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南米ニュース 14

1taro:2022/03/10(木) 05:19:27
南米ニュースの14です

2taro:2022/03/10(木) 05:19:43
米、産油国接近に望み 人権軽視と批判の声

 【ワシントン時事】ロシア産原油の禁輸を決めたバイデン米政権は、産油国に接触するなど代替調達先の確保に奔走している。

 だが、これらの産油国にはベネズエラやサウジアラビアなど人権問題を抱える国が含まれる。ロシア経済の孤立化を図る目的とはいえ、なりふり構わないバイデン米大統領の姿勢に批判の声も上がっている。

 米メディアによると、米政府高官が先週、ベネズエラを訪問し、マドゥロ大統領と経済制裁緩和について協議した。バイデン氏は8日、ベネズエラで拘束されていた米国民2人の解放を発表するなど、両国が急速に接近している様子がうかがえる。

 また、ネットメディア「アクシオス」は6日、バイデン氏が人権侵害などを批判してきたサウジへの訪問を検討していると報じた。バイデン政権はイラン核合意の再建交渉を早期に妥結し、トランプ前政権が再発動したイラン産原油禁輸の解除も見込んでいる。

 バイデン政権が産油国との距離を縮めるのは、各国に増産を促すことでガソリン価格の上昇を抑制し、物価高に苦しむ国民の批判をかわすためだ。米欧経済へのダメージを抑える一方、ロシア経済を締め付けることで、ウクライナ侵攻を早期中止へと追い込みたい思惑もにじむ。

 だが、米国は2019年、マドゥロ政権の人権侵害を理由に中央銀行や国営石油会社などを制裁対象に指定し、原油輸出を事実上禁じた経緯がある。また、サウジについても、イエメン内戦介入での民間人犠牲者の増大や、サウジ人記者殺害事件をめぐり厳しい態度を取ってきた。

 このため、身内の民主党議員からも「(ベネズエラの)拷問と殺人の統治を延命させるべきではない」(メネンデス上院外交委員長)などの声が上がり、バイデン氏の強引な姿勢に批判が強まっている。

 人権重視や専制主義国との対決を掲げてきたバイデン氏だけにベネズエラなどとの妥協は苦渋の選択だ。バイデン氏は8日、ガソリン価格上昇への対応策は限られていることを率直に認めるとともに「ロシアの責任だ」と語っていら立ちを隠さなかった。 

https://news.yahoo.co.jp/articles/f195e19e5463a9be038c558b01a2839b39673353

3taro:2022/03/11(金) 05:03:47
ベネズエラ、拘束の米国民を釈放 原油制裁緩和を視野

米ホワイトハウスは9日までに、南米ベネズエラが拘束していた米国民2人を釈放したと明らかにした。ウクライナに侵攻したロシアに対する制裁の影響で原油価格が上昇。バイデン政権は一層の値上がりを抑えるため、産油国ベネズエラに科している原油禁輸制裁の緩和を視野に協議している。

バイデン政権はベネズエラの反米左翼マドゥロ政権に対抗して野党連合のグアイド氏を支持している。だが原油価格の抑制が喫緊の課題となり、ベネズエラに派遣された高官が5日、マドゥロ大統領と会談していた。

ベネズエラはトランプ前政権時代に経済制裁が強化され、ロシアとの関係を深めてきた。マドゥロ氏は1日、ロシアのプーチン大統領と電話会談し、ロシアへの「強い支持」を表明している。

今回釈放されたのは「国営ベネズエラ石油」(PDVSA)の米国子会社の元幹部カルデナス氏ら。ロイターによると、同氏は2017年に拘束され、有罪判決を受けた。(共同)

https://www.sankei.com/article/20220310-GBDXG2K2Q5OS3D3W6ZWEPRELGA/

4taro:2022/03/12(土) 05:10:49
ロシアが協力を求めるラテンアメリカ
https://news.yahoo.co.jp/articles/9f2644b1b5f6a1d52a6a7e98918cbe1483bef6b7

 ウクライナを巡る情勢が緊迫する中、ボルソナーロ・ブラジル大統領は、米国当局からの延期要請にも関わらず、侵攻開始の可能性があるとされた2月16日にモスクワを訪問し、プーチン大統領と会談した。ウクライナについて会談で触れなかったにせよこの時期に二国間関係の強化につき会談することはブラジルがロシアの立場を支持したと見ざるを得ない。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が現実のものとなった後も、ボルソナーロは、ロシアを非難した副大統領を叱責したり、中立的な態度を取るとして対露制裁に加わらない考えを表明するなどした。

 プーチンには、ラテンアメリカにおいて、米国に対抗する影響力を持つという長期的目標とウクライナを巡るロシアの立場に支援を得るとの短期的目標があると見られるが、当面の重点は、後者に置かれていると見られる。

 ロシアは、米国の伝統的友好国であるブラジル、アルゼンチンの両国首脳が続けて来訪し関係強化を打ち出したことで成果を上げたと思っているであろうが、両国首脳とも他の先進国首脳からはまともに相手にされない状況にあり、この地域でこれ以上に支持を拡大できるか疑問である。また、両国の期待は経済面であるが、ロシアがその期待に応えるとは思えない。

 ロシアは、2008年のグルジアを巡る紛争の際にもベネズエラに爆撃機の供与や軍艦の派遣を行っており、13年や18年のウクライナの分離主義勢力への支援を巡り欧米との関係が緊張した際にも爆撃機の派遣やベネズエラに空軍基地設置の意向を表明している。

 東欧を巡り対米関係が緊張する際には、米国の勢力圏と見なしているラテンアメリカで米国を牽制することが恒例となっているようである。しかし、ベネズエラなどにおいて米国の安全に脅威となるようなロシアの軍事展開が行われれば、米国としては経済制裁を更に強化するなどの対応を取ることとなり、他のラ米諸国にとってもそのようなリスクを冒して積極的にロシアとの軍事協力に応ずるかは疑問である。

 中長期的には、ロシアは、「専制のトロイカ」と称される3カ国(キューバ、ニカラグア、ベネズエラ)を核に、親ロシア反米同盟を形成したいところであろうが、最近の状況はこの3カ国がむしろ地域において孤立する傾向が見られている。チリのボリッチ次期大統領、ペルーのカステイージョ大統領、コロンビアの有力左派大統領候補ペトロが、国内配慮から次々と自分たちはこの3カ国とは一線を画する人権重視の民主主義国であるとして、特にベネズエラを批判する発言を繰り返しており、これに対しベネズエラのマドゥーロ大統領が「左翼の臆病者」と非難するに至っている。

 これら新しい指導者にとっては、反米姿勢が政権維持に必要なわけではなく、むしろ穏健派左派であることを印象付けたいところであるので、反米のためのロシアとの提携はかえって迷惑であろう。中米ホンジュラスのカストロ政権も同様である。

ポピュリスト政権とのつながりには留意を
 バイデン政権にとって、これら新しい左派政権や指導者の主張は、人権や反汚職、温暖化防止など、民主党の重視する政策と親和性があり、ルーラ政権が成立する場合にはブラジルもこれに取り込み、そういった新たなパラダイムでラテンアメリカ政策を再構成する展望が見えてきているのではなかろうか。

 他方、「専制のトロイカ」3カ国以外の諸国でも、ロシアとの間の冷戦時代からの兵器供給を通ずる縁や必要性から安全保障協力、原子力、宇宙関係、貿易関係の二国間協力が進む可能性はある。その場合、中国資金との組み合わせと、中国との競合関係という2つの面で中国との関りも出てくるであろう。

 ボルソナーロが関心を持つのは、ソーシャル・メディアへの取り組みやサイバー技術など、ロシアの世論工作に関するノウハウではないかとも推測される。以前の、チリやコロンビアでの騒擾事件の背景にロシアの存在があったと見る向きもあり、左右を問わずポピュリスト政権とロシアの提携には留意が必要であろう。

岡崎研究所

5taro:2022/03/13(日) 04:21:24
チリ大統領に36歳の左派ボリッチ氏就任、経済不安定化への懸念も

[バルパライソ(チリ) 11日 ロイター] - 南米チリで11日、左派のガブリエル・ボリッチ(36)が大統領に就任した。チリの大統領としては史上最年少となり、チリの政治に大きな変革をもたらす可能性がある。

ボリッチ氏はノーネクタイで演説し、「チリの国民を前に(大統領としての)誓いを立てる」と宣言した。

チリの進歩主義派はボリック氏の台頭を歓迎しているものの、数十年維持されたチリ経済の安定が失われる可能性があるという懸念も高まっている

https://news.yahoo.co.jp/articles/db6a8d335fd893d604b6093cdcf9b55a2e96eeab

6taro:2022/03/13(日) 04:22:26
チリ史上最年少 36歳のボリッチ大統領が就任

 南米チリで左派のボリッチ氏が大統領に就任しました。36歳での就任はチリ史上最年少となります。

 南米チリで11日、元学生運動リーダーで左派のガブリエル・ボリッチ氏(36)が大統領に就任しました。

 ボリッチ氏は去年12月の大統領選挙で右派候補を破り、当選していました。

 ボリッチ大統領:「富の分配がなく、富が少数の人にだけ集中している時、平和はとても難しい。私たちは、チリ人の男女が生産した富、私たちの国に住む人々が生産した富を再分配する必要があるのです」

