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科学と疑似科学とを判別する(2)

498ゲジゲジ:2023/10/31(火) 21:53:49 ID:lE0u.s5s
 >[>>480]
 >実のところ、一般的な定義としても、あなたがevidenceの説明に出したfactもsignも、
 >頭で想像するものではなく、実観測するものだから、物証なのですけどね。

==== 英英辞典より ======
evidence
facts or signs that show clearly that something exists or is true

fact
a piece of information that is known to be true
situations, events etc that really happened and have not been invented

sign
an event, fact etc that shows that something is happening or that something is true or exists

event
something that happens, especially something important, interesting or unusual
==================

factもsignもeventも、実観測するものなどという定義はされていませんよ。


具体例をお望みのようですから紹介しましょうか?

例えば、殺人事件の裁判を想定してみてください。

①被害者を刺したと見られるナイフには、被害者の血液と被告の指紋が付いていた。
②事件当日、被告が着ていた服には被害者の血痕が付いていた。
③被害者と被告がトラブルを起こして、被告が被害者を恨んでいたという関係者の証言がある。
④被告が被害者を殺害したことを自供した。

以上から、被告が被害者を殺害したのは事実(fact)とされます。
裁判では事実関係は争われず、情状酌量によって減刑できるかどうか、が争点になるでしょう。

さて、被告が被害者を殺害したという事実ですが、実観測されていません。
上記の①と②は実観測された物証です。
③は実観測されたのでしょうが、人の証言を物証と言うでしょうか?

④も、被告自身は自分が被害者を殺しているのだから、その現場を自分で見てはいるでしょう。しかし記憶違いで自供した可能性もあります。


要するに、被告が被害者を殺害したという事実(fact)は実観測されたものではなく、①〜④の証拠に基づいて人が頭で想像した事実(fact)なのです。

同じような例は、窃盗事件でも横領事件でも、いくらでもありますよ。
現行犯逮捕された場合でもなければ、犯罪が行われた現場が実観測されることなど、まずありません。多くの場合、「人が頭で考えた事実(fact)」によって裁判は進行するのです。


科学の例も挙げておきましょう。
昔、地球には恐竜という生き物が生息していました。
これは事実と考えられ、恐竜がいたことは事実という前提で、恐竜の進化とか絶滅した原因とか、色々と研究されています。

しかし恐竜がいたことは実観測などされていません。
恐竜が生息していたというのは、化石という証拠(これは物証に相違ありませんが)に基づいて「人が頭で考えた事実(fact)」なのです。

地動説だって、現代ではほとんど事実として扱われますが、地球が太陽の周りを回っていることが太陽系の外から実観測されたわけではありません。
様々な知見に基づいて「人が頭で考えた事実(fact)」です。


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