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鉄道・公共交通関連スレ06

1044名無しさん:2016/06/16(木) 22:09:52 ID:Hi9l4qeU0
(勝手に関西遺産)開かずのドア“楽々”変身

2016年6月15日
http://digital.asahi.com/articles/ASJ6164GPJ61PTFC017.html?rm=314

■京阪電車5000系

 京阪電車の5000系は鉄道ファンで知らない人はいない名車両とされている。なのに私は、心ひそかに「京阪トラップ(罠(わな))」と勝手なあだ名を付けて呼んでいた。ごめんなさい、おけいはん。

 なぜ、トラップなのか。電車に乗り込もうとしたのにドアが開かなかったからだ。よく見ると「ラッシュ用ドア」と書かれている。ドアを背にして座席まである。

 朝のラッシュ時、5000系は各車両の片側に五つずつあるドアをフルに使って運行する。平常時は二つを閉めきり、ラッシュの時間帯には天井近くに収納している昇降式の4人掛けシートをおろして、座席を増やす。「全国でもほかに例はないんじゃないか」と京阪電鉄の広報担当は胸を張る。

 生まれは1970年。高度経済成長期で沿線の宅地開発が進み、通勤通学時の混雑緩和が課題になっていた。ピークの68年、最も混み合う野江駅から京橋駅の混雑率は250%に達していた。「電車が揺れるたびに体が斜めになって、身動きができない」とされる混み具合だ。

 電車の本数や連結する車両を増やすことは難しい。そこで、乗り降りにかかる時間を短くして運行をスムーズにする目的でつくられたのが、5000系だった。三つドアで約60秒かかった乗降時間が五つドアでは約40秒に短縮された。座席を可動式にすることで、平常時の乗客の利便性も保っている。

 4月に出た鉄道本「すごいぞ!私鉄王国・関西」で、5000系は「もっとも京阪らしい車両」と3ページ以上の紙幅を割いて紹介されている。著者の黒田一樹(いつき)さん(44)は「大胆な発想で『技術の京阪』らしさがよく表れている」とたたえる。

 ドアの増減だけでなく、座席がおりてくる仕掛けを採り入れたところも「付加価値を志向する、サービス精神あふれる京阪らしい」と言う。これだけの工夫を満載しているうえに、アルミ車体で軽量化を実現し、冷房や送風をまんべんなく行き渡らせるように天井で回る「回転グリル」、つかむと適度な高さまで下がる「はね上げ式吊(つ)り手」の導入なども、注目すべき特徴だとか。

 いま5000系は7編成(1編成は7両)が、1日68本行き来している。京阪線の総本数に占める割合は5%ほどだ。

 五つドアで運行しているのは、平日の始発から午前10時ごろまで。三つドアへの切り替えは、車庫や留置線など乗客から見えないところでしているが、平日午前9時54分に中之島線の終点、中之島駅の2番線ホームに着く電車だけは、切り替えの様子を間近で見ることができる。

 さっそく行ってみた。乗客が全員降車したあと、いったんすべてのドアが閉め切られると、天井から座席がおりてきた。かかった時間は30秒足らず。あっという間に“変身”した5000系は、再び枚方市駅に向かって走っていった。(松本紗知)

■パナソニック社史室主幹 恵崎政裕さん(58)

 うちの社員は京阪ユーザーが多いです。ラッシュ用ドアのこともだいたいみんな知っています。でも開かない扉の前でずっと待って、電車を乗り過ごしたという関東出身者もいました。昔の上司なんですけどね。私も長年、京阪で通勤しています。初めて見たときは「うまいこと考えたな」と思いました。実用的で合理的。こういう発想をするところが、実に大阪の電鉄会社らしいですね。


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