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それは連鎖する物語Season2 ♯2

1数を持たない奇数頁:2014/09/05(金) 21:07:09 ID:LUyN3zHI0
つまりリレー小説なのだ

2数を持たない奇数頁:2014/09/05(金) 21:07:54 ID:vNrf4CaY0
>>1乙ポニ

337:2014/09/05(金) 21:08:41 ID:KX3IUTG20
そろそろまとめないかんね

新しいファイルに纏めようか

4数を持たない奇数頁:2014/09/05(金) 21:12:25 ID:OM.ti..A0
>>1


5どあにん:2014/09/05(金) 21:23:48 ID:GfvR5x3Y0
ゾンゲさまだけは何故かグルメ界に行ってもなんだかんだで生き残れそう

6数を持たない奇数頁:2014/09/05(金) 21:24:00 ID:LUyN3zHI0
急な思いつきだけど、前回までのあらすじとか作っておくと便利そう(自分で書くとは言ってない)

7数を持たない奇数頁:2014/09/05(金) 21:49:25 ID:PIqkC0Qo0
前回までのあらすじ:おっぱい畑

つい勢いで書いてしまったが、これじゃ前スレのあらすじか

8西口:2014/09/07(日) 21:48:45 ID:bf8Dr9po0
進捗状況は概ね良好といえる

9西口:2014/09/07(日) 21:59:43 ID:bf8Dr9po0
あ、そうだ
朝霞ちゃんにお姉さん作っていい?

10西口:2014/09/07(日) 22:05:18 ID:bf8Dr9po0
いや、やめとこう
別の設定じゃ

11西口:2014/09/07(日) 22:11:22 ID:bf8Dr9po0
あーまた新キャラが増える
俺の番になるたびに木っ端みたいなキャラが生まれてる気がするわ、気をつけねば

12数を持たない奇数頁:2014/09/07(日) 22:21:45 ID:roDwMzl60
そのうち妹を出そうとか思ってたからお姉さんいいんじゃないかな

13どあにん:2014/09/07(日) 22:40:32 ID:NIgMFQT.0
マレグチ(稀口)家は伏神一族が外交的危機に陥った時に影から支えた外交担当の一族
今は殆ど没落してマレグチを名乗っているが、マレグチ家の者は例外なく弁舌に優れている


みたいな設定盛り込もうと思ったけど機会が無くなっちまったワイ

14西口:2014/09/07(日) 22:42:30 ID:bTctr9SU0
そもそも伏神の連中は外交するのかという謎

15どあにん:2014/09/07(日) 22:42:58 ID:NIgMFQT.0
稀に口を出すからマレグチ 安直だな!

16どあにん:2014/09/07(日) 22:43:21 ID:NIgMFQT.0
昔は交易とかで家が発展したとかさ(震え声)

17西口:2014/09/07(日) 22:44:07 ID:bf8Dr9po0
というか四拾七氏が何なのかってことが重要だな!

18数を持たない奇数頁:2014/09/07(日) 22:46:01 ID:hy8uehUg0
始終名無し

19西口:2014/09/08(月) 15:25:29 ID:LJRlUVYg0
真川=サン超アウェー

20西口:2014/09/08(月) 16:31:19 ID:LJRlUVYg0
今日の五時くらいに投下するわ

21西口:2014/09/08(月) 16:59:58 ID:LJRlUVYg0
稀口の茶菓子は、昔と変わらぬ味であった。
両親に連れられ、劔兄さん、聡里と共にこの店に訪れていた頃を、鮮明に思い出せるほどに。
きっと一人だったなら、食べている間に涙ぐんでいたことだろう。真川さんと、あの三人組には感謝しなくてはなるまい。
三人組に関しては、その後のエロ本云々の話さえなければ親しくなりたいと思っていたことだろう。
逆説的に言えばもう親しくなりたいとは思わないが。何だ、伝説のエロ本って。
この上なく無駄な時間を過ごしたような虚脱感を背負い、稀口甘味処を後にした俺は、真川と連れたって兄・劔との待ち合わせ場所に向かっている。
目に映る町並みは、本当に変化が無い。
まるで過去にタイムスリップをしたかのような錯覚を覚えるが、当然そんなものは幻覚だ。
死人は死んだまま。生き返ることは決してありえない。その姿を再び拝むことなど出来ようはずもない。
あの日と変わらぬ怒りと後悔と希望と絶望とを背負って、俺はこれからも生きていくのだろう。この数年後の未来さえ見通せない不安定な世界を。

