリフつかっていい??」

とかなんとか言ってる内に、部屋の中の様子に気付いた。
サトリの方を向いて、口を『への字』の形に曲げて肩を竦める。
それから、一転して悪戯っぽく笑い、ドアに手を添える。

「きこえてないんだったら、はいってもいいよねぇ〜〜〜??
 まず、アスミけいじが、げんばにとつにゅうする。
 サトリちゃんけいじ、えんごまかせた!!
 いくぜ、あいぼう――」

ドアを勢いよく開けると、演奏を続ける『アオキ』の正面に回り込み、
自ら彼女の視界に入る。
こうすれば、『アオキ』が盲目でもない限り、嫌でもこちらに気付く。
続いて、彼女の前で口を開く。

「こ!!ん!!に!!ち!!は!!」

一言ずつがハッキリ分かるように、大きく口を動かして挨拶する。
声が聞こえなくとも、口の形で何を言っているか悟らせるためだ。
その後の詳しい説明は、打ち合わせ通りサトリに任せるつもりだった。

819天雨 サトリ『10cc』:2018/06/25(月) 00:55:55
>>817(GM)
>>818(夢見ヶ崎)

「パンが無ければサンドイッチは出来ませんものね。
 もちろん、具材も無ければいけませんけれど……
 具材全部を総取りというのはいかがな物かしら。
 今の貴女は差し詰め、『バター』といった所ではなくて?」

「具材はこれから決めていきましょう。卵か、フルーツか、
 パンとバターがあれば、大抵のサンドにはなれますもの」

ともかく音楽室からの反応はないわけだが、
窓から覗き込めばその理由はすぐに分かった。
無礼な、という気持ちと演奏に感心する気持ちがある。
今はそういう時間という事なのかもしれないが、
こちらがこの時間に来ることは知らされているはず。

とはいえ相手は年下だし、仕事でやってる立場でもない。
そして演奏は素晴らしいものだ。プラスマイナスはゼロ。

「台詞の一つくらい、好きにお使いなさいな。
 私はそれくらいでけちけちしたりしませんわよ。
 将来的に『自己啓発セミナー』でも開講する気になったら、
 話は別になりますけれど……なんてね。柄でもないですわ」

「さ、入りましょう。そういう『仕事』ですもの。
 演奏を止めてしまうのは少し勿体ないけれど……
 こちらに『気づかせる』のはお任せいたしますわよ」

                スタ

                  スタ

                    「――――ご機嫌よう」

部屋に入って、夢見ヶ崎の少し後ろに控え、目が合えば一礼する。
自己紹介や事情の説明は彼女がイヤホンを外してからで構わないだろう。

820<削除>:<削除>
<削除>

821『ペイズリー・ハウス』:2018/06/26(火) 09:15:50
>>818-819(ALL)


〜〜〜〜♪  ……ピタ。

 「…………んっ。
あぁ、お手伝いの人か。話は聞いてたけど。
 ……まぁ、時間通りか。真面目なんだね
アリーナの人って大体そうなの?」

 夢見ヶ崎がピアノの正面に回り込んでの挨拶、後方に控えての
天雨の挨拶。それに対してピアノの演奏を止めた少女は
 少し胡乱気に目線を貴方達に対しぶつけてから、得心を勝手に
表情に浮かべて喋る。敵意はないが、好意もそれに及ぶほど無い。

 「あの子たち、お昼ご飯までは勝手に遊ばせていいから。
時間になったら、私が適当に作っちゃうから。食事は遊戯室を
使えばいいと思うよ……別に誰が何処で勝手に食べても構わないけど」

 ……〜〜〜♪ ♬! ♩ッ! ♪♫!!

 そうして、またピアノへと手を戻した。
パガニーニによる超絶技巧練習曲第3番”ラ・カンパネラ”が演奏される!
 普通のピアニストでも演奏するのが難しい部類の曲だが、彼女は平然と
全くもって真剣味も凄味もなく、面倒そうに弾いている。

822夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/06/26(火) 21:39:04
>>819
>>821

「おっ、いいねぇ〜〜〜。
 わたしが『バター』でサトリちゃんが『パン』かぁ。
 きほんのふたつってかんじだもんねぇ〜〜〜。
 じゃあ、ふたりのコンビめいは『バタートースト』』にけってい!!
 このみちをふたりでのぼりつめて、
 いっしょに『サンドイッチかい』のテッペンめざそうぜ!!」

入室する前に、そんな言葉をサトリに返した。
そして、『アオキ』と対面する。
自分のことは棚に上げて、アオキの態度に少々呆れた。

「いや、フツーでしょ。
 シャカイでいきていくうえでのジョーシキってやつだよ。
 あと、ウチらはアリーナしょぞくってワケじゃないし。
 ねぇ、サトリちゃん??」

思わず突っ込みを入れつつ、サトリの方を振り向く。
『フツー(C)今泉未来』――。
むきょかでつかってしまった、ゆるせイズミン。
敵意も好意もないのはお互い様だ。
なにせ初対面の相手なのだから。

「あっ、そっかそっか。
 それならわかるな。なっとくなっとく」

おそらく、ここのように社会と離れた場所で暮らしていることが、
浮世離れの原因なのだろう。
『異なる世界』で生きている人間は、
通常の社会の枠の外側に位置せざるを得ない。
形は違えど自分も似たような背景を持っているから、そう思った。
かつて生きていた『光のない世界』が頭に思い浮かぶ。
もっとも、アオキは元々そういう性格なだけかもしれないが。

「つまり、『あそんでメシくう』のが、
 きょうのスケジュールってことかぁ〜〜〜。
 よし、リョーカイ!!
 ジャジャン!!サトリちゃん、でばんです!!
 あとはまかした!!」

『アオキ』をの横を通り抜け、一番近い窓に向かって歩いていく。
そして、そこから外を見下ろしてみる。
まだ『くぬぎ』らしき影は見えるだろうか。
すぐ近くにいる『まつり』を優先すべきかもしれないが。
外を見ながら、耳を使って二人の様子にも気を配る。

823天雨 サトリ『10cc』:2018/06/27(水) 00:43:01
>>821(GM)
>>822(夢見ヶ崎)

今のところサンドイッチ界の頂点を目指すつもりはないのだが、
返答の前に入室してしまったのでそういう事になったかもしれない。

「『アリーナの人』ではなく、『天雨サトリ』と申しますわ。
 こちらは同僚の『ユメミガサキ アスミ』さんですわ。
 どちらも『アリーナ』所属ではなく、フリーランスでしてよ。
 人手が足りないという事で、『イサゴ』さんから頼まれましたの」

「演奏中、失礼いたしましたわ。まずはご挨拶を、と。
 なにせ、これから三日間お仕事をする相手ですもの」

身元を明かしつつ、名前と所属、依頼元は教えておく。
良好な関係を結べるかどうかは怪しいところだが、
いつまでも『アリーナの人』呼びでは縮まる物も無い。
もちろん、仲良くなりに来たわけでもないんだけれど。

(イサゴさんもこの子も『日常的な業務』や『雑務』は頼んで来ない。
 それだけ、例の三人の世話が骨が折れるものと考えるべきですわね)

「ピアノ、お上手ですのね。
 昔から練習なさってるのかしら?」

聞き惚れそうな腕前ではあるが、腕前だけに思えた。
精神論は好きじゃないが、『真剣さ』が感じられない。
人に聞かせるための演奏ではないのだろうが、練習らしくもない。
それとも極度に極まった技巧は、この難曲を『惰性』で弾き熟せるのか。

「……ここでの過ごし方は貴女の方が詳しいでしょうけれど、
 私たちがお世話するのは三人ではなく、貴女も含めた『四人』。
 甘えろとは言いませんけれど、必要な事があればおっしゃいなさい。
 例えば料理や、普通の家事ならお任せくださっても構わなくってよ」

なんにせよ、流されるがまま『子ども扱いしない』のもおかしな話だと思う。
彼女も自分から見ればれっきとした『庇護下にあるべき少女』であり、
それは『リスペクト』の有無とは別の観点。ピアノの天才でもスタンド使いでも同じ。
人間は――ただ『育つ』だけでは美しく花開かない。『育てられる』べき所は、必ずある。

824『ペイズリー・ハウス』:2018/06/27(水) 19:00:09
>>822(夢見ヶ崎PC)

>ウチらはアリーナしょぞくってワケじゃないし

 「ふぅん? って事は広告か何かでか。
わざわざ小遣い稼ぐのに、こんな面倒そうなのをね」

 貴方の言葉に、アオキは少し不審気な表情を浮かべ
演奏の手を緩めつつも、やはり、どうでも良さそうな口調を続ける。

 >『あそんでメシくう』のが、きょうのスケジュールってことかぁ

 「別に、最終日まで勝手に各自過ごさせれば良いんじゃないの?
私ら、動物じゃないんだし。何か仕込ませる為に来たんじゃないんでしょ」

 ……『アオキ』は、何処かしら達観したような。冷めた感性を宿してるようだ
貴方の明るい調子に感化される様子なく。至極、淡泊である。

 外の様子を見下ろすと、『くぬぎ』らしい人影は『鶏小屋』からは消えていた……。
どうやら、もう鶏の観察は終えたようだ……。

     
        ――ドタドタ ドタドタ ドタドタ

廊下から、複数……十を超える足音のようなものが行進する物音が聞こえてくる。

>>823(天雨PC)

>人手が足りないという事で、『イサゴ』さんから頼まれましたの


「イサゴ? 誰だっけ、それ……此処の園長の名前ではないよ
それが、二人に保育士まがいの依頼した人?」

 『アオキ』は、淡々と貴方に告げる。
妙な話だが、年長者である彼女も『イサゴ』の名前にピンと来ないようだ。
 だが、回想しても。あの貴婦人が子供の世話を願った時の態度に何かしらの
悪意ある策略が潜んでいたとも考えにくい。

>ピアノ、お上手ですのね。昔から練習なさってるのかしら?

「ははっ。まさか
楽器なんかよりPSvitaとか、そっちのほうが好き。
 けど、何したって簡単に出来ちゃうから飽きちゃった。
…………あーあ、もういいや」

 今の感想は、彼女にとって何かしらの琴線に触れたらしい。
淡々としていた口調は冷ややかになり、棘も生える。
 少なくとも、今の短いやりとりからして。彼女はピアニスト志望でも
なんでもない、何か訳アリの普通の中学一年の女子だ。

>甘えろとは言いませんけれど、必要な事があればおっしゃいなさい

「じゃあ一言だけ、良い?
――必要な事なんて ない」

 ピアノの演奏を完全に止めると、その下に置いてた自分のバックらしきものを
肩に提げて、ウォークマンを付け直し呟く。

 「下の事務室に行く。お昼ご飯はちゃんと作るから、ご心配なく」

告げるやいなや、スタスタと出入口の扉へと歩いて行く。
 ……彼女は、どうやら不干渉を貴方達に対し、暗に命じてるようだ。
何がそこまで、彼女の機嫌を損ねる原因となったのだろう……。

825夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/06/27(水) 23:09:53
>>823
>>824

「よくわかんないんだけどさ――」

アオキが出て行ったのを見計らって、ピアノの前の椅子に座る。
そしてスマホを取り出し、一つの連絡先を表示する。
アリーナ関係者――金一の連絡先だ。

「ここってアオキひとりでゼンブまわってそうだよねぇ??
 なのに、なんでウチらをよんだワケ??
 コドモたちのおせわだって、アオキだけでこなせてそうなフンイキだし」

「なんていうか『ホントにコドモたちのせわをしてほしいの??』
 ってカンジなんだよねぇ〜〜〜。
 ホントは『なんかべつのことしてほしくてよんだんじゃないの??』
 っていうかさぁ〜〜〜。
 かんぐりすぎかな??」

「――サトリちゃん、どうおもう??」


鍵盤を突きながら、金一に短いメッセージを送る。
『イサゴって、どういう人?』――そういう内容だ。
『胡散臭い』とまでは言わない。
だが、どうにも妙だ。
確かに、外見や声色が優しく、嘘をついているようには見えなかった。
だが、それだけの理由で赤の他人を完璧に信頼する程、
夢見ヶ崎はお人好しではない。
『なにか、かくしてんじゃないの〜〜〜??』というのが正直な所だ。

「さてと――」

「では、ゴセーチョーください」

   ♪〜♪〜♪〜♪〜♪

サトリに一声かけて、ピアノを弾き始める。
……『猫踏んじゃった』だ。

826天雨 サトリ『10cc』:2018/06/28(木) 04:17:05
>>824(GM)
>>825(夢見ヶ崎)

「貴女も、『イサゴ』さんの事はご存知ないんですのね」

あの老婆の口ぶりからは、子供達への一定以上の親しみを感じたのに。
実際に来てみれば誰もその名を知らない。偽名なら何の理由がある?

「――あら、そう? では、必要になったら声をお掛けなさい。
 今断ったから、後でも受けない。私はそんな小物ではありませんから」

ここで変に媚びたり、拗ねたり、食い下ったりはしない。
手が必要ないのは大いに結構。疑問もあるが、合理を欠くわけではない。
何か問題が起きてから一人で抱えられても困るので、声はかけておこう。

(天才ゆえの苦悩? なら、なぜ楽器に噛り付いていたのかしら。
 ……誰かに強制されているとか、仕事としてやっているとか、
 そうは見えませんし。『深い事情』がある、と見てよさそうですわね)

単に『出来過ぎてつまらない』みたいな次元でもない気がする。
地雷が何か分からない以上釈明は出来ないし、する必要もあるまい。

「良い疑問でしてよ、ユメミガサキさん」

アオキが完全に立ち去ってから、椅子か何かに腰掛けて、
カバンを開いて飴を取り出し、緑の包装紙を剥いて口に運ぶ。

「純粋に考えるなら、『何か起きてからでは遅い』という事でしょう。
 いつもは大人がいるからアオキさんも気づいていないだけで、
 監視の目から解放された子供達が何をしでかすかが分からない。
 だから予防のために呼んだ……と考えれば不自然ではない、かしら」

口の中に広がる清涼な味と共に、思考を冴え渡らせる。
ここには本当に『見守る目』以外の人手は必要ないのかもしれない。
それは良い。べつにアオキ達の生きる環境を変えに来たわけではない。

「誰も『イサゴ』さんの名前を知らない、というのも疑問ですわね。
 今日初めて来た私ですら、既に二人に名前を教えましたのよ?
 もしかすると、ここに来たことは数えるほどしかないのかしら?」

だからこそ、裏があるなら早いうちに把握し、摘み取っておきたい。

「……ふぅ。少し考えますから、好きなようにお弾きになって」
               
現状、何を考えたところで推測の域は出ない。
本音としては、演奏を聞いてみたかったのだ。
軽く目を閉じ、口を閉じ、『猫ふんじゃった』の旋律で心を満たそう。

827『ペイズリー・ハウス』:2018/06/28(木) 19:25:36
>>825(夢見ヶ崎PC)

 貴方は、少々不機嫌な様子のアオキが歩いて行くのを
見送りつつ、ショートメールで明日に来る予定の金一へと
砂金(イサゴ)についての質問を送る。

 〜〜♫

 彼は良く色々と手を回すのに電話を使用してる為か、貴方の
文面に直ぐ気づいたようで、直ぐに連絡が来た。

 『よぉアルカラ。またアリーナで今度チーム戦のイベントを
考えてるんで、良かったら参加考えてくれないか? 詳細は
会ってから話そうと思うんだ。
 イサゴの婆さんは、アレだな。
スタンド使いに関わる児童相談の重役って言うの。
 他にも、色々なパイプを持っていて海外にも支部を設けてる。
 俺も、あの婆さんには余り頭が上がらないんだよな。
子供の世話を任されてんだろ? 
 なら、俺に婆さんの詮索するよりもガキの事を構ったほうがいいぜ。
子供ってのは、ちょっと目を離した隙にトラブル引き起こすもんだ』

 ……と言う文面だ。

 ネコ踏んじゃった ネコ踏んじゃった……♫

 貴方の猫ふんじゃった、のメロディーが音楽室に流れる。
少し離れた廊下から、階段を駆け下りるような複数の物音。
 それに遅れる少し大きめの足音が聞こえる。

複数の物音については正体がまだ不明だが。後者はアオキだろう。

>>826(天雨PC)

 >必要になったら声をお掛けなさい

「……ん」

天雨が背を向けたアオキに告げた内容に対し、彼女は少し立ち止まって
チラッと視線を向けつつ、短く返答して廊下へと消える。
 不機嫌ではあるが、完全に機嫌を損ねてるわけでもない。

貴方は飴を取り出し、口の中を潤す。
 ネコ踏んじゃったの旋律が音楽室を満たす。背筋を粟立たせるような
魂を揺さぶる音色ではないかも知れない。だが温かみのある音色ではある筈だ。

 ミント味だが何かの飴を舐めつつ、貴方は事務室にも菓子や飴が積んである
皿が置かれている筈な事を思い出した……。

828夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/06/28(木) 22:34:08
>>826
>>827

「あ〜〜〜なるほど。
 いえにだれもいないときって、
 ついついなにかかわったことしたくなっちゃうもんねぇ〜〜〜。
 わたしだって、『あしたいえにだれもいない』ってなったら、
 『あさからばんまであそびほうだいだぜぇ〜〜〜!!』っておもって、
 すごいテンションになるもんなぁ〜〜〜ぜったい!!」

稀代の難曲『猫ふんじゃった』を華麗に弾きこなしながら、
サトリの考えに同意する。
確かに、そう考えるのが一番自然だと思う。
遊び相手になって欲しいというのは、
子供達が危ないことをしないように見て欲しいという意味だったのだろう。

「もうかえしてきたよ。ヒマだなー」

勝手なことを言いながら、届いた文面に目を通す。
特に不審な点は見当たらない。
もしかすると、ここには一度も来たことがないのかもしれない。
仮に来たことがあったとしても、
ここで暮らす子供達には会ったことがないのではないか。
重鎮なら現地に赴くよりも事務仕事の方が多いだろうし、
その可能性は在り得る。

「サトリちゃん、これ。イサゴってヒトのこときいてみた。
 やっぱり、ここにはイッカイくらいしかきたことないんじゃないかな??
 すげーエラいヒトっぽいし。そういうヒトっていそがしいんでしょ??」

惜しまれつつも演奏を終えて、サトリにスマホの画面を見せる。
その時、カバンから覗く飴が目に入った。
同時に、一つの考えが頭に浮かぶ。

「サトリちゃん、そのアメわたしにもくれない?
 『みっつ』。きたときとおんなじ」

       ズギュンッ

背後に『ドクター・ブラインド』を発現する。
そして、持参した『爪ヤスリ』を『ドクター』に持たせる。
さらに、ピアノの蓋の上に、三枚のティッシュを横一列に並べて置く。

サトリから飴を受け取ったら爪ヤスリで飴の表面を削って粉末状にする。
何も一粒まるごと粉にする必要はないので、作業時間は程々にしておく。
『ストロベリー』と『ミント』と『コーヒー』の粉末を作成したら、
それら三つを一つずつティッシュで包む。

「『これ』をコドモたちのポケットにでもいれとけば、
 わたしの『ノウリョク』でいばしょがわかるよ。
 つよいニオイじゃないから、あんまりとおいとわからなくなるけど、
 ちかくならわかるとおもう。このさくせん、どう??」

「わたしがふたつたんとうするから、
 サトリちゃんにもイッコもっててほしいなぁ。
 ムリそうなら、わたしがゼンブやるよ。
 もんだいは、『どうやってしこむか』ってことなんだよなぁ」

今後の相談を兼ねて、サトリに問い掛ける。
部屋の外の音も聞き逃してはいない。
おそらく、子供達が遊んでいるのだろう。
そろそろ向かった方が良さそうだ。
自分達は、そのために来ているのだから。

829天雨 サトリ『10cc』:2018/06/28(木) 23:30:44
>>827(GM)
>>828(夢見ヶ崎)

「私ですら監視がなければ少しは羽目を外しますもの。
 今は仕事ですから、そういう真似はしないけれど……」

         「ああ、良い演奏でしたわ」

       パチパチ

安心する練度の演奏に小さく拍手してから、
差し出されたスマホの画面を覗き文に目を通す。

「ふぅん。アルカラというのは貴方のあだ名か何かでして?
 なるほどねぇ。つまり彼女の話した『子供論』は、
 ここの子達じゃなくて『彼女の経験』の話でしたのね。
 それなら実感があるのも、名を知られていないのも納得ですわ」

「それにしても、このメールの主が金一ですのね。
 想定していたよりはマトモそうな文面で安心しましたわ」

経験を活かす、というのは年長者の持ち得る武器だ。
彼女はそれを十分に振るう事が出来る優れた女性らしい。

「これで一つ、疑問が解けましたわね。いえ、二つかしら?
 ……ええ、飴なら三つでも、四つでも差し上げますけれど」

            スッ

「それは……悪くない作戦ですわ。貴女、頼りになるじゃないですの。
 だけど貴女が考えている以外に、問題が『ふたつ』ありますわね。
 一つはこれを捨てたり、落としたりされれば意図せず『攪乱』される事。
 言ってしまえば、このティッシュ。見た目が『ゴミ』と変わりませんもの。
 これはまあ、匂いでの探知に100%頼り切らない事で解決できますわね」

飴を三つ差し出しつつ、考えを述べる。
否定はしない――――対案が無いからだ。サトリは合理を重んじる。
だが、埋められそうな穴はこの会話段階で埋めてしまっておきたい。

「それで、もう一つは『スタンド攻撃と勘違いされかねない事』!
 不審物がいつの間にかポケットの中にあった、というのは……
 説明しても子供達からすれば首輪を着けられるような物ですものね。
 完全な『勘違い』とも言い切れませんわ。私はこっちを危惧してますの」

「ポケットが無い可能性も考えて、『自分から匂いを身に着けさせる』手が欲しいですわね。
 ……庭の『花』でも数本頂戴して、簡単なアクセサリーでも作ってあげるのはいかがかしら?
 それとも『ニンニク』……いえ『ハーブ』でもいいけれど、匂いの強い物を食べさせるとか」

匂いでマーキングをする、という手には賛同できる。
金一のメール本文ではないが、目だけでは捉え続けきれないからだ。
友好の証、あるいは『遊び』の一環としてそれを織り込めるなら、よりこの策は向上すると考える。

どちらにせよ、ここに長居はしない。夢見ヶ崎の作業が済んだら、子供たちの様子でも見に行こう。

830『ペイズリー・ハウス』:2018/06/29(金) 22:19:01
>>828-829(ALL)

 複数の物音に足音は一階へと遠ざかり、二階の廊下に静けさが戻る。

ピアノの伴奏も程ほどに途絶えると、夢見ヶ崎は『飴の香り』を
ティッシュで包みつつ、園児の目印にする事を提案した。

 天雨も、彼女の作戦には賛同しつつ工夫する事も新たに提示する。
ひそひそ星の園には、園児達の世話や鑑賞の為の花壇もあるし。この
時期には園の中や外にも、少し歩けば強い香りの草花は見つかるだろう。

強い香辛料と言うのも発想としては悪くない。『強い香り』のものを
連想しつつ貴方たちは飴への作業を大体終えた……。

831夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/06/29(金) 22:59:32
>>829
>>830

「――――――――――――――――――――」

理路整然とした的確なサトリの指摘に、ぐうの音も出ない。
まるで『ダンボール箱に入れられて捨てられた子犬』のように、
しょんぼりした表情で、しばしの間サトリの瞳を見つめる。
やがて、その頭が音もなく次第に下がっていき――。

「――ぶげぎゃッ!!」

     ダーーーーーーーーーーンッ♪♪

無様に潰されたカエルのような声を上げて、鍵盤に顔面をぶつけた。
それと同時に、一斉に鍵盤が押され、ピアノが低い音を奏でる。
少しの間を置いてから、突っ伏した顔を上げて、椅子から立ち上がった。

「……うん、まぁそうだね、うん」

「『コレ』っていうのは、このツツミじゃなくて、
 なかみのことをいったつもりだったんだ。
 このツツミは、もちあるくためのイレモノでさ。
 こなだけだったら、みつかりにくいでしょ??」

「でも、サトリちゃんのいったとおり、みつかるカノウセイはゼロじゃない。
 みつかるカノウセイがあるってことは、
 これがウラメにでるカノウセイもゼロじゃないってことで……。
 100%あんぜんじゃないよね、やっぱ。
 じぶんでも、そんなきはしてたし」

「これはわたしがもっとく。
 もしつかうときは、ちゃんというから。
 いまのところは、つかわないようにする」

サトリに断りを入れて、三つの包みをポケットにしまう。
他の道具もササッと片付ける。

「おはなのアクセサリーっていうのは、すっごくイイとおもう。
 だって『しぜん』だし。『おはな』だけに!!
 でも『みっかかん』つけてくれるかっていうのはビミョーだよねぇ。
 ハーブにしても、ずっとニオイがついてるワケじゃないし」

「たぶん、なんかいかニオイを『つけなおす』ひつようがでてくるんだよねぇ……。
 だから、サトリちゃんにも『ニオイ』のことをアタマにおいといてほしいんだ。
 もし『ニオイ』をつけたら、それをわたしにおしえてよ。
 とりあえず、しょにちのきょうは、おはなのアクセサリーでいいとおもう。
 サトリちゃん、たのめる??」

「あしたいこうは……ちょっといまはアイディアがでないけど、
 おフロはいってるときにおもいつくかも。
 ここのおフロって、どんなかな??
 わたし、こうみえてもおフロにはうるさいからさぁ〜〜〜。
 サトリちゃんちのおフロって、どんなかんじ??
 『マーライオン』のくちから、おゆがでてそう!!」

頭の中で、天雨家の豪勢な浴室と、そこに入る自分を想像する。
敷き詰められた大理石のタイル、
顔が映るくらいに磨き抜かれたバスタブ、
そして、優雅に湯を供給するマーライオン像……。
あぁ〜〜〜ごくらくごくらく……。リッチっていいなぁ〜〜〜……。
(※この描写はイメージです。実物とは異なる場合があります)

「そういえば、れんらくさきこうかんしてない??してなくない??
 いまのうちにしとこうよ」

スマホをサトリに見せて、連絡先の交換を促す。
こういうのは、早いうちにしておいた方がいいだろう。
子供達と会った後は、やる暇がないかもしれないし。
それが済んだら、音楽室の外に出たい。
『ドクター・ブラインド』で周囲の音を聴き取り、子供達の現在地を掴む。

832天雨 サトリ『10cc』:2018/06/29(金) 23:38:31
>>830(GM)
>>831(夢見ヶ崎)

「…………そんなに落ち込まれても困りますわよ」

          「って」

「ちょっと! 大丈夫ですの? 顔でピアノを弾くなんて。
 過激なパフォーマンスが売りのロックンローラーみたいですわよ」

ハンカチをカバンから取り出す。鼻血でも出していたら大変だ。
多量出血で大変とかではなく、子供を驚かせてしまうだろうから。

「さておき、そういう事でしたのね。私、勘違いをしていましたわ。
 粉だけなら、ポケットに忍ばせても問題はないでしょうね――――
 ただし、『溶けだす』事と、『洗濯』を私達がする必要があるでしょうから。
 台風が来て『気温』が下がり、『外で遊べず』、『信頼関係』も築きやすい、
 明日以降に実行するのが良いと思いますわ。バレた時、気まずい時間も短いですし」

「……あくまで私の考えですから。貴女が良いと思うなら、好きな時にお使いなさい」

サトリの側でも、他に不要な物などは一旦カバンにしまい、
夢見ヶ崎について音楽室の外へ向かう。探知は彼女任せでいい。

「草花の扱いには慣れていましてよ。その時が来たらお任せなさい。
 とはいえ、子供相手ですものね。必ず乗ってくれるとも限らないでしょうけど」

そういえば庭だけではなく、周辺にも自然は満ちていた。
時間さえ確保できるなら少し歩いてでも匂いの強い草を探すのも手か。
もっとも、ドクダミなんて使ってしまえば子供心にアクセサリーを捨てるのは確実だが。

「マーライオン? 貴女の想像している私の家は純金で作られていそうですわね。
 軒下にパルテノン神殿のような柱をイメージしてもいるんじゃあなくって?
 普通のお風呂ですわよ。露天とかでも無いし……まあ、脚は伸ばせますけれどね」

「ここのお風呂はどうかしらね、見たところ『事務的』な施設とはいえ、
 子供が住んでいるんですもの。『1人しか入れないユニットバス』とか、
 そもそも『湯船が無い』とか、そういう事はないとは思いたいですわね。
 ……え? ああ、そうですわね。家の中とは言え、使う事もあるかもしれませんわ」

スマホを取り出し、手早く連絡先の交換を済ませたら、あとは黙って探知の邪魔をしない。

833『ペイズリー・ハウス』:2018/06/30(土) 18:54:57
>>831(夢見ヶ崎PC)


ダーーーーーーーーーーンッ♪♪

何て言う事だ! 鍵盤に思いっきり激突した貴方の顔面は
血飛沫を巻き散らし音楽室を凄惨な空間へと変貌させてしまった!

……なんて事はない、精々鼻の頭が強めに痛むぐらいで血は出ない。

貴方は天雨とスマホでの交換を手早く終わらせ、宮廷浴場のような
情景を脳内に描きつつ、砕けた飴入りティッシュをしまう。

園児達に花をプレゼントするのも妙案だ。
 ただし、ある程度の信頼関係は築ければ……と言う前提だが。

>>832(天雨PC)
 貴方は匂い付きのティッシュ等は明日に回すほうが良いと助言する。
鍵盤から顔をぶつけた彼女は、鼻の頭は若干赤いが傷まで至ってない。

貴方も施設の浴槽に対して思考を練って見る。
 こういった施設の浴場は、一般的には滑り止めマットを敷いて
子供でも安全に入れる設計は普通されているものだ。

 探知を夢見ヶ崎に任せつつ音楽室を彼女と共に出る。


 
 二人は音楽室を出た。一階からは少し賑やかな子供の声が二人分聞こえてくる
とは言え、降りなければ『超感覚』でも正確な位置は把握できなさそうだ。

834夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/06/30(土) 20:58:24
>>832
>>833

「いったぁぁぁ〜〜〜……。
 『サスペンススリラ』ーじゃなくて、
 あやうく『スプラッタホラー』になるところだった……。
 プロデューサーがかわって、ろせんへんこうか??」

鈍い痛みがぶり返してきて、思わず鼻の頭を手で押さえる。
血が出ていなかったのが不幸中の幸いだ。
初日から鼻血を出していては格好がつかない。

「サトリちゃん、じけんはっせいだ。
 げんばとなったのは、おんがくしつ。
 ピアノを弾いていた『アリス』が、
 なにものかにがんめんをきょうだされたらしい」

「さいわい、いのちにベツジョウはないようだが……。
 しかし、いったいダレがこんなことを!?
 わたしにウラミをもつもののハンコウか……?」

架空の事件を語りつつ、音楽室を離れて一階に向かおうとする。
そういえば、保育室の方で『まつり』らしき声が聞こえていた。
もういないかもしれないが、念のために確認しておこう。

「わたし、ちょっとむこうをのぞいてくるから、さきいってて」

「――っていうヒトって、たいていかえってこないよねぇ〜〜〜。
 それが、カノジョのさいごのことばであった……」

       ――ダダッ

駆け足で保育室まで移動し、ドアを開けて中をざっと見る。
誰かいれば、そちらに視線を向ける。
誰もいなければ、またサトリと合流する。

835天雨 サトリ『10cc』:2018/07/01(日) 00:19:31
>>833(GM)
>>834(夢見ヶ崎)

「犯人は『重力』ですわね、
 それに恨まれてたら大変ですわよ。
 体重計に乗れなくなってしまいますわ」

音楽室を出る際にハンカチもしまっておき、
いざという時に両手が空いている状態を維持する。

「スリラーでもホラーでも嫌ですわよ。
 私はハートフル・コメディをしに来ましたの。
 ハートフルドラマで終わらないとは思うので、
 コメディ分は『妥協』して想定していましてよ」

「身体を張りすぎるのはおよしなさい……
 尤も、私のせいと言えばそうかもしれませんけど」

保育室の声は気になる要素の一つだった。
飼育小屋の人影とは違い、『動的』な様子だったし、
もし部屋が荒れていたりすればそれは直すべきだろう。

「見てくるのは良いけど、もし何かあれば手か何かで合図なさい。
 問題なさそうなら、今のうちに挨拶をしてしまうのも良いでしょうし」

          「危なそうならすぐに戻ってくるんですのよ」

とりあえず、先に下に向かっておくが……階段は下りきらない。
何か起きた場合にすぐに状況を打破しに戻るためだ。

子供とはいえ、いや子供だからこそ突然遭遇した未知の相手に対して何をするかは未知数。
あるいはかくれんぼのために『探すための能力』や『罠の能力』を行使した可能性だってある。

836『ペイズリー・ハウス』:2018/07/01(日) 17:40:26
>>834(夢見ヶ崎)

 謎の高笑いが聞こえていた『保育室』

扉越しに、丸窓から部屋の内部を見てみると。幾らか広い空間に
大きめの長い机。数台の椅子が置かれている。
 園児用と思える椅子が、この施設に入れる限界数まで積まれてたであろう
形跡があるが……少し、その積まれている椅子は崩れている。
 人のいた痕跡はあるものの、今は誰もいない事は明らかだ。

>>835(天雨PC)
 貴方は慎重に階段に何か罠が張っていないか等の警戒もしつつ
段差を降りていく。

 すると階段の途中にワイヤートラップが! ……などと言った事はない。
カンナやアオキはともかく、まだ残る園児は貴方達が来てる事すら
把握してるか怪しいところだ。恐らく、先程の高笑いしていた園児の一人も
二人に関して音楽室にいた事も気づいてない可能性が高い。



 『ほーほっほっほ! 観念しなさいまし!
あなたはほういされてるのですわぁ!』

 『くー! ぜったいばんじきゅうすなじょーきょーだ!』

 前を天雨、後ろから追いついた夢見ヶ崎は
二人共、そのような子供の声が事務室より更に先で聞こえた……。

837夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/01(日) 19:59:43
>>835
>>836

「おっ、いいねぇぇぇ〜〜〜。
 まんいんおんれい、ことしいちばんのわだいさく。
 わらってなける、あいとかんどうのハートフル・コメディ!!
 やっぱり、こうでなくちゃ。
 さすがサオリちゃん。わかってるね〜〜〜」

――以下、上映後の意見・感想より抜粋――
子供と一緒に観ましたが、私の方が見入ってしまいました(35歳・会社員)
久しぶりに映画で泣きました。侮れませんね(24歳・OL)
おもしろかった!!もう一回見たい!!(10歳・小学生)

「ドタバタのないさくひんに、わたしがしゅつえんするわけないもんね。
 なんといっても、コミカルなえんぎがウリの、こせいはじょゆうだし。
 こんかいは、おおものじょゆう・あもうサトリとのダブルしゅえんということで、
 いがいなくみあわせのキャスティングが、ちゅうもくをあびたんだって」

そして、保育室の中を確認する。
痕跡はあるものの、やはり既にいなくなっていた。
サトリの方を向いて両手を大きく上げ、頭の上でマルを作る。
『異常なし』のサインだ。
それから、また駆け足でサトリと合流した。

「――あのさ、いまおもってることいっていい??」

「なんかにてるよね。わたしとサトリちゃんと。
 『バター・トースト』からハセイした、しまいグループかな??
 『ハニー・トースト』か??『シナモン・トースト』か??」

あの声は『カンナ』と『まつり』か。
とりあえずスタンドは解除する。
この分だと、わざわざ探知する必要もなさそうだ。

「まぁ、それはおいといて――まずは『まつり』にアイサツするんだよね??
 くわしいせつめいとかは、『サトリちゃんにおまかせコース』にしよっかな。
 そのかわり、『きりこみたいちょう』はわたしがやるから」

声の方向へ歩きながら、サトリに話しかける。
声が聞こえるのは事務室ではないようだ。
そうなると、遊戯室だろうか。

838夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/01(日) 21:32:08
>>837

○さすがサトリちゃん
×さすがサオリちゃん

ちょっとまて、サオリってだれだよ!!