 ボリッチ氏は就任式の後、首都サンティアゴの大統領府で国民向けに演説し、格差是正に取り組むことを強調するとともに、気候変動や移民問題など課題として挙げました。

 一方、特使としてチリに派遣された日本の小田原外務副大臣は10日にボリッチ氏と面会し、ポケモンの人気キャラクターのぬいぐるみをプレゼントする一幕もありました。

テレビ朝日

https://news.yahoo.co.jp/articles/a3ee28d33d8743867d2f34e8889227c3bec575f6

7taro:2022/03/15(火) 05:49:34
フジモリ氏孫がペルー代表 ミスコン、国際大会出場へ

ペルーのフジモリ元大統領の孫娘キアラさん(14)が、11日に首都リマで開かれたミスコンテストでペルー代表に選出された。エルサルバドルで開かれる国際大会に出場する。現地メディアが13日までに報じた。

キアラさんの母は、フジモリ氏の長女で最大野党の党首を務めるケイコ氏。コンテスト出場に向けてケイコ氏から「スピーチの仕方を教わった」などと話した。

コンテストは10代が対象で、約150人が競った。4人が代表に選ばれ、うち3人はキアラさんを含め有名人の娘だったため、会員制交流サイト(SNS)で選出の公正さに疑問の声も出た。4人はエルサルバドルで、それぞれ異なる国際大会に出場するという。(共同)

https://www.sankei.com/article/20220314-FCKBHP6YLFN33MEYAKZRDVEH3Y/

8taro:2022/03/15(火) 06:12:37
チェ・ゲバラを銃で処刑、ボリビア軍の元軍曹が死去…「発砲をちゅうちょした」と告白

 AP通信などによると、キューバ革命の英雄チェ・ゲバラを銃で処刑したボリビア軍のマリオ・テラン元軍曹が、ボリビア東部サンタクルスの病院で10日に死去した。80歳だった。

 1959年にキューバ革命を成功させたゲバラは、その後も革命の「輸出」を目指し、アフリカのコンゴやボリビアでゲリラ戦を展開した。しかし、67年にボリビア軍に捕らえられると、同年10月9日、元軍曹の銃弾で39年の生涯を閉じた。

 報道によると、元軍曹は過去のメディア取材に、発砲をちゅうちょしたと明かし、ゲバラから「落ち着け。よく狙え。お前は一人の男を殺すのだ」と声をかけられたと語っていた。(リオデジャネイロ支局 淵上隆悠)

https://news.yahoo.co.jp/articles/2c92d95481101c995aaf92239bc47b4eb44034d0

9taro:2022/03/16(水) 05:08:06
フジモリ氏が退院 ペルー

 【サンパウロ時事】在任中の人権侵害で禁錮25年の刑に服している南米ペルーのフジモリ元大統領(83)が14日、首都リマの病院を退院して再収監された。

 引き続き肺線維症と不整脈の経過観察が必要という。長女で野党指導者のケイコ氏が明らかにした。フジモリ氏は3日、心不全でリマ市内の収監先から病院に緊急搬送され、入院していた。 

https://news.yahoo.co.jp/articles/98119793bcc2542b86931bbd2d24a19f72cef477

10taro:2022/03/16(水) 05:16:32
TPP批准、9月以降か チリ

 【サンパウロ時事】南米チリのボリッチ大統領は14日、環太平洋連携協定(TPP)の批准は早くても9月以降になるとの見通しを示した。

 外国メディアとの会見で語った。11日に就任したばかりのボリッチ氏は学生運動出身の左派で、かつてTPPに反対していた経緯がある。

 チリでは9月初旬に新憲法案の是非を問う国民投票が行われる予定。地元紙によると、ボリッチ氏は「憲法制定手続きが終わるのを待って、改めてTPPの議論をしたい」と述べた。 

https://news.yahoo.co.jp/articles/0397dc75a439a07a4bb810a1e65dcf0f46dd3921

11taro:2022/03/18(金) 04:58:58
死の道(デスロード)の先に 薫る秘宝 ボリビアコーヒー
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf9771e40a8b832fbbf84be3612df8444a316dfa

 『地場まで行かなければ気がつけなかった農園のリアル』では、ホンジュラスのコーヒー農園を紹介した。家族経営によりなんとか成り立たせていた生活から、スペシャルティコーヒーにより変化した生活。実直に生きることで、チャンスをものにした。

 今回は、私が足を運ぶコーヒー農園の中でも特に日本から遠い産地の一つボリビアを取り上げよう。現地でコーヒー豆の栽培のともしびを絶やさぬために活動する男について紹介したい。

 ボリビアの大都市ラパスは標高3600メートルを超え「雲の上の街」と称される。コーヒーの栽培は標高が高い方が適しているといわれているが、これではさすがに高すぎる。

 南米ボリビアについて、あまり知らない人が多いかもしれない。日本から直行便はなく、米国やメキシコなどを経由し、最低でも2回は乗り換える必要があり、日本を出国してボリビアのラパスに着くまで、丸一日はかかってしまう。

 この国の観光名所といえば、ウユニ塩湖とデスロード(死の道)だろう。前者はフォトジェニックな画像で心を癒やしてくれるが、後者のデスロードは、名前の通り、心臓がキュッとなりそうな場所だ。デスロードの正式名称はユンガスの道。かつてラパスとユンガス地方を結んだ唯一の道であった。断崖絶壁を通る全長69キロメートルの道は未舗装で、ガードレールもない。高低差は4000メートルといわれている。

 日本でいえば、石川県と岐阜県を結ぶ国道157号線の、福井と岐阜の県境付近の未舗装部分をぎゅっと狭くして標高の高いところを走るイメージだ。車1台がやっと通れるような狭い道にもかかわらず、そこを大型バスや貨物トラックが通る。しかも、このデスロードは一方通行の道路ではない。ギリギリで車のすれ違いをしなければならず、時にどちらが道をゆずるかで口論になり大渋滞になることもある。

 コーヒー豆ももちろんこの道路を通って運ばれる。現地では10日に1台ほどの割合で車が崖から落ちると言われているが、救出されることはほぼ無い。見下ろして鳥が集まっていたら「あぁ、先週の車かな」などと判断しているそうだ。

 今ではバイパスが通って比較的安全な道を走れるようになった。だが、デスロードしか道がなかった頃には、私自身も何度もこの道にはお世話になった。恐る恐る窓から顔を出して、下を見たことがあったが、タイヤから崖まで数センチ。その後は怖過ぎて、運転手の技量だけを祈りながら時間が過ぎるのを待っていたのが、今でも思い出される。

 ただ、命懸けの冒険が目的ではない。その先には、心躍る農園が私を待っているのだ。

12taro:2022/03/18(金) 04:59:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf9771e40a8b832fbbf84be3612df8444a316dfa?page=2
知られていなかった、ボリビアコーヒーの魅力
 コーヒー農園に入る前に、この国の特殊な農作物について触れておかなければならない。それは「コカ」の葉だ。乾燥したコカの葉を噛むと元気になるので、現地の人たちはほっぺを膨らませながら噛んでいる。空気の薄い地域で高山病に負けずに活発に生きるため、現地の人たちにとっては必要不可欠で、ある意味、神聖な農作物なのだ。ただ困ったことに麻薬コカインの原料ともなる葉で、世界の常識で言えば好ましくないのだが……。エボ・モラレス元大統領の実家がコカ農家ということもあり、大々的に合法化し生産拡大を行っていた時期もあったほど、ボリビアでは重要な農作物だ。

 ただ、自国でのコカの葉の消費ならまだしも、コカインに精製して海外に流していくとなると別問題だ。米国としては、自国へのコカインの流入を抑えたいという思惑があり、コカ農家たちに別の農作物に転換させるプロジェクトが起こった。それが、「スペシャルティコーヒー」と「茶」だった。

 ボリビアには広大で肥沃な土地があり、農作物を育てるのには最適だ。薬物の流入を抑え込みたい米国と、コカに頼らず生活をしたい農家との思惑が合致。茶は上手にブランド化できなかったものの、1950年代に行われた農地改革でコーヒー栽培を推進していた経験もあったため、スペシャルティコーヒーが根付きやすい土壌はあった。

 ただ、数ある産地の中でも、ボリビアにしかない魅力に気づく人は少なかった。デスロードに代表されるようなアクセスの悪さもあり、バイヤーもあまり着目していなかった。世界中の産地を駆け巡る私でも、USAID(米国国際開発庁)のプロジェクトにテイスターとして誘われるまで、自ら足を運ぶことはなかった。

 テイスターとして参加した際には、ここまで入れ込むつもりはなかった。言い方が悪いが、ボリビアのコーヒー農園を知る人は一握りだ。だが、この豆と出合ったとき、トレジャーハンターが宝物を見つけたときのような喜びだったのを今でも覚えている。

 ボリビアの豆はほかの産地のものに比べて豆自体が硬く、焙煎(ばいせん)してもなかなか火が通りにくい。扱いは難しい半面、しっかり焙煎できると素晴らしい味を楽しむことができる。一般的にはほとんど知られていないし、極端に生産量が少ない。そうしたほかのコーヒー豆との違いが、丸山珈琲としての差別化にもつながるといった気持ちもあり、この豆を応援しようと心に決めたのだ。

13taro:2022/03/18(金) 05:00:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf9771e40a8b832fbbf84be3612df8444a316dfa?page=3

最新鋭の農園スタイルを作り出す
 ボリビアの農地はコーヒー農家にとって実に恵まれているものだった。恵まれていたと言った方が正確かもしれない。

 肥沃な大地に、最適な高度。コーヒーの苗木をポンと植えれば、特に何も手入れをすることなく普通に豆がなる。ある意味で何も手を加えないから、究極のオーガニックなのだ。オーガニック認証を取得する農家が多く、そこが評価されアメリカ向けに需要を掴んでいた。

