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鬼和尚の仏教勉強会 講読ゼミ 4

912避難民のマジレスさん:2019/05/23(木) 14:01:04 ID:jfWCoXjM0
死者の魂に関する質問についてマハルシが語った。

マハルシ

自分自身を粗大な身体と同一視しているかぎり、その人は想念が物質化して現れた粗大な世界も現実のものと見なします。
なぜなら、彼は自分の身体が他の物理的存在から生まれてきたと考えているため、自分以外の世界も自分自身の身体と同様に実在すると感じるのです。
これまでここに存在し続けてきた魂は、確かに死後も生き残ります。
なぜなら前世から来て、現世の身体の中にまだ存在し続けていると感じている魂がそこにあるからです。
このような状況では天国や地獄も真実と見なされるため、死別した魂は遺族による祈りによって利益を受けるのです。

それとはまったく別の考えをするなら、そこには前世からの心の潜在的傾向(ヴァーサナー)の種子を蓄えている自我があり、その自我が湧き起こった源である真我があります。
その真我こそが唯一の実在なのです。
真我は自我、心の潜在的傾向、粗大な感覚器官を輝かせます。
この潜在的傾向が感覚を通して現れ、宇宙として物質化され、真我の反映である自我によって知覚されるようになるのです。
自我はそれ自身を身体と同一視するため、真我の視野を失ってしまいます。
この過ちの結果が、現在の人生における無知と不幸の暗闇なのです。

自我が真我から生じたという事実、そしてその事実を忘れること、それが誕生です。
そうしてみると、個人の誕生が母親を殺したとも言えるでしょう。
母親を再び得たいという現在の願望は、真実においては真我を取り戻したいという願望なのです。
それは真我実現と同じことであり、自我の死でもあります。
これが母親への明け渡しであり、そうすることで母親は永遠に生き続けるのです。


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