“ハイパーループ“というこの次世代交通機関の構想は、2013年、イーロン・マスクによって初めて公表された。目下開発が進められており、初となるフルスピードでの本格試験走行が年内に予定されている。
ハイパーループ・テクノロジーズ(Hyperloop Technologies)のブローガン・バンブローガンCTOが、4月中旬にデトロイトで開催されたSAE(自動車技術者協会)の会議&見本市SAE World Congressで同社の取り組み内容について語った。
バンブローガンがSAE World Congressを訪れたのは、世界最大の交通技術者の集まりで創業15か月の自社の取り組みについて説明し、現在140人の開発チームの増員を図るためだ。彼自身はクライスラーでエンジニアとしてのキャリアをスタートし、カリフォルニアに移り、マスクが設立した宇宙船の開発・製造大手SpaceXで10年以上経験を積んだ。
Almaz Capital Partnersの創設者アレクサンドル・ガリツキイ氏は、新聞「コメルサント」のインタビューの中で「スタンフォード大学では、近距離での分子レベルのテレポーテーション実験が成功した。20年前にはファンタジー映画の産物だったものが、今ではその多くが現実のものとなっている」と指摘した。
原告団は今、一般にはまだあまり知られていないリニア問題の周知を図るために、米国でのリニア反対運動と連携しようとしている。米国でもリニア実現をめざすJR東海はロビー活動を現地のTNEM社に委託。同社が設立した鉄道会社BWRR社は、ワシントンDC―ボルチモア間の約65キロを結ぶリニア(米国ではマグレブと呼ぶ)建設計画を立ち上げた。だが今年8月下旬、BWRR社はボルチモア市でリニア駅建設のために土地収用法による土地獲得を求めた裁判に敗訴した(米メディア『Baltimore Business Journal』8月30日付)。