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福島の甲状腺がんの諸問題の考察〈おもに過剰診断と検診有効性〉

827NATROM:2018/09/16(日) 09:46:03 ID:9GSsx8w2
>>767
>なぜ条件の近いチェルノブイリの「被曝有る小児」で比較せず韓国の「被曝の無い成人例」で比較するの?
>チェルノでも保有割合が高く大集団です。

チェルノブイリでも別に甲状腺がん検診の有効性は示されていません。ホントにないんです。私、だいぶ探しました。でも、ない。チェルノブイリに限らなくても、甲状腺がん検診の有効性は示されていません。念のために言っておきますが、被ばくによる多発と甲状腺がん検診の有効性は別の話です。


>現場の医師だけでなく疫学者の意見も含め検診の有無を決めたら良いと思いますよ。

風邪に抗菌薬が出され続けているように、薬害エイズの被害が拡大したように、ごく軽症の頭部打撲に必要性の乏しいCTが撮影されているように、古くはゼンメルワイスが手洗いの有効性を指摘してからも外科医が汚い手で産婦を殺し続けたように、臨床の現場ではある種の「慣性」が働くんです[ ttps://twitter.com/NATROM/status/650103159436652544 ]。

その慣性に逆らうにはけっこうな力が必要です。抗菌薬の不適切使用の一因は患者さんが希望するからです。専門家だけで決めてもダメなんです。がん検診の疫学は直観に反し、医師でも間違っている人が多かったりします>>716。「死亡率が高いから検診を中止すべきでない」「検診をすればがんが見つかるから検診を中止すべきではない」といった誤解が蔓延しています。それを何とかしたくて情報を発信しています。たとえるなら、PASSさんは

「近所の医師は処方してくれた。抗菌薬が有効であるから処方してるんじゃないかな。先生が意味の無い処方をするとは思えません。根拠なんて私は知りません。文句があるなら処方した先生に言ってください。抗菌薬を処方するかどうかは専門家が話し合って決めてください」

と言っているようなものです。盲信です。もちろん専門家に対する情報発信も必要ですが、一般の人向けの情報発信も必要です。


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