 だが、現在オーガニックコーヒーの有力供給産地としての力は無い。最初は、放りっぱなしの作り方で1ヘクタールあたり1200キログラム程度の生豆を収穫できた。もともと鉱山労働者から転身した生産者が多く、施肥を怠ったために土地が徐々に痩せ、数十年かけて生産量は低下していった。最終的には1ヘクタールで60キログラムしか採れなくなるまでになった。実に20分の1にまで生産性が落ちたのである。た。

 このことが原因で、コーヒー豆を主作物とする農業協同組合や生産者組合が次々と破産していった。

 そうした農家が戻っていった生産物といえば、そう“コカ”なのだ。コーヒーは1年に1回しか収穫ができない。だが、コカであれば年に3回も収穫できる。しかも、国内にはそれを高く購入してくれるマーケットも存在している。皮肉な言い方をすれば、ボリビアの中ではコカはサスティナブル(持続可能)な農作物なのだ。あの土地で生きるこということもあり、批判し難い文化だが、個人的には非常に残念な流れだと感じていた。

 そんな中、現状を憂い、実直に農園を営む男と出会った。

https://business.nikkei.com/atcl/plus/00020/030700004/p4.jpg

 それが、ペドロ・ロドリゲス(以下ペドロさん)さんだ。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産にも登録されている、サマイパタの砦(とりで)。そこからほど近くに農園を開いた。もともとペドロさんは輸出業者であった。だが、コカに再び置き換わる状況や、生産量が減るコーヒーを憂い、2012年に自分で農園を切り開き、挑戦したのだ。

 ほかの農園は基本的に家族経営であるところ、彼は最初から近代的な農園を作り出すべく、法人化の道を選んだ。現在は12の農園を抱える大きな農園を持っている。

 畑では、担当者が苗木ごとにチェックを行い、正しいタイミングで選定して実を摘んでいる。それまでのボリビアでは、とりあえず実がなったら収穫をするスタイルが一般的だったが、ペドロさんはスペシャルティコーヒーとしての味の核を守るプロセスをしっかりと踏んでいる。

 農園開拓のスタイルも実に現代的だ。周りの畑をどんどんと買収していくのではなく、航空写真を見ながら目星をつけ、土は化学分析。その後、最適な品種の豆を選んだうえ、農園をデザインする。組織的に働き手の統制を取りながら豆を作っていく。

 視点を外に向けている点もまた、現代的だ。ペドロさんは他国の生産者とFacebookやInstagramでつながり、情報交換を欠かさない。最新の生産方法や、自分の農園での好事例のフィードバックなどを共有。ハイテクを使いこなしつつ、アナログに豆を作る。農業指導などはそこそこに、コンサルタントとして全体を見ながら、トライアンドエラーを繰り返す。そうした現代農家の最先端を行くプロセスを続けたからこそ、彼は差別化されたスペシャルティコーヒーを作り出すことに成功したのだ。

14taro:2022/03/18(金) 05:00:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf9771e40a8b832fbbf84be3612df8444a316dfa?page=4

成功体験を独占しない器の大きさ
 ペドロさんがほかの農園と大きく違う点は、地主と小作農の関係性ではないところにある。それぞれの農園を任せられる人を育て、新たな農園を広げていく。地域生産者のパイプ役を買って出て、自立できなかった農園たちを育てる。もともとが流通業者であったペドロさんの目的は、生産者としてもうけることではなかった。ボリビアコーヒーがなくなってしまうという危機感こそが彼の原動力だった。

 だからこそ、彼はあるプロジェクトに着手した。

 それが、“ソル・デ・ラ・マニャーナ”だ。スペイン語で朝の太陽という意味を持つ、この言葉。ペドロさんが農園主の育成を行うプロジェクトだ。コーヒーの木を放置し、実が熟したら狩りのように穫りにいく農法ではなく、コーヒー豆の栽培から加工までのペドロさんの農園の生産プロセスを全て開示している。

 近代農法を習得することで、世界から後ろ指を指されるコカではなく、世界から驚かれ、求められるコーヒーの栽培を始めたい。そんな農園主を生むことが彼の目標なのだ。大規模な農園を多く持つペドロさんの成功は、これから始める農園主たちの目標となるはずだ。

 現在、世界のコーヒー市場におけるボリビアのシェアは非常に低い。しかし、ペドロさんのような国全体の農園を正しい方に向けようとする人と、適した栽培方法を始める農家、その味にほれ込む人がいることで、きっとボリビアのコーヒーは10年後、20年後には高品質コーヒーの産地としてしっかりとした地位を獲得しているであろう。

 次回は、中米の「ドミニカ共和国」。鎖国状態の珈琲農園がどう変化したのかを現代珈琲史としてお届けする。

丸山 健太郎

15taro:2022/03/18(金) 05:02:09
ペルー憲法裁判所、フジモリ元大統領の釈放認める…2010年に禁錮25年の実刑確定

 南米ペルー紙レプブリカ(電子版)によると、同国の憲法裁判所は17日、服役中のアルベルト・フジモリ元大統領(83)の釈放を認めた。

 フジモリ氏は、在任中の人権侵害事件で2010年に禁錮25年の実刑が確定。17年12月に高齢や病気を理由に人道的恩赦を認められたが、後に取り消され、19年1月から再び収監されていた。(リオデジャネイロ支局 淵上隆悠)

https://news.yahoo.co.jp/articles/c02f5429daff7ef300acb5afef46dc85a3d0a766

16taro:2022/03/20(日) 05:15:24
22年で世界一周 家族で達成 アルゼンチン

【AFP=時事】アルゼンチンのある家族が今月、世界五大陸を車で回る旅を終え、首都ブエノスアイレスに戻ってきた。22年前に出発した時は夫婦2人だったが、旅の途中で生まれた子ども4人もすっかり大きくなった。

 エルマン・サップ(Herman Zapp)さん(53)とカンデラリア・サップ(Candelaria Zapp)さん(51)夫婦は、2000年1月25日にブエノスアイレスのシンボル、オベリスク(Obelisk)を出発。36万2000キロを移動し、今月13日に再び同じ場所に帰ってきた。


 ゴールする直前に夫のエルマンさんは、「複雑な気持ちです。夢が終わりに近づくと同時に、いよいよ夢がかなうかと思うと」とAFPに語った。

 エルマンさんとカンデラリアさんは米アラスカ州のバックパック旅行からスタートしたが、途中で人から1928年製の米国車グラハムページ(Graham-Paige)を譲り受けた。当初はエンジンの調子も悪く、塗装も剥げていた。

 今も絶えず点検が必要だが、「街の中でも、ぬかるみでも、砂の上でもよく走ってくれました」とエルマンさんは言う。

 米国を旅していた時に長男パンパ(Pampa Zapp)さん(19)が生まれた。アルゼンチンに一時帰国した際にテフエ(Tehue Zapp)さん(16)が生まれ、車を改造。車体を半分に切断し、全長を約40センチ延ばしてシートを1列増やし、その後、カナダで生まれたパロマ(Paloma Zapp)さん(14)とオーストラリアで生まれたワラビー(Wallaby Zapp)さん(12)が乗るスペースが確保された。

 新型コロナウイルスが流行し、ブラジルで足止めされた2020年には、犬と猫が1匹ずつ一家に仲間入りした。

 旅先ではさまざまな人々が自宅に招き、泊めてくれたという。その数は約2000軒に上る。

「人ってすごい」とカンデラリアさんは言う。「(私たちの)夢のために多くの人が協力してくれました」と続けた。

 しかし、楽なことばかりではなかった。エルマンさんはマラリアに感染した。アジアでは鳥インフルエンザ、アフリカではエボラウイルス病、さらに中米ではデング熱の流行に出くわした。

■友達をたくさんつくりたい

 家族の冒険をつづった本「Catching a Dream(夢をつかんで)」は約10万部売れた。旅費は主にこの本の売り上げで賄われたという。

 子どもたちにとっては、掛け替えのない経験となった。旅の間はカンデラリアさんによるホームスクーリングと遠隔授業で勉強していたが、今後はアルゼンチンで対面式授業を受ける。

 パロマさんは、「一番したいことは、友達をたくさんつくることです」と話した。【翻訳編集】 AFPBB News

https://news.yahoo.co.jp/articles/546405e8cbd368726436dea791f00ee3bda96d03

17taro:2022/03/21(月) 04:36:36
動画:「気候変動の物差し」 融解が止まらないチリ最南端の氷河

【3月20日 AFP】チリ最南端のサンラファエル(San Rafael)湖に浮かぶ、10階建てのビルほどの氷塊──湖に流れ込むサンラファエル氷河に大きなひびが入り、砕け落ちてできた。地球温暖化の影響をまざまざと見せつける光景だ。

 今日、サンラファエル湖には、氷河から崩れ落ちた約100の氷塊が浮かぶ。50年前には氷河が湖面の3分の2に広がっていたが、今や氷の覆いはない。

 面積3500平方キロの北パタゴニア氷原(Northern Patagonian Ice Field)には、サンラファエル氷河を含む39の氷河がある。アイセン(Aysen)地方にある1万1000平方キロの南パタゴニア氷原(Southern Patagonian Ice Field)が合わさり、世界最大級の氷原を形成している。

 欧州宇宙機関(ESA)の衛星画像によって明らかになったのは、サンラファエル氷河が世界で最も崩壊が激しい氷河の一つであり、またパタゴニアで最も速く移動している氷河の一つだということだ。移動速度は1年で約7.6キロ。ESAは「地球温暖化の影響で劇的な後退が起きている」と指摘した。

 サンラファエルの東、アルゼンチンとチリにまたがるヘネラルカレーラ湖(General Carrera)の湖畔でヒツジとウシの小規模な酪農を営むサントス・カタラン(Santos Catalan)さんは、気候変動の最前線で暮らしている。