839天雨 サトリ『10cc』:2018/07/02(月) 05:58:33
>>836(GM)
>>837(夢見ヶ崎)

異常なしのサインの頷き、合流してくる夢見ヶ崎を待つ。
園内にあからさまな危険はない、と考えても良い気がしてきた。
別の何かを狙う罠や、罠でなくても危険物の可能性はあるが、
とはいえ気を張りすぎても疲れそうだし、ほどほどにしておこう。

「大物というのはけっこう悪い気がしませんわね。
 貴女見る目がありますわ……個性派としては一流ですわね」

事実として夢見ヶ崎の発想は自分とは違うものがある。
……やはり『適材適所』は重要な考え方なのだろう。認識を深める。
実際に『現場』で動いてこそ、『天雨サトリ』は磨かれるのだと考える。

「………………そんなに似てまして?」

「さしづめ『マーガリン・ご飯』と言った所でしょう。パンではなく米!
 だって私……あのような『ほーっほっほっほ』なんて笑い方はしなくってよ。
 サンタクロースじゃないんだから……あっそうですわね、挨拶しましょう」

思わぬ『そっくりさん』……いや『モドキ』の登場に驚かされるが、
自己認識としてはそんなに似てるとは思ってない。口調はちょっと似てるけど。

「策は先ほどと同じで構いませんわ。とはいえ、不測の事態もあり得ますから。
 私だけでは対処しきれなさそうに見えたら、遠慮なく口を挟みなさいまし」

エキセントリックな相手に論理が通用するとは限らない。
勢いがある夢見ヶ崎の方がすんなり話を通せる事もあるかもしれない。

(さて、どんな『オジョウサマ』が出てくるか…………見ものですわね)

もちろん自分も『お嬢様』なのだが、
この場合の言い方は『否定』のニュアンスだ。
口が悪いと思われるといやなので口には出さない。

そういうわけで声の方向に向かおう。それと、奇妙なものが無いかは注視しておく。
包囲しているという言い回しが単に遊びの一環なら良いのだが、『能力』の可能性もある。

840『ペイズリー・ハウス』:2018/07/02(月) 18:03:44
>>837-839(ALL)

 貴方たちは騒々しい音源を探す。方角は『遊戯室』だ

『事務室』では、何処となく心あらずと言った調子で
ウォークマンを聞きつつ、職員の使用するパソコン画面を見ている
『アオキ』がいるだけで、特に不審はない。

 そして、肝心の『遊戯室』だが。


     ドタ  ドタ
   ドタ      ドタ
   ドタ      ドタ
       ドタ

 「おーーーっほっほっ かんねんしなさいな!
この、きょうあくなる軍団と、それを操る
れいんぼうパレードこと『まつり』がっ
ほーりーえんじぇらーを、きょうこそたおすのですわ!
 闇のキャロットを食したいま、あなたのそのちんけな
ちからじゃ太刀打ちできませんことでしてよっ」

 「はーっ はーっ つ つよい
たしかに、ふだんのれいんぼうパレードとはちがう!
 これが闇のきゃろっとのちから!」

 ……筆舌しがたいが、描写するとなるとこんな感じだ。
まず、額に可愛らしいリボンをつけた。カンナと同じハンモックを
身に着けた子供が高笑いをしている。そして、その子に連動するようにして
『大小の異なる七つの椅子』がカンナの周りで人の手を借りずに
ステップを刻むように遊戯室のマットで右左に傾きつつ弾んでいるのだ。

 カンナは、そのステップをしてる椅子たちに囲まれつつ
格闘家のように構えつつ大袈裟な息をつく……真似をしている。

 どうやら『かくれんぼ』から『アニメごっこ』へと何時の間にやら
変更したようだ。 恐らく朝7時などにやってる児童向けの。

841夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/02(月) 22:36:02
>>839
>>840

「『ちゅうごくさん』だ!!さいきん、こくさんはたかいからな〜〜〜。
 むかしは、しょくたくにもよくのぼってたけど、
 ちかごろはめっきりみなくなって……。
 いまは、ねだんのやすいユニュウモノが、はばをきかしてるんだよなぁ。
 こくさんふっこうのために、あらたなプロジェクトをていあんする!!」

「――でも、そこにショーユたらしてくうとウマいよ。
 バターだと、なおよし」

――などと言いながら歩いていると、遊戯室が目前に迫る。
そして、そこで繰り広げられる戦いが視界に入った。
これを見て、何もしないわけがない。

「ほほう、やってるやってる。それじゃ、さっそくアイサツしてこようかな。
 ――じゃ、いってくる」

サトリに合図して、勢いよく遊戯室に飛び込む。
こんな面白いことやってたら参加せずにはいられない。
わたしもまぜろ!!

「そこまでよ!!(ト書き:逆光の中にシルエットが浮かぶ)
 『レインボウパレード』――いえ、『まつり』。
 あなたのおもいどおりにはさせない!!(ト書き:大きくジャンプ)」

今まさにとどめを刺されようとする『ホーリーエンジェラー』。
それを救うべく、戦いの場に参戦する。
まつりと対峙するようにカンナの近くに立つ。

「『ホーリーエンジェラー』のヒカリがわたしのココロをてらし、
 このカラダにかけられていた『のろい』がとかれたのよ。
 ようやく、ほんとうのわたしをとりもどせたわ。
 もうにどと、わたしはあなたたちのおもいどおりにはならない!!」

「ヤミにつかえるせんし・『ブラックカーニバル』とは、かりのすがた。
 あしきやみをうちはらう、せいぎのひかり!!『セイントエンジェラー』!!
 これこそが、わたしのしんのすがたよ!!」

『第26話』:あらすじ(公式サイトより転載)
『闇のキャロット』によって力を増した『レインボウパレード』の猛攻を受け、
窮地に追い込まれる『ホーリーエンジェラー』。
そこに現れたのは、敵であったはずの闇の戦士『ブラックカーニバル』だった。
彼女の真の姿は『セイントエンジェラー』であり、かつて強大な悪との戦いに敗れ、
記憶を封じられていたのだった。
その呪いから解放され、再び光を取り戻すことに成功した『セイントエンジェラー』は、
危機に陥った『ホーリーエンジェラー』を救うために駆けつけたのだ。
『ホーリーエンジェラー』と『セイントエンジェラー』が並び立ち、
戦いはクライマックスへ向かう。
果たして、二人は『レインボウパレード』を打ち破ることができるのか!?

「あきらめないで、『ホーリーエンジェラー』!!
 おおきなヤミは、つよいヒカリをものみこんでしまう。
 だけど、おおきなヒカリは、ふかいヤミをうちはらうことができるのよ!!」

「わたしたちがチカラをあわせれば、『ヤミをはらうヒカリ』になれるわ。
 さあ、ともにたたかいましょう!!」

カンナを鼓舞しつつ、まつりを見据えて戦いの構えを取る。
ここらへんでCMがはいりそう。
『セイントエンジェラー変身セット(税込み4980円)』近日発売!!

842天雨 サトリ『10cc』:2018/07/02(月) 23:39:57
>>840(GM)
>>841(夢見ヶ崎)

「貴女も中々、社会について考えていますのね。
 まあ、食べてしまえば味は……変わりますけれど、
 一番おいしいものしか存在してはならないわけでもなし」

「私だって常にバターしか食べないわけではなくってよ」

遊戯室の中を目にするまでそのような事を話していたが、
目にしてしまうとさすがに雑談しているわけにもいかない。

「――――あれは、『スタンド』ですわね。
 よろしくてよユメミガサキさん。よしなにおやりなさい」

スタンドですわね、と言いつつも問題はスタンド以外にある気がした。
それを即座に言語化する柔軟さは、サトリにはやや欠けている部分だ。
ここは夢見ヶ崎に任せ、自分は入り口から状況を観察する。
あまりコソコソしていても何なので、夢見ヶ崎が入った後から堂々とだ。

(……ユメミガサキさんはこういうこともお上手ですのね。
 やはり私だけで上手に出来る事の幅というのは限界がある)

(彼女の仕事は信頼できる。どんどん私が苦手な事を振りましょう。
 その分、彼女が出来ないであろう事は私が全部してしまいましょう)

世話係が二人いて、どちらも遊びに混じるのでは意味が薄い。
片方は『客観的視点』を保ち、いざという時ブレーキになるべきだ。
決して、あのように子供の相手を出来る自信がないとかそういうのではないし、
仮にそうだとしてもそこは適材適所。自分にはこっちが向いている……と考える。

――――と、あまり見ていては収集がつかなくなる可能性もあるので、
遊びがひと段落したか、少しでも静まりかえったら本格的に入室しよう。

   ザッ
          ザッ

「――――お楽しみのところ失礼いたしますわ」

実際楽しんでる所に乱入するわけなので、声は張るがあまり威圧的にはならないように。

843『ペイズリー・ハウス』:2018/07/03(火) 19:45:23
>>841(夢見ヶ崎PC)

 まつり「むっ! なんてこと!?
あらたなる光のエンジェルせんしが、この後に及んで
かくせいするなんて! ぶらっくかーにばる!
 あなたは偉大なるだーくねすなっく様をうらぎると言うのね!
――やっておしまし、我が尖兵たち!
 うらぎりものの末路がどうなるのか、思い知らせてやりなさい!!」

子供と言うのは柔軟な生き物だ。行き成りの貴方の登場に対しても
動じる事なく、ノリノリで悪の戦士を演じる。
 人差し指を貴方に向けると同時に、『黒っぽい』のと『白っぽい』
丸いパイプ椅子が貴方に向けて回転しつつ迫って来た!(スC)

>>842(天雨PC)

 貴方は第三者として、傍観に回る。
夢見ヶ崎が遊びに介入するのなら、場の熱気を調節する役目も大切な事だ。

客観的な視点から大まかに解る事は、『椅子の色』だ。
 紫・青・赤・黄・白・黒といった異なる椅子が存在しており
それを、まつりは操作しており紫色の椅子を護衛のように近くに置いている。

 カンナ「おぉ! めざめたのかっ あらたなる聖なるエンジェラー!
よーし、ならばカンナも隠されしパワーを使うぞー!」

 そう言って、彼女はおもむろに服の裾をつまむ……何かをする気だ。

844夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/03(火) 21:09:33
>>842
>>843

「ブラックカーニバルとよばれたわたしは、もうカコのそんざい。
 いまのわたしはヒカリのせんし・セイントエンジェラー!!
 のろわれたインネンを、きょうここでたちきってみせる!!
 えいごうのヤミのなかにいては、けっしてきづかないヒカリのうつくしさ。
 それを、あなたにもおしえてあげるわ!!」

上機嫌で遊びに加わりつつ、横目でサトリに視線を送る。
続いて、その視線をカンナやまつりの方に動かし、またサトリを見る。
二人の様子に注意しておいて欲しいという意味のアイコンタクトだ。

(――サトリちゃん、そっちはまかした。なんかあったらフォローして)

今後、何か不測の事態が起きた時に備えて、
事前に子供達の能力を把握できていれば都合がいい。
そのために、こうして遊びに参加することで、
子供達から能力に関する情報を引き出すことにしよう。
客観的な位置にいるサトリなら、より細かい部分に気付けるかもしれない。

「レインボウパレード、そしてダークネスナック……!!
 これいじょう、つみなきひとびとをくるしめることはゆるさない!!
 ――『セイント・ブースト』!!」

『セイント・ブースト』とは、セイントエンジェラーの力の一つであり、
光の粒子を身に纏うことで一時的に加速する技だ(公式サイトより抜粋)。
具体的には、『引き付けてから横に跳ぶ』という動作を行うわけだが。
これによって、ひとまず飛んでくる椅子を回避する。

この動く椅子そのものがスタンドなのか、
それともスタンドが取り付いて操っているのか。
予想だが、椅子は実物だと考える。
なぜなら、この椅子は保育室から調達してきたと思われるからだ。
ただ、スタンドが取り付くことでスタンド化しているという可能性もある。
その辺りは、まだ判断のしようがない。

「――いまよ!!ホーリーエンジェラー、あなたならできるわ!!
 いまこそ、あなたのしんのチカラをつかうときよ!!」

隠されしパワーとやらを使うらしいカンナに声を掛け、場を盛り上げておく。
おそらく、カンナもスタンドを出すつもりなのだろう。
まつりの次の行動に注意を払いながら、
余裕があればカンナの様子も観察しておく。

845天雨 サトリ『10cc』:2018/07/03(火) 22:40:20
>>843(GM)
>>844(夢見ヶ崎)

スタンドという力に目覚めてから、それは常に思考を割く存在だ。
見た事も無い能力であっても『考える』事は不可能ではない。
紫、青、赤、黄、白、黒。『冠位十二階』を思わせる並びで、
位としては下位の白と黒を尖兵としているのも想像に一致している。

(……だからどう、というわけではありませんけれど。
 聖徳太子の大ファンというわけでもなさそうですもの、
 おそらくその一致は偶然か、能力の本質ではないのでしょう。
 あるいはそういう色の椅子を選んだだけで、能力は無関係かも)

      (それにしても、あの椅子……普通に危ないですわ。
       ひどくエスカレートしそうなら早めに止めに入りましょう)

早い段階で能力を見抜けば、『世話』もしやすくなる。
夢見ヶ崎にアイコンタクトと首肯で了承の意思を示しつつ、
ひとまずは乱入はせずに状況を観察し続ける事に決めた。

            ズギュン

そして扉と身体で隠すように、背に回した手で如雨露を発現。
不測の事態が起きた場合に、牽制するための準備はしておこう。
椅子による攻撃の勢いは傍から見たら『修羅場』という他ない。
もちろん、スタンド使いである彼女には日常なのだろうが……

(私は如雨露を発現するし、ユメミガサキさんは人型を出す。
 まつりさんは恐らく、『椅子の操作』という形で能力を行使している。
 スタンドは『スプーン曲げ』のように決まった条件を持たない。
 ……服を脱ぐことで発現する能力があってもおかしくはないですわね)

その場合、服に匂いを付着させる案はそもそも成立しなくなる恐れがある。
注視して状況を見守る。下手に動いて遊びが中断される事がないように。
もし仮に、こちらに気づいて遊びが止まりそうなら――その時は『混ざる』つもりだ。

846『ペイズリー・ハウス』:2018/07/04(水) 20:25:47
>>844(夢見ヶ崎PC)

まつり「おーーほっほっほ!
せいんと・ぶーすと!? そのような光の初歩技で
我が『ヴァロッテ』を倒そうなんて
ひゃくおくねん早いですわ! ――弾けなさい!」

   キュルキュルキュル  カァンッッ!

! 何とっ、その『黒い椅子』と『白い椅子』
異なる色合いのパイプ椅子の三脚の一つのみでコマのように
回転して迫っていた椅子は、貴方が引き付けた後に横に
飛び退いて回避しようとすると、まつりは其の二つの椅子を
ぶつけ、その衝撃で『黒い椅子』を大きく飛ばした。
 跳んだ椅子は、今にも貴方の頭に激突しそうな感じだ。(スC)

まつり「!? あらっ、やりすぎっ??!」

 まつりが、少し素に戻った調子の声をあげるのを聞きつつ
夢見ヶ崎の視界の中で、ゆっくりと椅子は迫っていく……。
(※スタンドを出して1アクションを行う余裕はある)

>>845(天雨PC)

 貴方は能力を予測する。確かに色合いてきに『冠位十二階』を
模してるのは正解だ。序列として黒や白は兵士として基準が低いのだろう。

 天雨は『10cc』背に回しつつ構えてカンナのほうを注視する。

カンナ「うーん よいしょーっ!」 スポーンッ

 カンナは、そのまま唐突に貴方も薄々考えていたがスモッグを脱ぎ捨てる。
動物柄のパンツ以外、完全に幼い裸体を曝け出す。だが、周囲の人間は
女性ばかりだし、彼女は生来から抵抗感も薄いのか。ワクワクと言った
躍動感溢れつつ犬歯を出した笑みと共に力強く叫ぶ。

カンナ「やっぱ、この恰好が一番動きやすいな!
さー! いまたすけるぞ! せいんとえんじぇらー!!
 ――『スティール・パンサー』!!!

    ――カッッ!

 何て事だろう……! 
幼い子供であるカンナはの恰好は瞬く間に『黒豹』へと変化したのだ!
 とは言うものの……成体の完全な動物としての黒いヒョウと言うわけでない。
カンナの小さな体格のまま、黒い体毛がほぼ全身に生えて臀部から尻尾を
生やすものの四足でなく普通に立っている。両手にもスタンドで形成された
爪らしきものが見えるが、それも小さく成長途中である事が色々と理解出来る。

 カンナ「ふーいんされし、このちからで
ぜんぶなぎたおすぞー! うぅおー! がぁぁおおー!」

 肉球を振りつつシュッシュと引っ掻くデモンストレーションを行うカンナ。
まだ攻撃態勢には移ってないが、誰もが次には思いっきり遊戯室内を
動き回って暴れまわるだろう……そんな予感がひしひしと感じられた。

847夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/04(水) 21:34:01
>>845
>>846

「――しまッ……!!」

高速回転する椅子が眼前に迫る。
一瞬の内に、これまでの人生が走馬灯のように脳裏を駆け巡る。
そして、凶悪な一撃が、腐ったトマトのように頭部を容易く叩き潰した。

    ――ドグシャアァァァッ!!
                         リ タ イ ア
夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』⇒『再起不能』

はッ!?
いまなにか、すさまじくイヤなユメをみていたような……。
じぶんのいしとはむかんけいにムジヒなてんのさばきがくだされたような、
おそろしいユメだった……。

        以下続行
          ↓

「くっ!!さすが、ヤミのキャロットのチカラ!!
 ひとすじなわではいかないわねっ!!」

(おいおい……こいつら、いつもこんなコトやってんのか??
 『アソビ』でアタマねらってんじゃねーよ!!
 ここはアリーナじゃねーんだぞ!!)

さすがに、このまま当たってはシャレにならない。
横に跳んだ勢いを殺さず、
そのまま床を転がり続けることで椅子を回避――しようかと思ったが、
やっぱり止めた。
その代わり、自分と椅子の間に『ドクター・ブラインド』を割り込ませ、
スタンドの両腕でガードを行ってダメージを軽減する。

        「きゃぁぁぁぁぁ――ッ!?」

防御したのち、わざと悲鳴を上げながら、
実際のダメージ以上に思いっきり派手にブッ飛ぶ。
そして、床の上にうつ伏せに倒れ、スタンドも解除して動かなくなる。
できるなら、サトリに目か手で合図して、無事を伝えておく。
あくまで子供達にバレないようにだ。
子供達には、『いかにも大きな怪我をした』と思わせる必要がある。

そろそろ止めに入らなければ本格的にヤバい状況なのは明らかだ。
だから、こうして自分が『被害者』になることで、
『遊び』が『争い』になるのを食い止める。
言葉で言っても聞かないかもしれないが、
目の前で怪我人が出たとなっては、遊びを続けるどころではないだろう。
ダメージを確認しながら、耳で周囲の様子に気を配り、
起き上がるタイミングを計る。
遊びが中断されるような雰囲気になったら、
あまり大事にならない内に起き上がるつもりだ。

848天雨 サトリ『10cc』:2018/07/04(水) 22:22:52
>>846(GM)
>>847(夢見ヶ崎)

想像通り服を脱ぎ捨て、予想外の獣化を果たしたカンナに、
嫌な予感を覚えて飛び出そうとした時、予感は別な形で実現する。

「――――――ちょっと!!!!!!」

(! アイコンタクト……これは『半分演技』)

            「なっ」

    「何をっ」

        「なさっていますの!?!?!?」

やや勢い余り気味に、現場に飛び込んで視線を集めたい。

どうやら意図してではないようだが、かなり危険な展開だ。
夢見ヶ崎が悲鳴を上げて倒れ込んだのは演技のようだったが、
彼女が自分のような『器具』のスタンド使いなら現実になっていた。

(演技……ユメミガサキさんはこういう調略も出来ますのね。
 …………それより、一歩間違えばとんでもない所ですわ。
 見張りをわざわざ外注してまで必要とする理由が分かったわね)

「……遊ぶのは大いに結構。けれど怪我をする様な遊び方は感心しなくってよ」

大声で叫んだあとだ。必要以上に覚えさせないように、語調も言葉も強い物は選ばない。
彼女らの倫理観を確かめたい都合もあるし、いきなり深く切り込む事もしない。まずはさわりから。

849『ペイズリー・ハウス』:2018/07/05(木) 22:20:22
>>847-848(ALL)

 >きゃぁぁぁぁぁ――ッ!?
> 何をっ なさっていますの!?!?!?

まつり「あっ あらっ! ご、ごめんなさい
しょうしょう、はしゃぎすぎましたわ……」

カンナ「おぉう? アスミねーちゃん
うではだいじょーぶか?」

 夢見ヶ崎はスタンドの腕を素早く交差させ椅子を防御する。
二の腕全体に痺れるような衝撃がくる。元々パワーに不安ある
スタンドであるから仕方がないが、それでも出血したり打ち身が
出来るほどでは幸いなかった。自分から後方に飛びのいた事も
椅子の衝撃を幾らか逃す要因になった事も大きい。背中は少々
打ったが、子供にも安全設計のマットがあるために無事だ。

天雨も厳しい声色を上げつつ遊戯室へと入っていく。
 まつりは、七脚の椅子を動かすのを完全にストップして
あわわと言った具合に焦りと申し訳ない表情で眉をハの字に下げつつ
心配そうに夢見ヶ崎へ近寄る。同じように、黒豹のスタンドを纏う
カンナも、間延びした声で余り危機感を抱かずも心配する発言はした。

>遊ぶのは大いに結構。けれど怪我をする様な遊び方は感心しなくってよ

まつり「え、えぇ。ほんとーにすまなかったですわ。
おけがはなくて? ひどいよーでしたら、わたしが
おとーさまの行きつけのびょーいんをしょうかいしますわ」

 まつりは、常識を備えてるようでスモッグのポケットから
最新式らしいスマホを取り出す。夢見ヶ崎が怪我をしてるようなら
本気で救急車か何かを呼びそうだ。

850夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/05(木) 23:20:11
>>848
>>849

(……そろそろいいかな??サトリちゃん、グッドグッド!!)

倒れたまま、子供達とサトリのやり取りを窺う。
とりあえず目論見通り、子供達の遊びは一時中断されたようだ。
それにしても、サトリが上手く調子を合わせてくれて助かった。
彼女のお陰で、この場の収拾がつきそうな気配が見えてきた。
『大物女優』と『個性派女優』の共演を、
こんな形で披露することになるとは思わなかったが。

「――あたたた……」

不自然にならないように気をつけて、痛がりながらゆっくりと起き上がる。
ついさっき派手に吹っ飛んだ手前、
『ほどほどに痛がる』素振りは見せておいた方がいいだろう。
自分のスタンドがパワー不足なのは承知しているため、
覚悟はしていたとはいえ、実際それなりの痛みは感じた。

「あー、うん――だいじょうぶだよ、まつりちゃん」

適度に痛がりつつ、軽く腕を動かしてみせて、大事がないことを伝える。
どうやら、まつりの方はマトモに話を聞いてくれそうだ。
よって、ここは彼女を味方につけることにする。

「でも、こんどからはきをつけてあそんでね」

「これからはさっきみたいなことはしないって、やくそくしてほしいな」

慎重に言葉を選びつつ、まつりに言葉を掛ける。
まず、まつりが反省してくれれば、さっきのような無茶はしなくなるだろう。
それだけではなく、もし今後カンナが暴れようとした時も、
まつりが口添えして止めてくれる可能性も出てくる。
一石二鳥というやつだ。
どうでもいいけど、ずっとまじめなコトしゃべってるとつかれるな!!

「――じこしょうかいしなきゃね。わたしはアスミ。こっちはサトリちゃん」

(こんなんでいいかな??サトリちゃん、あとはたのむ)

紹介する時にサトリの方に視線を向け、同時にアイコンタクトを送る。
詳しい説明や以後の采配は彼女に任せよう。
しっかり者の彼女なら、上手いことやってくれるだろうと期待する。
それに、まつりとは話も合いそうだし。
別に深い意味はないんだけど。

851夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/05(木) 23:25:50
>>850

カンナにも「だいじょうぶ」と返事しておく。

852天雨 サトリ『10cc』:2018/07/05(木) 23:50:53
>>849(GM)
>>850(夢見ヶ崎)

「……おケガはなくって? ユメミガサキさん。
 救急車はひとまずよろしくってよ、まつりさん。
 見たところ、病院に行くほどには見えませんわ」

夢見ヶ崎の実際のダメージがサトリには分からない。
どう見ても命中はしていたし、防いだとはいえあの細腕だ。
本当に何かけがをしていても全くおかしくはないから、演技は半分。

「謝れるのは偉いですわ。その申し訳ないという気持ちを信じましょう。
 言いたいことは、ユメミガサキさんが言ってくれていますし……
 私からも『お説教』を重ねるつもりはなくってよ。一度目ですものね」

「……一度なら何をしてもいい、という意味ではなくってよ!」

二度は無い、と暗に伝える。べつに二度目でも暴力とかそういうのはしないし、
見捨てたりもしないが、『言う事を聴けるのかどうか』の分水嶺にはなるだろう。

「さて。たった今ご紹介にあずかりましたけれど、私は『天雨サトリ』と言いますわ。
 アオキさんから聞いてますかしら。今日から3日間ここで貴女達のお世話をしますの」

     「お世話と言っても、何から何まで面倒を見るわけではありませんけれどね」

実際、この三日間彼女らをあまり束縛するつもりはない。
暴力沙汰、流血沙汰が起きないようにして、あわよくば『教育』するだけ。
今厳しすぎる所を見せてしまえば『まつり』を委縮させてしまう可能性は高い。

とりあえず要件を伝え、反応を伺おう。スコールのように言葉を浴びせても、相手は子供だ。

853『ペイズリー・ハウス』:2018/07/06(金) 19:24:53
>>850(夢見ヶ崎PC)

>さっきみたいなことはしないって、やくそくしてほしいな

「えぇ、ヒーローごっこはしゅくじょのたしなみに欠けていますわね。
わかりましたわっ。もっと、おじょうひんな、お遊びをしますわ」

 英才教育をうけているのか、難しい言葉を舌ったらずながらも
喋り、彼女は優雅な手つきでピッと片手を掲げる。

 「ヴァロッテ せいれつっ」   ガタタンッ!

彼女の号令で、三脚や四脚の七つの色を帯びた椅子達は整列する。

 「ごていねいにどうも。わたしは『まつり』ですわっ
おせわ係のことは耳にしてますわ。こちらこそよろしくですわ」

 スモッグを、ドレスのように端をつまみつつ優雅な会釈を彼女は行った。

>>852(天雨PC)
 
 >一度なら何をしてもいい、という意味ではなくってよ!

「わ、わかってますわっ……わたくしは、たけとり家のれいじょう
ですもの。あやまちは一度ならず二度までいたしませんわ」

 ……最新式のスマホといい、れいじょうと言う発言といい
この『まつり』は、どうやら口振りからは随分と良いところの
お嬢さんらしい様子だ。




「カンナさん、おままごとにかえませんか?
この御二人もいれて」

 「えーー……もっとからだをうごかすのにしよーよ
せっかくへんしんしたのに〜」

 まつりは、お淑やかな遊びに変更する事をカンナに提案する。

だが、スタンドを身に纏うカンナは口を尖らせ抗議する。
動きやすい装着スタンドを発現した手前、体を動かしたいらしい。

854夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/06(金) 20:41:54
>>852
>>853

「うんうん!!まつりちゃんはえらいな!!
 たけとり??おうちで『タンス』とか『つくえ』とかうってそう。
 『たけとり』だけに!!」

『たけとり』といえば『かぐや』だしな!!
そういえば、いすも『かぐ』だ。
ぐうぜんか??

――まぁとりあえず、まつりはこれで問題ない。
残りは二人。
今どうにかしなければならないのはカンナだ。

「じゃあさ、そとであそばない??」

周囲の反応を確かめつつ、提案する。
屋内でカンナに暴れられると困ったことになるのは目に見えている。
外なら、多少動き回られても問題ないだろう。

「いまなら、まだてんきもいいみたいだし」

天気予報によると、明日以降に台風がやってくるという話だった。
そうなると、外では遊べなくなる。
その間に活発なカンナのストレスが溜まって、
何かしでかすことも考えられなくはない。
それも計算に入れて、事前に外で遊ばせておいた方がいいだろう。
さっきはかくれんぼだったから、今度は鬼ごっことか。

「サトリちゃん、どう??」

ついでに、何か匂いのする植物を探すこともできる。
鶏小屋からは離れていたが、くぬぎもまだ外にいるかもしれない。
彼女にも挨拶できれば、多少は手間も省ける。

「――けがはへいき。
 ちょっとしびれたけど、みためほどジューショーじゃないよ。
 たぶん、サトリちゃんはわかってたとおもうけど」

丁度いいタイミングを見計らって、二人に聞かれないように注意して、
小声でサトリに伝える。
そこまで心配はされてないだろうが、念のためだ。
もう痛みは引いているだろうか。

855天雨 サトリ『10cc』:2018/07/07(土) 00:26:14
>>853(GM)
>>854(夢見ヶ崎)

「私も天雨家の令嬢ですから、貴女の意気込みには共感出来ます。
 もちろん、全てが分かるわけではないけれど……その意気、応援しますわ」

・・・あまり重圧はかけないようにしておこう。
いい心構えだと思うが、強要すると『パワハラ』になるらしいし。

さておき、思考し『たけとり』という名前の心当たりを探す。
もちろん、自分が知らない新手の『良家』という可能性もある。
あるいは企業、グループ名と苗字が一致しない場合もあるし、
あまり深追いはしない。『知っている名前かどうか』を思い出したい。

「おままごとでも私は一向にかまいませんけれど、
 確かに――――明日からは台風が来ますものね。
 今のうちに庭で遊んでおくのもいいでしょうね」

それと並行して夢見ヶ崎の意見を補強しておく。

「私、文武両道ですので。走り回るような遊びでも構いませんわよ。
 カンナ、それにまつりさんも、そういう遊びで構わないかしら?」

      「強制はしませんわよ。これは『仕事』じゃありませんもの」 

それに適した服装ではないが、着替える時間は惜しんでも構わない。
勝つための遊びではないし、この服を脱ぐのにはそれなりに時間もかかる。

「…………ご無事で良かったですわ。私は信じていましたけれどね」

夢見ヶ崎の小声にはさらに潜めた声で、かなり端的な答えを返す。
カンナの獣化は未知数の能力であり、『聴覚』が強化されていてもおかしくはないからだ。

856『ペイズリー・ハウス』:2018/07/07(土) 19:04:08
>>854(夢見ヶ崎PC)

あぁ、貴方は恐ろしい事実に気づいてしまった!
まつりの苗字の『たけとり』に連なる
かぐやと、操る『かぐ』の奇妙な符号を!
 ……といった、何か背景に大きな陰謀はない。偶然の範疇だと思える。

「わたくしのりょーしんは、でんどーこーげいひんをちゅーしんとした
にんげんこくほーをあつかう上で、ぶんかしてーをつつがなくすすめる
ための、こんぷらいあんすをとりあつかう ふるきよき いえがらですのよ」

夢見ヶ崎には、そう言ったご両親の仕事を彼女なりに把握している事を
誇らし気に まつりは語った。


天気は未だ快晴で、運動日和だ。貴方の提案にカンナは表情を笑顔に
変えると意気揚々と叫ぶ。

 「おぉ! そとだそとっ。そーこなくっちゃ! 
ドッチボールでも鬼ごっこでも、わたしは何だっていいぞ!」

 カンナのスタンドは、傍目から見て身体能力に長けてるのは容易に察せられる。
成長途中で未熟でも、獣に近いスペックがあると考えていい。体を動かして
普通の遊ぶとしても翻弄される恐れも ある。

>>855(天雨PC)

 『たけとり』家とは、日本を支える三大財閥の一つである……なんて事はない。
夢見ヶ崎にも彼女は説明してるが、どうやら伝統工芸やらの日本の古き良き
技術に携わる仕事をしている家柄のようだ。つまり、『縁の下の力持ち』といった
表社会には余り浸透しないが、なくては困る部分サポートを行ってるのだろう。
 少なくとも天雨は、やんごとなき身分ではあるが彼女の家に関しての
知識は持ち合わせていなかった。だからといって家の格が劣るとかは無いし
今回の仕事に影響があるわけでない。

 夢見ヶ崎の無事をヒソヒソといった小声で告げる。目の端でカンナは
今にも外に出たいとばかりにウズウズしてるが二人の会話を察して
怪訝な調子になる様子はない。まだ確定には至らぬが、聴力が増すような
能力ではないのだろう。

 「そとであそぶのでしたら、えぷろんを御付けすればよいですわ」

まつりが、少し動き辛そうな天雨に対して遊戯室の一角を指さして告げる。
 施設に備えてるエプロンが畳まれて入ってるのが見えた。
泥遊びとかするとなれば心許ないが、それでもないよりマシだ。

857夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/07(土) 21:08:41
>>855
>>856

       ※『夢見ヶ崎フィルター』通過前
「わたくしのりょーしんは、でんどーこーげいひんをちゅーしんとした
にんげんこくほーをあつかう上で、ぶんかしてーをつつがなくすすめる
ための、こんぷらいあんすをとりあつかう ふるきよき いえがらですのよ」

             ↓※『夢見ヶ崎フィルター』通過中……

       ※『夢見ヶ崎フィルター』通過後
「わたくしのりょーしんは、ふるきよきいえがらですのよ」

「そっかそっかぁ〜〜〜。なるほどなるほどぉ〜〜〜」

まつりが発した言葉の大半を聞き流して、
いかにも全て理解できたようなフリをする。
まぁ、別にまつりの実家とお話するわけではない。
まつりの性格や能力さえ分かっていればいいのだから。

「よっしゃあ!!そんじゃいっちょもんでやるか!!」

      ズギュンッ!!
              ビシィッ!!

