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▲▲▲エジプト ギザ ピラミッド関連情報スレ▲▲▲

170在カイロ スルタンホテル 塾長まる。:2011/06/03(金) 05:19:09 ID:b5nM7.VI
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20110602001&expand&source=gnews


古代のミイラから住血吸虫を発見

Ker Than
for National Geographic News
June 2, 2011

 新たにミイラを分析した結果、世界中の人を苦しめている小さな寄生虫が古代のアフリカ人にも感染していたことが判明した。


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 米国疾病予防管理センター(CDC)によると、このマンソン住血吸虫は淡水巻き貝の体組織で育ち、成長すると水中へ出てくる。そして、裸足で水に浸かったり泳いでいる人に寄生するという。人の体内で産まれた卵は、尿や便とともに体外に排出される。その後、水中で卵からかえった幼生は宿主である巻き貝に寄生する。マンソン住血吸虫は、このような寄生生活のサイクルを繰り返す寄生虫だ。

 感染が引き起こす住血吸虫症は、命に関わることはほとんどない。しかし、子どもの成長や認知発達を阻害し、貧血や内臓へのダメージ、慢性的な衰弱の原因となる可能性もある。

 アメリカ、ジョージア州アトランタにあるエモリー大学の人類学者で、研究に参加したジョージ・アーメラゴス(George Armelagos)氏は、「体力が落ちて満足に働けなくなったり、同じことをするにも、普通の人の倍も努力しなければならなくなる」と説明する。

 現在、全世界で推定2億人が住血吸虫症に苦しんでいる。感染の多発地域では、農業用水路が利用されている場合が多い。「マンソン住血吸虫は近代になって進んだ都市化の産物と考えられていた」とアーメラゴス氏は話す。

 1920年代、複数のヌビア人ミイラの体内から寄生虫の卵が発見され、住血吸虫症に感染していたのではないかと疑われた。ヌビアは、現在のスーダン北部に紀元250年から1400年ごろまで存在した王国だ。

 ただし、ヌビア人の病気は、マンソン住血吸虫の近縁種ビルハルツ住血吸虫によって引き起こされたとする説が一般的だった。どちらも症状は似ているが、ビルハルツ住血吸虫は用水路がなくても拡大するためだ。

 エモニー大学在籍時に今回の研究を率いたアンバー・キャンベル・ヒブズ氏は、「ビルハルツ住血吸虫を媒介する巻き貝は流れのある水辺を好む。酸素が多く、あまり汚染されていない環境だ。一方、マンソン住血吸虫はよどんだ汚い水を好む」と説明する。

 ヒブズ氏らは自然にミイラ化した数百のヌビア人遺体を調べた。「埋葬された場所が非常に乾燥していると、たいてい皮膚がミイラ化する。一部の臓器までミイラ化することもある」。ミイラ化した皮膚を分析した結果、マンソン住血吸虫のタンパク質の痕跡が見つかった。ヌビアを含む古代文明で住血吸虫症の証拠が発見されたのはこれが初めてだ。

 マンソン住血吸虫の感染が最も多かったヌビア人は現在のスーダンとエジプトの国境付近、ナイル川沿岸のワジハルファに住んでいたグループのようだ。約1500年前のワジハルファでは、用水路を使った農業を行っていたらしい。研究の結果、最大4分の1の住民が住血吸虫症に感染していたことがわかった。

 古代ヌビアの農業はそれほど洗練されておらず、病気を広げる用水路は存在しなかったというのが定説だ。今回の研究結果は、それを覆すものだとキャンベル・ヒブズ氏は言い添えている。「われわれは彼らの文明を過小評価していた。自然環境をコントロールできない原始的な人々だと考えていたのだ」。

 研究の詳細は、「American Journal of Physical Anthropology」誌で6月中に発表される予定である。


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