[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
メール
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
901-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
鬼和尚の仏教勉強会 講読ゼミ 6 - したらば
960
:
避難民のマジレスさん
:2023/04/14(金) 05:42:28 ID:HSjSCDrA0
荘子 76.
大宗師第六(16)
顏回曰回益矣。仲尼曰何謂也。曰回忘仁義
矣。曰可矣猶未也。他日復見曰。回益矣。曰
何謂也。曰回忘禮樂矣。曰可矣猶未也。他日
復見曰。回益矣。曰何謂也。曰回坐忘矣。仲
尼蹴然曰何謂坐忘。顏回曰墮肢體黜聰明離形
去知同於大通。此謂坐忘。仲尼曰同則無好惡
也。化則無常也。而果其賢乎。丘也請從而後
也。
顏回曰く回益せりと。仲尼曰く何の謂ぞや
と。曰く回仁義を忘れたりと。曰く可なり猶
ほ未だしと。他日復た見えて曰く。回益せり
と。曰く何の謂ぞやと。曰く回禮樂(れいが
く)を忘れたりと。曰く可なり猶ほ未だしと。
他日復た見えて曰く。回益せりと。曰く何の
謂ぞやと。曰く回坐忘せりと。仲尼蹴然(しゅ
くぜん)として曰く何をか坐忘と謂ふと。顏回
曰く肢體(したい)を墮(す)て聰明を黜(しり
ぞ)け形を離れ知を去って大通に同じ。此を坐
忘と謂ふと。仲尼曰く同なれば則ち好悪無き
也。化すれば則ち常無き也。而(なんぢ)果し
て其れ賢(まさ)れるか。丘や請ふ而(なんぢ)
が後(しりへ)に從はんと。
注;
猶未也;未だ足らざる所あり
蹴然;色を変ずる貌
墮肢體;四肢耳目を堕(やぶ)りて形を離るゝ
黜聰明;知慮を去りて聡明を黜(しりぞ)くる
大通;大道
大宗師第六(17)
子輿與子桑友。而霖雨十日。子輿曰。子桑殆
病矣。裹飯而往食之。至子桑之門。則若歌若
哭。鼓琴曰父邪母邪天乎人乎。有不任其聲而
趨舉其詩焉。子輿入。曰子之歌詩何故若是。
曰吾思夫使我至此極者而弗得也。父母豈欲吾
哉。天無私覆。地無私載。天地豈私貧我哉。
求其為之者而不得也。然而至此極者命也夫。
子與(しよ)子桑と友たり。而して霖雨(りん
う)十日。子輿曰く。子桑殆ど病みなんと。飯
を裏(つゝ)んで往いて之を食はしめんとす。
子桑の門に至れば。則ち歌ふが若く哭(こく)
するが若し。琴を鼓して曰く父か母か、天か
人かと。其の聲に任(た)へざる有りて而して
趨(すみや)かに其の詩を舉す。子輿入つて曰
く。子の詩を歌ふ何の故にか是(かく)の若く
なると。曰く吾れ夫(か)の我をして此の極に
至らしむる者を思へども得ざる也。父母豈に
吾が貧を欲せんや。天に私覆(しふ)無く。地
に私載無し。天地豈に私に我を貧しくせん
や。其の之を爲す者を求むれども得ざる也。
然り而して此の極に至る者は命なるかなと。
注;
子桑;別字、子葉
霖雨;三日以上の雨を霖といふ、長雨なり。
裹飯;飯を包むなり。
趨;にはかなり
若歌若哭。鼓琴曰父邪母邪天乎人乎;歌って
いるとも哭しているとも分からぬ哀れな声
で、琴を弾じながら、「こんな貧乏者に誰
がしたのか、父か母か天か人か、」という
てゐたが、
有不任其聲而趨舉其詩焉;(飢ゑて)ゆっくり
声も出せないと見えて、此詩を口ずさむの
が極めて早かった。
天無私覆。地無私載;天は万物を覆い、地は
万物を載せているが、それには決して私も
なく、偏することもないから、
此極者命也夫;命;自然の理、大宗師。天地
自然の道にて天命とも云ふべきものなり
大宗師第六
(´・(ェ)・`)
(おわり)
次回より応帝王第七
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板