したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

鬼和尚の仏教勉強会 講読ゼミ 6 - したらば

966避難民のマジレスさん:2023/04/23(日) 18:07:39 ID:aQFgsFlw0
荘子 80.
應帝王第七(5-1)
鄭有神巫曰季咸。知人之死生。存亡。禍福。壽夭。期以歲月旬日。若神。鄭人見之。皆棄而走。列子見之。而心醉。歸以告壺子曰。始吾以夫子之道爲至矣。則又有至焉者矣。
壺子曰。吾與汝既其文。未既其實。而固得道與。衆雌而無雄。而又奚卵焉。而以道與世亢必信夫。故使人得而相汝。嘗試與來。以予示之。
明日列子與之見壺子。出而謂列子曰。嘻。子之先生死矣。弗活矣。不以旬數矣。吾見怪焉。見溼灰焉。列子入。泣涕沾襟以告壺子。
壺子曰。鄉吾示之以地文。萌乎不震不正。是殆見吾杜德機也。嘗又與來。

鄭に神巫(しんふ)有り季咸(きかん)と曰(い)ふ。人の死生、存亡、禍福、壽夭を知る。期するに歲月旬日を以てすること神(しん)の若し。鄭人之を見て。皆棄て走る。列子之を見て心醉し。歸りて以て壺子(こし)に告げて曰く。始めて吾れ夫子の道を以て至れりと爲せり。則ち又焉(これ)より至れる者有と。
壺子曰く。吾は汝と其の文を既(つ)くして。未だ其の實を既くさず。而(なんぢ)固より道を得たりとするか。衆雌(しゅうし)あるも而かも雄無くんば。又奚(なん)ぞ卵せん。與(なんぢ)道を以て世と亢して必ず信ぜられんとするかな。故に人をして得て汝を相せしむるなり。嘗試(こころみ)に與(とも)に來り。予を以て之を示せと。
明日列子之と與(とも)に壺子を見る。出でて列子に謂って曰く。嘻(あゝ)。子の先生死なん。活(い)きず。旬を以て數へじ。吾れ怪を見たり。溼灰(しつかい)を見たりと。列子入り。泣涕(きふてい)して襟を沾(うるほ)して以て壺子に告ぐ。壺子曰君。鄉(さき)に吾れ之に示すに地文を以てせり。萌乎(ぼうこ)として震(うご)かず正しからず。是れ殆んど吾が杜德機(どとくき)を見たる也。嘗(こころみ)に又與に來れと。

注;
神巫;巫女、相者(人相見)
旬日;十日
壺子;列子の師
夫子之道爲至矣。則又有至焉者矣;先生の道
 をば最上至極のものと思って居ましたが、
 尚より以上のものがあります。
吾與汝既其文。未既其實;吾が汝に授けてき
 た所は文字の限りを尽くしているが、未だ
 妙理の実を尽くしていない。
而固得道與;然るに汝は道を得たものと早合 
 点しているのか
衆雌而無雄。而又奚卵焉;鶏は雌ばかり居て
 も雄がいなければ卵は生めない。(これと同
 じで、文(理屈)を尽くしも実(実践)を尽く
 さねば、未だ道を得た者ではない。
而以道與世亢必信夫。故使人得而相汝;(未熟
 であるのに)其の道を振りかざして自ら世に
 高ぶり、人をして自分を信ぜさせようとす 
 るから、其の浅はかな心がちゃんと人相に
 現はれて、神巫などに容易に看破されるの
 だ。
以予示之;予の人相を観させよ。
明日;翌日
弗活矣。不以旬數矣;とても救うことはでき
 ないようだ。しかも十日ともたないだろう
吾見怪焉。見溼灰焉;先生の相貌は甚だ不思
 議な処があって、謂はば湿灰のような生気
 のない象が現れてゐる。
鄉吾示之以地文;先程予は彼に示すに心
 を中に蔵して地文(=土色)の如く暗く、
萌乎不震不正;生気の萌生(ほうせい)せんと
 しても未だ動かず、定まらず、寂然として
 全く勢いが無いように見える(からそう言っ
 たので、)
是殆見吾杜德機也;即ち予が徳機を杜(ふさ)
 いで灰死のようになったのを見たのである
(´・(ェ)・`)つ


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板