 過去15〜20年で氷が解け、降雪が減ったために、一面真っ白だった景観が一変してしまった。「様変わりしてしまいました」とカタランさん。「暑すぎるのです」と付け加えた。

 映像は2月13〜15日撮影。(c)AFP/Pablo COZZAGLIO / Alberto PEÑA

https://www.afpbb.com/articles/-/3392847?cx_part=common_focus

18taro:2022/03/25(金) 05:32:50
南米パラグアイで豪雨と洪水、濁流に車が流される

南米パラグアイの首都アスンシオンで3月22日、大雨と洪水が発生した。街路は川のようになり、車は屋根まで水に浸かり、濁流に流される光景が動画に撮影された(ナレーションなし)。

https://news.yahoo.co.jp/articles/439a370b95dc776330658d8522f48025415b2b80

19taro:2022/03/26(土) 04:47:45
フジモリ氏18カ月出国禁止 ペルーの裁判所

ペルーの裁判所は24日、憲法裁判所の17日の判断によって釈放される見通しとなったアルベルト・フジモリ元大統領(83)について、18カ月間は出国を禁じる決定をした。フジモリ氏は2000年、側近の汚職発覚を受けて日本に「亡命」した経緯があり、予防措置をとったとみられる。

出国禁止は、1992年に起きた軍による市民殺害事件を担当する検察が求めた。フジモリ氏は別の2つの人権侵害事件で禁錮25年の刑が確定し服役中だが、憲法裁が17日、2018年に同氏への恩赦を取り消した最高裁の判断を覆した。(共同)

https://www.sankei.com/article/20220325-KNRYYUFCZBO6FETKS6LV5K2GHE/

20taro:2022/03/27(日) 05:29:57
3600万年前のクジラ化石、ペルーの砂漠で発見

【3月26日 AFP】3600万年前の海に生息していた古代のクジラの化石が今月、南米ペルーの首都リマの博物館で公開された。

 ペルー国立サンマルコス大学(UNMSM)などの研究チームによると、この初期クジラ類「バシロサウルス」の新たな化石は昨年末、リマ南方約350キロのイカ(Ica)州にあるオクカヘ砂漠(Ocucaje Desert)で発見された頭骨で、完全な形で残っていた。荒涼としたこの一帯は数千万年前、浅い海だった。

 研究者の間でこのバシロサウルスは「オクカヘのプレデター(捕食者)」と呼ばれている。全長約17メートルで、非常に大きく強力な歯で獲物を捕らえていた。
 チームを率いる古生物学者のマリオ・ウルビナ(Mario Urbina)氏は「同様の標本は世界で他に見つかっていないため、今回の発見は非常に重要だ」と話す。

 研究者の一人によると、このバシロサウルスは既知の他の古代クジラ類と比較して、体の大きさと歯の発達という2点が際立っている。この2点はどちらも食物連鎖の頂点に立っていた可能性が高いことを示している。「当時最大級の肉食動物だった」という。

 バシロサウルスのような初期のクジラ類は、約5500万年前に陸生動物から進化し、始新世(約5600万年前〜3400万年前)後期には海洋生活に完全に適応していた。
 
 研究チームによれば現生クジラ類は当時まだ進化しておらず、クジラ類はほぼ全てが比較的巨大な海洋捕食動物だった。(c)AFP/Carlos MANDUJANO

https://www.afpbb.com/articles/-/3396381?cx_part=common_focus

21taro:2022/03/27(日) 06:49:20
アルゼンチンに金融支援 5.4兆円規模 IMF承認

 【ワシントン時事】国際通貨基金(IMF)理事会は25日、経済危機に陥った南米アルゼンチンに対する440億ドル(約5兆4000億円)規模の金融支援を承認した。

 支援期間は30カ月。100億ドル弱が直ちに拠出される見通しだ。

 アルゼンチンは金融支援と引き換えに、中央銀行による財政赤字の穴埋めを廃止するほか、金融・為替政策などの改革に取り組む。同国議会がIMFの承認に先立って受け入れていた。 

https://news.yahoo.co.jp/articles/d345aefc61881565f8d0e3b354893255bced22f1

22taro:2022/03/28(月) 05:34:17
米はベネズエラ原油輸入探る ロシア産代替

ロシア産原油を禁輸したバイデン米政権が、代替調達先として南米の産油国ベネズエラからの輸入再開を模索している。反米左派マドゥロ政権に科してきた制裁を緩和することになるため国内外から批判が高まるが、石油業界は「決定」を見越して前のめりだ。

バイデン政権高官が今月5日、突然ベネズエラを訪問し、同国のマドゥロ大統領と会談した。目的はベネズエラ産原油の輸入再開を協議するためだったとされ、ホワイトハウスのサキ報道官は「訪問目的はエネルギー安全保障を含むさまざまな問題を協議することだった」と大筋で認めた。

独裁を強めたマドゥロ氏を退陣に追い込むため、米政府はトランプ政権時代の2019年に「国営ベネズエラ石油」(PDVSA)に制裁を発動。ベネズエラの主要な外貨獲得手段である原油の輸入を制限した。

米政府の〝方針転換〟にマドゥロ氏は7日、協議が「敬意にあふれて友好的、非常に外交的だった」と評価。8日には、ベネズエラ当局に拘束されていたPDVSAの米国子会社元幹部ら米国民2人が釈放され、ベネズエラ政府の協議進展への期待をうかがわせた。

一方で、バイデン政権には批判が相次いだ。米議会上院のメネンデス外交委員長(民主党)は声明で「(ベネズエラの)政権支配層が原油の利益で私腹を肥やす行為に強く反対する」と非難。野党・共和党のルビオ上院議員は「取るに足りない量の原油と引き換えに、ホワイトハウスはベネズエラで自由を求める人々を見捨てる提案をした」とツイッターに書き込んだ。

米政府がベネズエラの暫定大統領として認定するグアイド氏も「制裁解除は、ベネズエラにおける民主主義と自由への移行に向けた進展を条件としなければならない」と不快感を示す。

批判を受けてバイデン政権は軌道修正に入り、サキ氏は「現時点では積極的に対話していない」とトーンダウン。サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)も、ベネズエラ当局が拘束を続けている他の米国人に言及し、制裁緩和は「マドゥロ氏による具体的な措置」次第だとした。

政権の躊躇(ちゅうちょ)をよそに石油業界は動き出した。ロイター通信によると、米石油大手シェブロンは禁輸緩和に向け現地合弁企業での準備をスタート。4月にも自社製油所にベネズエラ産原油を出荷する目算だという。

ただ、低迷するベネズエラの原油生産の急速な回復は見込めない。国民の国外脱出が相次いだことで技術者が不足し、制裁の影響で設備の老朽化に整備が追いついていないからだ。

米メディアなどによると、ベネズエラの原油生産量は1990年代には日量約320万バレルだったが、今年2月は日量約75万5千バレルにとどまる。米政策研究機関「戦略国際問題研究所(CSIS)」の上級研究員、ライアン・バーグ氏は英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)に対し、「PDVSAが簡単に(原油の)栓を開けられると思うのはひどい間違いだ」と指摘している。(住井亨介)

https://www.sankei.com/article/20220327-OXHSQZ2HQVPY7K2N4MUIFEAWMA/

23taro:2022/03/30(水) 04:54:32
ペルー大統領、弾劾回避

 【リマAFP時事】ペルー国会(定数130)は28日、カスティジョ大統領に対する弾劾決議案を否決した。

 罷免には87票が必要だったが、賛成は55にとどまった。カスティジョ氏は昨年7月に就任したばかり。弾劾決議案が採決されたのは昨年12月に続き2度目となる。

 罷免反対も54で、賛否は拮抗(きっこう)した。棄権が19だった。カスティジョ氏はツイッターに「常識と責任、民主主義が勝利した事実をたたえたい」と投稿した。ペルーでは大統領に対し議員が弾劾を提起しやすい制度になっており、弾劾の採決が繰り返されている。 

https://news.yahoo.co.jp/articles/aad063e62e5f8fa88630787070ab64152c3ebf37

24taro:2022/03/30(水) 04:57:58
ペルー議会、大統領の弾劾決議案を否決

[リマ 28日 ロイター] - 南米ペルーの議会は28日、カスティジョ大統領に対する弾劾の是非を問う投票を行い、賛成票が必要な数に届かず否決された。

定数130の議会で弾劾を決議するには賛成が87票以上必要だったが、55票にとどまった。

当面の政治危機を逃れたものの、就任1年足らずで閣僚の辞任が相次ぐなど、厳しい政権運営が続いている。

カスティジョ氏は元教師で、昨年の大統領選に僅差で勝利したが汚職疑惑が浮上していた。

採決に先立ち、同氏は就任してから法を犯したことはないと改めて無罪を訴えた。

議会で演説し、「残念なことに当選以降、わたしを罷免に追い込むことが政治およびメディアの行動の中心軸となってしまった。これを続けるわけにはいかない」と強調。

無罪を主張した上で、政治および経済危機を脱するために結束を呼び掛けた。

カスティジョ氏は2016年以降で5人目の大統領。18年に当時のクチンスキ大統領が罷免決議の採決を前に辞任し、20年に議会は当時のビスカラ大統領に対する罷免を可決した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/d9d686562d28c693f00583cbb06ab6db85d4fef7

25taro:2022/03/31(木) 05:03:55
南米ギアナ高地の秘境、最後の調査に挑む79歳研究者の気迫

 南米ガイアナ北西部に連なるパカライマ山脈で、保全生物学者のブルース・ミーンズが一人たたずみ、ヘッドランプの明かりを頼りに雲霧林を見渡していた。曇った眼鏡の向こうには、緑のコケに覆われた太古の木々がどこまでも立ち並んでいる。朽ちゆく草木の匂いをたっぷり含んだ湿った空気を震わせるのは、カエルたちの歌声だ。

