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福島の甲状腺がんの諸問題の考察〈おもに過剰診断と検診有効性〉
870
:
NATROM
:2018/09/21(金) 00:42:24 ID:9GSsx8w2
>>839
>そうかもしれませんが、韓国と単純比較には反対です。
単純比較はしておりません。どちらかと言えば、単純比較しているのは、検診を推奨している側です。たとえば、臨床症状を呈した小児甲状腺がんとの単純比較。アクティブサーベイランスの有用性については、成人の甲状腺がんと単純比較しています。他に情報がなければ外挿(成人の甲状腺がんの知見を小児甲状腺がんに応用)するのはかまいませんが、自覚的にやらないと間違えます。
>医療の質によっては有効性は向上しませんか?
有効性は向上したりしなかったりします。これは興味深いので後述します。
>検診の頻度、医療の質によってリードタイムバイアス、レングスバイアスは減少しませんか?
検診の頻度を上げるとリードタイムバイアスやレングスバイアスは大きくなりそうです。検査の感度を上げても同様です。
>過剰診断は適切な経過観察によって減少しませんか?
アクティブサーベイランスで過剰診断は減少しません。治療介入が減りますので過剰診断による害は減少します。潜在的には検診のメリットも減らします。成人の例で、「適切にアクティブサーベイランスしているから、韓国と違って、検診は有効だ」といった主張を散見しますが、小さいがんでも強い治療介入した韓国ですらがん死亡率を下げることができなかったのですから、アクティブサーベイランスを遵守すればもっと期待薄であることがお分かりになっておられないのでしょう。
なお、診断閾値を上げれば(「腫瘍径が10ミリ未満だと細胞診をしない」など)、がんの過剰診断は減少しますが、やはり潜在的には検診のメリットも減少します(腫瘍径が10ミリ未満でも将来がん死の原因となりえ、かつ、早期に介入していたらそれを防げていたかもしれない)。甲状腺がんについては潜在的な検診のメリットからしてきわめて小さいので、気にしなくてもよいです。
現状の福島県の甲状腺検査のシステムでは、細胞診にいたらなくても甲状腺腫瘤として経過観察されますので、「甲状腺腫瘤の過剰診断」は減少しません。「手術されなけれOK」というかのような論調も見られますが、「がんの可能性が否定できない腫瘤」をかかえて経過観察される子どもの不安を想像できないのでしょう。
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