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▲▲▲エジプト ギザ ピラミッド関連情報スレ▲▲▲

155在カイロ スルタンホテル 塾長まる。:2011/04/18(月) 19:35:35 ID:Lt8Q1o9g
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20110418001&expand&source=gnews

古代エジプト王女に世界最古の動脈硬化

James Owen
for National Geographic News
April 18, 2011

 およそ3500年前、40代で死亡したとみられている古代エジプトの王女アーモセ・メリエット・アモン(Ahmose Meryet Amon)。カロリーを控えて適度な運動を行っていれば、“世界最古”の動脈硬化にならず、もっと長生きしたかもしれないという。


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 この王女のミイラが埋葬されていたのはナイル川西岸に位置するハトシェプスト女王葬祭殿(デル・エル・バハリ)。現在はカイロのエジプト考古学博物館に安置されている。このほど同博物館のミイラ52体をCTスキャンしたところ、彼女を含めほぼ半数で動脈血栓症(動脈硬化)が見つかった。とりわけ王女は「冠状動脈アテローム性動脈硬化」の最古の症例と目されている。動脈プラーク(血管内膜に付着した脂質)の蓄積が原因で、心臓発作などにつながる疾患だ。

 研究の共同責任者で、カリフォルニア大学アーバイン校の循環器学教授グレゴリー・トーマス氏によると、「月の子ども(Child of the Moon)」、「アメン神に愛されし者(Beloved of Amun)」とも言われるアーモセは、脳や心臓に血液を送り込む動脈を含めた主幹動脈5本にプラークがあったという。「私がいま王女を診断できたとしたら、脂肪分の摂取を控えて適度な運動を行うよう指示したうえで、心臓手術を行う。2カ所のバイパス手術が必要な状態だ」。

◆最大の原因は食生活?

 CTスキャンしたミイラは埋葬前に心臓が取り除かれていたが、体のいたるところにカルシウムが蓄積していることから、動脈の問題を突きとめた。とは言え臓器が原型をとどめていない場合が多く、すべてのミイラが心臓疾患で命を落としたのかどうかは確証がないという。しかし王女が生きていた紀元前1580〜1550年の医療関係の文献には、重篤な心臓発作の予兆と考えられる腕や胸の痛みに関する記述がある。

 共同研究者で、カリフォルニア大学サンディエゴ校医科大学院に所属するマイケル・ミヤモト氏は、動脈血栓症や心臓発作は一般に現代の生活習慣や食生活と関連が深いと考えられており、古代エジプトとは結びつきにくいと語る。「アテローム性動脈硬化の主な要因とされているのは、喫煙をはじめ、糖尿病率や肥満率の高さ、トランス脂肪酸(食用油の加工時に発生する脂肪酸)の多い食事などだ。古代エジプト人の生活との関連性は薄い」。

 だが、テーベ第17王朝のファラオに名を連ねる「セケネンラー・タア2世(Seqenenre Tao II)」の娘である王女は、調査対象の他のミイラと同様、高い地位にあった。通常より心臓病にかかる確率は上がると言えるだろう。「地位が高いため、欲しいものはなんでも手に入るような生活を送っていただろう。特に体を動かす必要もなく、肉類に代表される高カロリーな食事を摂っていたはずだ」。

 研究の共同責任者で、エジプトのアル・アズハル大学の循環器学教授アデル・アラム氏も、「彼女はエジプトが栄えた時代に生きていた」と付け加えている。「貧困層の人々でも豚肉をたくさん食べ、パンにハチミツを使うようになった時代だ。一般人でさえ糖質や脂質を多量に摂取していたとするなら、王女たちの食生活は相当に不健康だっただろう」。

◆遺伝的要因の可能性?

 一方で、古代のミイラからは脂肪が喪失しているものの、生前のアーモセ王女は小柄で、特に太っていなかったとも考えられるという。実際に研究チームは、食事や生活習慣以外の要因が動脈硬化を引き起こした可能性もあるとみている。「例えば彼女の家系には、アテローム性動脈硬化をそろって発症した親子もいる。遺伝的要因の可能性は無視できないだろう」とアラム氏は話す。

 アメリカとエジプトの合同研究チームは現在、計72体のミイラに対し、さらなる分析を進めている。遺伝的要因や、関節炎やガンなど他の健康上の要因も調査するほか、骨の状態から生前の運動習慣を類推する試みも行っているという。

 今回の研究は、循環器分野の代表的な国際ジャーナル「Journal of the American College of Cardiology(JACC): Cardiovascular Imaging」誌4月号に掲載されている。


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