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鬼和尚の仏教勉強会 講読ゼミ 6 - したらば

859避難民のマジレスさん:2022/05/19(木) 20:00:32 ID:TYl1LFRk0
ラマナ・マハルシとの対話 332

質問者
 タミル語で3つの空白(Muppazh)(முப்பாழ்)とは何ですか?

マハルシ
 (1) タット(それ) = イーシュヴァラ・トゥリーヤ(神の第四の状態)
 (2) トヴァム(汝) = ジーヴァ・トゥリーヤ(個我の第四の状態)
 (3) アシ(在る) = アシ・トゥリーヤ(存在の第四の状態)

トゥリーヤ(第四の状態)は、起きている状態、夢を見ている状態、眠っている状態の基盤です。

質問者
 最初の2つは承知しています。
 3つ目は何ですか?

マハルシ
 すべてに遍満しているのが、覚醒だと言われています。
 すべてが輝いているのが、夢であると言われています。
 完全性(アナンタ)が、眠りであると言われています。
 これらの根底にあるものがアシ・トゥリーヤす。

質問者
 実に奇妙です!

マハルシ
 それだけですか?
 議論に限度はありません。
 聞いてください。
 マハヴァーキャ(偉大なる確言)のタットヴァマシ(汝それなり)は一般的に知られています。
 もう一つの、5つの言葉、タット・トヴァム・アシ・アティ・ニジャム(「汝はそれで在る」が至高の真理である)を含んだものは、沈黙の中でダクシナームールティによって教えられた最も秘密のもので、5つの言葉に対応して、5つの状態を明確に述べています。

 再びヴィチャーラ・サーガラを見てください。
 著者はアーダーラ(土台)とアディシュターナ(基盤)を区別しています。
 彼によると、縄は蛇のように見えるときも、そうでないときも、常にアーダーラです。
 縄は、実際とは違って見えるので、アディシュターナです。
 それは一般的な基盤(サーマーニャ・アディシュターナ)です。
 また、蛇そのもののように見えるのは、特殊な基盤(ヴィセーシャ・アディシュターナ)です。
 ここで質問が提起されます。
 ジヴァのアディシュターナとイーシュヴァラのアディシュターナは別のものなのに、どうしてこれら二つのアディシュターナが一つになるというのか?
 彼は、両方のアディシュターナには同じアーダーラがあると答えます。

 さらに、彼はいくつかのキャーティ(理論)に言及しています。

 (1) アサット・キャーティ:ロープが存在しながら、そこには存在しない蛇が現れる。
 (2) サット・キャーティ:縄自体が蛇のように見える。
 (3) アートマ・キャーティ:縄が正体不明のまま、以前別の場所で見た蛇を思い出して、錯覚を起こす。
 (4) アキャーティ:全くの非実在。
 (5) アナーヤタ・キャーティ:蛇の心象が投影され、それが目の前にあるかのように見られる。
 (6) アニルヴァチャニーヤ・キャーティ:説明不可能。

 ここで彼は疑問を投げかけます。
 幻想であれ非実在であれ、世界はこれらのいずれかであるべきであろうか?
 それは以前の体験の結果であるに違いない。
 それは、その時には実在であったに違いない。
 一度実在であれば、常に実在でなければならない。

 彼は答えます。
 その体験は必ずしも実在である必要はない。
 本物の蛇を見たことがなくても、蛇の絵を見て印象を受けただけで、縄を蛇と勘違いしうる。
 このように、世界は実在である必要はないのだ。


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