したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

鬼和尚の仏教勉強会 講読ゼミ 6 - したらば

979避難民のマジレスさん:2023/05/04(木) 02:01:00 ID:YkT5ogzw0
注;
外篇 駢拇;内篇は篇名に深い意味があった
が、外雑領篇は大抵篇首の二字或は三字を取
って名付けたのである。•••一篇の意は性徳と
所謂仁義礼楽との内外軽重を論じたものであ
る。(荘子 : 現代語訳 (支那哲学叢書:第7)より)

駢拇枝指。出乎性哉。而侈於德;足の四本
 指、手の六本指は生来のもの、即ち先天的
 なものであるが、天から享ける徳に対して
 は余計なものである。  駢拇;駢は合、
 拇は足の大指、拇が第二指とくっついて四
 本指となったもの
附贅縣疣;贅;瘤(こぶ)疣;(いぼ) 余計な厄
 介者の喩え
出乎形哉。而侈於性;既に生まれた後、即ち
 後天的に体に出来たもので、人間の天性に
 とりては余計なものである
多方乎仁義而用之者;凡ての方面に仁義を振
 り回して五常の節目を立て。五常;仁義礼
 智信、儒教に於いて人が常時守るべき項目
列於五藏哉;それが肉体五臓の作用に適応し
 ているというて排(配)列するけれども、
而非道德之正也;道徳の真正のものではな
 く、(人為的な無用の長物に過ぎない)
是故駢于足者。連無用之肉也。枝於手者。樹
 無用之指也;足に四指あるは無用の肉を連
 ねたるものであり、手に六指を有するは、
 一本だけ要らぬ指を立てて居るものであり
多方駢枝於五藏之情者;五体の自然なものに
 無用なものを付加するのは、
淫僻於仁義之行;仁義のために邪僻(正しくな
 い、偏っている)になり、
而多方於聰明之用也;強いて聡明を用ひて無
 用有害の行を為し、(人為を以て本然の性を
 損ふものである)
是故駢於明者。亂五色。淫文章;更に進ん
 で、目に就いて無用の明を用ふる者は、五
 色の眞を乱して、物の彩飾に淫するのであ 
 る。
青黃黼黻之煌煌非乎;青黄文色のキラキラと
 して人を幻惑するものは誠につまらぬもの
 であるが、
而離朱是已;(古の眼力が強いので有名な) 離
 朱はそれを美観としている
多於聰者。亂五聲。淫六律;耳の働きに就い
 て無用の聡を用ふる者は五声の眞を乱し、
 六律に淫するのである
金石絲竹黃鐘大呂之聲非乎。而師曠是已;か
 の金石絲竹黃鐘大呂の聲は実に下らぬもの
 であるが、古の聡敏を以て名のあった師曠
 そは是れを美音としている。
枝於仁者。擢德塞性以收名聲;仁に就いて無
 用のことを為す者は、むやみに道徳を抽出
 し、天性を抑へて、強いて仁義を行うて世
 間の評判を取り、
使天下簧鼓。以奉不及之法非乎; 天下の
 人々を惑わせて、無理な礼法を奉ぜしめよ
 うとする。  簧鼓;惑わす、扇動する
而曾史是已;曾参や史鰌のような輩は此の上
 もないことをしている。 曾参(そうし
 ん)史鰌(ししゅう);自然の徳や性を妨
 げ、名声を我がものにしようとする道家
駢於辯者。累瓦結繩竄句游心於堅白異同之
 間;弁説に就いて無用の言説を用ふる者
 は、宛かも瓦を累(かさ)ね縄で結んだやう
 に多く無用の語を集め、解らぬ文句を無理
 に作り出し、心を詭弁に馳せ  堅白異
 同;詭弁をもてあそぶ。 こじつけの論理。
 「白くてかたい石は、見たときは白い石と   
 わかるが、かたいことまではわからない。
而敝跬譽無用之言非乎;而も自ら労苦して無
 用の言を誉めはやす、
而楊墨是已;楊朱.墨翟のような徒は高尚なこ
 とと考えている。 楊朱.墨翟;弁論家、自
 愛説を唱えた
故此皆多駢旁枝之道。非天地之至正也;要す 
 るに此れ等は皆無用のことを為すもので、
 決して天下の至正ではなく、又固より宇宙
 の理法に叶ったものではない。
(´・(ェ)・`)つ


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板