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科学と疑似科学とを判別する(2)
277
:
Ken
:2022/12/31(土) 23:00:27 ID:royALY2s
とにかく、大学初年度で教わるような話が、さっぱり通じないケースが多すぎました。
旧スレッドで波動の定義は周期性と私がいうと、690で以下の例は該当するのかと質問がありました。
>・天体の日周運動や年周運動
>・氷河期の繰り返し
>・動かない縞模様(トラや豹の模様など)
私は692で、包括的な回答として、
>重要な点は、周期的な波動を起こすのは単振動で、単振動を起こすのは釣り合い位置からの変位に比例する復元力ということです。氷河期や縞模様の出現にそのようなメカニズムがあると明らかになれば、どちらも波動と見なせるでしょう。
と述べました。普通の学生なら、これ以上の説明は不要のはずです。なぜなら振動と波動の関係を教わってるからです。
たとえば、ばねで吊り下げたおもりの振動を考えましょう。ばね定数がkならつり合い位置からの変位xに比例した復元力kxが働きます。その力で加速度を生じ、また復元力は変位と反対方向に働くから、おもりの質量をm、加速度をaとすると、
kx = -ma
加速度は変位を時間で2度微分して得られるから、
kx = -m d²x/dt²
∴ -(k/m) x = d²x/dt²
この微分方程式の解は、
x = A cos ωt + B sin ωt ただしω = √(k/m)
という波を表す関数になります。この基礎知識があれば、私の上記の回答だけで意味が伝わるはずなのに、694を見ると明らかに伝わってない。だからトラの模様はどうだとまだ尋ねてくる。
また
>>113
で、私は「無限」という観測不可能の概念が力学計算で利用される例に、脱出速度の算出を挙げました。
地球の半径をR、質量をM、重力定数をGとすると、質量mの物体が地上から距離hまで登った時の位置エネルギーは、∫ GMm/x² dx で、積分範囲はRからhだから、GMm(1/R - 1/h)。
この結果にh=∞を代入すると、GMm/R。これが物体が地球に絶対戻ってこない距離の位置エネルギーで、射出時の運動エネルギーと等しくおくと、脱出速度が得られます。私は計算過程に∞が含まれるといいたかっただけなのです。こんなの高校物理ですよ。
それなのに、それに続く議論では、上限だの下限だのと見当違いの方に話が飛んでしまい、本来の意図がさっぱり通じません。なぜ通じないのかと首をひねってましたが、今おもえば、なんのことはない。脱出速度の計算方法すら知らないのですね。
最初の提案を繰り返しますが、議論の相手から期待した回答がなかったとき、相手の不見識が原因と信じ込む前に、もしかしたら教養がないのは自分かもしれないと反省してみてはどうでしょうか? スレッドをかえりみれば、思い当たるケースが見つかると思いますよ。
これにて、私の総括を終了します。
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