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▲▲▲エジプト ギザ ピラミッド関連情報スレ▲▲▲

861在カイロ スルタンホテル 塾長まる。:2016/05/29(日) 19:38:23 ID:WLA7X/uM
遺跡の盗掘ネットワークがエジプトで暗躍 ht

tp://style.nikkei.com/article/DGXMZO02656360T20C16A5000000

インドの寺院からボリビアの教会、中国の墓にいたるまで、世界各地で盗掘・略奪が繰り返され、人類の遺産が掘り尽くされようとしている。被害の規模は正確には把握しにくいが、衛星画像がとらえた痕跡や警察の押収件数、盗掘現場での目撃証言などから、盗まれた文化財が世界中で活発に取引されている実態が浮かび上がる。

 エジプト学者のサラ・パーカックは、衛星画像を使って盗掘の規模や遺跡の損傷を測定する方法を開発した。エジプトで確認されている遺跡1100カ所のうち、4分の1が大きな損傷を受けているという。「今のペースで破壊が進めば、2040年までにエジプトの既知の遺跡はすべて深刻な被害を受けるでしょう……胸がつぶれる思いです」

■紛争地で頻発する遺跡の盗掘

 盗掘を止めるにはどうすればいいのか。

 2011年のエジプト革命後は、政府の治安部隊がいなくなったために盗掘が横行した。だが、パーカックが衛星画像を分析した結果、その2年前に世界金融危機でエジプト経済が大打撃を受けた時期にも盗掘が急増していたことがわかった。生活のため、失業者が盗掘に手を染めたのだ。

 政情が不安定な地域では「力が正義」というルールがまかり通る。紛争時にはなおさらだ。カンボジア内戦の最中にはポル・ポト派などの武装集団の支配下で遺跡の盗掘が頻発した。今のシリアでも、過激派組織「イスラム国」(IS)ばかりか、政府軍や反政府勢力も住民に遺跡を盗掘させ、利益の上前をはねている。

 エジプト中王国時代の遺跡リシュトとダハシュールの管理責任者であるモハメド・ユーセフによると、地元の有力者が幅を利かせているという。「非常によく知られた人々が盗掘に関与しています。有名な富豪なので、誰も手を出せないんです」

 エジプトの遺跡警察の作戦指揮官であるアフメド・アブデル・ザヘル准将によれば、エジプトの盗掘ネットワークはたいてい4階層のピラミッド構造になっている。一番下は貧しい村人で、人数では全体の4分の3程度を占めるとみられる。遺物を見つけるには、彼らの土地勘が大いに役立つ。その上の階層は、作業を取り仕切り、遺物を買い上げる仲介人だ。その上は密輸業者で、遺物を外国に持ち出し、ピラミッドの頂点に位置する買い手に売却する。

エジプトでは古代から墓荒らしが行われていた。ルクソール近郊の王家の谷にあるラムセス5世と6世の墓は約3000年前、経済危機と外国の侵攻があった時期に盗掘された。(Robert Clark/National Geographic)
■遺物の真の価値を理解しなければ

 階層構造の上に行くに従って、利ざやは着実に大きくなる。仲介人が村人に支払った金額の10倍で密輸業者に遺物を売った事例も報告されている。「仲介人はプロの犯罪者で、遺物以外にもさまざまな違法取引で稼いでいます」と、アブデル・ザヘルは言う。最近、警察による麻薬取り締まりの捜査で、麻薬と一緒に遺物が見つかったケースが数件あるという。

 エジプトには遺物の密輸に利用される港湾や空港、陸路が50余りある。また、政治的混乱が続く地域では往々にして、武器の密売で使われるルートに遺物も流されるようだ。

 遺物は豪華な収集品というだけでなく、人類の歴史を物語る重要な史料でもある。盗掘者や外国の買い手がその真の価値を理解しない限り、文化財の闇取引はなくならないだろう。「人類の歴史は、これまでに語られた最も偉大な物語です」とパーカックは言う。「人類が一つになって取り組まなければ、その物語を完全に読み解くことはできません」

(文=トム・ミューラー、日経ナショナル ジオグラフィック社)


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