『ドクター・ブラインド』を発現し、スタンドと共に華麗なポーズを決める。
やりたかっただけなので、特に意味はない――というわけではない。
だが、一番の理由は単なる景気付けだ。

外で遊ぶことを提案したのは、
カンナが走り回っているところが見たかったというのもある。
何となく見た目から想像はつくが、どの程度の動きをするのか、
この目で直に確かめておきたい。
それは、自分の『好奇心』に由来する感情でもあるのだが。
人が獣に変わるスタンドというのには、大いに興味をそそられる。
ひょっとして超アクロバティックなスーパーアクションが見られるんじゃないかと思うと、
思わず頬が緩んでしまう。

「あ!!わたしもつける!!エプロンって『アリス』っぽい!!」

いそいそとエプロンを取り出して着用する。
実際にアリスっぽいかどうかは色とか柄によるだろう。
汚れが目立つが、やはり白が理想だ。

ところで、いまのカンナからケモノっぽいニオイはする??
ヤセイむきだしってカンジのワイルドなニオイじゃなくても、
ニンゲンのときとくらべてちょっとニオイがかわったりしてない??
そこらへんを『ドクター・ブラインド』でしらべてみよう。
もしニオイにヘンカがあったらコウツゴウだ。
まぁ、そこまできたいはしてないけど。

エプロンを付けたら、三人と外に出よう。
ついでに、何か別の『音』や『声』がしないかを確かめる。
具体的には、三人目であるくぬぎが近くにいるかどうかだが。

858天雨 サトリ『10cc』:2018/07/07(土) 21:44:36
>>856(GM)
>>857(夢見ヶ崎)

『天雨』は食品――――特に『ジャム』や『ゼリー』など、
『フルーツ』の加工製品に関連する事業を中心としている。

(『勉強不足』ですわね、私の知らない業界…………
 将来人を率いるうえで、知らない事は一つでも減らさなくては)

ゆえに『たけとり』を知らなくても問題は無いのかもしれない。
しかし、『知っている』事は何かの形で役に立つかもしれない。
そういう『意識』は大事だとサトリは考えている。意識高い系と言える。

「エプロン。良い提案ですわね、それでは一枚貸してもらいましょう」

まあ、この場にいるまつりの相手と家柄に大きな関係はないが……
背景にあるものが何で、どういう思いがあるのかは知れてよかった。
そんなことを考えつつエプロンを探り、花柄があればそれを着ける。
無ければまあ、ショッキングピンクとかそういうのでなければなんでもよい。

「ドッヂボールよりは『鬼ごっこ』の方が好みですわね。
 服は動きづらいものだけれど、ハンデには丁度よろしい。
 ……ああ、ユメミガサキさんは何で遊ぶのがお好きかしら?」

「『かくれんぼ』『けいどろ』『宝さがし』……
 外で出来る遊びはよりどりみどりですわね」

夢見ヶ崎は『弱視』である可能性がある。
先ほどから漢字を読みづらそうにしていたり、
ファッションから浮いた『サングラス』だったり、
他の感覚と引き換えに目が見えないというスタンドだったりと、
何となく類推できるような要素があるだけで確信は何も無いけど。

だから、サングラスにボールが当たったりしかねない『ドッヂ』を推すのもどうかと思った。
同時に広い範囲を用いる遊びを提案する事で、探索や香草の捜索を進めたいという意図も存在する。
また、追加提案したかくれんぼ・けいどろ・宝さがしはどれも『身体能力だけ』のゲームではない。
鬼ごっこもそうだし、基本的にはカンナが提案したそれを優先するつもりだ。まつりも納得するだろうか?

859『ペイズリー・ハウス』:2018/07/08(日) 21:17:41
>>857(夢見ヶ崎PC)

貴方は、まつりの説明の大半を要約して理解した。
    ズギュンッ!! ビシィッ!!
キメポーズを行う。カンナは普通に喜んで拍手し、まつりは
人の形をしてますのねー、と少し珍しそうに見る。この齢で
多種多様のスタンドを見てるほうが可笑しいし普通の反応だ。
 貴方はアリスっぽい白いエプロンを身に着ける。超感覚で
カンナの『スティール・パンサー』の特徴を調べてみる。
 子供特有の甘いような匂いはする。然しながら、獣特有の
独特な匂いとなると別だ。特徴的な匂いはない。
(※スタンドには独特の匂いがあるものも存在するかも知れないが。
今回のミッションのカンナには無いものとする)
 マーキングするとなれば、自力で行うほうが早いだろう。

>>858(天雨PC)
 貴方は自分の家の事業を思い返す。もしかすれば、この『ひそひそ星の園』
の備蓄でも置いてあるかも知れない。
 紺色に青や赤の花といったものをあしらえた普通のエプロンを身に着ける。


「鬼ごっこは大得意だぞー! カンナの瞬足についてこれるかなー!」

「カンナさんは、その姿だと素早いですものねー。ですけど、ヴァロッテの
フォーメーションを甘く見ると、痛い目に遭いましてよ?」
   (※全体的に平仮名なのが面倒になってきたので、メタになりますが
これから先は普通に漢字など併用しますが、子供達の喋り方は
全体的には平仮名っぽい舌ったらずだと考えてくれると嬉しいです)

まつりも、スタンドを使えばカンナが身体能力でモノを言う遊戯であっても
問題ないと告げる。




 和気藹々と子供三人とお手伝い二人は外に出る。
ひそひそ星の園の中庭に面するグラウンドは。園に面して花壇が置かれており
幾つかの滑り台、ジャングルジム、シーソーや砂場も取り付けられている。

   ――ギィ  ギィ

 ……ショートヘアのスモッグを身に着けている子供が一人、ブランコを
漕いでいる。その姿は、何だか少し物哀しい。

 「…………」

 その子供は、園の扉を開いたほうに顔を一度向け、また再度
少しだけ顔を俯かせブランコを漕ぎ始めた。

860夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/08(日) 22:38:04
>>858
>>859

おっとぉぉぉ〜〜〜??
さっそく『くぬぎ』らしきヒトカゲはっけんんん〜〜〜!!
わざわざタンチするヒツヨウもなかったみたいだ。

「ん〜〜〜じゃあ、『おにごっこ』でいいんじゃない??
 わたしは、サトリちゃんにさんせい!!」

気を遣ってくれたのだろうか、と思った。
こちらから言ってはいないが、彼女はしっかり者だ。
察しをつけたとしてもおかしくない。

一応、サングラスの予備は常備してある。
しかし、使う機会がなければその方がいい。
今使っているサングラスだって気に入っているヤツだ。

「はいはい!!テイアンがあります!!
 『おに』のヒトに『しるし』があったほうがわかりやすいとおもうなぁ〜〜〜」

同意しつつ意見を出しながら、周囲を見渡す。
そして、近くに咲いている花の中から匂いの強いものを選ぶ。
それらを幾つか摘み取り、サトリに差し出す。

「サトリちゃん、コレでなんかカンタンなのできないかな??
 『おに』のヒトにつけてもらうようなヤツ。
 みんな、サトリちゃんはおはなでアクセサリーがつくれるんだって!!」

これの目的は、言うまでもなく、
『鬼』になるであろう人間にマーキングを施すためだ。
別に遊びが終わった後まで付けてくれるとは期待してない。
あくまでも遊びの間だけを想定したものだ。
それだけではなく、
『サトリが花でアクセサリーを作れる』ことを子供達に見せるためでもある。
今からアピールしておけば、これから必要になった時に、
『全員にアクセサリーを作る』という流れにも自然に持っていけるだろう。

「さて――」

ゆっくりと、くぬぎらしき人影に近寄っていく。
仲間に入りたくないのか、それとも入れない理由があるのか。
それは知らないが、見つけた以上は誘うのが筋というものだろう。

「こんにちは。キミ、くぬぎちゃんかな??
 わたしはアスミ。いま、みんなであそぶところなんだ。
 いっしょにあそばない??」

側に屈み込んで目線を同じ高さにし、話しかける。
さすがに空気を読んでいるので、普段よりもテンションは抑え目だ。
あまりしつこくすると今後に支障をきたしかねないので、
誘いを断られるか乗り気じゃなさそうだったら、大人しく引き下がろう。

861天雨 サトリ『10cc』:2018/07/09(月) 01:09:42
>>859(GM)
>>860(夢見ヶ崎)

「決まりですわね――――鬼ごっこで遊びましょう!」

「ふふ、『足の速さ』だけが鬼ごっこではなくってよ。
 ただ……スタンドを使う以上、お互い『やりすぎ』は注意しましょう。
 そうですわね、『直接攻撃』は禁止にした方がいいんじゃないかしら」

        「それがありなら、喧嘩と変わりませんものね」

喧嘩では多分、勝てない。
遊びで勝てなくてもいいが、喧嘩で負けるのはまずい。
ケガをするのもあるし、序列をつけられかねないからだ。

              チラ

(…………あそこにいるのは、『くぬぎ』さんかしら?)

「ええ、ユメミガサキさんの言う通り。私、手先にも自信があるので」
 
                         フフ

「ここにある花なら……『ブレスレット』くらいなら作れますわ。
 勿論すぐに壊れないようにするなら、少しはお時間を貰いますけど。
 ただ、勝手に触ってよろしいのかしら。お世話は誰がなさってますの?」

       「人様が育てている物を、勝手に飾りには出来ませんものね」

花壇の前に移動し、『先走ったカンナが勝手に花を抜く』ような事態を牽制する。
何となくだが、花壇を管理しているのがアオキや『施設の管理人』だとしても、
動物の観察をしていた『くぬぎ』にとってもそれなりに意味がある物の気はする。

「もし許していただけるなら、『首飾り』もいいかもしれませんわね。
 走っても外れにくいでしょうし、見やすいですもの。花は沢山必要になるけれど」

なんにせよ花飾りを着けさせるため、話題は維持しておく。

なお、現時点でくぬぎの傍には行かない。『夢見ヶ崎』が初期対応をしているからだ。
彼女には『内気』とか『引っ込み思案』が見え、いきなり年長二人で引きずりだすのは抵抗がある。

862『ペイズリー・ハウス』:2018/07/09(月) 21:18:58
>>860(夢見ヶ崎PC)

 貴方は超感覚を使い、適当に生えてる花壇以外の草花を引っこ抜き
サトリに渡す。花壇から零れた種から出てきたのだろうバジルやラベンダー
などと言った香りの強いものを渡す事が出来た。

カンナ「へー! じゃあ、カンナ付けて貰う!」

まつり「じゃあ、鬼になった人に順番に渡して貰えばいいですわね」

園児二人はアクセサリーに対して拒否する事はない。思惑通りに
花のアクセサリーを身につけさせる事は出来そうだ。

小走りに、ブランコのほうへ近づき身を屈ませる。

>いっしょにあそばない??

[「…………」

『くぬぎ』は、ショートヘアで薄い茶色の目をした少し薄幸そうな顔立ちの
子供だ。夢見ヶ崎にゆっくり顔を向け、口元に指を咥えて体をモジモジと揺らす。

「……でも……めいわく……るし」

 途切れ途切れのボソボソとした呟きを彼女は漏らす。

>861(天雨PC)

カンナ「大丈夫! そっちこそ転んで怪我をするなよ!」

貴方の暴力禁止に偉そうな園児の声が返される。態度は生意気だが
性質は素直なほうだ。ルールを破るような事はするまい。

>お世話は誰がなさってますの?

まつり「園長先生ですわ。私達も世話はしますわよ
 今日は朝にアオキさんが水をやってたと思いますわ。あとは
夕方に水やりを適当に済ませれば良いと思いますわよ。花壇の花は
鑑賞用ですし大切に皆で育ててますのよ」

 当たり前だが、花壇の花を抜くような真似はご法度のようだ。
抜くのなら、園の外か手頃な場所が良いだろう。


まつり「花冠などで抜く花は、中庭のもっと奥にある草むらを使いますわね
ちょうど、くぬぎさんの居る辺りより奥ですわ」

カンナ「あー、くぬぎかー」

まつりは、くぬぎのほうへ指を差す。それに遅れて最後の園児の存在を
カンナも気づいたようだ。別にこの二人が意図して残る一人を仲間外れに
してるような感じでもない。ただ、自主的に二人は動が主体であり
ブランコに乗る彼女は静が主体と言う事なのだろう。

863夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/09(月) 22:47:21
>>861
>>862

(あー、こーいうタイプかー)

くぬぎの対応から、彼女の性格を推察する。
見かけ通りに奥手のタイプなのだろう。
しかし、遊びに加わりたくないというわけではなさそうだ。
おそらくは、自分に自信が持てないというところか。
こういうタイプに向かって「だいじょうぶ!!」と単純に励ますのは、
むしろ逆効果になりかねない。

(ん〜〜〜、どうっすかな〜〜〜)

「あのね、ちょっとおねがいがあるんだけど、いいかな??
 『キレイでイイニオイのするおはなのさいてるばしょ』って、
 このへんにない??」

さしあたって、くぬぎの好きそうな話題を振ってみよう。
実のところ、本当に重要なのは『匂い』であって、『見た目』ではない。
条件に『キレイ』を加えたのは、それを知られないようにするためだ。
ただ、見た目が綺麗な方が好ましいことは間違いない。
単に『花の咲いている場所』を聞くだけでも良かったが、
なんとなく、くぬぎなら、
より条件を絞った花の場所も分かるのではないかと踏んだのだ。

「いまからオニゴッコするんだけど、
 オニのヒトように『おはなのくびかざり』つくるんだ。
 だから、わたしといっしょにおはなをさがしてほしいなー」

一緒に探すという状況を作ることで、会話も続けられる。
ここでカンナやまつりを同行させないのには理由がある。
この頼みの一番の目的は、
『くぬぎ自身に花を見つけさせること』と『それを褒めること』なのだ。

『自分が誰かの役に立てた』という事実を本人に意識させれば、
それは『自信』に繋がる。
このプロセスを踏むことで、くぬぎの気が変わる可能性も在り得る。
彼女の気が変われば、改めて誘うチャンスも訪れるはずだ。

   ――チラッ

くぬぎと話をしながら、隙を見てサトリの方に視線を飛ばす。
ここに来てから、既に何度か行っているアイコンタクト。
そこに含まれている意味は今まさに自分の頭の中で考えている通りだ。
先程も、サトリはこちらの意図を汲んでくれた。
察しの良い彼女なら、おそらくは読み取ってくれるだろうと期待する。

864天雨 サトリ『10cc』:2018/07/10(火) 02:22:53
>>862(GM)
>>863(夢見ヶ崎)

「転びませんわよ。私を見くびらないでくださいまし。
 いつも着てる服ですもの……問題ありませんわ。
 今日だけ張り切って着て来たわけではないんですのよ」

      「っと、あら……ありがとう、ユメミガサキさん」

夢見ヶ崎から花を受け取り、それを緩く手に持つ。
握りつぶしたり、逆に落としたりしないように気を付ける。
また、可能ならこれだけの量でも『ブレスレット』を作れるか目測をつける。
花と言えば花壇にばかり目が行っていたが、彼女はもう見つけていたとは。

「そう、園長先生が。分かりましたわ、教えてくださってありがとう。
 鑑賞用……それもそうですわね。ここは自然も豊かだし……
 今いただいたものと、向こうにある物があればそれで十分ですわね」

(園長先生? あ、そういえば『イサゴさんは園長ではない』と……
 よく考えれば他の誰かがその立場にいる事は予想できていましたわね)

とはいえその人物がいないから自分たちがいるわけなので、
あまり気をもむ存在ではない、と考える。少なくとも現時点では。

それから――――

「?」

(これは……なんのアイコンタクトですの? くぬぎさんの説得に手間取っている?
 いえ、そうは見えない。それは『現在進行形』……まだユメミガサキさんのターン。
 私が割り込むべき状況とは思えませんわ…………つまりこの二人と『時間を稼げ』と?)

(たしかに今この二人を向こうに近付けてしまえば、悪気は一切なくても……
 この二人が『品質のいい草』を見つけて、彼女の出る幕が無くなる可能性がある。
 競わせて『くぬぎさんを勝たせる』のも、実際の勝敗がそうなるとは限らないし……
 この二人だって同じようにお世話すべき子供。くぬぎさんの『噛ませ犬』にはしたくない)

              (……『そういう意図』ですわね!)

くぬぎの向こうにある『それっぽい草』を取りに行こうと考えたが、
そちらに視線を向けると夢見ヶ崎と目が合い、何かを期待された。
サトリはそれを『くぬぎは自分にまかせて』ないし『二人は任せた』と受け取る。

つまり、すべきことは『こっちはこっちで何かしておく』事だ。

「とはいえ……向こうにある草は、向こうにいるユメミガサキさんにお任せするとしましょう。
 あの方は美的センスがいいから、きっと飾りにピッタリな花を見つけてくださりますわ。
 適材適所というものですわね。……で、その間、『どこまで逃げて良いか』を決めませんこと?」

流れ的にくぬぎに見つけさせるのだろうが、
それを言えば『じゃあ私も』となりかねない。
ここは、夢見ヶ崎に一任するという事にしておこう。
彼女なら後で『くぬぎが見つけた』という事実をしっかり強調してくれるはず。
 
「私、この園の構造をよく分かっていませんの。後でユメミガサキさんにも教えるとして、
 遊べる範囲の中で『入っちゃいけない場所』や『出ちゃいけない範囲』を案内してくださいまし」

夢見ヶ崎一人で対応できないとか、くぬぎを全員の輪に加えたいとか、
そういう状況になる事も考え即応が難しくなる『3人で別の事をして遊んでおく』案は却下。
この先必要になるであろう園内地図の把握を、遊びのルール決めと関連して進める事にした。

実際、スタンド使い同士の鬼ごっことなれば『どこまでも逃げて良いのか』は重要な観点と言える。
自分や夢見ヶ崎、この二人の能力はおそらく違うが、『空を飛べる』ような者がいてもおかしくはない。
子供たちの間では何かしらの取り決めがあるなら教えて欲しいし、無いならそれはそれで情報になる。

865『ペイズリー・ハウス』:2018/07/10(火) 21:51:43
>>863(夢見ヶ崎PC)

>わたしといっしょにおはなをさがしてほしいなー

貴方は、『くぬぎ』が奥手なタイプで無理に応援などすれば
逆に委縮しかねないと推察する。恐らくは正解だ
 サトリに対してもアイコンタクトを送る。彼女が微かに
頷いたのが見て取れる。

 「…………うん」

少々まごついたものの、くぬぎは貴方の言葉に対し肯定と頷きを返し
ブランコから降りると、中庭の端の草が生い茂る方へ歩く。

 「此処……いっぱい、あるよ」

立ち止まった彼女の小さな指が示す部分には『クチナシ』の花が咲いている。
数は沢山あり、花冠なり首飾りを作るなりしても余る程だ。
 それに匂いも強めだ。条件には合致している

 「……くびかざり……できそう?」

>>864(天雨PC)


『ブレスレット』は、見た目の量では『一人分』だろう。
貴方は夢見ヶ崎からの視線の意味を吟味した上で推理して
逃げる場所についてルールを決める。

カンナ「此処ら辺でいいんじゃない?
外に出るのは駄目ー、建物の中も駄目―。
 あと、裏にある鶏小屋のほうも駄目―」

まつり「お手伝いの、御二人は体格が良いので花壇も
やろうとすれば飛び越えられそうですけど。それは淑女として
はしたないですわ。ですから、シーソーとか大人の人でも
飛び越せそうなものも、飛ばないように、お願いしますわ」

 ルールとして、シーソーやタイヤの椅子などの遊具を飛び越えるのは禁止
外への出入り口から出るのもアウト。建物に入るのもアウト
 裏道……鶏小屋がある、園の裏の方面へ行く事もアウトと言うのが
とりあえずの、大まかなルールだ。

まつり「カンナさん、一先ず私は手加減してあげますわ」

カンナ「それじゃあ、私も本気の10分の1だ!
様子見をしてやるぞっ」

 『早く始め(ましょう/るぞ)!』

ルールも決まったし、二人は早く遊びたそうだ。

866夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/10(火) 23:43:23
>>864
>>865

(――サトリちゃん、ナイスアシスト!!)

サトリに向けて、ひそかに親指を立てる。
彼女の子供達への対応を見ると、どやら通じたようだ。
やはり、彼女は頼りになる。

「わぁ〜〜〜、いっぱいあるんだねー」

くぬぎと共に、クチナシの花に近寄り、その色と香りを確かめる。
これなら十分だろう。
もっとも、今はくぬぎに心を開かせる方が大事なのだが。

「うんうん、いろもイイしニオイもイイし!!
 きっとステキなくびかざりができるよ。
 くぬぎちゃん、ありがとう!!」

「くぬぎちゃんは、おはなのコトよくしってるね〜〜〜」

まずはお礼を言って感謝の気持ちを伝え、
くぬぎに『役に立った』ことを意識させる。
続いて彼女を褒める言葉を掛けて、
自分に自信を持つきっかけを作りたい。
わざとらしくなりすぎないように、相手の反応を見ながら程良く褒める。

「それじゃあ、もっていこうかなぁー。
 くぬぎちゃんは、どれがいいと思う??」

花の前に屈み込んで、急かさないように穏やかな口調で、
くぬぎに尋ねる。
これも先程と同じく、くぬぎに心を開かせることが目的だ。
それに加えて、くぬぎの植物好きを確かめる意味合いもある。
鶏小屋の一件からすると、植物だけではなく、
動植物全般が好きなのかもしれないが。
彼女が選んでくれたら、それらを摘み取って持って行きたい。

(サトリちゃん、すまん……!!もうちょっとひっぱってくれ……!!)

カンナもまつりも遊びたい盛りの子供達だ。
それを考慮すると、あまり長くは時間稼ぎできないだろう。
できる限り早く戻りたいが、今はくぬぎを優先したい。

(……なんだろーなー)

(なんか――)

(なんか、このこは、ほうっておけない……)

人には、それぞれ『できないこと』と『できること』がある。
たとえ『できないこと』があっても、『できること』で挽回できればいいのだ。
それに、今は『できないこと』であっても、
いつかは『できるようになる』かもしれない。

(――わたしだって、そーだ)

かつての自分を思い出す。
目は見えなくても、その代わり他の部分が補ってくれた。
だから、こうして私は生きてくることができたのだ。
そして、昔は見ることができなかったが、今は見ることができる。
できないからといって、それが自分の全てを否定することにはならない。

くぬぎにだって、カンナやまつりにはない長所があるだろう。
短所だって、いつかは克服できるかもしれない。
――そのことを、この子に教えてあげたい。

867天雨 サトリ『10cc』:2018/07/11(水) 00:06:56
>>865(GM)
>>866(夢見ヶ崎)

「そうですわね、体格で有利不利が決まるのはスマートではない。
 ジャンプして障害物を跳び越す、これは禁止にいたしましょう。
 それと、外と建物の中、鳥小屋方面も禁止――――と。よろしくてよ」

鳥小屋。窓から見ただけでどういう施設かは分かっていない。
鬼ごっこのさなかに目に入れておこうと思ったが、難しそうだ。

さて、夢見ヶ崎とくぬぎの方は――――まだ時間がかかりそうだ。

「始める前に草飾りを作ってしまいますから、少しお待ちなさいな。
 ……それにしても、鳥小屋がございますのね。鶏でも飼育してますの?」

(あちらはまだかしら…………これ以上時間を稼ぐのは厳しいですわ)

必要な道具を作るそぶりをしつつ、話を逸らす事で時間稼ぎをはかる。
つまり、くぬぎが植物を選び終わるまでのだ。その事を口には出さない。

「そっちに逃げちゃだめって事は、凶暴な鳥でもいらっしゃって?
 ダチョウとか、ヒクイドリとか……なんてね。単に広くなりすぎますものね」

遊びを遅らせていると思われるなら、
それは『くぬぎ』ではなく自分と夢見ヶ崎のせいにする。

自分達は仮に嫌われても『あと二日』だが、彼女らに亀裂を入れてしまえばそれは取り返しがつかない。
もちろん嫌われるのは嫌なので、あまりにも意味のない話はしないように……今持つ疑問を織り交ぜる。

868『ペイズリー・ハウス』:2018/07/11(水) 22:23:02
>>866(夢見ヶ崎)

 >きっとステキなくびかざりができるよ。くぬぎちゃん、ありがとう!!

「…………」モジモジ

貴方は笑顔で『くぬぎ』を褒める。顔を俯かせ、表情は良く伺えないが
両方の耳たぶが少々赤くなっているのが見えた。

 >くぬぎちゃんは、どれがいいと思う??

「…………じゃあ……これ」

 貴方の背丈ほどの少女は、おずおずと手近な場所にあるクチナシを
そっと触れた。摘んでいくのは、その周辺ので構わない筈だ。

>>867(天雨PC)

>鳥小屋がございますのね。鶏でも飼育してますの?

カンナ「うん、ニワトリー。ボスはかなり凶暴なんだ。
たまにカンナも、ボスと勝負するんだっ」

 カンナは黒い体毛を纏った手首を引っ掻くジェスチャーで応答する。
そのニワトリがスタンド使いがどうかは不明だが、幼稚園児と対峙
する位には気性はどうやら荒いようだ……。

まつり「そう、とっても荒々しいのですわ、あのニワトリは。
チキンはチキンらしく大人しくしてれば良いですのに」

 まつりも、苦々しい表情と口振りを浮かべる。
行動派な彼女ら二人が苦戦するニワトリとは一体……。

869夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/11(水) 23:22:57
>>867
>>868

(――よし……)

こちらの言葉に対するくぬぎの反応は悪くない。
あまりやり過ぎるのも良くないかもしれないが、
基本的な方針は間違っていなかったようだ。
ある程度の確信を得て、とりあえずこの方法で進めることに決めた。

「うんうん、じゃあこれにしようかなー。
 えらんでくれて、ありがとね!!」

くぬぎにお礼を言ってから、クチナシの花を摘み始める。
どれくらい必要なのか分からないので、量は適当になるが。
多すぎず少なすぎず、ほどほどの量を両手に持つ。

「くぬぎちゃん、こっちもっててくれる??
 アスミちゃんとはんぶんずつもとうね」

持っている花の片方をくぬぎに差し出す。
『くぬぎが見つけた』という部分を、自他共に強調するためだ。
くぬぎ本人に意識させるのは勿論、まつりやカンナから見ても、
『くぬぎの手柄』が分かりやすくなる。
自分達が褒めてあげることも、確かに大事なことではある。
しかし、同じ施設で暮らす二人から、くぬぎの行動を認めてもらうことも、
くぬぎの心を開く上で重要な要素になるだろう。

「あっちにいるサトリちゃんっていうおねえちゃんに、
 おはなをわたしてほしいんだ。
 そしたら、サトリちゃんがおはなのくびかざりつくってくれるからねー。
 サトリちゃんはとっても『きよう』だから、
 きっとキレイなくびかざりができるよ〜〜〜」

出来上がった首飾りの完成度に期待を抱かせ、
『花の首飾り』への興味を持たせる。
これも、彼女が輪に入りやすくするための一環だ。
必然的にサトリのハードルが上がることにはなるが、
彼女なら大丈夫だろうと信じる。
さらに、直接くぬぎからサトリに花を手渡させることで、
『サトリがくぬぎを褒める』チャンスを自然に作ることができる。
一人からだけではなく、色んな人から褒めてもらえれば、
より大きな効果が上がるはずだ。

「――お〜〜〜い、キレイなおはなもってきたよー。
 くぬぎちゃんがみつけてくれたんだー」

『くぬぎが見つけた』という事実を告げながら、三人の下へ近付いていく。
くぬぎと一緒なので、走らずにゆっくりと歩く。
サトリの前まで来たら、まず自分が花を渡すつもりだ。
手本を示すことで、くぬぎがサトリに花を手渡しやすくしたい。
引っ込み思案な彼女には、その方が適切だろう。

870天雨 サトリ『10cc』:2018/07/12(木) 00:36:42
>>868(GM)
>>869(夢見ヶ崎)

「……どうやら相当に手ごわい鶏のようですわね。
 小屋に近付く事があったら気を付けておきますわ」

(スタンド使いと戦える鶏……?
 まさか、飼育されているのもスタンド使い?
 ありえない話ではないけれど、危険ですわね)

            「っと」

長い言葉を選んでさらに時間を稼ごうとしていたが、
どうやらこの役目は済んだようだ。向かって来る二人に振り向く。

「ちょうど良かったですわ。今あるお花だけじゃ、
 飾りを作るのには足りないと思っていましたの」

          スッ

         「ありがとうユメミガサキさん」

まずは夢見ヶ崎の花から受け取る。
そして、そのまましゃがみ込む。
『目を合わせる』のは逆効果かもしれないが、
『視線の高さ』を合わせるのはおそらく意味がある。

「――『くぬぎ』さんが、お花を探してきてくれましたの?」

これで失敗は出来ないが、するつもりもない。
最初から失敗する気などないのだから、
プレッシャーを感じすぎる事はない。そう考える。

「クチナシ。素敵なセンスでしてよ。
 ……もしよければ、いただけませんこと?」

無理やり取り上げたりはしない。この状況になれば、
カンナとまつりもあまり強く『急かす』事はしないと思いたい。

871『ペイズリー・ハウス』:2018/07/12(木) 17:05:15
>>869(夢見ヶ崎PC)
 
 >くぬぎちゃん、こっちもっててくれる??

