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鬼和尚の仏教購読会 別館
507
:
避難民のマジレスさん
:2019/04/29(月) 00:08:45 ID:LC3de7YgO
>>505
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第十三話 霊的な仙薬(つづき)
沈黙が訪れると、一片の思考すら湧き起こらない
――思考が起こってこないように抑え込んだわけではない。
見張っていたわけではないし、こちこちに身を固め、 一片の思考がよぎるのも
許さなかったわけではない。
あなたは闘っているのではなく、 手放しの状態になっているのだが、 何ひと
つ湧いてこない。
一片の思考も起こらず、 思考がひとりでに消えてゆくとき ――それは美しい。
そうなったらあなたは完璧に静かであり、 その沈黙はよいものだ。
強いられた沈黙はよいものではない。
内側を見ている者は、突然、見ていることを忘れてしまう。
その体験のなかで、こんなことが起こる――内側を見ている者は、突然、見て
いることを忘れてしまう
これが本当に内側を見るということだ――
内側を見ていることさえ忘れてしまうということが。
内側を見ていることを覚えていたら、それはまたしてもひとつの思考にすぎない。
最初は外界を見ていたし、今度は内界を見ているが、そこには自我エゴがある。
最初は外向的で、今度は内向的だが、そこには自我がある。
最初は樹々を見ていたが、今度は思考を見ている。
最初に見ていたのは客観的なものであり、今見ているのは主観的なものだが、
ことのすべては少しも変わっていない。
あなたは依然として二つに――見る者と見られるものに、観察者と観察される
ものに、主観と客観に分割されている。
二元性がしぶとく残っている。
これは本当の沈黙ではない。
二つのものがあれば葛藤が起こらざるをえないからだ。
二つのものは静かではありえない。
ひとつになると、どんな葛藤も起りえないので、あなたは静かになる。
沈黙を強いるのではなく、それが自然に降りてくるのを許しなさい。
強いられた沈黙は作為的であり、一方的に押しつけたものだ。
これこそ私がここであなたがたとともに、私の人々とともに起こそうとしてい
る大いなる変革のひとつだ。
古い技法はすべて基本的に何かを強いている。
私が理解するところでは、けっして何も強いてはいけない。
むしろ、もち歩いてきたがらくたをすべて放り出すがいい。
もっともっとからっぽになり、もっと広々とした空間をもちなさい。
内側にもう少し空間をつくりだせば、その空間に沈黙が訪れてくる。
自然は真空を嫌うから、がらくたをすべて放り出して、からっぽになることが
できたら、彼方なるものが内側に降りてくるのを目の当たりにするだろう。
舞い踊るエネルギーがあなたのなかに、あなたのすべての細胞のなかに入って
くる。
あなたは言葉もなく、音もない歌、聖なる音楽に満たされる。
この音楽のなかには見ている者がいない。
この音楽のなかには見られている者がいない。
観察する者が観察されるものになっている。
踊り手は踊りそのものになり、あらゆる二元性が消え失せている。
この非二元性こそ真の沈黙に他ならない。
このとき、身心は完全に解き放たれてしまうであろう。
このような瞬間には、手放し状態のままでいなければならない。
姿勢のことなどいっさい忘れてしまいなさい。
やろうとすることはすべて忘れて、何もしようとしてはいけない。
無為の状態にありなさい。
ただゆったりとして、
完全にくつろぎ、何もせずにいる。
くつろげばくつろぐほど、あなたの実存にさらに深い沈黙が浸透してゆけるか
らだ――ただ開いて、感じやすくなり、くつろいでゆくがいい。
いっさいのしがらみは跡形もなく消滅する。
すると驚いたことに、落とそうとしていたのに落とせなかったすべての欲望が、
いつの間にか消え去っている。
世間のしがらみ、頭をわずらわす仕事、そういったあらゆる雑念や行き交う思
考の流れは、もはや跡形もない。
あなたは驚くだろう――
あの連中はみなどこへ行ってしまったのだろう?
と不思議に思うだろう。
あなたは奮闘していたが、努力しているときには、一片の思考ですら追い出す
ことはできない。
やってみるといい。
思考をひとつでも放り出したいと思ったら、あなたは完全に失敗する。
それは放り出せない。
放り出そうとすればするほど、なおいっそう大きな音を立てて自分に跳ねもど
ってくる。
静かに坐って、猿のことを考えないようにしてみるといい。
それは単純な実験だ。一匹だけではなく、猿が次から次へとぞろぞろやって来
て、あなたに百面相を見せてくれる。
追い払おうとすればするほど、猿たちはますます扉を叩いて、「なかに入れて
くれ」と言うだろう。
猿たちはあまり行儀がよくないから、ことわりもせずに、なかに飛び込んでく
るかもしれない。
あなたは猿また猿に取り囲まれる。
忘れようとすればするほど猿はますますたくさん現れる。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
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