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鬼和尚の仏教購読会 別館
406
:
避難民のマジレスさん
:2019/03/23(土) 06:12:00 ID:LC3de7YgO
>>404
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第十話 結晶する黄金の華(つづき)
より抜粋
生命あるものをすべて救済せんとする 高邁こうまいな決意をもたなければなら
ない。
これが判断の基準になっていることにあなたは驚くだろうが、それはいつも判
断の基準とされてきた。
仏教ではこれを「菩薩の誓願」と呼んでいる。
内なる中心に近つ゛けば近つ゛くほど、この世界に住む生きとし生けるすべて
のものの苦しみを感じるようになってゆく。
一方では深い穏やかさと静けさを感じ、
一方では苦悩するすべてのものたちへの深い憐れみを感じはじめる。
苦しみに次ぐ苦しみ、そしてまた苦しみ。
どこもかしこも苦しみで満ちている。
一方では大いなる喜びが沸きあがってくるが、一方では深い悲しみもまた湧い
てくる。
何百万もの人々が苦しんでいるからだ――
それも何の理由もない馬鹿げた苦しみを味わっている。
あなたが味わっている至福を達成することは、彼らの生得権でもある。
だから、もう自分は至福に満ちているから、
すべては終わったのだと満足してはならない。
あなたが至福に満ちるようになっても、
すべてが終わったわけではない。
今や旅は新たなる方向へと転じる。
覚者ブッダの境地を達成し、わが家にたどり着いたら、いよいよ真の仕事ワー
クがはじまる。
これまでは夢にすぎなかった。
今や、他の人々が夢から出てくるのを助ける真の仕事がはじまる。
弟子が達成したら、彼は師にならなければならない。
キリスト教で「キリスト意識の誓い」と呼ばれているのはこれだ。
それを本当に理解しえたキリスト教徒はいない。
彼らはそれを誤解してきた。
彼らはイエスだけがキリストであると考えている。
「キリスト」という言葉は「クリシュナ」から来ている。
それは誓いだ。
自分が救われたら、あらゆるものを救わなければならないというのがその誓い
だ。
苦しみから救われることは無上の喜びだが、他の者たちを苦しみから救ってゆ
くことと比較すれば何でもない。
自分が苦しみから救われることは、依然として自己中心的であり、自己に焦点
が合わせられている。
自己の何かが依然として残っている。
あなたは自分のことにしか関心がない。 自己が消え、あなたが救われたからといって、 どうしてその旅をやめることが
できるだろう?
さあ、今度は他の者たちを救わなければならない。
イエスが救済者と呼ばれるのはそのためだ。
だが、彼が唯一のキリストではない。
彼の前にもたくさんのキリストがいたし、 彼の後にもたくさんのキリストがいた。
これからもたくさんのキリストが現れるだろう。
覚者ブッダになる者はみな、必然的に あらゆる者を救済しなければならなく
なる。
人間の喜び、安らぎ、至福は小さなものだ。
そういうもので満足してはならない。
いつか分かち合わねばならないことを、
いつか他の人々が目覚める手助けをしなければ ならなくなることを片時も忘れ
てはいけない。
この種子をあなたのこころハートの奥深くに植えつけなさい。
仏性が花開いたときも、あなたが世界から消えてしまわないように。
仏教には二つの言葉がある。
ひとつは「アルハト」だ。アルハトとは、光明は得たのだが、 すべてが終わり
、為すべきことは完了したと考えている者をいう。
彼は消え失せてしまう。
もうひとつは「ボーディサットヴァ」と呼ばれる。
彼は光明を得たが、消えず去らずに、 懸命にこの世にとどまろうとする。
彼は滞在を引き延ばし、可能なかぎり この世にとどまろうとする。
こんな話がある。
仏陀がにゃはんニルヴァーナの扉に到達した。
すると扉が開き、天上の音楽が奏でられ、黄金の花が降り注ぎ、 花輪を手にし
た天人たちが彼を歓迎しようと待ち構えていた。
ところが、仏陀は入ることを拒み、扉に背を向けた。
天人たちは驚いて、目を疑った。
彼らは何度も何度も彼に尋ねた。
「何をしておられるのです?あなたは今生だけではなく、何生 にもわたって
こ の 扉 を探し求めてこられたのでしょう。 ようやくたどり着かれたのに、
扉に背を向けられるとは? 私たちはあなたをお待ちしていました。 またひとり
覚者ブッダが増えたと、天国は喜びで湧きかえっています。 どうかお入りくだ
さい!一緒にあなたの 仏性の開花を祝おうではありませんか」
だが仏陀は言った。
「苦しんでいる者がひとり残らず救われないかぎり、 私はなかには入らない。
私は待たなければならない。 私は最後に入るつもりだ。他の者たちを先に入れよ
う」
(´・(ェ)・`)
(つづく)
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