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科学と疑似科学とを判別する(2)

169diamonds8888x:2021/09/20(月) 15:27:52 ID:Qix9q/lA
>>168
 熱力学第2法則2(Ent2)に対する現代物理学者達の模索です。彼らはどうしているかと言えば、大きくは2つの方向でしょう。
   a)過去の時点での何らかの仮説を導入する
   b)熱力学第2法則は過去のその時点では破綻すると考える
 bの方向というのは[>> ]の見方で言えば、(Ent2)は矛盾があるとして廃して(Ent1)のみを採用するということになります。ただ実際にはaの方向が多いようにも見えます。一応、ざっと見つけた限りのものを例示しておきましょう。

Ref-1) ttp://www-utap.phys.s.u-tokyo.ac.jp/~suto/myresearch/rigaku-cluster080724.pdf
須藤 靖『宇宙の始まりと終わり』
p13 膨張によって生み出された膨大な空間にエントロピーを捨てる
(詳しくは 杉本大一郎著 『いまさらエントロピー?』 を参照
p14-15 非平衡重力系としての膨張宇宙のエントロピー
日経サイエンス2008年9月号「時間の矢の宇宙論的起源」S.M.Carroll
 [ttps://www.nikkei-science.com/page/magazine/0809/200809_040.html]

Ref-2) file:///C:/Users/MXD01/AppData/Local/Temp/SU10003000008.pdf
時間の物理学 - 吉村 高男

Ref-3) 雑誌『ニュートン』2021.10,p76
なぜ宇宙がエントロピーの低い状態で生まれたのかはいまだにわかっていません。

 注意したいのは、Ref1-3 では宇宙誕生(宇宙開闢)以前の時間は無視していることです。特にRef-1のp3-4。すなわち「過去は有限である(世界は過去のある時点から始まった)」という命題は「世間一般の正しいアプローチ」では普通に採用されているのです。
 参考)旧掲示板【疑似判別1】の917,915,878等

 もちろん泡宇宙仮説のように我々の宇宙の始まり以前にも時間があったという仮説もあります。
 Kenさんは「過去は有限である(世界は過去のある時点から始まった)」という命題を「観測されたことも、既知の理論でメカニズムを説明されることもない想定」と述べており、確かにその通りですが、対立仮説である以下の仮説もやはり「観測されたことも、既知の理論でメカニズムを説明されることもない想定」であり、対等なものです。
  「過去は無限である」「過去には有限な最初の時点というものはない」
  「過去には果てがない」

 いずれも「観測されたことも、既知の理論でメカニズムを説明されることもない想定」である複数の対立仮説の中のどれかひとつだけを最初から想定すべき理由は何もありません。である以上は、それらは対等に扱うのが「世間一般の正しいアプローチ」です。

 あと、次のような理論もありますね。他にも探せば色々あるでしょうね。

Ref-4) ttps://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784105065911
 『宇宙の始まりと終わりはなぜ同じなのか』
ペンローズ,ロジャー【著】〈Penrose,Roger〉/竹内 薫【訳】


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