「……」コク

貴方の言葉に、無言で首を縦に振りつつ抱えるようにして花を持つ。
そして、そのまま夢見ヶ崎の後ろにぴったりくっ付くように彼女も歩く。

 サトリの前へ戻ると、最初に貴方が花を手渡した。
それに続いて、くぬぎも。少しだけ背中に隠れるように頭を俯かせていたが
意を決したようで、前に進み出るとサトリに花を差し出した。

 「……あ……の……これ」

>>870(天雨PC)

二人から聞いたニワトリの説明に、貴方は待ち受ける強敵に対して
危機の意識を高める。……もっとも子供の説明なので、実際どんな
ニワトリなのか不明だが。
 貴方は、夢見ヶ崎から花を貰うと続いて三番目の園児から受け取る為に屈む。
彼女は、少々恥ずかしそうに頬をピンクに染めて向けられた視線に対して
目を彷徨わせつつも、力強く花を受け渡した。

 「……あ……の……これ」

 カンナと、まつりは邪魔する様子はない。

 「それじゃー早速、花のアクセサリーを作ろう!
もたもたしてると昼ごはんが始まっちゃう!」

 「そうですわね。鬼ごっこを少ししたら食事時ですわ」

園の中央に飾られてる大き目の時計盤を見れば、そろそろ
昼ごはんが近くなってる事もわかる。

872夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/12(木) 20:28:25
>>870
>>871

「うんうん、センスいいよね〜〜〜」

あ、これってクチナシっていうんだ??
はじめてしった!!
――っていおうかとおもったけど、それはいわない。
いいたいけどいわない……!!
がまんがまん。

何故なら、今それを言ってしまうと、
『サトリの知識』が『くぬぎの手柄』を上書きしてしまう可能性があるからだ。
あくまで可能性の一つではあるが、障害となりうる要素は、
なるべく排除する必要がある。
少なくとも今のところは順調に行っているのだから、
ここでつまらない失敗はしたくない。

「よしよし、じゃあサトリちゃん。あとはたのむ!!」

残っている時間は多くないし、子供達も遊びたがっている。
邪魔にならないように余計な口を挟まず、サトリの腕前を見守ろう。
子供達の様子も、それとなく確かめておく。

特に、くぬぎの反応には注意を払っておきたい。
彼女は植物好きのようだし、首飾りにも興味を示すのではないだろうか。
あるいは、自然のままの状態の植物が好きなのかもしれないが。

「ところで、おにごっこの『ルール』とかきめてる??、
 サトリちゃんがつくってるあいだにおしえて」

自分がいない間に、サトリと二人も何か話をしていただろう。
そのことについて、まつりとカンナに質問する。
サトリに聞かないのは、首飾り作りを邪魔しては悪いからだ。

「――そういえば、おひるごはんってなんじなの??」

機を見て、まつりに追加で質問する。
この三人の中では、一番時間にキッチリしていそうだからだ。
鬼ごっこが始まる前に、あと何分くらい残っているかを把握しておきたい。

873天雨 サトリ『10cc』:2018/07/12(木) 21:50:33
>>871(GM)
>>872(夢見ヶ崎)

クチナシ。花言葉は『喜びを運ぶ』。
とはいえ、そんな講釈は口には出さない。
『綺麗な花』。名前以外それだけでいい。
これなら問題なくアクセサリーに出来る。

花を両手で、手折らないよう受け取る。

「ありがとう、くぬぎさん。
 これで良い首飾りが作れましてよ」

思った事を率直に伝え、微笑みかける。
こういう相手には『遠まわし』より良いはずだ。

それから遊びを待つ二人に頷き、
手早く草を編んで首飾りにしてしまおう。
補強などは無いので長持ちするかは怪しいが、
気に入ってもらえれば後から補強する手段はある。

「食事の前に運動、バランスがいいですわね。
 どれ程エネルギーを消費したっていいんですもの」

あとはともかく首輪をすぐに作ってしまう事に集中しよう。

874『ペイズリー・ハウス』:2018/07/13(金) 23:04:00
>>872(夢見ヶ崎PC)

 貴方が注意深く観察するように決めた『くぬぎ』に関しては。
最初こそ、緊張していた感じだが。今は貴方の隣で、少しだけ
顔を俯かせ手を組みつつも幾らか緊張は解けてるのが伺える。

カンナ「ルールはねー! 遊具とかをジャンプして超えるの駄目!
大体此処ら辺から見える範囲から離れるのもアウト。あと園から出て
外になってるほうから出ても強制的に鬼になるぞー」

まつり「昼ごはんは、大体一時間っといったところですかね」


 カンナがルールを説明し、まつりは時計盤を見上げて伝える。
確かに、十二時程度になるまで。それ位だ
 遊べばあっと言う間に時間は経つ。体感時間だともっと早く過ぎると
考えて良いだろう。

>>873(天雨PC)

>ありがとう、くぬぎさん。 これで良い首飾りが作れましてよ

「……ん」

 軽く視線を地面に彷徨わせつつも返事は聞こえた。まだ緊張はあるものの
二人の接し方は間違ってない。


 クチナシの花の茎部分を扱い、元々の器用さもあるだろうが
直ぐに首輪は三人分作られた。子供達の歓声を受けつつ三人へと
天雨はアクセサリーを掛ける事が出来る。

 

カンナ「そんじゃー鬼ごっこだぞー! 誰が先に鬼だー?」

まつり「そりゃあ、勿論言い出しっぺでしょ? カンナさん
今日の獲物は手ごわいですわよ!」

カンナ「へへぇん、それはやってみなくちゃ分からない。
いくぞー。十数え終わったら直ぐに追いかけるぞー。
 いーち……にー……」

 二人への了解なく、カウントダウンが始まった。
まだ何かルールに不備があると感じるなら伝えるべきかも知れないが
遊び盛りの子達だ。余り待たせても機嫌は悪くなる

875夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/14(土) 00:20:08
>>873
>>874

(――うんうん、わるくないわるくない)

くぬぎの様子を見て、彼女の態度が幾らか軟化していることを感じる。
ほとんど初対面の収穫としては上々だろう。
このまま順調に交流を深めていけば、
そう遠くない内に仲良くなることもできそうだ。

「よし!!そんじゃ、はじめるか!!」

        トン 
            トン

教えられたルールに不満はない。
同意を示しつつ、子供達に気付かれないように、
サトリの肩を指先で軽く叩き、声を潜めて囁きかける。
ここに来た時、サトリから『そうして欲しい』と言われていたからだ。

「……いまからサトリちゃんに『おまじない』をかけるよ。いい??」

了解が得られたなら、『ドクター・ブラインド』の爪でサトリに触れる。
目的は『超嗅覚』の『移植』だ。
これで、サトリは『匂い』を探知することが可能になる。
自分には、まだ『超聴覚』がある。
鬼ごっこの役に立てるには、それだけでも十分だ。

「『15メートル』――それがゲンカイ」

『移植』を終えたら、能力の射程距離について付け加えておく。
まぁ、この敷地の範囲内なら、よほど離れない限りは大丈夫だとは思う。
そして、辺りを見回し、できるだけ遮蔽物の多い場所を探し、
そこに向かって走り出す。

今のカンナの身体能力は、野生の獣と同等らしい。
障害物が一切ないような場所だと、すぐに捕まってしまう可能性が高い。
よって、ここは遮蔽物の多い場所に逃げ込むべきだと判断した。



(※首飾りは鬼一人分だと考えていたのですが、
  三人分出来上がったと考えてよろしいでしょうか?
  こちらとしては問題ありませんので、GMの判定に従うつもりです)

876天雨 サトリ『10cc』:2018/07/14(土) 02:59:12
>>874(GM)
>>875(夢見ヶ崎)

くぬぎにそれ以上『褒め殺し』のようなことはしない。
出来上がった首飾りを『鬼役』のカンナに手渡す。

それから――――

「……よろしくてよ、ユメミガサキさん。好きにおやりなさい」

囁き声で『夢見ヶ崎』に許可を出す。

何をするのかまでは聞かない。彼女は信用できる人間と言える。
無意味な事、闇雲な事はしないだろう。現に合図を覚えていてくれた。
すぐに『何が起きたか』は分かるだろう。それに少しでも早く適応しよう。

「――――さて! それではゲームを始めましょう」

            タッ

スカートの裾を両手で軽くつまみ、軽快に駆け出す。
このとき位置関係として『夢見ヶ崎』からは15m以内を考慮する。

自分では『カンナ』から完璧に逃げ切る事は出来ないだろう。だが楽しませは出来るはず。
まずは距離を取る。走りながら『10cc』の水を――振り回して周囲に撒いておく。

877『ペイズリー・ハウス』:2018/07/14(土) 22:16:17
>>875(夢見ヶ崎PC)

>いまからサトリちゃんに『おまじない』をかけるよ

 『ドクター・ブラインド』の鋭いメスの如き爪がサトリの体に
触れる。薄っすらと、ほんの針より小さい程の切り痕と共に
『嗅覚』の『移植』が成される。そして、貴方は遮蔽物の多い
場所へと全力で移動する。遮蔽物が多いのはスベリ台付近で
スプリング遊具と、巨大なお椀を逆さまにして、それに大人や子供が
入れるサイズの穴の出入り口が付いた公園遊具が設置している。
 此処なら、逃げるのにも色々と便利そうだ。

(※首飾りは、今後も三人分あった方が滞りないと考えたのと
夢見ヶ崎PCと、くぬぎの持ってきたもので三人分の作成可能だと
判断した上での措置ですので、この判定のまま進めます)

>>876(天雨PC)

夢見ヶ崎のスタンド、鋭いメスのような指、肌に微かに触れる
チクリとした痛みの発生と消失。
 貴方は周囲にある草花や、首飾りを掛けたカンナ、そして
まつり、くぬぎの二人の匂いが強烈になったのを感じた。

 夢見ヶ崎の疾走に続くようにして、『10cc』 を振りかざし
走りながらスタンド如雨露から水が撒き出る。

 にょき  にょきにょきにょき……!

 貴方が走る道標のように草木の芽が、命が地面より生え出る。



カンナ「うぉ! 植物が生えてきたぞっ。
おっもしろーいな、サトリたいちょー、じゃなかった、サトリは!
 でも、カンナの敵じゃないぞー。
なーはっ、はーちっ、きゅーっ」

      ドンッ!

 「じゅーっ  だ!!」

『スティール・パンサー』こと、黒豹に近しいスタンドを身に纏う
カンナは、カウントダウンが終了すると共に。近くで立ち往生していた
くぬぎや、別方向に逃げている まつりにも歯牙にもかけず全力で
『サトリ』のほうに駆ける!(スB)

 生やされた草木の振動が、着実にサトリとカンナの距離が詰まるのを
感じる。背後からカンナの大声も届いてくる。

 カンナ「四十秒で捕まえてやる!」

878夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/14(土) 23:41:57
>>876
>>877

     タッタッ タッタッ タッタッ タッタッ――

(――ふっふふふふふふふふふ)

サトリと自分は、三人の子供達より『身長』も『体重』も当然ある。
それは、『歩幅の広さ』と『足音の大きさ』が異なるということだ。
よって、サトリと子供達の『足音』は簡単に区別がつく。

そして、子供達の中で一番早く動いているのがカンナで間違いない。
おそらくは、一番遅いのがくぬぎだろう。
つまり、残った一人が自動的にまつりということになる。

これらの情報は、目で見ることでも得ることは可能だ。
しかし、わざわざ目視確認する必要はなくなる。
追いかけられている時に後ろを振り返ったり、
立ち止まって周りを確かめたりするのは、大きな隙になりかねない。

          ――ザザザザッ

まず、滑り台の裏側に回り込み、面積の広い部分に身を隠す。
続いて、頭に着けているリボンのようなスカーフを、
『ドクター・ブラインド』のスピードと精密さで手早く外す。
そして、その外したスカーフを、手近な柱か何かに、
再び『ドクター・ブラインド』を使って結び付ける。
その際、スカーフの端っこを、わざと見えるように出しておきたい。
離れた所から見たら、そこに自分が隠れているように見せかけるためだ。

(おにごっこは、かくれんぼとはちがう。
 なんどもオニがいれかわっていくスピーディーなアソビ。
 だけど――カンタンにつかまったら、やっぱりつまんないもんねぇ??)

スカーフの囮ができたら、カンナに見つからないように気を付けながら、
お椀型の遊具の中に潜り込み、
身に着けているエプロンを『ドクター・ブラインド』で外しに掛かる。
その間、外から聞こえる『足音』にも注意を払っておきたい。
そこまで神経を集中させなくとも、年長のサトリや、
身体能力の高いカンナの位置は、すぐに掴めるはずだ。

(さいしょのターゲットは……サトリちゃんか。
 おおぐちたたいただけあって、せんげんどおりにオオモノねらい。
 となると、つぎはわたしかな……??)

『移植』した『超嗅覚』が少しでも役に立てばいいけど。
しかし、人の心配ばかりしていられない。
多分、こっちが狙われるのも、そう遅くはないだろう。

879天雨 サトリ『10cc』:2018/07/15(日) 00:39:43
>>877(GM)
>>878(夢見ヶ崎)

背後を振り返る必要が無いのは良いことだ。
そして最初に自分が狙われるというのも悪くない。
これは最初の『交流』であり、『決戦』ではない。
逃げるのは全力だが……一度も捕まらないのはよくない。

(そして……私たちには幾つか縛りがある。
 手で払いのけたり、危険な避け方をしたり、
 こちらのミスでこの子達を……私たち自身も、
 怪我につなげるのは不味い。怪我の扱いが軽くなる)

ひとまずは全力で走る。
本来なら物を投げる、転ばせるなど、
幾らか手段は思いつくが――今は不味い。
手抜きととられるとしてもけがをさせるよりはいい。

許されるのは『自発的にこける』くらいだろうか。
他にもいくつかは思いつくが……結果と過程のバランスを取る。

(それにしてもっ)

「――――――『速い』ッ」

        「ですわね」

                 「カンナ!!」

心からの賞賛と共に、距離が詰まり切る前に右後ろ斜め方向へ『急に切り返す』。
あの速度、獣のようなヴィジョン。『急激な方向転換』には対応できるのだろうか?

距離が詰まり切る前、かつ『真逆』の切り返しをしないのは事故の危険性を考えたからだ。
これくらいの角度とタイミングなら、急に曲がろうとしてつんのめるくらいはしても大転倒とはならないだろう。

880『ペイズリー・ハウス』:2018/07/15(日) 20:29:29
>>878(夢見ヶ崎PC)

  ――ザザザザッ

貴方は滑り台の裏へと駆けこみ、ドクター・ブラインドを駆使して
スカーフの手近な柱へ縛り付ける。作業は滞りなく完了した

遠巻きに見れば、人ひとりが隠れてると思わせる事は出来る。

 作業を終えると共に、お椀ドームの中に入る。中は軽く砂地になっており
サクッと砂を踏みしめる音が僅かに反響するが、ドーム内に留まる音量だ。
 エプロンを外しながら、聴力だけに集中する……。

>>879(天雨PC)

 シャッ シャッ シャッ シャッ!

  タッ タッ タッ タッ タッ


小さき黒豹と化したカンナは、猫のような爪で『10cc』が
カウントダウンの合間に生えた草を切り散らしながら疾走する。
 速度は正に猛獣だ。だが、猪突猛進に見えなくもない。

 >『速い』ッ  ですわね   カンナ!!


「ッ……シャァァッ!」

   ズササー  クルッ タン キィーッ

野生動物のように一鳴きすると共に、体を反転させて野生動物の足と
化した爪をスパイクに急停止して、タンッと再度サトリを追う。
 急な切り返しは、幾らかの時間稼ぎになはる。だが、元々のスペックに
差異が浮き出るのは仕様な上で不利な事は受け入れざるを得ない。

 今の彼女の精密やパワーはともかく、スピードは獣同等だ。
あっと言う間に距離は数メートル近くまで狭められる。何か小細工が
無ければ、ものの数秒かからず背中をタッチされそうだ!


(※夢見ヶ崎には、超感覚で。かなり早い足音(カンナ)が一瞬途切れ
地面を強く摺る音と、再度駆けだす音が捉えられた)

881夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/15(日) 21:59:37
>>879
>>880

(――むこうはコレでよし。あとは……)

エプロンを外して、ドームの外から少しだけ見えるような形で、
ドームの中に置いておく。
目的は、スカーフと同じ。
時間稼ぎのための囮だ。

(……イチバンはやいのが……いったんとまって……
 じめんをこすって……またうごきだした……。
 サトリちゃんが、うまくやりすごしたみたい。
 『クロネコ』になると、こまわりはきかないのか……。
 だけど――やっぱりはやい)

獣に姿を変えたカンナのスピードは、確かに驚異的だ。
しかし、『持久力』はどれくらい持つだろうか?
激しく動き続けていれば、当然その分だけスタミナも消耗する。

実際の動物でも、まだ幼い内は体力が劣る。
スタミナも野生動物と同等だとしても、子供は子供だ。
ひょっとすると、長くスタミナを維持するのは難しいかもしれない。

(できるだけじかんをかせいで、カンナのスタミナをけずる。
 つかれたじょうたいなら、こっちもうまくにげられるかも。
 いまのじょうたいじゃ、『さ』がありすぎるもんね)

カンナに見られないよう、こっそりとドームの中から出て、
滑り台とは逆方向の、ドームの裏側辺りに移動する。
見えずとも『音』を聞いていれば、現在の状況を把握することは容易だ。
一旦そこで身を隠し、引き続き『超聴覚』で四人の動きを追う。
不意を突いて急に狙いを変えてくることもありうるので、
それについても注意しておく。
それから、スプリング遊具はどんなものだろうか?

882天雨 サトリ『10cc』:2018/07/15(日) 23:22:27
>>880(GM)
>>881(夢見ヶ崎)

『天雨サトリ』は自分が頭のいい人間だと考えている。
恐らく、夢見ヶ崎明日美もそうだろう。
頭がいいとは『思考を絶えず試行できる』事だ。
シミュレートした状況の中からより良いものを選び取る、
それが『頭がいい』人間の『成功する理由』だと考えている。

考えて、考えて、考えた結果――選んだのは走る事だ。
何も考えないのと結果は同じだが、今『奇策』に出る理由は無い。
全力で走って、走って、走って、『カンナに捕まる』までの時間を稼ぐ。

(『逃げられる道理』がありませんわ。
 だからといって『立ち止まって捕まる』のは愚の骨頂。
 最後まで逃げて――――体力を削り、満足感を作り出す)

              (それが仕事で『遊ぶ』ということ)

・・・つまり、最後には捕まることになる。そこまでに『過程』を作る。

883『ペイズリー・ハウス』:2018/07/16(月) 21:38:55
>>881(夢見ヶ崎PC)

 貴方は『超感覚』で他の四人の動きを探知する。
『まつり』『くぬぎ』は既に15mより遠くへと移動してる。
一番近く10m圏内で、全力で走る足音を二つ捉える。
 『天雨』は、もう直ぐ捕まりそうな距離でカンナは
飛びつけばタッチ出来る程度に足音が重なって聞こえてくる。

 それ等を耳にしながらドーム裏側へ移動する。気づかれてはいない
スプリング遊具に関しては、馬や牛といった動物を模した園児が乗れる
小さめの大きさで、下の地面にバネが接続されている。
 大体6つほどまばらに設置しており、障害物としては中々役立つだろう。

>>882(天雨PC)

 貴方はまっしぐらに全力疾走で逃走を継続する。
命を狙う肉食獣の前で、その行動は愚直だ 眼光を鈍く光らせ
多くの生き物を狩ったジャガーの牙が貴方の首筋を捉える……っ!
 なんて事はない これは遊びなのだから。

  ポンッ!

カンナ「うぉーーー! タッチだーー!!」  ポフンッ!

 カンナは貴方の背に、走りつつジャンプしながらなので
少し強めの衝撃を受けながらも転倒はさせない絶妙な加減の張り手を
繰り出した! そしてズサーッと貴方の前でストップすると
ガッツポーズを繰り出しつつ……スタンドを解除してパンツ一丁の姿になる。

 カンナ「次は、そっちが鬼だぞー!」

 そう叫びつつカンナは両手を上げながら楽しそうに
お椀型ドームのほうへ逃げようとしている……。

884夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/16(月) 22:42:26
>>882
>>883

             「――んっ!!」

      「あぁ〜〜〜」

「つぎはサトリちゃんがオニかぁ……」

よく考えたら、これは仕事なんだった。
自分たちが今やっているのは、幼稚園の保母さんみたいなものだ。
なにより子供達を楽しませなきゃいけない。
もっと思いっきり走って、あちこち逃げ回るべきだろうか。
そう思ったが、まぁちょっと様子を見よう。

     ――ススススス……

スプリング遊具に近い方の、ドームの端で待機していよう。
そして『ドクター・ブラインド』を自分から離し、反対側の端に配置しておく。
あとは、引き続き『音』で様子を観察する。

(――カンナが、こっちきそうだなぁ……)

彼女の性格を考えると、見つかったらここにいるのをバラされそうだ。
とはいえ、まだ動くタイミングじゃない。
『ゲンジョウイジ』する。

(で――サトリちゃんは、だれをおいかけるのかな??)

よし、あててみよう。
まず、さっきおいかけっこしたばかりのカンナはジョガイする。
こどもたちとなかよくなるのがイチバンのもくてきだから、
わたしをねらうカノウセイもひくい。
あしがおそいっぽいくぬぎをねらうっていうのも、なんかちがう。
となると、いちばんカノウセイがたかいのは、まつりか??
アタリ??ハズレ??
そのこたえは『>>885』に!!チャンネルは、そのまま!!

885天雨 サトリ『10cc』:2018/07/16(月) 23:03:26
>>883(GM)
>>884(夢見ヶ崎)

「―――――っ」

       ザザッ

「やりますわね、カンナ。
 スピードだけではない……
 『精密さ』にも優れたスタンド。
 それをしっかりものにしている」

              ザッ
 
    「『借り一つ』、出来ましたわね」

靴で地面を踏みしめ、急停止する。
無暗に『移動経路』から離れないためだ。
まだ『10cc』の『植物』は枯れ始めてなどいない。

――――むしろ、そろそろ『実りの季節』を迎えるだろう。

(ここまで遊びに介入しているのは私とカンナだけ。
 くぬぎさんは、この段階で巻き込むには早いかしら?
 ユメミガサキさんを私が狙うのは『交流』として悪手。
 となれば――――『まつり』さん。彼女のスタンドも知っておきたい)

    (とはいえ、狙えそうな位置にいるならくぬぎさんも追いましょう)

周囲を見渡し、今見える位置の人間を探る。
並行して野イチゴによる振動探知と、野イチゴの状態確認も行いたい。

いずれにせよ、歩きはじめる。今来た方向に、撒いた植物をたどるように。

886『ペイズリー・ハウス』:2018/07/17(火) 23:16:17
>>884(夢見ヶ崎PC)

 貴方は自分の使命を改めて思い返す。そうだ、子供達の世話をするなら
楽しませる事は基本の一つ。本格的な潜伏や、能力を駆使して逃避を
行うと言うのは間違ってはいるだろう。
 とは言え、聞こえる一人分の音。カンナは、ドームを迂回して貴方の
見える範囲のドーム端まで来た。ばったり鉢合わせする形だ。

 カンナ「あれ?? 姿が見えないと思ったら、其処に隠れてんの。
おっとなっげなーいっ」

 ほぼ裸なカンナは、貴方がドームの裏に引き籠ってる事に対し揶揄う。
とまぁ、彼女の言い分も少々通る部分はある。鬼ごっこなのに、相手の
見えない場所で待機するのは子供視点ではフェアじゃあないと思えるのだろう。

カンナ「まぁ、これからカンナも隠れるけどな! 精々いい囮になるがいいっ」

そう告げるやいなや、さっさと、お椀のドームの中にスルッと入り込んだ。
 暫く、彼女は見当が付く所とは言え潜伏を選ぶようだ。

>>885(天雨PC)

 まつり「うーん……スコップは流石にあぶなすぎですものねぇ
ですけど、小石などは余り役たちませんでしょうし……」

 くぬぎ「……」オロオロ

『10cc』によって撒かれた部分は、既に花は枯れて実が
生じている状態だ。振動だが、それを認識する以前にドームの陰に
入ったカンナを除く二人の行動は視界に移った。

まず、まつりは『手加減を最初にする』と告げた通り。何やら
園の玄関横に置いてある園芸スコップや砂利やらが置いてある場所を
品定めしており動かない。手加減以前の問題な気もするが、そのまま
追いかけても動かず直ぐにタッチ出来そうだ。

くぬぎは、まつりの少し近くで隠れる場所を見つけたり余り遠くに
行く事もせずオロオロと少し困った様子で立ち往生している。
こちらも、直ぐに全力で走れば鬼にする事が出来るだろう。

どちらを選択するにしても、多分なにかしらの細やかながら
問題が出来そうだ……。

887夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/18(水) 00:33:19
>>885
>>886

チッチッチッ、おぼえておくといい。
オトナというのは、きたないものなのだ!!
フフフフフ、ハハハハハハ――ッ!!

……などと叫んだりはしなかった。
それこそ大人げないというものだ。
ここは、オトナのヨユーをみせておこう。

「――……??」

『超聴覚』で、くぬぎとまつりの会話も大体は聞き取れるはず。
話を聞く限り、随分とノンビリしているようだ。
これは、ホントにオニゴッコのさいちゅうなのか??

(おいおい、なんかグダグダになりかけてねーか??
 やるきあんのかよ??)

「しょうがないな。ここは、わたしがヒトハダぬぐか!!」

『ドクター・ブラインド』と共に滑り台の所まで移動する。
そして、さっき結んだスカーフを解いて付け直す。
やるのは『ドクター・ブラインド』なので、手早くできるだろう。
エプロンの方は、一旦そのままにしておく。
スカーフはトレードマークなので、捨て置けないのだ。

「これは、ちょうヤバいぞ!!
 あの『オニゴッコのオニ』とよばれたサトリちゃんが、
 『オニゴッコのオニ』になってしまった!!
 つかまるまえに、いそいでにげなきゃ!!」

勢いよく飛び出すと、故意に走るスピードを緩めながら、
サトリの近くを走り抜ける。
その際に、サトリにアイコンタクトを送る。
『わたしをおいかけて』という意味だ。

こうすることで、鬼ごっこを続行してカンナを楽しませつつ、
まつりとくぬぎの注目を集めて逃げるように促すこともできる。
あまり手を抜いてもなんなので、
その後はサトリの様子を見つつ全力で走ろう。
――サトリちゃん、わたしとしょうぶだ!!

888天雨 サトリ『10cc』:2018/07/18(水) 01:15:27
>>886(GM)
>>887(夢見ヶ崎)

(――――――これは、まずいかもしれませんわ)

なぜか。簡単な理由だが『逃げる気が無い』からだ。
しかもそれが『準備中』とか『立ち往生』とか、
上手い具合に『その隙を突く』のが忍び無い理由だからだ。

(けれど『収獲』はある。『ヴァロッテ』の能力は、
 恐らく『椅子』だけではなく――『無生物』の支配。
 だから『配下』に加える物をあそこで探しているのでしょう)

                 (それに)
     ヒュバッ

身をかがめ、足元に生えた『果実』を二つ収獲する。
その内一つを今すぐ食べて現時点での疲労を回復。
もう一つは服のポケットにいれる。すぐ解除されるが、
この後全力疾走する事になるだろうから使う余地はある。

丁度、それくらいのタイミングだろう――『夢見ヶ崎』が来るのは。

「――! あら、最初に掴まりたいのは貴女ですのね?
 よろしい、せいぜいお逃げなさい……逃げられるものなら」

            ダッ

追いかけることで方向を誘導できるならば、
このまま『まつり』の方向へと向かいたい。
彼女の準備は完全に自分の意志でやっており、
邪魔をしたところでさほど大きな問題にはなるまい。

この過程でくぬぎを巻き込み、なおかつ彼女が逃げなければ、
そこでタッチをしないのは不自然――――まずいことになりかねない。
そのあたりは、こうして走りながら考えよう。距離邸に今すぐは大丈夫なはず。

889『ペイズリー・ハウス』:2018/07/18(水) 19:38:37
>>887-888(ALL)

 『超感覚』で事態を大体把握する夢見ヶ崎
目で、いまの二人の動向を見て理解する天雨。

 まつり、くぬぎの様子から判断した二人は迅速な
アイコンタクトと対応をとる! 天雨も、今しがたの走った
疲労を果実により直ぐに解消させた。

  タッ!

 くぬぎ「……!」タッ

まつり「うーん、あっ そうですわっ! この方達なら
我がヴァロッテの臣下に相応しいですわね。
 ん? あぁ! 来ましたわねっ。鬼さんこちらですわー」

 サトリに追いかけられる夢見ヶ崎、それが近づいてくるのを
目撃して、慌てて くぬぎは逃げる。速度は、平均的な子供に相応しく遅い

まつりに至っては、恐らく能力の発動の準備が完了したのだろう。
 次の鬼になる事を狙ってるかのように、とても、やる気を感じさせぬ
ゆったりとした歩幅で、歩くように離れる仕草をとる。

一人は真剣に逃げてるが、遅く。もう一人は鬼になるのを狙って、遅い。

どちらを狙うのかは、鬼としても悩みどころだ……。

890夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/18(水) 22:13:54
>>888
>>889

(――よっしゃあ!!つたわった!!)

「ぬぅああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

    ダダダダダダダダダダッ!!

依然として突っ走る。
進む方向は、まつりとくぬぎのいる方向だ。
このまま二人を鬼ごっこに巻き込んで、場を盛り上げる。

           チラッ

(これをみて、カンナもでてきたりしないかなー)

みんなが走り回ってる中で一人だけ隠れているというのは退屈なものだ。
実際、さっき自分がそうだった。
ひょっとすると、その内カンナも自分から出てくるんじゃないだろうか。

     まぁ、それはいいとして――。

(このジョーキョー、サトリちゃんがどっちをおいかけるか……)

(コードは『にほん』。『あか』をきるか、『あお』をきるか。それがもんだいだ)

(『にほん』??こっちは『ふたり』で、むこうも『ふたり』)

(――じゃ、こうしよう)

進行方向を変えて、くぬぎの近くへ走っていく。
そして、そろそろ疲れたので走るペースを落とす。
勿論、ただ疲れたからじゃない。
くぬぎのペースに合わせるためだ。
そのまま、ある程度の距離を保って、くぬぎと併走する。

「ハッ、ヒッ、フッ、ヘッ」

「くぬぎちゃん、がんばってにげようねっ」

息を切らしつつ、くぬぎに声を掛ける。
運動が苦手らしい彼女の様子が気になるというのもあるが、
別の目的もある。
サトリがどちらを追うかはともかく、
自分はくぬぎのフォローに回ることにしたのだ。

サトリがまつりを追いかける場合、こうして一緒にいて声を掛けることで、
くぬぎに自分が無視されていると思わせない。
せっかく準備をしていたようだし、まつりが鬼をやりたがっているなら、
タッチして鬼にするのはルール違反じゃないし。
もしサトリがくぬぎを追いかける場合も、今のように近くにいれば、
状況に応じた臨機応変な対応が可能になる。

891天雨 サトリ『10cc』:2018/07/18(水) 22:45:52
>>889(GM)
>>890(夢見ヶ崎)

                    ダダダダッ

(捕まりたがっているまつりさんと、逃げたがっているくぬぎさんなら)

この状況、追うのは『まつり』だ。彼女は遊ぶ気満々だから。
鬼になりたそうだし『ならせず放置』も良いが、じゃあ、その間何で遊ばせる?

「――――そちらですわね? 今参りますわよ」

            タッ

くぬぎは『逃げる』事を遊びとしており、『追われそう』なだけで遊びにはなる。
あるいは夢見ヶ崎がそちらに向かったし、フォローを任せてもいい。まつりは違う。

「――きっと、貴女の『ヴァロッテ』と、私の『10cc』とでは、
 いずれ『上に立つ者』としての感性の相違がありそうですわね。
 そして、どちらが正しいという事もないでしょう……『多様性』の時代ですもの」

「『10cc』」

          ヒュン

周囲に水を撒く。最初の草は枯れだしてもおかしくない。
そろそろ追加のセンサーが欲しいだけ。『警戒』してほしい。

「その本質はリソース管理と分配。ふふ、『臣下』ではなく『部下』を……
 滞りなく運用するための力。とはいえ、鬼ごっこには関係ないかしらね」

言葉に意味は無い。『主観の思考』ではあるが深い理想はない。
迂遠な言葉を用いて『考えさせ』あるいは『分かった気』にさせる。
今後も自分に興味を持たせるためだ。これは『交流』だから。
口を動かしながら足も止めず、こちらからもまつりへと接近する。

今のところは普通にタッチしに行く気だが、それは『ヴァロッテ』次第になるだろう。

892『ペイズリー・ハウス』:2018/07/18(水) 23:56:24
>>890(夢見ヶ崎PC)

>くぬぎちゃん、がんばってにげようねっ

くぬぎ「……っ」ハッ ハッ コクッ

貴方の言葉に、走り始めたばかりだが。推測通り彼女は運動が
苦手なようで息を切らしはじめているが立ち止まる事なく夢見ヶ崎の
言葉に上下に顔を動かして走り続ける。

 カンナは未だ動く気配はない。

>>891(天雨PC)

>本質はリソース管理と分配。ふふ
>『臣下』ではなく『部下』を……滞りなく運用するための力

まつり「素敵な『教育メソッド』でございますわ。
しかしながら、わたくしは『ヴァロッテ』の主人。
 自分自身の主人であり配下ですのよ ふふ
   ――七の光よ 我が四肢に力を」

 まつりは、潔いまでにサトリの手に逃げることなくタッチする。
そして、バレエ選手のようにターンをしつつ先ほど観察していた
玄関横に色々積み立てられていた場所に行くと。おもむろに
片手を掲げ、淡い七色の粒子と共に……『笏(しゃく)』が握られていた。
 虹色の模様をしている、木のしゃもじのようなスタンド。

 まつり「さぁ 参りますわよー!」
 パシッ パシッ パシッ パシッ パシッ パシッ

 彼女は、放置された『鉢』に笏(しゃく)を叩きつける。
遊戯室での椅子のように、色合いが異なるものへ変化した鉢は
意気揚々と動き出す。それに対して、まつりは活発に命じる。

 「黒と白は足に! 黄色は相手を霍乱! 赤と青は付き添って
紫は私と共に行くのですわー!」

 ピョコッ ガシンッ ガシンッ!

 なんと! まつりは鉢を足に乗せた。
群体スタンドを、どうやら体へと纏わせて動かす事可能なようだ……。

893夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/19(木) 01:27:28
>>891
>>892

『リソースかんり』??『きょういくメソッド』??
なんかふたりしてムズカシイこといってるけど、さっぱりわからんぞ!!
あ、わかった!!それ、きっと『あんごう』なんだ!!
ぎゃくからよんだらイミがわかる??いや、ちがうなー。
たぶん、『ローマじ』にしてから、ならべかえるんだな!!

