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鬼和尚の仏教購読会 別館

827避難民のマジレスさん:2020/07/21(火) 19:56:59 ID:hp0r5VXk0
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東坡山谷同㡧   とうばさんこく同たう
海内文章汝面前 海だいの  汝が
誰知鍛煉獨天然 たれか知る鍛錬独り天然
説法上堂法堂上 説法上堂はつたうの上
如來禪與祖師禪 如来禅と祖師禅と

くま訳
東坡、山谷の書画が、一幅の掛軸にある。
天下の名文が、目前にあるのだ。
誰も知らないのだ、鍛錬とは独りでするのが当たり前であることを。
説法は法堂(はっとう)の上で行うが、法堂の上には法があるのだ。
如来禅と祖師禅の法があるのだ。

*東坡(とうば):蘇軾東坡1036‐1101年  北宋の詩人、政治家
*山谷(さんこく):黄庭堅 1045‐1105年  北宋時代の書家・詩人・文学者
 不遇の役人生活をしながら、参禅に、芸術にいそしみ、詩文のやり取りをとおして思想、心境を深めて 
 いった。二人は一休さんの心の師匠かも。
*同㡧:(同とう)2人の詩人の書画が一幀(ちょう・・装丁)の内にあること。
*如来禅:①如来が実践する禅法。楞伽経(りようがきよう)に説かれる四種禅の一。(大辞林)
 ②達磨だるまの伝えた正系の禅。圭峰宗密(けいほうしゆうみつ)が分類した五種の禅のうち、最上のも 
 の。のちの禅宗では自己の禅を祖師禅と呼び、不十分な禅の蔑称として如来禅の語を用いた。如来清浄禅
*祖師禅:達磨だるまの禅宗のこと。また、六祖の慧能の系統の禅(南宗禅)をいう。(大辞林)
*この辺の分類は、論者により、まちまちである。どうでもよいよいのでありましょう。
 一休さんは、黙照禪よりも、悟りに導く修行法として優れているのは、説法や公案指導など、師家の指導
 による風流な禪(看話禪?)であるとしている詩が、147・148 で詠まれているのである。お楽しみに 
(´・(ェ)・`)b 

*おまけ;三聖吸酸:儒教の蘇軾、仏教の仏印、道教の山谷(黄庭堅)・・酢が酸っぱいという事実は皆同
 じであり、儒教、仏教、道教など、宗教や思想が異なっているとしても、真理は一つであるという意味。


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