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鬼和尚の仏教購読会 別館

279避難民のマジレスさん:2019/02/02(土) 11:35:33 ID:LC3de7YgO
>>278
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第六話 風景の焦点ゲシュタルトを変える(つづき)
 より抜粋

世にある職業のなかで精神分析医が神経を病む率が最も高い。
世にある職業のなかで精神分析医の自殺率が最も高い。
なぜだろう?
ある意味で、それは当然のことであり、つじつまがあう。
神経症やありとあらゆる狂気を扱ってばかりいるのだから、自分自身も癒えて
いない彼らが影響を受けてしまうのは当然だ。
彼らはこれらの神経症を体内で養っている。
患者が語るすべてのたわごとに耳を傾けていると、精神分析医は無意識のうち
にそれを取り込んでしまう。
患者はありとあらゆるたわごとを精神分析医にぶちまけてゆく。
実際、そのために患者は金を払っている。
徐々に徐々に、精神分析医のなかに大量の神経症がため込まれ、やがてそれが
爆発することになる。
そうなっても無理はない。
もし精神分析医を任命する権限が私に与えられたなら、光を巡らせるこのプロ
セスを精神分析医に求められる基本的な条件、根本条件とするだろう。
みずからの光を巡らせることができるまで、他人を治療する資格はない。
内側で光を巡らせることができるなら、その人はいかなる神経症にもけっして
影響されることがない。
彼は乱されることなく、耳を傾け、手を貸すことができる。
光を巡らせることで、彼はみずからを清め、浄化している。
彼は聖なる人になる。
導師グルと精神分析医の違いはそこにある。
導師だけが真の精神分析医になることができる。
導師だけが真のセラピストになることができる。
みずからの全体性に到った者だけが道の上で苦闘し、暗闇でつまつ゛いている
者たちに本当に手を貸すことができる。
さもなければ、盲人が別の盲人の手引きをしているだけだ ― ふたりはそろっ
てどこかの井戸に落ちることになる。
この『黄金の華の秘密』という書物は、将来、精神分析医になりたい者たちに
とって、最も根本的な実践の手引きとなるにちがいない。
あなたは驚くだろう ― この書物をはじめて西洋の言語に翻訳したのはヴィル
ヘルムだが、彼自身もまた優れた心理学者だった。
彼がこの書物に興味をもつようになったのはそのためだ。
だが、翻訳を終えた後、彼は狂ってしまった。
彼はひどくかき乱されてしまった。
彼が受けた精神分析の訓練とこの書物の内容が 彼のなかで大きな矛盾を引き起
こし、解きがたい 謎を引き起こし、彼は今まで以上に分裂してしまった。
この書物を翻訳することで、彼は一種の狂気へと追い立て られていった。
それまで受けてきた訓練、知識がことごとくかき 乱されてしまったために、彼
は方向感覚をすっかり失ってしまった。
それを覚えておきなさい。
秘法はそれほどむずかしくない。それが むずかしいのはそこだ ― あまりに
単純なので、ただ心マインドが複雑にしてしまわないよう、勝手にひねりを加
えてしまわないよう、見張りつつ゛けることだけが求められる。
そのために鼻を目安とするのである。
大切なのは 、瞼を適度に閉じて、意識を集中させて光を流れ込ませようとする
のではなく、光が自然に流れ込むようにすることである。
意識を集中させて光を取り入れる必要はない。
光は自然に入ってくる。
そして自然に入ってくるなら、その光は美しい。
光を内側にとり入れようとしはじめたら失敗するだろう。
努力すれば必ず失敗する。
そして失敗すればするほど、あなたはさらに懸命に努力する。
やればやるほど、あなたの失敗はいっそう確実なものになってゆく。
光をとり入れようとしないこと。
光が自然に入ってくる正しい状況に身を置けばいいだけだ。
例えば、夜、月が出ているときに、窓辺に近つ゛き、窓のそばに立てば、月は
自然に甘露を降り注ぎはじめるだろう。
あなたは何もしなくていい。
月の光が降り注いでいる場所に立てばいいだけのことだ。
みずからを正しい<場>に置くだけで、ものごとは起こりはじめる ―このうえ
もなく価値のあることが。

鼻の頭を見ることは、ひとえに内なる集中をはじめる際に役立つのであり、そ
うすることで視線が正しい方向に向かい 目安が定まれば、後はそのまま放置す
ればよい。
これは大工が下げ振りをつるすにあたり、いったんそれをつるし終えると、絶
えずその糸を見ることにこだわらないような ものである。
(´・(ェ)・`)
(つづく)


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