 片手で若木をつかんでバランスを取り、ブルースは一歩踏み出した。だが、落ち葉がたまったぬかるみに足をとられ、先へ進めない。79歳の彼は自身の老体をのろった。最初はゆっくり進むつもりだが、森の自然に体がなじむにつれ、足取りは日増しに力強くなると、出発時に話していたのだが。ブルースはこの地域でこれまでに32回も調査を行ってきた。

 ここはアマゾンの多雨林の北端にある「パイクワ川流域」と呼ばれる地域で、生物多様性に富むが、絶滅が危惧される種が多い、いわゆる「ホットスポット」だ。ブルースの主な研究対象はカエル。そして地球上にカエルの楽園があるとすれば、ここはまさにその名にふさわしい。

画期的な新薬開発に役立つカエル
 カエルは世界中のどんな生態系でも重要な役割を担っているが、この地域のような赤道直下の多雨林ほどカエルが古くから生息してきた場所はほかにはない。この地域のカエルたちは、気の遠くなるような長い時間をかけて、独自の進化を遂げてきた。おかげで、それぞれの生息環境に驚くほど巧みに適応し、形も大きさも体色も実に多様な種が生まれた。

 アマゾン盆地だけでも1000種を超える両生類が見つかっている。この地域のカエルの研究が、新しいタイプの抗生物質や鎮痛剤など、画期的な新薬の開発に役立った事例は多くあり、がんやアルツハイマー病の治療薬の開発につながることも期待されている。

 現在知られているカエルの種は、世界中にいる多様な種のごく一部にすぎないと考えられている。その一方で、既知の種はどんどん姿を消している。1970年代以降、最大で200種のカエルが絶滅したとの推定もあり、多くの種が発見されないうちに絶滅するのではないかと、ブルースら生物学者たちは懸念している。

 ブルースは取りあえず、この地域の多雨林に今も残されている生物の宝庫を探ることに注力していた。「パイクワでは、これからも数限りなく新発見があるだろう」。ブルースは熱っぽい口調でそう語るが、彼は気づいているはずだ。カエルたちだけでなく、自分にとっても、残された時間は限られている、と。

文=マーク・シノット(登山家)

https://news.yahoo.co.jp/articles/6a0203e069d2d9be8015d2b05dbe5bcf652dab6a

26taro:2022/04/02(土) 04:10:01
コロンビアで2年ぶりに開催されたバランキージャのカーニバル

 コロンビアの都市バランキージャで、昨年中止されていたカーニバルが開催された。
 3月29日の映像では、1万人のダンサーとパフォーマーなどが通りを踊り歩く様子がとらえられている。
 「花の戦い」と呼ばれる精巧な山車のパレードから始まる、バランキージャのカーニバルは、4日間続くという。
 昨年はコロナ禍で中止されたが、本来は伝統的に2月の末に行われるところを、やはりコロナ禍で今年は3月末まで延期して開催された。

(コロンビア、バランキージャ、4月1日、映像:Newsflare/アフロ)

https://news.yahoo.co.jp/articles/c21abc15e68a74ad679d4b6dd1c98a8ceb070d0a

27taro:2022/04/05(火) 04:45:21
エクアドル刑務所で暴動、20人死亡

【AFP=時事】エクアドル大統領府によると、南部クエンカ(Cuenca)の刑務所で3日朝、暴動が起き、少なくとも20人が死亡した。

 ギジェルモ・ラソ(Guillermo Lasso)大統領報道官は「20人の死亡が確認され、遺体はクエンカにある法医学センターに送られた」と述べた。

 パトリシオ・カリージョ(Patricio Carrillo)内相は、暴動で5人の受刑者が「体の一部を切断された」と明らかにした。

 カリージョ氏は、警察官800人と兵士200人を動員し、暴動は「統制下にある」と記者団に語った。ただ、「暴動は収まったものの、内部の受刑者は武器を所持している」と語った。

 カリージョ氏によると、受刑者の武器を没収できるよう、各ブロックから1人ずつ避難させている。

 暴動は、刑務所内の最も警備が厳重な区域で現地時間の午前1時半ごろに発生した。

 カリージョ氏は、暴動は犯罪組織絡みだと指摘。「刑務所内で、ある組織が絶対的な影響力を持とうとしたところ、一部が反発した」という。

 エクアドルでは近年、刑務所における暴動が相次いでおり、2021年には受刑者320人が殺害されている。

 エクアドルには65か所の刑事施設があり、計3万人を収容できるが、収容率は130%と定員を上回っている。

 暴動があった刑務所は過密状態ではなかった。2500人の定員に対し、1600人を収容していた。【翻訳編集】 AFPBB News

https://news.yahoo.co.jp/articles/ddf3952995a4d0e0d30995eb57e271c57e574d68

28taro:2022/04/06(水) 05:20:07
ペルー首都に外出禁止令 デモ暴徒化

【4月5日 AFP】ペルーのペドロ・カスティジョ(Pedro Castillo)大統領は5日、燃料高騰に抗議するデモが暴動に発展し道路が封鎖されたのを受け、首都リマと、隣接する港湾都市を対象に外出禁止令を出した。

 カスティジョ大統領は4日夜のテレビ演説で、「5日午前2時から午後11時59分まで市民の移動を制限する」と述べた。

 ペルーではここ数日、食料価格に加えて燃料価格も高騰し、高速料金が値上げされたため、全国で抗議デモが行われていた。政府は先週末、燃料高騰の緩和策として、燃料税を撤廃していた。(c)AFP

https://www.afpbb.com/articles/-/3398829

29taro:2022/04/06(水) 05:20:50
ペルー、首都リマに外出禁止令-インフレ抗議デモが警察と衝突

ペルーではインフレ高進に抗議するデモ行動がここ数日間に激化、カスティジョ大統領は5日、首都リマに外出禁止令を発した。デモ隊は警察と衝突、一時的に食料品が不足し、サプライチェーンが途絶する事態となった。

  大統領はリマと近郊の港湾都市カヤオに非常事態を宣言。現地時間で5日午前2時から午後11時59分まで外出が禁止されると発表した。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-04-05/R9V1PKDWRGG001

30taro:2022/04/06(水) 05:23:14
ペルー政府が首都リマなどに非常事態宣言

 ロシアのウクライナ侵攻の影響で、南米ペルーでは燃料と食料の価格が急騰しています。抗議する市民の一部が暴徒化したため、政府は非常事態宣言を出し、外出を禁止するなど異例の事態となっています。

 もみ合う警察官に警棒でめった打ちにされなぎ倒される市民。さらに、催涙弾まで打ち込まれていきます。

 ロシアのウクライナ侵攻の影響でペルーではガソリンや小麦の価格が急騰していて、物価高に耐えかねた市民が大規模なデモを行いました。

 これまでの衝突で4人が死亡していて、カスティジョ大統領は首都リマなどに非常事態宣言を発令し、市民に対して5日から無期限の外出禁止を命じました。

 ペルーは南米の中でも堅調な経済成長をみせていましたが、新型コロナの影響でインフレに陥り、そこにウクライナ侵攻による物価高が追い打ちをかけた状態となっています。

テレビ朝日
https://news.yahoo.co.jp/articles/ae5905223b22d603f803eca881437b782aae1c4c

31taro:2022/04/07(木) 04:52:02
「マチュピチュ」は間違いだった? 歴史家が発見した本当の名は

(CNN) 南米ペルーにある世界的に有名な遺跡を100年以上にわたって「マチュピチュ」と呼んでいたのは間違いだった――。そんな研究結果がアンデス研究の学術誌に発表された。

古代文明のインカは、この都市を「ワイナピチュ」と呼んでいたらしい。

米サザンユタ大学のエミリー・ディーン教授(今回の論文にはかかわっていない)によると、先住民ケチュアの言葉で「ワイナ(Huayna)」には「新しい、若い」の意味があり、「ピチュ(Picchu)」には「山頂」の意味がある。一方、「マチュ(Machu)」は「古い」を意味することから、これまでは同遺跡を「古い山頂」と呼んでいたことになる。

論文を発表したイリノイ大学のブライアン・バウアー教授によると、この都市はインカ帝国の首都だったクスコに住む王族の領地として、1420年ごろに建造されたと考えられている。

スペインからの入植者がインカ帝国を征服すると、ワイナピチュは放棄され、アンデス山脈の山奥に何百年もの間隠されていた。米国の探検家ハイラム・ビンガムが「再発見」したのは1911年だった。

ビンガムは、この地で農業を営んでいたガイドのメルチョー・アルテアガから提供された情報に基づき、この古代都市をマチュピチュと呼ぶことにした。

しかしマチュピチュを研究していたバウアー氏は、この都市がもともとは別の名称で呼ばれていた証拠を発見。ペルー文化省の歴史家ドナト・アマド・ゴンサレス氏も独自に同じパターンを発見し、共同で本当の名称を探ることにした。

2人はまず、ビンガムが残した記録を調べることから始めた。ビンガムは、最初に訪れた時はこの遺跡の名称は分からなかったと記していた。2人はそこから、ビンガムが訪れる前と訪れた後の地図などを調べた。

バウアー氏によると、特に驚いたのは1588年の記録で、ビルカバンバ地域の先週民がワイナピチュに戻ることを考えていると記されていた。

ディーン氏によれば、名称の間違いは驚くようなことではないという。非ペルー人考古学者の多くは、場所の名称の調査にそれほどの労力をかけず、ケチュア語もよく分かっていなかった。

