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科学と疑似科学とを判別する(2)

52Ken:2021/07/09(金) 22:33:15 ID:l3c2r2bk
まず、確率論、熱力学第2法則について、

>確率論は抽象ではないのですか?純粋数学とは抽象ではないのですか? それとも熱力学第2法則は科学ではなくて文学なのですか?

ニュートンの法則(F = ma)と事情は同じです。抽象的に表現される法則でも、そこから、観測で検証できる具体事象が導かれるなら、当然、科学です。確率論に基づく熱力学第2法則からは、たとえば、

*0度の水1リットルに100度の水1リットルを加えると、混ざり合って50度の水2リットルになる
*50度の水2リットルが、0度の水1リットルと100度の水1リットルに分かれることはない

という具体事象が導かれます。0度も50度も100度も、観測で真偽を判定できる具体事象です。


>正しい科学を妨げる、の意味

「疑似科学理論」がなければ、順当に受け入れられたはずの科学的知見が受け入れられない、ということではないのでしょうか?
アッシャー理論が地質学の結論を妨げ、天地創造論が進化論を妨げたのが、その例でしょう。

だから私は尋ねたのです。(>>19

>「太陽が昇る∧太陽が昇らない」という主張が現れたとして、それが「正しい科学」のどの部分を妨げるのでしょうか? どんな理論、どんな知見を否定しますか?

私の理解では、この問いかけへの回答はまだいただいていません。一番「回答」に近かったのが、>>34で出された、

>「太陽が昇る∧太陽が昇らない」という現象が起きて世界が滅ぶ、という預言者が現れました(中略)信じる者は増えていきました。

だと思いますが、その預言者が、「太陽が昇る∧太陽が昇らない」を具体イメージとして語れないのなら、多くの信者が世界は滅ぶと信じるなどありえないと、私は考えます。それは「旭日高く」や「川がささやく」が現実になるという信者が現れないのと同じです。

信仰であれ迷信であれ、歴史上、多くの信者を獲得した主張を思い出してください。すべて、はっきりした具体イメージを語ります。

たとえば「世界が滅ぶ」と主張する文献で、最もよく知られ、広く読まれているのは「ヨハネの黙示録」でしょうけど、これは全編が具体イメージの集積ですよ。色の異なる4頭の馬が現れるとか、太陽の衣と月の靴と12の星の冠を身につけた女性が子供を産むとか、その子を7つの頭と10本の角をもつ赤竜が襲うとか。はては、救済されて神の国に入れるのは14万4千人と、数まで明示しているのです。微にいり細にわたって具体事象を語っているというべきでしょう。

そんな具体イメージもないのに「太陽が昇る∧太陽が昇らない」を信じる人がいるとしたら、疑似科学ではなく、本人の思考力の問題でしょう。そんな人なら「旭日高く」だって信じてしまい、世界が終わると想像を飛躍させるかもしれません。


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