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科学と疑似科学とを判別する(2)
161
:
Ken
:2021/09/12(日) 09:40:53 ID:l3c2r2bk
>>160
>「3) 例えば、メカニズムを説明できるか否か?」を考慮しなくても、基準05の適用だけで熱力学第2法則も排除されるという考えですか?
最も重要な問題提議は、メカニズムを考えず、基準05のような純粋数理論だけで、自然科学理論を判定できますか? ということなのですが。
「P∧¬Pはありえない」という数理論で、自然科学理論を判定するには、どういう事象がPに該当し、どういう事象が¬Pに該当するかを、はじめに決めねばなりません。ですが、その段階で、必ずメカニズムが関与するはずでは?
たとえば、今の私たちが支持する物理知識体系では、「太陽が昇る∧太陽が昇らない」は「P∧¬P」に該当するでしょう。しかし、そこには「同じものは1つの場所にしか存在できない」という、私たちが「法則a」と呼んできた前提があるのです。
その前提が破れ、同じ太陽が2つの場所に存在できるのなら、昇ると昇らないという2つの状態が並立できます。それは、今の物理知識体系では否定されますが、数理論としては可能なのです。可能であると示すために考えたのが、旧スレッド840で出した「star_X」です。数理論として不可能なことなら、star_Xのような変数構造を定義できません。
もしも「法則a」が正しく、1つの太陽が1つの位置にしか存在できないなら、同じ840で出した「star_A」のような変数構造になります。その場合は、「太陽が昇る∧太陽が昇らない」は「P∧¬P」に該当し、基準05で正しくないと判定されるでしょう。
熱力学第2法則も同じです。エントロピー減少はありえないという、物理知識体系を前提にすることで、起源問題が生じ、否定されたはずのエントロピー減少がありえるという結論になってしまいます。これが「P∧¬P」です。エントロピー減少はありえるという前提から出発するなら、「P∧¬P」にはなりません。それこそがdiamonds8888xさんの指摘ですよね。
このように、基準05を物理的なメカニズムと切り離した形で、判定に用いることはできないのではありませんか、と尋ねています。
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