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鬼和尚の仏教購読会 別館
980
:
避難民のマジレスさん
:2020/09/13(日) 12:47:44 ID:b2BllLSc0
ありのまま。
174 2/3
逆行慈明婆子身 逆行の慈明婆しが身
紅絲脚下絆婚姻 こうし脚下婚姻を結ぶ
一曲楼頭綠珠笛 一曲楼頭綠珠の笛
可憐昔日趙王輪 あわれむべし昔日趙王の輪
柳田聖山先生訳
逆手をとった慈明は老婆を案じてのこと
脚に纏いついた紅糸が男と女の縁を結ぶ
一人楼上で笛を吹く緑珠にも夫はいたよ
戦国の趙王も夫のいる羅敷の絆を乱せず
伊井暇幻先生解説
慈明と婆は色っぽい関係だったわけではない。ただ、慈明和尚は説法をスッぽかして婆の家に入り浸ってい
たらしい。一休は「紅絲脚下絆婚姻」としているので、夫婦関係と見ているようだ。此の場合の「夫婦関
係」は現代流に性交を意味せず、ただ、【寄り添い合って生活する】ほどの意味だ。「薪を割って」「茶を
淹れて」と、呼び掛ければ反応がある、優しく温かく寛いだ空間を構成している。が、此処で話は一転し、
晋書に載す趙王倫の専横に繋がる。
趙王倫の配下 孫秀が妓女 緑珠に懸想した。しかし緑珠は崇季倫の愛人であった。孫は譲るように迫っ
たが、崇は拒否した。孫は趙を唆し、崇を罪した。緑珠は崇の目の前で楼から飛び降り自殺した。崇・母・
兄・妻子十五人が殺された。五十二歳であった。・・・このあと趙王司馬倫は恵帝を廃し簒位した。が、程
なく叛乱が起き司馬倫は殺され、恵帝が復位した。権勢を恣にし緑珠と崇季倫の仲を引き裂き殺した趙王倫
は、結局、命を失った。
一休は、前半で慈明・慈明婆のホノボノとした清廉な半同棲を羨み、後半で権力の亡者となった趙王倫の
末路を憐れんでいる。則ち一休は、水魚の如き自然な共存 恩愛を賞賛し、人々の愛を踏みにじり権力に執
着した趙王倫に憐憫の情を示しているのだ。単純な否定ではなく、憐憫である。ややもすれば、権力を求め
る人のココロを否定するのではなく、そんな煩悩を凝視し、自らも苦悩している。「現に小人は度し難い」
と突き放すのではなく、【悪人】へこそ大悲の心を向けているか。
くま訳
慈明和尚は、遊郭に出かけたりするのではなく、身寄りの無い老婆を案じて、
縁を大切にして、一緒に住んでいたのである。
楼上で笛を奏でた綠珠(愛人の目の前で楼上から飛び降り自殺をした)
憐れむべきは、綠珠を死に追いやった趙王である。因果はめぐり、臣下に殺害されたのである。
(´・(ェ)・`)つ
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