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鬼和尚の仏教勉強会 講読ゼミ 6 - したらば

950避難民のマジレスさん:2023/03/31(金) 15:40:56 ID:wdU94hBM0
荘子71.
大宗師第六(11)
俄而子來有病。喘喘然將死。其妻子環而泣
之。子犁往問之曰。叱。避。無怛化。倚其戶
與之語曰。偉哉。造化又將奚以汝為。將奚以
汝適。以汝為鼠肝乎。以汝為蟲臂乎。子來
曰。子於父母東西南北唯命之從。陰陽於人不
翅於父母。彼近我死而我不聽。我則悍矣。彼
何罪焉。夫大塊載我以形。勞我以生。佚我以
老。息我以死。故善吾生焉。乃所以善吾死
也。今大冶鑄金。金踴躍曰。我且必為鏌鋣。
大冶必以為不祥之金。今一犯人之形。而曰。
人耳人耳。夫造化者必以為不祥之人。今一以
天地為大爐。以造化為大冶。惡乎往而不可
哉。成然寐。蘧然覺。

俄にして子來病有り。喘喘(ぜんぜん)然とし
て將に死せんとす。其の妻子環(めぐ)りて之
を泣く。子犁往きて之を問うて曰く。叱(し
つ)。避けよ。化を怛(おどろ)かすこと無かれ
と。其の戶に倚りて之と語って曰く。偉なる
哉造化。又將に奚(いかん)ぞ汝を以て爲さん
とする。將に奚(いづく)にか汝を以て適(ゆ)
かしめんとする。汝を以て鼠肝(そかん)と爲
すか。汝を以て蟲臂(ちひ)と爲すかと。子來
曰く。父母の子に於ける。東西南北唯命に之
れ從ふ。陰陽の人に於ける。翅(ただ)父母に
於けるのみならず。彼吾を死に近くして。我
聽かずんば。我則ち悍(かん)なり。彼れ何の
罪ぞ。夫れ大塊(たいくわい)。我を載するに
形を以てし。我を勞するに生を以てし、我を
佚(いつ)するに老を以てし、我を息(いこ)は
するに死を以てす。故に吾が生を善しとする
は乃ち吾が死を善とする所以也。今大冶(たい
や)金を鑄(い)んに。金踴躍(ようやく)し
て。我れ且(まさ)に必ず為鏌鋣(はくや)爲ら
んとすると曰はば。大冶必ず以て不祥の金と
爲さん。今一たび人の形を犯して。而して人
のみ人のみと曰はば夫(が)の造化者必ず以て
不祥の人と爲さん。今一たび天地を以て大爐
(たいろ)と爲し。造化を以て大冶と爲さば。
惡(いづく)にか往いて可ならざらんや。成然
として寐(い)ね。蘧然(きょぜん)として覺め
ん。

注;
叱。避。無怛化;静かに、あまり近づかない
 方が良い。臨終の人を驚かせてはいかぬ。
虫臂鼠肝;「虫臂」は虫の肘。「鼠肝」は鼠
 の肝。取るに足ない、くだらないこと。ま
 たは、物事の変化は人間には予想すること
 が難しいということのたとえ。
彼近我死而我不聽。我則悍矣;今、造化は自
 分を死に近づかせたから、若し之に従わな
 かったならば、自分は陰陽に逆らふことに
 なる。悍;迕逆(ごぎゃく。逆らうこと)
彼何罪焉;造化其のものには固より罪もなに
 もない。
佚;閑逸ならしむる
鏌鋣;古の名刀
今一犯人之形。而曰。人耳人耳。夫造化者必
 以為不祥之人;一たび人間に生まれ出て、
 人間に限る、他の物になるのは嫌だ、など
 といふならば、造化は、それこそ不詳の人
 として、もう二度と人間にしないかもしれ
 ぬ。
惡乎往而不可哉。成然寐。蘧然覺;何処に住
 くとして自適しないことがあらう。胸中酒
 酒安んじて死に就き、楽しんで生を受ける
 のみである。
(´・(ェ)・`)つ


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