「もっと言えば、今回の研究は、ハイラム・ビンガムがマチュピチュを発見したという定説に疑問を投げかけている」とディーン氏は指摘する。地元の住民は、ビンガムがやって来るずっと前からこの場所のことを知っていた。

もともとの名称が分かっても、この遺跡は今後もマチュピチュと呼ばれ続けるだろうとバウアー氏は予想、「マチュピチュは世界的に有名なので、名称の変更は提案しない」と言い添えた。

マチュピチュの名は、何千という書籍や記事、広告、書類などにも使われている。

この名称はペルーの国民や政府にも親しまれていることから、同地の歴史に新たな情報が加わったという点では興味深いものの、名称は変更されないだろうとディーン氏は予想した。

https://www.cnn.co.jp/fringe/35185944.html

32taro:2022/04/07(木) 04:58:27
燃料と食料の価格急騰で市民が暴徒化、5日〜無期限の外出禁止令 ペルー

 ウクライナ情勢などの影響で、南米ペルーでは燃料と食料の価格が急騰し抗議する市民の一部が暴徒化した。政府は非常事態宣言を出し、外出を禁止するなど、異例の事態となっている。

 ペルーではガソリンや小麦の価格が急騰していて、これに耐えかねた市民が大規模なデモを行いました。これまでに4人が死亡していて、カスティジョ大統領は首都リマなどに非常事態宣言を発令し、市民に対して5日から無期限の外出禁止を命じた。

 ペルーは南米の中でも堅調な経済成長をみせていたが、新型コロナの影響でインフレに陥り、そこにウクライナ侵攻による物価高が追い打ちをかけた状態となっている。(ANNニュース)

https://news.yahoo.co.jp/articles/c812bd3851279850e66890324d69aec29ade826e

33taro:2022/04/08(金) 05:10:49
ペルーで物価高騰に抗議デモ ロシア経済制裁の余波

【ニューヨーク=平田雄介】南米ペルーで物価高騰に対する抗議デモが全国に広がり、警官隊との衝突などで6日までに5人が死亡した。カスティジョ大統領は同国史上2度目となる30年ぶりの外出禁止令を一時発令したが、反発した市民が複数の役所になだれ込むなど混乱が広がり、半日ほどで打ち切った。

物価高騰はウクライナに侵攻したロシアに対する経済制裁の影響によるものでウクライナ危機の余波が南米に及んでいる。

ロイター通信によると、ペルーでは最近2週間で燃料や肥料、食料品が値上がりした。昨年の大統領選でカスティジョ氏を支えた地方の庶民の暮らしが打撃を受け、トラック運転手や農民らが抗議に加わり、各地で幹線道路の通行を妨げた。

南部イカでは4日、高速道路の料金所が放火され、デモ隊が警官隊と衝突。同日夜、カスティジョ氏は「全ての国民の基本的権利を守る」として首都リマを対象に、5日に限定した外出禁止令を出したが、議会側との会合を経て5日午後には解除した。


ペルー政府が外出禁止令を出したのは、フジモリ元大統領が1992年に騒乱を鎮めるため、憲法を停止し、国会を閉鎖した「自主クーデター」以来。

https://www.sankei.com/article/20220407-24INGGSPPRIPZMFYYWZDSSNSOU/

34taro:2022/04/08(金) 05:13:39
マラドーナの「神の手ゴール」のユニホームが競売に、推定落札価格は6.5億円

(CNN) サッカー界の伝説的なスター、ディエゴ・マラドーナさんが1986年のワールドカップ(W杯)準々決勝のイングランド戦で着用していたユニホームが競売にかけられることが7日までに分かった。この試合でマラドーナさんはいわゆる「神の手」によるゴールと相手守備陣5人を次々と抜き去って決めた「世紀の5人抜きゴール」の両方を記録している。ユニホームの落札価格は400万ポンド(約6億5000万円)を超えると推定される。

当該の青いユニホームは元イングランド代表のミッドフィルダー、スティーブ・ホッジさんが所有していた。ホッジさんは試合後にマラドーナさんとユニホームを交換した。試合は2―1でアルゼンチンが勝利した。

試合中、ホッジさんが意図せず浮かせたボールにマラドーナさんが反応したことで、有名な「神の手」ゴールが生まれていた。

「『神の手』ゴールはスポーツ史上においてのみならず、20世紀の歴史の中でも本当に唯一無二の瞬間だった」。オークションを手掛ける予定のサザビーズで、ストリートウェアなどの部門を統括するブラーム・ウェヒター氏はそう語る。

「ゴールが生まれたのはフォークランド紛争後間もない時期で、その影響はフットボール界をはるかに越えるものがあった。関連する書籍や映画、ドキュメンタリーが制作され、今やマラドーナはフットボール史上最高の選手として語り継がれている。そしてこの試合こそが、彼の伝説を作るのに一役買っている」(ウェヒター氏)

同氏は同じ試合でマラドーナが決めた5人抜きのゴールにも言及。「『世紀のゴール』は、個人技によって決めたものとしては史上最も偉大なゴールの一つと広く認識されている」と付け加えた。

試合に使用されたユニホームとしてこれまで競売で最も高い値が付いたのは、ベーブ・ルースが身に着けたヤンキースのユニホーム。落札価格は564万ドル(約7億円)だった。

マラドーナさんの当該のユニホームが競売にかけられるのは初めて。過去には英イングランド・マンチェスターにあるナショナル・フットボール・ミュージアムで展示されたことがある。

ホッジさんは、35年以上ユニホームを所有していたことを誇りに思うとし、「史上最も偉大で卓越したフットボール選手の一人と対戦できたのは全く名誉なことだった」と振り返った。

そのうえで、新たな所有者も世界的なシンボルとなっているユニホームを所有できることを大変誇らしく思うだろうと語った。

ユニホームの競売期間は今月20日から来月4日まで。期間中はロンドンのサザビーズで展示もされる予定だ。

https://www.cnn.co.jp/showbiz/35185993.html

35taro:2022/04/09(土) 05:05:13
鳴き声を楽しむ 視覚障害者の野鳥観察 コロンビア

【4月8日 AFP】コロンビア・カリ(Cali)地方の森の中で、視覚障害のある人々が野鳥観察を楽しんでいる。現地の協会が主催するプロジェクトで、参加者はさまざまな鳥の鳴き声を聞き、知ることができる。

 観察時に参加者たちの助けとなるのは、あらゆる鳥の鳴き声を認識できる音声ガイドだ。観察前にはプラスチックでできた数種類の鳥のレプリカに触れ、どんな鳴き声を聞けるのかイメージを膨らませている。森に入ると、餌の入った小さな皿を目当てに鳥たちが集まってくる。

 国立アレクサンダー・フォン・フンボルト生物資源研究所(Alexander von Humbolt Biological Resources Research Institute)によると、約1900種の鳥がいるとされるコロンビアは、世界的に見ても野鳥観察が盛んな国だ。

 映像は2月に取材したもの。(c)AFPBB News

https://news.yahoo.co.jp/articles/7a1d9655caf479ff80b1bfc29e47ef7b9f82dfe4

36taro:2022/04/10(日) 04:52:27
救助のコンドルを再野生化 絶滅に歯止めを チリ・アンデス

【4月9日 AFP】南米チリで、死の淵から救助された2羽の幼いコンドルが自然に返された。アンデス(Andes)山脈を象徴するこの猛禽(もうきん)類は個体数が減少しており、再野生化は種を維持するために極めて重要だ。

 プマリン(Pumalin)とリキーネ(Liquine)と名付けられた2羽は、14か月のリハビリを経て2月上旬、チリ南端のパタゴニア国立公園(Patagonian National Park)で解き放たれた。渓谷を見下ろす崖の上でおりから出されると岩棚までよちよちと歩き、大きな翼を広げて飛び立っていった。

 アンデスコンドルは国際自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧種レッドリストで「危急種」に指定されており、一羽一羽が希少な存在だ。 

「今日は大きな節目でした」。チリ再野生化財団(Rewilding Chile Foundation)のディレクター、クリスティアン・サウセド(Christian Saucedo)氏がAFPに語った。「とても複雑なプロセスです…捕らわれの身で生きるはずだった個体を(自然に)返したのです」

 IUCNによれば、野生に残っているアンデスコンドルは7000羽に満たないという。

■人による「迫害」

 最大の脅威は「直接的、間接的な人による迫害」だとIUCNは訴える。

 コンドルの保護団体「マンクプロジェクト(Manku Project)」のドミニク・デュラン(Dominic Duran)氏は「最大の脅威は、家畜を食い荒らすピューマや野犬を駆除するために人が仕掛けた毒餌です」とAFPに語った。

 腐食動物のコンドルは、毒餌を食べて死んだこうした動物の死骸をむさぼることがあり、多い時には30羽ほどが一斉に死んでしまうと同氏は説明する。

 さらに狩猟や、埋め立てごみのずさんな管理が原因の中毒、餌となる野生動物の個体数減少なども脅威だ。

 プマリンとリキーネの2羽を救助した財団は、米国人慈善家ダグラス・トンプキンス(Douglas Tompkins)氏の遺産だ。1990年、同氏は自然保護を目的に8000平方キロの私有地をチリとアルゼンチンに寄贈した。

