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鬼和尚の仏教購読会 別館

943避難民のマジレスさん:2020/08/29(土) 18:24:05 ID:hDzlT5kk0
如意庵脱出大作戦
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将入山中      将に山中に入らんとして  
一偈書屋壁以示衆去 一偈を屋壁に書し以って衆に示して去る  
愧慚禍起自蕭墻   愧慚す禍のせうしゃうより起こるを    
我見折人如劍鋩   我見人をひしいでけんぼうの如し
從此空山幽谷路   此れより空山幽谷の路
誰人來踏板橋霜   たれ人か来ってはんけうの霜を踏まん

くま訳
これより寺を出て、山に入ろうとするに際して
偈を一首、屋壁に書き残し、皆に示した
残念で愧ずべきなのは、寺内の内輪もめにより禍が起こったことである。
我見、相手を圧し潰す、剣の切先のような偈を書き残した。
これより、空山幽谷へ旅立つ
一体誰が、訪ねてきて、板橋の霜を踏むというのか。

*偈(げ、サンスクリット語: gāthā)とは、仏典のなかで、仏の教えや仏・菩薩の徳をたたえるのに韻文
 の形式で述べたもの。「偈陀(げだ)」「伽陀(かだ)」とも音写し、意訳して「偈頌(げじゅ)」とい 
 う。対して散文部分を「長行」という。中国日本の偈禅僧などが悟境を韻文の体裁で述べたものを「偈」
 と呼ぶ。中国の偈は押韻しているのが普通であるが、日本人の詩偈と呼ぶ儀式に使用される法語には破格 
 のものも多い。

*蕭牆の患い(しょうようのうれい):一族の内輪もめ。内乱。「蕭牆」は君臣の会見所に設けた屏風。
*我見:①自分だけの狭くかたよった意見や見方。② 「我執(がしゆう)」に同じ。
*折ぐ・拉の異字体(ひしぐヒサグ)押しつぶす。ひしぐ。押されてつぶれる。ひしゃげる。
*剣鋩・剣芒(けんぼう):つるぎのきっさき。剣鋒

一休さん47歳 大徳寺で華叟和尚の十三回忌があり、放浪中の一休さんも参加。大徳寺の人の要請で山内の
如意庵に住むが、嫌気して十日で出ていってしまった。そのときの偈↓ くま訳は後日

住庵十日意忙忙
脚下紅絲線甚長
他日君來如問我
魚行酒肆又淫坊
(´・(ェ)・`)つ


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