[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
901-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。
福島の甲状腺がんの諸問題の考察〈おもに過剰診断と検診有効性〉
874
:
NATROM
:2018/09/21(金) 00:51:25 ID:9GSsx8w2
●検診の有効性は医療の質に左右されるか?
左右されます。有効性を上げる方向にも、その逆にも。大きく、検査と治療に分けます。
【検査】
●検診の感度を上げると過剰診断は増える。がん死を減らすこともあるだろうし、そうでないこともある。おそらくそうでないことになる蓋然性が高い。
これまでは診断に至らなかった小さながんを見つけるようになったら、そのぶん、過剰診断は増えます。しかし、がん死をそれで減らせるとは限りません。それほど期待は持てません。なぜなら、がんが小さいということはそれだけ進行が緩徐で、症状が出ないか、出てから治療しても間に合うものが多いと考えらえるからです。
実例があります。全国的な神経芽腫マススクリーニングが休止された後も、検診を続行した地域がありました。戦略は主に二つ。「感度を上げる」「検診時期を工夫する」の二つです。まさしく「慣性」の実例です。
「検診の有効性が上がらないのは死亡の原因となりうるがんを見落としてしまうからだ」という仮定に基づけば、より小さいうちに発見すれば死亡を防げることになります。ただ、神経芽腫マススクリーニングではうまくいきませんでした。また、検診時期を変えてもだめでした。
札幌市のサイトが参考になるでしょう。
ttp://www.city.sapporo.jp/eiken/org/health/infant/infant_screening.html
なお上記ページの「現在まで継続しています」というのは古い情報です。「札幌市で行っている、生後1歳6か月の幼児を対象にした神経芽腫検査は、平成29年(2017年)年3月31日で休止」されました[ ttp://www.city.sapporo.jp/eiken/org/health/infant/ ]。福島県も、将来、札幌市のやったような「遅かったけれども勇気ある方針転換」を行うかもしれません。
甲状腺がん検診でブレイクスルーがあるとしたら、感度の上昇ではなくリスク層別化(がん細胞の遺伝子発現から予後を予測するなど)です。乳がんでは盛んに研究されています。甲状腺がんでは、がん検診ではなく治療介入を是非を決めるのに使われそうです。なぜなら、リスク層別化したところで甲状腺がん検診が有効になる見込みは乏しいからです。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板