 この土地に設置されたパタゴニア国立公園には現在、チリ国内のアンデスコンドルのうち推定70%が生息している。南米最大の個体群だ。

 雄のプマリンは1年以上前、大嵐の中で飛べなくなった状態で発見された。一方、雌のリキーネは一度リハビリを受けた後、再度悪戦苦闘しているところを救助された。

 2羽はこれから「コンドル社会のおきてを学ばなくてはなりません」と再野生化財団のサウセド氏。翼に埋め込んだ無線機で、野生復帰の進捗(しんちょく)状況を監視すると語った。(c)AFP/Pablo COZZAGLIO/Alberto PENA

https://www.afpbb.com/articles/-/3396654?cx_part=common_focus

37taro:2022/04/10(日) 04:54:45
フジモリ氏恩赦不履行を、と米州人権裁 釈放遠のく

米州人権裁判所(本部コスタリカ)はペルー政府に対し、服役中のアルベルト・フジモリ元大統領(83)にペルーの憲法裁判所が認めた人道的恩赦を履行すべきでないとの決定を出した。ペルー政府は同人権裁の判断に従うとしており、フジモリ氏の釈放は遠のいた。

フジモリ氏は在任中に左翼ゲリラと間違えられた市民らが軍に殺害された事件で、禁錮25年の判決が確定して服役中。ペルーの憲法裁判所は3月17日、元大統領への人身保護請求を承認。2017年にフジモリ氏に与えられ、18年に最高裁が取り消した恩赦の回復を認め釈放を可能にする判断を出した。

一方で事件の遺族らが米州人権裁に釈放を阻止する仮処分を求め、人権裁は3月30日にフジモリ氏の釈放を一時差し止めていた。

(共同)

https://www.sankei.com/article/20220409-MBSBCDDHA5NJ7HVCM643VOLAO4/

38taro:2022/04/10(日) 05:04:01
アマゾン奥地の先住民族と軍が衝突 4人が死亡 原因はWiFi

 先住民族とベネズエラ軍がWiFi(ワイファイ)の使用を巡って争いになり、軍が発砲――。そんな事件が3月、ブラジルとの国境近くにあるアマゾンの村で起こった。先住民族側の4人が死

 米ワシントン・ポスト紙などの報道によると、3月20日、ブラジルとの国境付近にあるベネズエラ南部パリマで、ヤノマミ族の集団がベネズエラ軍の基地を訪問した。ヤノマミ族と軍はこの一帯でWiFiを共同使用する約束を結んでいたが、ルーターを持つ軍が無断でWiFiのパスワードを変更したことで、抗議しに行ったという。その後言い争いになり、軍が発砲。ヤノマミ族の4人が死亡した。

朝日新聞社

https://news.yahoo.co.jp/articles/0bd9bcc79b86e5469d5733b793f01c30c05b7795

39taro:2022/04/12(火) 05:13:24
【瞬間】車故障か踏切に…列車と激突 アルゼンチン

 南米アルゼンチン・ブエノスアイレス州の踏切です。

 1台の車が線路に差し掛かった、次の瞬間、右から列車が猛スピードで入ってきました。

 車は、列車に引きずられるように、数メートルにわたって押し出されます。

 さらに、車の外に出た運転手の男性も宙を舞い、ガードレールにぶつかりながら、線路の外に投げ出されてしまいました。

 事故当時、車の中には、男性の妻と子ども3人の合わせて4人が取り残されていましたが、奇跡的に男性を含め全員、軽いけがで済んだということです。

 地元警察は、車の故障が原因だったとみて、捜査しています。

(「グッド!モーニング」2022年4月11日放送分より)

https://news.yahoo.co.jp/articles/af5c2ee2e8601369a1e6d6734c44c437f9046d65

40taro:2022/04/13(水) 05:16:51
警察が密輸業者を摘発、オセロットなど動物1000匹以上保護 コロンビア

南米コロンビアの警察は11日、オセロットやヘビ、鳥、カメ、ヒトデ、タランチュラなどの動物1000匹以上を密輸業者から保護したと発表した。

闇市場での取引価格は合計で、およそ1億2500万円以上になるという。また密輸業者ら21人を逮捕した。

コロンビアは世界で最も生物多様性に富んだ国の1つだが、希少生物の密輸が後を絶たず、警察が今年救出した動物はすでに約6000匹に達している。

(ナレーションなし)

https://news.yahoo.co.jp/articles/a54e3bc68b33105c542cebc27a3a80bbeced1f03

41taro:2022/04/13(水) 05:17:35
チリ首都サンティアゴ、異例の輪番計画断水へ 干ばつが13年連続

[サンティアゴ 11日 ロイター] - チリの当局者は11日、異例な13年連続の干ばつが予想されるとして、首都サンティアゴで輪番の計画断水を実施すると発表した。同市の人口は約600万人。

サンティアゴの主要取水源となっている2つの河川の水位などに基づき、12日間か6日間か4日間の断水を発令。最大24時間ずつ、地区を変えて実施する。その前に緑から始まって赤に至る4段階の色分けで警報を広報。最初は給水量を制限し、最終的に輪番の給水停止に移行する。

クラウディオ・オレゴ市長は記者会見で、サンティアゴの歴史で初めての措置だと強調。全市民が深刻な干ばつに備える必要があると説明した。

チリ政府によると、同国の取水能力は過去30年で大きく落ち込んでおり、2060年までに北部や中部ではさらに50%減る恐れがある。

https://news.yahoo.co.jp/articles/6de3fff430e3d5de0ddf8adaf950767130392db8

42taro:2022/04/13(水) 05:18:49
チリ人元交際相手に禁錮28年 日本人留学生不明事件

チリ人の元交際相手に、禁錮28年の判決が言い渡された。

この事件は、フランス東部のブザンソンに留学していた黒崎愛海さんが、2016年に行方不明になったもの。

フランスの裁判所は12日、殺人の罪に問われていた元交際相手でチリ人のニコラス・セペダ被告に、禁錮28年の判決を言い渡した。

検察側は、セペダ被告が黒崎さんと破局したあとに、別の男性と交際した黒崎さんを一方的にねたんだ計画的な犯行だと指摘し、死刑のないフランスで最も重い終身刑を求刑していた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/33ff06cd15b869bf191c1acc7a877624819222ab

43taro:2022/04/15(金) 06:18:43
元コロンビア代表MFリンコン氏死去、55歳 母国で交通事故

【4月14日 AFP】サッカー元コロンビア代表MFで、交通事故で重体になっていたフレディ・リンコン(Freddy Rincon)氏が、13日に亡くなった。55歳。搬送先の病院が発表した。

 スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)やイタリア・セリエAのナポリ(SSC Napoli)でもプレーしたリンコン氏は11日、コロンビア西部カリ(Cali)で乗っていた乗用車とバスが衝突する事故に遭い、重傷を負っていた。

その後は3時間近い手術を受け、集中治療室(ICU)に移されていたが、この日死去した。搬送先の病院が「最善を尽くしたものの、フレディ・エウゼビオ・リンコン・バレンシア氏は本日亡くなった」と発表した。

 南西部の港町ブエナベントゥラ(Buenaventura)出身のリンコン氏は、現役時代「コロッサス」の愛称で知られた。

 1990年のW杯(World Cup)ではコロンビア代表の中心選手として活躍し、キャリアの大半をパルメイラス(Palmeiras)などブラジルのクラブでプレー。2000年にはコリンチャンス(Corinthians)でクラブ世界選手権(FIFA Club World Championship、クラブW杯<FIFA Club World Cup>)を制した。(c)AFP

https://www.afpbb.com/articles/-/3400293?cx_part=top_topstory&cx_position=5

44taro:2022/04/16(土) 04:50:31
コロンビアで妻殺害の男が米国に逃亡、27年後に逮捕 FBI

(CNN) 米当局は15日までに、自分の妻を1994年に殺害した後、コロンビアから米国へ逃亡していた男を逮捕した。米連邦捜査局(FBI)が明らかにした。

ウィリアム・エルナンド・ウスマアコスタ容疑者(61)は13日、マサチューセッツ州で逮捕された。当局によると95年に米国へ不法入国した後、偽名を使って同州ベルモントに住んでいたという。

FBIは容疑者について、家庭内暴力(DV)の結果として妻を射殺、次いで止めに入ろうとした娘も撃ったと発表した。その後コロンビアから出国し、国際刑事警察機構(ICPO、インターポール)に指名手配されたという。

96年、ウスマアコスタ容疑者はコロンビア裁判所での欠席裁判で殺人罪などにより禁錮45年の有罪判決を受けた。その後新たな量刑の指針に基づき、刑期は28年6カ月に短縮された。FBIが報道向けの発表で明らかにした。

FBIボストン支局の特別捜査官は2020年6月から容疑者の情報をつかみ、居場所の特定を進めていた。自宅の近くへ仕事に向かうところを逮捕したが、容疑者が抵抗することはなかったという。

ウスマアコスタ容疑者は逮捕後、米移民税関捜査局(ICE)に移送された。ICEは不法入国に関する裁判を行うことを通達している。

FBIによればウスマアコスタ容疑者は1998年に米国市民と結婚し、合法的に永住権を取得していた。

https://www.cnn.co.jp/usa/35186371-2.html

45taro:2022/04/16(土) 05:02:18
アルゼンチン、穀物トラック運転手ストが終結

[ブエノスアイレス 14日 ロイター] - アルゼンチンで11日から穀物輸送トラック運転手が燃料高に見合う貨物運賃引き上げを求め、ストライキ入りしていた問題で、運転手組織が14日夜、スト終結に同意した。運輸省が明らかにした。

運転手組織と政府の交渉は13日、物別れに終わっていた。

関係筋によると、20%の運賃引き上げとストの即時停止で合意が成立した。

アルゼンチンでは、穀物の85%近くがトラックで港に運ばれており、輸出が滞る恐れがあった。

アルゼンチンの3月のインフレ率は前月比6.7%。前年比では55.1%に達した。

運転手組織は、燃料不足にも不満を示していた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/d1e140fca7f3c5dc7634cc264dbb8af7e29e1e2d