「あー……ぜんりょくではしったから、さすがにちょっとつらいかも……。
 だけど、これくらいふだんの『まちあるき』で、きたえてるもんね。
 『アリス』のあしこしのつよさ、なめんなよ!!」

引き続き、くぬぎと共に逃げる。
どうやら、まつりが次の鬼になったようだ。
しかも、なんかすごいことしてる。
さすがにカンナ程の速さはないと思う。
しかし、それなりに速いだろう。

(まつりのターゲットがだれになるか……。う〜〜〜む……)

考えられるのは、今この場にいないカンナ以外の三人だろう。
自分か、くぬぎか、サトリか。
ついさっき鬼だったサトリを狙うのは考えにくいような気もする。

とはいえ、子供のすることだから、ハッキリとは言えない。
くぬぎと自分は、同じような位置にいる。
もし、こちらに来た場合は、
自分がまつりとくぬぎの間の『クッション』の役目を果たすつもりだ。

894天雨 サトリ『10cc』:2018/07/19(木) 02:09:23
>>892(GM)
>>893(夢見ヶ崎)

「その理論――――面白くってよ、まつりさん。
 現代的な手法にだけ正解があるとは限らない。
 『主』と『臣下』の関係の中にもそれは見いだせる」

         「『ヴァロッテ』の用兵術、お見せなさい」

彼女とはさきほど約束を交わした。
子供とはいえ、これほどしっかりした子だ。

(無生物を手駒にし、マルチタスクをこなさせる。
 その代わり『指示が要る』といったところかしら?
 やはり私とは異なる意味で、『トップ』らしい能力)

どこかに脆さ、弱さがあるとしても『そこは守る』はず。
わざわざ暴力的になりすぎない物を選んでいたのも証左だ。

          タタッ

(それで、あれは――ええと、『しゃく』ですわね。やはり聖徳太子かしら?)

(どちらにせよ、『シンパシー』を感じる貴女が、
 どのようにその能力を活かすのか……お手並み拝見ですわ)

ならば見守ろう。もちろん遊びとしてまつりからは走って逃げ離れるが、
『ヴァロッテ』の能力運用は確認しておきたい。仕事としても、私人としても。

(そういえば、カンナは今どこに行ったのかしら?)

無理に探しはしないが視界内にはいないだろうか。
とりあえず、逃げる方向は夢見ヶ崎たちとはまた別の方向にする。場所を広く使う。

895『ペイズリー・ハウス』:2018/07/19(木) 19:50:16
>>893(夢見ヶ崎PC)

まつり「行きますわよぉぉ!」

 タンッ! タンッ!!

空の鉢植えの中に足を入れている、まつり。不格好にも見えるが
鉢植えはローラシューズのように滑らかに地面を移動させて
夢見ヶ崎と、くぬぎの居るほうへと走る!(スC)

 まつり「おーほっほっほ!
ただただ使役するだけでなく、こう機動力を活かす事も出来ますわ」

 貴方たちとの距離は6,7m程はある。

>>894(天雨PC)

 遊戯室での、椅子の操作。いま現在への鉢植えからも
推察できるが。恐らく前もって単調な命令を組んでおけば
一々指図せずとも、応用を利かせて群体スタンドを動かせるのだろう。

 カンナの匂いが強かったのは『椀ドーム』の場所だ。
複数の鉢植えを陣形を組みつつ並走させて、まつりは貴方とは
違う方向……夢見ヶ崎と、くぬぎを追うようだ。

896夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/19(木) 21:36:16
>>894
>>895

「なッ、なにぃぃぃぃぃ――ッ!?!?」

オーバーなリアクションで驚いて、場の盛り上げに一役買う。
やはり、さすがにカンナ程の速さはない。
しかし、まつりが自分で走るよりは速いスピードだ。
そして、こちらと違ってスタミナを消耗することもない。
それを考えると、長く逃げ続けることは難しいだろう。

    チラッ

(つかまりそうだなー……)

走りながら、隣のくぬぎを一瞥する。
この分だと、最初にスタミナが尽きるのは彼女だ。
そうしたら、多分まつりはくぬぎにタッチする。

「あー……やばい……もう……げんかい……かも……」

           ススッ

体力が尽きそうなフリをしてペースを落とし、くぬぎの少し後ろを走る。
あまり離れると、サトリに移植した『超嗅覚』が解除されてしまう。
もう一つの理由は、くぬぎをフォローするためだ。

くぬぎが鬼になるのは、最後にした方がいい気がする。
だから、今回は自分が代わりに鬼になるつもりだった。
その後で、くぬぎをタッチするのが良さそうだ。

全員が鬼になったことになって遊びの連帯感が増すし、
くぬぎを最後に回すことで『自分も頑張れば逃げられる』という経験を、
彼女に与えることができる。
幼い子供にとっては、それも自信への小さな一歩に繋がるはずだ。
鬼であるまつりが、近くにいる自分よりもくぬぎの方を優先した場合は、
また別の方法を考えよう。

897天雨 サトリ『10cc』:2018/07/20(金) 03:03:31
>>895(GM)
>>896(夢見ヶ崎)

(とはいえ遊戯室での『椅子』は――発動の瞬間を見ていない。
 口頭での指示の必要性や、その他の条件、決めてかかるには早計)

スタンドの性質を見抜く事は続けたいが、早とちりは避けるべきだ。

(……とりあえず私がしゃしゃり出る幕ではありませんわね。
 それにしても、この『超嗅覚』! 人の居場所までわかるとは)

強い匂いだけでなく、人間一人一人の嗅ぎわけも可能。
想定以上に役立つ力だ――――今のこれは遊びだが、
いずれ何かトラブルが起きた時などは頼る事になるだろう。

椀ドーム方向に動き、次は『カンナ』を巻き込みやすいようにしておこう。
ただし、明らかに夢見ヶ崎との距離が15mを超えそうなら自重し、範囲内で動く。

898『ペイズリー・ハウス』:2018/07/20(金) 18:21:48
>>896(夢見ヶ崎PC)

 >あー……やばい……もう……げんかい……かも……

夢見ヶ崎は、わざと速度を鈍くさせる。並走していた
くぬぎは、その姿を見て少々狼狽しつつ追い越すも。前を向いて
貴方より先を走っていく。

 まつり「ほーほっほっほ! 存外体力のない方ですのねっ!
そのようでは、社交界の頂点は100年早いですわっ」

 まず、鬼ごっこは社交界と何の関係もないが。まつりは、そんな
事を言いつつ意気揚々と軽く肩をタッチする。
 夢見ヶ崎が鬼になった。


>>898(天雨PC)

 貴方は、三人の動向を見守りつつ。カンナの匂いの強い
椀型ドームのほうに移動する。

  ぴょこんっ

 カンナ「隠れるのも飽きた!
んっ! 次は明日美が鬼だなっ」

 元々、じっとしてるのは得意でない感じのカンナは。
そう言いつつスタンドを纏い直して天雨の傍まで駆けてくる。

 カンナ「よっしゃあ! 私も負けないぞーっ!」

 夢見ヶ崎のほうへ突撃するつもりのようだ。
攻撃とかでなく。追いかけられる側になる為に

899夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/20(金) 20:46:23
>>897
>>898

「しゃこうかいなんて、ちいさいちいさい。
 わたしたちはサンドイッチかいのテッペンめざすんだぜ!!」

予想通りタッチされた。
とりあえずよし。
まつりのスタンドも詳しく見られたし。

「ふー、ちょっときゅうけいきゅうけい」

その場で立ち止まり、まつりに離れる時間を与える。
そして、カンナも出てきているようだ。
やはり隠れるのに飽きてきたか。

(さてと――そろそろかな……)

くぬぎの動きを目で追う。
カンナも近付いているようだが、とりあえずくぬぎを追いかけよう。
あんまりくぬぎを放置していると、
逆に仲間外れにしていると思われる可能性もある。

「くぬぎちゃん!!わたしとしょうぶだ!!」

    タタッ

一声かけてから、くぬぎに向かって走り出す。
いきなり捕まえず、ひとまずギリギリまで接近しよう。
カンナの相手もしなければならないかもしれない。

900天雨 サトリ『10cc』:2018/07/20(金) 22:46:19
>>898(GM)
>>899(夢見ヶ崎)

(ユメミガサキさんのあれは、演技ですわよね?
 あんがい体が悪い、という可能性もありますけど、
 走り回る前に自己申告しない……という事はないはず)

「――――まあっ、次の鬼はユメミガサキさんですのね!」

        「彼女は切れ者」

               「油断は出来ませんわ!」

        ダッ

この声掛けにあまり強く意識する意味は無いが、
強いて言えば『くぬぎだけ狙いの出来レース』感の軽減。
自分も逃げようとしている事をくぬぎにアピールし、
彼女が『気を遣われている感』を感じないように気を付ける。

(さて、どうしましょう。このまま行けば次の鬼がくぬぎさん。
 そしてくぬぎさんの次が……そこまで行けばランダムにすべき。
 私やカンナが鬼になれば『順番交代感』があまりに強すぎますもの)

15m圏内のギリギリまで夢見ヶ崎から離れる。
夢見ヶ崎からだけではなく、次の鬼からも逃れるために。
最悪、夢見ヶ崎の動き次第では圏内を超えてしまっても良い。

また、カンナやまつりにも『公正なゲーム』であることを意識させたい。
順番順番で鬼にしている、というのは『正しい』が、続け過ぎれば『不自然』だ。
ゆえに『偶然順番になってるだけで、サトリも鬼になり得る』事は意識させたい。

                    ・・・実際、そういう展開もありえる。

901『ペイズリー・ハウス』:2018/07/20(金) 23:43:11
>>899-900(ALL)

夢見ヶ崎は くぬぎと勝負を開始する。

 コクリ、と頷いて走る少女は一生懸命ながらも所詮は5、6歳の脚力。
貴方が本気を出せば追いついていける。カンナも少々視界の端を
うろついて攪乱に回ったものの無事にタッチは出来た。

 その後も、天雨と夢見ヶ崎は走りつつ思考を駆使して
無事三人との鬼ごっこによる親交を深める事は出来た……。

 カチャ

「……御飯 出来上がったよ」

暫く五人が遊ぶと『アオキ』が淡々と声をかけてきた。

 カンナ「おぉ! 昼飯だー! お腹ペコペコたぞーっ」

 まつり「ランチの時間ですわねっ。それでは、早速
召し上がりましょう。まだまだこれから一日が始まるのですわっ」

 くぬぎ「……」

 二人は意気揚々と園の中へ戻っていく。それに遅れるようにして
もじもじとしつつ、くぬぎも行く。

 『アオキ』が何を考えてるか、まだ壁はあるが
三人との距離は縮まった。

 お昼の匂いは、超感覚を得た二人ならわかる。今日の
お昼ご飯は『ピザ』のようだ……。

902夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/21(土) 00:35:57
>>900
>>901

「んー??あぁ、もうひるメシかー。はやいなー」

「――ありがと」

アオキにお礼を言い、昼食の前にサトリに移植した『超嗅覚』を解除する。
それで、メニューがピザだと分かった。
生地が厚くてチーズがタップリ乗ってるやつがいいな!!

(うんうん、じょうできじょうでき)

中に入っていく子供達の後ろ姿を見て、今後について考える。
ひとまず、三人と仲良くなることには成功した。
今は、まだ一日目なのだ。
それを考えると、成果は上々と言えるだろう。
あと気になるのは、アオキのことだ。

(ちょくせつアオキにあたったって、そっけなくされておわるだけ。
 だったら、かんせつてきにアプローチすればいい)

まだ関わりの薄いアオキとは壁があるが、
それをどうにかする方法は考えてある。
子供達と親交を深めた今なら、できるはずだ。
城を攻める時は、まず外堀から埋めていくのが定石。
アオキに関する情報を、三人の子供達から聞き出す。
そこから、アオキの心を紐解く手掛かりを得るのだ。

「ねえ、サトリちゃん。おひるのピザって『レイトウ』のやつだとおもう??
 それとも『ハンドメイド』??まっさかねぇ〜〜〜。
 だけど、ありえるよねー。なんか、こう『フンイキてき』に」

明るい声でサトリに話しかける。
アオキは何でもできるようだし、
もしかするとピザ作りもお手の物かもしれない。
続けて、今度は小さな声でサトリに耳打ちする。

「あとさ――『アオキのことをさんにんからきく』っていうの、どう??
 アオキがどんなコかわかったら、
 もうちょっとなかよくなれるんじゃない??
 いますぐじゃなくて、タイミングがいいときにきけたらきくってことで」

とりあえず、三人全員から話を聞きたい。
でも、その前に昼食がある。
サトリに話した疑問の謎が解けるだろう。

903天雨 サトリ『10cc』:2018/07/21(土) 01:22:45
>>901(GM)
>>902(夢見ヶ崎)

「あら、ありがとうございまし。
 丁度お腹が空いてきていましたの」

等と言いつつ、脚などに跳ねた土を払い落とす。

「この施設の設備の傾向からして、
 ピザ窯があるとは思えないけれど……
 スタンド使いですものね、手段は未知数。
 私としてはハンドメイドを希望いたしますわ」

            フフ

「匂いから察するに焼きたてではあるようですもの」

事務的というか、『手作りの温かみ』という雰囲気ではない。
電子レンジは性能がいいのがありそうだが、ピザ窯はどうだろう。

ここから先は耳打ちに応えるように、小声で話す。
半分は己の思考をまとめるため。声は本当に潜める。

「それと、アオキさんのことは……
 私達が外堀から埋めている――と、
 もし仮に気づかれてしまった場合、
 距離を置かれそうなタイプではある。
 とはいえ今の時点で現状維持では、
 距離を置かれているのと同じですわね」

別に不誠実なことをしようというのでもない。
それでも不快感を与える可能性はあるが、
彼女に何もせずに3人とばかり仲を深めるのも、
それはそれで『疎外感』を与えてしまう可能性はある。

「聴きましょう。『世間話』くらいの感覚で聞けば、
 もし彼女たちがアオキさんに漏らしてしまっても、
 『探りを入れていた』というふうには思われないでしょうし」

「出自や能力といったデリケートな事は聞かずに、
 食べ物や遊び、音楽の趣味……と言った所かしら。
 音楽は、もしかすると『地雷』かもしれませんけれど」

考えるがいずれにせよ、まずは昼食が優先だ。
めちゃくちゃ腹ペコというわけではない。別にないけど。

出された食事を前に考え事ばかりでは失礼にあたる――それだけのこと。

904『ペイズリー・ハウス』:2018/07/21(土) 22:52:43
>>902-903

 貴方たちは『アオキ』の対応について会話しつつ
ひそひそ星の園へ戻る。匂いは遊戯室から漂ってくる。

 「……適当にどーぞ」

 『アオキ』は遊戯室に、備品として容易されてる
ちゃぶ台に、ポルチーニ茸のピッツァが載せられており
カットナイフで、手ごろな大きさで園児三人にも選り分けている。
使い捨ての皿に紙コップ。それと清涼飲料水の入ったものと
ジュースの入った大き目のペットボトルが合わせて三本。
(ジュースの種類はPCが自由に決めて良い)

 ピッツァ自体は、冷凍ものだが。焼き加減はちゃんとしており
品質の良いものを使ってるようで、見た目ともに味も良い気がする。

カンナ「うひょー、美味しそう!」

まつり「ピッツァだけかしら? サラダとかは御座いませんの?」

アオキ「……はぁ わかったわかった、作るよ。
あんた達も、何か食べたいの あるの?」

カンナは単純に喜んでるだけだが、まつりは添え物を欲しがる。
 要求に対し、溜息をつきつつも特に不機嫌でもなくアオキは
面倒そうながら立ち上がって厨房らしきほうへ遊戯室から出て向かう。
くぬぎは、それをオロオロと小皿を持ちつつ見送るのみだ。

アオキは、貴方達二人へとオーダーを聞く。
 心を開いたからと言うより、調理を担当した手前。後から余計な
要求が出てきたら非常に面倒だからだろう。

905夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/22(日) 00:11:11
>>903
>>904

「うんうん、いいねいいね〜〜〜」

流石にハンドメイドはなかったか。
でも、馴染み深いものが出てきて、逆に安心した。
ここで手作りピザなんて登場したら反応に困ってたところだ。

(だけど、ピザとジュースかぁ。
 なんかオヤがるすのあいだに、
 いえでクラスメイトとパーティーやってるティーンエイジャーみたい。
 あとは、ポテトチップスとアボカドディップがあればカンペキだなー)

このまえみたえいがでも、そんなシーンがあったな〜〜〜。
そこにおそろしいさつじんきがのりこんできて、ひとりまたひとりと……!!
まぁ、かんけいないはなしはこれくらいにして――。

「あ、うん、べつにいいよ。これだけでじゅうぶんじゅうぶん」

危うく『野菜スティック』と『サワークリームディップ』を頼むところだった……。
今、自分達はお世話をする人間として、ここに来ている。
お世話をされては本末転倒だ。
食事を用意してもらっている時点で、既にお世話されている気もするが、
少なくとも負担は減らすようにするべきだろう。
スゲーめんどくさそうだし。

走り回ってノドが渇いたので、とりあえず飲み物を飲もう。
『スポーツドリンク』のペットボトルを手に取る。
しかし、ここでもお世話の役目は忘れない。

「――これ、のみたいひと!!」

ペットボトルを掲げて三人に呼び掛ける。
飲みたい子がいれば、紙コップに注いであげよう。
勿論、これは仕事のためだけじゃない。
こうして更にまた一歩、子供達との距離を確実に縮められる。
人との関わりは、小さな積み重ねが大事なのだ。

906天雨 サトリ『10cc』:2018/07/22(日) 01:15:05
>>904(GM)
>>905(夢見ヶ崎)

座る場所は夢見ヶ崎の隣、『以外』だ。

「いいえ、結構――――お昼ご飯ですもの、これで十分御馳走ですわ」

夢見ヶ崎と自分が『外から来た二人組』で扱われて終わらぬよう。
天雨サトリと夢見ヶ崎明日美という二人の人間であれるよう。
外から来た人間だから遠慮してるのではなく、天雨サトリが、
天雨サトリたる論理で『今はいらない』という事を伝えるのだ。

(……期待というより願望だけれど、『出来合い』じゃない物がない。
 まあ、まつりさんがサラダを求めている辺り普段は違うのでしょうし、
 これは単にアオキさんが手間を省いただけですわね。)

あくまでこの場は『アオキ』が提供者で、自分が消費する側。
とはいえ追加の要求をしているのは『まつり』くらいだし、
自分がここで注文を付けるのはかなり『図々しい』と言える。

(優等生な態度では距離を詰めづらいというのはあるけれど……
 無茶なふるまいをすれば、近付くつもりで突き飛ばしてしまう。
 アオキさんの人となりが分からないうちは少しずつ距離を詰めましょう)

特別嫌がっているようには見えないとはいえ、面倒なのは確実。
これで最後のご飯ならまだしも、昼食だけでも後数回あるのだし、
この初回くらいは変な距離の詰め方はしないようにしておこう。

「こっちのミルクティーがいい方はいらっしゃる?」

子供たちを待たせるのもなんなので、夢見ヶ崎に続いて自分もジュースを取る。
運動後なのでスポーツドリンクの方が人気かもしれないが、甘いのが好きな人はいるものだ。

907『ペイズリー・ハウス』:2018/07/22(日) 19:53:40
>>905-906(ALL)

カンナ「おっ! カンナはスポーツドリング!」

まつり「あら、わかってるじゃないですの。まつりさん
どのような食事であれ、淑女であれば紅茶は必須ですわ」

夢見ヶ崎からカンナはスポーツとドリングを注いでもらい
まつりは、天雨からミルクティーを。

 「……」

くぬぎは、何も頼まない。縮こまって空の小皿とコップを
両手で持っている。

 カンナ「くぬぎー 何も飲まないのかー?」

まつり「自由に選んでよろしくてよ。なんでしたら
自販機から飲み物だって買って良いですわ」

くぬぎ「……ぁの……その…………なんでも  ナイ」

二人の言葉に、少女は尻すぼみで返答する。ふぅん? と言う顔を
浮かべつつもカンナとまつりは別段気にせずピザを笑顔で咀嚼し始めた。

くぬぎは、二人の食べる様子を小さな笑顔と共に見つめて食事に手は
付けないでいる。

 アオキ「はい……トマトとレタス、玉ねぎスライスの盛り合わせ。
それと、ポテチも砕いてまぶしといたから」

 まつり「プラボーですわっ アオキさん」

アオキも程なくしてボウルにサラダを入れて持ってきた。
 労われても、ほぼ無反応でピザを一切れ口に入れる。

アオキ「じゃあ私は事務室にいるから……」

 そう言って、また事務室に引き返し始めた。
このままだと、この一日中給仕以外で何も関わりをしなさそうだ。

908夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/22(日) 22:24:06
>>907

「いや〜〜〜、やっぱりうんどうしたあとのメシはうまいなー。
 さっきので500カロリー(テキトー)くらいはしょうひしたから、
 ごごのためにしっかりエネルギーとっとかないと――」

   チラッ

ピザを一切れ取って口に運びながら、くぬぎの様子を横目で眺める。
カンナとまつりは問題ないし、アオキのことも今はいい。
今この状況で気になるのは、くぬぎのことだ。

(うんどうしすぎてショクヨクがない……??
 ピザがきらい……??
 それともダイエットしてる??)

まぁ、少なくとも最後の説が有り得ないのは分かってる。
彼女の体型でダイエットが必要だとしたら、
世界中の大半の人間が減量しなければいけなくなるだろう。
だとしたら、どんな理由があるのか。

(――たしかめてみるか……)

ピザを飲み込んで立ち上がり、くぬぎに近寄っていく。
そして、肩にそっと触れてから、壁際まで歩き、くぬぎを振り返る。
自分の所まで来て欲しいというジェスチャーだ。

一時的に、彼女を他の子供達から離す。
それで伝わらなければ、軽く手招きして呼び寄せてもいい。
いずれにしても、彼女が来てくれるのを待って、小声で耳打ちする。

「……だいじょうぶ??たべたくないの??」

「あのさ……さっきいいかけたコト、コッソリおしえてほしいな……」
 
「ナイショにするから、ね??」

さっきは言いかけて言わなかった。
ひょっとすると、二人の前では言いにくいことなのかもしれない。
こうして話しやすい環境を作ることで、それを聞き出す。

909天雨 サトリ『10cc』:2018/07/23(月) 00:26:51
>>907(GM)
>>908(夢見ヶ崎)

「そうですわね、たんとお飲みなさい。
 私と貴女しかこれは飲まないみたいですし」

(くぬぎさんに『二人がかり』は威圧してしまう。
 ユメミガサキさん一人だから話せることもあるでしょう)

           (それより)

ピザをかじりつつ、アオキの背中を見送る。

「ええ、分かりましたわ………………」

(……『必要なら呼べ』と言ってしまった手前、
 こちらから声を掛けには行きづらいですわね)

(夕食は私が作りましょう、とでも言えばよかったかしら?
 いえ、『追加のメニューくらいは作りましょうか』?
 ……食事に文句をつけていると取られかねませんわね。
 家事や仕事ではなく、やはり私生活から入るべきでしょうけど)

アオキと交流を持てないのはどう考えてもまずいのだが、
サトリは『考えて』しまう。ああいう性格の相手に積極的に行き過ぎていいのか。

「…………」

(『家事は一人でする』と言い出したのは彼女。
 それをこの早い段階で覆す事はしたくないはず。
 …………まだ、まだいい。今私が突出しなくてもいい)

「何か伝えたい事があれば、
 ドアをノックさせていただきますわ」

結論として、仕事とはやや離れた『伝える』という表現で、
この後事務室を訪れるかもしれない、と可能性を示唆しておく。
報告や連絡、必要な事という言い方では雑談につなげられないからだ。

音楽を聴いていて気づかれない可能性はあるが、『いきなり行きます』よりはサトリ的に心証もよい。

910『ペイズリー・ハウス』:2018/07/23(月) 09:10:32
>>908(夢見ヶ崎PC)

貴方は、くぬぎをそっと自分の近くまで寄らせ自然と二人だけで
話せるようにする。

くぬぎ「…………あのね」

暫く数巡と沈黙した上で、ようやく、くぬぎは口を開いた。

くぬぎ「アオキさんも……皆で……お食事したい、の」

くぬぎ「……でも アオキさん……誰とも食事したくなさそう……だから」

ようするに、『みんなで一緒に御飯を食べたい』と言う事なのだろう。
 彼女は、引っ込み思案だが。しっかりとした考えを持っている
出来るなら、全体の和を願いたいのだろう。
 食事に殆ど手を付けないのも、その自己出張が出来ない裏返しだ。

>>909(天雨PC)

まつり「良い趣味をしてますわよ、サトリさんっ! 後で
私が本物のアフタヌーンティーと言うものを披露してあげましょう」
(※907では名前のミス失礼)

>何か伝えたい事があれば、ドアをノックさせていただきますわ


アオキ「ん? あぁ……別に良いよ。勝手に入りたかったら
入って用件伝えればいいし」

 彼女もまた『社交辞令』と言う感じで返答をする。
まぁ、普通は赤の他人と共同生活する上で行き成り扉をガラッと開けて
用件を切り出すような人を受け入れるのも難しい。サトリの常識は
正しいし、彼女もまた一定の世辞はある。

「あぁ、それと小腹が空いたんなら。私の許可とかなしに
調理室入っていいからね……ある程度のものはあるし」

「でも、三時頃のおやつとかもあるから」

子供達のおやつの時間もある。食べ過ぎるなと言う事だ。

それと、ちゃぶ台に置いてあるタッパーなども厨房に
戻しておけば問題ないだろう……。

911夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/23(月) 21:57:27
>>909
>>910

(……ナルホドねー)

うんうん、なんてイイコなんだろう。
おくゆかしくて、いじらしい。
まるで、わたしみたいだ。

「そうだねー。わたしも、みんなでいっしょにゴハンたべたいなー」

しかし、これはチャンスだ。
今なら自然な流れでアオキの情報を聞き出すことができる。
この好機を逃す手はない。

「アオキさんってさ、いつからココにいるの??
 いつも、あんなカンジなのかな??」

カンナとまつりの方も気にしつつ、小声で言葉を続ける。
二人のお世話もしないといけないし、この会話を聞かれても困るからだ。
まぁ、向こうはサトリがいるから大丈夫だろう。

「わたしとサトリちゃんもアオキさんとなかよくなりたいとおもってるんだー。
 アオキさんって、なにがスキなんだろうね??」

距離を埋めるには、相手の好みを知るのが手っ取り早い。
少なくとも、普通ならそうだ。
しかし、アオキの場合は『私には好きなものなんかないね』って顔してる。
一筋縄ではいかないことは分かっているが、
解決の糸口は必ず見つけるつもりだ。
『アオキと自分達の距離』を縮めるためだけではない。
『アオキと三人の子供達の距離』を縮めるためでもある。
同じ場所で暮らす四人が、ずっとこのままの関係というのもやりきれない。

912天雨 サトリ『10cc』:2018/07/23(月) 22:39:06
>>910(GM)
>>911(夢見ヶ崎)

「あら、本物? よろしくってよ、存分に披露してちょうだい。
 ただし私も家だけでなく様々な場所で紅茶を飲んできた女。
 私を楽しませることが出来れば、貴女は一流と言えるでしょう」

     フフ

(能力や家業は和風なイメージだけれど、
 『アフタヌーンティー』にも堪能ですのね。
 ……堪能ならいいのだけれど。まあ大丈夫かしら?)

もちろん余程でなければ楽しむつもりである。『予定調和』は大切だ。
カンナは食事に集中してるのだろうか? 活発な子が静かだと気になる。
くぬぎは夢見ヶ崎にこのまま任せておこう……この食事時は。ずっとではない。

「おやつも含めて心得ました、用が出来たら遠慮なく伺いますわね」

最低限の情報は揃った。三時のおやつの時間に『お菓子』を作り、
それを『アオキ』にも食べてもらいたいとして部屋まで呼びに行こう。

いや時間は重要じゃない。アオキが起きている時間なら、それでいい。
夜食、仕事の差し入れ、単におすそ分け、食事の口実は無数に存在する。
だから人はついつい間食やら何やらしてしまうし、天雨の菓子は売れる。

      ①『用があれば入っていい』

      ②『調理室は勝手に使っていい』

本質的に必要なのはこれら。『アオキの好物』が分かればもっといい。
一人で食べるとか言い出しても困るので、この部屋に呼び出すべきか、
初日だし自分だけでも確実に親交を深めるため持っていくかは悩みどころ。
その辺りは夢見ヶ崎との相談や、三人娘から得た情報も含めて詰めていきたい。

913『ペイズリー・ハウス』:2018/07/24(火) 19:28:31
>>911(夢見ヶ崎PC)

>アオキさんってさ、いつからココにいるの??
>いつも、あんなカンジなのかな??

「……わたしが此処に来た時は、居たよ
怒ったりとかは、しないけど……みんなと遊ぶことも ない
ごはんつくったり、おふろ入るのは見守る……けど」

ぽつりぽつりと告げるのは。虐待のような真似はないものの
必要最低限以外のことはしてないと言う事だろう。それと
くぬぎが知る限りでは、園に先に居る人物のようだ。

もちろん、彼女は三人の親ではない。だが、一緒に共同生活を
送っている以上は、仲を深めても良い筈だ。

>アオキさんって、なにがスキなんだろうね??

「ウォークマンは、よく聞いてる……それと、リコーダーとか
ピアノとか、ここにある楽器は暇なときに聞かせてくれて……
何でも弾けるけど。そーいう事が力で出来てるだけだし
こんなの全然たのしくないって言ってた……」

楽器は大体なんでも弾ける……けど、そう言う力だと言う。


>>912(天雨)

カンナ「はぐっ あぐっ ふぐっ!!」 ムシャムシャッ!

まつり「あっ! カンナさんっ 食べ過ぎですわよっ!」

カンナ「まつりはサラダあんだから良いじゃんっ!!」

カンナの様子だが、みんなが喋ってるのを幸いにピザを一気に
食べ進んでいる。それを見て、まつりも注意するがカンナは
この勢いのまま、他の皆の分も食べそうだ……。

三時になったら、天雨は『おやつ作成』に乗り出す。
……アオキと仲を深めるための計画も順調だ。

914夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/24(火) 22:07:30
>>913

「へー??」

よくわからんやつだなー。
たのしくないのにえんそうしてるのか??
たのしくないなら、しなきゃいいじゃん。

『楽しいことはする』し『楽しくないことはしない』というのが、
夢見ヶ崎の信条だ。
それゆえに、『楽しくないのにする』という行動が理解できなかった。
もちろん、仕事など『楽しくないのにしなきゃならない』ことは多い。
しかし、誰かに『やれ』と言われたワケでもないのに、
『楽しくないことをやる』というのはおかしい。
夢見ヶ崎明日美は、そう考えていた。

(おんがくはスキっぽい。
 ウォークマンをきいてるからわかる。
 キライなのにきいてるやつなんて、そうそういねーだろうし。
 でも、がっきをえんそうするのは『つまんない』)

力というのは、才能という意味だろう。
まさか『能力』のことじゃないと思う。
どんな楽器でも弾ける『能力』――いや、ないな!!

(スキじゃないクセにひいてるってことは、
 スキになりたいってキモチはあるのか。
 じぶんをマンゾクさせてくれるであいをもとめてるってワケだなー。
 アオキもアオキで、けっこうセイシュンしてるじゃん)

アオキは演奏するのはつまらないと零している。
しかし、アオキは仕事でもないのに演奏している。
その二点から、
アオキは『演奏することを楽しくなりたい』のではないかと推理する。

『だからどうした』っていわれたらこまるけど。
しょうじき、なんもおもいつかん。
まぁ、まだ『でだし』だし、これからこれから。

「じゃあ、もどろっかー。
 ほら、はやくしないとゼンブなくなっちゃいそうだし。
 アオキさんはいないけど、わたしたちといっしょにゴハンたべよう??」

くぬぎを促して、三人の下へ戻ろう。
カンナが期待通りの問題児ぶりを発揮してくれている。
早く注意しないと本当になくなりそうだ。

915天雨 サトリ『10cc』:2018/07/24(火) 23:51:56
>>913
>>914

「意地汚くってよ、カンナ。
 貴女のスタンドはよく動きまわるし、
 お腹がすくのは分かるけれど……」

        スッ

「ユメミガサキさん達なんて、
 まだ一切れしかとっていませんのよ」

丁度戻って着そうな夢見ヶ崎を引き合いに出す。

くぬぎが『私もたくさん食べたいです』と言い出すとは思えない。
というか、『小食』なのかもしれないしそこまで口出しはしない。
問題なのは『全員の物』を勝手に一人だけたくさん食べる意地汚さ。

「もしかしたら私もカロリー消費が凄いかもしれないのだし、
 皆の物を食べてしまうなら『食べる前に』一声よこしなさいまし」

        「自分の分以外は許可を得てから食べれば文句も言われませんわ」

まあ早い者勝ちと言ってしまえばそれまでだが・・・指摘はしておく。
反発してくるならそれはそれで仕方ない。カンナについての理解を深める機会だ。

916『ペイズリー・ハウス』:2018/07/25(水) 15:50:57
>>914-915(ALL)

夢見ヶ崎はアオキの事を念頭に入れつつも、くぬぎに
お昼ご飯を入れておくように催促する。
 天雨も、もの凄い食欲のカンナに注意喚起を行う。

>皆の物を食べてしまうなら『食べる前に』一声よこしなさいまし

カンナ「わかった! じゃあっ、皆っ 食べるぞ!」

まつり「遅すぎますわっっ! あー……もう殆どないですわ」

カンナは遅まきながら告げるも、まつりは悲嘆にくれる声を出す程には
残り全員が一切れ食べれるかどうかと言うぐらいの量に減ってしまった。

カンナは沢山食べたり、まつりもそこそこには食べた。
 くぬぎに至っては全く口にしてない。

カンナ「まだまだ食えるぞぉ! さっきは沢山動いたしな!!」

まつり「ピザにサラダは食べましたけど。やっぱり締めに
フルーツも欲しいですわ!」

 カンナは食欲旺盛。まつりは、ちょっとフルーツを口にしたい。
くぬぎも幾らか口にするだろうが、運動したのは彼女も一緒。
 いくら小食とは言え、もう少し食べさせないと体に悪い。

カンナ「厨房室へ行くぞー!」

まつり「行きますのですわー!」

 とまぁ、そう言う流れだ。自主的な二人の行動を特に制止する理由が
なければ一緒に行かせてもいいし、見送るだけで別の行動をしても
良いかも知れない……。

917夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/25(水) 18:47:11
>>915
>>916

「――ピザが『しゅんかんいどう』してる!?
 いきさきは『イタリア』か!?『イタめしや』か!?
 せいかいは『いぶくろのなか』だ!!」

カンナの食欲の結果を見て、驚愕の表情を浮かべる。
ちょっと目を離した隙に、ほとんど食い尽くされてしまった。
どうやら、少し甘く見ていたようだ。

「そういうのは『たべるぞ!』じゃなくて『たべたぞ!』っていうの。
 とりあえず、コレはくぬぎちゃんにあげるよ。
 まだなんにもたべてないんだから。いいよね??」

カンナに食べられる前に、最後に残っている分を確保する。
そして、全員に確認してから、くぬぎに差し出す。
食べた量的に考えても、大体みんな納得してくれるだろう。

(おまえら、じゆうすぎ!!こどもっていいよね!!)

