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鬼和尚の仏教購読会 別館

295避難民のマジレスさん:2019/02/06(水) 23:31:46 ID:LC3de7YgO
>>292
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第六話 風景の焦点ゲシュタルトを変える(つづき)
 より抜粋

もう一度、譬たとえを使って説明してみよう。
道路を走っている車と車のすきまを見ているとき、車がやって来たらどうする
だろう?
あなたは車にも目をやるが、車の細部のことは気にかけない。
型、車種、年式、色、運転手、乗客のことは気にかけない。
そういった分析にはかかずらわない。
あなたはただ車を目にとめるだけだ。
車がやって来て、あなたの前を通り、去ってゆく。
再び、あなたはすきまに注意を払うようになる。
あなたの関心はひたすらすきまに注がれている。
だが、車がやって来たら、しばらくのあいだ車にも注意を払わざるをえない。
やがて車は去ってゆき、あなたは再び安らぎ、観想、間合いのなかに落ちてゆ
く。
雑念が果てしなくつつ゛いてゆくときには、立ち止まり、観想をはじめなけれ
ばならない。
観想したら、再び見つめる。
だから、思考がやって来るたびに、それを見つめ、思考が去るたびに、観想す
る。

これがすみやかに光明を得るための二重の技法、つまり 光を巡らせることであ
る。
巡らせるとは見つめることであり、光とは観想のことである。
観想するたびに、光があふれんばかりに押し寄せてくる。
見つめるたびに、あなたは循環を生みだし、循環を起こさせている。
どちらも必要だ。

光とは観想のことである。
観想せずに見つめるのは光のない循環であり……まさにそれが起こっている。
ハタ・ヨーガにその不幸なあやまちが起こった。
彼らは一点を見つめ、集中するが、光を忘れてしまった。
彼らは客をすっかり忘れてしまった。
彼らはひたすら家の準備をしつつ゛ける。
家を準備することにかまけるあまり、彼らは何のために、誰のために家を準備
しているのか、その目的を忘れてしまった。
ハタ・ヨーガは絶えず肉体を準備し、肉体を浄化してゆく。
ヨーガの姿勢を取り、呼吸法を実践しながら、それをどこまでも果てしなく
つつ゛けてゆく。
ヨーガ行者は何のためにそれをやっているのかをすっかり忘れてしまっている

そして目の前にある光を認めようとしない。
光は人が完全に手放しになったときにはじめて入ってくることができる。

観想せずに見つめるのは光のない循環であり……これがいわゆるヨーガ行者に
起こるあやまちだ。
別の種類のあやまちが精神分析医、哲学者に起こる。

見つめずに観想するのは循環のない光である。
彼らは光について考えるが、それが押し寄せてくるのにそなえて準備したこと
がない。
彼らは光について 考 え る だけだ。
彼らは客について考える。
客について千とひとつのことを想像するが、家の準備ができていない。
どちらも取り逃がす。

これに注意しなければならない!
さもなければ、あなたもまた取り逃がすかもしれない。
準備して待ちなさい。
用意を整えるのだ。
鼻の頭を見つめ、第三の目に注意を向け、背骨をまっすぐに伸ばし、楽な姿勢
を取る―あなたがしなければならないのはそれだけだ。
それ以上のことは必要ない。ヨーガの姿勢を年がら年じゅうやりつつ゛ける必
要はない。
それは馬鹿げている。
いわゆるヨーガ行者がひどく愚かで知性を欠いているように見えるのはそのた
めだ。
彼らの肉体は頑丈であり、長生きするかもしれないが、それに何の意味がある

光がなければ、生は知性の欠けた暗いものになる。
長生きしようが、早死にしようが違いはない。
大切なのはたとえ一瞬でも光のなかに生きることだ。
それで充分だ。
その一瞬は永遠になる。
そして光について考えてばかりいる哲学者たちがいる―光とは何か?光をどう
定義すればいいか、どう定義するのが最良か―彼らは様々な理論、定理、壮大
な思想体系を続々とつくりだすが、光に対する準備ができていない。
光は扉の前でひたすら待ちつつ゛けているというのに。

これに注意しなければならない!
この二つの誤りを犯してはならない。
目を見張ったままでいることができれば、それはごく単純なプロセスであり、
大きな変容力をそなえている。
正しく理解する者は、ほんの一瞬のうちに、もうひとつの実在リアリティに入
ってゆくことができる。
神は遠くにあるのではない。
神はあなたの内側にある。
(´・(ェ)・`)
(つづく)


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