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メキシコ・中米・カリブニュース

356taro:2020/03/16(月) 06:14:54
毛のないメキシコ伝統犬「ショロイツクインツレ」、ヒップスター時代に人気再燃
3/15(日) 13:05配信AFPBB News

(c)AFPBB News

【3月15日 AFP】メキシコの首都メキシコ市に立つ風格あるドロレス・オルメド美術館(Museo Dolores Olmedo)には、20世紀メキシコ美術にそびえ立つカップル、フリーダ・カーロ(Frida Kahlo)とディエゴ・リべラ(Diego Rivera)の世界最大のコレクションが展示されている。だがここには、この素晴らしい場所を分かち合うもう一つのメキシコの誇りがいる。メキシコ原産の毛のない黒い犬「ショロイツクインツレ」、略称「ショロ」だ。

 緑豊かな庭に住む13匹の犬たちは、カーロとリベラが飼っていた犬たちの子孫だ。彼らが誇りにしていたこのメキシコ伝統の犬種は、今はペットとして人気を集めている。

 ショロは極めてメキシコ的な古代犬で、歴史は7000年前にまでさかのぼり、約5500年前に人間に飼われるようになった。

 古代アステカ(Aztec)文明の人々は、死に神を意味する「ショロトル(Xolotl)」と犬を意味する「イツクインツレ」をつなぎ合わせて「ショロイツクインツレ」と名付け、死後の世界「ミクトラン(Mictlan)」の道案内をしてくれると信じて死者とともにこの犬を埋めた。

 1519年にスペイン人の征服者(コンキスタドール)らがアステカに到来して以降、ショロは流行としてもてはやされたり、時代遅れになったりを繰り返してきた。だがそれから5世紀がたった今また「ヒップスター」と呼ばれる流行に敏感な人々から愛され、首都およびメキシコ全土で脚光を浴びている。

■野生化で絶滅回避

 頭頂部にモヒカン刈りのような毛が生えている一部を除いて、ショロには被毛がない。専門家らによると、被毛を形成するDNAが正しく読み取られない遺伝子変異によるものだという。

 また、前臼歯が欠損していることも知られており、口からピンク色の舌がのぞいているときには独特な風貌になる。

 ショロの体温はとりわけ高く、古代にはリウマチやぜんそく患者の患部にショロの体をあてがう治療が行われていた。

 1810年にスペインからの独立戦争が起きる頃には、ショロは絶滅寸前に陥っていた。スペイン人は異教の象徴だとしてこの犬を嫌い、殺したり食べたりすることもあった。だが、ショロはメキシコ南部の山あいで野生となって生き延びた後、メキシコ先住民の小作農民らによって再び飼われるようになった。

 ショロがメキシコ文化の象徴として復活を遂げたのは、1910年のメキシコ革命(Mexican Revolution)後のことだった。

 革命では、独裁者ポルフィリオ・ディアス(Porfirio Diaz)と欧州寄りの支配層が追放された。そして、カーロやリベラをはじめとする新たな文化的エリートらが、長らく蔑視されていた先住民文化の象徴の復興に取り掛かった。もちろん。その中にショロも含まれていた。

 20世紀半ばに撮影された白黒写真にはショロを抱き、誇り高い表情をしたカーロとリベラが写っている。リベラは実業家でアートコレクターの友人、ドロレス・オルメド(Dolores Olmedo)にショロのつがいを寄贈した。その子孫が今、旧オルメド邸である同美術館の庭で走り回っている。

■映画のキャラクターに起用

 ショロは21世紀の今、メキシコの文化に誇りを持つ20〜30代の若者の間で再び人気を集めている。米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)のトレンド欄などでも取り上げられ、2016年には公式な「メキシコ市の象徴」にもなった。

 飼い主の一人であるメキシコの有名ロックバンド「カフェ・タクーバ(Cafe Tacvba)」のフロントマン、ルベン・アルバラン(Ruben Albarran)さんは「(ショロは)私が愛するメキシコ文化とつながっている」とAFPに語った。

 ショロはまた2017年のディズニー(Disney)映画『リメンバー・ミー(Coco)』にも登場。同作品は米アカデミー賞(Academy Awards)長編アニメ賞を受賞した。

 映像は2019年11月撮影。(c)AFPBB News
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200315-00010005-afpbbnewsv-int




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