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鬼和尚の仏教購読会 別館
195
:
避難民のマジレスさん
:2019/01/02(水) 23:57:49 ID:LC3de7YgO
>>193
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第四話 光を輪のように巡らせる(つづき)
より抜粋
だが、私たちは不要なもの、まったく必要ではないものに過剰な関心を寄せてい
る。
そんなものはなくてもやってゆける のに、なしで済ますことができない。
私たちは突進し、走り続けるように訓練されてしまっているからだ。
私たちは他のありようを知らない。
(p127)
社会はあなたに信仰という毒を盛って、最初の第一歩からあなたの探求の息の
根を止めてしまう。
宗教とはあなたの探求をもう一度よみがえらせることだ。
宗教とはあなたを本来の源泉へと連れもどすことをいう。
そして、それは好奇心ではなく、とても誠実な探求であることを覚えておきなさ
い。
自分を知らずに生きてゆくなど死んでいるのも同然だ。
自分が誰であるかを知らずして、どうして本当に生きてゆけるだろう?
自分自身を知らずして、生にどんな意味があるというのだろう?
自分が誰であるかを知らずして、自分をどう扱うというのだろう?
自分の天命が何であるかをどのようにして見極めるのか?
そう、騒音ばかりで、音楽というものがない。
計算ばかりで、祝祭というものがない。
あちこちへあわただしく駆けまわっているが、どこにも行き着きはしない。
生まれてから死ぬまで一種絶えざる緊張のなかを生きてゆくが、 生と<存在>
の美、祝福を知ることはない。
もっとも身近にあって知るべきもの、最初に知るべきものである、 みずからの
内なる実存の美と祝福にすら気付いていないのだから。
生に向かう最初の一歩は自己を知ることだ。
それはたんなる好奇心ではありえない。
好奇心から探求する人はたくさんいる。
だが、 好奇心が生を変容させることはけっしてありえない。
それはやはり か ゆ み に過ぎず、 たやすく満足させることができるものだ。
昔あるところに宿屋の主人がいたが、おかしなことに、どうしても帳尻を 合わ
せることができなかった。
どんなに努力してもうまくゆかなかった。
経営方針をすっかり改めようとしたが、それもうまくゆかなかった。
そこで気落ちした彼は、ある賢明な女性に相談した。
「とても簡単なことよ」と、謝礼を受け取りながら彼女は言った。
「宿の名前を変えるといいわ」
「でもずっと『黄金のライオン』でやってきたのですよ」と彼は応えた。
「名前を変えてごらんなさい」と彼女は言った。
「『八つの鈴』がいいわね。そして看板には鈴を七個並べておくの」
「それじゃ辻褄が合いませんよ。そんなことをして何になるんです?」
「家に帰って、やってごらんなさい」と賢い女性は言った。
そこで彼は家にもどり、言われた通りにやってみた。
すると、ただちに通りがかりの旅人たちがみな足を止め、鈴の数を数えると 、
続々と宿屋に飛び込んできて、その誤りを指摘した。
誰もがその誤りに 気付いたのは自分だけだぞといった顔つきで、そのことを肴
さかなにして 一杯ひっかけたがっていた。
宿屋はどんどん繁盛してゆき、主人は財を築いた。
これが人々のありようだ。 宿屋の名前は『八つの鈴』だが、看板には七つし
かない。
人々に好奇心を起こさせ、彼らの心をつかんでしまうには充分だ。
だが、この種の好奇心はどこにも行き着かない。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
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