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エスペラントの学習法
58
:
松戸彩苑
:2008/02/11(月) 09:19:17
(
>>57
の続き)
ということで、日本国内(神戸)でたった一人で勉強して、2年ほどで曲がりなりにも通訳と
して働けるまでになったというんですね。
皆さんもご存じかもしれませんが、関西には米軍基地がありませんので、(今はどうか知り
ませんが)かつてはFEN(現在のAFN)を聞くことも出来ませんでした。
つまり、リスニングの練習をすることも困難だったわけです。
そういう恵まれない環境のなかで、独学でアクティブな英語力を身につけたというのですが、
その方法というのが
まず子供がどうやって言葉を覚えたのかということを考えて、身の回りで目につく物の
名前や基本動作を表わす動詞が最初に子供が覚える言葉だと思いついたのです。
というものだったんですね。
これは、私がこれまで言ってきたことと同じなわけですね。
---
私の考えでは、外国語をアクティブに使う場合には「キーワード」が大事なんですね。
これは要するに、話の中核となる「キーワード」をその外国語で何と言うかが判っていれば、
少々ヘタであっても理解させることが出来るわけです。
逆に、これが判っていないと、まったくお手上げになってしまいます。
で、これまで私にもほんのわずかながら外国語で話す機会があったわけですが、そのキー
ワードというのは、私の場合「身の回りにあるもの」が多かったんですね。
キーワードが判っていれば面白いように通じるんですが、判ってないと、ほんとに情けない
ことになります。
だいたい、身の回りにあるものが外国語で言えないような人間に、外国語で抽象的な話を
する機会なんか、あるわけが無いんですよね。
海外旅行やホームステイに行く場合だって、どう考えても「身の回りにあるもの」のほうが
大事なわけです。
>>52-53
で、お茶の水女子大学の入試問題をあげましたが、あんな話をすることは(外国
語でも母語でも)まず無いと思うんですね。
---
このような「身の回りにあるもの」を表わす単語・表現というのは、使用頻度順の単語帳で
勉強してもほとんど身につかないんですね。
もちろん、ごくごく初歩的なものは載っているんですが、それではぜんぜん足りません。
このような事があるので、私は「頻度にこだわるのは良くない」と主張しているんですね。
西崎氏も、使用頻度のことなんかまったく考えず、自分の身の回りにあるものを表わす英
語をどんどん憶えていったのが良かったわけなんですね。
---
エスペラントの語根を教える際にも、「自分の身の回りのもの」であるということが判るよう
なかたちで教えれば、生徒の側でも憶えようという気がわいてくるのではないかと思うん
ですね。
たとえば fono という語根がありますが、この語根はフランス語の fond から来ていますの
で、英語しか勉強したことのない大部分の日本人には馴染みのないものだと言えます。
で、従来ですと「fono = 背景、地」というのを暗記しなさいと言うだけなんですが、私はこ
れに加えて「fona muziko = BGM」だと教えたほうが、具体的で、憶える気にもなるので
はないかと思うんですね。
この表現はNPIVには載っていませんが、『エスペラント日本語辞典』の fona の項に「背景
音楽」という訳語とともに載っています。
人間というのは「具体的なもの」のほうが印象に残りやすいのではないかと思いますので、
こういった工夫をやっていくべきだと思います。
(終わり)
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