自分の振る舞いを棚に上げて、カンナとまつりを眺める。
放っておくワケにもいかないだろう。
この三日間の間、自分たちは監督する立場にある。
できるだけ子供達の側にいるべきだ。
もし何かアクシデントでも起きたら、それは自分達の責任になる。

「サトリちゃん、どうするー??
 これ、ウチらもついてったほうがいいよね??
 ちゅうぼうのなかも、いっかいみときたいし」

「くぬぎちゃんは、ココでまっててくれる??
 なにか、もってきてあげるから」

カンナとまつりの様子に気を配りながら、サトリとくぬぎに声を掛ける。
くぬぎなら、一人で待っている間に何かしでかすようなことはないだろう。
二人が先に行ってしまうようなら、後を追うことを優先する。

918天雨 サトリ『10cc』:2018/07/25(水) 21:30:10
>>916(GM)
>>917(夢見ヶ崎)

「良いお返事でしてよ、カンナ」

遅いが、『出来た』事は褒めるべきだ。人は褒められて伸びる。

「ええ、私はもう満腹ですから。くぬぎさんが食べてしまってかまわなくってよ」

カンナへの指摘は夢見ヶ崎がしてくれたので重ねては不要だろう。
同じ事を二回言われるのは結構いやだ。特に大人からだと。
そして嫌なことには反発しかねない……こういう性格の子だとありえる話だ。

「厨房には刃物や火がありますわ……
 果物を食べるなら包丁は使いかねない。
 それで遊ぶ事はないでしょうけれど、
 万が一もありますわ。見に行きましょう」

「それと、あんまり時間がかかりそうなら、
 どちらかはくぬぎさんの所に戻りましょう。
 一人で長く放置するのもかわいそうですもの」

夢見ヶ崎には小声で返す。

刃物や火に限らず、夕飯の食材を食べ尽くすなども危険だし、
ナマ物や香辛料などトラブルの源になりそうな物は無限に思いつく。

(……子供の身では『ヒヤリ・ハット』の段階など踏まず、事故になりかねませんわ。
 派手な事故じゃなくても……砂糖を一袋全部食べて倒れるとか、ありえなくはなさそうですもの)

いかにも暴走しそうなコンビがそんな危険地帯に踏み入るなら、
いざというときに二人を抑えられるようこちらも二人が良いのは間違いない。

(くぬぎさんを放置してしまうのが、心苦しいけれど――背に腹は変えられませんわね)

こういう時得てして『大人しい子』の世話は後回しにされがちだ。
そのあたりは気を配って、自分でも彼女のための時間は取ってやりたい。

「くぬぎさん、すぐ戻って来ますから待っててくださいまし。
 ピザは先に食べていてくださってても構いませんけど……
 少なくとも私かユメミガサキさんのどちらかはすぐ戻りますわ。
 ああ、何か厨房から持って来てほしい物はありまして?」

くぬぎを一人残して行くことになるのはやや判断に迷うが、
流石に緊急事態への備えと個人の性向は同じ次元の話ではない。

声だけは掛けてから、調理室に向かう二人の後を追うことにしよう。

919『ペイズリー・ハウス』:2018/07/26(木) 23:00:27
>>917-978

 カンナの食欲は、驚嘆させるぐらいには早いっ 早すぎる!!
新手のスタンド能力か!? いや、単純に彼女の胃袋が凄いんだ。

元気に、ほーーーい! と調子の良い応答。一先ずカンナは二人の
言葉に納得した。くぬぎの食事に関しても当たり前だが反論はない。

夢見ヶ崎と天雨は、『くぬぎ』を遊戯室に残す事にする。
ピザを載せたトレーや、サラダのボウルに使ってた割りばしに
紙皿、紙コップ。飲み終わったらペットボトルなど、そのまま放置
するのも良いが、ついでに厨房に行くなら。そこで捨てるほうが効率良いだろう。

くぬぎは、一人で待つ事に対しモジモジしつつ素直に頷いた。
天雨の言葉に対しては、無言で首を横に振る。
 彼女は、とても大人しい子だ。それでいて、未だスタンド能力を
発現もしないし、積極的に披露する様子も見せない。

 貴方たちは、カンナとまつりを先頭にして廊下に出る。
『事務室』を通り過ぎる時に、アオキが言ったとおり再度
パソコンを殆ど関心ない様子で、ウォークマンを付けて眺めてるのが見えた。

920夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/27(金) 00:38:23
>>918
>>919

「ザザッ、ユメミガサキからほんぶへ。りょうかいしました、ザザッ」

口に手を当てて警察無線を真似ながら、同じように小声でサトリに応じる。
彼女の提案はもっともだ。
手が掛からないからといって、
一人だけ蚊帳の外にしておいていい理由にはならない。

「――あとで、みんなで『おかたづけ』しようねー」

厨房に向かう前に、子供達に告げておく。
今の内に片付けた方が効率的かもしれないが、
『みんなでおかたづけ』ということにした方が教育的だろう。
それに、後片付けされた部屋で一人食べてるというのは、
結構孤独感が増すものだ。
だから、あえてそのままにしておきたい。
もしサトリが片付けを選んでいた場合は、自分もそれを手伝っておく。

(くぬぎのスタンドかー……。どんなのかなー??)

早く見てみたいという気持ちはある。
しかし、くぬぎがスタンドを見せないことには特に疑問はなかった。
スタンドを持ってるからって、しょっちゅうスタンドを出してるワケじゃない。

むしろ、遊びでスタンドを使うカンナとまつりの方が変わってるとも言える。
だけど、子供というのは変なことをするものだ。
そういう意味では、カンナとまつりも別におかしくはないのだろう。

(……ん??『アオキさん』かぁ)

アオキは、まぁいつも通りだ。
今は用事がないので、そのまま通り過ぎる。
事務室を通過する時、アオキが見ているバソコンの画面を一瞥し、
そこに何が映っているかだけ見ておく。

「――さっきのハナシなんだけど、
 もどるんだったらサトリちゃんのほうがいいかもよ。
 こう、バランスてきに。わたしは、それなりにおはなしできたから。
 だから、こんどはサトリちゃんがしゃべったほうがいいかなぁ〜〜〜って。
 せっかくふたりになれるチャンスだし」

厨房に向かいつつ、カンナとまつりの後ろで、サトリに小声で言う。
二人ともが全員と偏りなく交流できるのがベストだ。
そのために、くぬぎと一対一で話せる機会は、サトリに譲るつもりだった。

「それから、さっきアオキについてちょこっときいたんだけど――」

ついでに、先程くぬぎから聞いたアオキの情報を、
小さな声でサトリにも伝えておく。
衝撃的な情報でもないが、話しておいて損はないだろう。
彼女なら、自分では気付かないようなことにも気付けるかもしれない。

921天雨 サトリ『10cc』:2018/07/27(金) 03:11:32
>>919(GM)
>>920(夢見ヶ崎)

「それでは行ってきますわ、くぬぎさん」

(調理場からごみ袋を持って帰りましょうかしら)

今ゴミを片してしまおうと思ったが、夢見ヶ崎の言葉で取りやめる。
くぬぎがまだ食べていないのに『後』片付けが出来るはずがない。
もちろん既に出てるゴミだけ処分するつもりだったとはいえ……
食べている横でそんなことをされて、気分が良い子供はいないだろう。

そういうわけで、調理室へと向かう。
後で返しに行くものもあるかもしれないし、
ゴミの処分はその時にすれば効率的だ。

            スタ スタ

アオキの様子は――パソコンで何をしているのかは気になる。
単に動画共有サイトやSNSでも見ているのだろうか?
仕事に使っている、というのもありえるが……この施設だ。
PCを用いて管理しているような物があるのかは疑問である。
今はちょっかいを出すべきではないから、じろじろも見ない。

「…………同意見ですわ。
 私達の間で『担当』のようなものがあるのは不味いですものね。
 そういうのは子供たちにも伝わって、向こうもそのつもりになりかねない」

例えば――――くぬぎの担当が夢見ヶ崎、と言うイメージがつけば、
くぬぎ本人も周囲も彼女の問題は夢見ヶ崎にしか報告しない可能性がある。
それも悪くないのかもしれないが、もし彼女が手一杯なら、偶然不在なら。

「それに、単純に…………せっかくですもの、私も彼女と話す時間は欲しかった」

幾つもの懸念がある。そして純粋に話したいという『興味』も、彼女に抱いているのだ。
彼女からはアオキの情報はもう聞きださなくていいのだし、存分に話す事が出来るだろう。

(能力は『絶対音感』か、それとも『自動演奏』か――――
 そう単純でも無いのでしょうね。『料理』も含めて考えれば、
 例えば『レシピ』や『楽譜』のように見本があれば完全再現出来る能力?
 もしそんなものがあれば、それは『つまらない』気持ちにもなるでしょうけど)

(…………今考えたって仕方ありませんわね。人となりは頭に入れておくにしても)

考えるのは彼女の持つスタンドについてだ。答えが出るはずもなく、調理室に着くだろう。

922『ペイズリー・ハウス』:2018/07/27(金) 21:29:48
>>920-921(ALL)

夢見ヶ崎とサトリによる、くぬきから聞いた『アオキ』の情報共有。
 そして、戻る時は天雨が良いとの助言。滞りなく行いつつ事務室を
一瞥した夢見ヶ崎がアオキの見る画面を盗み見る。斜め方向からの視点だと
y〇u tubeとか何かの動画サイトにある、既に著作権切れの映画らしい
ものをボーっと眺めてる。特に熱心に見てる訳でもない。

調理室に辿り着く。二台か三台ほどのコンロ 電子レンジも数台置いて
ポットも置いてある。長く貯蓄可能な業務用冷蔵庫も部屋を大きく占めている。

カンナ「リンゴにしようか♫ 桃にしようか♪」

まつり「缶詰もいっぱい、ありますものね。あっ! これ
新製品の金平糖ですわ!」

 恐らく天雨の家の菓子もあるだろう(※どんなものが置いてあっても
無理でない範囲であれば好きに食料は置いてあると考えて良い)

 カンナは果物を幾つか手に取っている。まつりは、仕舞っている
御菓子を取り出して、どれを食べるか吟味する。

 余り食べ過ぎれば、アオキも忠告していたが。三時のおやつが
食べられなくなるだろう。子供の間食は、なるべく虫歯にならない
程度に、控えめに……だ。良ければ、くぬぎが好きかも知れない
食べ物を持っていくのも良いアイデアだ。ゴミ袋も、調理の棚の
何処かを探せば、適当な場所で直ぐ見つかる筈。

923夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/27(金) 23:09:48
>>921
>>922

(なんだ、『Yo○Tube』かー。
 きのうみた『セミのうか』のどうが、キレイだったな〜〜〜)

まったくなんのてがかりにもなりそうにない。
やっぱり、そうかんたんにシッポはださないか。
まぁ、そんなにきたいもしてなかったけど。

「ふたりとも、わかってるよね??
 おなかパンパンになるまでたべちゃダメだよー。
 たべすぎたヒトは、さんじのおやつぬきにするよ??」

カンナとまつりのすぐ後ろについて、二人に注意を促す。
実際、食べ過ぎてしまえばおやつは入らなくなるだろう。
食欲旺盛なカンナなら入りそうな気はしないでもないが……。

「サトリちゃん、もっていくのはなにがいいとおもう??
 やっぱり『ナチュラルけい』かなー」

置いてある果物類に目を留める。
自然が好きな子だから、やはりフルーツがいいように思う。
ないとは思うが、カンナが全部食べても困るので、
とりあえずリンゴ一個とバナナ一房を両手に取る。

「もしリンゴもってくんだったら、きったほうがたべやすいよね。
 かわいくきったらよろこんでくれそう。
 ウサギちゃんカットとかさ。
 ――サトリちゃん、どう??」

「それとも、バナナの方がいいかな??
 えいようがあるっていうし。
 そのままでもわるくないけど、『やきバナナ』なんてのもいいかも。
 ――サトリちゃん、どう??」

『どう??』と言う度に、果物から顔を上げ、サトリの方へ視線を向ける。
その意味するところは、『調理するならサトリに任せたい』ということだ。
サトリは料理が得意なようだし適任だろう。
自分は特に料理が上手いワケではないので、もし失敗したら大変だ。
その代わり、食べるのは得意なので、そこは任せてもらいたい。

「ねぇねぇ、くぬぎちゃんってなにがスキかしらない??」

くぬぎに持っていく品を選びながら、まつりとカンナに話しかける。
それは、二人に自分達が見ていることを気付かせるためでもある。
今のところ危険なことはしていないが、子供の動きは予測が難しい。
いつ突発的に事故が起こらないとも限らない。
だから、ちゃんと見ていることを分からせておくことで、
何かやらかしてしまうのを防止するのだ。

924天雨 サトリ『10cc』:2018/07/28(土) 07:41:41
>>922(GM)
>>923(夢見ヶ崎)

(………………この『缶詰』は家のものだけれど、
 それだけにちょっと薦めづらいですわね。宣伝みたいで)

別に気にされないだろうし、宣伝も大事だが、
あまり打算的だと思われすぎるのも良くない。
とはいえ缶詰が食べたいのならそこは触れても良いか。

(この季節、青果は足が速いし……私にはいつ買ったのか確信が取れない)

「りんごとバナナを切り分けるなら私にお任せなさい。
 フルーツなら扱いに慣れていますから……それに、
 乾いたお菓子よりも食後のデザートには適任ですわ」

(缶詰のみかんもありますし、『フルーツポンチ』にでもしましょうかしら?
 けれどひと手間かかるものはアオキさんも食べる『3時のおやつ』にしたい。
 子供達からしても、似たような物を二度も三度も食べたくはないでしょうし)

少なくとも今食べさせたものはこのあと今日中にもう一度使うのは微妙だろう。
調理でガラっと色を変えるなら別だが、この『おまけ』の食事でどこまで手間をかけるか。

「お皿はまだあったかしら? いくつかフルーツを切って、
 そこに少しずつお菓子を添えるようにすれば見栄えも良いでしょう」

「ああ、バナナは焼いても良いですわね、ユメミガサキさん。お砂糖もあるし」

(彼女は焼きバナナが好きなのかもしれませんわね)

話の流れを『こっちでお皿に盛る』ように持っていく。

カンナはともかく、まつりの意中の物は乾き物のようだし、そこを無碍には出来ない。
というよりフルーツが食べたいカンナだけを贔屓するような形になるのが良くない。
いくら『まだまだ食べられる』とはいえ、好きにまだまだ食べさせていいのかは謎だ。

よって、このような『折衷案』を出す次第だ。これなら量はある程度こちらでコントロール出来る。

925『ペイズリー・ハウス』:2018/07/28(土) 19:35:59
>>923(夢見ヶ崎PC)

余り食べ過ぎないように! その注意に『はーい』っと返事しつつ
カンナは少しだけ置いてあった蜜柑を齧り、まつりは棒キャンディー
らしきものを舐める。まぁ、許容範囲の量だ

>くぬぎちゃんってなにがスキかしらない??

カンナ「くぬぎ? ん〜〜〜くぬぎの事はよくわからないなぁ
いっつも、一人でいる感じだからな」

まつり「余り、ご自分から話しませんし。運動も苦手そうですし
一人でいる事が楽なら、本人の自由にするべきですものねぇ」

カンナとまつりも、くぬぎの事情をよく把握してないようだ。
 仲が悪いとかでなく、子供達の各々の領域を侵害しない方針だろう。


>>924(天雨PC)
焼きバナナを作るとすれば、シナモンに砂糖が必要になる。
材料に、電子レンジも間違いなくあるので安心していい。

そのフルーツに和え物として何か付けるなら……アイスとかだろうか?
そこは、皆でアイデアを出しても良いし思い付いたもので良いだろう。

926夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/29(日) 00:16:29
>>924
>>925

「――ふむふむ……」

(おいおい、ぜんぜんしらねーのかよ!!)

幾らなんでも、お互いを知らなさすぎる気もする。
一緒に暮らし始めて日が浅いというなら分かるが……。
くぬぎのことはよく分からないということは、
いつもカンナとまつりだけで遊んでいるのだろうか?
確かに本人の意思なら、それを尊重すべきだろうが、
今のままだと、くぬぎが二人と打ち解けることは永遠になさそうだ。
この辺りも、どうにかするべきだろう。

「ところで、カンナはいつからここにいるの?」

「まつりちゃんは?」

そういえば、彼らがいつからいるのか聞いていなかった。
ちょうどいいタイミングだし、質問してみよう。
同時に来たのかもしれないし、バラバラに来たという可能性もありうる。
そこから、また何か掴めるかもしれない。
ちなみに、カンナだけ呼び捨てにしているが、
ちゃん付けするのはどうもしっくりこないからだ。

「いいねいいね〜〜〜。みんながなっとくするミゴトなアイデア!!
 さすが、アモウサトリさんだ!!」

「――あ、なんかてつだうことある??あんまりむずかしくないことで。
 あじみでもしよっか??」

特に意見があるワケでもないので、横から合いの手を入れる。
サトリが調理している間は、自分が子供達を見ていよう。
何かあれば手伝うつもりでもある。

927天雨 サトリ『10cc』:2018/07/29(日) 01:25:29
>>925(GM)
>>926(夢見ヶ崎)

「あら! シナモンがあるじゃあありませんの」

王道のレシピではそうなる。が、『時短』として砂糖だけでも作れる。
あまり最初に工夫し過ぎてもあとあと自分の首を絞めかねないし、
シナモンは子供には特に好みが分かれる調味料だ。あるなら入れるけど。

(…………まあ、『教師』や『保母』がいるのでもないでしょうし、
 自然にソリの合わないもの同士が無理やりくっつく機会は無いでしょう)
 
      (とはいえ、この年で人間関係の偏食というのもどうかしら)

大人になってまでノリの違う人間と友好を結ぶ必要はないかもしれないが、
子供の内から『一緒にいて楽な相手』とだけ時間を過ごすのはいかがなものか。
もちろんイジメとか、あまりにも苦痛な相手がいるとかなら、話は別だが、
この環境はやはり……過ごすには良いだろうが『育つ』には少し、良くない気がする。

それは『くぬぎ』だけではなく、自由を許され過ぎている『カンナ』も同じこと。
まつりに関しても――――大きな問題は今は見えないが、気を付けておきたい。
仕事の内容はあくまで『世話』であって『更生』ではないにせよ、世話にも影響がある。

「ふふ、もっとお褒めなさいユメミガサキさん。
 手伝いを名乗り出た褒美として味見はお任せしますわ。
 こういう『信賞必罰』こそ、『統率者』としての役目ですもの」

得意げな笑みを浮かべて、一先ず材料をそろえた。
バナナ、シナモン、砂糖、それからついでにりんご。
アイスクリームはまだ出さない。『欲しがる』なら出す。
これと乾いた菓子で済むならそれでいい。食べさせ過ぎずに済むから。

「まつりさん、カンナ。貴女達『シナモン』は美味しく召し上がれて?
 普段の食事で好き嫌いはいけませんけど、これはデザートですものね。
 お嫌いなら、砂糖だけで焼き上げますわよ。……『焼きバナナ』はお好き?」

           スッ

           「今ならまだ、焼き林檎に変えられましてよ。
             『どっちも』というのは贅沢過ぎますもの」

フルーツ二つを掲げて見せる。選択の余地を与え、『全部勝手に決めてる』感を軽減する。

928『ペイズリー・ハウス』:2018/07/29(日) 23:52:41
>>926-927(ALL)

>いつからここにいるの?

カンナ「うち達は1日まえから此処にいるぞ! でも、普段は別の
幼稚園で皆と一緒に遊んだりしてる」

まつり「わたくしも、カンナさんもくぬぎさんも同じ幼稚園ですわ
三人とも、同じクラスですけど。あまり、くぬぎさんは外で
遊ばない方ですの」

どうやら、アオキも含めて夢見ヶ崎と天雨が来る前日から泊っているようだ。
 そして、くぬぎは普段から内向的ではあるようだ。

>『シナモン』は美味しく召し上がれて?

カンナ「あんま食った事ないなー。でも何事もチャレンジだっ!」

まつり「私はシナモンは好きですわよ。やはり、淑女としての嗜みですもの」

シナモンが淑女の礼儀に合うかはともかく。二人ともオッケーだ。
焼きバナナにも文句は言わない。

929夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/30(月) 00:33:11
>>927
>>928

「――いちにちまえ??」

これは予想外だ。
もっとずっと前から、ここにいたのかと思ってた。
まさか、自分達とほとんど変わらないタイミングで来ていたとは……。
これじゃあアオキのことを聞いても大した情報は得られないかもしれない。
まぁ、いちおうきくんだけど。

「『シンショウヒツバツ』??また『あんごう』かー。
 さいきん、はやってんの??」

子供達を見守りつつ、サトリの手際を眺める。
彼女の手腕に任せた以上、こちらから特に言うことはない。
せきにんをもってあじみはするけどな!!

「『シナモン』??うんうん、へーきへーき。
 だいじょうぶっていうか、どっちかというとスキなほうだし。
 えんりょせずいれていいよ〜〜〜」

聞かれてもいないのに、どさくさに紛れて一緒に答えた。
このまま順調に進めば『焼きバナナ』で決まりそうだ。
それを思い、心の中で密かにほくそ笑んだ。
じつは――わたしの『こうぶつ』なのだ!!
さくせんせいこう!!フハハハハ!!

930天雨 サトリ『10cc』:2018/07/30(月) 01:16:40
>>928(GM)
>>929(夢見ヶ崎)

「えっ…………」

(恐らくは『親元に何か事情があった時』だけここに泊まりに来ているのかしら?
 …………よく考えれば『まつり』さんの家が伝統ある『名家』という時点で、
 外部に娘を全て任せているはずありませんわね。つまり、ここは『託児施設』か)

     (……だとすれば方針を変えた方が良い気がしますわね)

「昨日……それより前に、こちらに来たことはございまして?
 アオキさんも含めて、この場所には慣れたようですもの……」

ここも『園』なので、園児と言う言葉の意味を捉え間違えていた。
ここで育っているなら別だが、普通に幼稚園で育っていて、
普通に普段は家に帰っているなら過度な『教育』は不要だろう。
彼女らには彼女らの先生がいて、それぞれの人生があるのだから。

「暗号ではなく――――いえ、『褒める』『叱る』をしっかりやる。
 つまりはそういう事ですわ。褒めるというよりは『報酬』かしらね?
 そして、流行っているというよりは『流行るべき』システムと言えるでしょう」

それとも『スタンド使いとしての教育』をすべきなのだろうか?
しかし、夢見ヶ崎は知らないが自分はその分野では『若輩者』だ。

「では、シナモンはしっかり使わせていただきますわね。
 無くたっていいけれど、味の深みが全然違いますもの……ああ!
 一応、少しだけ使っていないものも作らせていただきますから、
 もし苦手ならカンナはそれをお食べなさい。甘くて美味しいですわよ」

               ガサッ

とりあえず今は焼きバナナを作ってしまう事にしよう。
宣言通り、シナモンを掛けないものもいくつか焼いておくことにする。

931 『ペイズリー・ハウス』:2018/07/30(月) 19:13:07
>>929-930(ALL)

カンナ まつりの説明から、三人とも『託児所』的に
この幼稚園に酷似した大き目の施設で過ごしてる事が明らかになった。
 そうなると、この施設全体の規模が大きめで完全に幼稚園そのものの
模様である事も少し不思議ではある。元々、幼稚園だったが立地条件など
問題点があり、今は特定の相手の預かりとして使用してる線もあるが。


>それより前に、こちらに来たことはございまして?

カンナ「うち、3回!」

まつり「わたくしは4回ほど。アオキさんは殆ど自分のことを
話さないですけど、手慣れてますし何度か来たことあるのでは?
 くぬぎさんは、解りませんわ。昨日来たときはソワソワして
あちこち一人で歩いてた気もしますけど」

 まつりは、この施設の常連に近く。カンナも同じほど
アオキは不明だが、歳も上でか施設内に詳しそう。
くぬぎは、初心者近い事が話からわかった。

   ジュワァァッ

 焼きバナナが完成する。複数シナモン入り、他はなし

 カンナ「おー! 良い香りっ」

 まつり「紅茶が欲しくなりますわねー」

 二人共、その出来栄えを頷いて天雨を賞賛している。

932夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/30(月) 22:46:12
>>930
>>931

「へー」

何度か来たことがあるなら、情報を聞き出せる期待は残る。
どうやら初めて来たらしいくぬぎも、そこそこ話してくれたのだ。
まつりとカンナからは、より実入りのある情報が聞けるかもしれない。

「じゃあ、はやらせようぜ!!その『シンシュウミツバチ』ってやつ。
 ことしのりゅうこうごたいしょうにスイセンしよう!!」

勢い任せの冗談を言いながら、頭の中では他のことを考えていた。
まさか一時的に預かるだけの場所だったとは。
あのヒト、そこらへんのコトなんもせつめいしないんだもんな〜〜〜。

いままで『ほぼさん』のつもりでやってきたけど、
あんまりハリキリすぎないほうがいいか??
でも、いきなりタイオウかえるのもつめたいしなー。
まぁ、そこらへんは『アドリブ』でやってけばいいでしょ。

「よし!!まず、わたしが『あじみ』をしてあげよう!!
 『せきにん』をもって!!」

「そう――『せきにん』をもって!!」

     ムシャッ

『責任』を強調しつつ、フォークを手にしてズイと前に出て、
シナモン掛け焼きバナナを口に運ぶ。
豪快に食べたいところだけど、自重して端の方を切り取って食べよう。
――さて、おあじは??

933天雨 サトリ『10cc』:2018/07/30(月) 23:43:31
>>931(GM)
>>932(夢見ヶ崎)

「そう――――3、4回ですのね。
 どうりで、お慣れになっていますわ」

(つまりまつりさんはアオキさんとここでは初対面。
 ……よそで以前に会ったことがないのだとすれば、
 新しい情報元としてはあまり、期待できませんわね)

以前からの知り合いなら違和感がある言い方だ。
とはいえ一日分でも自分より長くここにいるなら、
何か聞けることはあるだろう。当たり障りのない趣味とか。

「流行語とか、そういう流行りでもないのだけれど……
 いえ、まずは大衆に知らしめることこそ重要かしらね」

真面目な顔で言っているが、ほぼ冗談のつもりだ。

「ふふ……ざっと、こんなところかしら」

焼きバナナの出来栄えは自信あり。

「ああそうですわ、どうせですもの……
 さっきの紅茶の残りを飲んでしまいましょう。
 三時のおやつが和風なら、あまり合いませんし」

    「味見は一つだけでしてよユメミガサキさん。
     ……それで、いかがかしら? お味の方は」

さて、それが終わったらすぐにくぬぎのもとに持って帰ろう。
調理に時間がかかる物ではなかったが、やや待たせているし。

934『ペイズリー・ハウス』:2018/07/31(火) 20:42:22
>>932-933(ALL)

この施設が、託児所として使用されており。園児三人とも
一時的に、この施設に遊んで過ごしている事に対して説明不足も
あってか少々色々な思いが過る。
 それでも、この子達は特殊な力をもっていて日常生活では他の子に
色々と気遣う部分もあるだろうし、力を思う存分に開放しても誰も
注意しないでいられる平穏な場所も必要だろう。そういった意味で
彼女たち三人、いや四人が短い間とはいえ楽しく過ごせるように
二人が手伝う事は、とっても大事な仕事だ。

夢見ヶ崎はシナモン入り焼きバナナを味見する。
 脳内を駆け抜ける甘味 口の中を、焼いたバナナの芳香とシナモンの
ハーモニーが……とかの料理バトル漫画的な描写が行われたかともかく
皆で食べられる味な事は太鼓判を押そう。

天雨も、さきほどピザを食べる時に使ったミルクティーを間食の
飲み物にして、四人は遊戯室に戻る。

 「……」 カキカキ

くぬぎは、量も量で少量だった為すでに食べ終えていた。遊戯室に
備えている使い終わったらしい除菌ティッシュを食べ終えた皿と共に
テーブルの端に置いていて。クレヨンで画用紙に何かお描きをしてるようだ。

 「……ぁ  ぉか……えり」

 戻って来た四人に、ぼそぼそと呟く。

935夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/31(火) 22:18:45
>>933
>>934

「――うめえ!!」

シンプルかつストレートに、一言で今の感想を表現した。
本当なら、もっと詳しく分析したいところだったが、
今は『超味覚』を使っていない。
本体自身の味覚だけで言うなら、大体こんな感じになるというワケだ。

だけど、みよ!!このまばゆいばかりの『スマイル』を!!
くちさきだけの『コトバ』であらわすよりも、
はるかに『ゆうべん』にものがたっているではないか!!
ところで、『ゆうべん』ってなに??

「ただいま!!おいしいものもってきたよー。
 なんと!!サトリちゃんとくせいの『やきバナナ』のとうじょうです!!
 ジャジャン!!」

「あと、サトリちゃん――くぬぎちゃんのコトはまかすから」

くぬぎに元気よく答えた後で、サトリの後ろに回って小声で伝える。
ここからは選手交代した方がいいだろう。
くぬぎの相手はサトリに一任し、
自分はまつりとカンナの相手に専念するつもりだ。

「そんじゃ、たべよー。
 たべたら、みんなでおかたづけしようねー」

行く前にも言ったセリフだが、忘れられていても困る。
念のために、もう一度だけ言っておこう。
この状況で最も注意すべきはカンナだ。
また彼女が全部食べてしまわないように、皿からは目を離さない。
ついでに、ゴミとか片付けるべきものをチェックして、
速やかに後片付けできるようにしておきたい。

936天雨 サトリ『10cc』:2018/08/01(水) 02:17:42
>>934(GM)
>>935(夢見ヶ崎)

「あら、あら、あら……! それはよろしくってよ」

「それだけ美味しいなら、問題ございませんわね。
 それじゃあさっそく部屋に持って帰りましょう、
 きっとくぬぎさんが今か今かと待ちわびていますわ」

          フッ

眩い笑みの夢見ヶ崎を見て、勝ち誇りの笑み。
俗な言い方ではあるがいわゆる『どや顔』という物だ。
己の家業はパティシエールの分野ではないとはいえ、
近い分野で他人を喜ばせられた自分の才には笑顔も出る。

「……カンナとまつりさんはお任せしますわよ」

夢見ヶ崎の言葉に同じく小さな声で返し、頷く。

「さて! お待たせいたしましたわね、くぬぎさん。
 ただいまご紹介にあがりましたけれど、『焼きバナナ』のお時間ですわ。
 ところで――――くぬぎさん、『シナモン』はお好きかしら?
 焼きバナナなのだけれど、振っていないのと振っているのがありますの」

代名詞は使わず、名前を呼びかける。
意味があるかは人次第だが『名前呼び』は親近感に繋がりやすい。

まつりとカンナの事は任せたので、今は意識から外している。分担するなら、しっかりとだ。

937『ペイズリー・ハウス』:2018/08/01(水) 23:41:12
>>935-936(ALL)

夢見ヶ崎は、特にカンナに対し意識を配りつつ、くぬぎの相手は
天雨へと任せる。不公平にならないように、全員と交流出来る
ようにするのは後々役立つ事だろう。

 天雨は自信作の焼きバナナを、くぬぎの前に差し出しつつ聞く。

>『シナモン』はお好きかしら?

