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鬼和尚の仏教勉強会 講読ゼミ 6 - したらば

631避難民のマジレスさん:2022/02/02(水) 23:47:23 ID:Y99OMAQw0
88.
「真理のみ」 (原題 「THE TRUTH IS」)〜SRI H.W.L.POONJA
第10章 空家の盗人 ☆ Part2-c ①
マインド、思考、精神的重荷

Q:私からこの重荷をとって下さって本当に有り難うございます。

 あなたの重荷をそばにおきなさい。余分な荷物は全て投げ捨てなさい。これを私は軍隊生活で学んだ。軍隊ではゆっくりと行動することはできない。さもないと死んでしまうからだ。
 そして重荷はあなたをスローダウンさせる。時々、馬鹿げたことにまじめすぎる人を見るとマハルシが言われたことを思い出す。

 汽車で旅をしているとき、
 荷物を頭の上に乗せたままでいるか、それとも足元に置くか?
 これが賢者と残りの宇宙との違いだ。
 賢者は荷物を背負わないが、
 ほとんど全ての人が荷物を背負って汽車に乗っている。

 過ぎ去ったことやまだやって来ないこと、友達やお金の事を考えて心配している事が荷物を背負っていることだ。これが平和に生きているか、苦しんでいるかの違いだ。それはあなたの荷物がどこにあるかに掛かっている。

 背負っている荷物が重いと感じたら、それを降ろしなさい。そして悟りに向かって歩いて行きなさい。何も背負わない事だ。これは何も考えないという意味だ。

 これについて話をしてあげよう。

 昔、非常に年若い弟子を持ったグルがいた。彼らは別の村に行く途中で小川を渡らなければならなかったが、雨のために水かさが首の深さまで増していた。荷物は頭の上に乗るぐらい小さかったので、二人とも川を渡ることが出来ると思った。

 しかし、川の側に娼婦が一人立っているのを見た。彼女は結婚式に参加するために着飾っていたので川を渡ることが出来ない。それで、この聖人(グル)が彼女に言った。
「私があなたを肩に担いで他の岸まで渡してあげよう。」
 彼女は喜んで同意した。岸に着いて彼女は彼女の道を、二人の出家者は彼らの道へと急いだ。
 さて、弟子は非常に混乱して困っていた。彼のグルは女性には触るなといつも言っていたのに、娼婦を肩に乗せるとは!
 1Km行った先で弟子は謙虚に尋ねた。
 「マスター、質問があります。私はあなたの取った行動に当惑しています。あなたは、私達は僧侶だから、出家者だから、どんな女性も見たり触ったりしないようにと教えていますが、あなたはあの女性に触れました。」
 「はい、はい。あの女性は川を渡りたかったから彼女を運んであげた。そして彼女を降ろして彼女は去って行った。今私達はそこから1Km歩いて来たのに、なぜあなたは今だに彼女を背負っているのかね? 私は彼女を10m背負った。しかしあなたは彼女を1Kmも背負って来た。なぜまだ彼女を憶えているのかね。それはもう終わったことだ。」

 このようにあなたの前にやって来るものには状況に応じて対処し、後は忘れてしまうことだ。これが教訓だ。

 やって来るものを避けないこと。不必要なものは招き入れないこと。あなたの出来る限り状況に対処しなさい。そして忘れてしまいなさい!!
  (´・(ェ)・`)
 (つづく)


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