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鬼和尚の仏教購読会 別館

978避難民のマジレスさん:2020/09/12(土) 14:47:22 ID:IheNw6bk0
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不邪淫戒 三首 
痛飲誰家楼上謳 痛飲たが家の楼上の歌ぞ
少年一曲亂心頭 少年の一曲心頭を乱る
阿難逆行淫坊暁 阿難逆ぎょう乱心の暁
妙解方便残月秋 妙げの方便残月の月

柳田聖山先生訳
大酒を飲んで楼上で歌っているのは何処の誰か 
いかにも男色の一節が心を取り乱すではないか 
弟子のアーナンダが婬坊で戒律に背いたその朝 
長者マンジュシリーが救済の思案する残月の秋

伊井暇幻先生訳・解説
痛飲した状態で歌が聞こえてきた。どの女郎屋で歌っているものだろうか。
若い声が歌う一曲に、心掻き乱される。
阿難でさえ女性の色香に執着してしまったという。私も女郎屋で夜明けを迎えている。
しかし、此れは妙解を得るための方便である。白んだ空に残月が浮かんでいる秋の夜明け

月を【夜/陰の存在/煩悩】とすれば、残月であるから、其れが白日の下に晒されていることになる。煩悩
を隠さず晒し、妙解の方便であると言い切る。一休独特の境地である。

くま訳
痛飲したのである。遊郭の歌声はどこから聞えるのだろう。
若者の一曲の歌声が、心を乱す。
阿難が、淫坊から逃げ出した暁
釈迦から、阿難救出を命じられた文殊菩薩が、作戦を練った有明の月の秋、
わしは、自分で妙解を得るために、遊里に遊ぶのだ。

*阿難(アーナンダ)が、女郎屋で、心神耗弱状態にされ犯されそうになった挿話を下敷きにしているらしい。
(大佛頂如来密因修證了義諸菩薩萬行首楞厳経)
この詩に於いても、男色説は却下である。
(´・(ェ)・`)b


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