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鬼和尚の仏教勉強会 講読ゼミ 6 - したらば

835避難民のマジレスさん:2022/05/10(火) 15:58:33 ID:AuK7e.NA0
ラマナ・マハルシとの対話 323

アルナーチャラ・アシュタカムの第6連を説明しながら、シュリ・バガヴァンは次のように述べた。

マハルシ
 前の連の最後の言葉は、「一者は在るのか?」と問いかけています。
 今回の連の最初の言葉は、「そうだ、一者は在る……」と答えています。
 そしてこう続きます。
 「それは唯一なる一者であるにもかかわらず、その素晴らしい力によって、無知、あるいは潜在的傾向の集合体としても知られる小さな点である『私』(自我)の上に投影されるのである。
 この投影された光が相対的知識である。
 これは、人のプラーラブダ(今結実している過去のカルマ)に従って、内部の潜在的傾向を外部の粗雑な世界として現し、粗雑な外部の世界を微細な内部の世界として引き入れる。
 外界の粗雑な傾向を内界の微細な傾向として顕在化させ、外界の総体的な傾向を内界の微細な傾向として退出させる。
 そのような力は精妙な次元では心と呼ばれ、物理的な次元では脳と呼ばれている。
 この心や脳は、その永遠の一なる存在に対する拡大鏡として機能し、それを拡大された宇宙として外へ示す。
 目覚めと夢見の状態では心は外向性であり、眠っているときは内向性である。
 心を媒体として、一つの至高なる存在が、目覚めと夢見の状態では多様に見られ、睡眠状態や卒倒などでは引き入れられたままである。
 ゆえに、あなたはただそれであり、それ以外にはありえない。
 どのような変化があっても、同じ一つの存在があなた自身として残り、あなた自身以外に何もないのである。」

 前の連にはこうあります。

 一度太陽光を浴びると、もはや感光板は画像を映すことができない。
 同じように、心(感光板)も、あなたの光にさらされた後は、もはや世界を映すことができなくなる。
 さらに、太陽はあなたに他ならない。
 その光線が像の形成を妨げるほど強力であるなら、あなたの光はさらにどれほどであろうか?
 このように、唯一なる存在であるあなた自身から離れた何ものも存在しないと言われるのだ。

 今回の連では、小さな点=自我、暗闇でできた小さな点=潜在的傾向からなる自我です。
 見る者、主体または自我が立ち現れると、それは自身を、見られるもの、客体またはアンタハカラナ(内的器官)として拡大します。
 自我が立ち現れるためには、光は薄暗くなければなりません。
 白昼では、縄は蛇のように見えません。
 真っ暗闇では縄そのものが見えないので、それを蛇と間違えることはありません。
 薄明かりの中、夕闇の中、影で暗くなった光の中、薄明かりに照らされた闇の中においてのみ、縄が蛇に見えるという間違いが起こるのです。
 同様に、純粋な光を放つ存在が自我として立ち現れるのも、それは、闇を通って拡散するその光の中でこそ可能なのです。
 この闇は、原初の無知(原罪)としても知られています。
 それを通過する光は、投影された光と呼ばれます。
 投影された光は、その真価に基づいて、純粋な心、イーシュヴァラ、あるいは神として一般に知られています。
 イーシュヴァラがマーヤーと一体化されていることはよく知られています。
 つまり、投影された光はイーシュヴァラです。

 もう一つの名前である純粋な心は、不純な心をも暗示します。
 これは、ラージャシックまたは活動的な心、あるいは自我のことです。
 これもまた、別の投影を通してのみ、元のサートヴィックな心から映し出されることができるのです。
 したがって、自我は第二の闇(アヴィディヤー)の産物です。
 次に来るのは、アンタハカラナ(内的器官)の形をとったターマシックまたは不活発な心です。
 これが世界として現れるのです。

 粗雑な身体の立場からすれば、脳を介して、世界として外部に輝いていると言えるかもしれません。

 しかし、粗雑な身体は、心に他なりません。
 心は、四つの内なる器官、あるいは想念からなる原理、あるいは第六感からなるとも言えます。
 あるいは、知性を自我に、チッタを心に(すなわち記憶機能を思考機能に)組み合わせて、二つの部分(自我と心)からなるとすることもできます。
 後者の場合、ヴィジュニャーナートマン(知的自己)、自我、あるいは見る者が主体を形成し、心の鞘あるいは見られる者が客体を形成します。

 覚醒、夢、睡眠の状態は、原初の闇(ムーラ・アヴィディヤー)にその起源があります。
 目覚めているときと夢の中では、心は外に出てその様態から体験を引き出し、眠りの中では、マーヤーの様態を用いて体験しながら内に引き込まれます。
 独自の力が個人と宇宙のすべての活動を制御しているのです。
 これらはすべて、自ら光りを放つ存在の基底に投影された光を通過する現象に過ぎません。


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