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鬼和尚の仏教勉強会 講読ゼミ 6 - したらば

969避難民のマジレスさん:2023/04/24(月) 05:34:12 ID:KwPu6BvM0
荘子 79.
應帝王第七(4)
陽子居見老聃曰。有人於此。嚮疾強梁。物徹
疏明。學道不倦。如是者可比明王乎。老聃
曰。是於聖人也。胥易技系勞形怵心者也。且
也虎豹之文來田。猨狙之便。執斄之狗來藉。
如是者。可比明王乎。陽子居蹵然曰。敢問明
王之治。老聃曰。明王之治。功蓋天下。而似
不自己。化貸萬物。而民弗恃。有莫擧名。使
物自喜。立乎不測。而游於無有者也。

陽子居老聃(らうたん)を見て曰く。此に人有
り。嚮疾強梁(きゃうしつきゃうりゃう)にし
て。物徹疏明なり。道を學んで倦(う)まず。
是の如き者は明王に比すべきかと。老聃曰
く。是の聖人に於けるや。胥易技系(しょえき
ぎけい)の形を勞し心を怵(うれへ)しむる者
也。且也虎豹(こへう)の文(ぶん)は田(かり)
を來(き)し。猨狙(えんそ)の便と。斄(り)を
執(とら)ふるの狗(いぬ)とは藉を來す。是の
如き者は明王に比す可べきかと。陽子居蹵然
(しゅくぜん)として曰く。敢へて明王の治を
問ふと。老聃曰く。明王の治は。功天下を蓋
(おほ)へども己よりせざるに似たり。化萬物
に貸(ほどこ)せども民恃(たの)まず。有れど
も名を擧ぐる莫く。物をして自ら喜ばしむ。
不測に立つて。而して無有に游ぶ者也。

注;
老聃;老子
嚮疾;嚮は響と通じ、物に敏捷なること
強梁;意志強くして物に屈せぬこと
物徹;よく事物に通徹する
疏明;聡明、利発
胥;胥徒、小役人
易;更番時に当る、宿直者
技系;技芸の巧みなる為身に系累あるをいふ
勞形怵心者也;体を苦しめ、心を労し、役目
 の為仕事の為にただ人に使はれて役々とし
 て働くに過ぎぬ
虎豹之文;虎豹の皮には文飾ある(=美しい)
 をいふ
來田;田獵(猟)捕獲され
便;便捷(べんしょう);動作が早い、すばし
 っこい
斄;=狸
來藉;藉=縄、藉糜;繋ぎ止める縄(猿や狗は
 能力ある故に禍いを招く)
蹵然;安らかざる貌、顔色を変えて、
化;徳化
貸;施す
而民弗恃。有莫擧;民は之を忘れて、君を頼
 ることを知らず、功徳百姓に及んで其の名
 を顕さず
使物自喜;唯民をして欣然として自得せしむ
 るのみである
立乎不測。而游於無有者也;此の如く明王は
 神妙不測の地に立ち、心を虚無にして遊ば
 しめて、其の跡を絶し、天下を治めること
 を以て事としないのである。
(´・(ェ)・`)つ

荘子80.は、>>966であります。


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