22西口:2014/09/08(月) 17:00:25 ID:LJRlUVYg0
「ところで伏神くん。一つ聞きたい事があるのですが」
待ち合わせ場所に向かう道中、真川がソウジに尋ねる。
人の姿形をしているとはいえ、今の真川は普通の人とは明らかに異質な存在だ。
他世界との交流が少ない人間界の中でも、とりわけド田舎で他世界人の往来が無いに等しい上伏町では、当然ジロジロと無遠慮な視線がその姿に注がれてしまう。
それにハハ、と苦笑を漏らすだけで、さして気分を害した様でもない真川の姿に、ソウジは改めて尊敬の念を抱いた。
ルカが懐くのも当然といえる。
人の上に立つ人間とはこの人のようなことを言うのだろう。
「聞きたい事?」
「はい。何故、帰郷をしようと思ったのでしょう。確か貴方は入学以来、長期休暇とはいえ、こちらに帰ったことは無かったはずですが」
これでも四拾七氏の末席に名を連ねていますからね。嫌でも耳に入ってくるのです。
少し申し訳なさそうにそう付け加えて、真川は質問を投げかけた。
旅の間のソウジの様子を見て、そう深刻な理由ではないと判断した上での質問なのだろう。言ってしまえばただの世間話だ。
そして、確かにソウジが帰郷した理由は深刻なものではない。ないのだが……ソウジにはどうにも、その「理由」が未だに信じられない。
もしかしたらあれは白昼夢やいたずらの類で、自分は担がれているのではないかと、半ば本気で疑っているくらいだ。
数日前、電話口で劔が何気なく言ったその内容は、それほどまでに衝撃的だったのだ。
前後の事情も含めて説明するべきか。いや、流石にそれはプライバシーの問題で兄さんに失礼か。
どう伝えるべきか考えあぐねているソウジを見て、何を勘違いしたのか真川が謝罪の言葉を呟いた。
「すみません。無神経な事を聞いてしまいましたか?」
「え、あ、いや。全然、全然。そういうんじゃないから」
どうやら変に気を遣ってしまう性質らしい。これは包み隠さずに言った方がいいだろう。
そう判断したソウジは、渋々と言った様子でポツリと語りだした。
「実は、さ。兄が一人いるんだけど、どうやら……祝言、挙げるらしくて。神前式に参加してくれって連絡があったんだ」
「それはそれは、めでたい事ですね」
真川は笑顔で言祝いだ。
めでたい。そう、めでたいのだ。
妻を娶り、跡取りを作ってようやく一人前、という旧態依然の古臭い価値観が当然のようにまかり通っているこのド田舎においては、尚の事だ。
だから、真川の反応は正しい。理想的とさえ言える。弟たるソウジが最優先で吐くべき台詞だ。
そんな事分かりきっているほどに分かっているつもりなのだが……ソウジにはそれがどうにも「信じられない」。
「兄さんが女の人と結婚って言うのがなあ……。尋常じゃない違和感を覚えずにいられない」
「……まさか、男色の気が?」
「なにとんでもない事を言ってんの!?」
しかも至極真面目腐った顔で。

23西口:2014/09/08(月) 17:00:43 ID:LJRlUVYg0
「そういう事じゃなくて。兄さんって凄い奥手って言うか、初心って言うか……。女性慣れしてないんだ」
言うなればそう、筋金入りの童貞。女性を前にした伏神劔は、まるきりのでくの坊になってしまうのだ。
10代の少女であったり、身内であった場合はそうはならないのだが、電話で聞いた相手の年齢は24歳。4つしか変わらない。
そんな女性と一対一で相対する兄が、ソウジには一切想像できなかった。
「お見合い戦績50戦50敗。何度か様子を見たことがあるけど、相手の女の人がどれだけ盛り上げようとしても、兄さんは一言もまともに返せていなかった」
「……確かにそれならば、結婚すると聞いて驚くのも無理はないですね」
「でしょう」
未だに信じられないわけはそこにある。
何か性質の悪い詐欺に引っかかっていると考えるべきか。
いや、流石にそれは考えすぎだろう。自分の知る伏神劔は、飽くまで家を出るまでの彼でしかない。
この4年間は、彼を変えるにも十分な時間だったに違いない。
あの事件で傷ついたのは、変わらざるをえなかったのは、自分だけではないということだ。
……ダメだ。シリアスに思考しようとしてもどうしても違和感が拭えない。
(会話すら出来なかったのに、結婚? 結納? 挙式? ……いや、いやいやいや。無いわ)
兄の結婚を全否定する弟。何たる非情さか。
「ところで、待ち合わせ場所とは一体どのような場所なんです?」
疑念を振り払えずにうんうん唸っているソウジを横目に微笑し、救いの手を差し伸べるように真川が再び質問を口にする。
堂々巡りに陥りかけた思考を中断し、その質問に答えたソウジは、気遣いの出来る人だなぁ、と幾度めかの関心をするのだった。
「町の中央に、講和の証として記念碑が建ってるんだよ。そこで待ってるってさ。
 造型は悪趣味だけど、使われてる金属に自然光を吸収して微発光する性質があるから、まあそれなりに綺麗だよ。そろそろ見えてくるはずだ」
「微発光する記念碑……。あ、もしやアレですか」
真川が指差した先には、開けた広場があり、その中央に特徴的なモニュメントが鎮座していた。


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