 「……ぇ……と。よく……わかんない」

余り焼きバナナ自体、食べた事がないのだろう。
一切れ、ゆっくりと咀嚼して味わって。

 「……美味し……ぃ。ありが……とう」

 そう、微かにだが顔を綻ばせて お礼を告げた。
天雨と夢見ヶ崎の作戦は、ひとまず成功したと言えるだろう。

 
カンナ「さーて 鬼ごっこもしたし 飯も食ったし
次はなにしよっかなー?」

まつり「あぶない事は止めるようにと言われましたしねー」

カンナ「じゃあ 裏の森にでもいってみる? おやつ食ってから」

まつり「それは良いですわねぇー」

 天雨とくぬぎが、仲を深めてる間に。園児二人は
裏手の木々が生い茂ってる場所に行く計画を立てる。

地理は、この二人が詳しいかも知れないが。子供二人で行かせるのは
無茶ではある。行くのを制止するのしろ、同行するにしても
アオキが誰かが一緒に付いていくべきだろう。

938夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/08/02(木) 01:03:00
>>936
>>937

(うんうん、リアクションはじょうじょうだ。よしよし)

チラリと横目で見て、くぬぎの反応を確認する。
あとのことはサトリに託そう。
こっちの二人が、また何かしようとしている様子だ。

「おっ、いいねぇ〜〜〜。さんにんでいこうぜ!!」

      チラッ

さりげなく二人の会話に交ざって同行を宣言しつつサトリに目で合図する。
くぬぎをサトリに任せた以上、ここは自分が対応するべきだ。
もし見失ったとしても、『位置』は分かる。

(――ただし、おかたづけがおわったあとでね)

そして、みんなが食べ終わった段階で後片付けを始めよう。
自分が片付ける姿を見せることで、
先程の言葉を子供達に思い出させるのだ。
こういうのを何回も口に出して言うのは嫌われる。
だからこそ、言葉ではなく行動で示す。
子供達が、自分から自然と動いてくれるような状況を作り出す。

それも終われば二人は森へ行くのだろうから、自分もついていこう。
この施設の周辺を知っておくという目的もある。
森に着いた時は、二人の様子を見ながら現地の状況も頭に入れておこう。

939天雨 サトリ『10cc』:2018/08/02(木) 02:52:51
>>937(GM)
>>938(夢見ヶ崎)

「ああ良かったですわ……どういたしまして。
 貴女方を喜ばせてあげられるのが何よりですもの」

          フフ

「また、今日なり明日なり――――お菓子を作らせていただきますわ。
 もし次のもお口に合いそうなら、その時はまた召し上がってちょうだいね」

まだ『アオキも巻き込みます』とは言わない。
くぬぎを加担させるのはハードルが高いし、
あまり『なんでも計画済み』と誤解されたくはない。

・・・まだ考えが及んでいない部分も多いわけだし。

(森……ユメミガサキさんにだけ任せていいのかしら。
 まあ、無理にくぬぎさんを連れて行くこともないですわね、
 森歩きは体力を使いますし、今日はもう運動はしたのだし)

「くぬぎさん、私達は『この後』どうしましょう?
 一緒に何か――――部屋の中での遊びでも?
 それとも、私たちもお外へ出かけましょうかしら。
 まだ天気がよさそうですもの、森林浴も良いでしょう」

        「私は文武両道なのでなんでもオッケーでしてよ」

                  「何もしない、でも」

くぬぎを縛る気はないので、一緒に森に行く選択肢も与えておく。
何もしないつもりは流石に無いが、くぬぎがそうしたいならそれでもいい。
実際にはお喋りの時間を確保できるし、この施設の背景に迫れそうだ。

まあ、とりあえずは片づけをしてからだし、その間に自分でも考えておくけど。
全員がちゃんと食べ終わってから、率先して片付けに動く。子供達の片付ける分は残して。

940『ペイズリー・ハウス』:2018/08/02(木) 20:43:02
>>938(夢見ヶ崎PC)

カンナ「裏の森には、少し広めの川があるんだ! 泳ごっ!」

まつり「その前にゴミ捨てですわっ」

どうやら、小川が存在するようだ。カンナが率先として泳ぎに誘う
水着が用意してる場所は少々不明だ。普通ならロッカーにあるだろうし
『事務室』が可能性が高い

>>939(天雨PC)

 くぬぎに対し、貴方は微笑みつつ声をかける。
少女は、ボソボソと小声ながらも 楽しみにしてる と言う
内容の発言をした。好感触は得たようだ

 「外……行く」

 最初は、殆ど自分の意思を示さなかったが。鬼ごっこから
おやつの時間まで、気にかけてきた事は無駄ではない。
 くぬぎも、段々と自己主張が出来るようになってきた。



 三人とも、各自で自分が使った容器なりゴミ袋へ入れる。
最後に近くにある洗面台で手を洗って一緒にごちそうさまをした。

カンナ「そんじゃー 出発だ! 大冒険が待ってるぞ!」

まつり「虫よけスプレーが欲しいですわねぇ」

くぬぎ「……ん ぼう……けん」

 三人とも、日除けの園に置いてある帽子を被り外に出る用意は出来た。
あとは、出掛ける旨を。もう一人に伝えるべきだろう。
 もしかすれば、気が向いて一緒に森林浴に行く可能性もある。

941夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/08/03(金) 00:32:41
>>939
>>940

「よし!!じゃあ、よにんでしゅっぱつだ!!」

そういう流れになったっぽいので、そういうことで。
別に泳がなくても、水に入るだけなら裾を持ち上げるだけで済む。
小さい子供が泳ぐくらいだから、そう深いわけもないだろうし。

(でも、まぁいちおうみとくか。どうせアオキもそこだろうし)

「だけど、しゅっぱつのまえに――
 ちゃんといってきますっていわなきゃね!!」

「ほら、みんないこ!!」

三人を促して事務室に向かいたい。
別に一人で行ってもいいが、こういうのは子供の口から言った方がいい。
こちら側の数が多ければ、
それだけアオキを引っ張り込みやすかろうという狙いもある。

「これから、みんなでもりのほうにいってくる!!」

到着したら、まずアオキに伝えておく。
そして、水着がありそうなロッカーを探す。
見つけたら、中を調べてみよう。
なくても別に困らないけど、あったらあったで使ってもいい。
イケてるやつがいいな!!

942天雨 サトリ『10cc』:2018/08/03(金) 00:55:56
>>940(GM)
>>941(夢見ヶ崎)

「お外ですわね、それじゃあ片付けたらお準備しましょう」

(四人――――私は『残るべき』という事かしら。
 それとも自分を数に数え間違えただけか、
 ユメミガサキさんくらい思慮深いと難しいですわね)

施設にアオキ一人を残すのもどうかと思うが、
仕事内容には反していないし、別に遠出でもない。
反応にもよるが、少なくとも挨拶には全員で行こう。

「用が出来たので早速お邪魔いたしますわよ。
 虫除けスプレーの備蓄は御座いますかしら?」

この季節の森だ。真剣に欲しい。

「それと――――」

「何か森歩きで気を付けた方が良い事は御座いまして?」

            「虫とか、動物とか、地形とか。
              あるいは、逆にお勧めの散歩道とか」

熊やイノシシがいる、なんてことはまずないだろうが、
蜂が巣を作ってるとかそれくらいでも十分危険なのだ。
アオキが知らないなら別にそれは仕方ないので気にしない。

言外に森林浴に誘っているのだが、断る余地は与えておこう。

943『ペイズリー・ハウス』:2018/08/03(金) 22:32:29
>>941-942(ALL)

『しゅっぱつだー!』

夢見ヶ崎は四人で出発進行と声をかける! この場合、天雨を含め園児達の
数字を指して自分を除外したと考えるのが天雨の疑問の回答になるだろう。
 三人も(くぬぎは小声だが)元気に応答して事務室に入る。
アオキはパソコンから軽く目線をずらし、薄い表情で貴方たちに視線を
向ける。暇そうではあるが、特別に介入もしなさそうな雰囲気だ。
夢見ヶ崎は元気に森へ行くと告げる。
天雨は虫よけスプレー及び、地形や危険な野生動物や昆虫について聞く。

「……ぁ? あー、森ね。気を付けて行ってきてね」

直接的に勧誘した訳でないからか、アオキは五人で森林浴に行くと
判断したようだ。誘ったら行く気になるかは……また、そこは
心の機微であり何かあちらにもメリットがあれば行くだろう。

夢見ヶ崎が開けたロッカーには、最新式のビキニの水着が!!
……ある筈もない。子供用の水着は収納されてる。
その仕草に、少し怪訝そうにアオキは声をかける。

「なに、あっちの三人はともかく。そっちも泳ぎたいの? 
濡れてもいい短パンは、端のロッカーにあるけど。本格的に
泳ぎたいとかなら、注文するしかないんじゃない?」

 園児達が泳ぐ服は存在するが、大人用の水着は置いてないようだ。
水遊びする時の為に備えている、保育士用の作業着になる短パンや
シャツなどはあるようだが、それで泳ぐのは微妙な気分になるかも。


>森歩きで気を付けた方が良い事は御座いまして?

「確か、小川があるんだけど。その奥となると、蜂の巣があったかな……
川まで良く歩く人もいるし、ある程度 そこまで道は均してる筈
 熊は出ないけど、キツネを偶に見かけるみたい。まぁ あっちも
用心深いし、こっちから触ろうとしなきゃ近寄らないよ」

これから少し泳ごうとする川の奥、そこに蜂の巣はあるようだ。
キツネに対しても、少し警戒はしておくべきだろう。

アオキは、説明を終えると引き出しから虫よけスプレーを二本取り出し
天雨の近くの机に置いた。

944夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/08/03(金) 23:44:35
>>942
>>943

「……『ごにん』でいこうぜ!!」

だれか、いま『よにんで』っていった??
だれだろーなぁ〜〜〜??
すくなくとも、わたしじゃないぞ??

「まっさか〜〜〜。ちょっとかくにんしただけ」

そりゃそーだよな!!
しってるさ、んなこたぁ!!
いちおーだよ、イチオー!!

「サンキュー、じゃあいってこよう!!」

「そのまえに――はい!!うごかないで!!」

   プシュー 
         プシュー

虫除けスプレーを一本取って、事務室を出よう。
それから、まつりとカンナに虫除けをしておく。
森に着いた後だと、すぐに走り出してしまうことも考えられる。

945天雨 サトリ『10cc』:2018/08/04(土) 00:30:44
>>943(GM)
>>944(夢見ヶ崎)

(言外では向こうから乗ってくる事はない、か。
 まあ当たり前と言えば当たり前だけれど、
 今口に出して無理に誘っても仕方ありませんわね)

くぬぎについても考えていた事だが、
森歩きはそこそこ体力を使う事だ。

行きたくもないのに無理に連れ出す気はない。
連れ出して向こうに何か得があればいいのだが、
彼女の好むものが分からない今、それも分からない。

「ハチの巣は特に気をつけますわ。
 教えてくださってありがとうございまし」

(川までよく歩く人? ……普段いるスタッフかしら?
 それとも近隣の住民とか? 今は関係ないかしらね)

     (狐は……カンナの動向には気をつけましょう)

と、机に置かれたスプレーに気づく。

「あら! 二本もあれば間に合いそうですわね。
 重ねて礼を言わせていただきますわ、ありがとう。
 ……さあ、くぬぎさん。出る前に虫除けをしますわよ」

           プシューーーー

部屋にスプレーの匂いが籠らないよう、
入り口に近い所か、廊下に出てから振りかける。

「それじゃあ行きましょうか、皆」

「行ってまいりますわ、アオキさん」

それから、自分にもだ。露出が少ない恰好だが、
首や手指には欠かせない。蚊にやられて痒くなると嫌な部位だ。

そういえば今は何時だろうか? おやつ作成の都合、その前には帰りたいが。

946『ペイズリー・ハウス』:2018/08/04(土) 22:22:07
>>943-944(ALL)

「それじゃあ気を付けて」

アオキの素っ気ない見送りの言葉を受けつつ五人は外に出る。
嵐は明日。本日は、それを感じさせない暑い快晴だ。

時刻は大体、お昼の二時になる手前。おやつが三時だとすれば
まだ一時間は優にあるので、散歩するには十分だ。

カンナ「今日は暑いから目いっぱい泳ぐぞー!」

まつり「私は綺麗な石を見つけたいですわっ。
ガーネットなどあるかも知れませんもの」

 虫よけスプレーを、目をぎゅっと瞑りつつ浴びた三人は。
水着を各自ロッカーから持参して、他にも小さめのバックを提げたり
日除けの帽子を被り、森を意気揚々と歩く。

 虫よけスプレーもした為、幾らか飛び交っている蠅なり見かけるも
刺される心配は今のところない。

 『川だー!』

 歩いて数分して、小川が見えた。大体幅が4〜5mで三人の子供達で
膝より少し上に浸かるぐらいの深さだ。
 更に下流に行けば、泳ぐぐらいの深さにはなるだろう。

  
 ――カサカサ……

 三人が、楽しく水を掛け合おうとしてる奥の茂みで物音がする……。

947夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/08/05(日) 01:03:10
>>945
>>946

「――んん??」

たしか『なんかでるかも』とかいってたっけ??
ひとりはこどもたちをみて、
もうひとりはまわりにちゅういするっていうのもアリか。
とりあえず、いまは『アリス』がちゅういするやくをやろう。

   ドギュンッ

『ドクター・ブラインド』を発現し、出てくるかもしれない何かに備える。
音までの正確な『距離』と『速度』も、これで分かるだろう。
ついでに、近くで『獣の臭い』がするかどうかも確認する。

「……サトリちゃん、みんなはまかしたよ」

今の内に、サトリに一声掛けておく。
彼女には子供達の安全確認を頼もう。
もし茂みから何か出てきたら、『ドクター・ブラインド』で対処する。

948天雨 サトリ『10cc』:2018/08/05(日) 01:26:40
>>946(GM)
>>947(夢見ヶ崎)

「綺麗な小川ですわね。自然が豊かで何より」

散歩には実に適しているコースだ。
溺れるような深さでも無いのも、良い。
明日以降『台風』になるならそこは心配だが。

「下流に行き過ぎると深くなりますから、
 三人とも、そこは気を付けてくださいまし」

すぐに川に入ったらしい三人に注意はしておく。
勿論口だけではなく、すぐ止めに入れる位置に待機。
下流方向と子供達の間を遮る様な位置なら、なおよい。

>              ――カサカサ……

さらに、怪しげな茂みからの物音。
極力表情は変えず、夢見ヶ崎に頷く。

「承りましたわ――――無理はなさらないように」

              ズギュン

『10cc』も発現しておく。念のため、というやつだ。

949『ペイズリー・ハウス』:2018/08/05(日) 17:06:00
>>947-948(ALL)

貴方たち二人はスタンドを発現し、森の茂みから出てくるだろう
何かに対し警戒する。

出てくるのは、話しに出て来た狐か。または、もっと恐ろしい
野生の獣か何かが……。
 距離は六メートル、そして匂いだが……強い『フキ』の香りだ。

  ――がさり

「おんや、なんや水が跳ねる音がさわがしーとおもうたら。
めんこい わらしが五人もおるでねぇか」

 と、出てきたのは割烹着を着て、頭に頭巾をつけた老婆。
腰にフキを提げた袋を持ち、いかにも山菜取りに来たと言う感じの服装だ。

 水浴びしていた子供達も、それに気づくと三人とも
挨拶をする。それに、皺くちゃの目を細めて老婆は挨拶を返す。
どう見ても、地元の人間で一般人だろう。
 
 「園の子かぇ? 今年もめんこい子が来てるんだなあ。
よけりゃあ、フキわけたるよ」

 そう、年長者の貴方達二人に。年齢から少しおぼつかない手で
フキを手渡そうとする。

 老婆は五人を見渡すと、少しだけ口をすぼめ聞いてくる。

 「今年は過ごす子らが少ねーんだな。みんな、他所に行ってるんか?」

……どうやら、この老婆は『ひそひそ星の園』について
多少なり事情を把握している人物のようだ。

950夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/08/05(日) 19:42:54
>>948
>>949

「おん??」

なーんだ、ふつうのニンゲンかー。
いや、まてよ……。
キツネがヒトをばかしているのかもしれない!!
でも、それだと『ドクター』にひっかからないワケがないし。
やっぱ、ただのニンゲンか??

「あ〜〜〜、ありがとありがと、どもども」

とりあえずフキは受け取ろう。
しかし、スタンドは解除しない。
この老婆とは別に、何かしらの動物が飛び出してくる可能性もある。

「さぁ??
 わたしら、さっききたばっかりだから、よくしらないんだー。ねぇ??」

サトリの方を振り返りつつ、言葉による『パス』を出す。
この老婆からは有益な情報を聞き出せそうだ。
こういうのはサトリの方が向いてそうだし、後は任せる。

951天雨 サトリ『10cc』:2018/08/05(日) 23:38:13
>>949(GM)
>>950(夢見ヶ崎)

知らない人間から食べ物を貰うな、と言うのは常識だが、
こういう『田舎の親切』みたいなのは断りづらいものだ。

「めんこいとは照れますわね、言われ慣れてませんから……
 ああ、お騒がせして申し訳ございませんわ、それに良い蕗まで」

               ペコォー

         「感謝いたしますわ」

深く頭を下げ、蕗を受け取っておく。
都合上『10cc』は解除する事になるが仕方がない。

「ええ、園に泊まらせていただく事になっていますの。
 ……あら、これでもけっこう少ないんですのね?
 私、こういった『お泊まり会』の経験はあまりなくて。
 ええ、それに来たばかりなもので、普段のここを良く知りませんの」

   「もしよければ去年のお話を聞かせていただいてもよろしくて?」

年寄り――――それも自ら話しかけてくるタイプの年寄りは、
話し相手を欲している場合が多い。傾向に過ぎないが賭ける価値はある。

その間の子供の面倒は、夢見ヶ崎が見てくれるか、子供たちも話に混じるか。
どちでもいいが現時点では視線を時々向け、危ない事をしていないか警戒する。

952『ペイズリー・ハウス』:2018/08/08(水) 20:06:00
>>950-951(レス遅れ大変失礼しました)

夢見ヶ崎はスタンドを出しつつ言葉のパスを天雨に。
 天雨は、とりあえず持ち前の超能力如雨露を解除して質疑応答を行う。

皺くちゃの老婆は、ゆっくりと上下に首を振りつつ
『とりあえず飴舐めねぇ』と、子供達に缶ドロップを幾つか渡して
園児達が一礼しつつ舐めてる間に話始める。尚、二人にも飴は渡すだろう

「去年はなぁ、大体15かそこらがおったなあ。そりゃあ沢山よ
男の子も結構多くてなぁ、わたすと じっさん(お父さん)の
田んぼの手伝いもしてくれてのぉ、孫がいっぺんに出来たようで
嬉しかったわぁ」

そう、朗らかに老婆は笑う。

「そんでも、わたしゃあ良くても 暮らしてる子らは親なしだぁ。
みんなして今はいねぇって事は、引き取られたって事んだけど
わけぇのに、不憫なこっとよ」

 ……どうやら、老婆の話を簡潔に纏めると。
『ひそほそ星の園』は『孤児院』として使用されていたようだ。一年前は

「おめぇさんら、園の育ちじゃねーんだべ?
なーんも言わんくても、長い事此処で暮らすと雰囲気でわかんべね。
 親は大事にすたらばいかんよぉ。
わたしゃあ、もーちょい先の家でいっつも田植え以外は暇しとるから。
よけりゃー何時でも来っとけ。餅ぐらいは御馳走すんべ」

もーすぐ じっさんが迎えにくるわぁ。と、老婆は告げてゆっくり
上流のほうへ歩いて行く。暇な時にでも遊びに来なさいと
社交辞令を告げて、その背は遠ざかる。
勿論、老婆の足並みなので何か用事があれば直ぐ辿り着いて質問できる。
 あと、森の常連なので帰り道は心配する事はないだろう

953夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/08/09(木) 14:23:08
>>951
>>952

(――あ)

飴を渡す老婆の動作に注意を払う暇もなかった。
まぁ、まさか毒入りってワケでもないだろうし。
子供達の様子に変化がないなら、それでいいか。

「ふんふん」

老婆の話を聞いて合点がいった。
元は孤児院だったとすれば、建物の大きさも納得できる。
道理で、人数の割には規模が大きすぎると思った。
元々いた子達がいなくなったが、施設を遊ばせておくのは勿体ない。
だから、今は託児所として使っているのだろう。

「うんうん!!みんな、パパとママはだいじにしようぜ!!
 わたしとおばあちゃんとやくそくだ!!」

(ん〜〜〜??)

しかし、そうなると気になるのはアオキのことだ。
彼女は一体いつからいたのだろうか?
もし、園が孤児院だった頃からいたのなら、彼女は孤児ということになる。

「ねぇねぇ〜〜〜、きょねんのハナシなんだけどさぁ〜〜〜。
 11さいか12さいくらいのオンナノコで〜〜〜、
 ミミに『こういうの』つけてるコいなかった〜〜〜??」

立ち去っていく老婆に向けて、イヤホンのジェスチャーをして見せる。
もし老婆が彼女を見かけていたなら、その時もイヤホンはしていただろう。
この質問で、アオキが一年前にもいたかどうかを特定したいところだ。

(ってなカンジできいてみたけど、どうかな??)

そんな感じの意思を込めたアイコンタクトをサトリに送る。
子供達の様子にも注意しておこう。
不意に姿が見えなくなるということもありうる。

954天雨 サトリ『10cc』:2018/08/09(木) 21:53:26
>>952(GM)
>>953(夢見ヶ崎)

(流石に、『知らない人に物をもらうな』とは言いづらいですわね。
 他ならない私が蕗を受け取った以上『説得力』に欠けてしまうし、
 老婆と子供は『泣き落とし』がある……私が悪者にされかねませんわ。
 それも織り込み済みの行動なら……そんなの防げませんわね、
 そこまで慎重な策を練る理由も分からないし、考えないでおきましょう)

(……『異物混入』を警戒しなくても賞味期限切れの可能性はあるし、
 私はこの場では食べないでおきましょう。リスク回避は必要ですわ)

それより、この老婆には謎がある。

あそこが『孤児院』だったと言うのは話の流れからわかるが、
では今はなぜ、方向性を変えて『託児施設』になったのだろうか。
逆なら分かるが――――孤児たちは引き取り手がいないから院にいたはず。

(なぜ15人近くの孤児たちが、そうも一斉に引き取られたのか。
 孤児院の卒院はたいてい、高校生くらいだと思うけれど……
 話からして去年いた子供たちはまだ『児童』のような年齢。
 ……『託児施設にする必要があった』からか、それとも逆で、
 引き取られたから『託児施設として再利用している』のか……)

            (この話、とても『キナ臭』くってよ)

あるいは、アオキなら――――何かを知っているかもしれない。
その15人の中に混じっていた可能性もある。むしろ濃いだろう。

(……もっとも、謎を解き明かすなんて『探偵』染みた事は仕事ではないけれど。
 下手に藪を突いて蛇が出れば、子供達のお世話にはかえって『悪影響』ですものね)

         (とはいえ……このお婆様に聞く分には問題も無いでしょう)

子供たちにはさっきから視線を向けているので、妙な動きがあればすぐわかる。
夢見ヶ崎のアイコンタクトに頷きを返して、自分からは特に質問はしない。

「髪が茶色い子ですわ。ああいえ、去年は黒だったのかもしれないけれど」

アオキの特徴をもう一つ付け加えるくらいのサポートはしておく。
この環境からして、髪を染めた可能性はそんなにないとは思うが――化粧っけがあった。

955『ペイズリー・ハウス』:2018/08/09(木) 23:11:33
>>953-954(ALL)

>11さいか12さいくらいのオンナノコで
ミミに『こういうの』つけてるコいなかった?

>髪が茶色い子ですわ。ああいえ、去年は黒だったのかもしれないけれど

立ち去りかけた老婆は、振り向いて数秒考えてから
あぁ、と理解しえた顔つきで口を開いた。

「アオキちゃんなぁー。そっかぁ 今年も来てんだべなぁ
大人しい子で、他の子らの後ろにひっ付いてで めんこい子だよぉ」

……どうやら、一年前のアオキは。くぬぎのような感じで
今とは違って、人見知り的な子だったようだ。

「……あぁ、んでも あの子は親なしじゃねー筈だったべ。
なんや、事情あるらしくて園には来てたっぺけどね。
まー、こんな婆に全部打ち上げるなんて期待もせんかったし
元気に わらし(童)は過ごしてりゃあ それでえぇからな」

新たに情報も出た。アオキは、孤児ではないが やはり何かしら
背景に事情があるのだろう。園に定期的で過ごしてるようではある。


カンナ「んー! いっぱい泳いだー! また腹減ってきたっ。
飴だけじゃ足りんっ」

まつり「アフタヌーンティーのお時間ですわー!」

くぬぎ「……おや……つ」

 三人も、水浴びして すっかりと運動を終えたようだ。
そろそろ、園に戻ってもいい時間だろう。

ひそひそ星の園には、まだ幾らか謎がある。
 その事情を握るのは、やはりではあるが年長者の『アオキ』か
または、君達に世話役を頼んだ、あの砂金(イサゴ)の婦人だろう。

956夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/08/10(金) 00:15:58
>>954
>>955

「??????」

アオキが孤児じゃないというのは予想外だった。
ハッキリいって、サッパリわからん。
孤児だから孤児院にいるのは自然だ。
孤児じゃない子が託児所にいるのも納得できる。
だけど、孤児じゃない子が孤児院にいたというのは明らかにミョーだ。

(アオキがいたころから、コジインけんタクジショとしてつかってたのか??
 それとも、イエにもんだいがあるから、ここにいるとか……)

今の時点でも、可能性はいくつか思いつく。
だけど、どれだけ考えてもただの推測でしかない。
やめよう、アタマいたくするだけだし。

(いまできるコトは……さんにんにアオキのコトとか、そのたもろもろきく。
 あとは……『アイツまち』だなー)

アオキについては子供達から情報を得る以上の作戦は思い浮かばない。
今アオキに当たってみても、せいぜいスルーされるくらいがいいトコだろう。
最悪、印象を悪くすることもありうる。
既にそれなりに色々あったが、まだ初日なのだ。
まだそこまで必死になるような場面でもない。

(たしか……『ふつかめ』にくるんだったなー。キンちゃんは)

アオキのことはともかく、イサゴに関しては多少のアテがある。
二日目にやってくるはずの金一だ。
メールでは一度聞いたが、まだ未知の情報を持っている可能性もある。
イサゴのことは一応納得したつもりでいた。
しかし、改めて考えてみると、まだ何か出てきそうな気がする。

    オシャベリ      オシエテ
「かるくシメたら、なんかハイてくれるかも」

「――あ、おばあちゃん、ばいば〜〜〜い」

金一をどうするか考えつつ、ひとまず老婆に別れの挨拶をする。
サトリがまだ何か話がありそうなら控えておくが。
なんだかんだしてる内に、三人も満足してたらしい。

「じゃ、そろそろかえる??アモウサトリさん、ごいけんをどーぞ。
 UMAがでなかったのがココロノコリだけど。
 こんどきたときはみつけたいなー。
 ジャングルのみずべにひそむ、まぼろしのだいかいじゅう!!」

与太話をほざきながら、サトリにお伺いを立てる。
みつけたのっていったら、おばあちゃんくらいだもんなー。
いや、もしかすると、にんげんがたのUMAだったのかもしれない……!!
われわれとはことなるしんかのれきしをたどった、
きぞんのじんるいとはちがうみちのちょうじんるい……。
……ありうるな(ありえない)!!

957天雨 サトリ『10cc』:2018/08/10(金) 00:42:04
>>955(GM)
>>956(夢見ヶ崎)

アオキの事情、あるいは園の事情。
この園はどうにも気になる事ばかりだが……
謎解きに夢中にならず、世話の本分を果たそう。
もちろん――謎が世話に立ちふさがるなら、その時は。

「そう……私もそう思いますわ。子供は、元気が一番」

(アオキさんが人見知りをするタイプだった、というのは、
 それ程意外ではありませんわね。コミュ強には思えないし)

        (……けれどやはり、グイグイ行き過ぎるのは悪手。
          その点がはっきりわかったのは良い事でしてよ)

「それではごきげんよう、おばあ様。
 時間が出来たらお邪魔いたしますわ」

くぬぎにしたように、『一歩ずつ』距離を詰めるべきだろう。
老婆に社交辞令を返して、この場はその背を見送っておく。

「ええ、そろそろ戻りましょう。
 良い時間ですし、私も満足ですわ。
 ユーマ? はよくわかりませんけれど、
 危険な動物に出られても困りますもの」

すべきことが、『おやつの時間』にはある。
勿論任せるがままアフタヌーンティーでもいいのだが。

「そういえば――――皆様はどんなおやつがお好きですの?
 私、先ほどもお見せしたけれど『お菓子作り』が出来ますの。
 もちろん、プロのパティシエールや高級な既製品には劣りますが」

       「折角ですもの、皆様や夢見ヶ崎さん……
        それにアオキさんの好きな味がわかれば
          お口に合いそうな物を作って見ようと思うのですけれど」

「アフタヌーンティーをするなら、お菓子はあるに越したことはありませんもの」

強い口調ではなく、自然に――――いち提案のように切り出す。
既定路線を思わせず、子供たちの会話から思い出したかのように。『恩着せがましさ』は捨てる。

958『ペイズリー・ハウス』:2018/08/10(金) 22:43:25
>>956-957(ALL)

老婆の言葉で、ある程度の情報は得た。しかし、まだまだ。
『アオキ』の過去。それに園の背景にも幾分謎は残った。

とは言え、焦っても仕方がないし。二日目には夢見ヶ崎の
情報に長けた知り合いが来る。禁じ手に近いが、アオキを問い詰める
という やり方も存在する。もっとも、仲を深めれたほうがベストだが。

>皆様はどんなおやつがお好きですの?

天雨の言葉に、三人は一斉に返事をする。

カンナ「うちは、餡子たっぷりの鯛焼き!」
まつり「ブルーベリーが入ったケーキですわっ」
くぬぎ「…………ヨ……グ……ル…ド」

>アオキさんの好きな味がわかれば
 >お口に合いそうな物を作って見ようと思うのですけれど

それに、小首を傾げてカンナは呟いた。

「あれ? おやつは、アオキが作るんじゃなかったけ??
まー サトリの おやつにも期待してるぞ!」

……そう言えば、午前中。最初の挨拶で彼女は調理担当の旨を
それとなく告げていた。おやつも、もしかすれば用意してるかも。

959夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/08/11(土) 00:41:56
>>957
>>958

「わたし、かきごおりたべたい!!
 イチゴをたっぷりつかったシロップとれんにゅうがかかってるやつ!!
 ひんしゅは『あまおう』がいいな!!」

ふざけているように見えるが、実際ふざけている。
マジでそんなものを要求しようとは思っていない。
この場を和ませるための軽いジョークだ。
こういうのも、ちょくちょくいれていかないとね。
『ハートフルコメディ』には、シーンごとのメリハリがだいじなのだよ。

「――なーんてのがでてきたらビックリだよね〜〜〜。
 わたしのくちにあわないものをみつけるのは、
 ミネラルウォーターの『こうど』をあてるくらいむずかしいぞ!!
 ところで、ブルーハワイって、あれなにあじなんだろうね??」

会話を続けながら、三人とサトリと共に園へ戻っていく。
用意されてるなら、それを食べればいい。
まだ用意されてなければ、
そこにサトリの案を差し入れる隙間があるかもしれない。
どっちみち自分は料理できないので、大したことはできないが。
軽く手伝うとか、子供達の様子を見ておくことくらいはできるだろう。

「もしよういがおわってたら、『ケースバイケース』ってことで。
 まだしょにちだし、きょうのうちにいっとけば、あしたもチャンスあるよ。
 なんなら、『しょくごのデザート』ってことでもいいんだし。
 わたしも、それとな〜〜〜くプッシュするからさ。
 それとな〜〜〜く」

園に着く前に、子供達に聞こえないような小声で、サトリに言っておく。
あれもこれも、まだまだ始まったばかりだ。
焦らずとも、最終的に距離を縮めることができれば文句なしの成功。
そこに向けて、一歩ずつ成果を積み重ねよう。
大切なのは、今できることを精一杯やることだ。

960天雨 サトリ『10cc』:2018/08/11(土) 09:31:48
>>958(GM)
>>959(夢見ヶ崎)

「そう……作る時の参考にさせていただきますわね!」

(ヨーグルトとブルーベリーケーキは自然に両立できるけれど、
 タイ焼きは……餡子の部分だけなら取り込める、かしら?
 いや、そもそもいくら備蓄があってもブルーベリーや餡子までは……
 ユメミガサキさんのは冗談で良いんですのよね、あっやっぱり冗談でしたわ)

           (……それより)

「あらっ、彼女はおやつもお作りになられるんですの?
 それなら……私のは明日にでも回しましょうかしら。
 あまりたくさん食べても夜ご飯が入らなくなりますものね」

(『作る』……もし『手作りお菓子』なら、『私も手伝う』と言えばいいか。
 『フルーチェ』のような『インスタントお菓子』でもそれでいいとして、
 『既製品』を出してきた場合あまり変な言い方をすると嫌味になりそうですわね)

勿論手作りお菓子を出されて『明日は手伝わせて』というのは、
言い方と相手の性格によってはイヤミに聴こえなくはないのだが……
アオキにそういう『職人的こだわり』は今のところ見受けられない。
そういうのがあるなら、出てきたお菓子を見ればある程度判断出来るだろうし。

「食後のデザートはアオキさんの方針からして『食べさせすぎ』と思われそうですし、
 ここは『明日』に回すつもりですわ。どちらにせよ、彼女の好物は聞けませんでしたし」

(金一という男に頼んで食材を持ち込む……のは、その男の性格次第ですし、
 あまり著しい評判も今のところ聞いておりませんし、怪しいところですわね)

夢見ヶ崎には小声でそう返しておく。

重要なのはアオキにも食べさせてあげる事であり、
それがあまり効果的でない現状明日に回すべきと判断する。

(そして、ブルーハワイは『ラムネ』か『サイダー』と果汁の味…………
 本格的な物なら『キュラソー』と『レモン』と、……ええと、確か……
 ああ、『パイン』だったかしら……よしましょう、曖昧な蘊蓄は恥ずかしいですもの)

そしてブルーハワイの正体についても、また今度、調べ直してからに回すべきと判断した。

961『ペイズリー・ハウス』:2018/08/11(土) 22:26:20
>>959-960

貴方たち五人は、おやつの事を話題として盛り上がりつつ
園へと戻っていく。道中に、何か特別に問題が起きたりはしない。

 ガチャ

玄関へ入る。ただいまー! とカンナが先陣をきって小走りに
事務室へ向かう。しかし、アオキの返答はない。

 「あれー?? 寝てるー」

閉まっていた事務室の扉を半開きにして、カンナが素っ頓狂に告げた。

まつり「あら、本当ですの。もう、お昼寝を先にしてますのね」

 他ふたりも、事務の中を見て肯定の呟きを行う。

確かに、事務室の中で。アオキが机に腕を枕にする姿勢で
スースーと寝息を立てていた。今日は、気候がまだ良いし
ずっとパソコンを見続けるだけだったら、眠くなるのも無理はない。

パソコン画面はスリープモードだ。少しマウスを動かしたりすれば
何を見ていたかは分かるだろう。

962夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/08/11(土) 23:27:46
>>960
>>961

「ん〜〜〜??」

あの素っ気無さなら、返事がなくても不思議には思わなかった。
だけど、それで終わってしまってはつまらない。
そう!!『なにか』がおこるべきだ!!
『ハートフルコメディ』feat.『サスペンス』……。
いま、ものがたりは、あらたなきょくめんをむかえる……!!