46taro:2022/04/18(月) 04:42:56
世界屈指の生物多様性を誇るヤスニ国立公園、エクアドル

 南米エクアドル東部にあるヤスニ国立公園は、1989年にユネスコ生物圏保護区に指定された。約1万平方キロメートルの公園には、マホガニー、グアバ、アンスリウム、ヤシ、そして鮮やかな緑色のシダなどの植物が自生している。

 ヤスニ国立公園における森林伐採に対しては、アマゾン熱帯雨林の世界的な重要性を認識するフランスの主導により、反対運動が行われている。また、同国立公園は、フランスが資金提供する「TerrAmaz」プログラムの5つのパイロット地区のうち、最初の地区でもある。TerrAmazは、2020年後半から始まった4年計画のプログラムで、ブラジル、コロンビア、エクアドル、ペルーにまたがるアマゾン熱帯雨林の生物多様性を守りつつ、サステナブル(持続可能)な開発を支援する活動が行われている。

 ヤスニ国立公園は地球上で最も生物多様性に富んだ場所の一つだと考えられていて、アリクイ、カピバラ、ナマケモノ、クモザル、そして600種ほどのカラフルな鳥など、実にさまざまな生物が生息している。公園をはさむように流れるナポ川とクラライ川では、謎の生物と言われ、絶滅の危機に瀕しているアマゾンカワイルカを見ることもできる。

 また、ヤスニ国立公園は、ワオラニ先住民グループに属するタガエリ族やタロメナニ族が暮らす場所でもある。彼らは孤立した生活を送ることを選び、手造りのカヌーで川を行き来している。「ナポ・ワイルドライフ・センター」などの旅行業者が、先住民たちに利益をもたらすサステナブルなエコツーリズム・モデルに基づいたツアーや宿泊を提供している。

文=カレン・アルファロ(ナショナル ジオグラフィック トラベラー ラテンアメリカ版)/訳=鈴木和博

https://news.yahoo.co.jp/articles/ae266af05c556ee273b315c9504ebdc801a8ac94

47taro:2022/04/19(火) 05:13:26
フジモリ元大統領また入院心疾患、容体は安定

ペルーのフジモリ元大統領(83)が17日、心疾患で服役中の拘置施設から首都リマ郊外の国立病院に緊急搬送され、その後リマ市内の病院に転院した。容体は安定に向かっているという。同国メディアが報じた。

フジモリ氏は3月にも心拍数に異常が生じ約10日間入院していた。

フジモリ氏を巡っては憲法裁判所が3月17日、過去の人道的恩赦を回復し釈放を可能とする判断を出したが、米州人権裁判所(本部コスタリカ)が今月、ペルー政府は恩赦を履行すべきでないとの決定を出し、釈放が遠のいていた。長女のケイコ氏(46)は17日、人権裁の判断がフジモリ氏の体調に「間違いなく悪影響を及ぼしている」と非難した。(共同)



https://www.sankei.com/article/20220418-BAYJ7CTSMRKXHF236FHZORI65M/

48taro:2022/04/20(水) 05:01:39
風化する記憶、公邸跡は今も更地=ペルー日本大使公邸占拠事件


ペルー

 【リマ時事】南米ペルーの首都リマで1996年12月に発生した左翼ゲリラ「トゥパク・アマル革命運動(MRTA)」による127日間にわたった日本大使公邸占拠事件は、97年4月の終結から間もなく25年を迎える。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a1e04a3ebb3fc485eb4a6ecc1f1107ed97b1c857

49taro:2022/04/21(木) 05:05:55
【アルゼンチン】列車と接触 女性がホームから転落

アルゼンチン・ブエノスアイレスの駅のホームで撮影されたのは、おぼつかない足取りの女性です。ホームに入ってきた列車に近づくと、列車に接触。そのまま倒れ込んで、ホームとの隙間に落ちてしまいました。

あまりの光景に居合わせた人は目を覆います。

その後、警備員らが女性を救出しました。女性はぐったりとしていますが、自分で体を動かしています。

ロイター通信によると、女性は気を失っていて、病院で治療を受けたということですが、命に別条はないということです。
(2022年4月19日放送「news every.」より)

https://www.youtube.com/watch?v=y2Gp1SApPuo

50taro:2022/04/21(木) 05:14:53
“神の手”マラドーナ氏が伝説の試合で着用のユニフォームがオークション

サッカー・元アルゼンチン代表の故マラドーナ氏が「神の手」でゴールを決めた際に着ていたユニフォームのオークションが始まり、初日は日本円で6億6000万円の値がついています。


20日、オークション会社サザビーズのホームページに登場したサッカーのユニフォーム。2年前に亡くなった元アルゼンチン代表、マラドーナ氏が1986年のサッカー・ワールドカップメキシコ大会で着ていたものです。

この大会、マラドーナ氏が手でゴールを決めた「神の手」や「5人抜きドリブル」といった名場面で知られ、当時着ていたユニフォームはこれまで博物館に展示されていました。

オークションは来月4日までオンラインで行われ、その間、実物はサザビーズで展示されるということですが、初日の時点で400万ポンド、日本円でおよそ6億6000万円の値がついていて、最終的にどれだけの高値で落札されるのか注目されています。

TBSテレビ

https://news.yahoo.co.jp/articles/2dfbac297275cbfeb50b2a558994aa7af0b8ee58

51taro:2022/04/21(木) 05:16:10
殺し屋がホームレス妊婦殺害、赤ちゃん連れ去り コロンビア

【AFP=時事】南米コロンビアの首都ボゴタ近郊ソアチャ(Soacha)で先週、ホームレスの妊婦が殺害され、おなかの中の赤ちゃんを連れ去られる事件があった。最近流産した女が、4000ドル(約51万円)で殺し屋の男に依頼したとされる。

 女性は妊娠37週で、出産を間近に控えていた。ソアチャのフアン・カルロス・サルダリアガ(Juan Carlos Saldarriaga)市長によると、食料を渡すとして、農村部に誘い出されたとみられる。

 赤ちゃんは無事で、国が保護している。依頼主の女は逮捕されたが、殺し屋は逃走を続けている。【翻訳編集】 AFPBB News

https://news.yahoo.co.jp/articles/9506d461b7efa851fb465ebda2fc1e35bfed0803

52taro:2022/04/22(金) 04:56:41
ペルー日本大使公邸事件25年 貧困や格差の構造、今も変わらず

 最大600人以上が4カ月間人質に取られた南米ペルーの日本大使公邸占拠事件の解決から22日で25年になる。事件の背景にあった貧困や格差の問題はその後も解消されず、ペルー社会は今、新たな混乱の渦中にある。

 「鶏のむね肉やもも肉も、調理用ガスも買えない」

 首都リマのスラム街の一つ、ビジャ・マリア・デル・トリウンフォ地区。住民有志でつくる炊き出し団体の代表、レオナルダ・アラニアさん(47)は毎日新聞の電話取材にため息をついた。以前はコメやマメの煮込みなどを毎日用意できたが、現在はより安く作れる鶏の皮や骨、野菜が入ったスープのみの日が週3日に増えた。「物価が上がり、栄養のある食事を作れなくなっている」

 ペルーは食料品や燃料の国際価格の上昇などによるインフレに悩まされている。ロシアによるウクライナ侵攻の影響でさらに物価が高騰。国家統計情報局によると、リマ首都圏の3月のインフレ率は前年同月比6・82%と、中央銀行の目標上限である3%を10カ月連続で超えた。インフレは特に、労働者の約75%を占める非正規雇用の庶民を直撃している。

 苦境にあえぐトラック運転手や農業従事者らは3月末ごろから、国道を封鎖するなどのデモを展開した。リマではデモ隊の一部が暴徒化し、警官隊と衝突。4月6日までに少なくとも6人が死亡した。4月中旬以降は大規模なデモは起きていないが、政府は国道を対象に30日間の非常事態宣言を出し、集会の自由を制限するなど警戒を続ける。

 デモの原因には政治への不満もある。ペルーでは近年、汚職疑惑などで大統領が相次いで交代している。2016年以降に就任した5人目の大統領となる急進左派のカスティジョ氏も21年7月の就任以来、すでに3度、内閣が総辞職。公共工事を巡る汚職などの疑惑も浮上する。地元紙レプブリカの今年3月の世論調査によると、支持率は24%で、不支持率は68%。5年の任期を全うできるか疑問視する声も出ている。

 1996年に発生した日本大使公邸占拠事件も、80年代のハイパーインフレに伴う経済、社会の混乱が遠因となった。

 事件を起こした左翼ゲリラ「トゥパク・アマル革命運動」(MRTA)は83年ごろ、貧富の差が拡大し、社会不安が高まる中で結成された。別の左翼ゲリラ「センデロ・ルミノソ」(スペイン語で「輝く道」)と並びテロを頻発させ、80年代以降に推定7万人が犠牲になったとされる。90年に誕生した日系2世のアルベルト・フジモリ大統領はインフレを抑え込み、新自由主義政策を推進して経済を回復基調に乗せた。左翼ゲリラの掃討作戦も主導してテロを沈静化させ、95年に再選を果たす。

 だが、社会が安定に向かうかに見えた状況下で事件は起きた。ペルー・カトリック大のダビド・スルモント教授(政治学)は「当時、MRTAはセンデロ・ルミノソと同様、既に弱体化しており、事件が最後の目立った活動だった」と指摘した上で、「フジモリ政権下で取り残された貧困層の支持を得て再起を図ることが、MRTAの目的だった」と分析する。日本大使公邸が狙われたのは、フジモリ政権に対する日本政府の多額の援助が国民全体に行き渡っておらず、格差が拡大したとMRTAが見ていたことが理由とされる。




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