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鬼和尚の仏教勉強会 講読ゼミ 6 - したらば

743避難民のマジレスさん:2022/03/23(水) 23:41:58 ID:qDqxAQJQ0
137.
「真理のみ」 (原題 「THE TRUTH IS」)〜SRI H.W.L.POONJA
第12章 巧みに世界で生きること ☆Part3
死と死ぬこと(4)

Q:真理でないものは「今ここ」にはない!
 
 確かにそうだ、一度ロープは蛇ではないと知ったなら、たとえ努力してもそれを蛇だと想像するのは難しい。しかも、ロープは決して蛇に変化しなかった。

 それは全てあなたの想像であった、蛇を殺そうと掴んだ石や棒も含めて。自分自身でそれがロープだと確かめなさい。静かにして全ての概念、意図を切り捨てなさい。

Q:私の父の死は私を深い沈黙に連れて行き、私の母は踊るようにして死んで行きました。彼女が彼女の肉体に「さようなら」と言った時、私達は一つの愛として燃えていました。二人の死は大きな愛と自由を私に与えてくれました。あなたといることがこれを思いださせてくれます。パパジ、どうか美しい死の秘密を話して下さい。

 人が完全に意識して死ねるとは、身近な人に別れを告げて死んで行けるとは、何とすばらしい死か!これは大変美しいことだ。ほとんどの人は執着の為に泣き苦しんで死んで行くものだ。

 死に際に何かに執着しているとそれは非常に痛々しい。棘のついた藪から布をはぎ取るようなものだ。執着の棘がマインドの布に付着して、苦痛を引き起こすのだ。

 しかし執着のない稀な人は、ただ呼吸が止まったと感じるだけだ。このように彼は何も苦痛を感じない。ただ呼吸が止まる、それで終わりだ。彼らはこの宇宙から美しく去ってゆく。動物でさえ、この美しい死を経験することができる。

 昔、三人の妻と五人の子供を持った雄象が湖に水浴びに行った。彼が湖に入るや否や巨大なワニが彼の足にかぶりついて引っ張り始めた。彼は妻達や子供達に向かって助けを求めたが、彼らはただ立ちすくんで見ているだけだ。

 彼はどんどん深い水の中に引っ張られて行った、最後の一息の為に鼻を水面から上に伸ばした時、一輪の蓮の花を見た。彼はそれを鼻で摘んで、未知の誰かに助けを求めてその花を差し出した。空に向かって助けを求めた。

 さてその時、象が夢にも見たことのない人が突然現れて、ワニの顎を砕いて象を助けた。象は湖の岸辺に戻って来たが、子供達や妻達とは言葉を交わさず、一人で森の中に入って行った。

 彼が執着していたのもは何の役にも立たないと悟って、彼は決して戻ってこなかった。死後、彼は天国に行ったという話だ。最後の願い、最後の一息があれば神はその人を助けることができる。
  (´・(ェ)・`)
 (つづく)


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