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鬼和尚の仏教勉強会 講読ゼミ 6 - したらば

847避難民のマジレスさん:2022/05/15(日) 15:43:22 ID:asj6Mn/.0
ラマナ・マハルシとの対話 328

あるヨーロッパの紳士が、落ち着いた調子で始め、はっきりと、ゆっくり話した。

「なぜ、個人は世俗の物事に巻き込まれた状態にあり、その結果、悩みを刈り取らねばならないのでしょうか?
 彼らは自由であってはならないのでしょうか?
 もし彼らが霊界にいれば、より大きな自由があるはずです」。

マハルシ
 この世はあくまで霊的なものです。
 あなたは自分を物理的な身体と同一視しているので、この世は物理的であり、あの世は霊的であると語っているのです。
 ところが、在るのは、霊的なものでしかないのです。

質問者
 肉体分離した魂、すなわち霊たちは、より深い洞察力を持ち、より大きな自由を享受しているのでしょうか?

マハルシ
 あなたは自分をこの肉体と同一視しているので、肉体分離した魂たちを霊として語るのです。
 これらの限界から、あなたは彼らの限界について話し、彼らの能力を知ろうとします。
 肉体分離した魂にも、微細な身体があります。
 そうでなければ、あなたは「肉体分離した魂」とは言わないでしょう。
 肉体分離とは、「この粗雑な身体を脱いだ」という意味です。
 あなたが彼らに個人性を与える限り、彼らは微細な身体に属されます。
 彼らの限界は、彼ら自身の状態によって決まります。
 あなたが自身の限界の重荷を感じているように、彼らもまた自身の限界の重荷を感じているのです。
 私が霊や霊界と言ったのは、絶対的な霊のことであり、相対的なものではありません。
 もしあなたが自分自身が霊であると悟ったなら、この世界は霊的なものでしかなく、物理的なものではないことがわかるでしょう。

質問者
 彼らの身体は、私たちの身体と同じように一時的なものなのでしょうか。
 彼らは転生するのでしょうか?

マハルシ
 これらの質問は、あなたが自分自身を身体だと考えているから生じるのです。
 この身体には誕生と死があり、この身体が倒れると別の身体が生まれてきますが、これが転生と呼ばれています。
 しかし、あなたはその身体なのでしょうか?
 もし、あなたがこの身体ではなく、霊であることがわかれば、あなたは粗雑や微細な身体から解放され、何の限界もなくなるでしょう。
 何も限界のないところに、物理的や霊的な世界があるでしょうか?
 転生という問題がどうして生じるというのでしょうか?

 もう一度、別の視点から考えてみましょう。
 あなたは夢の中で自ら夢の身体を作り出し、その夢の身体で行動します。
 覚醒状態でも同じように改竄されます。
 現在、あなたは自分がこの身体であり、夢の身体ではないと思っています。
 夢の中では、この身体は夢の身体によって改竄されます。
 つまり、これらの身体はどちらも実在しないのです。
 なぜなら、それぞれがある時だけは本物であり、他の時は偽物だからです。
 実在であるものは、永遠に実在でなければなりません。
 しかし、あなたは「私」と言います。
 この「私」という意識は、三つの状態を通じてずっと存在しています。
 それには何の変化もありません。
 それだけが実在なのです。
 三態は偽りです。
 それらはただ心のためだけのものです。
 あなた自身の視覚を妨げているのは心です。
 あなたの真の本性は、無限の霊です。
 それがあなたの眠りの状態だったのです。
 あなたは他の二つの状態における限界を認めます。
 どうしてその違いは生じるのでしょう?
 眠っているときには心はありませんでしたが、夢や目覚めている状態には心が存在します。
 限界を感じるのは、心の働きによるものです。
 心とは何でしょう?
 それを見つけてください。
 もしあなたがそれを探せば、それはひとりでに消えていくでしょう。
 なぜなら、心には真の実在がないからです。
 それは想念から構成されていて、想念が停止すれば消滅するのです。

質問者
 そのとき、私は残っているのでしょうか?

マハルシ
 眠りの中でのあなたの体験はどうでしょうか?
 想念も心もなかったのに、そのときあなたは残っていたのです。


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