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鬼和尚の仏教購読会 別館

797避難民のマジレスさん:2020/07/07(火) 20:25:55 ID:3XBcSUME0
一休さん15歳、吟壇デビュー
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春衣宿花    春衣して花に宿る
吟行客袖幾詩情 吟行の客袖幾ばくの詩情ぞ、  
開落百花天地清 開落百花、天地清し   
枕上香風寐耶寤 ちん上の香風、びか寤ごか、   
一場春夢不分明 一場の春夢、分明ならず。 

*寐(び):  ねる
*寤(ご):  目がさめる

二橋進先生訳
春衣して花に宿る
花見の晴れ着を着て、桜が満開のこの地を歩くと、詩情があふれ出す。
あちこちで 桜が花びらを舞い散らしている光景は、すがすがしい。
花の下に伏すと、その香に 包まれる。
うっとりとして、夢の中で見ているのか現でか、もう分からなくなっ た。

関西吟詩文化協会HP訳
花の香りのもとで、たのしみをつくした一時の思いにふける。
あっという間に散った百花の情。
家に帰って寝ころんでみたものの、
夢かうつつか、 まだ瞼に消えず、枕もとにかけられた衣から、その香りがただよってくる。

くま訳
お洒落をして、桜の下を歩くと詩情があふれ出す。
咲いて散る、桜舞う天地の清々しさ
枕辺の残り香は、眠りの中か、目覚めているのか
夢か現かわからない。

一休さんが建仁寺における修行時代の15歳の時につくった艶詩。笹倉秀夫先生によると、洛中で愛吟され
たそうである。
15歳にして人気作家である。
(´・(ェ)・`)つ


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