「へんじがない……。これは『じけん』のよかんがするな……」

サングラスの奥の瞳をキラリと輝かせ、閉ざされた扉の前で立ち止まる。
その佇まいは、さながらベテランの捜査官を思わせた。
傍らには、まだ発現しっぱなしだった『ドクター・ブラインド』が控えている。

「たのしいじかんをおえて、もどってきたしょうじょたち……。
 しかし、そこにいるはずのアオキからのへんとうはなかった……」

「それをかわきりに、つぎつぎにきえていくひとかげ……。
 さいごにのこったひとりがもくげきした、
 しょうげきの『しんじつ』とは……!!」

「――まぁ、ようするに『オネンネしてる』ってことなんだけど」

『ドクター・ブラインド』の『超聴覚』で、室外からアオキの寝息を聞き取る。
それにより、カンナが扉を開く前にアオキが眠っていることを悟り、
一言告げる。
といっても――ただ『やりたかっただけ』なので、特に深い意味はないが。

「ねぇねぇ、これってチャンスじゃない??
 もうオヤツはよういしてあるのかな??
 されてなかったら、かわりにわたしたちでよういするってどう??
 『よういされてなかったから』っていうりゆうがあれば、
 そんなにつよくモンクもいわれないよ、きっと」

サトリに近付いて、小さな声で話しかける。
もし作るとしても、メインで腕を振るうのは彼女なので、
決定権はサトリにある。
提案はしているが、この案を特に推し進めようというつもりはない。

「う〜〜〜ん。あっ、いいコトおもいついた!!
 『アンコとブルーベリーとヨーグルトをたっぷりつかったタイヤキがたのケーキ』
 をつくれば、みんなだいまんぞく!!」

ふざけているように見えるが、実際は『ふざけていない』。
『これはマジで言っている』。
喜色満面で嬉々として話す無邪気な表情が、それを物語っていた。

  シュバッ

アオキを起こさないように、
『ドクター・ブラインド』の繊細な指でマウスを軽くつついて、
スリープモードを解除してみる。
『あんみんようリラクゼーションおんがくしゅう』でもみてたか??
それとも『セミのウカ』かな??

963天雨 サトリ『10cc』:2018/08/12(日) 01:18:34
>>961(GM)
>>962(夢見ヶ崎)

「事件………………って、びっくりしましたわ。
 お眠りになってるだけですのね。それなら良いのだけれど」

夢見ヶ崎の冗談には慣れてきたつもりだったが、乗せられるところだった。

寝ている……のは別に不思議ではない。社会人でも居眠りするのだ。
小中学生の境目程度で、家事まで任されているアオキがしない理由はない。

「ともかく……お疲れのようですわね、そっとしておきましょう」

              ス

口元に指を当てるジェスチャーをしつつ、部屋には踏み込まない。
そして、部屋に踏み込む『ドクター・ブラインド』を止めもしない。
自分はしないし他人にもするなと言うが、『して欲しい事』もある。

「いい案ですわ、ユメミガサキさん。一先ず台所に行って、
 もし用意が無ければ――――作りましょう、とびきりのおやつを」

夢見ヶ崎には小声で返し、部屋の中からは目を切っておく。
見ていた動画は気になるが、皆でじろじろ見るようなものでもない。

「ひとまず台所にいきましょうか、皆さん。もうおやつが用意されてるかもしれませんし、
 なければ……その時は私が作って見せられるかもしれませんわ。材料にもよりますが」

                      「どちらにせよ、私は楽しみでしてよ」

964『ペイズリー・ハウス』:2018/08/12(日) 22:20:58
>>962(夢見ヶ崎PC)

>アンコとブルーベリーとヨーグルトをたっぷりつかったタイヤキがたのケーキ

カンナ「ま まずそーだぞ……」

まつり「餡子とブルーベリーは合わないと思いますわ」

貴方の捻りだした、新作おやつに関しては余り好評化を頂けなかった。

それは、さておき。スリープモードを静かに解除して アオキが寝ている隙に
画面を覗き込む。

見ていたのは動画サイトではない。フェイスブックなどの、誰かの
プログなどが掲載されている個人向けのようで、青々とした空と
日本ではない山の風景に、人の行き交う町の画像が掲載されてる。

一つの、サイト運営者らしいコメントにマウスの矢印が置かれていた。

『アオキ そっちはどうですか? 私たちは元気に暮らしてる。
こちらでの生活が落ち着けたら、また園で昔のように過ごしたいですね。
 能力の事で悩むのはわかるけど アオキなら大丈夫!
きっと、貴方なら自分の力に振り回されないって信じているよ
もし本当に全部嫌になったら、私たちを何時だって頼っていいから』

どうやら、老婆の話にも出ていたアオキの昔の園の同居者だ。
 アオキは、自分のスタンド能力を持て余しているのだろうか……?

>>963(天雨PC)

アオキは寝ている。そっとしておく事に貴方は決めた。

厨房へと向かう。三人も、睡眠中の彼女に構うよりも貴方に付いて行く
事を選んだ。今日のおやつに関して雑談もしつつ到着する。

おやつは……どうやら未だ用意されてなかったらしい。貰ったフキなど
置きつつ、調理を開始しても良さそうだ。

965夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/08/12(日) 23:36:28
>>963
>>964

「ふっふっふっ、このよさがわからないのもしかたがない。
 なんてったって『オトナのアジ』だからな!!
 あとじゅうねんくらいはやかったかなぁ〜〜〜??」

子供達の反応を見て、ガッカリするどころか、むしろ喜んだ。
いいねー、そのはんのう。いいねいいねー。
ずっとマジメなことばっかりやってるのもつかれるしな!!
ちょうど、こういうくだけたカンジのリアクションがほしかったところだ。
ついでに、なんとなくフンイキもなごんで『いっせきにちょう』ってか??

(のうりょくでなやむ……??
 じぶんのチカラにふりまわされる……??)

そもそも、『自分の能力を持て余す』という感覚が、
いまいち理解できなかった。
自分は自らの意思で、
『ドクター・ブラインド』を自由自在に操ることができる。
自分の能力を持て余した経験など一度もない。
だから、
『自分の能力は自分自身で完全に制御できるのが当然』だと思っていた。
今まで知らなかったが、
本体の意思で制御できない能力というのもあるのかもしれない。

(なんにせよ、きちょうなてがかりゲット。
 あとでけんさくできるように、
 ここのサイトのタイトルとかかんりにんのなまえでもメモっとくか??
 りれきけされるかもしれないし)

スマホのメモアプリを立ち上げて、
念のためにサイトのタイトルとか管理者名とか、
検索に使えそうな単語をいくつかメモっとく。
なんかすげーわるいことしてるかんあるけど、
サトリちゃんにはにあわないし。
ま、こういうのがわたしのやくわりってコトで。
『それが適材適所という物でしょう?』
ん??あ、これココにきたときにメモったサトリちゃんのめいげんだ。

(そんじゃ、あとはわたしらにまかしてゆっくりオヤスミ)

作業を済ませたら、アオキの寝顔に軽く手を振り、
四人の後を追って厨房に向かう。
会心のアイデアが却下されたから、
メニューはサトリに一任することになりそうだ。
ぜったいウマいのになー。
あとなんねんかしたら、はやるな、たぶん。
しょうらいのせいひんかにむけて、
まえむきにけんとうしてくれるおみせをぼしゅうちゅうです。

966天雨 サトリ『10cc』:2018/08/13(月) 00:10:15
>>964(GM)
>>965(夢見ヶ崎)

(あんこと、ブルーベリーと、ヨーグルト……
 全部加えることが出来るとすれば『アイスクリーム』?
 それは手間がかかりすぎるかしらね、『かき氷』なら……
 ユメミガサキさんのジョークにヒントがあったようですわね)

        (……とはいえ、ブルーベリーだけというのはどうかしら。
         そもそも彼女が食べたいのはブルーベリーのケーキ。
         なら『クリーム』も使って……氷が解けたら惨事ですわね)

    (ヨーグルトも……それだけじゃあ味気ない。
     『ミルク氷』にして、フルーツソースと一緒に?
     ……時間がかかりすぎますわ。出来ても明日以降ね)

(それに、かき氷ではアオキさんに差し入れるには向いていない。
 起きるまで待っていたらほぼ間違いなく溶けてしまうでしょうし、
 起き抜けに氷菓を食べるのは身体に優しいとは言えないでしょう)

            (……何か他のものを考えましょうかしら?
              いえ、氷は『すぐ削ればいい』し……
               今すぐ選択肢から外す程『ナシ』でもないか)

台所を見渡し、おやつが無いのは確認した。
そうなれば作るしかないわけだが――――材料と機材を確認しておこう。

基本的な『調理器具』はあるとして、かき氷機はあるだろうか?
また、名前が挙がっていた食材――――具体的に言うなら、
『ヨーグルト』『あんこ』『クリーム』『ブルーベリー』『いちご』『氷』『牛乳』だ。
今使うかはともかく、あるか無いかは確認しておきたい。今あれば明日もあるだろう。

「――――ユメミガサキさん、後で『見たもの』を教えてくださいまし」

調理器具と材料を探し回る中で、夢見ヶ崎の横を通りながら小声で耳打ちする。
我ながら卑怯なやり方ではあるが、別に『公正』や『明快』を常に志しているわけでもない。

967『ペイズリー・ハウス』:2018/08/13(月) 20:28:34
>>965(夢見ヶ崎PC)

スタンド能力には色々ある。その中には、意図せず自分の意思に
反して能力が作動する事だって有り得ない話ではない。

サイトの名は『イマジン』

管理者の名前は『キーア』と言うらしい。

アオキは、中々深く眠りに入っているようで起きる気配はない。

厨房に入ると、丁度天雨が調理を開始しようとしてる所のようだ……。

>>966(天雨PC)

貴方はこれから作るおやつについて悩む。

この厨房には、お腹を空かせた子供達……十五かそこらの成人
差し掛かる子供達も満足させる為の場所だ。棚などに必要な
調理器具は、すぐ探せば見つかるだろうし。調味料もそうだ

カンナ「早くおやつを作るぞー!」

まつり「あぁ、私はアフタヌーンティーを作るんですわっ
お茶っ葉に、陶器を用意しませんと」

くぬぎ「……」アセアセ

 三人の子達は、調理室を各自好き勝手に動く。
カンナは色々と棚を開いては、食べ物を吟味するし。まつりは
お茶っ葉を取り出して、ポットで湯を沸かそうとしてる。
くぬぎは、そんな二人の間を少し慌てた様子で右往左往している。

968夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/08/13(月) 21:57:41
>>966
>>967

「お〜〜〜、やってるやってる。みんな、がんばってるなー」

厨房に入るなり、まるで他人事のような調子でノンキなことを言う。
できることといったら、せいぜい手伝うことくらいか。
もっとも、まだ作るものが決まっていないのであれば、それもできない。

   ビシィッ

サトリの言葉に対して、無言で『敬礼』の動作を行う。
後で検索して同じサイトが引っかかれば、もっと詳しいことも分かるだろう。
まぁ、今はオヤツが優先だ。

「で――そのようすだと、まだきまってないんでしょ??
 う〜〜〜ん、『フキをつかったケーキ』……」

先程にもまして不吉な台詞を吐きながら、頭をひねる。
フキをつかったクッキー、フキをつかったアイスクリーム……。
ヘルシーをぜんめんにだしたしんかんかくスイーツ!!
いま、わかいじょせいのあいだで『さんさいスイーツ』がだいにんき!!
こちらのおみせでは、セリとワラビとゼンマイをぜいたくにつかった、
『さんさいパフェ』がいちばんにんきで……。

「そういえば、じつはおひるに『やさいスティック』たべたかったんだよね。
 『サワークリーム』をディップしてさ。
 そんなカンジでなんかできない??」

「しょくパンとかをひとくちサイズにきって、
 それにアンコとかブルーベリージャムとかヨーグルトつけてたべるとか。
 『スイーツけいディップ』??みたいな??
 はやくつくれそうだし、パンだったらケーキとかタイヤキにもちかいでしょ」

「かけるときにスプーンつかえばまざんないし。
 いっしゅるいだけにするもよし、にしゅるいのせるもよし、
 ぜんぶミックスするもよし、そのへんはおこのみでってコトで。
 そんなんどう??」

今は手伝いようがないので、とりあえず手の代わりに口を出す。
野菜スティックとディップに着想を得たアイデアだ。
『タイヤキ型ケーキ』に比べるとインパクトが弱いけど、
そこは涙を呑んで妥協しよう。

969天雨 サトリ『10cc』:2018/08/14(火) 04:11:47
>>967(GM)
>>968(夢見ヶ崎)

(フキを使った……冗談ですわね、多分)

野菜スイーツの一環かと思ったが味は想像したくない。

「お察しの通り決まってなくてよ。案はあるけれど……
 どうにも私が思い付くスイーツは時間がかかりますわ。
 もう少しお手軽で、美味しく食べられる物があれば……」

            「……ディップ」

     キョロ
          キョロ

「ディップは素敵ですわね」

視線と手先で求めるのは『パン』だけではなく、『クラッカー』も。
前者を用いれば昼食や朝食とさして変わらない重さになりそうだし、
複数種の『ディップ』を楽しむなら軽く食べられる物も用意して良いだろう。
調理の必要がなく、また存在を確認できれば朝食や夜食にも応用できるのも良い。

「良いアイディアですわ。ユメミガサキさん。貴女は想像力が豊かですのね。
 パンの細切りを砂糖やバターで炒めた『シュガースティックパン』も作りましょうか、
 それもディップしてもいいし……好みのソースが切れてしまってからも楽しめるでしょう」

              「お紅茶にもそれなりに合いましてよ」

蕗のことはまあ……保存さえちゃんとしておけばいつか使えるかもしれないし一旦忘れる。
ヨーグルト、ブルーベリージャム、あんこ。奇しくも『パン』に合う三つの食材を活かす、
夢見ヶ崎のアイディアを採用しよう――――改めて、材料や調味料を手早く集めてしまいたい。

970『ペイズリー・ハウス』:2018/08/14(火) 21:46:57
>>968-969(ALL)

料理の題材は決まった……『シュガースティックパン』!!

カンナ「おー! なんだか凄くうまそーな、おやつだー!』

まつり「良いですわねぇ。紅茶にも合いますわ
では、わたくしは本格アッサムでも、作りましょうかしら。
カンナさんに、くぬぎさんも手伝ってくださいまし」

反応は上々。ほぼ、作るのは決定と思って良い。

そう言って、二人がおやつを作る傍ら。紅茶を作ろうとするが……
何せ体格は幼児な故、紅茶の缶を持つのも危なっかしい。

カンナ「まつりー、だいじょーぶか? なんか転びそうだぞ。
能力使えばいいのにー」

まつり「へいきですわ〜。何より……紅茶を愛するものとして
軽々しくスタンドで楽はしたくないですわ……おっとっと……!」

くぬぎ「……!」アセアセ!

 まだポットなどに当たって、三人に熱湯が降り注ぐなどの事故は
起きないが、見ていて危なっかしい感じではある。

分担に関しても指示すべきかも。

971夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/08/14(火) 22:27:01
>>969
>>970

「ふっふっふっ、そーでしょそーでしょ!!
 いや〜〜〜、サトリちゃんはホントほめるのがウマイな〜〜〜!!
 そう!!なんてったって、わたしは『アリス』だからね!!
 ダテに、『このフシギなセカイ』をボウケンしてるワケじゃない!!
 いつもたくさんのフシギにかこまれてるから、
 ソーゾーリョクがオーセーなのもトーゼンってコトよ!!」

褒められたことで上機嫌になり、調子に乗って鼻を高くする。
あらあら、たいへんたいへん。
これじゃ『アリス』じゃなくて『クレオパトラ』になっちゃう!!
『じょおうサマ』もわるくないけど、『アリス』じゃなくなるのはこまるなー。
ギュッギュッ よし、もとにもどった。

「サトリちゃん、りょうりはまかした!!
 わたしは、『アッチのほう』みとくから。
 なんかてつだうコトあったらいって」

サトリに一言言っておいてから、三人の近くに歩み寄る。
そして、まつりの前に立つ。
彼女の気持ちを聞いて、うんうんと大きく頷く。

「ふむふむ、そのこころいきはリッパだ!!
 でもさ、もしこうちゃをゆかにバラまいたりしたら、
 それこそコウチャにたいしてシツレーだとおもわない??」

「だから、そのカンをもつのは、わたしがやる。
 つくりかたはおしえてよ??わたし、しらないから。
 『できることをやる』って、ケッコーだいじなんだ」

苦闘するまつりに対して、片方の手を差し出す。
紅茶の缶を渡してくれることを期待してのことだ。
彼女の性格を考えれば、筋が通った意見なら聞き入れてくれるはずだ。

972天雨 サトリ『10cc』:2018/08/15(水) 00:44:41
>>970(GM)
>>971(夢見ヶ崎)

(――――全ての出来事に学ぶ、という考え方かしら?
 私には無い、けれど『あった方が良い』考え方ですわね)

「想像は創造に繋がる、『上に立つ者』として必要な能力ですわ。
 それを持っている人間を褒めない理由はどこにもなくってよ。
 ……そして人を褒めるのも必要な能力。褒め上手な私をお褒めなさい」

              「フフ」

気を良くしつつ、早速調理を開始しよう。
迅速に進めれば子供達に余計な気を回させてしまうこともない。
特に、火と刃物の扱いは全部『自分でやる』。危ない橋は『練習』に向かない。

(『適材適所』、こういう説得は私がすれば『説教臭い』かもしれませんわ。
 ユメミガサキさんに重ねて似たことを言うのも、いささか『重い』でしょうし)

         (余程手が空いてる子がいれば、バターでも運んでいただきましょう)

バターは軽く、落としても飛び散らず、全てが台無しにならず、安全で、固形物だ。
運ぶのをお願いし『手伝った感』を出させるには最適だろう。頭の片隅に置いておく。

     スッ

「さて、調理を始めましょうか。私、お菓子は『本格派』でしてよ」

期待させるような事を言いつつ(あまり手伝わせない牽制でもある)パンを切り始める。
時間が許すならどんどん調理過程を進めて『ディップソース』の作成なども行いたい。

973『ペイズリー・ハウス』:2018/08/15(水) 23:05:45
>>971-972(ALL)

>そのカンをもつのは、わたしがやる。 つくりかたはおしえてよ
 
まつり「あら、助かりますわ。それじゃあ、お願いしますわね」


さて、調理の過程であるが……。

まつりは、夢見ヶ崎の言葉を好意と素直に受けとり。ある程度の
指示を交えつつ、お湯を〜度で攪拌するだとか、丁度〜度でミルクを
何滴入れるだのと説明しつつ紅茶を作る。

カンナは、ジャムや餡子を入れる皿を用意。くぬぎも、バターを
運んだりなど、彼女達なりに手伝いはしてくれた……そして。


『完成っ!』

……『シュガースティックパン』の完成だ。事前に子供達の見張りを
夢見ヶ崎が受けて、天雨が火の扱いなどを全て任せば 問題や事故が
起きる確率は低い。 

三人は、出来栄えに満足する。早く食べたそうだが、あと一人を
食事に誘わないといけない。

カンナ「さっそく事務室に行こう!」

まつり「お外で食べても良いですわね。砂場近くのタイヤ椅子
で腰掛けつつ、まったりとティータイム」

くぬぎ「……」コクコク

 外で食べる提案も一人はする。そこは自由に決めて良いだろう

974夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/08/15(水) 23:32:32
>>972
>>973

「りょうかい!!」

そんなにこまかくおんどしていしなくてもかわらないじゃない??とか、
ミルクはもっとおおめのほうがいいんじゃない??とか、
こっそりとおもったりした。
あくまでも思っただけだ。
思うのは自由だが、口にも顔にも出さない。

「――よし、できた!!くうぞ!!」

カンナなみのリアクションを取った直後に、三人の言葉が耳に入る。
別に忘れていたワケじゃない。
ただの冗談だ――少なくとも半分は。

「よぉ〜〜〜し!!じゃ、みんなでおこしにいこうぜ!!」

そう言いながら、サトリの方を向いた。
『意見を求めている』という意味の意思表示だ。
彼女が反対するなら、それに従う。

「ソトかぁ〜〜〜。まぁ、てんきもいいコトだし……。
 うんうん、わるくないね。
 まつりちゃん、ナイスアイデア!!
 ココ、レジャーシートとかおいてる??
 あー、あるとしたらユウギシツか??」

外で食べる案には、とりあえず賛成しておく。
差し当たって反対する理由はないし、目先の変化があれば、
アオキや子供達の違う反応を引き出せるかもしれない。
これについても、サトリに異論があれば、別に中で食べても構わない。

975天雨 サトリ『10cc』:2018/08/16(木) 01:32:27
>>973(GM)
>>974(夢見ヶ崎)

(流石はまつりさん、紅茶を分かってらっしゃいますのね)

聞こえてくるまつりの紅茶つくりの指示に感心しつつ、
どんどん調理を続けて……やがて、今日のおやつは完成だ。

「お二人が手伝ってくれたおかげで、手早く済みましたわ。どうもありがとう」

カンナとくぬぎを褒めつつスプーンやフォークなどの食器を用意する。
手で食べても後で拭けばいいが……アオキはパソコンを触るのだし、あるに越した事はない。

「お昼寝はあまり長く取りすぎては夜眠れなくなりますわ。
 健康的にも、『20分』ほどがベストと耳に入れておりますし」

         「アオキさんを起こしに行きましょうか」

まあアオキが夜寝てないとかそういう可能性はあるが……そういうそぶりも今のところ無い。

「あら、お外も良いですわね、今日は天気もよろしいですもの……
 風が強いわけでもないし、ちょっとした『ガーデンパーティ』ですわね」

外で食べるというのも特に反対する理由はない。
今日は極端に暑いとか砂ほこりが凄いとかでもないし、
……懸念するのは『狐』が寄って来そうというくらいか?

まあ、それはそれで良い思い出になるような気もする。
肉とかならともかく、動物が自然に食べる材料はブルーベリーくらいだし、過度に警戒する事もないか。

976『ペイズリー・ハウス』:2018/08/16(木) 22:34:23
>>974-975(ALL)

 貴方たちは、出来栄えにご満悦になりつつ事務室に入る。

カンナ「おやつが出来たぞー!」

開口一番に、走ってアオキに告げると。肩を揺らして、机に伏して
寝ていた彼女は少しだけ半開きで目頭を手で擦り体を起こす。

アオキ「……ぁ、おやつの時間? わかった、いま作るから」

まつり「もう作りましたわ! わたくし達五人で作りましたのよっ
紅茶もご用意しておりますわ!」

得意気なまつりの言葉に、アオキは意識を覚醒させた顔になると
貴方たち二人にも視線を向けて、呟く。

アオキ「作ったの? ……別に、起こしてくれればやったのに」

くぬぎ「……ぁ……の。一緒に……」

最後に、くぬぎがおずおずと一緒に食べようと言うのを
遮るような、大きな溜息が少女の口から出た。

アオキ「…………言っちゃ悪いけどさ、私なんて
放っておいてくれて良いよ。あんまり変に長く付き合っても
余計な事に後々巻き込まれたって、責任とれないし」

アオキ「それとも何? あんた達に世話を頼んた人が
私と仲良ししてくれって頼んだの?」

 少々、ギスギスとした空気が周囲に満ちる。聡い子供達は
その雰囲気を感じ取って、少し強張った顔に変化しかける。

 アオキには、人と仲良くなれない理由があるのだろうか?
それはともかく、今の空気は色々と不味い。

977夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/08/16(木) 23:11:47
>>975
>>976

   スッ

アオキの言葉を聞いて、ずっと掛けていたサングラスを外す。
そして、軽く一歩足を踏み出して、少しだけ前に出る。
アオキ以外の人間に、今の自分の顔を見せないためだ。
こんな真面目くさったつまらない姿を見られたくはない。
だが、発せられた声色から表情が変わっていることは察せられるだろう。

「今、『放っておいてくれて良い』って言ったよね。
 それは、『放っておいてくれなくても良い』とも解釈できる。
 だから、私は『放っておかない』方を選ばせてもらうよ」

「もし――もし何かあったとしても、君に悪気がない限り、
 それを君のせいにしたりなんてしない。
 だから『責任とれない』なんて言わなくていい。
 私の身は私自身が守るから」

「私は皆と仲良くなりたいと思ってる。
 そして、その中には君も入っている。
 だから、君を誘った。
 『私が、君と仲良くなりたいから』。
 それが理由」

「私が君を誘うことは私の自由。
 そして、その誘いを断ることは君の自由。
 君が『絶対に放っておいてくれ』って言うなら――
 私は、その気持ちを尊重した対応を選ぶ」

「――ただ、それだけ」

冗談の一切ない真摯な口調で、そこまで一気に言い切る。
言いたいことは言った。
あとはアオキの好きにさせる。
サトリにはサトリの考えがあるだろう。
彼女の邪魔にならないように、サングラスを掛け直して一歩下がる。

978天雨 サトリ『10cc』:2018/08/17(金) 01:35:43
>>976(GM)
>>977(夢見ヶ崎)

(私の中学生くらいの頃に似てなくもないですわね……
 私の場合はもう少し社交的だったけど、この深読み具合が)

        「…………」

「貴女は『私なんて』とおっしゃいますけれどね、
 人と人との付き合いで……『後々に余計な事』なんて、
 たとえどんな聖人君子同士も起きるときは起きますのよ。
 現に私だってそういう『いざこざ』の経験はありますもの」
 
「貴女がどんな事情を抱えているのは存じませんけれど、
 そんなことは人を放っておく理由にはなりませんし、
 そういう理由で放っておいて欲しいなら私は誘いますわよ」

(まあ……そうはいっても私も付き合う相手は選んでますけれど、
 アオキさんは子供。余計な事の規模もそれほどでもないかもしれない。
 もし……『この私でも解決できないような余計な事』を抱えているなら、
 それを見過ごして帰るなんて……『損得』抜きで私には出来ませんわね)

この場にいる誰もが10年以上、世界に『種』を蒔いて生きてきた。
それがいつ、どこで、どう芽吹くかなど誰に分かるというのだろう?
サトリとて身に覚えのある因縁、ない因縁にこの場の人間を巻き込む杞憂は出来る。

               ――――それを一人で抱え込む理由はない。

「それでも……貴女が一人の時間を大切にしたいなら私は尊重いたしますわ。
 一緒に食べるというのも急な話ですし、絶対に来いとはとても言えませんもの。 
 そんな風に、無理に『仲良しだということにする』のは、頼まれる気もございませんわ」

                    (……仕事ならやりますけれどね)

「それで、もし一緒にはお食べにならないとしても……
 バターとお砂糖がお嫌いじゃなければ、このお菓子は少し置いていきますわ」

               「私達皆のおやつとして作ったものですから」

天雨サトリは『配慮』を忘れない。もし、どうしても、食事を共にしたくないならそれはそれでいい。
特に気負う事も無く言い終えたら、後はアオキの反応を待とう。見えない地雷を踏んだならそれはもう仕方ない。
ここは学校でも会社でもない。本人が解決したくない問題を、いちから究明して解きほぐす必然性は無い。

979『ペイズリー・ハウス』:2018/08/17(金) 18:56:23
>>977-978(ALL)
(次ぐらいで、新しいスレッドに移行しようと思います)

 夢見ヶ崎は真摯に、冗談や軽い空気は打ち消し真面目に対応する。

天雨も同上に、アオキに対し自由選択を投げかけつつ答える。

アオキ「…………」

アオキ「……わかった。うん、二人の気持ちは……わかった。
そっちの三人の気持ちもね」

 デスクから、厚手の手袋らしいものを装着して。アオキは
スクッと立ち上がる。少しだけ、涙を堪えるような顔を一瞬
浮かべつつも、天井を一時見上げて 下げた時は元の薄い表情に戻っていた。

 アオキ「――じゃあ 一緒に食事しようか。みんな」

くぬぎ「……!」 パァッ

カンナ「おー! その気になったか!」

まつり「皆で食べると、美味しいですわ。日向で飲む紅茶は最高ですわよ」

 貴方たちの真剣な対応は、功を奏したようだ。
まだ、背景がどのようなものか不明ながら。アオキは少しでも
心を絆したように思える! 捻くれてるようでも、心はきっと善性だ……。

980夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/08/17(金) 23:29:32
>>978
>>979

正直なところアオキへの対応は、もうちょっと後にしようと思っていた。
だから、今までは遠慮した言葉を掛けてきた。
マジな態度で接したら、どうなるのかという疑問が浮かんだから、
こういう態度に出た。
――というのは、自分に対する言い訳だ。
本当は、言わずにはいられなかったから言った――それだけのことなのだ。

「ありがとう――」

「よし!!いざ、ティーパーティー・イン・ザ・ガーデン!!」

一言だけ礼を言った後で、すぐに元の表情を取り戻し、音頭を取る。
一歩進んだだけかもしれないが、今までを考えると、これは大きな前進だ。
アオキが少し心を開いてくれたことだけではない。
それによって、子供達も喜んでくれているのが嬉しい。
この暑い中で厚手の手袋というのは少し気になるが、今はいい。

それよりもオヤツをくうぞ!!
くそ!!こっぱずかしいコトさせやがって!!
あんなのは、いちねんにいっかいあるかないかくらいでいいんだよ!!
ことしは、にかい(いっかいめはスカイモールさんしょう)もやっちまったぜ!!
うんうん、やりすぎだ!!

「ところで、レジャーシートどこにあるかしらない??
 っていうか、ある??」

アオキにレジャーシートの場所を聞く。
直に地面に接するよりは、シートがあった方がよかろうと思う。
お茶とかオヤツとか置く場所としても必要だろう。

「――できたやつは、おぼんにのせてはこべばいいよね??」

振り向き、今度はサトリに尋ねる。
全部乗っけると、ちょっと重いだろう。
子供達には荷が重いが、まぁ自分達が運べばどうってこともない。

981天雨 サトリ『10cc』:2018/08/18(土) 00:38:30
>>979(GM)
>>980(夢見ヶ崎)

この局面でアオキを『放任』という形で無視する選択肢は選べなかった。
距離を詰めるなら明日以降、と考えていたが、それは手がなかったから。
機会に恵まれた以上はそれをする。『成功』したのは結果論だが、何よりだ。

(とはいえ、まだ核心には遠いですわね)

(例えばここの『園長』か誰かがアオキさんの『能力』を『独占』していて、
 深く繋がりのある人間がいると邪魔になるから『排除される』とか、
 そういう話なら……そもそも施設に部外者の私達は呼ばないでしょう。
 というより、施設に置いておかない。敷地に容易に侵入できるんですもの)

         (……子供達の世話役をさせる理由もない)

少なくともアオキの抱える面倒とは『外的要因』ではないはずだ。
さきほどアオキが外に出なかったのは『偶然』に過ぎないのだし、
本気で彼女と周囲のつながりを断ちたいと考える何者かがいるなら、
普通に一般人と接触しかねないような場所に一人ではいさせまい。

(だから……恐らく問題になるのは彼女自身の意識、トラウマ。
 あるいは、もっと正直に考えるなら――――『スタンド能力』。
 そういった内的な要因か……私が未だ知らない、鍵になる情報があるか)

(…………手袋? この季節に、それも、今から食事なのに、『厚手』の?)

                  (何かありますわね)

まだ答えにはたどり着けないだろう。思考はそこで止め、笑みを浮かべる。

            ニコ

「ええ、ええ。貴女がそう言ってくださってうれしくってよ、アオキさん。
 『パーティ』は皆でするのが一番ですものね……それでは、行きましょうか」

それから夢見ヶ崎の質問を受け、皿やコップなどを見る。量はいかがなものか。

「運ぶのはお盆でよろしいでしょう、二つあれば乗り切るかしら? 私も一つ持ちますわ。
 もし三つになるなら、分けて運びましょう。両手でしっかり持たないと危なそうですし」  

運搬用のカートとがあると良いのだが、流石にないだろうし、
あったとしても、それは食事を運ぶための物ではないだろう。

お盆を二つに分け、一つは夢見ヶ崎に持ってもらう。べつに二つとも持てる気はするが、
紅茶などの落とすとかなり不味いものもあるし、ここは慎重に行こう。空気を壊したくない。   
同じ理由で子供達には積極的に持たせない。手伝ってくれるなら嬉しい気持ちにはなるが、
彼女らが落としてしまった場合の空気などは想像するだけで恐ろしいし、熱い紅茶などは危険すぎる。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板