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◆◆◆京産大新構想 第3章◆◆◆

488名無しの京産大生:2012/08/26(日) 13:38:59
<京の深層>大量死回避ミツバチ改良 京産大西日本初の研究所

 京都産業大(北区)は、ミツバチの研究施設としては西日本初となる「ミツバチ産業科学研究センター」を6月に開設した。ハウス農家などが作物の受粉に使うミツバチを巡っては、現在はほぼ解消されたものの、2008年秋頃から大量死などで全国的に不足する事態が起きた。同センターは同様の事態を防ぐため、国内でのミツバチの安定供給のほか、ハチミツの効能研究による産業への貢献などを目指している。(林華代)
 かつて問題となったミツバチの大量死の要因は、農薬のほか、病害虫の発生などが指摘されている。また、ハチの群れの中では女王バチだけが卵を産むため、ハチを増やすには女王バチが必要だが、その大半を輸入していたオーストラリアで伝染病が発生し、日豪政府間の取り決めで輸入が07年に全面的に停止されたことも、「ミツバチ不足」に拍車をかけたとされる。
 結果的にオーストラリアからの輸入は08年3月に再開されたものの、輸入量そのものは少ない状態が続き、農林水産省が09年4月に行った緊急調査では、山形県のサクランボ、千葉県のスイカ、香川県のイチゴなど21都県で交配用ミツバチが足りないことが判明した。こうした中、日本養蜂はちみつ協会(東京)などが、国内の養蜂家向けに女王バチ増殖の技術マニュアルを作ったり、農水省と各都道府県が園芸農家と養蜂農家の間で交配用ミツバチの需給調整をしたりしたことで、不足問題は収束した。

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 農作物の受粉にミツバチが使われるようになったのは、イチゴのハウス栽培が盛んになり始めた約40年前からとされ、過去に例がないほどの「ミツバチ不足」を受けて課題となったのが、国内での安定供給だった。
 その対策に乗り出したのが、動植物の育種研究のノウハウを持つ京産大で、同研究所は国内最大の研究用養蜂場をキャンパス内に設置し、国内で主流となっている西欧産「セイヨウミツバチ」と日本固有の「ニホンミツバチ」計100万匹を飼育している。ミツバチは06年に全遺伝情報(ゲノム)が解析されたが、ほとんどの遺伝子の機能などは特定されておらず、同センターでは、これまでに培ってきた品種改良などのバイオテクノロジー技術を生かし、病気や害虫に強かったり、人を刺さなかったりといった<新品種ミツバチ>の作出の研究を進めている。

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 ミツバチがもたらす、もう一つの“恵み”がハチミツ。ただ、ハチミツも外国産頼りなのが現状だ。
 農水省の統計では、ハチミツの全消費量(08年、約4万4000トン)のうち、国産はわずか6・4%。また、外国産のうち、約8割が中国産だが、近年、安価な中国産の輸入ハチミツを国産と混入し、「国産」と表示して売るなどの産地偽装も後を絶たないという。そこで同センターは、ハチミツの品質安定化や安全性向上とともに、どこで作られたかを分析する技術の開発を進め、それによって国産ハチミツに“お墨付き”を与えて産地偽装問題の解決にも貢献したい考えだ。
 欧米では、牛、ブタに次ぐ「第3の家畜」とも言われているミツバチ。ただ、他の農業や畜産業と比べ、国内では、研究など養蜂産業への支援は十分とはいえないのが実情とも言われる。日本養蜂はちみつ協会は「大学と連携しての研究は、日本の養蜂業の発展に役立つ」と期待。野村哲郎・同センター長も「大学が持つ技術を応用して業界だけでは困難な課題を解決することで、養蜂を地域のブランド作りに生かしたい」と意気込んでいる。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kyoto/news/20120819-OYT8T00955.htm




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